私の名前はジロギン。
ヒマな夜や休日、私はAmazon Prime ビデオで映画をよく見ます。
先日、
『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』
を見ました。
たぶん小学生の頃(十数年前)に見て以来ですね。
そしたら・・・
号泣
布団に横になりながら見ていたのですが、枕がびしょ濡れになってしまいました。
しばらく洗ってなかったのでちょうどよかったです。
『オトナ帝国の逆襲』は、クレヨンしんちゃんの映画の中でもトップクラスに感動できる作品だと思います。
もし見たことがないという方は、今からでもいいので見てください!
特に学校を卒業して働き始めてる「オトナ」のあなたなら、私と同じくむせび泣いてしまうでしょう!
そこで今さらですが『オトナ帝国の逆襲』のあらすじをイラスト付きで紹介します。
あらすじを読むと、映画本編を見たくなることでしょう!
主な登場人物
まずは『オトナ帝国の逆襲』に登場するキャラクター紹介から!
作品全体を見ると、おそらく100人近いキャラクターが登場していると思うのですが、お話に深く関わるメインキャラのみ紹介します。
登場人物についてだいたい理解しておくと、あらすじもわかりやすくなるでしょう。
しんちゃん(野原しんのすけ)
ご存知、主人公のしんちゃん(野原しんのすけ)ですね。
いつもふざけてばけりのしんちゃん。『オトナ帝国』でもおふざけシーンは満載なのですが、突如やってきた異常事態でも普段と変わらないしんちゃんに、むしろ頼もしささえ感じます。
後ほど紹介する組織「イエスタデイ・ワンスモア」の計画を阻止するために、かすかべ防衛隊のみんなや、家族とともに戦います。
野原一家(ひろし、みさえ、ひまわり、シロ)
しんちゃんの家族です。埼玉県春日部市に住むごく一般的な家庭。
しんちゃんに振り回されながらも、幸せな生活を送っています。
父・ひろしは商社勤めのサラリーマン。
『クレヨンしんちゃん』という作品全体で見ると脇役ですが、『オトナ帝国の逆襲』ではひろしの回想シーンが個人的に一番の見どころだと思います。
母・みさえは一般的な主婦。
しんちゃんやひろしにきつく当たることもありますが、ピンチの時にはもちろん協力してくれる頼もしいお母さんです。
妹・ひまわりと飼い犬のシロも参戦。
しんちゃんとともにオトナたちへと立ち向かいます。
かすかべ防衛隊(風間くん、ネネちゃん、マサオくん、ボーちゃん)
しんちゃんが通う「ふたば幼稚園」の友達です。
優等生の「風間くん」、男勝りな「ネネちゃん」、臆病者の「マサオくん」、謎多き少年「ボーちゃん」。
5人で「かすかべ防衛隊」を組織し、遊んで春日部を悪の手から守っています。
彼らはしんちゃんにとって頼れる?味方なのです。
今作でもオトナたちを取り戻すために、一丸となって行動します(全員捕まっちゃいますけどね)。
イエスタデイ・ワンスモア(ケン、チャコ)
20世紀博を作り出し、オトナ帝国の建国を目指している組織が「イエスタデイ・ワンスモア」。
ボスはケンと名乗るおかっぱ頭の男。そしてその恋人?チャコ。
彼らがオトナたちを操っていた張本人です。
「イエスタデイ・ワンスモア」は時が流れることを拒否し、懐かしい時代を生きられる空間を作り出そうとしていました。
そのため、懐かしい匂いを振りまくことで、昭和時代を生きてきたオトナたちを洗脳する計画を企んでいたのです。
5分でわかる『オトナ帝国の逆襲』あらすじ
ここからあらすじを紹介します。5分くらいで読めるでしょう!
イラストも描きましたので、そのシーンのイメージもできるはずです!
ネタバレ注意ですが、オチは明かしません。
結末はぜひ映画を見てお楽しみください。
大人たちがまるで子供に!?
「20世紀博」に遊びにきたしんちゃんたち野原一家。
ひろしとみさえにとっては、なんだか懐かしい空間。
子供の頃を思い出すかのようにアトラクションを楽しんでいました。
ひろしとみさえだけでなく、しんちゃんの友達の親まで「20世紀博」におおハマり。
まるで子供のようになり、仕事にもいかず、家事もしないような状態になってしまいました。
ひろしとみさえが実の子供であるしんちゃんとひまわりを見捨てるような、ちょっと怖い場面もあるんですよね。
まさに「無関心」は「恐怖」なのだと実感させられるワンシーン。
自分がしんちゃんくらいの年齢(5歳)で親に見放されていたらと思うと、ゾッとしてしまいます。
こういう地味にトラウマになりそうな恐怖演出が、クレしんのアニメ・映画ともたま〜に盛り込まれています。
子供狩り開始!しんちゃんたちの戦いが激化!
ある日、街中の大人たちがトラックに乗ってどこかに行ってしまいます。街は子供たちだけに。
しんちゃんをはじめとする「かすかべ防衛隊(+ひまわり&シロ)」は大人たちを探しに出かけます。
やがて大人たちが街に戻ってきますが、それは街に残る子供をさらう「子供狩り」を行うためでした。
しんちゃんたちは大人たちの追跡を逃れながら、幼稚園バスを運転して、この異変の原因である「20世紀博」へと向かいます。
しかしこれは、オトナたちによる罠なのでした・・・
バスで大人たちから逃げるシーンでしんちゃんは、ひろし、みさえと戦うことになります。
子供たちを必死で捕まえようとするひろしとみさえでしたが、しんちゃんは2人を余裕でかわしちゃいます。
実の親でも、敵になれば容赦のないしんちゃんなのでした。
父・ひろしとの再開
なんとか20世紀博についたかすかべ防衛隊でしたが、しんちゃん、ひまわり、シロ以外は捕まってしまいます。
そして「20世紀博」は『イエスタデイ・ワンスモア』という組織のケンとチャコを中心に作られた「オトナ帝国」だと判明。
万博の中には、大人たちにとって懐かしい「昭和」の世界が広がっていました。
懐かしい時代の「匂い」を嗅いだ大人たちは、時代が進むことを拒否し、まるで子供のようになってしまうのです。
そんな「20世紀博」の中でしんちゃんは、子供の姿をしたひろしと出会います。
もちろん子供時代のひろしはしんちゃんのことを知りません。まだ生まれてませんからね。
しんちゃんはひろしの靴を脱がせ、ひろしがオトナになるまでの出来事を思い出させるかのように「匂い」を嗅がせるのでした。
ここは絶対泣く…ひろしの回想シーン
自分の靴の匂いを嗅いだひろしは、懐かしい匂いから解き放たれ、これまでの人生を振り返ります。
ひろしの回想シーンです。
ひろしの父(しんちゃんのじいちゃん)と自転車に乗っている子供の頃から始まります。
学生になり、恋人ができ、上京し、汗水垂らして働き、みさえと出会い、しんちゃんが生まれ、ひまわりが生まれ、今度は自分が子供を育てる父になる・・・
BGMだけでセリフなしのシーン。
なのになんでだろう・・・涙が出てきてしまう・・・
2〜3分のシーンですが、個人的にはこのシーンが『オトナ帝国』一番の見どころです!
1時間半の映画なのですが、このシーンだけでも見て欲しいくらいです!
回想を終えたひろしが泣いて、しんちゃんを抱きしめるところもグッとくるんですよね・・・
野原一家集合!いざ最終決戦へ!
ひろし、そしてみさえも元に戻り、野原一家が集合!最終決戦に挑みます。
時間までに20世紀博の中にある東京タワーを登り、懐かしい匂いを発生させる装置を止める・・・
もしできなければ、オトナたちは子供のまま、未来がこない時代を生きることになってしまいます。
それを阻止するため、『イエスタデイ・ワンスモア』を退け、協力しながら東京タワーを登る野原一家。
果たしてしんちゃんは、ケンとチャコの野望を止めることができるのでしょうか!?
・・・ということで、結末はぜひ映画を見てください!
感想:オトナだからこそ見てほしい子供向けアニメ
『大人帝国の逆襲』を初めて見たときから十数年たったでしょうか?
私の年齢はしんちゃんよりもひろしの方に近くなりました。
私は家庭を持っていませんが、働く立場になった今、ひろしの回想シーンが心にしみるのなんのって・・・
「オトナになると大変なことや辛いことも増えるけど、それを受け入れ、乗り越えていくことで本当のオトナになれるんだな」」
そう思わせてくれるシーンだと思います。
つらい社会人生活から逃げずに、前向きに生きていこうと考えさせられました。
心に溜まっていた不満や負の感情すらも受け入れられる気分になりましたね。
クレヨンしんちゃんは、子供向けのアニメとして人気を集めています。
『オトナ帝国の逆襲』も子供が見ても楽しめますし、放映当時は小学生だった私が見ても間違いなく面白い作品でした。
でも実のところ『オトナ帝国の逆襲』は、オトナたち(お父さんお母さん)に向けられた作品だと思うんです。
私も子供だった当時より、今の方がすっかり『オトナ帝国の逆襲』に魅了されてし舞いました。
こんな記事やイラストまで書いてしまうほどに。
現実逃避せず、家族や大切な人のためにも頑張って「今」を生きようと思える作品です。
特に「明日仕事に行きたくない…」と気分が落ち込みやすい日曜日に見るのがおすすめですよ!
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『クレヨンしんちゃん オトナ帝国の逆襲』情報
公開:2001年4月21日
監督:原 恵一
上映時間:89分
キャッチコピー:未来はオラが守るゾ