私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、裁判傍聴のレポートなどを書いている趣味ブログです!

【テニスの王子様】治安が悪そうなテニス部

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『テニスの王子様』に登場する学校の多くが私立中学であり、公立中学出身の筆者からすると、みんな「育ちの良いおぼっちゃま」に見えます。

しかし中には荒くれ者が多く、テニス部の治安が悪化しているケースも少なくありません。

そこで本記事では、治安が悪そうなテニス部をまとめました。

山吹中

まずは山吹中テニス部。顧問の伴爺こと伴田先生は「テニスは楽しく」をモットーとしているため、部員の多くが和気藹々とテニスをしています。

一見すると治安が良いと思われそうな山吹中。しかし山吹中テニス部には、作中No.1の不良・亜久津仁くんが在籍しています(していました)。

亜久津くんは未成年喫煙に暴行、恐喝などやりたい放題。確かにテニスの才能はズバ抜けていますが、同じ部活で一緒に練習しろと言われたら、やっぱり難しいですよね……真面目にやっている部員ほど、亜久津くんは煙たい存在だと思います。

 

ですが、亜久津くんはろくに練習をせずサボってばかりだったそうなので、テニス部に顔を出した回数は、片手で数えられるくらいかもしれません。

亜久津くんが部活にいるときはピリピリしていたでしょうが、それ以外のときは割と平和だったかも……?

銀華中

続いては、都大会を第4位で通過し、関東大会まで進んだ地味に強豪・銀華中テニス部。しかし、部員の素行は良いかというと……うーん……

その根拠となるのが、休日にリョーマ・朋ちゃんとテニスの練習をしていた桜乃ちゃんが特大ホームランをかまし、銀華中のコート内にボールを入れてしまったシーン。

必死にボールを探す桜乃ちゃんでしたが、福士ミチルくんを始めとする銀華中テニス部員が悪い意味で協力してボールを隠し、仕舞いには練習用のボールをばら撒く銀華散華で、初対面の桜乃ちゃんを無意味にいびりまくります。

その後リョーマに襲撃され、手痛い罰を受けた銀華中の面々。やったことを考えると仕方ないですね……そもそも、桜乃ちゃんをいびった意味が本当に分かりません。練習しましょうよ、練習。

 

銀華中の治安の悪さは、部員たちの素行によるものだけではありません。先述の山吹中最凶の男・亜久津くんが銀華中に出入りしていました。

亜久津くんは後輩と思われる銀華中のテニス部員を脅して部室に侵入。お金を盗み、その後輩をボコボコ(物理)にしました。

亜久津くんが気軽に出入りしているだけで、銀華中の治安はだいぶ悪化しているように思えます。

そういえば、銀華中はリョーマに襲撃された後、ボールを全部奪われてましたね。お金も盗られるしボールも盗られるし、散々な目にあっています。あっ、関東大会敗退後に乾汁を飲んで病院送りにもなっていましたね。

六里ヶ丘中

愛知県代表の六里ヶ丘中も、なかなかの悪名高さ。

六里ヶ丘中テニス部は他校選手の試合をビデオで撮影し、対策を練ることで有名な盗撮チームです。

これだけなら他校もやっていることなのでギリセーフと言えなくもないのですが、選手たちの素行の悪さはかなりの問題点。プロテニス選手が出場するABCオープンの観客席で青学と立海大の悪口を大声で叩き、偶然居合わせた海堂くんを背負い投げしています。ここら辺は完全にアウトでしょう。

盗撮・悪口・暴力、三拍子揃った六里ヶ丘中テニス部内の治安も、良いとは言えなさそうです。

ちなみに六里ヶ丘中は全国大会で立海大にボロ負けしています。悪名を全国に轟かせることはできない……

不動峰中

今でこそ、橘さんを筆頭にチームがまとまっている不動峰中テニス部ですが、およそ1年前まで悲惨な状態でした。

チームは地区大会すら勝ち上がれない超弱小。顧問もろくに指導をせず、上級生から下級生へのパワハラが常習化。このような有様は他校にも知られていたようで、青学の菊丸くんは「不動峰の顧問は偉そうで嫌い」と言っていました。

 

不動峰に転校してきた橘さんが後輩たちを引き連れて新たにテニス部を設立したことで、多くの問題が解消しました。が、既存のテニス部から独立するにあたって暴力沙汰の事件に発展し、一時は大会の出場資格を失い廃部しています。

このような背景がある不動峰中テニス部も治安が良いとは言い切れません。ただ、今となっては昔の話。新生テニス部は団結力を発揮し、ごく少数のメンバーで見事全国大会ベスト8まで勝ち残る大躍進を見せました。

橘さんが転校してこなかった世界線を考えると、恐ろしいですね。

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比嘉中

他校に対してヤバさ全開な比嘉中。応援に交えて対戦校へ野次・罵倒を飛ばすのは当たり前。さらに部員全員が沖縄武術の心得があるため、リアルファイトも厭わない狂犬っぷりを見せています。

部内でもパワハラが横行。特に顧問の早乙女先生から厳しい練習を強いられてきたようで、早乙女先生は練習中に竹刀を持参。令和では完全にアウトな指導を行なっていたと見えます。

 

そんな早乙女先生に対しボールをぶつけるなど、人道を外れた行為を眉ひとつ動かさずやってのける部長の木手くん。彼も、比嘉中の治安を悪化させている元凶の一人。

手塚部長と試合をした際は、挨拶がてらラケットで顔面を殴ろうとしていました。あと砂を飛ばして目潰ししようともしていましたね。

その上、比嘉中テニス部員は木手くんが集めたためか、木手くんのバイオレンステニスイズムが他の部員たちにも浸透しています。作中では、甲斐くんと平古場くんが相手校のベンチコーチにボールをぶつけようとするラフプレーをしました。

 

比嘉中を取り締まらない大会運営サイドにも問題がありそうですね……まぁ全国大会ともなると致命傷を負う選手が出るのは当たり前なので、運営サイドも感覚が麻痺しちゃって、比嘉中のやってることくらい何とも思わないのかも?

獅子学中

作中1年前の全国大会でベスト4まで勝ち上がった獅子学中テニス部。その栄光はどこへやら、翌年の獅子学中テニス部は、ただの悪党集団に成り下がっていました。

 

青学の手塚部長が肩の治療のため九州へ訪れていた際、偶然知り合ったミユキという少女。彼女は獅子学中を全国ベスト4に導いた立役者である千歳くんの妹でした。

テニスを通して親睦を深めた手塚部長とミユキちゃんでしたが、そんな2人の関係を利用し、手塚部長に試合をするよう強要した獅子学中テニス部員たち。ミユキちゃんを人質に取り、手塚くんを脅迫し、要求に応じさせたのでした。

元チームメイトの妹を人質に取るとは、だいぶクレイジーなことをやらかしていますね。その上、「また肩を壊すかもしれない」という恐怖から実力の半分も発揮できない手塚部長に勝って「全国区に勝った」と言い張る民度の低さ。獅子学中の凋落っぷりには目も当てられません。

 

千歳くんと橘さんがいなくなった獅子学中でも全国へ進めたようですが、氷帝に5タテされ早々に姿を消しています。テニプリ世界は悪しきチームに厳しめです。

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立海大付属中

関東大会および全国大会を連覇している立海大付属中。その練習メニューは他校と比較にならないほど厳しく、耐えられずに退部してしまう部員も多いそう。

しかし、練習の厳しさ以外にも退部者が出る要因になっていそうな、バイオレンスな匂いが立海大テニス部からはプンプンします。

 

まず2年生エース・切原赤也くんの存在。彼のプレースタイルは、相手の体にボールをぶつけまくるラフプレーそのもの。しかも怒って目が赤くなると、得意のナックルサーブを連打して、膝を破壊してきます。

さらに追い込まれ「ワカメ野郎」と言われると悪魔(デビル)化。全開のパワーを込めたボールを相手にぶつけまくり、流血させ、赤く染めてしまうのです。

赤也くんのラフプレーを受けた橘さんは怪我を負い、不二くんは一時的に視力を失うといった冗談では済まされないレベルの負傷をしています。

 

そして副部長の真田弦一郎くんは、パワハラの鬼。

病気で倒れた部長の幸村くんが復帰するまで、部員全員で無敗を貫くと決意した真田くん。公式戦はもちろん、野良試合でさえ負けた部員がいれば鉄拳制裁。体ごと吹き飛ばす威力のビンタをブチかまします。

しかも真田くんは居合道をたしなみ、居合い抜きをテニスに応用した風林火山の「風」は肉眼では見えないほどのスイングスピードです。そんな真田くんのビンタが、1回でも負ければ飛んでくる立海大。試合をするのが怖くなってしまいますね。

 

部長の幸村精市くんはもっと凄まじい……彼とテニスをすると、あまりに完璧なプレーと冷静な佇まいから徐々に恐怖を感じ、五感を失うことに。最終的にはイップスに陥り、まともにテニスができなくなります。

 

赤也くん、真田くん、幸村くん。こんなヤバい面々と日々練習をしなければならない立海大は、軍隊のほうが楽なのではないかと思えるくらい過酷な環境です。

青春学園中

主人公のリョーマが所属する青春学園中等部テニス部も、残念ながら治安が良いとは言えない状況。特に2年生世代がヤバい……

 

一般部員の池田くん・林くんは、仮入部の1年生に対して理不尽なゲームを仕掛けてカツアゲ。

次期レギュラーの荒井先輩はリョーマに目をつけ、ボロラケットでの試合を強要し恥をかかせようとする(逆に恥をかかされましたが)。

レギュラーの海堂くんと桃ちゃんはケンカっ早く、部内ではいつも胸ぐらをつかみ合って怒鳴り合っている。殴り合いのケンカに発展しそうになることもしばしば。その拳の矛先は他校生に向けられることもあり、海堂くんは先述の六里ヶ丘中が放った悪口を聞いて、奇襲(物理)を仕掛けています。

手塚部長が「規律を乱すやつは許さん」と厳しくまとめているように思われる青学ですが、2年生の悪行は見逃されがちです。

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また、銀華中と同じく亜久津くんの侵入を許し部員が暴行される事件や、千石さんが女子テニス部員を視姦するという事案も発生。このように他校(特に山吹)から攻撃も受けています。

 

さらに特性乾汁による集団食中毒が頻発するなど、青学テニス部はなかなかに修羅な部活となっているのです。

仲の良いチームもあるのよ…

治安の悪そうなテニス部を挙げてみたら、作中の主要校が大半を占めてしまいましたね……もちろん仲が良くて、平和なチームもあります。

例えば、千葉県の六角中は幼い頃から一緒に遊んでいた友達同士のチームで、オフの日も海などで遊ぶほど仲良し。

氷帝は跡部様が部員の誕生日会を開くなど、圧倒的な財力とカリスマ性で治安を守っています。そもそも氷帝は幼稚舎から大学まで一貫の、ガチ金持ち&優等生しか入学できない学校なので、不良じみた生徒は入学前に弾かれてしまうでしょう。

四天宝寺は笑いを重視するチームでギスギス感は一切なし。しかし『新テニスの王子様』で他校の不良が学校に攻め込んで来るくらいには荒れている描写がありました……おそらく金ちゃんが発端なのでしょうが、金ちゃんが自分で全員返り討ちにするのでギリギリ治安が守られています!セーフ!

そんな金ちゃんは白石くんの毒手によって行動を抑制されており、四天宝寺は学校全体を見ても割と平和が保たれていると思われます。

 

ただ、治安が良いチームが必ずしも強いわけではないという点で、『テニスの王子様』は割とリアルに描かれていますよね……パワハラが横行する部活を容認する気はありませんが。