私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、裁判傍聴のレポートなどを書いている趣味ブログです!

【ナルト】油女シノは中忍試験が中断されなければ中忍になれたのか?

 

今回は、超久しぶりに『NARUTO』の考察をします!

主人公・ナルトと忍者学校(アカデミー)で同期だったけど、作中では出番に恵まれなかった孤高の忍者

油女シノ

の考察です!

 

ナルトたちの同期全員が受験した中忍試験。しかし三次試験本戦の途中、大蛇丸や砂隠れの忍たちが木の葉の里に攻め込み、試験は途中で打ち切りとなってしまいました。

シノも本戦に残っていたのですが、対戦予定だった砂隠れのカンクロウが戦わずに棄権したため、試合はなし。

参考基準がなかったためか、シノは中忍になることはできませんでした(その後、2年半以内に中忍になりました)。

 

出番こそ少なかったシノですが、実は少年時代からかなり有能。地味に強キャラ(実際はチート級の強さ)だったんですよね。

 

そこで今回、

シノは中忍試験が中断されなければ中忍になれたのか?

という点について考えたいと思います。

 

 

 

 

油女シノとは?

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(出典:NARUTO 14146P/岸本斉史

 

木の葉の名門一族「油女一族」の青年です。サングラスをかけて口元まで隠れた服を着ており、作中では素顔が明らかになりませんでした。

シノの父親である油女シビなど、他の油女一族もサングラスなどで目を隠していたので、何か秘密があるのかも・・・?

 

油女一族は、自分の体内に小さな虫を大量に寄生させています。この虫は「寄壊虫(きかいちゅう)」と呼ばれ、チャクラをエサとして生きています(個人によって寄生させている虫の特性はやや異なるようです)。

 

油女一族は自分の体を虫の巣とし、チャクラをエサとして与え続けることで自在に虫を操ることができるのです。

シノはこの虫を使って戦闘を行います。「秘術・虫玉」で敵を虫で包み込み、チャクラを奪い取るような戦いが基本です。

 

シノはナルトたちの同期の中だととても物静かな方。そのため、ナルトからはその存在を気づかれないこともあるなど、ちょっとかわいそうな扱いを受けています。

忍者としては目立たない方がいいはずなのですが、あまりにも目立たなすぎて、ナルトやキバといった「陽キャラ」たちにイジられてしまうこともしばしば。

 

シノ本人も周りからの扱いを気にしているらしく、積極的に仲間の輪に入ろうとするも、タイミングが悪いことばかり。

音の四人衆からサスケを奪還する任務の時も、父親との任務で里の外に出ており、メンバーに入れませんでした(2年半経ってもずっと気にしていた様子)。

 

忍者学校卒業後は第10班として、犬塚キバ、日向ヒナタとともにチームを組んでいました。担当上忍は幻術の使い手・夕日紅。しかし、3人とも幻術を使うことはありませんでしたね。

幻術の指導はほとんどなかったのかもしれません(紅先生の役割は一体・・・?)

 

大人になったシノは、忍者学校の先生として同期の子供たち世代を指導しています。

 

シノの基本情報につきてはこんなところで、考察を進めましょう!

 

カンクロウを倒したシノの戦闘力

試験は打ち切りになってしまったものの、大蛇丸の木の葉崩しに加担していたカンクロウと、シノは一騎打ちになりました。

残念なことに試験外での戦闘であったため、誰も見ていませんでした。結果がどうであれ、試験の評価には一切関係なかったということですね。

 

カンクロウの得意とする「傀儡の術」と、全身にあらゆる武器を仕込んだ傀儡人形

「烏(カラス)」の前にシノは善戦。カンクロウを戦闘不能に追い込みました(一応シノの勝ちですが、カンクロウが放った毒煙玉によってシノも戦闘が終わった途端、気絶してしまいました)。

 

当時のカンクロウってかなり強かったんですよね。中忍試験を受けていたメンツの中ではトップクラスの戦闘力。

多分カンクロウを倒せたのって、ナルト、サスケ、ネジ、我愛羅、テマリ、シカマル(ギリギリ)、リー、そしてシノだったと思います。

 

結構人数多いじゃん!って思うかもしれません。でも、このメンツは作中後半でめちゃ強くなります。

ナルトサスケは人類最強レベル、我愛羅は風影(砂隠れの里長)、ネジとテマリは上忍、、シカマルは中忍でしたが、暁のメンバーからも有能さを認められるほど(リーは作中後半であまり活躍がなかったですね泣)。

 

なんならカンクロウも上忍になってますからね。そのカンクロウを倒した当時のシノの戦闘力は、中忍クラスだったと思います。

 

シノの能力はチートすぎる

正直、作中の描写こそ少なかったものの、シノの扱う寄壊虫はチートすぎます。とにかく万能なんですよ。

 

・相手にまとわりつけばチャクラを奪って勝ち

・無数にいるので全滅させるのは難しい

・地を這うと音もなく忍び寄れる

・分身も作れる

・敵の居場所を感知できる

・数字を理解するくらいの知能を持っている

(中忍試験のペーパーテストで、カンニングした虫がシノに問題の答えを「8」と教えていました)

 

これだけできますからね・・・能力値だけなら並の中忍よりよっぽど優秀なんですよね・・・

「シノは強すぎるので物語序盤は出番がなかった説」すらあるほどです。

 

シノは戦略を練れる頭の良さもある

シノは寄壊虫が優秀なだけではありません。シノ自身もかなり切れ者で、戦略を練った戦いが得意のようです。

カンクロウとの勝負では、寄壊虫の性質を応用した戦い方を披露しました。

 

傀儡の術の弱点は、人形の操作に集中しなければならない分、術者にスキが生じやすいこと。

そこでカンクロウは木の中に身を隠しながら戦う方法をとりました。シノは一時カンクロウの場所を見失ってしまったんですね。

 

しかし、シノはカンクロウに接近した一瞬のうちにメスの寄壊虫を付着させ、隠れた時の対策を練っていたのです。

寄壊虫のオスはメスが発するわずかな匂いを追って行動します。寄壊虫(オス)はカンクロウめがけて、密かに接近。見事カンクロウを捉えることに成功しました。

 

自分が飼っているペットのような虫とはいえ、その性質をよく理解し、戦闘に応用したシノ。この作戦を見破れる忍はまず居ないでしょう。

 

中忍にはただ強さだけでなく、状況に応じて戦い方を変えたり、時には逃げるという決断をしたりする知的な部分も求められます(それで、知的な戦い方をしたシカマルは評価が高く中忍になれました)。

シノもシカマルばりに頭を使った戦い方をしていたので、試験であれば高い評価をもらえていたのではないでしょうか。

  

 

 

追跡もできるシノ

先ほどの寄壊虫の性質を使って、ターゲットを追跡することも可能です。

シノは試験会場を抜け出したサスケの後を追うために、サスケの体にあらかじめつけておいたメスの寄壊虫を利用して追跡しました。

 

忍の任務には、ターゲットを追いかけて捕獲、あるいは暗殺するというものもあります。ナルトたちも幾度となくやってましたね。

その時には「感知タイプ」と呼ばれる忍が不可欠です。彼らは匂いや音、チャクラの気配などを使って探索することが得意です。

 

シノは戦闘もかなり高いレベルでこなせる感知タイプという、チームに1人いるだけでいろんな役割をしてくれる万能な忍なんですよね。

 

そもそも、シノが所属していた第8班が、感知タイプの忍で組まれた班でした。

ヒナタは「白眼」で広範囲を見渡すことができ、キバは匂いでターゲットの位置をつかむことができます。

 

少年時のヒナタとキバは、感知タイプとしては優れた才能は持っていましたが、戦闘はイマイチ。2人とも試験では予選敗退でした(ヒナタの相手は木の葉の下忍最強のネジで、キバの相手は主人公のナルトだったので負けても仕方ないですが)。

一方で勝ち星を挙げていたシノは、やはり抜きん出た素質があったのだと思います。

 

負けず嫌いのナルトも認めたシノの優秀さ

サスケ奪還任務で、シカマルは急遽下忍だけでチームを組むことになりました。

任務を言い渡した綱手から「優秀だと思うやつを集めろ」と言われたシカマル。綱手が推薦したナルトの次に、チョウジの家に向かいました。

 

その時にナルトは「誘うならシノとかだろ!」とシカマルにツッコミを入れているんですね。

負けず嫌いなナルトですが、シノのことは優秀だと認めていたようです。

シノの戦いは三次試験予選でしか見ていないナルトですが、それでも十分優秀だとわかるレベルだったんでしょうね(シノは予選も頭を使って余裕勝ちしました)。

  

まとめ

ではこれまでのことをまとめます。シノは中忍試験が中断されなければ中忍に・・・

なれた!

と思います!

 

シカマルに近いレベルで戦略を練れて、戦えばカンクロウと同等以上、多分ネジともいい勝負したんじゃないかってくらい強い・・・中忍として全然文句ないでしょうね。

 

ただ、いつもチャンスに恵まれないシノ・・・まぁ仕方ないですかね。シノがいると優秀すぎて大抵のことが解決しちゃいますから。

あれです、

「ドラえもん」で出来杉くんが映画に出演しちゃうと、大体のことを自分で解決しちゃうから出演しない説

と同じですね。

 

登場シーンがカットされてしまうほどの才能があったシノ。

今では忍者学校の先生ですが、戦場で前線に立ってもまだまだ十分戦えるでしょう。