私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、裁判傍聴のレポートなどを書いている趣味ブログです!

【テニスの王子様】全国区プレーヤーに認定されても良さそうなキャラ

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『テニスの王子様』では、全国大会でも上位に勝ち上がれる強さを持ち、中学テニス界で名の通った選手を「全国区(プレーヤー)」と呼びます。

全国区と明言されているのは、以下の選手たち。

  • 青学の手塚国光くん
  • 氷帝の跡部景吾くん
  • 不動峰の橘桔平さん
  • 四天宝寺の千歳千里くん
  • 立海大のレギュラー全員(幸村精市くん、真田弦一郎くん、柳蓮二くん、仁王雅治くん、柳生比呂士くん、丸井ブン太くん、ジャッカル桑原くん、切原赤也くん)
  • 聖ルドルフの赤澤吉郎くん(推定)

(ダブルスだと山吹中の地味'sと新渡米・喜多ペアも全国クラス)

いずれも作中で群を抜いた強さを発揮した選手です。

そんな彼らに肉薄した強さを持ちながら、全国区とは呼ばれていない選手もいます。

 

そこで今回は、私個人の主観ではありますが、「全国区プレーヤー認定されてもおかしくない」と感じるキャラとその根拠を紹介します。

青春学園中1年・越前リョーマ

まずはテニスの王子様こと、越前リョーマ!

日本中学テニス界に彗星のごとく現れた天才ルーキーです。

 

リョーマは関東大会以降、全国区プレーヤーとの試合が増え、勝利を収めています。

関東決勝のvs真田くん、全国準々決勝のvs跡部くん、全国決勝のvs幸村くん。

真田くんは「雷」と「陰」を封印、幸村くんは病み上がりだったため、2人とも全力ではなかったと考えられますが、それでも並みの選手では歯が立たないほどの実力。間違いなく1年生が倒せる相手ではありません。

それでも勝ってしまうリョーマは、全国区と呼ばれてもおかしくないでしょう。

 

ただ、リョーマはまだ1年生で中学に入ってからの実績がゼロだったため、全国区と扱われるのは、作中での活躍を踏まえた来年以降でしょうね。

『新テニスの王子様』でU-17世界大会にも出場してますので、来年も同年代の中で飛び抜けて強いのは確実だと思われます。

しかし中学2年になったリョーマはアメリカに渡っているようなので、今後、日本の大会に出場するかどうかは分かりません……

来年の青学、主軸がマムシ、桃ちゃん、荒井先輩じゃ全国連覇はちょっと厳しいよ〜帰ってきてくれリョーマ〜

四天宝寺中1年・遠山金太郎

リョーマを東のスーパールーキーとするなら、西のスーパールーキーといえるのが、四天宝寺中1年・遠山金太郎!金ちゃんですね!

子供の頃から南次郎の下でテニスを学んできたリョーマと違い、金ちゃんは中学に入ってからテニスをスタートし、数カ月で全国常連校の四天宝寺中で最強のプレーヤーになりました。

 

実績も高く、関西大会では昨年の全国大会準優勝校・牧之藤学院中のエース・萩くんを倒しています。

萩くんは全国で描写なく橘さんに敗北しているので実力は謎ですが、全国準優勝校のエースと呼ばれる選手ですから、全国区かそれに近いレベルだった可能性があります(描写が少なすぎるので、この記事では萩くんは除外)。

そんな萩くんを倒している金ちゃん……そもそも「四天宝寺の誰よりも強い」と言われているので、全国区の千歳くんを超えているということになりますから、実力は確実に全国区ですよね(幸村くんには歯が立ちませんでしたが)。

 

『新テニスの王子様』では天衣無縫の極みに達し、世界トップレベルの戦いにも遅れを取らない力をつけています。

リョーマと同じく、来年以降の全国区の一角は、間違いなく金ちゃんでしょう!

金ちゃんもリョーマと一緒に海外へ行ってしまう可能性もある…?

氷帝学園中2年・樺地宗弘

部員数200名以上を誇る氷帝学園中の2年・樺地宗弘くん。

中学2年生とは思えぬ巨体の持ち主で、部長・跡部くんのボディーガードかの如くいつも一緒に行動しています。

 

寡黙で何を考えているか分からない樺地くんですが、それは彼の純粋さゆえ。

赤子のように純粋な樺地くんは、相手プレーヤーの技を見ただけで何でも吸収してしまうという才能を持っているのです。

 

そんな樺地くんは、全国大会であの手塚くんと対戦。

全国区である手塚くんの一方的な試合になるかと思いきや、樺地くんは手塚くんの技を吸収し、互角に戦い始めます。

その後、百錬自得の極みを解放した手塚くんがリードを広げますが、樺地くんは百錬自得をも吸収し、見事に扱ってみせました。

最終的に天候が雨になり、コートやボールが濡れて、樺地くんが手塚くんの技を正確にコピーできなくなりミスを連発。悪天候の中でも普段のプレーを維持できるだけの経験値があった手塚くんの勝利に終わりました。

ゲームカウントは7-6。腕の怪我が完治し、万全の状態になった手塚くんをここまで追い込んだのは、他に立海大の真田くんくらい。

負けはしたものの、やはり勝負は互角で、雨が降らなければ樺地くんが勝っていた可能性さえあります。

百錬自得を吸収した段階で手塚くんと樺地くんの状態はイーブン、その上で樺地くんはパワープレーヤーでもあるため、真っ向勝負になると手塚くんは力負けしてしまうんですよね。

 

さらに樺地くんは、この試合内でとんでもないことを2つやってのけています。

1つは先述の通り、百錬自得の極みの吸収。

一種の覚醒状態である「無我の境地」のさらに奥にある「百錬自得の極み」「才気煥発の極み」「天衣無縫の極み」のいずれかに到達したプレーヤーは、『テニスの王子様』内では 手塚くん、千歳くん、イリュージョン時の仁王くん、リョーマ、そして樺地くんの5人のみ。

樺地くんは、全国区である手塚くん、千歳くん、仁王くん、そして越前南次郎の息子であり、アメリカでテニスの経験を積んできたリョーマに匹敵する才能を見せたことになります。

 

もう1つは手塚ゾーンを吸収したこと。

真田くん曰く、手塚ゾーンは無我の境地でも再現できない技とのこと。

跡部くんとの試合でリョーマが手塚ゾーンを披露したときは無我の境地を使わず、素でやってのけましたが、それでも完璧にできたわけではなかった様子。

しかし樺地くんは手塚ゾーンを見ただけで吸収し、「樺地ゾーン」として完璧に真似して見せたのです。

樺地くんの吸収は、心底侮れない能力だということが分かります。

 

常人ではまず不可能な技を吸収し、手塚くんを追い込んだ樺地くん。

作中での活躍を見たら、全国区といってもおかしくないように思えます。

 

ただし、樺地くんの欠点を挙げるとするならば、現在試合をしている相手プレーヤーの技しか吸収・使用できないことでしょう。

樺地くんは様々なプレーヤーの技を吸収してきたはずですが、試合中は相手プレーヤーの技しか使いません。吸収した技を自分のスキルとして蓄積することはできない可能性があります(忘れてしまうのか、実際の技を見ながらでないと真似できないのか)。

もしそうだとしたら、樺地くんの強さは相手プレーヤーの強さによって大きく変動すると思われます。『新テニスの王子様』では、ジローくんの手首の柔軟性を吸収できず敗北していることからも、安定的に全国区クラスの実力を保てるわけではないのでしょう。

樺地くん自身、氷帝のレギュラーになれるだけでの地力はあるとしても、それだけでは全国区プレーヤーに勝てないと考えると、吸収した技を自分のスキルとして取り込み、いつでも使えるようになる必要がありそうですね。

目指せ!仁王くんのイリュージョン!

四天宝寺中3年・白石蔵之介

金ちゃんと同じ四天宝寺中の3年・白石蔵之介くん。

個性豊かな四天宝寺の面々をまとめ上げる、しっかり者の部長ですね!絶頂(エクスタシー)です!

 

四天宝寺のメンバーが強すぎることで、団体戦でシングルス1を務めることが多い白石くんまで試合が回らず勝敗が決まってしまうため、白石くんの実力は全国大会までベールに包まれたままでした。

1年前の全国大会準決勝で立海大と戦った際も、白石くんまで試合が回らなかったとのこと。

 

作中では、全国大会の準決勝でシングルス3として出場。青学の不二くんと対戦することになりました。

青学のNo.2で「天才」と呼ばれる不二くん。しかも不二くんは、作中のシングルス公式戦でリョーマと同じく負け無し。

白石くんとも互角の戦いを繰り広げるかと思いきや、蓋を開けてみたら、白石くんが一方的にリードする展開になりました。

 

白石くんは、不二くんの「消えるサーブ」を初見で難なく打ち返し、基礎を極めた「聖書(バイブル)テニス」で圧倒。不二くんの「三種の返し球(トリプルカウンター)」も攻略し、一気に5-0のマッチポイントまで追い詰めます。

その後、リョーマの激励を受けた不二くんが本気を出し、進化したトリプルカウンターと「百腕巨人(ヘカトンケイル)の門番」で挽回。

特に百腕巨人の門番は白石くんでも攻略できず、超回転で全ての打球がネットに吸い込まれてしまいます。

それでも白石くんは諦めず、百腕巨人の門番の超回転を打ち消す回転を見つけ出し、攻略。最後は不二くんが「白龍」を打ちますがアウトとなり、白石くんが勝利を納ました。

 

不二くんはずっと、勝利に執着できない自分に悩んでいました。

実力があるが故に、相手の限界を引き出してスリルを楽しんでいるだけなのかもしれないと、思い悩んでいたのです。

そんな不二くんが、白石くんという明確な格上と戦うことで、初めて闘争心を表に見せました。

反対に考えると、本気を出さずとも公式戦で負け無し、青学のNo.2と呼ばれるほど強かった不二くんが、なりふり構わずガチらなければ一方的に負けてしまうほどの実力者が、白石くんだったといえます。

 

白石くんは試合があまり回って来なかったために注目されていなかっただけで、本来の実力は全国区相当だったのではないかというのが、個人的な印象です。

手塚くんをも凌ぐ、「心の瞳(クローズドアイ)」状態の不二くんと、白石くんの試合も見たかったですなぁ

山吹中3年・亜久津仁

次は山吹中3年の亜久津仁くん。

未成年ながら喫煙をし、他校生に暴力を振るうなど不良極まる亜久津くんですが、テニスの素質は作中でもずば抜けています。

小学4〜5年生の頃、スクールに通いテニスをやっていたようですが、当時から素行は悪く、同じスクールに通う大人たちから煙たがられていました。

そんな大人たちを代表して亜久津くんを懲らしめようとしたのが、白玉さん。5歳からテニスを始め、どんな規模かは分からない大会で準優勝3回、ベスト4 2回の実績を持つ実力者。

しかし小学生の亜久津くんに全く歯が立たず、顔面にボールを当てられるなど散々な結果に。以来、亜久津くんはテニスにやる気を見出せず、やめてしまったようです。

 

作中で亜久津くんがテニスを再開したのは、都大会の2カ月前。空いているコートでサーブを打っているところを山吹中テニス部顧問の伴爺が見ており、その才能を見出されました。

5年近くブランクがあったにも関わらず、ほぼ完璧なフォームでサーブを打てる亜久津くんは、伴爺曰く「10年に1人の逸材」。テニスに限らずどんなスポーツでもトップを取れる身体能力の持ち主なのだとか。

 

そんな伴爺の評価は正しく、亜久津くんは、5年のブランクがありほとんど練習もサボっていたテニスで、あのリョーマを追い詰めました。おそらくリョーマが初めて苦戦した相手だったでしょう。ほぼ練習なしでリョーマと互角なんて、ポテンシャルが高すぎます。

 

それ以前に、亜久津くんは「山吹中の怪物」として跡部くんたち氷帝にも知られていました。テニス部に入ってたった2カ月で、全国区の跡部くんの耳にも届く活躍っぷりを見せていたということでしょう。

関東大会で山吹が不動峰と対戦した際は、橘くんから「亜久津がいたら(勝敗は)分からなかった」と高く評価されていた亜久津くん。

全国区からも一目置かれる亜久津くんは、真面目にテニスをやっていれば間違いなく全国トップ級の猛者になっていたはずです。真面目にやっていれば……

 

『新テニスの王子様』では、U-17合宿に参加し少しばかり練習を積んだ亜久津くんですが、その成長っぷりは異常。

日本代表の主将・お頭のデストラクションをマスターし、10球打ちにも対応。さらにスイス代表・アマデウスプロとの戦いで、第8の意識・無没識に目覚め、プロから1ゲーム取るという快挙を成し遂げます。

お頭から直々に、再来年の日本の主将を任された亜久津くんは、もはや全国区を飛び越え、世界レベルに達していますね。

伴爺の目に狂いはなかった…

比嘉中3年・木手永四郎

最後は沖縄代表・比嘉中3年の木手永四郎くん。

沖縄武術の技術の1つ「縮地法」をテニスに取り入れ、沖縄代表として26年ぶりに全国出場を果たした立役者が木手くんです。

大胆かつ素早く相手の急所を突くテニスから、ついた異名は「殺し屋」。物騒な異名ですが、木手くん自身の性格もかなり物騒で、相手監督にボールをぶつける指示を部員に出したり、自分の監督にボールをぶつけたり、ラケットで相手選手を殴ろうとしたり、試合中に相手選手に砂をかけてきたりします。

 

かなりのラフプレーヤーである木手くんですが、テニスの実力は確かなもの。

作中では青学の手塚くんと対戦。全方向への縮地法で手塚くんの打つ打球を全て拾い、4-0とリードを広げます。

腕の怪我が完治し、万全の状態になった手塚くん相手に4ゲーム連取はそう簡単にできることではありません。おそらく関東大会時点の手塚くんになら勝てたでしょう。

しかし手塚くんは試合後半から百錬自得の極みを発動し、木手くんを圧倒。6-4で逆転勝利を収めました。

 

手塚くんは腕の怪我により、百錬自得の極みを封印せざるを得ない状況でしたが、それでも全国区と呼ばれ、関東大会では跡部くんと互角の試合を見せました。

当時の手塚くんになら圧勝していた可能性の高い木手くんも、全国区レベルのプレーヤーだったと見るべきでしょう。

ただ、比嘉中は木手くんが入部してから強くなった学校で、全国に出場したのも木手くんの代が3年になってから。それまでの実績がほとんどなかったため、木手くんは全国区認定されていなかったのでしょうね。

でも、うちなーの力、全国に見せてやったさー

全国区の基準は曖昧

こんな感じで、全国区プレーヤーに近い実力を持ちながらも全国区認定されていないキャラは多数。

そもそも全国区かどうかは誰が決めているのか、どんな実績を残せば全国区なのかは分からないので、基準は曖昧です。

一応「全国大会でも上位を狙えるプレーヤー」が全国区のようですが、団体戦の成績だけで見れば、手塚くん率いる青学は長年全国大会に出場できていなかったようですし、跡部くん率いる氷帝も全国常連校ではありましたが、上位入賞の経験は多くなさそうです。個人戦の成績は分かりませんが……

 

そのことを踏まえると、ほんの少し試合数が多かったり、勝ち数が多かったり、学校全体の評価が高かったりすることで、プレーヤー個人が全国区かどうかも変わってくるのかもしれません。

リョーマ、金ちゃん、樺地くん、白石くん、亜久津くん、木手くんが全国区認定されていた世界線もあったかも……?