私の名前はジロギン。
近年、ショートメールを使った詐欺が増えているとのこと。
「未払金の請求」や「郵送物の不在通知」を装ったメールが届くそうです。
私も過去に、このようなメールを受け取ったことが何度かあります。
しかし、文面が変だったり、身に覚えがない内容だったりするので無視してきました。
ただ、先日届いたショートメールがかなり巧妙でちょっと怖かったので、ご紹介したいと思います。
生配信中に届いた祖母からのショートメール
私は、金曜日の22時ごろからツイキャスというアプリを使って生配信をしています。
その最中のことでした。
スマホに1通のショートメールが届いたのです。
「〇〇(祖母が住む市の名前)のおばあちゃんです。・・・」という通知が表示され、祖母からのメールだと気づきました。
祖母とはこれまでもショートメールで連絡を取っていたので、通知を見た時点で特に疑うことはありませんでした。
祖母から連絡があるのは年に1〜2回ほど。
あるとしたら、何か大きな事が起きた時なので、少し心配になり、配信を中断しメールを読んでみたのです。
一部隠してありますが、そのスクショがこちら。
この文面を見て3つの違和感を覚え、祖母からのメールじゃないかも…と疑いました。
違和感1:URL
スクショにあるように、文章と共によくわからないURLも送られてきました。
まるで、このURLを踏んでほしいかのように思えます。
迷惑メールの手口そのものです。
実の孫に謎のURLを踏ませようとする「ネット犯罪ババア」なんているのでしょうか。
「100キロババア(時速100キロで走るババア)」「ボンネットババア(車のボンネットに飛び乗ってくるババア)」など、都市伝説として様々なババアが語り継がれていますが、ネット犯罪ババアは聞いたことがありません。
しかも、私の祖母は50年以上経営してきた自分の定食屋で、レジスターがあるのに手計算で会計をしていた筋金入りの極・アナログ派です。
そんな祖母が、齢80を目前にしてネット犯罪に目覚めるでしょうか。
いや、考えられません。
まずこの点から、今回のショートメールを怪しいと思いました。
違和感2:変換がきちんとできている
祖母は2年前に初めてメールの送り方を覚えました。
それまでケータイやスマホを使って文章を打ったことはほとんどなく、今でも漢字の変換は苦手な様子。
祖母からはいつも、ひらがなだけのメールが送られてきます。
今回のショートメールよりよっぽど怖い、怪文書や脅迫文のようなメールです。
受け取ると、妻と娘とダックスフンドを人質に取られ、10億円を要求されている気分になります。
結婚もしてないし、ペットもいないのに。
今回送られてきた、文章は漢字の変換がきちんとできてます。
それでもAIか何かが作成した文章っぽさは否めないのですが、これでも普段の祖母からすると凄まじいほどの上達ぶりです。
怪しさが薄まっていて逆に怪しいので、祖母が送ったメールではないかもしれないと思いました。
違和感3:祖父は亡くなっている
もっとも強く違和感を覚えたのが、「お父さんが〜顔をケガをしたみたいです。」という一文。
この「お父さん」とは、祖母の父親ではなく旦那、つまり私の祖父のことでしょう。
しかし、祖父は3年前に他界しています。
ケガなんてレベルを超越して、焼かれた後です。
もし祖母に、今は亡き祖父の姿が見えていてるのだとしたら、オカルト好きな私としては興奮もの。
でも、自分の祖母という近しい人からマジものの怖い話を聞くのは、ちょっとヘビー過ぎます。
祖母の友人の息子が経営する会社近くのアパートに住む浪人生くらい遠い人の経験として聞くのが、ちょうど良いような話です。
死んだはずの祖父がケガしたなんて、祖母本人から送られてくる方が、詐欺メールより怖い…
さすがにそんなことはないだろうと思い、私の中でこのメールは95%くらい詐欺となりました。
詐欺メールかどうか判別できなかった理由
ここまで違和感がそろっていながら、私はこのメールが100%詐欺だと思いきれませんでした。
理由は2つ。
まず、スクショでは隠している「市の名前」が祖母の住む場所と一致していました。
さらに、亡くなった祖父はバイオレンスな武闘派であり、私が生まれるより前は顔に傷を作ることもしばしばあったそう。
妙に当てはまっている要素も多く、詐欺メールだと確信できませんでした。
翌朝、祖母に確認したところ、このメールを送った覚えはなく、メールを送った時間は寝ていたとのこと。
それを聞いて、ようやく詐欺メールだと確信できました。
詐欺の手口が巧妙化?知人のしわざ?
「顔のケガ」は誰にでも起こりうることだとしても、祖母の住む場所を当てているのがとても気がかりです。
何らかの方法で、私か祖母の端末から、過去のやりとりを盗み見た人がいるのか…?
そうだとしたら、詐欺の手口がかなり巧妙化しているように思えます。
しかも、端末から情報が抜かれているリスクも考えなければなりません。
二次、三次的な被害の可能性もありますが、何が起きるかわからない現段階で対策は難しいです。
あるいは、祖母の住む場所を知っていて、私の電話番号が孫のものだとわかっている人がメールしてきたのか…?
この場合、送り主は私と祖母の共通の知人、いや、身内の可能性すらあります。
そうだとしら、見つけ出してブログのネタにするしかないですね。
「祖母を名乗って詐欺メール送ってきた犯人も身内だったので対談してみた」
みたいな記事を書こうと思います。お楽しみに。
いずれにせよ、今回のメールは怪しいものに違いありません。
うかつな行動をしなくてよかったです。
今後、何か不審なことが起きないか、しばらく警戒しようと思います。
この記事を読んでいるあなたにも、身内を名乗る者からメールが届くかもしれません。
しかも、妙に思い当たる部分の多い内容が送られてくるかも。
少しでも怪しいと思ったら、返信したりURLを踏んだりしないようにしてくださいね。
さいごに送り主へ
身内を装うなんて卑怯だ!正々堂々と名乗り出て詐欺をしろ!
いや詐欺なんてヤメろ!
お金か?お金が欲しいのか?
お金が欲しいなら働け!!!
みんな真面目に働いてお金稼いでるんだよ!!
私だってそうだよ!!
だからなぁ、私の代わりに仕事やってくれお願いします!
給料の取り分は7:3でいいので!7割を私の口座に振り込む形でどうかよろしくお願いします!