私の名前はジロギン。

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【アンパンマン】かつぶしまんが武士とそば屋を兼業しているのはなぜ?

 

私の名前はジロギン。

 

剣の修行のため、あらゆる土地を旅する武士、かつぶしまん

アンパンマンのキャラクターの中には、剣を武器にする「剣士」がちらほらいます。

その中でもかつぶしまんの剣術は、トップクラスの腕前。アンパンマンにとって頼れる味方の一人です。

 

しかし、かつぶしまんの生涯は妙にリアル・・・

武士として生きられず兼業しているのです。

 

なぜかつぶしまんは専業剣士になれないのでしょうか?

考察したいと思います。

 

 

 

 

かつぶしまんとは

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(出典:アンパンマン大図鑑+/フレーベル館)

 

その名の通り「かつぶし(かつおぶし)」をモチーフにしたキャラクターです。

着物に頭巾という、現代ではあまり見かけない服装をしています。

 

でも怪しい人物ではありません。

腰につけた刀(木刀)を武器にばいきんまんなどの悪役と戦います。

 

かつぶしまんの剣さばきは、ばいきんまんが作り出したメカをも一刀両断。木刀のような刀にもかかわらず、恐ろしい切れ味を誇ります。

 

しかし、かつぶしまんが斬るのはモノだけで、ばいきんまんなどを斬ることはありません。

きっと「剣で命を奪わない」という信念があるのでしょう。

剣術はあくまでも人を救う手段であり、敵が悪行を働くばいきんまんであっても斬ることはない・・・まさに「武士」の名に恥じない心がけですね。

 

非常にレベルの高い剣術に、確固たる信念・・・

かつぶしまんは武士を職業としていると思うことでしょう。

 

残念なことにアンパンマンワールドといえど、武士として生きるのは難しいようなのです。

かつぶしまんはそば屋さん

かつぶしまんは武士ですが、屋台のそば屋もやっています。

いや、「そば屋が趣味として武士をやっている」。こういった方が正しいでしょう。

 

なぜかつぶしまんは兼業しなければならないのでしょうかね?

 

アンパンマンワールドには明らかに無職のようなキャラクターがたくさんいます。

誰とは言いませんが「普段何して暮らしてるんだろ?」って考えちゃう、カツドンマンみたいなキャラのことですね。(言っちゃいました)

 

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(出典:アンパンマン大図鑑+/フレーベル館)

 

武士では生きていきないなんて、妙にリアルじゃないですか?

生活がつらいんでしょうかね・・・?

なんだか、悲しい気分になってしまうじゃないですか・・・

一時期は完全にそば屋になっていたかつぶしまん

今では武士とそば屋を兼業しているかつぶしまん。しかし一時期、武士から足を洗い、完全にそば屋になっていたこともあります。

 

かつぶしまんは猫が苦手です。猫の大好物がかつおぶしで、食べられそうになってしまうことから苦手なのでしょうね。

 

かつぶしまんは猫が苦手なことを理由に、一度武士をやめてしまったのです。

強い信念を持つかつぶしまんは、弱点のある自分が許せなかったのでしょう。強い信念が武士をやめるという方向に働いてしまったようです。

(その後、アンパンマンのピンチを助けるために武士の道に戻り、兼業となりました)。

 

かつぶしまんは、いざという時完全にそば屋になる覚悟でいる模様。

っていうかもう、かつぶしまんは武士じゃなくそば屋だと自覚してそうですらあります。

 

 

 

剣士に厳しいアンパンマンワールド

剣士と別の職業を兼業しているのは、かつぶしまんだけではありません。

もう1人、剣の腕前ならトップクラスだと思われるキャラに「ナガネギマン」がいます。

細いサーベルを武器とする剣士です。

 

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(出典:アンパンマン大図鑑+/フレーベル館)

 

このナガネギマンも兼業です。

普段はネギーおじさんとしてネギ農家をやっています。

 

やはり剣士は職業として認められないんですね・・・

アンパンマンワールドは「剣の道」で生きていくことにかなり厳しいと思います。

 

なぜ剣士として生きられないのか?

剣士として生きられない・・・いや生かしてくれないアンパンマンワールド。

その理由は何でしょうか?考えてみましょう。

 

アンパンマンワールドにはたくさんの食材をモチーフにしたキャラが登場しますよね。

でも、食材がかぶっているキャラは少なく、一つの食材につき1キャラが原則です。

市場を独占しているってことですね。

 

かつぶしまんもナガネギマンもかぶっているキャラはいません。

ということは、アンパンマンワールドにはかつおぶし(そば)や長ネギを人々に届けられるのはこの2人だけということでしょう。

 

もしそば屋やネギ農家をやめて剣士になってしまったら、アンパンマンワールドの住人たちはかつおぶしの入ったそばもネギも食べられなくなってしまうのかも。

 

市場を独占しているからこそ、供給を断つわけにはいかない。

そば屋やネギ農家をやらないと生活ができないのではなく、人々のために料理を提供するために剣士専業になれないのではないでしょうか。

 

かつぶしまんは働かないと生活ができないというより、やはり本業を忘れるための趣味として武士をやっている感じでしょうかね・・・?

趣味にしてはだいぶガチガチに取り組んでいて、剣術はすでに怪物レベルにまで高まっていますが・・・

心がブレッブレのかつぶしまん

最初は「悪人であっても斬らない、固い信念を持つかつぶしまん」なんて言いましたが、心ブレッブレでしたね・・・

 

そば屋をやったり武士をやったり、やっぱりそば屋をやったり武士に戻ったり、結局どっちつかずになり兼業・・・

 

かつぶしまんは実家に帰るたび、お母さんに

「あんたまだ武士なんてバカのことやってんの?そば屋やりなさいよ!そば屋!」

なんて言われてそうですね。これもそば屋と武士を行ったり来たりしてる一因かも?

 

かっこいいキャラなのですが、心がブレまくりのかつぶしまん。

夢(武士)に生きるのは大変だということがよくわかります。