ハンターハンターに登場する念能力者の中には、ゴンやウボォーギンのように念能力を戦闘手段として鍛えた者もいればモラウのように戦闘のサポートやその他生活面で便利になるような形で鍛えた者もいます。
作中に登場するゴレイヌの念能力「白の賢人・黒の賢人(ホワイトゴレイヌ・ブラックゴレイヌ)」は完全にサポート能力と言えます。モラウの「紫煙拳(ディープパープル)」のようにサポート向けといえど応用力に長けた能力であれば戦闘にも使えますが、ゴレイヌの能力の場合はもっと限定的と言いますか、使い道が限られ戦闘に応用するのも難しい感じがします。
それでもゴレイヌはグリードアイランドを途中まで一人でプレイできるくらいには実力があるようでした。モンスターやカードを奪いにくる念能力者も多数いたはずなので、そういった脅威も退けていたはずです。
そこで今回は、
ゴレイヌはどうやって戦うのか?
について考察してみました!
ゴレイヌとは?
(引用:HUNTER×HUNTER 16巻155P/冨樫義博)
ゴンたちがグリードアイランド内で出会ったプロハンターです。ゴリラっぽい見た目をしていますが、人間です。画像の真ん中がゴレイヌです。レイザーとのドッジボール勝負を乗り切るためにゴンたちと共闘し、見事撃破しました(ゴレイヌは早々に戦闘不能状態にされてしましましたが)。
ゴンたちのためにグリードアイランドのクリア報酬を山分けしたり、わがままを聞き入れたりなどかなりの聖人でもあります。
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念能力は「白の賢人・黒の賢人(ホワイトゴレイヌ・ブラックゴレイヌ)」です。白のゴリラと黒のゴリラを具現化します。白のゴリラはゴレイヌと白ゴリラとの場所を入れ替えることができ、黒のゴリラはゴレイヌ以外の対象者1名と黒ゴリラの場所を入れ替えるという能力です。
この能力を使ってゴレイヌはどうやって戦っているのでしょうか?考えてみます。
黒の賢人を殴ると見せかけて・・・
ゴレイヌの能力は戦闘に応用するためには少々工夫が必要そうです。直接相手に致命傷を与えることはできないと思いますので。
まず考えられる方法としては、
黒の賢人を具現化する
↓
ゴレイヌは黒の賢人にオーラを込めたパンチで殴りかかる
↓
黒の賢人の能力を発動させ敵と黒の賢人の場所を入れ替える
↓
ゴレイヌのパンチが敵にヒット!
これですね!黒の賢人の能力を知らなければまず防ぐことができないでしょう。突然場所が入れ替わったとしたら虚を突かれガードが間に合わないはず。ゴレイヌのオーラを込めたパンチが直撃し、相手に大ダメージとなります。オーラを込めたパンチは念能力者といえどガードしなければ一撃で致命傷になりかねません。ゴレイヌはブラックゴレイヌとのコンボで強力な一撃を不意打ちで叩き込むことができます。
ゴレイヌはこれと似たようなことをレイザーに対して行いました。パンチではなくボールでしたが、ボールを黒の賢人の顔面に向かって投げ、能力を発動。ゴリラとレイザーの場所を瞬時に入れ替えてレイザーの顔面にボールをぶつけていました。
(引用:HUNTER×HUNTER 16巻191P/冨樫義博)
レイザーほどの実力者でも避けられななかったので、たいていの相手であればこの方法で倒せそうですね。少なくともダメージを与えることはできます。初見殺しです。
白の賢人を使って背後に回り込み・・・
白の賢人の能力はゴレイヌとホワイトゴレイヌの位置を入れ替えるというものです。この能力を使えば白の賢人を移動させたポイントにゴレイヌも瞬間移動できます。この能力を使えば、
ゴレイヌ自身が敵に接近する
↓
それと同時に白の賢人を具現化。敵の背後に移動させる
↓
ゴレイヌが敵に攻撃しようとした瞬間能力発動!
↓
白の賢人と入れ替わったゴレイヌが敵の背後から手刀で攻撃!
ということもできますね。白の賢人とのコンビネーションで襲いかかれば背後から攻撃することも可能です!そして背後に回り込んだら、やはりハンターハンターですからね、手刀でトンッ!と一撃で決まりですね!ゴレイヌの手刀は強いのかな?おそらく本気で打てぼゴリラの首くらいわけなく落とすことでしょう。それでも手刀を見逃さなかった人なら見逃さないはず。
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黒の賢人を崖から落として・・・
黒の賢人が敵とブラックゴレイヌとの場所を入れ替えるのだとしたら、例えばこういったかなり残酷な攻撃を仕掛けることも可能ですね。
黒の賢人を崖の上から突き落とす
↓
能力を発動し、落下中の黒の賢人と敵の場所を入れ替える
↓
落下中の黒の賢人と敵の位置が入れ替わり転落死
いやはや、これはえげつねぇですよ。だいぶ命を粗末にするような攻撃方法ですね。もう合理的すぎて少年誌では描くべきでない攻撃方法な気すらしてしまいます。下が溶岩だったりしたら勝負は決まりですね。
ただゴレイヌが都合よく高い崖の上で戦っているとも限りませんし、黒の賢人の能力射程範囲もあるでしょうから射程範囲が今で落ちてしまったら効果がありません。いつでも使える攻撃方法ではないですね。
それにゴレイヌはゴリラが好きで具現化しているはずなので、ゴリラを粗末にするような戦い方はしないと思います。
自殺に見せかけて・・・
崖からゴリラを落とすという方法で、もう一つできそうな攻撃方法があります。これもゴリラを犠牲にする攻撃なのですが、ゴレイヌが追い詰められた時に一発逆転が狙えそうな方法です。
追い詰められたふりをして崖の上から飛び降り自殺を図ったと見せかけるゴレイヌ
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落下していくゴレイヌを崖の上から見る敵
↓
ゴレイヌが能力を発動!あらかじめ崖の上に具現化しておいた白の賢人を場所を入れ替える
↓
白の賢人涙目で落下
↓
崖下を眺める敵の背後から手刀!
落下していく白の賢人の悲しげな顔が見に浮かびますが、仕方がないです。ゴレイヌ自身が生き残るためですから。ゴレイヌが生きている限りゴリラは何回でも具現化できるはずです。だから仕方がないです。ゴレイヌも心を鬼にして白の賢人に身代わりになってもらうことでしょう。ゴレイヌも落ちるている間は恐怖を味わっているはずですので、まぁ五分五分ですね。
(引用:HUNTER×HUNTER 16巻167P/冨樫義博)
敵の念弾を・・・
さらに白の賢人黒の賢人両方とも使った攻撃方法、というより、回避と攻撃両方を行うカウンター技を思いつきました!念弾などの遠距離攻撃限定です。
ゴレイヌの両隣に白の賢人、黒の賢人両方とも具現化
↓
敵が念弾などの遠距離攻撃を仕掛ける
↓
ゴレイヌは白の賢人を遠くに殴り飛ばし能力発動!自らと白の賢人の場所を入れ替える
↓
さらに黒の賢人を念弾の射線に移動させ能力発動!敵と黒の賢人の場所を入れ替える
↓
敵(と位置によっては白の賢人にも)に念弾が直撃!
これならば敵の念弾を避けつつ、敵の攻撃を応用してダメージを与えることができます。かなり回りくどい上、瞬間的にできるかどうかわかりませんが、一つの方法ではあります(レイザー戦ではできていませんでした。まぁレイザーは放出系でもかなり強い部類の人なので仕方がないです)。
まぁ白の賢人も攻撃を食らってしまうかもしれませんが・・・謝るしかないですね。ごめんよホワイトゴレイヌ。なんだろう、ホワイトゴレイヌを戦闘に活用するとなると、ホワイトゴレイヌが犠牲になる方法しか思いつかない・・・
こんな感じの攻撃方法が考えられるでしょうね。基本的にゴリラの場所入れ替え能力を利用して相手に不意打ちを仕掛ける感じの攻撃になると思います。
もしかしたらもう一つ攻撃専用の能力を持っている可能性もありますけどね。ゴレイヌの戦闘描写はほとんどなく、レイザーと戦ったと言ってもあくまでドッジボールのルールの中でのみですから、ドッジボールに向いたゴリラを具現化させただけかもしれません。もしかしたら「赤の賢人(レッドゴレイヌ)」みたいなゴリラも具現化させられて、このゴリラはゴレイヌ自身も操作不能なほど凶暴で攻撃力が高い、攻撃専用能力・・・なんてこともありえます。
ただ、ゴレイヌの能力を見るに
・ゴリラを具現化し場所移動の能力を持たせる(具現化系)
・ゴリラを行動させる(操作系)
・ゴリラを自分の手元から離して操作する(放出系)
と少なくとも3系統の能力を使っています(それを全て合わせた特質系の可能性もありますが)。そう考えるとすでにゴレイヌはすでに他の能力に避ける容量がない気がしますね。瞬間移動させるとか、かなり人智を超えた能力ですからね。他に能力があったらゴレイヌのオーラ容量がぶっ壊れてますよ。
ゴレイヌはゴリラを具現化するためにおそらくクラピカと同様の訓練を行っていたと思います。そう、ゴリラと遊んだり、ゴリラをスケッチしたり、ゴリラを舐めたり・・・
う〜ん・・・なぜゴリラにしたのかな?もっとかっこいい、オリジナルの念獣でも四方気がしますが。まぁ念能力は自分の感情や精神部分も大きく作用するので、自分の思いれがあったりイメージしやすいものを発とした方が習得も早いみたいですが、ゴレイヌはゴリラが好きだったということですね。ゴリラ大好きっこちゃんだったと。
もしかしたら、幼少期から中学生くらいまでゴリラに育てられていた過去があるとか・・・?なんとなく見た目もゴリラに寄せているのはそのためかな?日常がゴリラだったってところでしょうか。
なんていう風にネタキャラにされがちなゴレイヌさんなのですが、作中での成人っぷりはナンバーワンだと思うので、とても好きなキャラです!18巻のゴレイヌさんにはマジで惚れます!
(引用:HUNTER×HUNTER 18巻112P/冨樫義博)