今回はハンターハンターの記事を書きます。
ハンターハンターに登場する敵キャラクターの中にはトラウマになるくらい絶望感のあったキャラクターも多いです。私が初見で「こいつ怖すぎぃ!」と思ったのは
ネフェルピトー
です。
ゴンとキルアにとって頼もしい存在であったカイトが生首の状態でピトーに抱えられていたシーンを見たときはピトーの強さ以上に恐怖を感じました。
(引用:HUNTER×HUNTER 19巻197P/冨樫義博)
あの時のピトーは一瞬の隙をついて初撃でカイトの片腕を切断しました。
その後カイトが臨戦態勢に入り、1対1での戦いに発展。カイトはゴンとキルアを逃すべく隙を作ってしまい片腕を失うことになってしまいましたが、もし両腕とも揃っていた状態で戦っていたら勝負はまた違う結果になっていたかもしれません。
そこで今回は
カイトは両腕ならばピトーに勝てたのか?
を考察してみようと思います。
- カイトとは?
- ネフェルピトーとは?
- カイトが片腕になった経緯
- カイトの強さはピエロの出た目に左右される
- 念能力は精神状態で精度が変わる
- ピトーは発を使えなかった
- 結論:カイトは両腕があってもピトーには勝てなかった
カイトとは?
(引用:HUNTER×HUNTER 18巻162P/冨樫義博)
主人公ゴンの父であるジン、の弟子がカイトです。
ベレー帽に長髪、すらっと伸びた長身が印象的な男性。シングルハンターの称号を持つハンターの中でも凄腕のハンターでもあります。
ゴンとは第1話目にクジラ島にて出会いました。当時カイトは師匠のジンを探す旅に出ており、その道中でゴンと偶然にも遭遇。
次にカイトがゴンと出会った時にはジンと既に再開していたようで、ようやくハンターとして一人前だと認められたと語っていました。ジンを探し出すことがカイトのハンターとしての最後の試練だったようですね。
ゴンと再開したカイトは、巨大なキメラアントがNGLに侵入していることに気がつき、調査にあたりました。
カイトがゴンたちとともに調査をしている途中、キメラアントと複数回の戦闘に発展。その中でカイトはゴンとキルアの成長を見守りながら、次々にキメラアントを蹴散らしていましたね。カイトの強さを物語っていました。
しかし、カイトは最後に出会ったキメラアントであるピトーの前に敗れ、体はキメラアントの訓練用の人形にされてしまいました。
念能力で分離したとみられる魂は女の子のキメラアントの中に入り、現在は「別の体なのに人格はカイト」という不可思議な状態になっています。
カイトの念能力は「気狂いピエロ(クレイジースロット)」という具現化系とみられる能力です。
ピエロが出した1〜6の目に応じて武器が具現化されます。
作中で全ての武器は明らかになりませんでしたが、カイト的に気に食わない武器もあるようで当たり外れの激しい能力でもあります・・・
詳しくは以下の記事に書いています。
関連記事:【ハンターハンター】カイトの強さはどれくらいか考察してみた! - 私の名前はジロギン。
ネフェルピトーとは?
(引用:HUNTER×HUNTER 24巻148P/冨樫義博)
王直属護衛軍の一匹で、頭についた猫耳に女の子のような体(性別は不明です。自分のことを「僕」と呼んでいますが、僕っ娘の可能性もあります)が特徴的なキメラアント。
護衛軍は他のキメラアントとは比較にならないほど高い戦闘力を有し、ピトーは、かつて最強の念能力者とされたネテロですら「わしより強くねー?」と警戒するほどでした。
関連記事:【ハンターハンター】ネテロとピトーはどっちが強かったのか?考察してみた! - 私の名前はジロギン。
ピトーは、自身の強さを測るべく、巣の側にいた(とはいえ2km位離れた位置にいる)カイトの元へ飛んでいき、即座に戦闘を仕掛けました。
ピトーにとってカイトとの戦闘は「夢のような時間だった」そうで、とても楽しく、また念能力開発のヒントを得るようなターニングポイントとなる一戦だったようです。
ピトーはカイトの仇を討つべくゴンさんとなったゴンに、見るも無残にやられて、最後を迎えることになりました。
カイトが片腕になった経緯
ますカイトが片腕でピトーと戦うことになった経緯を大まかに説明します。
キメラアントの調査中、カイトは女王のいる巣へと近づきました。
モラウ曰く「ハンターとして強い奴と戦いたくなるのは当然」とのことで、カイトはピトーの広大な円にあえて触れることで、敵の力量を図ろうとしたのです。
しかしピトーのオーラは、生まれて間もないにもかかわらず作中の誰よりも禍々しく強大なもので、カイトの想像をはるかに超えていました。
ピトーは足の強靭な筋肉を使って巣からカイトの元まで飛翔。
その気配を察知したカイトはゴンとキルアに自分から離れるよう指示しましたが、その際に生じた隙にピトーカイトの腕を切断。先手を打ちました。
(引用:HUNTER×HUNTER 19巻176P/冨樫義博)
この出来事の後、ゴンは「自分が未熟でなければカイトも腕を失わずに済んだ(でピトーにも勝てたかもしれない)」と後悔していました。
おそらくカイト一人であれば、ピトーの攻撃をかわして両腕のある状態で戦えていたと思われます。
カイトの強さはピエロの出た目に左右される
カイトの念能力「気狂いピエロ(クレイジースロット)」は、どの目が出て、どんな武器が具現化されるのかは運次第です。
作中に登場し、使用描写のあった銃、鎌はかなりの強さを誇っていまいしたが、カイト的にはハズレの能力でした。
その他にも武器はあり、判明しているのが先に説明した女の子のキメラアントに乗り移った「転生能力」と、ピトー戦で具現化したバトンのような武器です。
あと少なくとも2つは武器あるようですが、お披露目されていません(バトンのような武器は「命のバトンをつなぐ」という意味で転生能力を持つ武器ではないかとも予想されています。するとあと3つ判明していな武器があるかもしれません)。
ピトー戦で具現化したバトンがカイトにとっての最強武器だったとも考えられます。バトンに対してカイトは特に文句を言っていなかったので。
まぁそんな余裕がなかったということかもしれませんが。
バトンで戦うのであれば接近戦になるはずです。その場合、やはり両腕があった方がバランスが取れ、戦いやすかったでしょう。銃なら片腕でも遠隔で戦えたかもしれませんが。
カイトの強さは出た目によって変わります。
ただ、近接戦闘武器が具現化されたと思われるピトー戦では両腕ともあった方が幾分戦いやすくはなっていたと思います。
念能力は精神状態で精度が変わる
作中の設定では、念能力は使用者の体調や精神状態で精度が変わってきます。
体調、気分がすこぶるいい時や、興奮している時などは念の精度も上がり、通常以上の威力で技を出せることもあります。
逆に体調が悪かったり、極度の緊張状態などにあったりすると念の精度が落ち、能力の発動を維持することすらできなくなってしまうこともあります。
念の精度は精神状態などによって著しく変わるのです。
カイトは「想像以上に強いピトーのオーラに触れてしまったこと」、「ゴンとキルアをかばう必要があったこと」、「腕を切断されたこと」などから、精神状態はすこぶる悪かったと思われます。
その中でのピトーとの戦いだったので、念の精度も落ちていたはず。
両腕があり、少しでも不安要素がなくなればピトーとさらに善戦できていたかもしれません。
それでもピトーに傷を負わせていたカイトは、片腕でもかなりいい勝負をしたのではないかな、とは思います。
ピトーは発を使えなかった
カイトと戦闘を行った時のピトーはまだ生まれた間もない状態かつ、念能力についても知ったばかりの状態でした。
実戦経験、念の使用経験もほとんどない、戦いにおいては素人だったはず。
しかし、キメラアントは人間と混合したことで異常な学習スピードと高い戦闘能力を備えています。
さらにピトーは、そんなキメラアントの中でも上位種にあたるため、生まれたばかりにもかかわらず全ての能力が作中最高クラスでした。
まだ発すら開発していなかったピトーでしたがシングルハンターで戦闘向きの能力を持つカイトに、ほぼ本能だけで戦闘をして勝ったことになります。
発が使えなくても勝てたのです。
さらにピトーの学習スピードは異常で、カイトとの戦いの後、修行期間などなく「玩具修理者(ドクターブライス)」を編み出していました。
もしカイトが両腕が揃った状態で戦っていたとして、ピトーが押されていたとしても、ピトーは戦いの最中に発を作り出しカイトに勝っていたでしょう。
ヂートゥもモラウとの戦闘の最中に念能力でボウガンを具現化してましたし。
そしてピトーのもう一つの発である「黒子舞想(テレプシコーラ)」は自身を操作するとさらに戦闘力が増すようですので、両腕のカイトでも発の使える全力のピトーに勝つのはきついと思います。
カイトにとってとても悪い状況下での戦いでした。
結論:カイトは両腕があってもピトーには勝てなかった
カイトは片腕で、ゴンとキルアというかばうべき仲間がいた状態。
ピトーは生まれたばかりで戦闘経験も念を使ったこともない状態。お互いにハンデはありましたが、私は
カイトが両腕だったとしてもピトーに勝つことはできなかった
と思います。
カイトが弱いというわけではありません。ネテロが百式観音で殴ってもほとんどダメージを負っていなかったほど硬い体表を持つピトーに片腕の状態で傷を負わせていたので、カイトの戦闘力は作中上位クラスだと思います。
ただ、ピトーが異常すぎるのです。
持って生まれた異常に高い能力と、その能力がさらに異常なスピードで進化していく・・・これはですね、勝てるわけがないですよ。
特に、修行期間なしで発を会得してしまうのなんてチートも過ぎます。
護衛軍とメルエムはチートキャラ過ぎますね。カイトの両腕云々という領域をはるかに超えたレベルにピトーはいたと思います。
確かに片腕の状態より前線はできたのは間違いないですが、ピトーはそれを上回ってきたでしょうね。
もしピトーがカイトとの戦闘の中で発を編み出していたらもっと戦闘向きの凶悪な能力になっていたかもしれません。恐ろしや。
そもそもピトーと真っ向から戦闘して勝てそうな人間キャラが、ゴンさんとネテロ、場合によってはクロロやジンなどしか思いきません。
ピトーと渡り合えただけでもカイトは十分強いのです。ハンターは強さも求められますが、戦うことが本職ではないハンターも多いですからね。
それにしてもピトーがカイトを倒した時はビビりましたね。
「えっ!?カイトでも倒せないの!?こいつどうやって倒すの!?」って。
当時はまさかゴンがゴンさんになってピトーを倒すなんて思ってもみませんでしたよ・・・
私が考えていたパターンとしては、「ヒソカがゴンのピンチにピトーと戦いにやってきてくれる」のかなと思っていましたが、そんなことはありませんでした!
カイトは正面切って戦ったというのに・・・
カイトVSピトーは19巻で読めるよ!