ゴンたちと別れたクラピカは念を習得後、プロハンターとしての活動を本格的に開始。
ノストラード組ボスの娘であるネオンの護衛チームに採用されました。
クラピカを含む新人メンバー4人は、あるミスが原因で、護衛チームのリーダー・ダルツォルネに処理された前任者の補充要員として採用されたとのこと。
1人の補充に4人も採用するとは…
ハンター歴0年のクラピカが含まれていたとはいえど、かなり手厚い補充のように思えます。
もしかしたら、ダルツォルネが処理した前任者は超優秀なメンバーだったのでは…?
気になったので、考察してみました。
ダルツォルネとは
100%当たる占い能力を持つネオンは、複数名のボディガードによって常に護衛されていました。
その護衛チームのリーダーだったのがダルツォルネです。
顔に入った「Y」みたいな線は一体何なのでしょうね…
怖い雰囲気が漂う男性で、見た目通りチームメンバーには厳格に接していました。
クラピカの上司でもあったダルツォルネですが、幻影旅団に殺害されたことで、上司と部下の関係は短期間で終了。
あっという間に退場したため、読者の印象にも残りにくかったキャラでした。
ダルツォルネの念能力は、原作だと不明。
旧アニメ版では、刀にオーラをまとわせ、物を溶かす(刀を高温にする?)能力を使っていました。
組のボスであるライト=ノストラード曰く、ダルツォルネは銃弾10発くらいには耐えられるとのことなので、念能力自体は身につけていると予想できます。
関連記事:【ハンターハンター】銃弾10発耐えられるダルツォルネってそこそこ強かったんじゃない? - 私の名前はジロギン。
ダルツォルネに処理された人とは
出典:HUNTER×HUNTER/8巻131P/冨樫義博/集英社
クラピカ、バショウ、センリツ、ヴェーゼが採用されたのは、彼の穴埋めとのことでした。
ミスを犯し、チームやネオンを危険にさらしたことでダルツォルネに壁画にされた人です。
名前や性格、念能力などは一切不明。
初登場シーンが死亡後という悲しきキャラクターでした。
ダルツォルネに処理された人、優秀説
ダルツォルネに処理された人の作中での役割は「ダルツォルの怖さとネオンの護衛として働くことの厳しさ」を読者に示すことだったと思います。
彼の存在によって「中途半端な力ではついていけない職場にクラピカは身を置くんだ…」と私たち読者は思ったはず。
正直、それ以外は特に意味のない、記憶に残りすらしないキャラクターでしょう。
しかし、よくよく考えてみると、ダルツォルネに処理された人はかなり優秀だった可能性がありそうなのです。
穴埋めがプロハンタークラス4人
先述の通り、ダルツォルネに処理された人の穴埋めとしてクラピカ、バショウ、センリツ、ヴェーゼが採用されました。
1人の穴埋めに4人も雇うなんて、かなり念入りな人員補充です。
さらに、この4人のうちクラピカ、バショウ、センリツはプロハンター。
ヴェーゼはプロハンターかどうかわかりませんでしたが、ダルツォルネが採用試験で求めた品をしっかり持ってきていました。
ヴェーゼもプロハンター並の実力があったと考えられます(念能力も使えてましたし)。
穴埋めにプロハンターレベルの人材を4人も補充するほどのメンバー…それがダルツォルネに処理された人だった可能性があります。
実力者が少なかったネオンの護衛チーム
クラピカたちが採用される前の護衛チームは、実力者が少なかった可能性が高いです。
既存メンバーのスクワラはハンターでしたがアマチュア。
同じくシャッチモーノは、念を学んで半年ほどのクラピカでも仕組みを見切れるような能力を使っていました。
リーダーのダルツォルネも描写こそなかったものの、強い念能力者だったとは考えにくいです(陰獣の蚯蚓を見て萎縮してしまうレベル)。
そんなレベルの護衛チームが突如としてプロハンターレベルの人材を4人も雇った。
このことから、ダルツォルネに処理された人が抜けた穴は、そもそもレベルの高くなかったチームにとって相当大きかったのではないかとも予想できます。
ダルツォルネは優秀な人材を始末してしまった?
もし、ダルツォルネに処理された人がプロハンター4人を補充するほどの人材だったとしたら、ダルツォルネはかなり惜しいことをしたと思います。
それに、1人を始末した結果、新たに4人も雇ったということは人件費も増えているはず。
クラピカたちとダルツォルネに処理された人が同じ給料をもらっていたら、単純にコストは4倍になる計算。
採用活動費や構成員への給料は組のお金のはずです。
ダルツォルネが勝手にメンバーを始末したことで、これまで以上に人件費がかかり、ボスのライトはご立腹だったもしれませんね。
チームとボスを危険にさらしたら優秀かどうかは関係ない?
ダルツォルネも、理由なく彼を処理したわけではありません。
「偽情報に踊らされて敵を想像し、チームはおろかボスも危険にさらした」
これが理由です。
ボスを危険にさらすのは、護衛としてあってはならないこと。
ダルツォルネが処罰した人がどれだけ優秀だったとしても、やってはいけないミスと考えられます。
リーダーであるダルツォルネとしては、彼を処理しなければ他のチームメンバーにも示しがつかなかった、というのも理由になりそうです。
ダルツォルネの立場を考えると、優秀な人材を切るのは悩ましいところ。
しかし「重大なミスをした処罰」「仲間たちへの警告」などの重要性を考えると、彼を絵画にする他なかったのかもしれません。
ダルツォルネは「処理した」なんて軽く言いましたが、実のところめちゃくちゃ悩んで処罰を決めたのかな…なんて想像してしまいます。
前任者がダメダメだったから優秀な人材が欲しかった?
ネオンの命は無事だったといえど、警護対象を危険にさらした人物は、果たして護衛として優秀と言えるのでしょうか…?いや、言えないでしょうね。
致命的なミスを犯した部下に嫌気がさし、ダルツォルネはより優秀な部下を採用してがっていた可能性がありそうです。
そのため、ハードルの高い採用試験を用意し、プロハンタークラスの人間を採用し用としていたと考えられます。
護衛チームの応募条件が「経歴問わず」だったのは、クラピカのような新人ハンターでも応募しやすくするためかもしれませんね。
ある程度経歴のあるベテランハンターが応募してきて採用条件を満たしたら、ダルツォルネ以上の有能さを発揮してしまう恐れがあります。
ダルツォルネの指示を聞く新人であり、レベルはプロハンター級。
そんな人材を雇いたかったのかな、なんて考えられます。
ライトによる人員増加の命令が出ていた?
組のボスであるライト=ノストラードにとって、娘(の能力)はもっとも大切なもの。
どんな方法を使っても守りたいと考えていたはず。
一度娘を危険にさらしてしまったことで、ライトはより手厚い護衛を望んだでしょう。
その結果、1人の補充に4人も新人を雇うことになった。
このような考えもしっくりきますね。
4人雇った理由は、前任者の優秀さうんぬんではなく、上からの命令だったと。
クラピカというSSR人材を引き当てたダルツォルネ
もしダルツォルネに処理された人が優秀だったとしたら、ダルツォルネの判断は誤りだったと言えるでしょう。
しかし、
- 致命的なミスをした人材は護衛として優秀とは言えない
- ライトの命令でさらに人員追加が必要になった
このような背景があったとしたら、ダルツォルネに処理された人は、超優秀だったとは言えなさそうです。
ダルツォルネの判断は、ノストラード組にとって正しいものだったと言えるでしょう。
さらにダルツォルネは人材採用ガチャでクラピカを引き当てました。
ノストラード組に入って1〜2年で若頭の座についたクラピカ。
その出世スピードと優秀さは、元上司だったダルツォルネの比ではありません。
SSR(スーパースペシャルレア)人材のクラピカを引き当てたダルツォルネの豪運。
ダルツォルネに処理された人のマイナスを帳消し、いや大幅なプラスに変えたと考えていいはず。
クラピカとしても、緋の眼に近くきっかけになりましたし、センリツ、バショウという優秀な仲間もできたのは一石二鳥でしょう(かなり忙しそうなのが気がかりですが)。
ダルツォルネはリーダーとして、しっかり功績を残しましたね。
ただ、ダルツォルネが死んだ時に仲間たちが誰一人として悲しんでなかったので、好かれてはいなかったのかも…
今となっては、元部下たちが名前を覚えているかすら微妙なところです。