私の名前はジロギン。
今朝読んだ新聞記事で興味深いものを見つけた。
AIがキャッチコピーを考えるようになる…すなわち人工知能のコピーライターが誕生する時代が来るのではないか?
という記事だった。
AIとは、コンピュータなどにデータを蓄積させ、現実の人間が取るであろう行動や思考を再現する技術である。
昨今、このAIの技術が非常に進歩し、まるで機械が自分の意思を持っているかのように行動したり、人間と意思疎通を図るようになってきている。
とはいえまだまだ機械やロボットが、まるでドラえもんのように感情を表現したり、自律して行動しているかといえば程遠い…
なんて思っていられるのも束の間で、あっという間に技術が進歩し、AIが将棋のプロ棋士を上回る棋力を持ってしまっていたりする。
「人間にしかできない」と思われていたことが、徐々にAIに取って代わられようとしているのである。
人間にしかできないこと…物を創り出すというクリエイティブな作業がこれに該当するだろう。柔軟な発想から生み出されるひとつの「作品」は、人間の脳みそがあってこそのものだと思われていた。
キャッチコピーを考えることもクリエイティブな作業のひとつである。
特に見た人が「この商品がほしい!」と思ってしまうキャッチコピーを考えるのは、コピーライターの語彙力、言葉をつなげるセンス、人生経験が物を言い、AIには再現不可能であると思われていた。
しかし実際に現在、AIにキャッチコピーを考えさせるという技術が絶賛進歩中とのこと。
AIにキャッチコピーを考えさせるという取り組みは、驚くことに1980年代から行われていたとのこと。30年前だ。私が生まれるよりも前。
当時は技術的な面から、AIが人の心を打つような素晴らしいキャッチコピーを考えることには至らなかったそうだ。しかし30年の時を経て、実現可能となりつつあるというわけだ。
クリエイティブな分野の仕事も、10年、20年後にはAIが本格参入してきてしまうかもしれない。ライバルは人間だけではなくなるのである。
学生時代はコピーライターになりたいと考えていた私にとって、ついつい読んでしまう記事だった。
コピーライター全盛の時代といえばバブル期前後だろう。日本経済が盛り上がり、多くの企業が大量に広告費をかけたため、コピーライターたちが活躍する場も多かった。
しかし時代が進むとともに経済は下降気味となり、リーマンショックなどを受け、戦後最大クラスの落ち込みを見せた。
これにより、バブル期とは比較にならないほど企業の広告予算は減らされ、コピーライターたちが活躍する場も少なくなってしまった。
さらにAIの参入により、今まで以上にコピーライターたちの土俵が奪われることになってしまいかねない。これは大きな問題、いや時代の節目が近づいてきている思う。
例えばキャッチコピーに入れたい単語を入れれば、AIが候補のキャッチコピーを1000個瞬時に考えてくれる、なんて技術が確立されれば、絶対にコピーライターより便利だ。
時間もかからないし、費用も初期導入費くらいなものだろう。コピーライターに1000個キャッチコピーを考えてもらおうとすれば時間もお金もかかる。それが全て削減できるなら使わない理由はない。
っていうかもうこれくらいの技術ならあるんじゃないかな?
キャッチコピーを考えるのに資格は必要ない。誰でも考えられる(センスは必要だが)。誰が考えてもいいのなら、ロボットでもAIでもいいだろう。本当に便利になる。
今の私は特にコピーライターを目指しているということはないが、「文章を書くことさえもAIに代替され得る」ということには非常に危機感を感じる。私は将来ブログや文章を書くことを仕事にしていきたいと思っているからだ。
文章を書くにしても、文中に入れたい単語を複数記入し、必要ない文字数を指定すれば、その単語を含めた、指定文字数くらいの文章をAIが書いてくれる、みたいな技術が生まれるかもしれない。
しかも「夏目漱石っぽい文章」と指定すれば、夏目漱石の小説のデータを蓄積したAIが、さも夏目漱石が「代官山でパンケーキを食べてきました〜♡」みたいなブログを書いたかのような文章も再現できるようになるかもしれない…っていうか多分出来るようになるよね?これくらいなら!
こうなると私たちブロガーは、明治〜昭和の文豪たちと競い合わなければならなくなるかもしれないというわけだ…何てことだ!!
AIを使えば瞬時に文章を書けるようになる時代が来るかもしれない。
明らかに人が書くより効率的、かつ誤字脱字もない文章が書けるようになる。
そんな時代でも、私たち人間が文章を書いて生きていくとしたら、「誰が書いたのか」を重視させなければならない。
要するに
「書き手のブランド化」
が求められる。
「この人が書いた文章だから読みたい」と思われなければならない。これからはブロガーも文章に自分の色を出して、一目読んだだけだ「あっ、○○さんの文章だ!」とわかるくらいにならなければならないだろう。方法は様々あると思う。
それか、自らをサイボーグ化する手術を受け、
「俺の右腕は、機械の力で人間の80倍速で文章を書くことができる。10万字の文章?5分で書けるぜ?」
みたいな、そういう「サイボーグブロガー」として生きていくしかないだろう。これも「時代の流れに追いつく」という面では一つの方法かもしらない。
私ならその右手にレーザー光線を出せる兵器を搭載してもらうかな。
技術革新は恩恵を受ける人々もいる裏で、仕事や生きる術を奪われる人々もいるということ。
私も今のうちから「ジロギンが書いた文章だ!」とわかるような文章を意識して書いていこうと改めて思った。

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