私の名前はジロギン。
古くからアメリカで語り継がれる伝説のUMA「ヒツジ男」。
その正体は現在も謎に包まれ、様々な人たちによって考察されています。
私もUMAファンの一人として、ヒツジ男の正体を考察したい!
ということで、ヒツジ男の特徴や目撃情報と合わせて私の考察もまとめました。
最後までお読みいただけるとうれしいです。
ヒツジ男の特徴
ヒツジ男とは、その名の通りヒツジのような男です。
英語では「Goat man」と呼ばれています。直訳すると「ヤギ男」ですが、日本ではヒツジ男と誤訳されて呼ばれるケースが多いようです。
ヒツジ男もヤギ男も同じ存在を表していると考えていいでしょう。
この記事ではヒツジ男と呼びます。
ヒツジ男の特徴としては以下の情報が出回っています。
- 体長2メートル
- 全身がヒツジのような灰色の毛で覆われている
- かなりマッチョ
- 目は黄色
- 頭からヒツジのような2本のツノが生えている
- 催眠術を使う(後ほど説明)
- 鉄道高架下に住んでいる(後ほど説明)
- 目撃者の多くが10代までの子供
これらの情報を元にイラストを描いてみました。
ヒツジ男はこんな感じでしょう。
また、9歳の少年がヒツジ男のひづめで怪我をさせられたという情報があり、人間に攻撃してくることもあるようです。
めっちゃマッチョな割に少年ひとり仕留められない程度のパワーとは……
その筋肉は見せかけかっ!?と言いたくなりますが、とにかくヒツジ男には危険な面もあるということです。
ヒツジ男の目撃情報
目撃情報はアメリカ・カリフォルニア州のサンタ・ポーラに集中しているとのこと。
サンタ・ポーラにはビリワック・デリーという酪農工場がありました。
1924年にこの工場が倒産した後、周辺でヒツジ男の目撃情報が相次いだため、ビリワック・デリーとヒツジ男には何か関連があるのではないかと噂されています(ヒツジ男には『ビリワック・モンスター』という別称もあります)。
1964年8月にも少年たちがヒツジ男を目撃したという情報があり、かなり古くから生息しているようです。
また2016年4月にはアメリカのケンタッキー州で、ヒツジ男の仕業かもしれない事件が発生しました。
こちらの記事にまとめられています。
事件の内容を簡単に説明すると
- アメリカ・ケンタッキー州の古い鉄道高架橋で女性が列車にぶつかり転落死
- 現場にいた彼氏の証言ではヒツジ男に会うため高架橋に来たとのこと
- ヒツジ男は人間を催眠術にかけて事故にあわせるという伝承があり、この事件はヒツジ男の仕業のように見える
- カップルはアルコールやドラッグなどを摂取していなかった
ケンタッキー州でも、古くからヒツジ男の目撃情報があるようです。
「ポップリックモンスター」という名前でも呼ばれており、「催眠術が使える」「高架下に住んでいる」などサンタ・ポーラに出没するヒツジ男の情報とはやや異なっています。
サンタ・ポーラとケンタッキー州は2,200マイル(約3,520キロ)以上も離れており、別の個体である可能性も考えられそうです。
あるいはヒツジ男は繁殖しており、アメリカの至るとことに複数の種が生息しているのかも……?
ヒツジ男の繁殖……ヒツジ男にメスがいるのか?男のメスとは……?
それとも男同士で……?いや、これ以上の想像はやめておきましょう
ヒツジ男の正体に関する様々な説
謎多きヒツジ男について、すでに様々な考察が行われています。
どのような説があるのか、私の見解も合わせて一部紹介します。
実験によって生まれた合成獣(キメラ)説
もっとも有名なのが、この合成獣(キメラ)説でしょう。
人間とヒツジのハイブリッドがヒツジ男ではないか、という説です。
先ほど紹介したビリワック・デリーという工場は倒産後、軍隊の秘密工場として使われていたという噂があり、ここで行われた実験で生まれたのがヒツジ男だと言われています。
なんと言いましょうか……アメリカのB級映画っぽさ満載な説ですね。
個人的にはものすごくワクワクして大好物な説なのですが、現実的ではないというのが正直な感想です。
仮に人間と動物のハイブリッドを生み出せる科学技術が100年近く前からあったとして、わざわざ人間とヒツジを組み合わせるメリットがあるのでしょうか?
例えば、
人間とゾウを組み合わせて強大なパワーを持つゾウ男を作る!
とか、
人間とライオンを組み合わせて鋭いキバを持つライオン男を作る!
とかだったら「最強の兵士を生み出すために軍が実験した」という理屈が通るように思います。
ヒツジもツノやひづめを持っていますが……もっと攻撃的な生き物はたくさんいますよね。
やはりヒツジと人間を組み合わせる意味はないように感じます。
ヒツジ男は野に放たれちゃってますし、どれだけ無能な軍隊だったんだ…?
いきなりブッ飛んだ説を紹介しましたが、ヒツジ男はこれくらいブッ飛んだ都市伝説的な存在なのです。
人間を催眠術にはめたり、攻撃したりする怖い言い伝えもありますが、アメリカではユーモラスな存在として扱われることが多いとのこと。
地球外生命体(エイリアン)説
他には、ヒツジ男はエイリアンだったという説もあるようです。
なぜエイリアンがヒツジの要素強めなのか……その理由がわからないのでなんとも言えない説ですし、地球の外に住んでいるようであれば確認しようがありませんね。
あるいは、エイリアン(宇宙人)によって生み出された存在がヒツジ男という説も考えられそうです。
- 宇宙人が生命体の豊富な地球にやってきてた
- 人間と家畜(ヒツジ)をさらってハイブリッドを作る実験を行なった
- 何回か試した結果、ヒツジ男が生まれた
- 宇宙人たちはあくまで「生き物と生き物のハイブリッドを作る実験」をしたかっただけでヒツジ男が欲しかったわけではない
- ヒツジ男は地球に残して帰っていった
宇宙人は人間以上に高度なテクノロジーを持っているだろう、という希望が混ざりに混ざった説です。
……やはり無理がある。
不確定な要素が多すぎて、筋の通った説にはならないかなと思います。
ヒツジっぽい宇宙人さん、いたら地球にカモン!
突然変異した人間説(獣人説)
また、ヒツジ男は人間が突然変異したものだとする説もあります。
何らかの現象によってヒツジのような人間、すなわち獣人になってしまったという説です。
この説ですが、全くありえなくもないというのが個人的な見解です。
人間が突然ヒツジになったとか、ヒツジと人間の要素を持つ生命体が生まれたとか、そういう類の話はやはりありえないかなと思います。
しかし、ヒツジ男っぽい人がいる可能性はないでしょうか。
身長が2メートルくらいあって筋骨隆々、体毛がかなり生えている人を、例えば暗い森の中などで見かけたとしたらヒツジ男に見間違えてしまっても不思議ではないと思うのです。
特にヒツジ男のことを知っている人なら、恐怖のあまり間違えて認識してしまう可能性も高まるでしょう。
獣人がいるとは思いませんが、ヒツジ男の特徴にいくつか当てはまる、限りなくヒツジ男に近い人は実在するはず。
もしくは、ヒツジ男の噂を利用してヒツジの覆面などを被っている不審者という可能性もありそうですね。
反対に、暗がりの中でクマなどの大型生物を怪物と見間違えてしまい、それがヒツジ男の噂となって出回ってしまったとも考えられそうです。
誤認された人間や動物という説が有力か?
既出の考察も考慮した上で、私が考えるヒツジ男の正体は「怪物だと誤認された人間や動物」だと思います。
言い換えると、ヒツジ男という怪物に対する恐怖心こそがヒツジ男の正体ではないでしょうか。
人間は恐怖心によってありもしない幻覚を見たり、物事を大げさに捉えてしまうことがあります。
同じような現象がヒツジ男を生み出してしまったのでしょう。
私が調べた範囲ではありますが、ヒツジ男を目撃しているのが10代までの子供が多いことも誤認の説を強めているように思えます。
力が弱く人生経験の少ない子供の方が恐怖心を感じやすく、幻覚や見間違いなどを引き起こしやすいのではないでしょうか。