この話をしたところで誰かが幸せになったり、救われたりする話でもないんですけど、話します。
今日の昼ごろに「さんまの蒲焼」の缶詰を買ってきて食べたんですよ。ご飯の上に乗せてね。
だいたい140円くらいの缶詰です。
完全に貧乏食ですよね。料理したくないし、でもお金ないしみたいな人が食べる感じの。
心も体も貧乏みたいな食事でした。
っていう風に侮っていたんですよね私は、さんまの蒲焼を。
ご飯の上にドバーッとかけて食べたらなんとまぁ美味いのなんのって!!
こんなことで感動するなんて思わなかったですよ。今の状態で「火垂るの墓」見たら感動死するんじゃないかな?
でも、缶詰を買ってご飯の上にかけるだけという、この上ないほど単純化された調理方法からあの味が繰り出されたら、感動しないほうがおかしいです。
正しい心を持ってる人なら絶対に感動しますよ。
完全にはまってしまいました私は。文面じゃ味を伝えられないんですけど、なんて言うんでしょうね…「天空の城ラピュタ」で主人公のパズーがヒロインのシータに、序盤であげる「パンの上に目玉焼き乗せたやつ」みたいな、そういう「ダサいんだけどうまい」類の味なんですよね。
ちょっとやってみて欲しいですねみなさんには。コンビニに蒲焼もご飯も売ってますので。
確実に言えることは「シェフの気まぐれサラダ」よりうまい。
名の知れたシェフが、その知名度に胡座をかいて「客はこんなの食べたいんじゃないの?」感覚で作ったサラダよりも、
さんまの蒲焼が食べたいんだという人たちのために作られたさんまの蒲焼の方が確実に美味しいんですよ。熱量が違います。
ご飯のお供にさんまの蒲焼、絶対オススメですよ。食の原点ですよ。