すっごい熱いですね。
まだ6月ですが、すでに30度を超えている地域もありまして、すっかり夏気分です。
もう長袖で外出するのは厳しいですね。
毎年夏になると思い出すことがあります。
私が小学生になるかならないかくらいの年のころ、クワガタ虫を飼っていました。
東京に引っ越してくる前は父母の地元の近くに住んでいたのですが、そこそこ田舎でして、夏の夜は住んでいたアパートの至る所に虫がいました。かなりのサイズのカブトムシやクワガタがいまして、そこそこな値段になったんじゃあないかなと今もなっては思います。
金稼ぎのことばかり考える汚い大人になってしまいました。
当時の私は完全に虫取り少年で、カッコいい虫を捕まえて飼うことにハマっていました。
その時に飼っていたのがクワガタ。確かコクワガタと呼ばれる小さな種類のクワガタでした。
同じ虫取りカゴにオス2匹、メス2匹の計4匹飼っていました。おがくずやクワガタが遊べる木の断片などを入れて、そこそこ本格的に飼っていたのです。
オス2匹、メス2匹、そしてそれなりに整った住処…まさにクワガタのテラスハウス状態でしたね。私はクワガタでテラスハウスの走りみたいなことをしていました。
オス2匹メス2匹ですから、いい感じに交尾…言い方が悪いですね、マッチングすれば次世代のクワガタが見られるんじゃあないかなと期待してました。
しかし、この4匹が凄まじく仲が悪い!!
虫かごの外まで仲が悪いのが伝わってくるくらいでした!明らかに険悪なんですよ!
クワガタにそんな感情があるわけないと思いますが、明らかに各々が孤立して生きていたので、ビックリしました!
ゼリーとかあげても、4匹が仲良く一緒に食べている姿なんて見たことがない!
1匹1匹が代わりばんこに食べていました。そんなバイトの休憩時間みたいにするなよ!と今となっては思います。
そんな険悪な関係が続くある日、
おがくずを変えるために一旦虫かごから4匹を取り出そうとしました。すると、
あれ?1匹いない…メスが1匹いない…
どこを探してもメスが1匹いないのです。
あまりに険悪なテラスハウスから逃げだしてしまったんじゃあないかと思い、部屋中探しましたがいないのです。
そんなに嫌だったのかと思いながらおがくずを捨てようとした時、おがくずの中に何か黒いものが混ざっていました。小さい黒い何かの破片みたいなものが。
よく見てみると…クワガタの頭でした!メスのクワガタの頭だったのです!!!
えっ!?共喰い!?共喰いするのクワガタって!?蜜をチューチュー吸うだけで、肉食わないんじゃあないのクワガタって!?
と当時の私は子供ながらに起きた出来事に納得がいかずに悩みました…
母にクワガタは共喰いするのかと聞いても、そこらへんは虫博士ではないからわからないとのことでした。
テラスハウスで殺人事件が起きてしまったのです。共喰いの可能性もありますが、第三者が侵入して殺害したという可能性もあります。
メスとはいえクワガタを食べる奴なんているんでしょうか…本当に頭部しか発見できず、未だに答えの出ていない、私の人生における謎のひとつとして、17〜18年経った今でも覚えています。
たまに夢でもこのクワガタ達が登場するんですよね。クワガタを虫かごで飼っているんですけど、何ヶ月も放置していたのを気づいて虫かごの中を見ると冬なのにそこそこ元気そうで安心するという夢です。まさに当時もっと仲良くして欲しかったという、私の願望が見せている夢ですね。
そしてあのメスのクワガタには本当に申し訳ないことをしてしまったと反省しています。
虫以外にもいろんな生き物を飼育してきましたが、何者かに殺されてしまったというのは彼女だけです。本当に申し訳ない気持ちで今もいっぱいです。それも夢を見る原因かもしれませんね。
残された3匹はその後も仲悪く、一夏の命を全うしました。今思うと、もしかしたらあのメスはクワガタじゃあなく、カブトムシのメスだったのかもしれません。だからマッチングしなかったんじゃないかなと。
勝手にテラスハウスかと思っていましたが、全く別の種族同士を住まわせるという謎の空間になっていたのかもしれません。
例えると人間の男2名と、天空に住む人類の女2名が一緒に暮らしているみたいな。そんな状態だったのかもしれません。
暑くなって、またこの思い出を懐古してしまいました。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです…朝から悲しい気分になりました…
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