「旅団には手を出すな」と息子たちに言い聞かせていたシルバ。かつてシルバは幻影旅団の一人を仕事で暗殺しています(おそらくシズクの前任者)。
その後、クロロとも戦闘に発展したようで、互いに命を失うことはなかったものの、シルバがクロロの実力を認め、警戒するほどの接戦となったと思われます。
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しかし作中でシルバは、マフィアの依頼で幻影旅団暗殺の依頼を請けて、クロロとも再度戦闘になっていました。
なぜシルバは警戒していた幻影旅団暗殺依頼を請けたのでしょうか?
その点を考えていました。
殺し屋のプライド?
(引用:HUNTER×HUNTER 11巻28P/冨樫義博)
先述の通り、シルバは幻影旅団の一人を仕留めましたが、クロロとは引き分けた、または命を取りきれなかったようです。ゾルディック家はビジネスとして仕事を請け負っているだけなので、依頼されたターゲットのみ暗殺できれば十分です(ゼノは無関係な一般人を殺しかねない事態になってしまったのはコムギが初めてと言っていました。キルアとイルミは・・・うん・・・)。
シルバも基本的にはこのような考え方をしていると思います。当時のターゲットが旅団の一人であればそれ以上のメンバーを殺すことはしないはず。しかしクロロとは戦いになってしまいました。クロロが報復に来たものと思われます。
シルバとしてはクロロの命を取る必要はなかったわけですし、依頼を果たせたのであれば特に問題はないはず。しかし、確かに強いですがただの盗賊に過ぎないクロロを取り逃がしたのは、伝説の殺し屋ゾルディック家の名に恥じることだと感じたのかもしれません。そのため、マフィアからの旅団暗殺の依頼を請けて、ゾルディック家の殺し屋としてのプライドのために、クロロ始め旅団メンバーを改めて暗殺しようとしたのかもしれません。
シルバパパは家長として、誰よりもゾルディック家のことを考えているのでしょう。盗賊一人仕留められなかったなんて噂が出回ったら今後の仕事量に関わってくるかもしれませんから、徹底的にやろうとしたのでしょうね。
報酬額がすっごい高かった?
ゾルディック家に仕事を依頼するには、巨額の費用がかかります。キメラアント編でもネテロがゼノの協力を得るために巨額の費用を払ったという描写がありました(具体的な金額は不明)。シルバ一人雇うにも相当高額な報酬を提示しなければならないと思います。
今回の依頼はマフィアのトップ「十老頭」からのもの。ネオンの力もあってですが、成り上がりのノストラード組ですら、緋の目(の偽物)を競り落とすために29億を払えるほどの資金力がありましたから、その元締めである十老頭ならば何倍もの金額を提示できたことでしょう。シルバとしては、有望株であったキルアが家出してしまい、今後の収入に不安が差してきたところ。高額な報酬を受け取れるのであれば、たとえ相手が旅団であっても請けないわけにはいかないと考えたのかもしれません。まぁ、実際シルバはクロロを仕留められなかったわけで、シズクの前任者は倒せてますから、出来ない仕事ではないですよね。
報復されるのが厄介と考えても、旅団がゾルディック家に攻めこもうものならば、総力戦ではおそらくゾルディック家に方が有利です。シルバ、ゼノに加え、イルミ、ネテロと殺しあえるレベルのマハなどもいますし、執事たちもそれなりに戦えます(当時はカルトもまだ旅団には入っていませんでしたし)。なんならゾルディック家はネテロとのつながりもありますので、プロハンターにも口利きができますから、旅団を滅ぼすこと自体は難しくないです。
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ゼノがいれば幻影旅団を倒せると思っていた?
シルバがクロロと戦ったときは、おそらく単独だったと思われます(クロロの能力を知っていたのはシルバだけで、ゼノは知りませんでしたので)。
旅団のメンバーを仕留めるのも相当骨が折れると思いますが、さらにクロロと戦闘を行うなんていうのは一人で全て行うのは、いかにシルバといえどもリスクが高いです。
単独で旅団を敵に回すのはかなり厳しいですが、マフィアの依頼はゼノとともに請けたので、2人ならばリスクは低くなると考えたのかもしれません。
ゼノはだいぶおじいちゃんですが、当時のクロロと同等かそれ以上くらいの力がありましたので、戦力としては十分すぎます(多分クロロの方が強いですが。)
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さらにシルバとゼノは親子で、これまでにも多くの任務をともにこなしてきていることも考えられますので、コンビネーションもハイレベル。2人で攻めれればクロロ含め旅団メンバー相手でも倒し切れると踏んだのかもしれません。
また、あの時のマフィアは旅団暗殺に躍起になっていましたので、シルバゼノ両者とも雇うための費用を出すのも惜しまなかったと思われます。2人で請ければそれだけゾルディック家に入る報酬も増えますからね。戦力も上がるし報酬も上がるし一石二鳥という感じです。
シルバなりの親心?
シルバとゼノが旅団暗殺の任務に就いている裏で、息子のイルミはクロロの依頼を請けて、マフィアの一番偉い人たち「十老頭」の暗殺を行っていました。
シルバは「旅団には手をすな」と息子たちに言い聞かせていたはずでしたが、よりにもよって一番真面目に暗殺の任務をこなして、ゾルディック家のために働いてくれていた長男のイルミが幻影旅団の、しかも団長であるクロロとつながりがっていました。
(引用:HUNTER×HUNTER 11巻130P/冨樫義博)
旅団とクロロの強さや危険度を知っているシルバとしては何としてでもイルミとクロロの関係を断ちたいところだったと思います。
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しかし、ゾルディック家には「家族内指令(インナーミッション)」という制度があり、家族内で意見が分かれた際は、自分の意見を通すべく各自が全力で真剣勝負をします。
そのためシルバが頭ごなしにイルミに「旅団の依頼を請けるな」と言っても、イルミが言うことを聞く必要はないわけです。だとしたらシルバは、クロロを暗殺して物理的にイルミとの関係を切るしかないですよね。そのため、マフィアの旅団暗殺依頼を請けたのではないでしょうか。
個人的にはこの考えであってほしいなと思います。シルバは厳しいながらも家族想いですから、イルミのことも守りたかったはずです。しかしイルミはゾルディック家のためならば手段を選ばない一面もありますので、金払いがいいならば、親から止められようがなんだろうが旅団の依頼も請け負おうとするでしょう。親心というやつでしょうね。
まぁ確かにシルバは旅団に手を出すなとは言っていましたが、「ビジネスライクな関係にはなるな」とは言ってませんからね。揚げ足取りなイル兄。
マフィアの依頼を請けたシルバの心情としては、仕事のためであり家族のためであったと思います。ゾルディック家としては断るには惜しいほど高報酬な案件だったこと、そして大事な息子であるイルミが悪い友達との付き合いをやめさせたかったこと。報酬も得られて息子を正しい道?に引き戻せるのであれば請けない理由はないですよね。
確かに旅団は厄介ですが、シルバの「ゾルディック家の家長」そして「父」である責任が、依頼を受ける決断をさせたのかもしれません。
・・・まぁ、結局イルミはクロロと繋がったままみたいですし、旅団も暗殺しきれず報酬も全額得られなかったものとも思われますが・・・
ハンターハンタークイズ!
最後はハンターハンタークイズです!
前回の答えは、
A.筋肉痛
でした!
今回は「ジルバ=ゾルディック」に関するクイズです!
Q.シルバがゼノのことを呼ぶときは何と呼んでいるでしょうか?
難易度:星1(ジングル)
ヒントは・・・特になしです!まぁ余裕ですよね!
答えは次回!それでは〜!