私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、ウォーキング(散歩)の記録などを書いている趣味ブログです!

「本当に怖いのは人間」と思い知った怖い話【ちょっと閲覧注意】

 

私の名前はジロギン。

 

この書き出しで記事を書くのは久しぶりな気がする。今日はハンターハンター記事はお休みにして、ちょっと別の話を書こうと思う。

 

私は臆病者のくせに「怖い話」がそこそこ好きで、たま〜にネットなどで調べては夜眠れなくなってしまう時があるレベルで怖い話が好きだ。やめればいいのにやめられない。怖い話にはどこか魅力がある。

 

一概に「怖い話」と言っても私が怖いな感じるのは幽霊が登場する話ではなく、「結局本当に怖いのは人間だよね、ね?」と思い知らされるような話だ。恐怖の原因が人間にある類の話。幽霊が出てくる話は、前にも記事にしたが、幽霊にいろんな設定を盛り盛りにされてしまうと嘘臭さがすごい。「怖いっていうか幽霊強すぎない!?ドラゴンボールの悟空も勝てないでしょ!?」と思ってしまう。

関連記事:怖い話にありがちな幽霊のズルすぎるチート能力7選 - 私の名前はジロギン。

 

ここらで私も一つ「本当に怖いのは人間」と思うような話を思い出したので書いていこうと思う。全然怖い話の季節ではないがお付き合いいただければ幸いである。

 

 

 

まだ私が3〜4歳くらいの頃の話で、私自身覚えていないというか、体験していないのだが、母から聞いた話である。

当時私たち一家4人はとある田舎のアパートに暮らしていた。基本的に私の家系はみんな内気なのだが、当時はご近所付き合いもうまくいっていたようだ。私と同年代くらいの子供を持つ家庭が多く暮らしていて、今でいう「ママ友」みたいなつながりから家族ぐるみの付き合いをしているご家庭もあった。よくお互いの家に遊びに行っていたことは私も覚えている。

 

私たちが住んでいたのと同じアパートに、私とはだいぶ年が離れた、多分当時中学〜高校生くらいの3姉妹を持つご家庭が住んでいたらしい。ただ、そのご家庭との付き合いは一切なく、私もこの話を聞くまでそんな人たちが住んでいたことすら知らなかった。母曰く、その3姉妹はなんだか暗く、言い方は悪いが怪しい感じを醸し出していたそうだ。

 

当時自然に囲まれた環境で育っていた私は、野山を走り回る少年だった。それが20年もしたら休みの日は1日中部屋に引きこもってブログを書いている大人になるのだから人生は何があるかわからない。という話はさておき、当時住んでいた場所はだいぶ田舎だったので、動物や虫、魚などいろんな生き物がいた。野良犬も野良猫もたくさんいた。「もののけ姫」のモロのような超でかい犬に威圧されて家におしっこ漏らしながら帰ったこともある。もちろん3〜4歳の時の話だ。24歳にもなって漏らしたりは・・・したなぁ・・・

 

 

 

そんなワイルドライフを送っていたある日、アパートの近くで猫の死体が発見された。車にひかれたとか、他の猫とのケンカに負けて死んでしまったとか、そんな感じではなく、明らかに「人間が殺した」ような状態だったらしい。私は猫の死体を見ていなかったので母から聞いただけの話になるのだが、刃物で引き裂かれたような感じだったそうだ。

1回のみならずそれが何回も続いた。母たちは明らかに近隣に猫を殺害している人物がいるということで警戒していたそうだ。当時とある大きな事件があり、その犯人が動物を殺害するのに飽きたらず小さい子供を狙ったというニュース番組などの報道から、母たちもなおさら敏感になっていたらしい。

 

ある日の昼過ぎ。母たちが私が幼稚園のバスで送られて家に帰ってくるのをアパートの外で待っていた時のこと。アパートの裏が駐車場になっていて、そこにバスが停まるのだが、隣に建っていた家とアパートの駐車場境目にブロック塀があった。ブロック塀のそばにまた猫の死骸を発見した母たちは近づいて確認した。多分同一犯によるものだった。しかし、その時はいつもと少し違っていた。ブロック塀の上の方からタラーっと血が滴り落ちてきていた。母がブロック塀の上の方に視線をそらすと、ブロックとブロックの隙間部分に血の付いた包丁が突き刺さっていた。間違いなく猫を殺した凶器である。

動揺していた母たちだったが、今回ばかりはただ事じゃないと判断し警察に連絡しようとした。当時はまだ携帯電話なんて普及してないような時代だったから、一度家に戻る必要があった。母たちがアパートに戻ろうとしたその時だった。アパートの最上階(多分4階だったと思う)の共用部の廊下から、先述の3姉妹の末っ子が笑いながら母たちを見ていたのに気がついた。その末っ子はすぐに部屋に戻ってしまったとのこと。

その子が犯人であるかどうかはわからないが、ひとまず母たちはこの件を警察に連絡したと聞いた。その後どうなったのかはわからない。多分当時は動物を殺傷することに対して厳しい罰則とかが設けられたいなかったんじゃないだろうか?犯人が見つかったかどうかもわからない。

 

 

 

とまぁ、20年も前の話を引っ張り出してきてしまった。たまにふと思い出す話だ。人づてに聞いた話ではこの話が私の中で一番怖いというか、不気味だなと感じた。間違いなく一連の事件は人間の仕業なので、「人間の恐怖」を思い知る話だった。

その3姉妹がというのはちょっと疑うには証拠がないというか、早とちりかもしれないのでなんとも言えない。私は「疑わしきは罰せず」派なので、他に犯人がいたと思う・・・って20年以上前の話だから、掘りかえしたところでもう遅いのだが。

 

まぁこの話、もしかしたら私の架空の話かもしれないので、「信じるか信じないかはあなた次第です」ってところで締めくくろうと思う。私も母から聞いた話なので、私の作り話っていうか正確には母の作り話になるが。だから作り話だとしても私は冤罪だ。

 

この話ではないが、やはり人間が一番怖いと痛感出来事は多い。「お化けなんて嘘さ!」と蹴散らせるほどお化けとは比較にならない。特に社会に出てからそれを実感する機会も多くなった。本当にいろんな人が存在する。怖い人はたくさんいる。

なぜお父さんお母さんが、小さい子供のために、夜のトイレに怖がりもせず付いてきてくれるのか、その理由がわかった。それは

「社会という場所でお化けなんかよりよっぽど怖い経験をしてきたから」

だ。だから

「お化け怖いよ〜」

という子供に対して

「怖くないよ〜大丈夫だよ〜(あと20年もしたら本当の恐怖が待ってるからね〜)」

というスタンスでいられるのだろう。ゲームで主人公に負けた魔王さながらの感情である。長年の疑問がやっと解決した。

多分私も結婚して子供ができる頃には百戦錬磨の「人間恐怖体験者」の一員になっているはずなので、夜に子供のトイレについて行ってあげることもできそうだ。

さぁて、明日も、将来の我が子のために「仕事」という名の恐怖体験してくるかぁ。