プロハンターになるためのハンター試験。
ゴンたちが受けた287期の試験では、1次試験からマラソンがあったり、4次試験では深い森の中でサバイバルをしたりと、多くが体を使う試験でした。
基本的に受験生は同条件で試験を受けていますが、「服装」などによって若干ではありますが有利不利の差が出そうですね。
体を使うのであれば動きやすい服装をしていた方がいいはずです。
そんな中、ただ一人スーツ姿で試験に挑み、しかも合格した者がいるそうです。
そう、レオリオ=パラディナイトさんですね。
レオリオは試験を終始スーツで受けていました。
(引用:HUNTER×HUNTER 1巻142P/冨樫義博)
体を使う試験で、動きにくく通気性も良くなく、比較的重めのスーツはかなり不利だったと思うのです(後半はネクタイとジャケットを脱いでいる時が多かったですが)。
なぜレオリオはハンター試験をスーツで受験したのか、考えてみたいと思います。
服装自由との説明があった?
ハンター試験を受験するためには、応募カードに必要事項を記入し、ハンター協会に送付します。
(引用:HUNTER×HUNTER 1巻14P/冨樫義博)
おそらく、この応募カードにはある程度注意書きがあったと思うのです。
試験会場を見つけることも試験に入っているので、開催地などの説明はないとは思うのですが、持ち物やその他必要事項の注意書きはあったでしょう。
実際、受験にあたり必要な物はほとんど何もないのですが、それならそれで「持ち物:特になし(強いて言うならば覚悟)」みたいな説明が必要になるはず。
その注意書きの中に「服装自由」という一文があったのでしょう。だからレオリオはスーツを選んだと。
「服装自由」みたいな説明って、基本的に「正装じゃなくていいですよ」という意味合いで使われると思うのですが、レオリオはむしろ正装でいくという、ある意味暴挙に出てしまったわけですね。
ハンターという職業を考えると、危険地帯に乗り込んだり、犯罪者と戦闘になることも考えられるので、服装自由ならば動きやすい服装にすると思います。
スーツの動きにくさは大体お分かりかとは思いますが、本来ならばハンター試験を乗り切るには不向きすぎます。
レオリオは最終試験もスーツでボドロと戦おうとしてましたし、異常なほど不利な状況だったといえるでしょう。
レオリオは「服装自由」という説明を、自分にとってマイナスになってしまう方に捉えてしまったことが考えられますね。
就活と同じノリだった?
企業に就職するには、「就職活動」として各社が設けた新卒採用試験を合格しなければなりません。
試験内容は大体、筆記試験、就活生複数名でのグループディスカッション、面接などです。そして服装はほぼ確実にスーツですね。
採用試験は体を動かすものは少ないので、スーツでも問題ありません(夏場はクソ暑いですが)。レオリオもハンター試験を新卒採用試験と同じ感じで、就活のように考えていた可能性があります。面接とか筆記試験とかそっち重視だったと。
確かに、プロハンターになるとハンター協会に所属する協会員になるので、ある意味就職にも近いかもしれません。
ハンターの仕事は協会から斡旋される場合もあるので。ただハンター協会は就職するというよりはフリーランスの組合に近いと思います。
登録はするけど、ハンターは必ずしも協会の営利目的のために仕事をするというわけではありません。
とはいえ、そういう組合に加盟するために試験があるのだとしたら、現実的に考えるとスーツで行くのが常識ですが・・・ハンター試験ですからね、ハンターの活動を考えると普通スーツは選択しないと思います。
あと、レオリオが就活のノリでスーツでハンター試験を受けていたとしても、サングラスかけてましたので完全に就活って感じでもないですね。
就活でサングラスつけてたら、確かに試験官の印象には残りますが、落とされるでしょう。就活としてはちょっと中途半端なレオリオさんの装束でした。が、現実的に考えるとスーツで出向く気持ちはわからなくはないです。
スーツはレオリオの私服?
動きやすい服装と考えると、ジャージとかスウェットとかそういうものを思い浮かべます。生地の素材が柔らかく軽いものですね。
ただ動きやすい服装には「着慣れている服」も該当すると思います。レオリオにとってスーツは、いつも来ている、いわば私服同然であり、スーツで運動をするにも問題がないほど着慣れていたので、ハンター試験をスーツで挑んでもレオリオ的には問題がなかったことも考えられますね。
思えばレオリオは、登場するたびにスーツを着ています。20歳前後の大学生にして、サラリーマンよりもスーツを着ていると思います。
そんなレオリオにとって、スーツはジャージなどよりも動きやすい服装となっているのかもしれません。
舐めプ?
これはあまり考えられないことですが、全くないとも言い切れない可能性です。レオリオは「ハンター試験くらいスーツで余裕」と舐めプしていた可能性が微レ存・・・
レオリオは試験中にゴン、クラピカ、キルアという受験生の中でもトップクラスの力、判断力を持つ仲間に恵まれ、試験合格は仲間たちに助けられた感じがかなりありました。が、よくよく考えるとレオリオのポテンシャルはかなり高いです。マラソンも走りきりましたし、試しの門も2の門まで念なしで開けましたし。
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実はレオリオはかなり高い身体能力を持っていたので、ハンター試験くらいならスーツで受験しても合格できると考えていたのかもしれません。
まぁレオリオの性格からして、そんなに舐めきったことはしなさそうですけどね。
就活説と私服説が、レオリオのスーツの色くらい濃厚か?
私個人の考え方として、レオリオがハンター試験をスーツで挑んでいた理由としては
・就活のノリ
・スーツ=私服
説が近いのではないかなと思います。
レオリオは外出するときは基本的にスーツで、試験である以上面接など印象を見られる試験があるとも考えていたのではないでしょうか(実際にネテロの面接はありましたし。合否には関係ありませんでしたが)。
でもレオリオは偉いですね。人と会うときは必ずスーツとは。礼節をわきまえている感じです。確かにこれはハンター協会会長候補になるくらい同業者たちから好印象を抱かれるわけです。
ただ、ハンターハンターの世界では、スーツはそれほど動きにくい服装という認識ではないのかもしれません。クロロもスーツのままシルバ、ゼノと戦ってましたし(潜入している手前着替えられなかったのと、クロロ並みの身体能力があることが前提ですが)。
逆にレオリオがスーツではない状態でハンター試験を受けていたら、実はかなりトップクラスに近い実力だった可能性もありますね。独学で念も使えてますし、ポテンシャルはゴン以上だったのかも。
ただ、あそこまで徹底してスーツでなくてもいいと思います。
レオリオは大学生ですからね、大学でスーツを着るのなんて就活の時とか特別な発表会などがある時くらいだと思いますが・・・教授だと思われちゃいますよ。
レオリオがおっさん扱いされてしまう原因にはスーツもあると思います。
(引用:HUNTER×HUNTER 3巻62P/冨樫義博)