私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、裁判傍聴のレポートなどを書いている趣味ブログです!

【ハンターハンター】ポンズとバーボンは念能力者だったのか?

ゴンと同じく、287期ハンター試験の受験生だったポンズとバーボン。

ポンズはキメラ=アント編で再登場しましたが、兵隊蟻によって始末されました。

バーボンは、そのポンズが操るハチに刺されアナフィラキシーショックで死亡。

 

2人とも今は亡きキャラ。だからこそ、今となっては確認できない、気になる点があるのです。

ポンズとバーボン、この2人はハンター試験時点ですでに念能力者だったのではないか?

これを考察していきます。

ポンズとバーボンについて

f:id:g913:20210928152048j:imageポンズとバーボン。懐かしいキャラですね。

ポンズはうんこ帽子ポックルと仲良さそうだったので覚えている方も多いでしょうが、バーボンは脇役中の脇役。忘れてしまっていても仕方ありません。

 

まずはポンズとバーボンについて簡単に振り返ります。

「ボクは2人とも知っています。受験生のデータは全て調べてありますからね!」

というニコルは読み飛ばしていただいて構いません。

 

ポンズとは

f:id:g913:20210928152056j:image帽子を被った女の子。

しかし、ただの女の子だと思ったら大間違い。帽子の中には毒を持つシビレヤリバチが大量に住み着いており、ポンズの合図で敵を襲います。

 

ハンター試験では、四次試験の終盤でゴン、クラピカ、レオリオと遭遇。

洞窟内で攻撃したバーボンが死亡し、出られなくなっていたところをゴンに救われました。

しかしポンズのつけていたナンバープレートはレオリオの標的だったため、ポンズが寝ている間にゴンが盗み、そのまま脱落。

 

以降、出番はありませんでしたが数年ぶりにキメラ=アント編で再登場。

ポックルとチームを組んで活動していました。

不運なことに、キメラ=アントと戦闘に発展。

仲間たちは死亡。ポンズは救助を求める手紙をハチに運ばせましたが、兵隊蟻によって銃撃され、亡骸を貪られるというむごい最後を迎えました。

 

原作では兵隊蟻しか写っていないため、ポンズが撃たれ、貪られたのかはちょっとわかりにくいです。

ただ流れを見る限り、やられたのはポンズで間違い無いでしょう。

冨樫神の配慮でポンズの姿を描かなかったのでしょう…が、名前のあるキャラでこの扱いってなかなか例を見ませんね。

 

バーボンとは

f:id:g913:20210928152103j:imageヘビおじさんです。

ターバンを被った男性で、大量の毒ヘビを操ります。

 

ハンター試験の四次試験にて、洞窟内でポンズと遭遇。ハチで攻撃されます。

本来ならハチに刺されただけで死ぬことはありません。しかしバーボンは過去に同種のハチに刺されたことがあった様子。

体内に入った毒によるアナフィラキシーショックが原因で、死亡しました。

攻撃したポンズにとっても想定外だったようです。

 

死亡したバーボンですが、洞窟に罠をはっていました。

外に出ようとしたり、バーボンを触ろうとしたりするとヘビが襲いかかるというもの。

 

罠にかかったレオリオがヘビ噛まれ危険な状態に陥りましたが、ポンズの持っていた睡眠ガスとゴンの並外れた肺活量のおかげでなんとか脱出。

バーボンの死体は放置されました(ハンター協会員が回収してくれたのかな?)。

 

ポンズとバーボンは念能力者だった疑惑

念能力は悪用する者がいるため、ハンター試験の合格者が裏ハンター試験として師匠から教わるのが一般的な習得の流れです。

 

しかし例外的に、この流れを逆行する者がいます。

ヒソカやイルミがこのパターン。念能力を使える状態でハンター試験を受けていました。

 

287期の受験生で念を使えたのは、確認できる範囲ではヒソカとイルミのみ。

しかしポンズとバーボンも念能力者だったと思える描写があるのです。

私がそう考える根拠を紹介します。

 

動物を自在に操っている

ポンズとバーボンに共通していることは「動物を操っている」という点です。

この能力が操作系の念能力に属するのではないかと思います。

 

ハチもヘビも、人間では手懐けにくい動物です(蛇使いと呼ばれる人もいますが、バーボンはその域を超えています。次の項目も参照)。

特にハチは虫ですから、人間の言うことを理解し、その通りに動くほどの知能があるとは思えません。

 

こういった動物を自在に操っていたポンズとバーボン…操作系念能力だからこそできたのではないでしょうか?

 

作中では、動物を操る念能力者が登場します。

例えば、陰獣の蛭は体に飼っている大量のヒルを使って敵を攻撃していました。

また、ノストラード組の構成員だったスクワラは、全面的な世話をするという制約の下、犬たちを操っていました。

 

ポンズもバーボンも、やっていることは彼らと同じようなことですよね。

そのため、操作系の念能力者なのではないかと考えました。

 

バーボンの蛇は「死後の念」で動いていた?

ポンズのハチに刺され、洞窟内で死亡したバーボン。

彼は、洞窟から出ようとしたり自身の亡骸に触れたりしようとした者を、岩陰や懐に潜んだヘビが攻撃するという罠を残していました。

 

なんとバーボンのヘビたちは、主人が死亡した後もその指令を実行していたのです。

何かの合図もなく自発的に。

 

これは、ただヘビを飼い慣らしているだけではできない芸当です。

しかもバーボンのヘビは大量にいましたら、一匹ずつ教え込み、軍隊のように統制を取るなんて到底不可能でしょう。

ただ一つ、念能力を除けば。

 

バーボンは念でヘビを操作していたため「死後の念」が作動し、ヘビたちは受けた指令を実行し続けた。

こう考えれば、バーボンの仕組んだ罠にも説明がつきそうです。

 

「大量の生き物を操る」という点ではポンズも同じことが言えますね。

ハチは群生する生き物のため統制は取りやすそうですが、一匹ずつの知能を考えると、ハチ全体に言うことを聞かせるには念能力が必要になるのではないかと。

 

ポンズとバーボンが念能力者と断定できない理由

念能力者と思える点がいくつかあるポンズとバーボン。

しかしここまでに紹介してきたポイントだけでは彼らを念能力者とは断定できません。

なぜなら「念能力者とは思えない点」もあるからです。

 

身体能力だけでハンター試験を突破できたのでは?

念を使える者とそうでない者の戦力差は非常に大きく、非能力者がオーラで強化された攻撃を受ければひとたまりもありません。

仮にポンズとバーボンが念能力者なら、基本の念技術だけでもその他の受験生とは比較にならない力を発揮したことでしょう。

 

それこそ、ハチやヘビなんて使わなくても試験突破は容易だったはず。

2人が強化系を苦手とする操作系だったとしても、天空闘技場のズシのケースを考えれば、やはり素の戦闘能力は異常なレベルだったと思われます。

ズシも修行中の操作系念能力者でしたが、キルアが本気を出さなければ倒せないほどの耐久力を持っていました。

 

287期は例年に比べかなりレベルの高い年だったため、ポンズとバーボンは基本技術だけでの合格は難しいと判断した可能性もあります。

ヒソカとイルミの他、念なしでも能力者に近い力を持つハンゾー、キルアもいましたので。

 

だとしても、この4人くらいを除けば念の基本技術だけで圧倒できたはず。

しかしポンズとバーボンにそのような描写はありませんでした。

この点から、念能力者と断定するのは難しいところです。

 

ポンズとバーボンは「無自覚な念能力者」説が濃厚か?

ここまでに紹介した内容から、私はポンズとバーボンは無自覚な念能力者だった説が濃厚ではないかと考えます。

 

念を鍛えたわけではなく、動物を訓練していたら念に目覚めていたというケース。

ネオンのように、無自覚で「発」のみを使っていたのではないでしょうか?

その反面「練」や「纏」といった基本技術は知らなかったため、オーラによる身体能力の向上はできなかったのではないかと。

 

これなら全ての説明がつきそうです。

仮にポンズとバーボンがハンター試験に合格していたら、改めて裏ハンター試験を受けないと基礎からの念習得はできなかったと思われます。

 

動物を操ることに関しては、普通に訓練するのと念で操るのとで、あまり違いはないのかもしれません。

スクワラなんて一般の人でも言うことを聞かせられる犬をわざわざ念で操ってましたからね。

それは本当に念なのか?と疑いたくなるほどです。

 

逆に考えると、動物を飼育して手懐けられれば、それは念能力と呼んでいいのは…?

念を使えるようになりたい方に朗報!

動物を飼って手懐けましょう!それができれば、あなたは操作系念能力者だ!!!