陰謀渦巻くカキン帝国の王位継承戦。14人の王子たちが各々の目的を抱えて動き出しています。
手段を選ばず王位を狙う者、王位継承戦を辞退する者、王位よりも自分の命を優先する者。行動の目的は様々です。
特に王子の中でも第1王子〜第5王子は自ら王位継承戦を辞退することなどありえないと言われるほどの野心家たちであり、私設軍隊も持ち合わせ、戦う気満々です。
そんな王子たちに対して、その部下たち(他の王子のスパイ以外)は少なからず自分が使える王子には従う姿勢を見せていますが、第4王子のツェリードニヒは部下からも危険な人物と思われているようです。
ツェリードニヒの醜悪さといいますか、危険性はブラックホエール1号出港前から描かれており、他の王子を全員潰す姿勢を見せていたり、部下にナンパさせてきた女性たちをバラバラに惨殺したりしていました。他人の命をかなり軽んじているような感じです。
関連記事:【ハンターハンター】カキン帝国第4王子「ツェリードニヒ」についてまとめた! - 私の名前はジロギン。
こんな危険性を見せるツェリードニヒですが、その様は彼の守護霊獣にも反映されていました。
(引用:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ31号/冨樫義博)
人面の馬のような念獣です。まぁ正直な話、他の王子にももっとグロテスクな見た目をした念獣が付いているので、このシーンだけで見るとツェリードニヒの念獣はさほど異形という感じではありません。
しかし・・・
(引用:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ31号/冨樫義博)
(引用:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ31号/冨樫義博)
怖すぎだよ!!おしっこ漏らすわ!
まだ何も能力を見せていないツェリードニヒの念獣ですが、その振る舞いだけで十分戦意喪失するレベルの異形さです。
なんか口の中から飛び出す触手と子供の顔が見えますね・・・この子供がクラピカの親友・パイロに似ているなんてネット上では言われています。
ツェリードニヒは緋の目をコレクションしており、緋の目が飾られていた棚に生首のようなものが見えたので、これがパイロの首ではないかと予想されていたことから、念獣の口の中の子供もパイロではないかと予想されているようですね。
念獣の中に実物があるとは思えませんので、ツェリードニヒの精神イメージが具現化したのか、それともパイロとは関係はないのか・・・今の所は不明です。
ただ気持ち悪さ全開です。1ページまるまる念獣の顔とは、久しぶりに総毛立ちました。
ツェリードニヒの部下で、ブラックホエール1号にも護衛の一人として乗り込んでいるテータは、以前からツェリードニヒの危険性については承知しており、「念を学ぶべきではない人間」と思ってはいたようです。
ツェリードニヒは幸いなことにこれまで念について全く知りませんでしたのでこのまま念を学ばない方がみんな幸せに追われた事でしょう。さらにテータは、ツェリードニヒの念獣の姿を見ることで改めて、
「あっ、こいつは絶対に念を学んじゃダメだ」
と認識したようです。
しかしツェリードニヒはすでにクラピカの船内放送で念獣の存在や念について知り、興味を持ってしまっています。
ツェリードニヒの護衛の中で念を扱えるのはテータともう一人の男性護衛の2名のみ。
ツェリードニヒはテータから念について聞き出し、念を学ぶつもりでいます。テータは「自分が念を教えることでツェリードニヒが悪用できてしまう念の開発を防ごう」と考えているようですが、果たして成功するのでしょうか・・・?
作中でも語られていましたが、その方法としては
「念のメモリを大幅に割くような燃費の悪い能力を教え込む」だったり、「苦手系統の修行をひたすらさせて習得の時間を稼ぐ」だったりがありそうです。
かなり合理的な方法ですよね。ツェリードニヒとしては念を学んでいるつもりになれるし、危険な念の開発を抑止することもできます。
ただ、問題はこういうことではないんですよね。念の習得にはゴンやキルアのように、強制的に念に目覚めさせた上、凄まじい才能を持っている者でも基礎の習得までに数ヶ月かかります。
「発」まで会得するとなると少なくとも半年〜1年は見ないと無理でしょう。
普通に念の習得をしてもそれだけの時間がかかるのであれば、ブラックホエール号が仮想新大陸に到着するまでの間(想定2ヶ月ほど)にツェリードニヒが念を習得する可能性は低いはずです。真の問題は
「ツェリードニヒが念能力者の攻撃を受けて念能力に目覚めてしまうこと」
です。この場合、ツェリードニヒが念の攻撃に耐え切ってしまうと、キメラアントたちのように急激なスピードで念に目覚めてしまうことが考えられます。
テータが本当にやるべきことはツェリードニヒと念能力者の接触を防ぐことだと私は思います。
ツェリードニヒは、現状念能力が使えることがわかっている王子、第1王子・ベンジャミンを渡航前に挑発しており、ベンジャミンもツェリードニヒを殺す気でいます。
関連記事:【ハンターハンター】カキン帝国第1王子・ベンジャミンは厄介な存在になりそう - 私の名前はジロギン。
ベンジャミンの攻撃が直接ツェリードニヒに通れば、ツェリードニヒが念に目覚めるきっかけになりかねません。
またクラピカもツェリードニヒとの接触を狙っています。もちろんクラピカの念による攻撃でも念に目覚めてしまう可能性は大いにあります(クラピカはそのこともわかっていて念で攻撃しないかもしれませんが)。
このようにツェリードニヒは船内にいる念能力者と因縁を持ちまくりです。テータはまずベンジャミンを警戒すると思います。が、クラピカとツェリードニヒの緋の目にまつわる因縁は知らないでしょうし、ツェリードニヒ本人すらクラピカのことは知らないはず。
想定外なルートからツェリードニヒと念能力者との接触を許してしまうかもしれません。
ツェリードニヒが念を使えるようになってしまうきっかけはいろんなところに蔓延っています。これはテータちゃん、かなり大変な仕事になりますよ。
でもまぁ・・・ツェリードニヒはほぼ間違いなく念を使えるようになるだろうなぁ・・・残念すぎる・・・
悪意の塊であるツェリードニヒを、その悪のポテンシャルを自覚していながらも念の攻撃を受けないように護衛しなければならないってうのも、テータとしては心苦しいところでしょうね。
たくさんの念獣、ハンター達が居ますが、テータはツェリードニヒが念を学ばないよう事を運べるのでしょうか・・・テータはそこまで強いキャラだとは思えないのですが・・・っていうかテータちゃん自身も危ないんですけどね。今後の展開が気になるところです!
追記:2018年10月15日
テータちゃんはツェリードの念習得を止めることはできませんでした(^ ^)
1週間ほどで念の基本部分を身につけ、水み式を試したところ「特質系」であることが判明したツェリードさん。
さらに守護霊獣とは別の念獣まで具現化し、完全にカオスすぎる念能力者となっています。
(引用:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ2018年46号/冨樫義博/集英社)
地獄絵図やないか!
守護霊獣、新たなる念獣とも能力は不明。ツェリードニヒは念獣のオーラを感じと照ってはいるものの、姿は見えていないようです。
凶悪な能力であることは確実!コーラを飲んだらゲップが出るってくらい確実!
クラピカよ・・・気をつけてくれ!
最後はハンターハンタークイズで終わりにします!
前回の答えは
A.賞金首(ブラックリスト)
でした!
それでは今回のクイズは「ツェリードニヒ」に関するクイズです!
A.ツェリードニヒは自分の中で「ヒトかどうかの最低ライン」としてカキン帝国についてある3つの事を知っているかどうかという基準を定めています。その3つの事とは「首都名」「与党名」とあと一つは何でしょうか?
難易度:星3(トリプル)
これはかなり読み込んでいないとわからないかもしれません!
ヒントは33巻!
答えは次回!それでは〜!