ハンターハンターを代表する「お父さんキャラ」は誰かといわれると、私は主人公・ゴンの父親であるジン=フリークスと、ゴンの親友・キルアの父親、シルバ=ゾルディックを思い浮かべます。
そもそも、そんなにお父さんキャラがいないですけどね。
主人公格である2人のお父さんであるジンとシルバですが、全くタイプが異なります。
そこで今回は、
ジンとシルバ、お父さんにするならどっちがいいか?
を考えてみました。本記事は私の主観に依る部分が強いですが、ご了承いただければと思います。
ジン=フリークスとは?
(引用:HUNTER×HUNTER 32巻15P/冨樫義博)
ゴンの父親であり、プロハンターです。その姿を見たものはごく限られているようですが、遺跡ハンターとして、ハンター業界では超有名人の様子。
ハンター協会の幹部である十二支んにも属しており、元会長ネテロの話では念の技術は世界で五指に入るほど長けているとのこと。
まだ能力の全容は明らかになっていませんが、「打撃系の能力ならば喰らうだけで大体真似できてしまう」そうで、レオリオの能力を使いこなしていました。本人曰く「ただの才能」。
人間世界の外にある暗黒大陸に強い興味を持ち、長年渡航の準備を続けていましたが叶わずにいました。が、この度、ビヨンド=ネテロやパリストンらの協力を得ることで暗黒大陸に乗り込むチャンスを得ました。
判明している限りでは、子供はゴンだけのようですが、ジンの素性は分からない部分が多いので、どうなのでしょうか・・・?
シルバ=ゾルディックとは?
(引用:HUNTER×HUNTER 5巻135P/冨樫義博)
キルアの父親です。伝説の暗殺一家・ゾルディック家の当主であり、自身も暗殺者として活動しています。
家族に対して反抗的なキルアも、シルバの暗殺者としての技術は尊敬に値すると感じているようで、キルアの態度からもシルバは高い戦闘力を持っていることが伺えます。まだ明らかになっていないですけどね。
暗殺の任務はシルバのさらに父親に当たるゼノを伴って行うことも多く、親子であり、ビジネスパートナーとしてもかなり信頼し合っているようです。
おそらくシルバもキルアと、自分とゼノのような関係性になりたいと思っていたのかもしれませんが、キルアは絶賛家出中です。
キルアの他にも4人の子供がおり、大家族のお父さんでもあります。
ジンの教育方針
ジンとシルバとでは、息子に施す教育方針が全く異なります。
ジンは誰がどう見ても「自由奔放」な性格。ハンター協会の行方不明者リストにも2年に1度カウントされてしまうほど、どこで何をしているかわからないのがジンです。
ゴンについても、ジンがくじら島を後にしてから十数年後を経て戻ってきた時に、既に生まれていた子供で、どんな経緯で生まれたのかは不明です。
その後ジンは、赤ん坊だったゴンの親権をミトさんに裁判で奪われ、姿をくらました模様。そのためゴンは、ジンの教育というものはほとんど受けていません。良く言えば「自由主義」、悪く言えば「育児放棄」とも取られてしまうのがジンの教育方針です。
でも、ジンはゴンのことを信頼しており、プロハンターになって自分を探し出すことや、グリードアイランドをクリアすること、キメラ=アントとの戦いで瀕死の重傷を負っても助かることなど、ゴンの成長や仲間との様子を見ていなくても信じていました。
理由は「自分の息子だから」。かっちょいいですね!
シルバの教育方針
一方でシルバは、キルアの兄・イルミの話では、イルミとともに幼い頃からキルアに対してガチガチに暗殺の教育を施してきたようです(イルミの針による強制がキルアの戦闘における考え方の強い基礎になっているようですが)。
(引用:HUNTER×HUNTER 5巻12P/冨樫義博)
ジンがゴンに対して自由に育つことを優先させたのとは逆で、シルバはキルアを完璧な暗殺者に育て上げるべく、かなり熱心に教育していたみたいです。キルアの母・キキョウも教育ママって感じですからね。
キルアが小さい頃から、拷問に耐えられるよう電流を浴びたり、毒が効かなくなるよう毒を飲んだりと命を落としかねない教育を強いてきた、シルバをはじめとするゾルディック家。
ひどいように思われますが、これがゾルディック家にとって当たり前の教育なのです。
親が子供に箸の持ち方を教えるように、シルバはキルアにあらゆる暗殺の訓練を生まれて間もない頃から施してきたということです。
このようなシルバの教育は悪い印象を抱きがちですが、おかげでキルアは持ち前の才能もあって、並の人間相手ならばまず負けないくらいの力をつけましたし、6歳時点で天空闘技場で億単位のお金を得てました。
手に職がついて、今後死ぬまで仕事には困らないくらいの力を子供ながらに持つことに成功しました。
息子たちの父親に対する反応
そんなジンとシルバの教育を受けた各々の息子たちの反応も見てみましょう。
ゴンは、正確に言うとジンの教育を受けていたわけではないです。「自由に」というジンの考え方もあって、ジンについて知らないことばかりでした。
故にゴンはプロハンターとなって父親を探す旅をスタートさせました。
ゴンはジンに対してかなり好意的と言いますか、興味大ありといった感じです。
しかしジンは世界のあらゆるところを転々として、息子に見つからないよう行動していました。
一方でキルアは、先述の通りシルバのことを尊敬してはいますが、言いつけを破り家を飛び出し(ついでにキキョウとミルキを傷つけて)、ハンター試験を勝手に受けちゃいました。
尊敬しているとはいえ、厳しい暗殺者としての教育を強いてくる父に対して反発心を持っていたことは間違いないと思います。
シルバがキルアのためを思って色々教えようとするほど、キルアは反発心を強めてしまう感じです。
フリークス家とゾルディック家は真逆の構図ですね。
父であるジンは息子から遠ざかろうとし、息子であるゴンが父に近づこうとする。
ゾルディック家は息子であるキルアが父から遠ざかろうとし、父であるシルバが息子に近づこうとする。
親の教育が正反対である結果、息子の反応や行動も正反対になっているようです。
う〜ん、どちらの家庭環境が良いと言えるだろか、いや、答えを出すのは難しいな。
父は息子を信頼している
ジンとシルバ、この2人の父親は、息子への接し方は全く異なるものの、息子に対して「信頼している」ことには変わりありません。それは2人のセリフに現れています。
ジンはグリードアイランドを制作するにあたり、凶悪な死刑囚・レイザーをゲームの制作に携わらせました。
成長したゴンがグリードアイランドをプレイした時、越えるべき壁としてレイザーを立ちはだからせるためです。
レイザーは人から手を抜くなと言われていました。半信半疑で「殺してもいいのか?」と尋ねるレイザーにジンは、「なめんなよ、オレの息子だぜ?」と言っています。
(引用:HUNTER×HUNTER 17巻89P/冨樫義博)
レイザーの強さは作中で示された通りで、並の使い手では太刀打ちできません。しかし、自分が育成に携わらなくてもレイザーに勝てるくらいゴンは強くなるとジンは信頼していたのです。
シルバは、ハンター試験後に一時帰宅していたキルアにゴンとの旅を許した後、「いつか必ず戻ってくる、あいつはオレの子だからな」と言っているのです。
(引用:HUNTER×HUNTER 5巻145P/冨樫義博)
シルバもキルアに対して強い信頼を寄せています。
「自分の子だから」という理由だけで息子を信じるということは、いかにも父親らしいです。
しかし息子を信じているが故に「息子がどういう成長をし、行動をとるのか」に対する考え方は、ジンとシルバで異なりますね。
ジンは「自分がいなくても息子は強くなる」と考えているのに対して、シルバは「自分たちと同じ道に息子は戻ってくる」と考えています。
自力での成長を求めているジンと、自らの手で成長を促そうとしているシルバは対極のような考えをしていると思います。
強いのはどっちだろう?
ちなみに、ジンパパとシルバパパの実力は現状いまいちわからないんですよね。
ジンはレイザーを捕まえるだけの戦闘力はあるし、念の扱いも世界屈指のレベルらしいので強いのは間違いないです。
シルバも幻影旅団の一人を暗殺し、クロロと引き分けるくらいには強いです。
ただ両者とも情報不足すぎてどちらが強いのかはっきり言えないのが現状です。
「強いパパに戦い方や念の技術を教えて貰えばそれだけ強くなれそう」とは思うのですが、この観点に関しては情報が少ないので、ジンとシルバを天秤にかけるのは難しそうです。
個人的にはジンの方が強いのかなとは思いますが・・・
どっちをお父さんにしたいか?
では、これらの判断基準を踏まえて、僭越ながら私自身の考えを述べさせていただきたいと思います。
私がお父さんにしたいのは・・・シルバです!シルバパパがいいです!
理由はですね、「ジンに小さい時からほっておかれるのが嫌だから」ですね。
ゴンは直情的ではありますが、意外と頭も切れるししっかりとしています。ミトさんの教育もあると思うのですが、ゴン自身「自律」の考えをしっかり持っている子だったので、プロハンターになれたし、ジンを見つけるという目標も達成できたと思います。
正直、私がゴンの立場だったら親にほぼ見放されたような状態(ジンとしては期待の裏返しだったわけですが)になったら不安すぎて何もできなくなりそうですし、ひとまず自分の命をつなぐだけで精一杯になってしまうと思います。
あまりにも幼い頃から「お前一人で生きるんだぞ」的なことを言われても、私は「無理無理無理無理絶対無理!」となってしまう気がするので、ジンがお父さんなのはちょっとな・・・と思いました。
シルバはむしろ過保護に接してくれるので、私としては安心です。
確かにゾルディック家の教育は歪んでいますが、過保護なシルバはいろいろ気にかけてくれそうですし、授業参観にも来てくれそうです。
暗殺者としての教育でなければいろんな分野で才能を発揮できる子に育ててくれると思います。
スポーツ選手はどちらかというと、お父さんが熱心に教えていた子が大成すると聞きます。現にキルアも父の教育の下、12歳にして暗殺者として高い実力を持っていましたからね。
そういう観点からもシルバがパパの方が生活面も安心ですし、才能を引き出してくれそうではあります。
電気を浴びたり毒を飲んだりするのは死んでも嫌ですが・・・って常人が受けたら死ぬのかこの教育は。
幼い時こそ厳しいシルバですが、イルミぐらいになったら割と自由に行動させてくれるみたいですし、大人になってからの付き合いも楽しそうです。
ということでシルバをお父さんにしたいと私は思います。
ハンターハンタークイズ!
最後はハンターハンタークイズです!
前回の答えは
A.ウッディ
でした!
それでは今回は「ジン」に関するクイズです!
Q.十二支んに所属していた時のジンは、十二支の動物でいうと何の役割だったでしょうか?
難易度:星1(シングル)
ヒントは30巻にありますよ!
答えは次回!それでは〜!