私の名前はジロギン。
あなたはジャムおじさんの気持ちになってみたことはありますか?
アンパンマンと同居しているジャムおじさん。歩いてしゃべるパンと一緒に暮すのはどんな気持ちなのでしょうかね?
特に気になるのは、ジャムおじさんにとってアンパンマンはどんな存在なのかという点。
「私(ジャムおじさん)にとってアンパンマンは〇〇」と何らかの形に当てはめられないと、パンと一緒に暮すのはちょっと不気味さすらあると思います。
そこで今回は、
ジャムおじさんにとってアンパンマンはどんな存在なのか?
について考察します。
アンパンマンは息子同然の存在?
アンパンマンはジャムおじさんが自分で作り上げたので、息子に近い存在とも考えられます。
アンパンマンとジャムおじさんは一緒に暮らしてますし、家族同然の関係となっているのではないでしょうか。
ただ、アンパンマンはジャムおじさんに対して話すとき、敬語なんですよね。
父と息子のような関係なのだとしたら、敬語で話すのはちょっと違和感があります。
もちろん、敬語で話す親子もいるでしょうが、アンパンマンがジャムおじさんに対して少し気を遣っているようにも思えるんですよね。
目上の人として接している感じがあると言いますか。
ジャムおじさんとアンパンマンとの関係を親子と表現できるかというと、しっくりこない部分があります。
ジャムおじさん的にも、アンパンマンは作っていたあんぱんにいのちの星が降り注ぐという偶然から生まれてしまったわけですから。
すんなり息子と受け入れられない部分があるのかもしれません。
2人の間で、超えてはならない「関係の境界線」を設けているんでしょう。
アンパンマンは良き友人?
家族ほどではないけど、一緒に暮らせるくらいには関係の深い人というと、あなたなら誰を想像しますか?
候補として挙がるのは、「友人」だと思います。
最近は友達同士でシェアハウスをして家賃を折半しながら暮す人々も増えているようです。
ジャムおじさんにとってアンパンマンは、同居できるくらい仲良しな友人とも考えられるでしょう。
近すぎず離れすぎず、時には協力しあって困難を乗り切る・・・ そんなジャムおじさんとアンパンマンの関係はまさに友人そのものです。
年齢差はあれども、友情に年月は関係なし!
・・・これが答えかなと思ったんですけど、『アンパンマン』のオープニングテーマを思い出してください。『アンパンマンマーチ』ですね。
歌詞の中に
「そうだ 恐れないで みんなのために 『愛』と『勇気』だけが 友達さ」
という一節があります。
この曲はアンパンマン自身のことを歌った曲だと思われますので、アンパンマンの友人は『愛』と『勇気』だけ。ジャムおじさんは含まれてません。
ジャムおじさんだけがアンパンマンのことを友達だと思っているが、アンパンマンは友達だと思っていない。
・・・なんて答えでは悲しすぎるので、引き続き別の関係性も考えていきましょう。
アンパンマンは売上アップの広告塔?
今度はアンパンマンの役割から、2人の関係を想像してみましょう。
作中におけるアンパンマンの役割は、主に以下の通りです。
・街のパトロール(ばいきんまんとの戦闘)
・パンを配る(自分の顔を分け与える)
アンパンマンがばいきんまんを撃退し、人々を守れば、
アンパンマンすごい!→アンパンマンを生み出したジャムおじさんすごい!
となり、ジャムおじさんやパン工場に対する好感度がアップします。
さらに、アンパンマンが自分の顔をわけ与える行為は、パン工場で作ったパンの試食にあたります。
アンパンマンの顔をもらった人々は概ね満足していますので、 「こんなにうまい顔面を作ったジャムおじさんなら、他のパンも美味しく作るのだろう」 と思ってくれるはず。
カバオくんのようなヘビーユーザーまで生み出しています。
つまりアンパンマンは、
・ジャムおじさんやパン工場の印象アップ
・新規の顧客を獲得
といったことを自分で行ってくれる広告塔のような存在ですよね。
ジャムおじさんからすレバ、実に商業利用価値の高い存在となっているわけです!
・・・というのは冗談。
ジャムおじさんがアンパンマンをまるでモノのように扱うはずがありません!
そもそもパン工場はお客さんからお金をとっておらず、ジャムおじさんの善意で成り立っています。
アンパンマンもパン工場のお手伝いとして活動しているわけで、お金儲けの意思は一切ないはず(アンパンマンワールドにはお金の概念もありませんし)。
ジャムおじさんにとってアンパンマンは、ただの広告塔ではないはずです。多分。
アンパンマンは最強の兵器?
アンパンマンは食事をしないことをご存知でしょうか?
みんながご飯を食べているシーンでも、アンパンマンはそれを見ているだけということが多いんですね(空気を読んで一緒に食べることもあります)。
理由は、頭に入ったあんこのエネルギーがあれば充分だからだとされています(諸説あるようです)。
また、アンパンマンはジャムおじさんたちが休んでいる時もパトロールをしています。 アンパンマンは休みなく働いているのです。
これではまるでロボットのようではありませんか。
いや、アンパンマンは本当にロボット、しかも戦闘タイプのロボットなのかも・・・?
ジャムおじさんは数々のマシンを生み出しています。その中には、もはや兵器と化しているものもあるのです。
例えば、アンパンマンがピンチの時に現場に駆けつけるために乗るアンパンマン号。 アンパンマン号は鼻の部分が飛び出して敵を吹き飛ばす「ノーズパンチ」を搭載していたり、かまどから炎を出せたりと、軽い戦車です。
ジャムおじさんは、その気になれば兵器開発もできます。
そしてアンパンマンの戦闘力は、アンパンマン号を軽く上回ることでしょう。
ばいきんまんの兵器ならほぼ確実に勝てるレベルです。
もはやアンパンマン自身も兵器と言っても過言ではないでしょう。
スターライトアンパンマンになると、星をパンチで砕けちゃいます。強さだけ見るとドラゴンボールレベルです。
アンパンマンこそがジャムおじさんが生み出した兵器の最高傑作と言えるのではないでしょうか。
ジャムおじさんにとってアンパンマンは心なきロボットの兵隊・・・
エネルギーが切れれば顔を変えるだけで復活する、不死身のマシン・・・
・・・そんなわけない!!
ので安心してください。
もしアンパンマンのことを兵器としてしか見ていないのならば、アンパンマンが緊急事態に陥った時も、あんなにすぐさま駆けつけてくれないでしょう。
ジャム「あー、顔が濡れちゃったの?じゃ交換しに行こうか。最悪ばいきんまんに負けても大丈夫っしょ。また作り直せばいいんだし」
くらいのテンションでダラダラやってくる可能性すらあります。
アンパンマンを本当に心配してくれているジャムおじさんは、彼を兵器だなんて思っていないはずです。
アンパンマンはおいっ子くらいの存在?
ジャムおじさんにとってアンパンマンは一緒に暮らす家族に近い存在。息子のように可愛いけれど実の息子ではない。
感覚的にいうと「おいっ子」くらいの存在でしょうかね。
つまりジャムおじさんはアンパンマンからすると「ジャム叔父さん」なのはないでしょうか。
ジャムおじさんには子供がいないので、たとえアンパンマンがおいっ子くらいの存在だとしても、心から大切に思い、心配し、一緒に喜び、育ててあげるという気持ちになってくれそうです。
私の身の回りでも、おい、めいを自分の子供のように可愛がっている人はとても多いです。
今のところ私にはおい。めいがいないのでその感覚がわからないのですが、その人たちを見る限り、本当に可愛い存在なんだろうなと感じます。
ジャムおじさんにとって、アンパンマンは実の息子でないにしても大切で可愛い存在なのでしょう。
時には広告塔として、時には兵器として使うこともありますが・・・