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【ハンターハンター386】ハルケンブルグ、クラピカ、ツェリードニヒの不可解な点について考察

 

ハンターハンター386話「仮説」は、タイトル通り「仮説」でしか語れない内容ばかりでした。

メインとなった内容はこの3つでしょうか。

  • ハルケンブルグの念能力
  • クラピカの水見式
  • ツェリードニヒ(守護霊獣・念獣)の能力

正直、この3つについては謎な点が多く、現在の情報で考察するのは多分無意味でしょう。

 

でもやる!

 

ということで386話における不可解な謎について、できる限り考察していきたいと思います!(ネタバレ注意です!)

 

 

 

 

ハルケンブルグの念能力の謎

まずはハルケンブルグの念能力の謎から。能力を大ざっぱに説明すると、

「部下の肉体を犠牲にオーラの矢を放ち、射ぬかれた相手の意志を奪う」

という感じです

 

関連記事:【ハンターハンター】第9王子ハルケンブルグの念能力強すぎ!対処できる念能力者はいるのか? - 私の名前はジロギン。

 

しかし、386話では新しく能力の詳細(制約?)が明らかになりましたね。

矢に射ぬかれたベンジャミンの私設兵・シカクは、操作されたわけではなかったようです。

ハルケンブルグの元々の部下であるスミドリという男性の魂が入っている様子。

スミドリ本人の体は睡眠に近い状態で存在しています。

 

どうやら、矢で撃った相手にハルケンブルグの部下(本人も含むかは不明)の魂がランダムで入り込むという能力もあるようです。

 

これにあたり、ハルケンブルグは自身の能力を把握するために仮説を立て、実行に移しました。

(ハルケンブルグはもともと念能力者だったわけではなく、父親に直談判した後、覚醒した様子。念の知識はほぼありません)。

 

シカクの魂はどこに?

ハルケンブルグの能力で最も不可解な点は、矢で撃たれたシカクの魂はどこに行ったのか?という点です。

これについてハルケンブルグは、以下4つの仮説を立てました。

 

  1. シカクは死亡=魂ごと消滅
  2. スミドリを肉体が入れ替わった(スミドリの体の中にシカクの魂があり、寝ている状態)
  3. シカクの肉体で共存(スミドリの魂に押されてシカクの魂は埋没している)
  4. 他の誰かに移った

 

防御不能の矢で撃ち抜いて、実質的に相手を殺せる1の仮説だとしたら、ハルケンブルグは何も考えず王子を攻めまくっても勝てますねぇ・・・(部下の人数に限りはありますが)

 

外傷を与えないので、カウンター型の念能力も発動しないかもしれませんし。

メタ的な発想ですが、1の線は薄いかと。

 

4の仮説はカイトが発動したと思われる能力に似てますね。女の子のキメラ=アントに憑依した能力。

カイト自身が女の子を選んだのか、何らかの条件に当てはまったのが女の子だったのか、完全にランダムなのか・・・それはわかりません。

 

しかし、「魂を誰かに移す能力」自体は念で開発可能とみていいでしょう。4の仮説が正しい可能性も0ではありません(ただ誰に移ったかわからないため検証が難しい)。

 

関連記事:【ハンターハンター】カイトは両腕ならばピトーに勝てたのか?考察してみた! - 私の名前はジロギン。

 

有力なのは2と3の仮説ですかね。シカクは死んでおらず、魂が表に出てこられないだけの状態。

2と3どちらが正しいのかは、シカクの体に入ったスミドリが自死した結果によって分かれそうですね。

 

生きているのはスミドリ?シカク?

シカクの体に入ったまま自分の頭を銃で撃ち抜いたスミドリ。

その後、睡眠状態だったスミドリの体が目覚め、何者かの魂が入っている様子でした。

 

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(出典:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ2018年48号/冨樫義博/集英社)

 

目覚めたスミドリの体に入っている魂がスミドリなのかシカクなのかは、現在の描写だけではわかりません。

ただスミドリかシカクかで、ハルケンブルグの能力パターンが大きく変わります。

 

スミドリだった場合

  • シカクの魂は本人の肉体にあった(3の仮説)
  • 自死した瞬間スミドリの魂の代わりにシカクの魂が消滅
  • スミドリの魂は本体に帰還

このパターンだと、結局1の仮説(シカクの魂は消滅)になってしまうので、やはりチート能力ですね。

 

シカクだった場合

  • シカクの魂とスミドリの魂は入れ替わっていた(2の仮説)
  • 自死した瞬間スミドリの魂が消滅。シカクの魂はスミドリの中で目覚めた

この場合、ハルケンブルグの部下ではない(彼の意志に賛同していない)シカクが蘇ったことになり、ハルケンブルグが撃てる矢の数が減ったことにもなる。

 

念能力の性質を考えると、ハルケンブルグの能力を抑える要素(制約)がなければこれほどハイレベルな能力は使いこなせないはず。

となると、2の仮説で蘇ったのはシカクと読むのがベストですかね?

 

シカクの能力がベンジャミンに継承されたかがポイント

第1王子・ベンジャミンの能力「星を継ぐもの(ベンジャミンバトン)」は、ベンジャミンに忠誠を誓った部下が死んだ時、その部下の念能力がベンジャミンに継承される能力です。

 

関連記事:【ハンターハンター】ベンジャミンとカミーラの念能力についての考察 - 私の名前はジロギン。

 

ベンジャミンの部下であるシカク魂が消滅し、実質的な死を迎えた場合、シカクの能力はベンジャミンに引き継がれると思われます。

 

386話でその描写はありませんでした。まぁ描いちゃったら一発でシカクが死んだかどうかわかっちゃいますからね。

ベンジャミンに能力が継承されたかどうかもポイントになりそうです。

 

ハルケンブルグにはさらなる制約がある?

ただ、これまでの私の考察はもちろん確定ではありません。

実際のところ、ハルケンブルグの能力にはさらに制約があることも考えなければなりませんよね。

 

シカク(スミドリ)が自死する直前、バショウとクラピカがオーラの鳴動を感じています。過去に2回同じような鳴動があり、両方ともハルケンブルグの守護霊獣の能力によるものでした。

 

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(出典:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ2018年48号/冨樫義博/集英社)

 

クラピカ曰く、放出系の能力を発動した際に起きる現象とのこと。

おそらくハルケンブルグが見えないところで能力を1回発動しています。この意図は、以下のことを検証するためではないでしょうか?

  1. スミドリの入ったシカクの体をもう1度矢で射ぬいたらどうなるのか?
  2. 眠っているスミドリの体を矢で撃ったら魂は元に戻るのか?
  3. 矢で別の部屋の人間を狙った場合、能力は発動するのか(矢は届くのか)
  4. 能力の詳細を感づかれないためのカムフラージュ

有力なのは1と2。つまり、スミドリ及びシカクを2回撃った場合の効果検証ですかね。

 

3つ目は、この時点でやらなくてもいい検証ですが、クラピカが「放出系ならば物理的な障壁を乗り越えて攻撃できる」ことも示唆してます。

可能性としては0ではないかと。

 

4つもありえます。単なるカムフラージュと、膨大な念を発生させたことによる他の王子への牽制。

 

・・・まぁ全部私の妄想にすぎませんけどね。

 

時間による効力の解除も仮説に入れるべきでは?

さらに、ハルケンブルグはもう1つ仮説を立てるべきだったのでは?とも思います。

それは「時間経過によって念の効力が切れるのかどうか」ですね。

 

念能力の中には、コルトピのコピーのように経過時間によって解除されるものもあります。

魂が入れ替わったスミドリとシカクも時間経過で元に戻る可能性を考えるべきだったのではないでしょうか?

 

「ハルケンブルグがオーラを解いているので、魂の効果も切れるはず」と推測したため、仮説に含めなかったのかもしれませんが・・・

 

後付けで制約が明らかになることが多いので、能力の全容までは明らかにできませんね。

 

ルズールスの部屋の前でスミドリを自死させた理由

ハルケンブルグはスミドリ(シカク)に、第7王子・ルズールスの部屋の前で自死させました。

この理由もイマイチ不明ですよね。

 

私の仮説ですが、以下の理由が考えられます。

  1. ベンジャミン及びルズールスへの宣戦布告
  2. 実の兄であるルズールスの性格を知っての行動
  3. 効果検証のため、一番安全そうな王子を選んだ

 

ハルケンブルグの部屋でシカクを自死さた場合、シカクからの連絡が途絶えたことに違和感を感じたベンジャミンが新たなる部下を送り込んでくる可能性があります。

 

そうならないよう隣室のルズールスの部屋の前で死亡させ、ルズールス(及びその部下)にシカクを殺害した容疑を着せようとしたのではないでしょうか。

 

ルズールスの部屋にもベンジャミンの部下(カンジドル)が派遣されているので、自死の瞬間を目撃するでしょう。

シカクが死んだことはカンジドルからベンジャミンに伝わり、ルズールス及びベンジャミンへの宣戦布告が可能となります。

 

さらに、ハルケンブルグとルズールスが実の兄弟(母・ドゥアズル)であることにも注目したいですね。

ハルケンブルグは兄弟のこと(特に姉2人)についてはよく思っていない様子。

 

ルズールスについての言及はありませんでしたが、合法ドラッグを吸い、マフィアのケツモチをしているルズールスと、エリートコースを歩んできたハルケンブルグの気は合わなそうです。

 

ルズールスを潰すべく、シカク殺害の罪を着せつつハルケンブルグ自身の宣戦布告(及び能力の検証)を行った・・・?

 

あるいは、兄弟がゆえにルズールスの性格を理解しての行動という線もあります。

ルズールスのこれまで動きを見ると・・・というかルズールスは全く行動していません。

できればいざこざを起こしたくないタイプなのかもしれません。

 

ハルケンブルグはそんなルズールスの性格を理解し、「シカク殺害の罪を着せても、ルズールスならもみ消そうとする」と想定しているのかもしれません。

 

さらに、スミドリに「ベンジャミン王子万歳」と叫ばせたことも気になります。

意図としては、「ハルケンブルグへの忠誠心を失った発言、行動をした場合の効果検証」といったところでしょうか。

これをやるにあたっても、事件が肥大化しなさそうなルズールスを選んだのかもしれません。

 

・・・これは超完全に私の妄想にすぎませんが。

(ってクソ長ぇ!まだハルケンブルグの考察しか終わってないよ!)

 

 

 

クラピカの水見式は「放出系+操作系=特質系」?

386話ではクラピカが水見式を披露しました。

通常状態でのクラピカは具現化系で、イズナビとの修行中に水見式をやったら水の中に結晶ができる(不純物が発生する)現象が起きていましたね。

 

緋の眼を発動中のクラピカは特質系。その状態で水見式をやったところ

「水の色が変わって葉っぱがクルクル回る」

という現象が起きました。

 

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(出典:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ2018年48号/冨樫義博/集英社)

 

これって、

放出系(水の色が変わる)

操作系(葉っぱが動く)

の現象が重なったものですよね。(水見式の変化については以下の記事参照)

 

関連記事:【ハンターハンター】念能力6系統の各長所と短所を考えてみた! - 私の名前はジロギン。

 

特質系のクラピカが水見式をやると、具現化系の現象は現れないみたいです。

 

確かにクラピカは「律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)」発動のために、特質系能力「絶対時間(エンペラータイム)」で放出系、操作系の念を100%の精度で使えるようにしています。

 

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(出典:HUNTER×HUNTER 12巻65P/冨樫義博/集英社)

 

特に使う系統が水見式で色ごく反映されるということなんでしょうね。

もともと得意系統を見極めるための方法ですし。

 

これで1014号室にいる王位の部下たちは、クラピカの念系統は特質系と認識することになったでしょう。

具現化系の可能性に気がついているのは、クラピカのオーラの流れを見抜いたヒュリコフくらいでしょうか。

 

水見式を1014号室にいる全員にやらせれば、「11人いる(サイレントマジョリティー)」の能力者を特定できそうですね(具現化系、操作系あたりが怪しい?)。

 

 

ツェリードニヒ(守護霊獣・念獣)の能力の謎

さてさて、ものすごく謎を引っ張りまくっているツェリードニヒの(守護霊獣・念獣)の能力についても謎を見てみましょう!

 

・・・って言っても368話でもまた謎のままだったんですけどねー!

もうツェリードニヒがヤバイやつだってことはわかったから!早く能力明かしてよー!冨樫先生!

 

関連記事:【ハンターハンター385】ツェリードニヒの守護霊獣(念獣)の能力と今後の展開を考察 - 私の名前はジロギン。

 

テータが撃ったツェリードニヒは幻覚?

前回の385話で、「絶」状態のツェリードニヒを射殺したテータちゃん。

しかしツェリードニヒは生きており、血痕などは存在していませんでした。

 

386話でテータはこれを「幻覚」と予想しています。

私も幻覚を見せる能力ではないかと想定してはいましたが、発動条件などはまだ不明。結局全容は謎のまま。

そもそもこの「幻覚」もテータ自身の推察ですので、真偽は微妙でしょうね。

 

絶のスピードを早めるとは?瞬きと能力の関係は?

ツェリードニヒは新しい修行として「絶」のスピードを早める修行に入りました。

この「絶」のスピードを早めるという意味が少しわからないですが、おそらく「絶になるまでの瞬間を早める」ということだと思います。

 

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(出典:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ2018年48号/冨樫義博/集英社)

 

ツェリードニヒは「瞬きくらいの早さ」を目指している様子。

そして「オレが目を閉じて開くまでの時間を計ってくれ」とも言っていました。

ここまで瞬きにこだわる理由も気になります。

 

そういえば、テータとの「絶」の修行中、テータの飛ばしたオーラの球を額に受けたツェリードニヒが一瞬だけ目を開いたんですよね。ずっと閉じていたのに。

 

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(出典:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ2018年47号/冨樫義博/集英社)

 

その後、テータがツェリードニヒを射殺。しかしそれは幻覚?でした。

このことから予測できる点として、ツェリードニヒの幻覚発動条件には、

  • ツェリードニヒが絶の状態で瞬きをする
  • その直後に目があった人間を一時的な幻覚にかける

みたいなことも含まれているのかも。

 

・・・写輪眼かな?

 

このような条件があるとすれば、「絶」になる時間を瞬きレベルのスピードに早める(それだけ速いスピードで対象者を幻覚にはめられる)修行を始めたのもうなずけますね。

ツェリードニヒは本能的に、幻覚能力の使い方を理解し始めているのかも・・・?

 

ツェリードニヒはテータが撃ったことを知ってる?

386話の最後のコマ。ツェリードニヒの性癖が変わっていましたね。

前は「嘘をつく女が嫌い」って言っていたのに、「裏表のある女って可愛い」と言っています。

本人もこの心情の変化に驚いている模様。

 

この発言から考えられるのは・・・ツェリードニヒはテータが自分を射殺した(しようとしていた)ことを知っているってことですよね?

センリツの笛の音で記憶が飛んだように見せかけていたのか、守護霊獣か念獣の能力で知ったのか・・・?

 

または、テータの心を読み取っていた可能性も否めません。

ツェリードニヒの念習得を妨げようとしながらも、射殺の瞬間は自分も死を覚悟していた・・・そんなテータの二面性に気がついたってことでしょうか。

 

・・・どちらにせよツェリードニヒはテータのこと大好きってことだけはわかります。

事実上、自分を裏切ったテータに対しての「可愛い」発言だと思いますので、ツェリードニヒの性格を歪めるほど、テータは魅力的な女性なのかも・・・

(鼻どうしたの?とかいう記事書いてごめんなさい)

 

関連記事:【ハンターハンター】クロロさんの鼻はテータちゃんに引き継がれたのだ… - 私の名前はジロギン。

 

ツェリードニヒの心情変化は能力によるものなのか。テータの行動によるものなのか、この辺はストーリーを読み進めないとわからなそうですね(とりあえずテータちゃんツェリードニヒにが殺されることはなさそう)

 

 

 

おまけ:バビマイナとヒュリコフ可愛すぎか!

最後に!ワブル王子の部屋でクラピカの動向を探る、バビマイナとヒュリコフの会話が可愛すぎたので紹介しておきます。

 

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(出典:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ2018年48号/冨樫義博/集英社)

 

頭キレッキレで、めっちゃ腹黒そうなベンジャミン私設兵の中で、この2人はちょっと変わり者って感じがしますよね(2人とも頭キレッキレなのは変わりませんが)。

 

関連記事:ハンターハンター連載再開!ベンジャミンの部下たちがかなり有能な件! - 私の名前はジロギン。

 

任務を楽しんでる感じがすごいです(いい意味で)。「時間的忍耐」という皮肉、なんだか可愛いですね!

 

2人ともどんな目的があってクラピカに近づいているのかはまだ不明です。

しかし、バビマイナは確実にクラピカをかばうような意思を見せています。

 このままヒュリコフもクラピカの味方にならないかなぁ・・・?

ヒュリコフみたいなキャラ好きなんだよなぁ・・・

 

 

ということで、たった1話で盛りだくさんの386話考察!

正直ストーリー的には全然進んでいませんが、続きはじっくり待つとしましょう!