私の名前はジロギン。

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【平成の怪事件】懸賞金がかかった巨大ヘビ!見つけたのは予知能力者?

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私の名前はジロギン。

 

突然ですが、あなたはこの世に「予知能力」が存在すると思いますか?

歴史を見ると、超能力者・予知能力者・占い師などと呼ばれる人いて、未来の出来事を予知したなんて事例があるようです。

 

その一方、予知能力者や占い師を自称しながら人からお金を騙し取る詐欺師も少なくありません。

 

予知能力については真偽さまざまな情報が入り混じっており、今でもその存在は謎に包まれたまま。

今回紹介する事件も、予知能力を謎たらしめる原因の1つになっているかもしれません。

実際に日本で起きた、逃げた巨大ヘビを予知能力者が見つけた事件です。

事件概要

1990年9月7日(金)〜1990年9月11日(火)の朝日新聞の記事をもとに紹介します。

青森県むつ市の中心部で開催中だった爬虫類展から1匹のヘビが逃げ出しました。

アミメニシキヘビと呼ばれるヘビで、体長約5m、体重40kg、胴回りは一番太いところで30cmというかなりの巨体。

 

アミメニシキヘビは世界最大級のヘビで、過去に子牛を飲み込んだ事例や、人間の子供を襲った事例もあるそう。

もし近隣の人たちが逃げたアミメニシキヘビと遭遇したら、危険な目に遭ってしまうかもしれません。

 

しかし、どのような経路で逃げたか調べようにも、むつ警察署は「ヘビに聞かないとわからない」とコメント。まさに「蛇の道は蛇」状態。

100名規模の捜索隊を作り、警察犬も動員して周辺を捜索することになりましたが、結局見つからず。

捜索とあわせて「見つけた方はお礼差し上げます」と書かれたチラシを1万2,000枚作り、周辺住民に配ることに。

「ヘビに懸賞金をかける」という前代未聞のケースに発展しました。

 

当初は第一発見者に20万円を支払うつもりだったそうですが、金額を書いていなかったことでさまざまなウワサが出回り、懸賞金額は5万円とも、50万円とも言われていたそう。

とにかくヘビを見つけるだけで大金がもらえると知った近隣住民たちは、捜索隊の協力に乗り出しました。

 

チラシを配ってから10件ほどの目撃情報があったものの証拠はなく、全て空振り状態のまま4日が経過しました。

 

続報があったのは、1990年9月8日(土)の新聞。

9月7日夜に、むつ市の田名部川でヘビを発見したとのことでした。

 

これで一件落着かと思いきや、事件には続きがあったのです。

 

1990年9月11日(火)朝日新聞朝刊にて。

ヘビの第一発見者に謝礼の20万円が支払われました。

それだけでなく、驚くことに「ヘビの発見を予言した女性」に感謝状が送られました。

感謝状には『的確な神様のお告げを提供されたお陰で無事捕獲に成功した』と書かれていたとのこと。

 

この女性(当時43歳)は近隣で予知能力を持つ主婦として評判であり、ヘビの脱走から3日後の朝、関係者が予知をお願いにやってきたそう。

そして9月7日午後7時30分ごろ、女性は対策本部に

「逃げた場所の近くで長くなっており、夜10時に見つかる」

というお告げを知らせました。

 

女性のお告げにあった午後10時ごろ、ヘビは脱走した場所から100m離れた河原で発見されました。

まさに女性の予知通りの結果になったのです。

アミメニシキヘビってどんなヘビ?

いろいろツッコミどころの多い事件ですが、気になる点を1つずつ見ていきましょう。

まずは、そもそもアミメニシキヘビとはどんなヘビなのか少し調べてみました。

 

アミメニシキヘビ色や大きさがわかりやすい動画を見つけたので、引用させていただきます。

アミメニシキヘビはニシキヘビ科ニシキヘビ属に分類され、インドやタイ、シンガポール、ベトナムなど東南アジアに生息しています。

オオアナコンダと並ぶ世界最大のヘビといわれており、体長9.9mになる個体もいるのだとか……

 

体で獲物を締め上げて窒息させ(心臓を止め)、死んだ獲物を丸呑みするという聞くだけでも恐ろしいハンティングを得意としているそう。

 

本来日本には生息していないアミメニシキヘビですが、ペットとして買っている人もいる様子。

記憶に新しいところだと、2021年にペットだったアミメニシキヘビが脱走した事件が日本で起きています(このときは予知能力者の力は借りず、専門家の力によって見つけられたようです)。

www.yomiuri.co.jp

 

アミメニシキヘビが人間を襲うことはほとんどないとのことですが、海外では人間が丸呑みにされた事件が発生しています。

 

大人でも仕留められる力を持つアミメニシキヘビ……飼い慣らせればかわいいとは思うのですが、飼うなら危険性をしっかり認識し、逃げないように対策する必要がありそうです。

www.bbc.com

natgeo.nikkeibp.co.jp

本当に予知能力でアミメニシキヘビを見つけたの?

さて、今回紹介した事件の本丸に移りましょう。

ヘビを見つけるきっかけになったのは予知能力を持つという女性の、次のようなお告げ。

「逃げた場所の近くで長くなっており、夜10時に見つかる」

予言は見事的中し、ヘビは無事発見されました。

 

ヘビに懸賞金がかけられた「珍事件」が、予知能力なんてものが出てきたことで「怪事件」へと一転した感じがします。

女性は本当にヘビが見つかることを予知したのでしょうか…?

 

記事では「神様のお告げを伝えた」と書かれているので、厳密には女性ではなくこの神がヘビ発見を予知したというべきかもしれません。

しかし、神のお告げを受け取れるのはこの女性だけだと思われますので、女性の力と考えて良いでしょう。

 

私はオカルト話が大好きですが、正直なところオカルトには懐疑的です。

予知能力なんて聞くとまず「何かトリックがあるのではないか?」と疑ってしまいます。

今回のケースでいえば、例えば

  • 女性は自力でヘビの居場所を見つけていたが、自分で捕まえるのは危険だったためお告げとして対策本部に伝えた?
  • 女性に予知を依頼した関係者が自力でヘビを見つけており、女性と口裏を合わせて予知したことにした?
  • 依頼があったタイミングで女性はアミメニシキヘビの生態について調べ、大まかな逃走距離を予想した?

なんてことが考えれそうではあります。

 

しかし女性の伝えたお告げを見る限り、このような考察だけでは説明がつかない点も多いですよね。

「逃げた場所の近くで」という表現は、いかようにも受け取れる曖昧な言い方です。

ヘビが見つかった「逃げた場所から約100mの河原」というのは近くともいえるし、かなり離れているともいえます。

 

一方「長くなっており」「夜10時に見つかる」というのは、かなり具体的な予知です。

実際にヘビが長くなっていたかどうかは記事に書かれていませんでしたが、発見時刻が夜10時というのは当たっています。

 

この予知を実現させるなら、捜索隊全員が協力して夜10時にヘビを発見したことにするくらいしか思い当たりません。

が…わざわざ女性の予知のとおりヘビを見つけたことにするメリットがなさそうです。

捜索には警察も出動していたため、もし捜索隊が女性の予知に協力していたとすると警察も裏で協力していたことになります。さすがにこの可能性は低いのではないかなと…

 

この事件は30年以上も前のことで、予知能力を持つ女性の名前は明かされていないため今から真相を確かめるのは難しそうです。

しかし、このケースについては予知能力の真偽を疑うこと自体、野暮かもしれませんね。

予知能力者だと偽って人を騙したような悪い事件ではなく、ヘビが見つかり近隣住民も救われた「良い事件」です。

予知能力によって良い結果がもたらされたのであれば、真偽を暴くことに意味はないように思います。

www.g913-jiro.com