私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、裁判傍聴のレポートなどを書いている趣味ブログです!

【ハンターハンター】ウボォーギンはクラピカに大声で攻撃すれば勝てたのか?

 

私の名前はジロギン。

 

否、

 

ジロロ=ルシルフルだ!

 

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ジメジメした季節は、このコート着てるのがかなりツライが、頑張ろうと思う。

 

今回もオレの念能力

考察の極意(HUNTER×HUNTERハンター)

 

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に閉じ込めた考察を読んでほしい!

 

今回は幻影旅団の元メンバー「ウボォーギン」の考察だ(ちなみにジロロは一人ぼっちだから、幻影旅団とは一切関係ない。ウボォーギンは赤の他人だ)。

 

仲間の目を取り戻すために、幻影旅団全滅を目論んでいたクラピカ。

最初のターゲットは、強化系の念を極めたウボォーギン。

幻影旅団の対策を練っていたクラピカの前にウボォーギンは敗北。そして死亡した。

 

でも、

ウボォーギンは至近距離で大声を出せばクラピカを倒せたんじゃないか?

とふと思ったのだ。

 

今回はその考察をしていく。

 

 

 

 

ウボォーギンとは?

幻影旅団の元メンバーで、団員番号11番。

常人の倍近い背丈のある屈強な男性で、幻影旅団内の腕相撲でナンバー1になるパワーを持っていた。

 

もちろんこのパワーが活かされるのは腕相撲だけではない。

ウボォーギンの戦闘はまさにパワー勝負。己の身ひとつで敵に向かい、素手で戦いを挑む「強化系念能力者らしい戦い方」を得意としていた。

 

戦闘能力の高さは、腕利きの使い手たちである幻影旅団メンバーの全員が認めていた。

作中だと、大量のマフィアと4人の陰獣の相手を一人で任されていた。

 

ウボォーギンが病犬(やまいぬ)の歯に仕込んだ毒をくらって動けなくなるまで、旅団メンバーが誰も手を貸そうとしなかったことを考えると、旅団内でもトップクラスの実力者だったのではないかと予想できる。

 

最終的に、クラピカとの一騎打ちに臨んだが、旅団の動きを奪い念能力を封じ込める「束縛する中指の鎖(チェーンジェイル)」で捕らえられ、「律する小指の鎖(ジャッッジメントチェーン)」によって定められた掟を破り、死亡した。

 

得意技は「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」

念能力ではあるのだが、実際はただの「オーラを込めた右ストレート」。

念の基本技術であるため、「発」と呼ぶには微妙なところ。

 

しかし、ウボォーギンが全力で放った拳は、地面に深さ10メートルはあろうかというクレーターを作り出す威力がある。

強化系の念を極め、常人ではありえないほどの体格を持つウボォーギンだからこそ、桁外れた威力のパンチとなっていた。

 

他にも攻撃手段として、石のつぶてを飛ばす「破岩弾(はがんだん)」や、今回着目する「大声による音の弾」などがある。

 

 

クラピカとは?

金髪の青年で、主人公・ゴンの友人の一人。

自分の仲間たちであるクルタ族が幻影旅団に襲われた過去を持つ。

クラピカは旅団への復讐と、奪われた仲間たちの「緋の眼」を全て回収するためにプロハンターになった。

 

その後、ノストラード組の若頭として組を維持・拡大しつつ、ハンター協会の幹部「十二支ん」も務めることになった。

現在は、カキン帝国第14王子・ワブルの護衛任務に就いている。

 

ウボォーギンとは、クラピカがノストラード組の組長の娘・ネオンの護衛中に戦闘となった。

クラピカはあえてウボォーギンを最初の相手に選んだ。

理由は、旅団内で最強のパワーを誇るウボォーギンが「束縛する中指の鎖(チェーンジェイル)」を自力で切れなかった場合、クラピカは1対1に持ち込めば旅団員全員素手でも倒せる、ということを確認したかったため。

 

クラピカはオーラで具現化した5つの鎖(当時は4つしか能力を決めてなかった)と、特異体質「絶対時間(エンペラータイム)」、常時鎖を具現化しておくことによるフェイクでウボォーギンを撹乱、そして圧倒。

ウボォーギンから他のメンバーの情報を聞き出すことはできなかったが、殺害に成功した。

 

こんなところで、ウボォーギンは大声でクラピカを倒せたのかどうか、考えていこう。

 

 

ウボォーギンの大声の威力

ウボォーギンは声だけで人間を殺害可能なほどの大声が出せる。

その威力がわかるのが、陰獣との戦い。

陰獣の一人・豪猪(やまあらし)を声だけで殺害した(おそらくショック死)。

 

至近距離だと鼓膜が一発で敗れ、驚きで心臓が止まってしまうのだろう。

もしかしたら、豪猪の体の中ではもっと大惨事が起きていたかもしれない。

 

ウボォーギンの大声を防ぐ手段は「耳をふさぐ」ことしかないと思われる。

十数メートル離れた位置にいる、旅団メンバーほどの達人たちであれば、音が届く前に耳をふさぐことなんて朝飯前らしい。

 しかし、音の速さは秒速340mほど。いくら念能力者といえど、至近距離でこのスピードに反応することはできないだろう。

 

クラピカ戦でも、ウボォーギンは大声で攻撃するチャンスはあった。

土煙に紛れてクラピカに「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」を打ち込んだとき。

結局クラピカに防がれてしまったが、ここで大声攻撃をしていたら、戦局は変わっていたかもしれない。

 

 

 

ウボォーギンが大声攻撃を使わなかった理由

チャンスはあったが、ウボォーギンはクラピカに大声攻撃を仕掛けようともしなかった。

ウボォーギンなりに何か考えがあったのかもしれない。

 

よく考えると、ウボォーギンはクラピカ戦で大声を使うべきではなかった、あるいは使えなかった理由がいくつかある。

 

大声の前にはタメが必要

ウボォーギンが豪猪に大声攻撃を仕掛けた時を思い返すと、ウボォーギンは声を出す前に大きく息を吸い込んでいた。

肺活量を利用して大声を出すので、空気を吸い込む「タメ」の動作が必要だったのだと思われる。

 

このタメの間をクラピカに狙われたら、ウボォーギンは無抵抗のままにやられてしまう可能性があった。だから大声攻撃をしなかったのだろう。

 

豪猪は、硬化させた自分の体毛をウボォーギンの腕にさしていたが、同時に自分もほぼ身動きが取れない状況になっていた。

そのため、ウボォーギンがいくらスキを作っても、何も攻撃はできなかった。

だからウボォーギンも声で攻撃するという選択が取れたのだろう。

 

 

豪猪は骨が飛んでくると思っていた

ウボォーギンが豪猪を殺害する直前、ウボォーギンは陰獣の蛭(ひる)の頭蓋骨を噛み砕き、口から飛ばして病犬を仕留めていた。

 

その次に豪猪に攻撃を仕掛けたわけだが、豪猪は病犬の時と同じく骨が飛んでくると思っていた。

 豪猪は骨ならば自分の体毛で防げると思っていたが、音の弾だったために防げなかった。この時に豪猪は予想を誤っていて、スキが生まれていた。

 

この予想ミスによって生まれたスキが、ウボォーギンの大声攻撃の成功率を大幅に高めることにつながったと思われる。

 

 

 

クラピカは大声攻撃を見ている

ウボォーギンが声だけで豪猪を殺害したのを、クラピカは離れたところから見ていた。

そのため、ウボォーギンが息を大きく吸い込めば、大声攻撃だと見抜けた可能性は高い。

頭の切れるクラピカならば、見抜けても何らおかしくはないだろう。

 

それに土煙から「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」を仕掛けた時も、クラピカは目の端でウボォーギンの動きを捉えて防御していた。

ダメージは食らったものの、単純にクラピカの見切りの速さはかなり高いものだと思われる。

 

それに、土煙の中から大声で攻撃しようとしても、息を吸い込んだ時にウボォーギンの喉に煙が入ってむせてしまったかもしれない。

土煙の中では大声を出すための呼吸ができなかっただろう。

 

息を吸い込むことで生じるスキ、そしてクラピカに手の内がばれている可能性を考えても、ウボォーギンが大声攻撃を仕掛けることは無理だったと考えられる。

 

 

大声は強化系の念による技の可能性

ウボォーギンは強化系の念能力者で、自分の体を強化して戦うことを得意としていた。

すると、あの大声は、ウボォーギンが念で心肺機能を高めることでできる攻撃だったとも考えられる。

 

素の状態であれだけの大声が出るとなると、ウボォーギンが怒って大声を上げるたびに、死者が出てしまう。

 

もし大声攻撃が体を強化したことでできる技なのだとしたら、クラピカの「束縛する中指の鎖(チェーンジェイル)」を食らった時点でできなくなっているはず。

捕まりながらでも大声が出せるのならば、クラピカが接近してきた時は一発逆転のチャンスだった。しかしウボォーギンは声で攻撃しなかった。

 

ウボォーギンがそれをしなかったのは、やはり念を封じ込められ、大声攻撃ができなくなってしまったからだと思われる(クラピカが接近した瞬間に胴体を殴ったので、大声が出せなかったとも考えられるが)。

 

それに、病犬の毒で体が動かないのに人を殺せるほどの大声を出すには、体の機能を元に戻すためにも強化系の念が必要になったと考えられる。

 

 

「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」で倒したかった

ウボォーギンは「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」に絶対的な自信を持っていた。

やがては核ミサイルほどの威力を持たせたいと本気で考えるほどに。

 

しかしクラピカとの戦いで、最初にクラピカに向けて撃った「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」はほとんどダメージを与えられなかった(本人曰く2割程度の力)。

 

ただウボォーギンとしては、強化系ではない相手に自分の必殺技が通用しないなんて考えられないことだったはず(実際、クラピカは「絶対時間(エンペラータイム)」で強化系も100%の精度で使うことはできていたが)。

だからこそ、どうしても「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」でクラピカを倒したかったのだと思う。

 

最後まで「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」にこだわった結果、クラピカの術中にはまることになってしまったのだろう。

大声攻撃に頼るのは、プライドが許さなかったのかもしれない。

 

 

 

まとめ

ウボォーギンがクラピカに大声攻撃をしようとしてもおそらく勝てなかった。

理由は

・大声攻撃にはタメが必要でスキが生まれる

・クラピカに大声攻撃を見切られた可能性がある

・「束縛する中指の鎖(チェーンジェイル)」に捕まった時点で大声攻撃ができなかった可能性がある

そして、ウボォーギンのプライド的に、どうしても「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」でクラピカを倒したかった。だから大声攻撃を仕掛けようともしなかった。

 

ということではないだろうか?

 

まぁ、大声攻撃は体が毒で動かず、豪猪に対する攻撃手段もない中でやった苦肉の策とも言えるだろうな。

 

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う〜ん、ウボォーの能力は、どれもこれもウボォーの体格があってこそできる技だろうな。

オレのガリガリ体型では、1/1000000000000の威力も出ないだろう。盗んだところで意味はないな。

 

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大声出してみたけど、蚊の一匹も殺せなかったよ。

 

そして隣の家の人から、「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」並みの威力で壁ドンされてしまった。

 

散々だな。まぁ気楽にいこう。

 

▼クラピカVSウボォーギンは9巻と10巻▼