私の名前はジロギン。
昔から、地下鉄には都市伝説がつきものですよね?
薄暗くて、駅や線路の全体像が分かりにくいからか、怪しげなウワサ話が生まれやすいのかもしれません。
今回は、そんな地下鉄のとある駅に関する都市伝説を調査・考察しました!
東京メトロ「西早稲田駅」の都市伝説
東京メトロ「西早稲田駅」には隠し通路があり、その通路は政府の秘密施設につながっている。
そんな都市伝説が、さまざまなサイトで取り上げられています。
ウワサによると、西早稲田駅の「オリンピック(スーパーの名前)」が近くにある入口のエレベーターにはボタンを押しても停止しない階があって、そこが隠し通路になっており、西早稲田駅近くにある戸山公園地下の秘密施設につながっているとのこと……
「政府の」とか「秘密の」とか、都市伝説にありがちな怪しげなワードが並んでいます。
しかし、政府のどの部門が管理している施設なのか、何をしている施設なのかといった肝心な部分が全く分からないのも、都市伝説ならではですね。
この西早稲田駅の都市伝説は根拠となる情報がほとんど見つからず、デマの臭いがプンプンします。
でも、もしかしたら私たちの想像を絶するような秘密が隠されているかもしれません。
念のため調査に行ってきました。
西早稲田駅を現地調査
2022年5月某日、西早稲田駅へ。
その名前のとおり、近くに早稲田大学のキャンパスがあります。
今回調査するのは、西早稲田駅の「オリンピック」がある出入口です。
ここのようですね。
そして恐らく、これが例の「停止しない階があるエレベーター」だと思われます。
早速、乗ってみましょう!
エレベーター内のボタンを見ると、「改札階」と「地上出入口」のボタンの間に「通過階」というボタンがあります。
押してみると「その階には止まりません」というアナウンスが流れました。
どうやら「西早稲田駅のエレベーターには止まらない階がある」というウワサは本当のようです。
ちなみに、西早稲田駅の別の出入口にあるエレベーターには、止まらない階はありませんでした。
問題は、止まらない階には本当に隠し通路があって、政府の秘密施設につながっているかどうか。
しかし、エレベーターが停止しないのでは、降りて確かめることはできません。
そこで私は、豆粒のように小さい脳みそを使って隠し通路を確認する方法を考えました。
…エレベーターの扉には窓がある…ならばB1階まで降りれば、その途中で通過階を窓越しに見れるのでは!?
この思考に至るまで、およそ20分。
私より早く考えついたあなたは、IQ180くらいあります。
ということで20分かけて考えた作戦を決行すべく、B1階まで降りてみることにしました。
これが、エレベーターが通過階(停止しない階)を通っているときの画像です。
窓ガラスの向こうは暗闇に包まれています。何も見えません。
どうやら完全に照明が落とされているようです。
残念なことに、エレベーターの通過階に何があるのか、確かめることはできませんでした。
駅員さんに聞いてみた
「オカルト調査は五感で行え。目で見えなければ耳で聞け。聞こえなければ舌で味わえ。味がなければ臭いをかげ。臭いがなければ肌で触れろ。それでダメならもう知らん。」
という有名な教えに則り、私は駅員さんに通過階には何があるのか聞いてみることにしました。
意外とあっさり
政府の秘密基地につながる通路がありますよ
なんて教えてくれるかもしれませんからね。
お客さんがいないタイミングを見計らって、改札窓口の駅員さんにキョドりながら質問してみました。
しゅみましぇん!あっちのエレベーターに『通過階』という止まりゃない階があったんですが、何があるんでしゅか?
お客様が立ち入る必要のない階だから停止しないんです。業者が入るところなんで。詳しくは言えませんけど。
いらすとやの、ニッコニコな駅員さんの画像を使っているので伝わりにくいと思いますが、ちょっと怒り気味というか「そんなこと気にしなくてええんじゃワレェ(呆れ)」みたいな雰囲気でした。
仕事中にこんなこと聞いてくるヤバい奴がいたら、そうなりますよね。
本当にすみませんでしたぁ!お答えいただきありがとうございましたぁ!
でも……
駅員さんの言い方、何か隠してるな……本当は隠し通路があるんでしょ?
と思いませんでしたか?思いましたよね?
何だか意味深な回答だったことは確かです。
しかし残念なことに、本当に隠し通路はなさそうなのです……
理由は、通過階があるエレベーターに併設された階段を降りてみると分かります。
地上とB1階をつなぐ階段で、途中の踊り場はこんな感じになっています。
「機械室」なんて文字が見えるように、なんらかの設備が入っている階のようです。
一般の人は立ち入れないよう施錠されています。
この踊り場がちょうどエレベーターの通過階に当たるので、駅員さんの言った「業者が入る場所(=機械など設備が置かれている場所)」というのが真相のようです。
考察:エレベーターが止まらない階や戸山公園のウワサが都市伝説を生んだ?
なぜ「西早稲田駅」には隠し通路があり、その通路は政府の秘密施設につながっているなんて都市伝説が生まれたのでしょうか?
考察してみます。
やはり大きく影響しているのは、エレベーターが止まらない階があるということでしょう。
ボタンはあるのにその階には止まらないなんてエレベーターはかなり珍しいと思いますので、怪しく感じる人がいても不思議ではありません。
また、西早稲田駅から徒歩数分の場所にある戸山公園(箱根山)のウワサも影響を与えていると思われます。
もともと戸山公園は旧陸軍の施設があったエリアとされており、100体以上の人骨が見つかったことがあります。
その真相はいまだに解明されておらず、さまざまなウワサがささやかれているのです。
エレベーターの止まらない階……戸山公園のウワサ……
これらが影響し、西早稲田駅の都市伝説へとつながっていったのではないでしょうか?
西早稲田駅の隠し通路はロマン
今回の調査・考察をまとめると、
- 西早稲田駅に政府の秘密施設につながる隠し通路はなさそう
- エレベーターが止まらない階は実在するが、設備室があるだけだと思われる
- エレベーターが止まらない階の存在や戸山公園のウワサが「西早稲田駅の隠し通路」という都市伝説を生んだ可能性あり
といったところでしょうか。
エレベーターに謎のボタンがあると、ちょっと怪しく感じてしまいますよね……
「隠し通路がある」なんてロマンを感じてしまう気持ちも分かります。
しかし悲しいかな、現実はなんてことはありません。設備室があるだけのようです。
都市伝説の真相って、大体こんなものなのよね…