
少し曇りで雨が降り出しそうな日曜日
私は、私を含めた大学のサークルの同期6名と、1学年下の後輩5名と、会社の後輩1人、計12名(全員男で、現実ではサークルの人たちと会社の後輩に面識はありません)とともに、ある庭付きの一戸建ての家の前で待ち合わせをしていました。
みんなサークルの後輩のうち1人に誘われて集まりました。
その家も、その後輩の家なのだと思っていたんです。
中に入ると少し広めの玄関。
左側には扉があり、おそらく誰かの部屋があります。
正面の扉を開けるとフローリングのリビングがありました。
12名でも立っていれば入れるくらいの広めのリビングにはソファとテレビがあって、そこには40〜50代くらいのハゲた男性が青と白のボーダーのシャツとジーパンを着て座ってテレビを見ていたんですね。
お笑いコンビトレンディエンジェルの斎藤さんに似てました。
私は心の中で、誘ってきた後輩に対して「お父さんがいる日に呼ぶなよ」と思いました。
その斎藤さんみたいなお父さんは何も言わずただずっとテレビを見ているだけでしたが、迷惑がっているだろうなと思いました。
私の同期たちはそのリビングでくつろぎ談笑を始めていました。会社の後輩もそこに混ざっていました。サークルの後輩たちはどこかに行ってしまったんですね。多分コンビニでお酒でも買ってきてくれるのではないかなと思っていました。そして斎藤さんみたいなお父さんはひたすらテレビを見ています。
後輩たちがなぜか庭から戻ってきました。
買い出しではなくただ庭に出ていただけでした。私は今回誘ってきた後輩に小さな声で
「お父さんのせっかくの休日にご迷惑かけたから何か買ってきた方がいいよね?お父さん何か好きなものとかある?」
と聞くと後輩は
「いや、あの人お父さんじゃないっすよ。」
と一言。私は状況がわからず
「え?お兄さんとか叔父さんとか?」
と聞きましたが、後輩は
「いや、知らない人っす。この家、知らない人の家ですよ。」
意外な一言にわたしは驚愕!見知らぬ人の家に上がり込むなんてありえない!
私は同期と会社の後輩にこのことを伝えました。
いつの間にかサークルの後輩たちはそのまま玄関から外に出てどこかへ行ってしまいました。
ここは誰の家で、このテレビをずっと見ている男性は誰なのか。私の同期たちと会社の後輩は気になりました。当人の眼の前で家の中を物色するわけにもいきませんが、男性はその場から動くことなく、一言も発することなくただテレビを見ているだけなので、多少家を歩き回るくらいは出来ました。
同期の1人が一枚のメモ用紙を発見しました。
全員で見てみると、そこに書かれていたのは「会社の後輩の名前と、ここ1ヶ月くらいの後輩の退社後の行動」が事細かく書かれていました。
男性は会社の後輩のストーカー的な存在だったのです!
私の同期はこれを面白がり、会社の後輩を男性の横に座らせました。
そしてなぜか宅配ピザを頼みました。
すると男性は後輩と恋人繋ぎみたいに手を繋ごうとしたり、抱きついたりしようとしてくるんですね。
後輩は「やめろ!」と怒りました。すると男性は割とすぐ大人しくなり、またテレビを見る体制になり、動かなくなりました。
やがてピザが届き、同期の1人が受け取り、食べようとあの紙の箱を開きました。
すると男性はソファから立ち上がり、8枚しかないピザのうち4枚ほどをかっさらい、玄関の左側にあった部屋に閉じこもりました。
私は突然の男性の行動にブチ切れ!
男性のを追いかけ、部屋の扉を叩き「おい!ピザ返せ!お前のじゃない!」と怒鳴りました。
しかし引きこもり出てこない男性。
私がリビングに戻ると、会社の後輩が震えながら肌が真っ白になっているのです。表現ではなく、豆腐みたいに白くなっているのです。
そして
「アイツ、ヤバイ」
しか言葉を発せなくなっていました。
これを見て私たちは流石に危ないと考え、
この家から逃げ出そうとしました。
一つ懸念点としては、男性は後輩ことが好きなので、この家から出ようとしたら追いかけてくる可能性あるということ。
もしかしたら包丁など持ち出して追いかけてくるかもしれないし、何より今男性は玄関のすぐ横の部屋にいるため、玄関のドアが開閉する音に間違いなく気がつきます。
それでも、リビングにいられるより脱出は容易だろうと考え、私たちは物音を立てないように玄関を開けて脱出を図りました。
男性は玄関の音には気が付きませんでしたが、部屋の窓から私たちが外に逃げるのが見えて、追いかけようとしているのが私たちにも見えました。
私たちは二手に分かれて逃げました。
私の方3人には後輩はおらず、もう3人のうちの1人が後輩でした。
私は致命的なことに気がつきました。脱出するときに焦って靴を左右逆に履いてしまっていたのです。
けどまぁ男性はこっちではなく後輩が逃げた方を追ってくるだろうとたかをくくり、私以外の2人が走っていくのを尻目に悠長に靴を履き直していました。
しかし意外なことに男性は私たちの方を追いかけてきたのです!
「いや!向こう!向こう行くだろ普通!」
と私が叫びながら逃げ出す途中で目が覚めました。
なかなか、怖いというか不気味な夢でした。久しぶりにこれだけはっきり記憶に残る夢を見ましたねぇ。
拙い文章ですので、臨場感が伝わりませんが、何か「身近に潜む恐怖」みたいなものを感じる夢でしたね。読み返すとだいぶ支離滅裂なストーリーで、おかしいなと思う部分が多いです。
ただこの夢は、だいぶ私の記憶の断片が組み合わさって出来ている感じがします。
男性の家の中間取りはなんとなく父方の祖父母の家の間取りに似ていました。
サークルの同期や後輩はみんな知っている人たちです。
ピザを注文したのも、先々週旅行した際にピザを注文したので、その時の記憶が影響していると思われます。
ただ、あの男性は誰だったのかはわからないんですよね。トレンディエンジェルの斎藤さんに似てはいましたが、ご本人ではなかったですし、よく思い返すと、場面場面で男性のルックスが少しずつ変わっていた気がします。ヒゲが生えていたり、外国人っぽい顔つきになっていたり…
夢に登場する見知らぬ人は、自分で気がついていないだけで、道端ですれ違ったりテレビで見たことがあったりする人の姿だったり、普段隠れている自分の一面だったりします。
男性のルックスは何となくどこかで見たような感じでしたが、性格は…もしかして私は会社の後輩に対して歪んだ愛情を感じているのか!?
いやいや!仕事上の関係でしかないし、私は女性が好きなはずだぞ!後輩は男だ!
でも隠れた一面だから自分で感じていないだけで…いや、考えるのをやめよう。
追いかけられるというのは、現実で何かにプレッシャーを感じているときに見ることが多いとされています。
私の場合これは間違いなく仕事です。
現実で仕事に追われています。
いやですね、寝ている間も仕事に追われなきゃならないなんて。あー、今の環境変えなきゃなぁ。
私の記憶、そして現在の環境が見せた夢に対して、私は不気味だという不快感を抱きました。
まぁ良くはないですよね。今の生活に不快感に近いものを感じているのかもしれません。
深層心理では理解しているのに、行動が伴わないのはこれいかに。
もっと大きく動かないと今の自分を変えられないなと実感させられた朝でした。
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