私の名前はジロギン。
『洒落怖』に投稿された怪談の考察第3弾!
今回紹介する怪談はタイトルのない短いお話です。
ゾッとするというよりちょっと不思議に感じる体験談を考察します。
前回のオカルト考察記事はこちら!
誰も触っていないはずのパソコンに…
今さっき起きたことなんだけど
朝八時に起きて、自室にあるPC起動
30分くらいで操作をやめて、一階に降りた。うちは四人家族だけど、私以外全員出かけた後だった
なんだかんだうだうだして二階の自室に戻ったのが昼一時ふと画面を見たら、休止状態になってなかった(十分くらいで休止になるように設定済み)
少なくとも四時間は触ってないなにかあったかなと思ってタスクバーを見たら、メモ帳が起動してた
朝に使用したのはインターネットのブラウザだけで、メモ帳を起動した覚えは一切ない
DLしたものについてたテキストかなと思って開いてみたら、
ねえ ねえ ねえ ねえ
これだけ書いてあった。タイトルは無題で、保存された形跡もない
咄嗟に消した。『保存しますか?』とか選択が出たけど、もちろん保存なんてしなかった
なんだったんだろう
考察
筆者以外に誰もいないはずの家で、少なくとも4時間は放置されていたはずのパソコン。
しかしスリープモードになっておらず、身に覚えのない文字がメモ帳に残されていた……
普通ではありえないことが起こっています。
もし自分が体験したら、パソコンを触ることすら怖くなってしまいそうです。
この怪談でもっとも謎な部分は
誰も操作していないはずのパソコンになぜ文字が入力されていたのか
でしょう。
何者の仕業なのか、あるいは偶然起きたことなのか……考察します。
幽霊がパソコンを使ってコンタクトしてきた?
まず疑いたくなるのが、幽霊がパソコンを使った可能性。
筆者に何か伝えたいことがあって、メッセージを目に見える形で残すべくパソコンのメモ帳を使用したと考えられないでしょうか。
「ねえ ねえ ねえ ねえ」という文面からも、何かを伝えようと呼びかけている感じがします。
霊感のない人は幽霊の存在・言葉などを感じ取ることができません。
筆者も霊感のない方だとしたら、幽霊のメッセージを感じることはできなかったでしょう。
それでもこの家に筆者以外いなかった状況で、幽霊は筆者に何としてもコンタクトを取る必要があった。
そのためにメッセージを伝えやすいパソコンを利用したと考えられそうです。
ただ、幽霊がわざわざパソコンを使うなんて律儀すぎるといいますか…そんことがあり得るのか疑問に思います。
幽霊が元人間だと考えるなら、パソコンを使いこなせても不思議はありませんが。
そこで、パソコンなどの電子機器を使って幽霊が人間にコンタクトを取ってきた事例がないか調べてみました。
幽霊からメールが届くことがある?
「幽霊がメモ帳機能を使ってメッセージを伝える」という事例は見つかりませんでした。
しかし「幽霊からメールが送られてきた事例」を見つけることができました。
幽霊が見えるお笑い芸人であり、YouTubeでもご活躍のシークエンスはやともさんによって投稿されたこちらの記事。
内容をまとめると、
- 先輩の家で鍋料理をし、食器を洗おうとしたはやともさん。しかし水がお湯にならない
- 先輩が水に触るとお湯になるが、はやともさんが触ると水に戻る
- 洗い物を終えて携帯を確認すると、迷惑メールの最後に「冷たかった?」と書かれていた
- 幽霊がイタズラをして、メールでネタバラシしてきた
シークエンスはやともさんのお話と、今回紹介した怪談は少し似ています。
メールとメモ帳、携帯とパソコンの違いはあれど、幽霊が電子端末を通してメッセージを伝えてくることがあるようです。
ちなみにシークエンスはやともさんのYouTubeチャンネルはこちら。
はやともさんが実際に体験したお話などを語っています。
また同じくお笑い芸人・サンドウィッチマンの伊達さん、富澤さんも、幽霊にメールでイタズラをされた経験があるとテレビで語っていました。
このような事例があることを考えると、幽霊がパソコンや携帯を使ってコンタクトを取ることはあり得ないとは言い切れなさそうです。
芸人さんには幽霊のファンもついちゃう……なんてことはないか。
パソコン・スマホは幽霊が入り込みやすい
またこちらの記事よると、パソコンやスマホは霊障を受けやすい電化製品とのこと。
ネットが霊的な道、サーバーが霊的な倉庫(霊が溜まる場所)となり、幽霊が端末に入り込みやすいそうです。
幽霊に侵入されると、まるでコンピュータウイルスにかかったかのように操作されてしまうことも。
もしかしたら筆者が使っていたパソコンも幽霊に侵入され、勝手に文字が打ち込まれてしまったのかもしれません。
何らかの原因でキーが押された?
心霊的な視点だけでなく、現実的な観点でも考えてみましょう。
「キーボードに何かが当たり、誤入力が発生してしまった」という可能性。
しかしメモ帳の文字を見る限り、偶然入力されてしまった可能性は低いと思います。
「ねぇねえ」とキーボードで入力する場合、
N+E+E+X+Eキー
を押す必要があります。(2021年2月14日修正:コメントでご指摘いただき訂正しました)
それぞれのキーは離れた位置にあり、何か物が乗っかったことで誤入力が発生していたとしたら、他のキーも巻き込んで押してしまう可能性が高いでしょう。
また「ねぇねえ」と「ねぇねえ」の間にスペースが入っていたようです。これは意図的にキーを押さなければ入力できないことだと思われます。
偶然入力されたのではないく、誰かがメモ帳に書き込んだと考えるべきでしょう。
誰かのいたずら?
もしくは筆者以外の誰か(人間)がパソコンを操作した可能性。
目的は幽霊の仕業に見せかけて筆者を驚かせるためのイタズラだったとも考えられそうです。
しかし、筆者がパソコンを最後にいじってから4時間は家に筆者以外誰もいなかったという言及があります。
家族の誰かがパソコンを操作した可能性は低そうです。
家族以外の者が侵入してイタズラしたのだとしたら、やり口が中途半端に思えます。
他人に家に忍び込むほどのリスクを冒すなら金品を盗んだり、住人を殺害したりするのではないでしょうか。
家族及び侵入した誰かがやったとは考えにくいです。
あるいは、パソコンを誰かに遠隔操作されてしまい、霊障に見せかけたいたずらをされてしまった可能性もあるかもしれません。
霊ではなく本物のコンピュータウイルスに侵入されてしまった可能性です。
筆者が気づかないうちにパソコンが遠隔操作されていたなら、今回のケースが成り立つと思われます。
それでもやり口が中途半端なのは否めません。
「PC内のデータが盗まれた」などの言及はないので、ウイルス説は断定できませんね
まとめと感想
では、考察をまとめます。
今回の怪談は、幽霊の仕業であった可能性が高いというのが個人的な見解です。
- 幽霊がパソコンを使ってコンタクトを取ってきた
- 幽霊が携帯などの端末を使ってコンタクトしてくる事例がある
- パソコンやスマホは幽霊に侵入されやすい
ウイルスに侵入され、パソコンを遠隔操作された(やり口が中途半端)
今回紹介した怪談は「現代版こっくりさん」だと思いました。
こっくりさんとは、紙と10円玉を使って幽霊と交信する降霊術の一種です。海外では「ウィジャボード」として知られていますね。
紙に「はい、いいえ」「ひらがな50音」「アルファベット」「数字」を書いて10円玉を置き、質問すると10円玉が動いて幽霊のメッセージを読み取ることができる、というものです。
この文字が書かれた紙とパソコンのキーボードって似ていませんか?
キーボードにもこっくりさんに必要な文字・数字が全て表記されています。
幽霊との交信が文字によってできるのだとしたら、パソコンはこの上ないほど便利なツールだと思います。紙や10円を用意することなく交信できるためです。
本来こっくりさんは人間が準備を行い、人間側から幽霊に声をかけるもの。
しかしパソコンがあれば、人間の準備を必要とせず幽霊側からコンタクトを取ることが可能なのではないでしょうか。
パソコンが普及した現代だからこそ実現できる、こっくりさんに成り代わる交信方法だと思います。
もし本当に幽霊がパソコンを使ってコンタクトを取ってくるのだとしたら、今後は幽霊との交信方法としてパソコンを使う方法が主流になるかも?
パソコンをつけていたら幽霊が書き込みしてくるのか……仕事中だったらすっごく邪魔!