カキン帝国の王子たちは、第1王子・ベンジャミンを除く全員が念能力の存在すら知りませんでした(第2王子カミーラは念能力者だということが明らかになりました)。
しかしクラピカが行った船内放送によって王子たちも念、および念獣の存在を知る形になってしまいました(これはクラピカのミスではなく、あえて王子達が知らない情報を流すことで「迂闊に動くまい」と危機感を抱かせ、情報収集を優先させることで場の膠着状態を狙うためでした)。
多くの王子達が念の情報を探ろうと躍起になっていますが、特に念に興味津々なのが第4王子・ツェリードニヒ。すでに念の練習を始めています。
ただ、ツェリードニヒの心に渦巻く邪念は、直属の部下達をもってしても「念を学ばせてはいけない」と感じる程醜悪です。
(引用:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ31号/冨樫義博)
とはいえ、現在の船内の状況的にはツェリードニヒが念に目覚めてしまいそうなきっかけが沢山あるのです。
今回はツェリードニヒが念に目覚めるきっかけを考えられるだけ挙げてみようと思います。
ツェリードニヒについてはこちらの記事を参照してください。
関連記事:【ハンターハンター】カキン帝国第4王子「ツェリードニヒ」についてまとめた! - 私の名前はジロギン。
テータが教えてしまう
現在ツェリードニヒに念を教えているのは部下のテータです。
ツェリードニヒの部下にはテータともう一人しか念能力者がおらず、ツェリードニヒはだいぶテータのことを買っているようでしたので、念の指導を仰いでいました。
関連記事:【ハンターハンター】テータはツェリードニヒの念習得を防げるのか? - 私の名前はジロギン。
テータは指示に従って念を教えているようですが、心の中では「ツェリードニヒに念を学ばせたくはない」と思っています。
ツェリードニヒがは念を悪用したり、そもそも凶悪な念能力を作り出してしまうと感じているためです。
テータが「念を教えながらもツェリードニヒに悪用させない念を体得させる」方法としては、作中にもありましたが、「あえて不得意系統を教える」「役に立たない無駄な能力を教え込む」などがあります。
こうすれば念の修行期間を長引かせられますし、不必要にオーラのメモリを割くような能力でツェリードニヒの無力化を図ることもできます。
テータとしてはこういった方法を使って、ツェリードニヒに危険な念を学ばせない気でいるようです。
ただ、ツェリードニヒはかなり頭も切れますから、テータの行動に違和感を感じてしまうかもしれません。
何ならすでにツェリードニヒの念獣がテータを威嚇?してましたし。
(引用:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ31号/冨樫義博)
ツェリードニヒや念獣がテータの意図に勘づき、テータを脅迫したとしたら、テータは正しい方法でツェリードニヒに念を教えざるを得ないかもしれません。
その可能性は大いにあります。
念能力者との接触
船内にはクラピカを始め、十二支んやクラピカの依頼で集まったハンゾーなどのプロハンターたち、王子の護衛として雇われたハンターなど、多数の念能力者がいます。
もっと言うと、カキン帝国のお宝を狙っている幻影旅団や、その幻影旅団を狙っているヒソカ、ジンやパリストンなどビヨンド=ネテロ側の軍勢なども入り込んでいる可能性があります。
ツェリードニヒが念能力者と接触する機会がかなり多いのです。
ツェリードニヒが、テータが適当な念の教え方をしていることに気がつき、他の念能力者と交渉して念を教えてもらうような事態も考えられます。
どのみち念を教えてもらうのであれば体得までにかなりの時間を要しますので、ツェリードニヒを長時間停滞状態にはできるでしょう。
ただ厄介なのは、念能力者にオーラを流されたり、念能力者の攻撃を受けたりして、強制的に念に目覚めてしまうことですね。
ゴンとキルアはこの方法で念に目覚めました。
幸いなことにツェリードニヒは念能力者の攻撃を受けるだけで念に目覚めることは知りません。が、もし知ってしまった時、超短時間で念を体得できるのであれば積極的に念能力者との接触を図ろうとするでしょう。
早速念を使えるベンジャミンがツェリードニヒを殺害しようとしてましたし、ツェリードニヒのもとにも念を使えるであろうベンジャミンの部下が配備されています。
関連記事:【ハンターハンター】ベンジャミンの有利すぎる状況は逆に死亡フラグ? - 私の名前はジロギン。
と考えると、すでにテータ以外の念能力者と接触し、念を使えるようになるチャンスは存在しているのです。本人が気付いていないだけで。
まぁツェリードニヒが念能力者のオーラを受けて耐えらればの話ですがね。普通の人間が殺意を持ったオーラに触れ続けるとそれだけで死ぬこともあるみたいですから。
クラピカの「盗む人差し指の鎖(スチールチェーン)」
これは私の予想にすぎません。クラピカの「盗む人差し指の鎖(スチールチェーン)」の能力の一つに、「盗んだ能力を他人に付与することで別の能力を盗める」というものがありました。
この能力でクラピカはサイールドの能力「裏窓(リトルアイ)」をオイト王妃に付与することで、ビンセントの能力「虚空拳(エアブロウ)」を盗んでいました。
関連記事:【ハンターハンター】ビンセントという新しい咬ませ犬キャラの魅力を語る! - 私の名前はジロギン。
能力を与え耐えられたオイト王妃はクラピカの念獣であるイルカの姿や声を認知できるようになり、能力も一度だけ使えるようになっていました。
すなわち一時的に念能力者となっているわけですね。
(引用:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ33号/冨樫義博)
ここからは推察です。念能力者のオーラに触れる事で念に目覚めるのだとしたら、この「盗む人差し指の鎖(スチールチェーン)」で能力が与えられた一般人が念に目覚めてしまう可能性もあるのではないでしょうか?
オイト王妃はまだ付与された能力を使っていないので、能力使用後も念能力は使えないまでも、念獣が見えるなど念能力者さながらの状態になるのかどうかは分かっていません。しかし、可能性としてなくもないかなと思います。
もしこの能力をクラピカが、何らかの事情でツェリードニヒに使わざるをえなくなったとしたら、ツェリードニヒが念を習得する手助けをしてしまうことにならないでしょうか?ならなかったとしても、一度だけ使える念だけでもって悪事を働こうとするかもしれません。
所詮は私の頭の中の予想にすぎませんが、この「盗む人差し指の鎖(スチールチェーン)の能力による念習得の即効性は、ツェリードニヒの念習得に関わってきそうな気がしないでもないかなと思いました。
ツェリードニヒがガチの天才
一応ツェリードニヒはすでに念能力の修行に入っているようですので、多少なりとも技術を身につけ始めていると思います。
もしかしたらツェリードニヒがゴン、キルア、クラピアかをも凌ぐ念の天才で、異常な速度で念を習得していく可能性も0ではありません。
通常念の習得までに半年から1年は要するようですが、ツェリードニヒはその半分以下、いや1/4以下のスピードで習得してしまうかも。
レオリオも「纏」だけならば独学で半年程度でマスターしていたので、テータなど身の回りに念能力者がいるツェリードニヒは爆発的な速度で念を習得することも考えられます。
関連記事:【ハンターハンター】レオリオは雑魚扱いされがちだけど普通に常人離れしてる件 - 私の名前はジロギン。
すでに念獣が取り憑いていることからも、念に対して少なからず素質はあるものと思われますし、念習得は早い方かもしれません。
ツェリードニヒは作中最凶の念能力者になるかも?
すでに念獣が醜悪な姿で強力な能力を持っていることほぼ間違いなしなツェリードニヒが念を学ぶのは、できれば阻止したいところ。読者としても同じ気持ちだと思います。が・・・できないんだろうなぁ・・・作中でここまで阻止しようとしているってことは、ツェリードニヒは念を学んじゃうんだろうなぁ・・・
まぁ読者としてはツェリードニヒには念を学んでほしくないのが半分、でも、もし念を使えるようになったとしたらどんな能力になるのか気になるのが半分ってところですかね。
ツェリードニヒの性格を考えると、おぞましい能力が完成してしまいそうです。