私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、裁判傍聴のレポートなどを書いている趣味ブログです!

【オカルト考察】高円寺にある「今こそ目覚めよ、人間レストラン」看板の真相

私の名前はジロギン。

 

東京都内のサブカル&ディープスポットとして有名な高円寺。

私の家からそう遠くない地域なのですが、行く機会がほとんどなく、どんな街なのか知らないまま今までスクスクと育ってきました。

 

先日ふと気になり、足を運んでみることに。

高円寺駅周辺をぶらぶら散歩してみたところ、ヴィレッジヴァンガードなど、サブカルタウンの名にふさわしいお店が散見されました。

 

そんな街並みの中、私が気になったのは他でもないこの看板。

f:id:g913:20230510074748j:image

人間レストラン!?

なんだか物騒といいますか、怪しげな看板です。

「今こそ目覚めよ、」というキャッチコピーも、その不気味さに拍車をかけています。

小さな看板でしたが、黒地に白と黄色の文字がとても目立ちました。

 

「人間レストラン」というネーミングから、私が最初に抱いたイメージは、

コック帽を被り、返り血のついた白いエプロンをした身長190cmくらいある巨漢シェフが、中華包丁を片手に人間を切り刻み料理として提供する。

店のホールは綺麗に整えられているものの、キッチンはあたり一面血まみれで、バックヤードには材料となる人間の亡骸が天井からいくつも逆さ吊りにされている。

ホールスタッフは全員、シェフに家族を人質に取られ無理やり働かされている。

客はそんなことを知らず、人肉や内臓、脳などを使って作られた料理を「美味い!」「絶品だ!」などと言いながら食べている。

そんな感じのレストランでした。

 

ホラー映画やゲームなどでしか見たことのないような、恐ろしいレストラン。

もし本当にあるのなら、ちょっと行ってみたい……

好奇心に駆られた私は、この人間レストランを探してみることにしました。

すると、奇妙なことが判明したのです……

看板は高円寺にあるが店は高円寺にない

お店の看板は、その店の目の前や近くに出して道行く人にアピールするのが一般的な使い方でしょう。

人間レストランの看板を見た私は、すぐ近くにお店があるのだろうと思い、周辺を歩きながら探してみました。

しかし、該当しそうなお店がないのです。

 

看板があったのは「Tokyo Kebab 高円寺店」というケバブ屋さんの目の前で、このお店も「人間レストラン」ではありません。

看板はあるのに、お店はない……

まさか「金曜日の20時〜24時までしか営業しない幻のレストラン」的なやつか…?

と、ポケモンやどうぶつの森などのゲームをプレイしながら育ってきた私は、そんな風に勘繰ってしまいました。

もちろん、現実世界でそんな限定的な営業時間で飲食店を経営していくことは至難。

少なくとも道端に看板を出せるくらいには売上のある、しっかり長時間営業している店なのだろうと考え直し、捜索を続けたのでした。

新宿・歌舞伎町に同名のお店があると判明

自分の足で探しても分からないことは、Google殿に尋ねるのが一番。

ということで「人間レストラン 高円寺」のキーワードで検索してみることに。

結果、「人間レストラン」というお店は確かに存在しているのですが、所在地は看板のあった高円寺ではなく、新宿の歌舞伎町のようなのです。

移転したのだろうかと考えましたが、特にそのような情報はなく、オープン当初から歌舞伎町にあった様子。

 

高円寺と新宿はどちらも中央・総武線の沿線のため、距離的に遠くはありません。

しかし6〜7kmくらい離れているため、新宿にあるお店の看板を高円寺に出すのはちょっと離れ過ぎている気がします。

 

ここで私の中に新しい疑問が生まれました。

高円寺の看板と歌舞伎町にあるお店は関係があるのだろうか?

もしかしたら全く関係のない看板で、どこかの誰かが意図もなく出しているだけの可能性もゼロではありません。

現状、私の手元にある情報は「『人間レストラン』というお店が歌舞伎町にある」ということのみ。ならば、お店の人に確認するのが今できる最善策!

ということで、歌舞伎町へ向かいました。

歌舞伎町の「人間レストラン」で高円寺にある看板のことを聞いてみた

f:id:g913:20230510074742j:image

「眠らない街」といわれることが多いものの、朝方はお店のほとんどが閉まっていて人通りも少なく、割と寝ている街・歌舞伎町。

この日は夜20時ごろに行ったため、眠っていませんでした。お目目ぱっちり、バリバリお仕事中の歌舞伎町です。

ある通りに入ったら、道の両脇に居酒屋&キャバクラの客引きのお姉ちゃんお兄ちゃんたちが30メートルくらいにわたってずらっと並んでおり、小学校の「卒業生を送る会」で作られる在校生ロードのようになっていました。

陰キャオタクの私にとって、このロードは眩し過ぎるし苦手過ぎる…

オレに声をかけるな。だが興味は持て

の強い精神でなんとか突破。人間レストランのあるビルに到着しました。

f:id:g913:20230510074755j:image

写真の左側にある「18」と描かれた看板のあるビル。この4階に人間レストランがあります。

有名な「ロボットレストラン」があった場所の真向かいにあるビルです。ロボットレストランは潰れ、今は別のお店になっています。

人間とロボット、生き残ったのは人間の方。世界の未来を暗示しているのだろうか…?

写真を見てお分かりかと思いますが、このビル、スケベなお店がたくさん入っています。18というのは、18禁のことです。

右隣のビルも然り、ピンクです。とにかくピンク。

この辺りに限らず、夜の歌舞伎町は全体的にピンクなのです。

4歳の女児の所持品よりピンク一色。

f:id:g913:20230510074758j:image

ビルの入口に人間レストランの案内がありました。

スケベなビルに入るのはちょっと勇気が要りますが、夜の歌舞伎町を歩いている人の98%はスケベなので、周りの目を気にする必要なんて無し!

木を隠すなら森の中。歌舞伎町なら多少のスケベなんて存在しないも同義。

f:id:g913:20230510074752j:image

階段を上がると、3階と4階の間に人間レストランのメニューサンプルが置かれていました。

ライトの色合いが、おどろおどろしい感じを醸し出しています。

やっぱり、コック帽を被り返り血のついたエプロンをした190cmの巨漢が中華包丁片手に営業しているレストランなのかもしれません。

f:id:g913:20230510074745j:image

光の加減で少し見づらいですが、メニューには「クリームソーダ」や「モンブラン」「人間餃子」「千円札の天ぷら」などがあるようです。

一見すると、ちょっと名前は変わっているものの普通のメニュー。しかし「人間餃子」というのが引っかかります……

もしや人間の肉を使って作った餃子なのでは…?私も餃子の皮に包まれてしまうのか…?

心拍数173回/分の緊張状態で入店。

店内はレストランというよりバーに近い感じで、一部テーブル席や座敷もありましたが、カウンター席がメイン。

こじんまりとしていて、店内のさまざまな場所にステッカーが貼られた、サブカル感のある居心地の良いバーでした。

人間レストランのコンセプトは「人間が人間の居心地の良さを追求したお店」とのことで、人間を料理するお店ではなかったのです。

私の心配は杞憂でした。

 

お客さんは私含め5名ほどで、お酒を飲みに来ている人がほとんど。

スタッフのお兄さんはイケメン揃い。さすがは歌舞伎町といったところでしょうか。

イケメンにこんな突拍子もない質問をするのはどうかとも思いましたが、私は勇気を出して、スマホに収めた例の看板の写真を見せながら、

この看板を見て来たんですけど、これってこの「人間レストラン」のことですか?

と聞いてみました。

すると、俳優の窪田正孝さん似の超絶イケメンスタッフさんが、こんな感じの答えをくれました。

そうです!うちの看板です(笑)店は歌舞伎町なんですけど、なぜか高円寺に看板があるんですよね〜

これで真相が判明しました。

やはり高円寺の看板は、歌舞伎町にある「人間レストラン」のものだったのです!

私は「看板が高円寺にあった」とは伝えなかったのですが、お兄さんの方から「高円寺にある」と言っていたことから、スタッフさんも高円寺にある看板の存在を把握している様子。

もしかしたら私と同じく、看板を見て来るお客さんがいるのかもしれませんね。

 

もちろん、ただ質問だけして帰るわけにはいきませんので、人間レストラン名物「人間クリームソーダ」「人間餃子」「タコのカルパッチョ」をいただきました。

カウンター越しにスタッフさんが料理しているのが見えましたが、材料に人間は使っていませんでしたよ。

むしろちゃんと調理している様子を誠実に見せてくれるタイプのお店で、好感が持てました。

 

クリームソーダも料理もおいしく、大満足!

「オカルト取材中は酒を飲まず、全力を尽くす」というルールを自分に課しているので、今回はソフトドリンクを頼みましたが、次に行ったときはお酒を頼んでみようかしら。

f:id:g913:20230510131556j:image

餃子の割引クーポンももらえたし!

店内の様子や料理は、公式サイトや食べログなどを見た方が分かりやすいと思います。

私の写真スキルでは良さを伝えきれぬ……

歌舞伎町 人間レストラン NNGN

歌舞伎町にある人間レストランの看板がなぜ高円寺に?

スタッフさんは高円寺に看板があることは把握していても、その理由までは把握していないようでした。

ならばここからは、過去数百の考察(ハンターハンター限定)をこなしてきた、百戦錬磨の考察系Webライターである私の出番。

歌舞伎町にある人間レストランの看板がなぜ高円寺にあるのか、ガバガバ考察をしてみせましょう。

 

実は人間レストランと高円寺は、全く関係がないわけでもなさそうなのです。

人間レストランの運営企業は複数の飲食店やホストクラブなどを出店しているようで、その中に「negombo33」というカレー屋さんあり、その店舗の1つが高円寺にあることが分かりました。

www.smappa.net

このnegombo33の所在地が、人間レストランの看板があった場所にかなり近いのです。

「カレーを食べに来たお客さんに系列店をアピールできるよう、いっちょ『人間レストラン』の看板を出してみるか!」的な流れで、高円寺に看板を出したのではないか……?と私は考えました。

人間レストランのメニューにカレーもあったので、系列店の中でも関連性の強いお店同士なのかなぁと。

あくまで私の憶測なので、真実ではないことはご認識ください汗

 

でも高円寺から新宿までのアクセスはかなり良いので、新宿以外のエリアで集客するなら決して的外れな場所ではないと思います。

「看板があるのに近くに店がない」という意外性も、人によっては惹きつけられる要素でしょう。案の定私は、人間レストランの看板を見て興味を持ったわけですし。

看板を見たときからずっと、私は人間レストランの手のひらの上だったということですね

かなり興味深い人間レストランの集客戦略と看板。

もし「高円寺以外のエリアでも人間レストランの看板を見たことがある!」という方がいましたら、ぜひコメント欄で教えてください!