例えば、私の納豆好きが加速しつづけ、なんと納豆をおつまみにお酒を飲める居酒屋「ジロギン's 納豆Bar」をオープンすることになったとします。
場所は表参道。店の広さは15坪、従業員はアルバイト5名。営業時間は午後17時〜翌朝7時まで。終電を逃しても飲めるし、朝ごはんに納豆を食べていける居酒屋です。アルバイトさんには年中無休で働いてもらいます。なかなかブラックな職場です。
オープンから1ヶ月。今月どれくらいお金を儲けられたか計算しました。
1日あたり10万円の売上、30日間で300万円の売上になりました。粗利は20%の60万円。うーん、なかなか厳しい経営になりそうな雲行きです。
私が計算をしていると、天才猿の新人アルバイト「ジョージくん」が私に質問をしました。人件費を削るために、私のお店では猿も雇っています。
「店長、『売上』と『粗利』ってどう違うんですか?」
天才とはいえ、猿のジョージくんには売上も粗利も知らない様子。私は猿のジョージくんにもわかるように簡単に教えました。
売上
売上は単純に「いくら儲かったか」を表します。私のお店で納豆やお酒が売れた結果、300万円のお金がお店に入ってきたのです。この300万円が売上です。基本的にお客さんからもらったお金をそのまま数えれば売上になります。
粗利
商品を売る前には、必ず商品を作ったり仕入れたりしなければなりません。私の店では納豆とお酒を人には言えないルートから仕入れています。仕入れる時には、仕入先の業者さんにお金を払って商品を仕入れます。これを売上原価と呼びますが、売上から原価をマイナスした金額が粗利です。
売上-売上原価=粗利
例えば1個100円の納豆を仕入れるために30円を原価として業者に支払っているとすると、粗利は70円になります。
さらに粗利から、お店で働く従業員たちに給料を払った金額や、ジョージくんの給料としてバナナを買った金額、税金などを差し引いたものを純利益と呼び、最終的にこの純利益がお店全体の利益となるのです。
猿のジョージくんはわかったんだかわからないんだかよくわからない顔をしてバナナを食べ始めました。しっかり理解していなくても、なんとなく理解しておくだけで仕事における理解も全く異なってくると思います。
こうやって猿のジョージくんに言葉の意味を教えていき、天才猿としてマスコミに売れば…ウチの店も大繁盛するぜ…
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