私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、裁判傍聴のレポートなどを書いている趣味ブログです!

【テニスの王子様】白玉さんという謎のテニスプレーヤー

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インターネットの片隅で細々運営している当ブログにたどり着いたあなたは、日夜『テニスの王子様』のことを考え続けている、テニプリ脳の持ち主でしょう。

あなたならきっと、彼のこともご存知のはず。

そう、ショタ亜久津くんにボコボコにされた男・白玉(しらたま)さんのことを!

この白玉さん、テニプリの登場人物の中でもとても謎が多いプレーヤーです。

本記事では白玉さんに潜む謎を紹介します。

白玉さんとは?

白玉さんはヘアバンドを装着し、白をベースとしたジャージに身を包んで登場した爽やか系のテニスプレーヤーです。

山吹中の怪童・亜久津仁(あくつじん)くんが小学生の頃(10歳前後)通っていたテニスクラブに、白玉さんも在籍していました。

クラブの中ではかなり腕が立つほうだったと思われる白玉さん。他の受講生たちから「さん」付けで呼ばれて慕われていることからも、実力の高さがうかがえます(単に年長者だっただけの可能性もありますが)。

テニスの実力は不明な白玉さんですが、受講生の話では5歳から英才教育でテニスを学んで、準優勝3回、ベスト4 2回の実績を持っているとのこと。この実績へのツッコミについては後述します。

 

小学生の頃からすでにグレまくっていた亜久津くんは、クラブでの素行もだいぶ悪かった様子。受講生たちから煙たがられていました。しかし、当時の亜久津くんにテニスで勝てる者は誰もおらず、口を出せずにいたのです。テニプリの世界では、テニスの実力で全ての上下関係が決まります。

そこで立ち上がったのが白玉さん。亜久津くんに試合を持ちかけます。

 

「オレに負けたらさっさとこのクラブやめてくれないかな。みんなの要望でね」

 

そう言い放つ白玉さんは、小学生相手に自信満々。そんな白玉さんの態度にカチンときたのか、亜久津くんは白玉さんが負けた場合「そのツラぶん殴る」という条件を付け加えました。

いざ試合になると、亜久津くんのワンサイドゲーム。しかも亜久津くんは白玉さんの体にボールをぶつけまくり、最後は顔面に直撃させました。「わざとではない」と言っていた亜久津くんですが、完全にわざと。立海大の赤也くんと同じやり口ですね。

執拗なダイレクトアタックにビビり散らかした白玉さんは、試合を放棄してどこかへ逃げ去ってしまいました。

亜久津くんがいかに非道な少年時代を送り、同時に高いテニスセンスを持っていたか示すための咬ませ犬が白玉さんだったという感じですね。

白玉さんの謎

白玉さんの紹介はここまでにして、本題に入りましょう。

初登場からほんの数ページで消え去ってしまった白玉さん。そのため情報が少なく、詳細は謎に包まれているのです。

ここから、白玉さんの謎を深掘りしていきます。

過去の実績

白玉さんの謎、というよりツッコミどころとしてよく語られるのが、先述の「実績」です。準優勝3回、ベスト4 2回という実績を持つ白玉さん……

「いや大会の規模が分からないと、すごいのかどうか判断できん!」

と、多くの読者がツッコんだのではないでしょうか。私もその一人。

 

例えば同じ準優勝でも、各都道府県の予選も含めれば万単位の選手が参加しているであろうインターハイで準優勝するのと、数人しか参加していない草トーで準優勝するのとでは話が違います。

小規模な大会でも2〜4位に入るのは難しいことですが、単に「準優勝」「ベスト4」などと言われても、やはりどの程度の大会でその成績なのか前提が分からないと「すごみ」が伝わりません。極端な話、4人しか参加していない大会でベスト4だったら、最下位ですからね。

白玉さんがどのような大会で実績を残したのか予想するのは難しいですが、白玉さんの実力から、おそらく作中で描かれている中学生の全国大会のような大規模な大会ではなかったと思われます。

テニスの実力

白玉さんがボコボコにされた亜久津くんは、テニス以外でもあらゆるスポーツで頂点を狙える運動能力の持ち主。その証に、白玉さんをボコした後にテニスをやめてから5年ほどブランクがありましたが、完璧に近いフォームでサーブを打ってみせ、山吹中テニス部顧問の伴爺を一目惚れさせました。

テニス部に入部後もほとんど練習していなかった亜久津くんですが、それでも都大会決勝でリョーマと互角に戦っています。当時のリョーマはまだ発展途上でしたが、元トッププロの父・南次郎の英才教育を受け、アメリカのJr.大会を4連覇する実力がありましたから、日本の部活動で練習しているだけのプレーヤーが敵う相手でないことは確か。そんなリョーマと互角だった亜久津くんがいかに怪物かは明らかでしょう。

その後『新テニスの王子様』で、亜久津くんの才能は平等院のお頭、鬼先輩、アマデウスプロからも評価されてましたから、ポテンシャルだけでいえば作中随一です。

 

そんな亜久津くんが相手なら白玉さんも負けて当然……と言いたいところですが、白玉さんが対戦した亜久津くんは、推定10歳前後のショタだったんですよね。まだ成長期前で、身体能力はピークを迎えていません。

現実世界でも小学生にして上級生や大人を負かすほど強い子もいますが、当時の亜久津くんが群雄割拠の中学テニス界に参戦したとしても、都大会まで勝ち上がれれば良い方でしょう。

ショタ亜久津くんにボコボコにされた白玉さんの実力が高いかというと……う〜ん……

年齢

そもそも白玉さんは何歳なのでしょうか。風貌が「バブル期のイケイケな感じを忘れられない若作りしたオッサン」みたいな感じなので、かなり歳を食ってそうに思えます。

しかし、白玉さんが所属していたテニスクラブには亜久津くんのような小学生もいましたし、白玉さんの取り巻きたちは高校生〜大学生くらいの年齢に見えます。

おそらくですが、白玉さんが通っていたクラブは、小学生〜大学生くらいまでの若手テニスエリートを育成するクラブだったのではないでしょうか。そう考えると、白玉さんも高校生〜大学生くらいだった可能性が高そう。

 

話はそれますが、高校生といえば、才能ありと認められた選手はU-17日本代表合宿に参加しているはず。白玉さんも合宿に呼ばれていてもおかしくない年齢だったと思われますが……ショタ亜久津くんに誰も勝てない選手しかいないテニスクラブでイキっていた白玉さんが、代表合宿に呼ばれるとは思えません。つまり白玉さんの実力もお察し……

テニス歴の長さと実力が比例していない

白玉さんは5歳からテニスの英才教育を受けていたそう。もし白玉さんが高校生ならテニス歴は10年以上、大学生なら15年を超える可能性があるということです。

しかし亜久津くんにも指摘されていた通り、大会で優勝した実績がない白玉さん。長いテニス歴の割に実力が比例していないように感じます。「幼い頃からテニスの英才教育を積んできた」という過去だけ見れば、リョーマと同格なのですが……

 

もちろんテニス歴が長ければ強いとは限りません。『テニスの王子様』の登場人物でいうと、手塚部長は7歳からテニスを始めたので歴は7〜8年。四天宝寺の天才・財前くんは中学に入ってから始めたので約1年、金ちゃんも中学から始めたのでほんの数ヶ月しかキャリアがありません。それでも世界に匹敵する実力になれるのですから、才能や指導方法、練習環境などのほうがテニスの強さにおいては重要です。

白玉さんはあまり良い環境で練習してこなかったのでしょう……素質が無いなんて非情なことは言えません……あっ、亜久津くんが本人に直接言ってましたね。

白玉さんの謎は永遠に解明されない

規模が不明な大会での実績、微妙な実力、年齢不詳、その割にテニス歴は長そう……

これらの白玉さんに関する謎は、おそらく作中で解明されることはないでしょう。白玉さんが再登場することはなさそうですし、亜久津くんにボコボコにされたことでトラウマになり、テニスをやめている可能性すらあります。

もしかしたら、青学テニス部の元部長・大和部長のように強化されてU-17合宿で登場するなんて展開も妄想しましたが、亜久津くんが小学生の頃に高校生以上の年齢だったとしたら、合宿にも参加できませんね。

もし白玉さんが再登場するとしたら、プロになっているパターンか……亜久津くんがプロになったら、身体を機械化し、ドーピングを施しまくった超白玉さんとウィンブルドンで戦うことになるかも?