「ハンターハンター」の主人公・ゴンは、受験したハンター試験でキルアと出会い、親友となりました。
ただ、育ってきた環境があまりにも違った2人。ゴンは自然にあふれた「くじら島」でのびのびと育ちましたが、キルアは生まれた当時から暗殺の修行漬け。人殺しの道を歩んできました。
ゴンは、キルアにいびつな愛を注いできた家族、ゾルディック家に対し強い怒りを抱くことに。キルアが望む「暗殺者以外になる道」を探すべく、試験後は一緒に旅を始めました。
ゴンは今でも、ゾルディック家の考え方に賛同できない部分があるはず。でも、もしキルアが高い暗殺技術を教え込まれてなかったら、
トリックタワーのジョネスで詰んでたんじゃない?
って思うんです。その点では、ゴンはゾルディック家に感謝しなければならないのかも。
そこで今回は、
キルア以外のゴン、クラピカ、レオリオ、トンパだけでジョネスは攻略できたのか
どうか考察します(ガバガバ図説付き)。
解体屋ジョネスとは
287期ハンター試験の第3試験・トリックタワー。
受験生は、100年以上の超長期刑囚たちが持ちかける勝負を攻略しなければ、試験クリアはできませんでした。
その中で登場した囚人の一人が解体屋(バラシや)ジョネス。ゴン、キルア、クラピカ、レオリオ、トンパの前に立ちはだかりました。
ジョネスはザバン市史上最悪の大量殺人鬼で、懲役968年というほぼ釈放される可能性0の刑に服しています。
少なくとも146人を殺害。死者は全員50以上の部品に分解されており、その作業はすべて素手で行われた模様。
ジョネスは指の力がケタ違い。石の壁をえぐるほどのパワーを持っています(念なし)。この指の力で、人間の肉をつかんでちぎっていたようです。
試験でジョネスは、「肉をつかみたい…ただそれだけだ」と言っており、試験官としての意識はなかったと見られます。
とりあえず受験生の肉をモミモミ(&ブチィィィッ!)できれば良かっただけのようです。
ジョネスを戦うことになったのはキルア。
こ、こういう顔してたシーンだからぁ…
絵が下手なわけじゃないからぁ…
ジョネスが見せた一瞬のスキをついてキルアは心臓を盗むという暗殺術を披露。
遊び感覚でジョネスを殺して見せました。
これはキルアがゾルディックの家族から暗殺術を教えてもらっていたからできた技でしょう。並みの使い手ができる芸当ではありません。
もしキルアがこの芸当ができなかったとしたら、ゴン、クラピカ、レオリオ、トンパの誰かがジョネスを突破できたでしょうか?
トンパVSジョネス
まずは、ハンターになるつもりは全くなく、毎年ハンター試験に参加しては新人を脱落させてきたトンパ!
ジョネスもそうですが、おっさんは描きやすいです。キルアみたいなイケメンは苦手…
トンパならジョネスを攻略でき・・・
ないですね。
トンパは地味に1次試験のマラソンを新人潰ししながら突破、谷底に巣を作るクモワシの卵を取ってくるなど、ただのおっさんではありません。
しかし、高い戦闘力を持っているわけでもありませんでした。
ジョネスよりも弱かったと思われる囚人・ベンドットに即降参してましたので、ジョネス相手にも同じことになるでしょう。
ゴンVSジョネス
続いては、12歳にしてハンター試験を突破した、主人公・ゴン!
そんなわけないっすよ!主人公様に手を抜くなんて!
2分はかかりましたよ!
ハンター試験時のゴンは、念能力を使えません。
身体能力は高かったものの、戦闘経験はほぼ0。常人の域は超えていましたが、ハンゾーやヒソカなどまだまだ上はいた状態でしたね(この時点ではキルアにも劣っていたと思います)。
ゴンは釣竿を武器にしていましたが、人を仕留める武器にはなりませんでした。
釣竿が戦闘で効力を発揮し始めたのは、ゴンがゾルディック家の試しの門を開けるために パワーをつけた後です。
トリックタワー時点では、十分な武器にはならなかったと思われます。
となるとゴンはまずジョネスに、ハンゾー戦のように「話し合う」ことを提案してのではないかと思います。
ジョネスと話し合って、双方が死なない方法を考える感じですね。
ただ、話し合いはハンゾーのように根は優しくて、ゴンを殺す気のない相手だから通じる方法です。
ジョネスなら話し合いも何も、問答無用で攻撃してくるでしょう。
ゴンの戦い方は基本的に接近戦。それはジョネスも同じで、近寄るほど肉をつかめる最大のチャンスが訪れます。
攻撃力は明らかにジョネスの方が上。体をつかまれたら即終了だったことを考えると、ゴンはジョネスと戦っても勝てなかったのではないかと思います。
(勝てても試験続行が無理なほどの大怪我は避けられなかったでしょうね)。
レオリオVSジョネス
3人目は、医者志望だったレオリオ!
おっさんはうまく描けるんですよ…ってレオリオは当時19歳でした。
正直、レオリオって顔芸が多すぎて、どれが本当の顔なのかわからないんですよね・・・
念能力じゃないの?ってくらいコマによって顔が違います。
レオリオがジョネスを戦っても、勝てる確率は低かったと思います。
そもそもジョネスが登場した時、真っ先にキルアに「戦うな」と言ったのがレオリオでしたからね。
レオリオは戦うことなく降参していたでしょう。
もし戦うことになったとしても、ジョネスに対して抱いた恐怖心や負のイメージから積極的に攻撃できなくなると思われます。
レオリオの武器はナイフでしたが、短いナイフの届く間合いはジョネスの間合い。体の一部をえぐられてしまう可能性は非常に高いです。
レオリオも身体能力は高めでしたので、ナイフがあれば意外とそこそこいい勝負はできたかも。
ただ、やはり接近するなら、キルアのように確実に仕留められる技がほしいところ。ジョネスに手痛いカウンターお肉モミモミを食らわされてしまうでしょう。
クラピカVSジョネス
最後は、殺害された同胞の復讐と、仲間の「緋の眼」回収を目標とするクラピカ!
イケメン描くのマジで苦手なんです…
こうなったらクラピカが最後の砦。クラピカが戦えばジョネスに勝てたでしょか?
結論から言うと、「緋の眼」になれば勝てたと思います。
クラピカは同じ3次試験で、自称・旅団四天王マジタニを相手に「緋の眼」発動。
大して強くないマジタニといえど、パンチ1発で気絶させてしまいました。
おそらく凄まじいパワーが出ていたと思われます。
その後、クラピカは「緋の眼」状態になるとオーラの絶対量が大幅に増えることも明らかになりました。
試験時点のクラピカが「緋の眼」になることでオーラまで使えていたかどうかは不明です。
しかし、身体能力を大幅に向上させられたていたのではないかと思います。
ウボォーギンもクルタ族に対して「あいつらかなり強かった」と言っていました。「緋の眼」には戦闘力の向上も期待できるのではないでしょうか。
さらに、当時のクラピカは二本の木刀を武器にしていました。
クラピカの腕の長さ+木刀の長さがあれば、ジョネスの腕が届く範囲外から攻撃も可能でしょう。
しかも「緋の眼」で身体能力が向上した状態ならば、ジョネスに与える一撃の威力も上昇。
ジョネスに捕まることなく攻撃を叩き込めたのではないでしょうか?
旧アニのオリジナル回だと、最終試験でクラピカはヒソカに有効な攻撃を食らわせてました。
唯一ヒソカが顔を歪めたシーンでしたので、「緋の眼」状態のクラピカはかなり強いと思われます(アニオリなので原作の設定とは違いますが)。
問題は、クラピカが「緋の眼」になれたかどうかですね。
蜘蛛が偶然にもどこかから落ちてくればなれたでしょうが、ジョネスに「緋の眼」を発動するきっかけは特になし・・・
あまりにもジョネスが下劣な人間で、クラピカがブチギレれば「緋の眼」になれたでしょう・・・
う〜ん、試験突破がかかった状況なら、クラピカは旅団のことも関係なくジョネスに対して「緋の眼」になったかもしれませんね。
まとめ
というわけで、もしキルア以外のメンバーでジョネスを攻略するなら
「緋の眼」状態のクラピカさん
が希望の光となったのではないかと思います。
トンパ、レオリオはやや一般人寄りの人でしたし、ゴンでは戦闘経験不足。
となるとそこそこ戦え、身体能力も強化できるクラピカが頼りだったでしょう。
100%勝てるとは限りませんが。
やっぱりキルアが暗殺術を身につけていたのは、ゴンにとってめちゃくちゃラッキーだったと思うんですよね。
キルアを鍛えたイルミやシルバに、ほんの少し感謝しないとかも(でも歪んだ教育をしてたのはダメ)。
にしても、ハンター試験編のクラピカさんは本当に頼りになりますな!
戦闘面でも頭脳面でも高い能力を持ってます!キルアと同じくらい要となるメンバーでしたね!
すみません…
練習しときます…