私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、裁判傍聴のレポートなどを書いている趣味ブログです!

【ハンターハンター】賞金首(ブラックリスト)ハンターと殺し屋の違いを考える

 

私の名前はジロギン。

 

否、

 

ジロロ=ルシルフルだ!

 

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いきなり本題に入るが、ハンターハンターの世界には「賞金首(ブラックリスト)ハンター」を名乗る人物と、「殺し屋・暗殺者」を名乗る人物がいる。

 

この2つの職業は、「ターゲットとなる人物を狙い、殺傷することを仕事としている」点でとても似ていると思わないかい?

 

そこで今回は、

賞金首(ブラックリスト)ハンターと殺し屋・暗殺者の違い

について考察していこうと思う!

 

 

 

 

賞金首(ブラックリスト)ハンターの定義

作中に登場した賞金首(ブラックリスト)ハンターの肩書を持つキャラクターは、

クラピカ

リッポー

ビノールト

ブシドラ

などなど・・・

 

まずは彼らの行動(ブシドラはヒソカに瞬殺されたので参考資料なし)から、賞金首(ブラックリスト)ハンターの仕事や活動の定義を考えます。

 

ターゲットは賞金首や犯罪者

賞金首(ブラックリスト)ハンターはその名の通り、「懸賞金がかかっている人物、犯罪者」をターゲットとするハンターです。この点が、殺し屋との大きな差になると思います。

 

ターゲットは賞金首のみと絞っているので、賞金首ハンターは依頼があっても、一般の人間を殺害するということは基本的にないと思います。

 

グリードアイランドにいたビノールトは、賞金首ハンターでしたが、自身にも懸賞金がかけられていましたね。

これは、ビノールトが趣味で一般人の殺害もしていたからです(22歳の女性が一番のターゲット)。

 

「賞金首ハンターも一般人に手を出してるじゃないか!」と思ってしまいますが、ビノールトはプロハンターにあるまじき行為をしている、ダメな例です。

本来、賞金首ハンターが無用な殺害を犯すのは禁止されているのでしょう。

 

ゴンとキルアに負けた後、ビノールトは「自首する」と言っていたことからも、本人にも賞金首ハンターの自覚はほぼなく、欲求に溺れた殺人犯に成り下がっていたのだと思います。

 

ターゲットを殺害するだけでなく逮捕もする

賞金首ハンターは、ターゲットとなる人物を殺害するだけが仕事ではないようです。

 

クラピカはターゲットとしている幻影旅団のウボォーギンとパクノダを殺害しました(パクノダは命を奪う条件を設け、助かる道も用意していました)。

これはまさに、賞金首ハンターとしての仕事だったと言えます。

殺害したのは、クラピカ個人の恨みも大きく影響しているとは思いますけどね。

 

一方で、トリックタワーでハンター試験の三次試験を取り仕切っていたリッポー。

彼も賞金首ハンターですが、ターゲットは逮捕して牢獄に捉えていたようです。

旧アニメ版だと、「解体屋ジョネス」のことを自分が捕まえた最高傑作なんて言ってましたよね(念を使えないキルアに遊び殺されるジョネスを最高傑作と言ってしまうのは、プロハンターの肩書にふさわしいのかどうか疑問・・・)

 

賞金首の中には「生け捕り」が条件のターゲットもいるはず。

そのような場合、賞金首ハンターは殺害することなく逮捕することもあるのだと思います。

 

ハンターを名乗っている

賞金首ハンターはその名の通り「ハンター」です。

プロアマ問わず「ハンター」と名乗っていることが「賞金首ハンター」の条件の一つとなるでしょう。

 

ただ、プロハンターでない限りは、名乗った時点でハンターなんですよね。めちゃくちゃ簡単になれます。

アマチュアハンターはハンター試験に合格する必要はありません。

プロハンターのように立ち入り禁止区域に入れたり、巨額の融資を受けられたりはしませんが、ハンターとしての活動はできます。

 

ハンターを名乗っているという条件は、あってないようなものですね。

 

 

 

殺し屋・暗殺者の定義

作中に登場した殺し屋または暗殺者を名乗るキャラクターは

キルア(元ですが)

イルミ

ゼノ

シルバ

カルト

マハ

ミルキ

団長の手刀を見逃さなかった人

などがいますね。

 

続いては、作中の彼らの行動から、殺し屋・暗殺者の定義を考えてみたいと思います。

 

依頼があれば誰でも暗殺する

殺し屋、暗殺者たちは、依頼があれば誰でも暗殺するスタイルの人が多いようです。

賞金首ハンターは、賞金首や犯罪者をターゲットとしていましたが、殺し屋はその限りではないようです。

 

例えば、イルミは作中でマフィアンコミュニティーの元締めである十老頭を、クロロの依頼で暗殺していました。

十老頭が犯罪者でないかというと際どいラインですが、少なくともジョネスや幻影旅団のような大量殺人を犯している人物ではなかったと思います。

 

また、キルアはグリードアイランドでゴレイヌに

「ここ(G.I)にはみんな大なり小なり生命を懸けて来てる…だから殺していいってわけじゃないけど、オレが殺してきたのは、大ていそんな覚悟からは程遠いところにいた人ばかり」

と語っていました。

「覚悟からは程遠い人」という中には、念を使えたり、戦い慣れていたりしてない一般人も含まれてそうです。

 

時にはゼノ、シルバが幻影旅団の暗殺を引き受けたように、殺し屋が賞金首ハンターの役割を果たすこともあります。

反対に、賞金首ハンターのクラピカが、マフィアが雇った殺し屋チームに参加したりと、この辺は仕事内容がかぶっていると考えていいでしょう(この時点でクラピカは賞金首ハンターという肩書はありませんでしたが)。

 

ただ、殺し屋・暗殺者のターゲットには、犯罪者以外の一般人が含まれる可能性もあると理解するべきだと思います。

 

ハンターである必要はない

殺し屋・暗殺者はプロハンターであったり、ハンターと名乗ったりする必要はありません。

 

イルミのようにハンターライセンスを持っていて、ハンターを兼任している殺し屋もいるでしょう。

でも、幼少期のキルアのように、プロハンターでなくても殺しの依頼さえあればできます。

 

イルミ自身も、ハンターライセンスについては「仕事で必要になったから取得した」だけであって、これまでと変わらず殺し屋として仕事をしています(でもちゃんと会長選挙に行くあたりはえらいですよね)。

 

ハンターライセンスはあって困るものでもないですし、むしろたくさんの恩恵が受けられるので、取っておいた方が殺し屋としても得でしょう。

ただ、ハンター試験は死のリスクもあるので、イルミのように仕事で必要にならない限りは、試験を受けて取得する必要はないと判断する殺し屋も多そうです。

 

賞金首ハンターと殺し屋の線引きは難しい

一応、賞金首ハンターと殺し屋の違いを挙げてきましたが・・・

この2つはやはり、一部同じような活動をするので線引きは難しいですね。

 

先ほどのイルミは、プロハンターであり殺し屋です。

でも、「イルミは何ハンターか?」と考えると、やはり賞金首ハンターに分類されると思います。

 

あとは、みんな大好きヒソカさんも忘れてはなりません。

ヒソカもプロハンターで、幻影旅団のクロロを狙っていたわけですから、一応「賞金首ハンター」に属するとも考えられます。

 

それから、作中でヒソカは、ネテロとの面談で「プロハンターになると、殺しが冤罪になる場合が多いから、プロハンターになりたい」と語っていましたね。

このシーン、旧アニメ版だと殺しが冤罪になるハンターの例として、ヒソカは賞金首ハンターを挙げているんですよね。

ヒソカ自身が賞金首ハンターの例を挙げたことから、少なからず賞金首ハンターに近い活動はする気でいたのかもしれません。

 

その上で、ヒソカはイルミと一緒にアルカ暗殺(ついでにブシドラやテラデイン、その他数十名のハンターも)に乗り出して、殺し屋のようなこともしています。

ヒソカは自分のことをハンターなのか殺し屋なのか、どちらだと思っているのか気になります・・・

 

いや、彼は「奇術師」でしたね。

 

イルミとヒソカはハンターの枠にとらわれない異質な例かもしれません。

しかし、賞金首ハンターと殺し屋の活動は近いです。

これはもはや「本人がどちらを名乗るか」くらいの差しかないようにも思えます。

 

快楽殺人鬼はNO!

ただ、賞金首ハンターにしても殺し屋にしても、快楽殺人鬼は好まれません。

 

賞金首ハンターの場合は当然ですね。むやみに殺人を犯せばビノールトのように、自分も賞金首になってしまいます。

というより、プロハンター全体で理由なく殺人を犯すことは良しとされていなさそうです。

基本は、法を犯す人間を取り締まるのがハンターの務めですからね。

 

殺し屋・暗殺者にしても、快楽殺人鬼が務まる仕事とは言えないでしょう。

ゼノはクロロに「自分を殺すチャンスなのに殺さないのか?」と聞かれた際に、「依頼人は死んだから(クロロは)もうターゲットではない。自分たちは快楽殺人鬼ではないから、タダ働きもタダ死にもまっぴら」と発言していました。

 

超一流暗殺者がそろうゾルディック家として、殺しはビジネスに過ぎない。ターゲット以外は殺さないのが信条のようですね。

そういえば、ゼノはターゲットではないコムギを「龍星群(ドラゴンダイブ)」で巻き込んでしまった時に、凄まじくヘコんでいました。これはプロ意識の表れだと思います。

余計な殺しはしないことで、ゾルディック家は長きにわたって暗殺稼業を続けられていると!(キルアとイルミは・・・ちょっと例外かな?)

 

同じ殺し屋でも、殺人中毒者だった団長の手刀を見逃さなかった人は、まず100%敵わないであろうクロロに手を出してしまい、殺されてしまいましたね・・・

 でも仕方ないよね!クロロは暗殺のターゲットだったわけだし!殺人中毒者だから殺しに行ったわけではないし!仕事だっただけだし!

 

・・・まぁうかつなことはせずに様子を見ておけば、団長の手刀を見逃さなかった人はもう少し長く生きられたかもしれません(結局マフィアが雇った殺し屋たちは、ゼノ、シルバ、クラピカ以外はクロロに全滅させられてたでしょうが)。

 

 

 

まとめ

では、最後のまとめに入る。

賞金首(ブラックリスト)ハンターと殺し屋・暗殺者の違いとしては、

・ターゲットに賞金首や犯罪者以外も含まれるかどうか

・ターゲットを逮捕することがあるかどうか

・ハンターを名乗っているかどうか

が挙げられる。

 

一方で、イルミのようにハンターライセンスを持っていて、賞金首をターゲットとしている殺し屋もいる。

その場合は、

「本人が賞金首ハンターを名乗るか殺し屋を名乗るかの差」

に落ち着くだろう。

 

最近は、1人でたくさんの肩書を持つ人が増えているからね。

タイミングによって使い分けられると、確かに便利なことは多いわ。

 

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ちなみにジロロも複数の肩書を持っているよ。

盗賊、ハンター、テニスプレーヤー、キャス主、ブロガー、ダンボールナイフ職人、Webライター・・・

 

全てがオレであり、オレをどれかに限定することはできない・・・たくさんの要素で出来上がっている。

 

・・・人とは本当に面白いな。

 

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