私の名前はジロギン。
最近、1日2時間ほど散歩をするのが日課です。
歩きながらいろんな人とすれ違うのですが、先日ちょっと気になる集団を見かけました。
学生服を着た、中学生か高校生くらいの男の子たち。20人くらいがゾロゾロ歩いていたのです(多過ぎィ!)。
おそらく同じ部活の子たちが活動を終えて、帰宅途中だったのでしょう。
道が塞がっていて、正直ちょっと迷惑だなぁと感じたのですが、学生の頃って無闇につるんで行動したくなるんですよね。気持ちはわかります。
まるでオスライオンがハーレムを作り、その大きさで強さ・統率力をアピールするかのように。私が見た集団は全員男子でしたが(これもうわかんねぇな)。
そんな学生集団を見ていて思ったことがあります。
人数多すぎて先頭の子たちと最後列の子たち、一言も話せてないよなぁ…楽しいのかな?っていうか何となくヒエラルキーができてないか?
私の想像ですが、こんな感じで前列から「強さランク」みたいなのができているように感じました。
先頭を歩く4人くらいの子たちは、この集団の舵取りをしている「四天王」でしょう。
体が大きくて、声もでかい。いつもつるんでる仲良し陽キャグループって感じです。
「かけがえのない仲間」「最高の思い出」「この時間よ、永遠に。」って言葉が好きそう。
野球部だったらピッチャー、キャッチャー、ファースト、サードあたりをやってるはず。
サッカー部ならフォワードかキーパーといったところでしょうか。
体積が大きいからキーパーというのは安直な考えかもしれませんが、そう思えるくらいがっしりした子たちなのです。
こんな将来渋谷のセンター街で遊んでそうな子たちが、最後列を歩くガリガリでメガネをかけた、ルービックキューブが得意そうな子たちと仲がいいわけがありません。
同じ集団として歩いている姿に違和感があるのです。
多分、四天王たちは最後列の子たちのことを「自分の組織を大きく見せるための構成員。いてもいなくてもどっちでもいい存在」としか思ってないはず。
部外者の私がパッと見ただけでも、悲しきヒエラルキーが露わになっているのです。
最後列の子たちは、今すぐにでも家でゲームをやりたそうな表情でトボトボ歩いていました。
でも同じ部活の強い奴らについていかないとハブられて、居場所がなくなるから頑張ってそうな感じが滲み出ている…
無理しなくていんだよ。こんなつながり、卒業したら一瞬にして無くなるんだから。早く家に帰ってお母さんのご飯を食べて、CPU相手にスマブラやりな。
って後ろから声をかけて、集団を瓦解させたい気持ちになりました。
しかし学校や警察に通報される恐れもあるので、まだ実行には移せていません。
ヒエラルキーが一番下の子たちを見ると、本当に胸が締め付けられる思いです。
ワイ陰キャおじさん、学生をやめてから10年くらい経ちますが、つい手助けしたくなっちゃいます。
でも学生には学生なりのパワーバランスがあって、それを保つために一生懸命なんですよね…とっくに学生を終えた老害が口を出すのは野暮ってもんです。
それに「付き合いでやりたくもないことをやる」っていう意味では、彼らにとってちょっと早い社会勉強なのかもしれません。社会に出るとそんなことばかりですもんね。
ちなみに学生時代の私はというと、このような集団の100mくらい後ろを気配を消しながら帰宅する男でした。
ヒエラルキーが下でも、頑張って陽キャ集団についていく子たちの方が114514倍偉いですね…将来、出世しそうな気がします。
でも「偉い」「頑張っている」だけでは、最高の結果は得られません。
あえて…そう、私はあえて属さなかったんです。集団の中で出世していく連中に別のアプローチで勝利するために、あえてね。
頂点に立てるのは一人。勝者は常に孤独ですから…孤独ですから…孤独ですから…