ハンターハンターはとても面白い作品で、私はことあるごとに読み返してしまいます。
しかし、ハンターハンターは難解な表現も多く、1度読んだだけでは理解できない部分があるので、読者を選ぶといいますか、少しコアなファン向けかなと思う面もあります。
特にヨークシンシティ編からその傾向が強いです。
そこで今回は、ハンターハンターを読んだことがない方向けに、ヨークシンシティ編のストーリーをざっくりとおさらいできる記事を書こうと思います。友人とハンターハンターの話になった時に、なんとなくついていけるようになりますよ!
巻数で言うと8巻から13巻までです。
ヨークシンシティ編のストーリーをざっくりおさらいする。
ゴン、キルア、クラピカ、レオリオ、ヨークシンシティへ向かう。
ハンター試験を途中で抜け出したキルアを無事ゾルディック家から取り戻したゴン、クラピカ、レオリオ。それぞれの道を進むことを伝えあい、お別れになります。
クラピカは同胞クルタ族の仇である「幻影旅団」が9月1日からヨークシンシティで行われるオークションに出品される品を盗みに現れることをヒソカから聞いており、半年間の準備に入るとのこと。
ゴン、キルア、レオリオも9月にクラピカとヨークシンシティで落ち合うことを約束し、しばしの別れとなりました。
ゴン、キルアもオークション参加を狙う。
ゴンの父・ジン=フリークスからのメッセージと、箱に入ったROMカードと謎の指輪から、ゴンとキルアは念能力者だけがプレイできる「グリードアイランド」というゲームの存在を知り、手に入れるために情報を探します。
しかしグリードアイランドは既に生産を終了しており、この世にわずかしか存在していないゲームで。手に入れることは困難を極めました。
そのグリードアイランドがヨークシンシティのオークションに出品されるとの情報を見つけたゴンとキルア。最低落札価格89億ジェニーを稼がなければなりませんが、ひとまずヨークシンシティに向かうことに決めます。
クラピカ、ノストラードファミリーのボディガードになる。
時を同じくしてクラピカ。クラピカの目的は、グリードアイランド同様オークションに出品される予定の「クルタ族の緋の眼」の入手と「幻影旅団抹殺」。まず緋の眼を確保するため、人体収集家ネオン=ノストラードの父が組長を務めるマフィアのノストラードファミリーにボディガードとして採用されます。
オークションの運営には世界中のマフィアが関わっているため、ノストラードファミリーもヨークシンシティへ向かいます。
ゴン、キルア、レオリオと合流。お金稼ぎへ。
ゴンとキルアは89億ジェニーを用意するため金策に走りますが鳴かず飛ばず。悩んでいた時にレオリオと出会います。
レオリオはゴンの腕力を使って、一般人と賭けの腕相撲勝負をすること提案。ゴンにとって一般人は敵にならないので、この方法でお金を稼ぐため、毎日腕相撲大会を開きます。
幻影旅団、競売の品を狙うも…
幻影旅団は予定通り、オークション会場に潜入。参加していたマフィアを全員殺害し、オークションの品を奪おうとするも既に会場にはありませんでした。
ネオンのラブリーゴーストライターによる予知能力で危険を知っていたマフィアの元締め集団「十老頭」は、品物を別の場所に移動させていたのです。
ここから9巻!
旅団は品物を奪えずに終わってしまいました。この会場でクラピカの同僚であるイワレンコフ、ヴェーゼ、トチーノの3名が死亡しています。
ウボォーギンvs陰獣
オークションの客を殺し、品を奪ったと思われている旅団は大勢のマフィアから狙われます。しかし団員の1人ウボォーギンは「自分1人で充分」と他の団員に言い放ち、追いかけてきたマフィアを惨殺します。
普通のマフィアでは敵わないことが 判明した旅団に対し、十老頭お抱えの武闘派念能力者集団「陰獣」が出動。病犬、蛭、豪猪、蚯蚓の4人がウボォーギンに挑み、
毒で動きを止めることに成功するも、4人とも死亡。ウボォーギンの圧倒的な強さが明らかとなりました。
ウボォーギンvsクラピカ
毒で動けない隙をつき、クラピカはチェーンジェイルを使いウボォーギンを捕獲。ノストラードファミリーの拠点に拉致します。
旅団の仲間たちも追ってきますが、途中残りの陰獣たちと交戦。陰獣は全滅しますが、クラピカたちは逃げ切ります。
ウボォーギンに拷問を加えるも強靭すぎる肉体にほとんど拷問の意味も成さず、クラピカの上司ダルツォルネはウボォーギンをマフィアンコミュニティに引き渡すことにします。
しかし旅団メンバーがウボォーギンを救出、ダルツォルネが死亡し、自分を捕まえコケにした鎖野郎ことクラピカを探すため、怒りに燃えたウボォーギンがクラピカの追跡を開始します。
クラピカの居場所をつかんだウボォーギン。1対1で勝負をするものの、クラピカが対旅団用に練った策と念能力によって完敗、そのまま死亡してしまいます。
ここら辺は10巻
ゴン、キルア、レオリオ、幻影旅団にかけられた懸賞金を狙う
腕相撲勝負ではラチがあかない判断したゴンたちはマフィアが幻影旅団メンバーひとりひとりに20億ジェニーの懸賞金を懸けたことを知り、旅団確保を狙います。
旅団を仇としていたクラピカなら既に旅団の情報をつかんでいるのではないかと考えたものの、クラピカとは連絡が取れない状態でした。
ハンターサイトを使って有力な情報を集める中で、少しでもお金を稼ごうと、ガラクタ市で目利きの練習をしたりしたゴンとキルア。
そんな中でようやく有力な旅団に関する情報をつかみます。
幻影旅団、鎖野郎を探し始める。
ウボォーギンが戻らないことに不安を感じた旅団は、ウボォーギンが鎖野郎に殺されたと見て、鎖野郎の捜索を開始します。
団長のクロロ=ルシルフルはセメタリービルに侵入し、自分たちの襲撃を予知したネオンのラブリーゴーストライターの能力を盗みます。
2人1組で鎖野郎を探す旅団。団員のノブナガとマチが行動していることがゴンたちに伝わり、ゴンとキルアはノブナガ、マチを尾行します。しかし捕まり、旅団のアジトに連れて行かれます。
鎖野郎に関する情報を持っていないか聞かれますが、当時の2人にはクラピカ=鎖野郎という認識はなかったため、クラピカとのつながりをばれずに済みました。
ゴンがノブナガに気に入られ、クロロが戻るまでキルアとノブナガとともにずっと一緒にいることになりますが、ノブナガがキレイにゴンとキルアの策にはまり、逃げ出すことに成功します。
ここら辺から11巻
クロロvsゾルディック家
ノブナガがゴンとキルアを捕まえていた頃、残りの旅団とクロロはウボォーギンの弔合戦のためマフィアを襲撃。
マフィアが雇ったプロの殺し屋たちもクロロによって始末されてしまいます。
しかし殺し屋の中にはキルアの父・シルバと祖父・ゼノがいました。クロロはゾルディック家2人と同時に戦闘になりますが、それでもゼノの念能力を盗もうとする余力を残していました。
クロロは戦いの裏で、キルアの兄・イルミに殺し屋たちを雇ったマフィアの元締め十老頭の暗殺を依頼しており、ゼノとシルバがクロロを殺す前にイルミが十老頭の暗殺を完了してしまったため、雇い主を失ったゼノとシルバは、クロロを殺す理由はないとその場を立ち去りました。
セメタリービルとその周辺は戦場と化し、オークションは中止かと思われましたが、旅団はイルミの能力で十老頭を操作し、オークション開始を宣言。団員コルトピの能力で作った競売品の偽物を参加者に掴ませ、旅団は目的の品物全てを強奪し、目的を達成します。
幻影旅団、ヨークシンシティに残る。
目的を達成し、ヨークシンシティを離れようとする旅団。しかしウボォーギンと仲の良かったノブナガは、鎖野郎を殺してウボォーギンの仇を討つまでヨークシンシティは離れないと提案します。
クロロは盗んだラブリーゴーストライターの能力で未来を予知。するとヨークシンシティに残ると団員の半分が死ぬことがわかりました。
クロロと決闘がしたいヒソカは、一度離れると姿をくらましてしまうクロロをヨークシンシティにとどまらせるため、予言を改竄。旅団をヨークシンシティにとどまらせることに成功します。
ここら辺は12巻の内容!
幻影旅団の懸賞金がなくなる
旅団はマフィアとの戦闘で全滅したことになり、クラピカと合流を果たせたゴン、キルア、レオリオ。
しかし、旅団の死体はコルトピが作り出したフェイクであることがヒソカからクラピカに連絡が入ります。全滅したと思っていた旅団が生きていたことで改めて復讐心に燃えるクラピカ。キルアは悪い子で、このクラピカの復讐心を利用して旅団を捕獲し、懸賞金を貰おうと考えていました。
そのキルアの考えも虚しく、旅団が流星街出身であることが判明。流星街に住む人々は国籍も戸籍も持たない、いわば存在するはずのない人間で、犯罪を生業とするマフィアにとっては人材の宝庫。そんな流星街出身の旅団に手を出せば、今後の流星街との関係にヒビが入る可能性があり、マフィアは旅団にかけた懸賞金を白紙に戻します。
キルアとしては懸賞金がない以上、幻影旅団を狙う必要はないとゴンを説得しますが、幻影旅団もクラピカも止めたいというゴンの気持ちに押されて、レオリオとともに旅団の確保に協力します。
ゴンとキルア、また捕まる
ネオンが人体収集家であること、そしてオークションに緋の眼が出品されていたことから、鎖野郎がクルタ族であることを判断したクロロは、マチ、ノブナガ、コルトピ、シズク、パクノダとともにノストラードファミリーが拠点としているホテルに向かいます。
クラピカは同僚のセンリツの協力も得て、クロロたちを見つけるも、怒りのあまり単独行動をしてしまいます。
途中ゴンとキルアが囮になり、自分たちが捕まることでクラピカが旅団に見つからないよう助けますが、ゴンとキルアが人質に取られてしまうという最悪の事態に陥ってしまいます。
そしてラスト13巻!
クラピカ、クロロを人質に。
ベーチタクルホテルで集合する旅団。
クラピカはセンリツ、レオリオと画策し、ホテルを停電にすることでゴンとキルアを救い出そうとするものの、旅団メンバーに阻まれ失敗に終わりました。
かと思いきや、クラピカの目的はこの場でゴンとキルアを助けることではなく、クロロを誘拐し、ゴンとキルアと交換するというものでした。
クラピカは交渉可能なのは、パクノダのみと指定し、クロロを助けたければパクノダだけが別行動をしてクラピカの元へ来るように指定します。
旅団はあくまで旅団を生かすことを優先するという約束事があり、時には団員のクロロを見放すことさえ構わないとしてきたはずが、パクノダはクロロを助けるため1人でクラピカと交渉に臨みます。
ヒソカ脱出
パクノダのみがクラピカの元に向かい、他の旅団員がアジトに戻ることを知ったヒソカは、旅団のアジトを抜け出してクラピカの捕まえたクロロと決闘をしに行こうとします。
しかし団員のフランクリンとボノレノフが一緒にいるのでアジトを抜けるに抜け出せない状況。そこでヒソカはイルミとカルトの協力を得て、イルミにヒソカの変装をしてもらい、無事脱出を図りました。
ジャッジメントチェーン
クラピカは1人でやってきたパクノダと交渉。
クラピカはジャッジメントチェーンの能力で、クロロに「念能力の使用禁止」と「旅団との接触禁止」、パクノダには「ゴンとキルアを小細工なしで返すこと」、「団員にクラピカについて話さないこと」を定めクロロとゴン、キルアの交換に応じました。
アジトに戻った団員たちとパクノダとの間で意見は分かれますが、クロロの無事を確保し、旅団が壊滅しない道を選ぶためにも、ゴンとキルアの解放を決断しました。
ヒソカ参上
ゴンとキルアを連れて再度クラピカと接触するパクノダ。そこへアジトを抜け出したヒソカが参上。人質同士の交換が済んだ後、自由になったクロロと決闘しようとします。
無事クラピカ、レオリオと合流できたゴンとキルア。そして自由になったヒソカ。
ヒソカは自分は旅団になったフリをしていただけだと伝え、クロロと戦おうとするものの、クロロはクラピカに念能力を使えないようにされており、ヒソカはヤル気をなくし、旅団に帰ることもなくどこかへ身をくらましました。
信じて、受け止めてくれる?
1人でアジトに戻ったパクノダ。当然クロロも一緒かと思っていた団員たちは不審に思います。クロロはジャッジメントチェーンの掟で旅団と接触すると死ぬので会うことすらも出来ないのです。パクノダはこれまでに何があったかを自身の能力を使って団員たちに伝えますが、これもジャッジメントチェーンの掟に反する行為として鎖が作動し、パクノダは死亡します。
旅団はパクノダの思いを汲み取り、団員にかけられたジャッジメントチェーンを解くため除念師を探し、同じくクロロも除念師を探すため、とりあえず東へ向かうことにしましたとさ。
結構はしょったのですが、かなり長くなりましたねぇ…
前半は、ゴン、キルア、レオリオで1チーム、クラピカたちノストラードファミリーで1チーム、旅団で1チーム、
後半は、クラピカ、ゴン、キルア、レオリオ、センリツで1チーム、旅団で1チーム、ヒソカ1チームという感じで展開していきます。
でも原作読むよりは短い時間で済むかも。詳細はもちろん原作を読んだ方がわかりやすいと思いますが、なんとなく流れだけ理解しておけば、ハンターハンターの話になった時に追いつけると思います。ヨークシンシティのファンは多いので、良くしがちです。
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