こんばんは、ジロギンです。
今回は夜のお楽しみ、HUNTER×HUNTERネタです。
単行本でいうと半分から後ろに当たるのが、「キメラ・アント編」ですね。蟻編とも呼ばれます。
他種の生物を食べて子孫を残していく「摂食配合」により群れを気づき上げていくキメラ・アント。
本来ならば現実世界の蟻程度の大きさなのですが、大きさ2mクラスの変異種とみられる女王アリが、出現。
人間を食料とし、人間とあらゆる生き物が融合された特殊なキメラ・アントが大量に発生し、NGLや東ゴルトー共和国を巻き込むバイオハザードに発展します。
キメラ・アント達は人間を好んで捕食し、次第に「念能力を持つ人間が最も美味しい」ということに気がつきます。
さらにキメラ・アントたちは念能力を自ら身につけ、主人公・ゴンたちの前に立ちはだかります…
賛否分かれる蟻編ですが、私はかなり好きです!出てくるキャラクターが個性的なのと、本当に追い詰められて、先がどうなるのかわからない展開にハラハラします。
蟻編についてはかなり読み込み、たくさんの2ちゃん議論スレを見てきました。
その中で長く議論が続いているのは、
「王直属護衛軍の3人で最強は誰か?」
という議論です。
王直属護衛軍とは、キメラ・アントの王を守るためだけに生まれた3体のキメラ・アントのことです。キメラ・アント自体明らかにこれまでの念能力者より強い個体がたくさんいるのですが、おそらく王直属護衛軍には束になっても1人すら倒せないのではないかというくらいの実力差があります。
明らかに護衛軍は別格の強さです。
私もこの議論を見て、自分の中でも答えを出したいなと思ったので、今回は護衛軍3体の中で最強は誰かを考察したいと思います!
王直属護衛軍の紹介
まずは護衛軍を1体ずつ紹介します。
ネフェルピトー

ネコと人間を組み合わせたようなキメラ・アントです。護衛軍3体の中で最も早く生まれました。
普段は飄々として怠け者のようなイメージがありますが、一度戦闘となれば豹変し、相手に強烈な殺意を向けます。
また王のためならば命を投げ出すのも厭わない覚悟もあり、最後は間接的にではありますが、王を守る形で死にました。
念能力は
「黒子無双(テレプシコーラ)」
作中で明言されてはいませんが、操作系、もしくは特質系に当たる能力だと思います。
念で出来た人形使いの糸によって他人の行動を操る能力です。
また自分自身を操ることで限界以上の戦闘能力を引き出す効果もあります。
「玩具修理者(ドクタープライズ)」
不気味なおばちゃんのような人形を具現化、切断された体を修復したり、壊れかけの死体を修復することができる能力です。
戦闘ではなく治療に使う能力で、使用中ピトーは具現化した人形の半径20mから出ることは出来ず、他の一切の念能力は使用できません。
また死んだ人を蘇らせることもできません。
さらにピトーの脅威は「円(オーラを円形に広げて、円内に入った者を目視しなくても探知できる能力)」が最大で2kmに及ぶことです。
ピトーから2km離れていても場所を把握されてしまうことです。これにより王に近づこうとする者を警戒していました。
2kmの円は本来ありえないことで、達人ですら50mほどとされています。
こういった念能力を備えているピトーは攻守のバランスが取れているキャラクターと言えます。
ピトーは人類最強とも言えるハンター協会会長・ネテロの攻撃を食らってもほぼ無傷。「あいつワシより強くねー?」と言わしめるほどの力があります。
また、優秀なハンターで強力な念能力を持つカイトを、ほぼ念能力なしの状態で倒すほど素の実力も高いのです。
ちなみにピトーがオスかメスか、その性別はわかっていません。
シャウアプフ

2番目に生まれた護衛軍。
一見痩せ型のイケメンの風貌ですが、背中には蝶の羽を持つ立派なキメラ・アントです。
冷静な性格で、ある種参謀のような働きをするプフですが、一度王のことを考えると思考がヒートアップしてしまい、王の役に立つために行動しますが裏目にでてしまうことが多い、中間管理職を体現したようなキャラクターです。
念能力は
「鱗粉乃愛泉(スピリチュアルメッセージ)」
プフの持つ羽から鱗粉を撒き散らし、鱗粉を吸い込んだ人を操作したり、感情を大まかに読み取ったりする能力です。
戦闘向きの能力ではありませんが、この力で大勢の人間を操作し、王のために作戦を遂行していました。
他にもプフは体を細胞レベルまで分裂することが出来、自らと見分けのつかない分身を作り出すことも出来ます。
分身は細胞の大きさまで小さくさせることができ(本体はハチくらいの大きさを保たなければならない)、この能力で撹乱、暗躍をしました。
他人の念能力を開発する力もあるようです。
プフは戦闘よりサポート向きな能力がありますが、それでもそこらのキメラ・アントくらい一捻りな戦闘力を持っています。
モントゥトゥユピー

最後に生まれた護衛軍。人間ではなく「魔獣」と組み合わされて生まれたキメラ・アントです。体格は他の2体よりも大きく、見た目同様パワーを重視した戦闘を得意としています。
かなり短気で、頭より感覚で生きているタイプ。序盤は暴力的な面が目立ちましたが、だんだんと感情をコントロールする術を身につけるようになりました。
念能力に名前はありませんでしたが、
体から複数の腕を生やして攻撃したり、体をケンタウロスのようにしたり、腕を大砲のようにしたりと、体がどんどん変化していきました。
怒りを感じると、その怒りの大きさによって大爆発を起こす能力に目覚めます。だんだんと怒りと爆発をコントロールできるようになり、ゴンの仲間ナックルを死亡寸前まで追い込みました。
完全に戦闘に特化したユピー。
しかしあまりにも爆発的な攻撃力を持つ反面、相手が頭を使った作戦を練ってくると、その作戦にはまり、不利に陥る場面も目立ちました。
誰が強いか?
ではここからは誰が強いか考察しましょう。
条件は
・1対1の総当たり戦
・戦場は何もない荒野
・念能力の使用はあり
・相手が死ぬまで戦う(総当たり戦だけど)
ということで考えてみましょう。
ネフェルピトー vs シャウアプフ
ピトーは全力で戦うときはテレプシコーラで自らを操作します。プフのスピリチュアルメッセージには相手を操作する能力もありますが、ハンターハンターの世界では、操作系念能力はすでに操作されている相手には効かない(操作の主導権を奪えない早い者勝ち)という概念があるので、ピトーがテレプシコーラを発動したら、プフはほぼ基本的な念能力だけで戦うことになります。
しかもテレプシコーラの発動は0.1秒。ピトーがスピリチュアルメッセージの鱗粉を吸い込むより早く発動できることでしょう。
プフには分身があるので攻撃を受けても分身し、広域に渡って逃げることも可能です。しかし、ピトーの円は2km先まで届きます。プフは分身をいくら作ってもハチ程度の本体が殺されれば死ぬので、ピトーの円で感知されて殺されてしまう可能性が高いです。
私の考察では
勝利 ピトー
敗北 プフ
です。
シャウアプフ vs モントゥトゥユピー
プフはスピリチュアルメッセージでユピーの心を読むことを真っ先にしてくるでしょう。
ユピーは単純な性格なので、プフに操作されるか次の行動を見抜かれて攻撃を避けられてしまうかもしれません。
操作できればプフの勝ちですが、ユピーの爆発を使えばおそらく鱗粉ごと吹き飛ばしてしまうことと、ユピーにダメージを与えられる決定的な攻撃力がプフにはないので、ユピーを倒し切ることは出来ないでしょう。
ユピーの攻撃は物理攻撃中心ですが、プフに決定打がない以上負ける可能性が低いので、爆発をし続けていたらプフの全細胞と本体を吹き飛ばしてしまいそうです。
ですので結果としては
勝利 ユピー
敗北 プフ
となるかと思います。
ネフェルピトー vs モントゥトゥユピー
スピードはピトー、パワーはユピーに分がある勝負になると思います。
キメラ・アントはどの個体も考えられないほどの固さを誇りますので、固さを上回れるであろうパワーを持つユピーの方が有利なように思います。
確かに作中でピトーのパワーが描かれることがなかったので、パワーがユピー>ピトーである確証はありません。
しかし、ユピーがゴンの仲間シュートと戦闘をしていた時も、わずか10秒以内の間にありとあらゆる攻撃を仕掛けられるスピードを見せています。ユピーもある程度のスピードになら対応できるということです。
ピトーの攻撃も見切れなくても耐えきることはできるかもしれません。
しかもユピーは爆発の度により戦闘に向いた体つきに変化しますので、ゆくゆくはピトーを倒せるほどの実力になると思います。
よって結果は
勝利 ユピー
敗北 ピトー
になると考えられます。
まとめると、私の考察での王直属護衛軍の強さは
ユピー>ピトー>プフ
の順番になるかなと。
しかし、単純な強さだけで言ったらこの順番ですが、ハンターハンターの強さは戦闘力だけでは決まらず、能力の相性、作戦の練り方、あるいは交渉の巧さまで含まれます。
戦闘に向かなプフも、頭のキレや交渉力で言えば充分にユピーを上回ります。
ピトーも王にとっては役に立つ能力を持っていたと言えるので、ユピーよりも重宝したことでしょう。
わざわざ3体いるということは、それぞれに適材適所があったということです。
単純な戦闘力だけでは強さが決まらないので、ハンターハンターの強さ議論は捗りますね!
護衛軍の驚異的な強さがあらわになるのは25巻!
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