私の名前はジロギン。
大手企業だと、各社員専用の電話番号や社用ケータイが与えられ、自分のクライアントとは、自分専用の連絡手段でやり取りできると聞いたことがある。もちろんすべての企業がそうではないだろうが。
しかし私が勤めるような中小企業では、個人専用の電話番号が与えられることもないし、 社用ケータイなんてものは存在していない。見たことがないよ社用ケータイなんてかっこよさそうなもの。
連絡は全て社内の各自に割り当てられた固定電話で行っている。
正直、会社で毎月やる無意味な飲み会にお金を費やすくらいなら、連絡手段を充実させてほしい。
誰に電話がかかってきても、会社の固定電話が全て鳴る。
それを主に新入社員、あまりにも同時になってしまった時は他の若手社員が取ることになる。以前こんな記事を書いた。
受電すればするほど電話対応はうまくなるのだが、やはりやりたくはない。
なぜなら取った電話がクレーム電話で、自分以外の社員に対するクレームのとばっちりを受けることもあるからだ。
あと、相手の電話が遠くて、何を言っているのかわからず、うまく取り次ぎできないと社内の人から怒られる可能性もある。
こういう無益な雑務は新人の役目・・・っていう年功序列みたいな風潮がある時点でダメだと思うのだが・・・何かと嫌なことは新人がやることになる。
私は入社当初、受電が嫌で仕方がなかった。
出来ないのではなく、やはりクレームのとばっちりを受けるのが嫌だったからだ。
何とか受電を避けたかったが、その代わりに誰かが受電しているのも事実。申し訳なさもあった。
受電が嫌な気持ちは痛いほど分かる。
そこで今回は受電に対する嫌悪感を振り払う方法・・・ではなく、
かっこよく受電をしないで済ませる方法
を提案したいと思う。私がいろいろ考えた末に編み出した奇策である。
この方法を使えば、受電もしなくて済むし、申し訳なさも緩和される。そしてかっこいい!
方法は簡単!0円でできる!
1.まず電話が鳴ったのを確認し、受話器に手を置く。
(この時点で受話器を持ち上げないように注意する)
2.受話器に手を置いたまま2秒待つ。そうすると受電が早い人の誰かが受話器を取ってくれている。
(もし2秒待って、ガチャっという受話器を持ち上げる音が他の人から聞こえなかったら、聞こえるまで待つ)
誰かが受話器を取った後に自分もワンテンポ遅れて受話器を取る。
3.その後電話がつながっていないことを確認し、受話器を置く。そして腕を組み、背もたれにもたれかかり、受話器を取った人の方をドヤ顔で見る(見えれば)。
そして心の中でこう思う。
「恐ろしく早い受電、
俺でなきゃ見逃しちゃうね。」
これだ。これがかっこよく受電をしないですませる方法だ。
受話器すら持たないと、周りの人から「あいつ受電する気ねーな」と思われてしまう。
この方法なら表面上ではあるが受話器を手に取るため、誠意らしきものは周りに伝わる。 そして、自分の代わりに受電をしてくれた人に対して
「恐ろしく早い受電、俺でなきゃ見逃しちゃうね。」
と称賛することで、「受電をやってもらって悪いな」という自分の心の中の罪悪感を緩和できる。
周りにも自分にも優しい、かっこいい受電の避け方だ。
これを体得すれば、もう受電は恐くない。
しかし難点として、このかっこいい受電の避け方をあまりにも長期間行っていると、実際には受電していないので、次第に受電していないことを周りも理解し始める。そして最終的に受電していない問い評価を受けてしまう。
適度に使うようにした方がいい。1回も受電しないとそれはそれで悪い印象を抱かれてしまうから、調節してほしい。
まぁ受電しても相手に怒られるようなことは少ないから大丈夫だよ。
しかし分かる人にはわかるかっこよさがこの方法にはあるのだ。
あえて自分を「受電のスピードが速い人」の噛ませ犬にするのだ。
引き立て役がいてこそ、主役は目立つ。
受電スピードが速い人は、受電スピードが速いことに自信を持っているはず。
そのスピードを、「受電スピードが速い人の受電を見逃さなかった人」が引き立てることで、もっと自信を持ってもらい、
たくさん受電してもらえば、私たち受電嫌いにとっては受電しなくてもいい状況が生まれるのだ。
受電が嫌なら
「受電スピードが速い人の受電を見逃さなかった人」
になり切ろう。
でもおじさん、曲がりなりにも1年半くらい働いてきたから新人の子たちに言っておくけどね、勇気持って受電しちゃったほうが楽だよ。これは間違いないよ。
嘘ついて生きるのって、何よりもつらいんだよ。
それでも受電したくないって人は試してもらいたい。
以前かっこいいホチキスの使い方も紹介したが、
こういう日常生活の中に中二病を浸透させるシリーズも定期的に書いていこうと思う。