私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、ウォーキング(散歩)の記録などを書いている趣味ブログです!

【ハンターハンター】ちょっと残念な念能力の良いところを見つける

念能力を習得した者は、人知を超えた力を手にすることが可能です。

巨大な岩をも砕く怪力…

特殊な能力を持つ武器の具現化…

他人の行動の支配…

 

そんな念能力ですが、習得する際は注意も必要。

ハンターハンターの作中にもありましたが、例えば、

「よく切れる刀を具現化するなら、切れ味の良い名刀を買えばいい」

というように、せっかく身につけた念能力が、ほぼ無意味になってしまうこともあるのです。

 

作中にも、このような「残念な念能力」を習得してしまった者がちらほら。

彼らの能力を見ると「それ念能力にしなくても良くね?」と思ってしまいます。

 

しかし、どんな念能力にも必ず良いところがあるはず!

念能力として開発した理由があるはずなのです!

 

そこで今回は、ちょっと残念な念能力3つの良いところを考えたいと思います。

 

「爆発的推進力(オーラバースト)」(使用者:リールベルト)

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まずは「爆発的推進力(オーラバースト)」から!

ムチぶんぶん振り回し男こと、天空闘技場の闘士・リールベルトの念能力です。

 

車椅子からオーラを噴射し、移動速度を急激に高めます。

動きにくい車椅子の弱点をカバーした能力です。

 

リールベルトは足が不自由なようで、戦闘中も車椅子に乗っています。

この状態では、0.1秒を争うハンターハンターの戦闘で勝ち抜くのは難しいでしょう。

そんな欠点をカバーするための能力が「爆発的推進力(オーラバースト)」です。

 

エンジン搭載の車椅子とかあるんじゃないの? 

「爆発的推進力(オーラバースト)」は、リールベルトの弱点を補う、超効果的な最強能力!!

 …と言いたいところなのですが、「爆発的推進力(オーラバースト)」は念能力じゃなくても実現できそうなんですよね…

 

性能の高いエンジンを積んだ車椅子くらい、ハンターハンターの世界ならあっても不思議じゃないかなと。

 50kgの合金で作られたヨーヨーとか、先端が発射する傘とかを作れる人がますからね。

 

また、リールベルトは曲がりなりにも天空闘技場の200階クラスまで登ってきています。

ということは、それまでのファイトマネーでかなりの金額を稼いでいるはず。

「超高性能エンジンを搭載した車椅子を特注しよう!」

って感じで、エンジン付き車椅子を用意できたのではないか…?と思います。

 

初速が段違い!!

 ハンターハンター世界の技術をもってすれば、念の修行など必要なく実現できそうな「爆発的推進力(オーラバースト)」。

そう考えると、ちょっと残念な能力に思えます。

 

しかし、そんな「爆発的推進力(オーラバースト)」にも素晴らしいポイントがあるのです。

 

車椅子に積んだエンジンで移動速度を上げるとしたら、エンジンを起動するまでに時間がかかる可能性があります。

もし、リールベルトが一瞬でオーラを噴射させられるなら、移動を始めるまでの初速がエンジンと段違いだと思うのです。

 

実際、リールベルトが「爆発的推進力(オーラバースト)」を発動した時、キルアの背後からの不意打ちを避けていました(キルア的に完璧な不意打ちではなかったようですが)。

 

とっさの動きができるという強みが「爆発的推進力(オーラバースト)」を念能力として身に着ける大きなメリットといえるでしょう。 

 

犬を操る能力(使用者:スクワラ)

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続いては、エリザの彼氏・スクワラの「犬を操る能力」!

操作系に属し、全面的にお世話することを条件に飼い犬を自在に操れます。

能力名はありません。

 

作中では、ホテルのルームサービスが持ってきて部屋の扉の前に置いたワゴンカートを犬に運ばせていました。

描写はなかったものの、犬に敵を攻撃させることもできるようです。

 

この能力は、スクワラの犬好き精神によって編み出された能力だと思われます。

スクワラはノストラード組でボディガードをしていましたが、転職を考えているシーンがありました。

彼女のエリザはもちろん、犬たちのエサ代のためにも仕事を選んでいた様子。

 

彼の人生において、ワンちゃんたちも大切な存在のようです。

 

普通に訓練すれば犬は言うことを聞きそう

スクワラの飼い犬たちは、かなり高度な命令でも実行してくれるようです。

しかし、ワゴンカートを押してくるとか、特定の人間を襲わせることとかって、念能力を使わなくても犬にしつけられるのでは…?

 

犬はとても知能が高い生き物で、現実でも人間の指示に従って行動してくれます。

もちろん、それには長期間の訓練が必要なわけですが、念能力を使わないとできないことではないと思うのです。

 

念の習得には、少なくとも1年は必要だと作中で言及されています。

あまり才能に恵まれない人の場合、1年どころか数年かかる可能性もあるでしょう。

 

数年もあれば、普通に犬に訓練をさせ、様々な行動をさせる期間としては十分に思えます。

訓練は念なしで行って、スクワラ自身は「訓練した犬を念能力で強化する」みたいな、犬をサポートする能力にしたら効率的だったかも…?

 

飼い犬なら即どんないうことでも聞かせられる? 

ただ「飼い犬を操る」というだけなら、ブリーダーさんでも実現できそうなスクワラの能力。

一見、スクワラは無駄な努力をしてしまったように感じられます。

 

しかし、仮に「全面的に世話をするという条件で飼った犬なら、瞬時にどんな命令でも聞かせられる」のであれば話は別。

1回念を習得してしまえば、それ以降、飼う犬全てを訓練なしで操れるわけですから。

 

しかも、スクワラの犬たちは鳴き声でモールス信号のように会話が可能で、スパイとして使うこともできるとのこと。

このような技術も訓練なしで使えるようになるのだとしたら、有用な念能力と考えられます。

 

スクワラが飼っている犬の種類は、現実にも存在するものだけでした。

もしゾルディック家の番犬・ミケのような犬でもペットにすれば言うことを聞かせられるのであれば、かなり強能力になりそうですね。

 

体内にヒルを飼う能力(使用者:蛭)

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最後は「体内にヒルを飼う能力」!!!

ゲテモノ野郎ども個性あふれる戦闘集団・陰獣の中で、割とフツーな見た目をしているヤバそうなオジさん、蛭の能力ですね。

 

蛭は体内に大小無数のヒルを飼っているそう。

作中でウボォーギンと戦った際は、肩の傷口からマダライトヒルの卵を産み付けました。

 

この蛭の能力…念能力なのか蛭がもともと持っている特異体質なのか微妙なところ。

陰獣は全員が念能力者だと想定し、今回はこの蛭の能力も念能力として考えていきましょう。

 

容器に入れて持ち歩けばいいのでは?

蛭の能力は「たくさんのヒルを持ち歩く能力」とも言い換えられそうです。

持ち歩くだけなら、ヒルを体の中に入れず容器などに入れても変わらないように思えます。

 

ウボォーギンとの戦闘の際、蛭は病犬が毒でウボォーの動きを止めてから攻撃(拷問)をはじめました。

この描写を見る限り、陰獣における蛭の役割は直接戦闘というより、拷問や暗殺担当のように考えられます。

 

敵を捕まえたり、動けなくしてから蛭を寄生させるのであれば、容器からゆっくり蛭を取り出しても問題なさそうです。

口から意味のわからない触手みたいなのを出して寄生させるような、グロいことをしなくても十分なように思えます。

 

陰獣には「普通を選ぶな!個性的であれ!」みたいなチーム目標があるんでしょうかね…?

 

手ぶらで行動できる

体に蛭を飼う能力の良いところを挙げるならば、手ぶらで行動できることでしょうか。

 

蛭の体に、仮に数百・数千種類いるとします。

それだけのヒルを持ち運ぼうと思ったら、割と大きめな荷物になるでしょう。

 

ヒルは蛭にとって武器になるとはいえ、大きな荷物を持って戦場に立つのは命取り。

自分の体の中にヒルを入れておけば、手ぶらになり、めまぐるしく状況が変わる戦場でも柔軟に対応できそうです。

 

また、蛭が暗殺を専門としているなら、手ぶらを装えた方が仕事はしやすいと思われます。

もし、ビニール袋に大量のヒルを入れた男が近づいてきたら誰でも警戒するはず。

手ぶらなら、ちょっと小太りなおっさんがいるなぁくらいにしか思われません。

まさかおっさんの中に大量のヒルがうごめいているなんて想像すらしないでしょう。

 

あと良いところを挙げるとするならば…

例えば、電車や車で移動中に、ヒルの入っている容器が壊れて逃げ出すという事態が起きにくいことでしょうか。

 

陰獣の中に蛭みたいな生き物が嫌いで、管理にうるさいメンバーがいるのかもしれません。

陰獣のメンバー・蚯蚓あたりが「おい蛭!そんなキモいウネウネした生き物しまえよ気持ち悪いなぁ」なんて言っているのかも。

蛭の能力は、ある意味エチケットですね。

 

あるいは、蛭が体験したつらい思いが、この能力を作ったのかも…

 

蛭は小学生のころからヒルが大好きで、先生やクラスメイトに内緒で、机の中でたくさん飼育していた。

ある日、ヒルが逃げ出し、教室が大パニック。

女の子たちは蛭を気持ち悪がり、男の子たちは「ヒル野郎」と罵倒。

そして先生に呼び出され、親と三者面談をすることに。

飼っていた蛭は全て捨てられ、激しく怒られた。

以来、蛭は人目につかないところでヒルを飼育するようになったのだった…

 

現実でも「遠足で拾ったどんぐりの中から虫が生まれ、クラスの女の子たちがパニックになる」みたいな事件が起こります。

蛭の能力は、彼が思い出したくない、まさに腹の中にしまっておきたい悲しい過去が生み出した能力……と考えられる気がしないでもないです。

 

良いところというより、悲しいところを見つけてしまそうになりました…危ない危ない。

 

念能力に貴賎なし

私は過去に「強い念能力ランキング」「便利な念能力ランキング」のような記事を書いた記憶があります。

 

確かに念能力によって強さ、便利さは変わります。

しかし、念能力は編み出した本人にとって必要な能力なのであって、本来、優劣を比べるものではないのかもしれません。

 

リールベルトは車椅子で戦うハンデをカバーするために。

スクワラは愛する飼い犬たちと共に生きるために。

蛭は悲しい過去を隠すために。

 

どんな能力だって無駄なことはない。

編み出した本人を幸せにしてくれる、そんな良いところが必ずあると思うのです。

今回紹介したキャラたちも、自身の念能力によって、きっと幸せを勝ち得ていることでしょう。

 

リールベルト→ゴンとキルアに完敗(その後は不明)

スクワラ→ノブナガによって斬首され死亡

蛭→ウボォーギンに頭を食われ死亡

 

…………あれ???