私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、裁判傍聴のレポートなどを書いている趣味ブログです!

【ハンターハンター】ヒュリコフが1014号室に派遣された理由は何か?(図説つき)

 

王位継承戦編は、かつてないほどのキャラクターが登場し、なかなかストーリーが進みません。

ブラックホエール1号の出港直後に生まれた伏線で、まだ回収されていないものもたくさんあります(「11人いる(サイレントマジョリティー)」は誰の能力かなど)…

 

その伏線の1つに、

第1王子私設兵・ヒュリコフがクラピカのいる1014号室に派遣された理由

も地味に含まれていますよね。

ヒュリコフが意味深な登場をしただけに、個人的にかなり気になってます。

今回はその理由を、中途半端な画力で描く「ガバガバ図解」つきで考えてみました。

 

 

 

 

1014号室にヒュリコフが派遣されるまでの流れ

まずは、ヒュリコフがどのような流れで1014号室に派遣されることになったのかを振り返りましょう。

きっかけは第1王子・ベンジャミンが私設兵たちを各王子の部屋に派遣したことでしたね。

 

ビンセントが暗殺に失敗

第2〜第14王子まで全員に1人ずつベンジャミンの私設兵が派遣されました。

名目は「警備の強化」だったのですが、真の目的は王子の監視と暗殺。

 

クラピカがいる1014号室(ワブル王子の部屋)には、ビンセントという男がやってきました。

 

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ビンセントは入室直後からいきなり暗殺を開始。

オイト王妃の従者を殺害し、クラピカ、ビルと戦闘になりました。

 

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クラピカの「奪う人指し指の鎖(スチールチェーン)」によって自身の能力「虚空拳(エアブロウ)」を奪われたビンセントは、なすすべなく制圧されてしまいました。

 

その後、歯に仕込んでいた毒を飲んで自死。ワブル王子及び、クラピカらの暗殺は失敗となりました。

 

ビンセントの代わりにバビマイナを派遣

ビンセントがやられたことで、ベンジャミンと参謀のバルサミルコはクラピカを警戒。

特に、クラピカがビンセントのイヤホンを通して、バルサミルコたちに聞こえるようあえて言った「自白させることができる」という一言にかき乱されてしまいました。

 

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いろいろ考えましたが、クラピカの能力は想定できず(そもそもクラピカは5つ能力を持っているので、すべての能力を予想するのはほぼ無理)。

 

ただこのままクラピカを野放しにできないので、新たなる私設兵・バビマイナを1014号室に派遣することにしました。

 

 

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 ベンジャミンからバビマイナへ「最重要任務」「命を賭してかかれ」と指令が出ました。

この部分の詳細も不明なのですが、おそらく他の私設兵以上に重要な目的があって1014号室に行く模様(後半で解説します)。

 

・・・だったのですが、1014号室に来てからのバビマイナの行動は、ベンジャミンの意向とややズレ始めていると思われます。

なんだかクラピカやオイト王妃を気遣っているようにさえ見えるのです。バビマイナの心境に何か変化があったのでしょう。

  

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  • クラピカの状況を哀れに思った?
  • ベンジャミンへの危険性はないと判断した?
  • クラピカかワブルかオイトにホレた?

いろいろ考えられるのですが、今のところバビマイナの狙いは謎のままです。

 

赤ん坊とはいえ敵対する王子を味方するような行為に出るということは・・・

 

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こんな感じの理由があるのかもしれませんね(ベタですが)。
 

念の講習にヒュリコフが参加

バビマイナの目的で一部明らかになっているのは、「クラピカの能力を把握すること」です。

バルサミルコがバビマイナを1014号室へ派遣した狙いでもあり、バビマイナ自身もこの目的を継続しています。

 

バルサミルコの作戦では、バビマイナがクラピカの能力を把握できたら、別の私設兵・ヒュリコフを派遣する予定だった様子。

 

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そんな折、クラピカが他の王子の護衛たちに念を教える講習会を開いたことで、ヒュリコフは自然な流れで1014号室に入室。

バビマイナと合流しました。

 

この流れから考えると、バビマイナの能力だけでは1014号室は片付かないということでしょう。

ヒュリコフの能力があって任務は完了するみたいですね。

ここからが本題!ヒュリコフが1014号室に派遣された理由を具体的に考察します。
 

 

 

 

ヒュリコフが1014号室が派遣された理由

少しネタ的なものも含め、4つ思いつきました。 1つずつガバガバ図説つきで説明していきます。

 

その1 クラピカの無力化?

まずは、ヒュリコフがクラピカの能力を無力化する目的で派遣されたという考察です。

ヒュリコフは、念能力の分析に長けています。能力者だと隠している人物をクラピカより早く特定していたことからも明らかです。

 

ヒュリコフの能力もこの分析力を活かした能力である可能性があります。

例えば、同じ第1王子私設兵・リハンの「異邦人(プレデター)」みたいな能力ですね。

 

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能力の分析が完了した相手の念を無力化する。

リハンの能力は念能力者を相手にする上でかなり有効です。同じような能力者が私設兵に複数名いることも考えられるでしょう。

 

しかし、だとしたらバビマイナを1014号室に派遣した理由が謎なんですよね。

最初からヒュリコフを向かわせてクラピカの念とワブルの念獣を分析、除去させればいいはず。

 

そうしなかったということは、ヒュリコフの目的はクラピカの能力をどうこうすることではない可能性が高そうですね。

 

その2 クラピカとワブルの暗殺?

私設兵が各王子の元へ派遣されたのは、王子と護衛の暗殺が目的です。

ヒュリコフが派遣された目的も、ほぼ間違いなく「クラピカとワブルの暗殺」につながっているでしょう。

 

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もちろん、念の講習で1014号室に大勢の人間が集まっている中、暗殺はしないはず。

機を狙っていることは確かでしょうね。

 

この考察については、後ほど「バビマイナが派遣された理由」を考える上で重要になります。

 

その3 バビマイナと協力して念を発動?

王位継承戦から「相互協力型(ジョイント型)」の念が強調されるようになりましたね。念能力者が役割分担などして発動するタイプの能力です。

ゲンスルーたち「爆弾魔(ボマー)」の「命の音(カウントダウン)」もジョイント型の能力だったんでしょうね。

 

バビマイナとヒュリコフが同じ部屋に派遣されたということは、この2人もジョイント型の念能力者である可能性が・・・?

 

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 それにしてはこの2人、あんまり仲が良さそうじゃないですけどね。

ヒュリコフはバビマイナの事を嫌ってなさそうですが、バビマイナは露骨にヒュリコフを嫌ってます。

 

でも、ジョイント型とは行かないまでも、この2人の念は相性が良いのだろうなと私は考えています。これについても後ほどまとめて解説します。

 

その4 ベンジャミンを裏切る?

もしバビマイナがベンジャミンを裏切るつもりだとしたら、裏でヒュリコフともつながっていて、2人でベンジャミンを裏切る展開もあるか・・・?

 

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いや、ないですね。

ヒュリコフはベンジャミンのことを「親」と言っていましたし、だいぶ信頼していると思います。

裏切ることなくミッションを遂行しようとするでしょうね。

 

 

 

クラピカとワブル両方の暗殺が濃厚?

個人的に、ヒュリコフの目的は2つ目の「クラピカとワブル両方の暗殺」だと考えてます。

ほぼ確実にその通りなんですけど、ここで考えたいのが「なぜバビマイナが1014号室に派遣されたのか」ですね。

 

ヒュリコフが暗殺を目論んでいるのであれば、わざわざバビマイナを派遣するというワンクッションを挟んだのはなぜなのか?

これの答えを考察しないと、ちょっとしっくりこないですよね。

 

なぜバビマイナが派遣されたかを考える

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ではその理由を考えてみましょう。

ここで先ほどの考察のその1「クラピカの無力化」その3「ヒュリコフとバビマイナの念能力の関係性」が関わってきます。

 

現状、ベンジャミン側はクラピカを警戒していても能力がわかっていません。ということは、うかつに部下を送り込み続ければ、ビンセントのように次々死んでしまうことも考えられます。

 

そこで迎撃型の能力者バビマイナを送り込むことで、クラピカから攻撃してこなければ戦闘に発展しない状況を作り出しました。

これで時間稼ぎができ、バビマイナはゆっくりとクラピカの能力(及びワブル王子の念獣)を観察可能です。

 

ここからは私の予想になりますが、バビマイナの能力は迎撃型かつ「相手の念を封じこめる能力」なのではないかと考えています。

攻撃には向かないものの、発動すれば敵の能力を除去できる。リハンの「異邦人(プレデター)」やシカクの「遊戯王(カルドセプト)」みたいな感じですかね。

 

「クラピカを無力化」するのはヒュリコフではなくバビマイナの役目。

ヒュリコフが暗殺しやすいようにするのがバビマイナが派遣された最大の理由なのではないかと思います。

 

バビマイナとヒュリコフの能力の関係性

ベンジャミン私設兵が2人がかりで暗殺した王子に第8王子・サレサレがいます。

 

最初に護衛をしていたリハンが「異邦人(プレデター)」でサレサレの念獣を除去。

その後、ウヒョウヒという私設兵がリハンと交代で派遣され、「殺人を無罪にする方法」によってサレサレを暗殺しました。

 

この2人の能力はジョイント型ではないものの、おそらく相性が良いのでしょう。

バビマイナとヒュリコフの能力もこのように相性の良い能力同士なのではないでしょうか。

私の予想だとこんな感じです。

 

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  • バビマイナは敵の能力を無力化できるものの、攻撃はできない。
  • ヒュリコフは暗殺に特化した攻撃系の能力だけど、防衛する方法がない。

ヒュリコフはカミーラの銃撃で出血していたことからも、防御面は弱い可能性があります。

 

そのため、まずバビマイナがクラピカの念を分析&除去。安全にクラピカを狩れる状況で ヒュリコフが仕留める。

ということを想定しているんじゃないでしょうかね?相互に補い合える相性の良さがあるのだと思いました。

 

ヒュリコフは最後まで悪者かなぁ…

ヒュリコフの目的はクラピカとワブル、そしてビル、オイト王妃、シマヌの暗殺でしょう。

そしてヒュリコフがベンジャミンに心酔していることを考えると、クラピカ側に寝返ることはなさそうですね。

 

最終的にヒュリコフは悪者のまま、クラピカかバビマイナにやられるんじゃないかと思います。

・・・個人的にめちゃ好きなキャラなんですけどね。