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【ハンターハンター】ベンズナイフの知名度、読者の想像以上に低い説

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クロロが愛用し、シルバも好きなベンズナイフ。

特徴的な形のためナイフとしての実用性は低そうですが、マニアの間では超高額で取引されているとのこと。

 

作中で初めてベンズナイフが登場したのは、ヨークシンシティで行われていた値札競売市でした。

キルア曰く、ベンズナイフは種類によって価値は異なるものの、最低でも500万ジェニーの値がつくそう。

それだけ価値のあるベンズナイフでしたが、売主のオジサンは300ジェニーと、1万分の1未満の金額でゴンたちに譲ってしまいました。

 

もしオジサンにベンズナイフの知識があれば損せずに済んだのに……と思ってしまいますが、実は私たち読者が考えている以上にベンズナイフはマニアックな品の可能性がある、と個人的に感じています。

そこで今回は、読者が考えるベンズナイフの知名度と作中での知名度は乖離しており、売る相手を厳選しないと高値で売れない説を書いていきます。

ベンズナイフとは

ベンズナイフとは、ハンターハンターの作中時間で100年ほど前に実在した大量殺人鬼・ベンニー=ドロンが製作したオリジナルナイフです。

刀鍛冶だったベンニーは、人を殺すたびに記念の番号入りナイフを作っていました。

ベンニー曰く「犠牲者の悲鳴や表情が(ナイフの)インスピレーションを与えてくれた」とのこと。

 

ベンズナイフの総数は、ベンニーが殺した人の数と同じ288本。

作中に登場した大量殺人鬼といえば解体屋・ジョネスがいますが、彼が手にかけた人間の数は(少なくとも)146人とされています。

ベンニーはジョネスの倍近い人数を殺しているので、相当凶悪な犯罪者だったといえますね。

 

このような背景を持つベンズナイフには熱心なコレクターが多く、キルアの父であるシルバも好きとのこと。

実際にシルバはクロロが使っていたベンズナイフを見て、「中期型」であることと「毒を塗って使うタイプのナイフ」だということを瞬時に見抜いていました。

かなりのマニアっぷりですね。

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値札競売市で出店していたオジサンがベンズナイフを売っていることに気づいたのは、ゴンでした。

しかしゴンはベンズナイフが価値のある品だとは知らず、「凝」で見たところナイフからかすかにオーラが見えたので興味を持ったそう。

ベンニーが念能力者だった、あるいは作ったナイフに無意識にオーラを込めていたものと思われます。

ベンズナイフの知名度の低さ

では本題に入ります。

値札競売市でベンズナイフを売っていたオジサンは、レオリオの交渉にまんまと乗せられて、ベンズナイフを300ジェニーで譲ってしまいました。

しかし、そもそもオジサンはベンズナイフを、マニアが提示する最低価格の500万ジェニーで売ろうと思っていなかったようで、初めにレオリオに打診した売値は500ジェニーでした。

 

ベンズナイフの持ち主だったオジサンすらその価値を知らなかったこと以外にも、ベンズナイフの知名度がかなり低いのでは?と考えられる根拠があるので、紹介していきます。

ベンズナイフは正当に評価されていない

キルア曰く、ベンズナイフは製作者のベンニーが殺人鬼だったこともあり、芸術品としては正当に評価されにくい隠れた逸品とのこと。

現実世界でも殺人鬼や死刑囚が描いた絵などが出回ることもありますが、これらが博物館などにありがたく飾られるケースはまずないと思われます。ベンズナイフと同じ理由でしょう。

 

そのためベンズナイフは一般的に、ほとんど価値のないヘンテコなナイフとしか認識されていないのかもしれません。

いや、ベンズナイフというカテゴリーがあること自体知られていないかも。

ベンニーが歴史上の有名人なら話は別ですが、幻影旅団などが当たり前にいるハンターハンターの世界で、かつて存在した殺人鬼の1人に過ぎません。

そのためベンニーの所業自体、ゾルディック家のような殺しを生業とする裏社会で生きている人間の、さらにごく一部しか知らない可能性もあります。

歴史の授業でも殺人鬼のことなんて習いませんし…津山事件など犯人が有名になった事件もありますが、やはり知っている人は限られますよね

ベンズナイフは一部の熱狂的なコレクターにとって価値がある

ベンズナイフは「殺人鬼が作ったナイフ」という背景に魅力を感じる熱狂的なコレクターに対して売らないと、キルアの言った500万ジェニーという価値はつかないのかもしれません。

 

やはりベンズナイフは正当な評価を得にくいことから、ファンは世間一般からしたら少人数の「はみ出し者」なのでしょう。

ベンズナイフの持ち主自身が真の価値を知っており、売る相手も価値を知っている人間でないと、値札競売市のオジサンのように格安で購入されてしまうと思われます。

ベンニーの所業そのものが世間にさほど知れてないと考えると、買い手と売り手のマッチングは非常に難しいでしょう。

ゼパイルですらベンズナイフを見逃していた?

ゴンがベンズナイフを見つけた際、値札には他に誰も値段を書いておらず、それが理由でレオリオは交渉をスムーズに進めることができました。

「凝」を使えば名のある芸術家が作った作品を見抜けると気づいたゴンとキルアは、他にもベンズナイフと同じくオーラを纏った品がないか探しましたが、その多くに目利きを得意とするゼパイルが値段を記載していました。

ゼパイルはオーラを見ることはできませんでしたが、持ち前の目利きの知識で価値のある品を見極めていたようです。

 

そんなゼパイルですが、ベンズナイフには値段を書いていませんでした。

売主のオジサンが数百ジェニーで譲ってもいいと考えている品が、最低でも500万ジェニーに化けるのだとしたら、お金に困っていたゼパイルは食いつきたくなるものでしょう。

 

単にベンズナイフが売られているのを見逃していただけかもしれませんが、目利きの知識が豊富なゼパイルすら情報を持っていないほど、ベンズナイフはマニアックな品と考えることもできます。

 

あるいは、ゼパイル自身はベンズナイフの価値は知っていたものの、高値で買ってくれる相手を知らなかったから、あえて見逃したのかもしれません。

それでも最低500万ジェニーで売れるベンズナイフが数百ジェニーで買えるなら、売り手の候補がいるいないに関わらず、とりあえず手に入れておこうと感じるのが自然かとは思いますが……

念能力者しかベンズナイフの価値を見出せない?

ここからはさらに想像に依りますが、ベンズナイフに価値を見出すコレクターのほとんどが念能力者という可能性はないでしょうか?

念能力者にだけ伝わる魅力がある(オーラを纏っている)から、念を使える人物でないと真価に気づけない……なんていう想像です。

 

念そのものが一般人にほとんど周知されていないことと、ベンズナイフの知名度はゼパイルでも知らないほど低い可能性を踏まえると、なんだか関連付けたくなってきます。

作中で出てきたベンズナイフの使用者(所有者?)がクロロとシルバで、2人とも念能力者であることも関連付けたくなってしまう一因です。

 

単に「クロロは世界中のお宝を盗む盗賊だから物の価値について詳しい」「シルバはゾルディック家の修行の一環として過去の殺人鬼の手口とプロの手口の違いを分析しているうちにベンニーのことを知った」などと考えれば、「念能力者だけがベンズナイフに価値を見出せる」という説はいくらでも覆りそうです。

ベンズナイフのマニア=念能力者説は根拠が薄いですかね?

キルア、シルバ、クロロが読者視点のベンズナイフの価値を狂わせている

読者視点だと、キルアとシルバがベンズナイフの知識を披露していたこと、そしてクロロが戦闘に使用していたことを知っているため、ベンズナイフは有名なように感じてしまいます。

しかし、やはりゼパイルほど知識のある人間がベンズナイフを見逃していた点に、ベンズナイフ本来のマニアックさが表れていると個人的には感じました。

 

立て続けにベンズナイフ有識者が登場したため感覚が狂ってしまいますが、ベンズナイフは一般人では価値を知る由もないほど、隠れた隠れた隠れた隠れた隠れた&隠れた逸品なのではないでしょうか?

ゼパイル「オレですら見逃しちゃうね」