私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、裁判傍聴のレポートなどを書いている趣味ブログです!

【アンパンマン】チーズがしゃべらない理由に潜む闇

 

私の名前はジロギン。

 

アンパンマンの仲間、チーズ。

元気にパン工場の周りを走り、時にはジャムおじさんの手伝いもする頼もしい犬です。

 

でも気になる点が一つ。

アンパンマンワールドでは動物たちも人間のように生活しています。でもチーズは犬として暮らしていますよね。

 

チーズは他の住民たちのようにしゃべれないのでしょうか?

 

この疑問を調べていくうちにチーズが抱える闇を見てしまった気がするのです。

今回はチーズに関する考察をします。

 

 

 

 

めいけん チーズとは

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(出典:アンパンマン大図鑑+/フレーベル館)

 

ジャムおじさんのパン工場で飼われている犬です。色的に柴犬のようにも見えますが、何犬なのかは不明。

強いて言うなら、チーズの正式な名前は「めいけん(名犬)チーズ」なので「名犬」です。お利口さんで優れたワンちゃんってことですね。

 

実際のところチーズは名犬どころか、パン作りを手伝ったり、アンパンマン号などジャムおじさんが作り出したメカの操縦をしたりなど犬の域を大きく超えた働きをしています。

超優秀なパン工場の従業員です。

 

チーズは森の中でおなかを空かせ泣きわめいていた時、当時まだ赤ちゃんだったアンパンマンと出会いました。アンパンマンの顔を食べて元気になったチーズは、パン工場で飼われることに。

チーズという名前はバタコさんがつけたものです。

 

チーズがどこからやってきたのかは不明。公式にチーズの出身地は現在も謎のままだそう。すでにチーズの周りには闇が見え隠れしています。

 

チーズはしゃべれるが「あえてしゃべらない」

普段「あん!あん!」と鳴くチーズ。実はしゃべれるらしいんです。絵本などでは普通にしゃべっているシーンがあります。

こちらもチーズの公式設定で、チーズは「しゃべれるけどあえてしゃべらない」だけなのだそうです。

 

・・・ちょっと怖いですよね?なんでコミュニケーション取ろうとしないの?

 

アンパンマンワールドは、パンすらも命を持ってしゃべったり動いたりしている世界。住民たちもカバおくんやちびぞうくんなど、動物が直立し、言葉をしゃべっています(彼らはみんな妖精ですが)。

 

そんな中、チーズだけがしゃべれないなんておかしいと思っていましたが・・・やはり本当はしゃべれるようです。

 

闇だ・・・深い闇の気配がする・・・

チーズがしゃべらない理由、考察せずにはいられない!



なぜチーズはしゃべらないのか?

この謎については様々な考察ができそうです。私の考えを紹介していきます。

 

 

 

悪口が原因で国を追い出された?

まず考えられるのは、チーズが言葉を発することに関してトラウマを抱えているのではないか?ということですね。

チーズの放った言葉が原因で、嫌な思いをしたのかもしれません。

 

例えばチーズの出身地は不明ですが、実は昔、たくさんの仲間たちとともに「犬の国」みたいなところで暮らしていたのでしょう。

みんな仲良しでしたが、チーズだけは例外。ものすごく口が悪く、いつもみんなの悪口ばかり。

 

悪口を言われた者はもちろん、他のみんなも「チーズに悪口を言われているんじゃないか?」と警戒するようになってしまった。

チーズへのヘイトがたまりにたまり、チーズは国を追い出されることに。

 

あてもなく歩いていたチーズ。何日も歩き回った。

でも誰も助けてくれない、仲間もいない、食べるものも何もない・・・

おなかはチーズの悪口を言うかのように鳴っている。

空腹のためというより、自分の行いの悪さが導いた現状を呪いたくて、空に向かって泣き叫んだ・・・

 

そんな時に現れたのが、そう、アンパンマンだった。

 

チーズは助けられた。もらったアンパン以上に、自分に手を差し伸べてくれる存在がいたことでおなかが、いや、胸がいっぱいになった。

 

チーズはアンパンを貪るように食べた。

食べきるまでに1分もかからない。

でもその短い間にチーズは強く誓った、「もう二度と言葉を発するものか」と・・・

 

みたいな過去があったのでは?完全に妄想ですが。

 

けれど、チーズの出身地がわからないことや森の中で泣いていたことを考えると、やはり過去に何かあったからしゃべらなくなったんじゃないかと考えてしまいます。

 

パン工場にペットとして飼ってもらうため?

『アンパンマン』の作品全体には「空腹に苦しむ人々を助けるのがヒーロー」というテーマがあると思います。そのヒーローこそがアンパンマンやしょくぱんまん、カレーパンマンですね。

 

ただ、彼らの活躍を描こうと思ったら、どうしても空腹で苦しむキャラクターを登場させなければなりません。

ばいきんまんは普段から悪さをしてばかりですから、食べ物をもらえなくても仕方ないでしょう。

でもカバオくんなど、普段からおなかを空かせているキャラは意外と多いです。

なんらかの理由で食べ物が満足に手に入らないキャラクターも一定数いるのかもしれません(カバオくんは食いしん坊なだけかも)。

 

一方でジャムおじさんのパン工場はどうでしょう?

いつでもパンが作れる豊富な食材があり、たまに「〜マン」たちが食材を持ってきて、美味しい料理をごちそうしてくれます。

とりあえずパン工場にいれば、食事に困ることはなさそうです。

 

もしチーズが言葉を話せて自分でも生きていけるのだとしたら、そもそもパン工場に置いてもらえなかったかも。そうしたらまた森の中で泣き叫ぶ状態に逆戻り・・・

犬を演じることで、ペットとしてパン工場に入り込み、自立しなくてもいい状況を作ったのではないでしょうか。

 

女子ウケを狙っている?

人懐っこくて元気いっぱい、それでいて言葉も理解できるチーズ。

これは女子からの人気も高くなりそうです。女子が

「あぁ!ワンちゃんかわいい〜!

ってなでなでしてくれたり、抱きしめてくれるかもしれません。

 

犬になりきることで、こうした恩恵を得られる・・・そのためにチーズは徹底してしゃべらず、普段から犬として生きているのだとしたら、策士すぎる!

 

ただ、この考察は正しくない気がします。

チーズは、カバオくんたちの友達ウサこちゃんの飼っている犬・レアチーズちゃんと恋人関係です。彼女持ちです。

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(出典:アンパンマン大図鑑+/フレーベル館)

 

だから、他の女子には興味がないはず!チーズは浮気したりしない!

 

・・・チーズがしゃべれるってことは、レアチーズちゃんもしゃべれるかもしれませんね。

レアチーズちゃんの過去にも何か闇があるのかも?

 

レアチーズちゃんの場合は、

 

ウサこちゃんのペットになる

→犬同士でチーズとつながる

→将来的にパン工場のメンバーに入り込む

→大量の食事にありつける

 

というパターン?

やはり「ペットとなることで食糧難を防ぐ」説はかなり有力なのでは?

 

 

・・・いやいや、そんなわけない!

チーズとレアチーズちゃんは純粋に恋愛を楽しんでいるだけ!

そんな打算なんてありませんよ!・・・たぶん。

 

チーズからの要望は特にない?

チーズがしゃべらない理由をもっときちんと見ると、「しゃべる必要がないからあえてしゃべらない」とのこと。

チーズからは言葉でジャムおじさんたちに何か伝える必要はないってことでしょうね。

 

チーズはあくまでもパン工場に居候している身。

文句を言って少しでもジャムおじさんの気分を害してしまえば追い出される可能性も0ではありません。

ジャムおじさんは優しいのでそんなことはしなさそうです。でも優しいからこそ怒った時に何をするかわからない怖さもあります。

 

チーズは自分から要望は言わず、ジャムおじさんやバタコさんの言うことを聞く、別の意味での「犬」になるべきだと考えたのかも。

 

まぁ、空腹でどうしようもなかった時のことを思い出せば、パン工場で飼われてた方が何倍も幸せのはず。

現状に対して文句も要望は特にないのでしょう。だからしゃべる必要もないと。

 

 

 

チーズは「しゃべらないことの重要性」を伝えたい

チーズは最悪の時を味わったからこそ、パン工場で過ごす時間を最高だと感じているはずです。

 

たまにばいきんまんが攻めてきますが、アンパンマンが必ず追い払ってくれます。頼もしい味方です。

ジャムおじさんもバタコさんも優しいです。

パン工場にはチーズの仕事もあります。

他にもたくさんの仲間たちがパン工場にやってきてくれます。

 

ひとりぼっちだったチーズにとって、全てがそろったパン工場。

要望が生まれないほど満たされていると言えるでしょう。

そんな今の環境を壊さないために、チーズは余計なことを言わないのかもしれませんね。

 

私の考察としては「チーズからの要望は特にないからしゃべらない」説が答えに近いような気がします。

 

  • 口は災いの元
  • 沈黙は金

 

そんなことわざがありますが、チーズは「しゃべらないことも時には重要」ということを

「しゃべらずに」私たちへと伝えたいのではないでしょうか。

 

しっかりとした思いがあったのかもしれません。

「闇」なんて表現を使ったことについて、チーズ様に深くおわびします。



服すら着ない「漢・チーズ」

最後に一つだけ、これはチーズの犬としての覚悟が感じられる部分です。ここに触れさせてください。

 

実はしゃべれて、アンパンマンワールドの他の住民と変わらないチーズさんですが、服を着てません。

他の住民たちは、(一部服を着ていない者もいますが)だいたいみんな服を着ています。

 

犬は自分から服を着ない・・・その特徴を表すかのように服起きていないチーズ・・・

恥ずかしかろうに、恥ずかしかろうに。

それでも犬になりきる「漢(おとこ)チーズ」

 

これからは見る目がだいぶ変わることでしょう。