私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、ウォーキング(散歩)の記録などを書いている趣味ブログです!

【テニスの王子様】来年の不動峰が鬼強チームになる確率100%

手塚くん、幸村くん、真田くん、跡部様など、作中の3年生世代は、まさに「黄金」と呼ぶべき世代。才能あふれるテニスプレーヤーが多く、彼らはそれぞれの学校で1〜2年生の頃から台頭し、チームを引っ張ってきました。

そんな黄金世代の反動なのか、以降の世代はどの学校を見ても、早くから実力を発揮しているプレーヤーはごくわずか……手塚くんたちの世代が卒業した来年度は、どの学校も大幅に戦力ダウンしてしまうでしょう。

そんな中で、他校と比較して戦力ダウンの幅が小さく、来年も鬼強いことがほぼ確定しているチームがあります。それが不動峰中テニス部です。

なぜ不動峰は来年も強いチームであり続けられるのか、その理由をまとめました。

新生・不動峰テニス部誕生までの軌跡

かつての不動峰中テニス部は荒れに荒れていました。

試合は上級生が優先的に出場し、実力がある下級生がいても公式戦に起用されることはありません。ではその上級生が強いかというとそんなことはなく、地区予選すら勝ち上がれない弱小無名チームだったのです。

そんな中、神尾くんや伊武くんたちの代が入部します。1年生時点で上級生より高い実力を持っていた彼らですが、部内戦で先輩たちに勝っても顧問の先生からは認めてもらえず、球拾いをさせられる日々。

 

不満を抱えていた神尾くんたちの救世主となったのが、九州の名門・獅子学中から転入してきた橘さんでした。不動峰の現状を問題視した橘さんは、神尾くんたち1年生を引き連れテニス部から独立します。

もちろん、そんな勝手を許さない上級生たち。橘さんらを襲撃し、ボコボコにしました(物理)。暴力事件を起こしたとなれば、テニスができなくなると考えていた橘さんは、自身を含め、後輩たちに反撃しないよう指示。一方的に殴られ続けます。

そこに顧問の先生がやってきましたが、「1年生たちが悪い」と決めつける始末。先生の態度を見てとうとうブチギレた橘さんは、あばれ獅子と化します。1年生たちも便乗し、暴力事件になってしまったのでした。結果、テニス部は廃部となり、一時は大会の出場資格すらも失います。

しかし橘さんは諦めません。1年生たちと再度テニスをするべく、学校とテニス部を再建するための交渉を繰り返し行い、見事、新生テニス部を誕生させたのでした。

 

部員数が団体戦の最低人数である7人というギリギリの中で活動を続けてきた不動峰。しかし作中では、かつて地区予選止まりの学校だったとは思えないほどの大躍進を見せ、全国大会ベスト8まで進出しました。

来年度の不動峰が鬼強チームである根拠

では本題に入ります。

作中の3年生世代が抜けた後、大幅な戦力ダウンを強いられそうな各校。対して不動峰は高い戦力を保ち、来年も鬼強チームであることがほぼ確定しています。

その根拠をまとめました。

部員全員が全国大会で試合を経験(各自1回以上勝っている)

来年の不動峰が強いと言われる最大の理由は、現状の部員全員が全国大会での試合を経験していることです。

不動峰は部長の橘さん以外全員2年生で構成されています。他校はレギュラーのほとんどが3年生でしたが、不動峰はほぼ2年生のチームで全国まで勝ち上がったということです。つまり橘さんが引退した来年も、全国経験者が6人いるチームで公式戦に臨めます。これほど全国経験者の多い学校は非常に珍しい。

しかも不動峰の全国大会での戦績を見ると、1回戦の越後平第二に5-0、2回戦の牧之藤学院に4-1。不動峰は部員数=団体戦のメンバー数ですから、全員が全国で1回以上勝ち星を上げているということになります。「全国大会には出場したけど、1試合も勝てずに負けました」なんていう六角中レベルではありません。全国でもしっかり勝てる力を持っているのです。

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青学の大石・菊丸ゴールデンペアが2年生の時に全国大会に進出した際は、1勝するのがやっとだったと竜崎先生が言及しています。それでも作中では全国クラスのダブルスという扱いを受けていましたから、来年の不動峰は、シングルス・ダブルスとも全国クラスと評価されるのではないでしょうか。

2大エースがU-17日本代表合宿を経験

橘さんに代わってエース選手になるであろう神尾くんと伊武くん。この2人はもちろん全国での試合を経験していますが、それだけではありません。橘さんと一緒にU-17日本代表合宿に参加し、厳しい特訓を積みました。

神尾くんは勝ち組として最新設備の中でトレーニング。伊武くんは負け組として崖の上で地獄のトレーニング。それぞれ異なる環境で鍛えていましたが、合宿参加前と比較にならないほど強くなっていることには違いありません。

残念ながら神尾くんも伊武くんもU-17日本代表には選ばれなかったものの、合宿を経験したこと自体、大きな糧になっていることでしょう。

 

他校を見ても、2年生以下で代表に選ばれたのは立海大の切原赤也くんと、四天宝寺の金ちゃん、青学のリョーマくらいです。神尾くん、伊武くんが代表に選ばれなかったといっても、他校の同世代選手たちと大きく実力を離されているわけではないと思われます。

次期2大エースが合宿を経験しているのは、不動峰にとってアドバンテージでしょう。神尾くん・伊武くんは来年になれば全国区プレーヤーに数えられるかも?

青学と友好関係ができている

部員数が極端に少ない不動峰は部費も少ないと思われ、コートやボールなどの設備を整えるにも一苦労でしょう。充分な練習環境がないことは、不動峰にとって大きな課題になるはず。

この課題を手っ取り早く解決する方法は、設備の整っている他校の練習に参加させてもらったり、練習試合を組んでもらったりすること。不動峰の場合は、私立で部員数もコート数も多い青学と友好関係ができているので、ぜひとも利用したいところでしょうね。作中では青学側からの声掛けではありましたが、練習試合をしているシーンがありました。

不動峰と青学は同じ地区にある、バスで行き来できる距離です。この近さも合同練習や練習試合を組みやすいポイント。しかも不動峰は少人数なので、青学の練習に参加しても青学部員たちの練習機会を圧迫することにはなりにくいでしょう。

 

また不動峰と合同練習・練習試合をすることは、青学にもメリットがあります。

3年生世代が卒業した青学で、関東・全国大会レベルの試合を経験した部員は海堂くん・桃ちゃん・リョーマのみ。しかもリョーマは2年生になる頃にはアメリカにいる様子が描写されています。青学に所属していても、テニス部に顔を出すことはほとんどないかもしれません。

となると、実質的に海堂くん・桃ちゃんしかハイレベルな試合を経験した部員がいないことになります。

一方で不動峰は、全員が全国での試合経験者。しかも青学とはご近所さん。練習相手として、これほど魅力的なチームはいないでしょう。青学から見ても、不動峰とより一層関係を深めていくのは悪くない話。いや、めちゃくちゃメリットが大きいといえます。

 

特に神尾くんは公式戦で海堂くんと、ストリートテニスで桃ちゃんと接点ができています。神尾くん経由で青学と連携すれば、不動峰は練習設備という課題もクリアでき、さらなる成長につなげられそうです。

スーパールーキーが入部してくる可能性あり

無名校から1年未満で都大会3位、関東大会3位、全国ベスト8の強豪校に成り上がった不動峰。知名度も爆上がりしたことでしょう。

高い実績を残し、知名度が上がったことで、来年の不動峰中にスーパールーキーが入部してくる可能性も高まったはず。全国経験者6人に加えてリョーマや金ちゃんのような即戦力レベルのルーキーが入ってきたら、鬼に金棒ですね。

 

また、不動峰が公立校だという点はルーキーの獲得に一役買うと思われます。

テニスの才能はあっても、家庭の経済状況的に私立中学には入学できない小学生も多いでしょう。そういった子たちの進学先として、不動峰はベストマッチ。公立校でありながら全国レベルの選手がいるチームで練習できるのは、私立に行けない子たちにとって希望となるはずです。

 

「子どもが小学生のうちからテニスをバリバリやらせている家庭が、貧乏なわけないだろ、このクソッタレ!」という意見も聞こえてきそうですが、ゴルフに比べたらテニスのほうがお金がかからなくて、経済的に恵まれていない家庭でも子どもにやらせることはできるからぁ……筆者も貧乏家庭で小学校〜高校まで公立だったけど、小学生の頃からテニススクールには通わせてもらってたからぁ……(震え声)

OBの橘さんが練習に来てくれる(もしかしたら千歳くんも)

橘さんが不動峰中テニス部を去ったとしても、高校に進学後にOBとして練習に来てくれる可能性があります。

2年・3年と全国大会で好成績を残している橘さんは、テニスの名門高校にスカウトされてめちゃくちゃ忙しい練習スケジュールを組まれそうではありますが、義理堅い彼の性格を考えると、スキマ時間を見つけて不動峰の練習を見に来てくれるでしょう。

しかも不動峰は実質的に橘さんが作り上げたチームですから、自分がいなくなった後にどうなっているか気になるはず。

不動峰の監督を務め、全国大会まで勝ち上がれるチームに育てた橘さんの指導を引き続き受けられるのは、部員たちにとってこの上ないことですよね。しかも橘さんは部員たち一人ひとりのことを深く理解しているでしょうから、アドバイスも的確だと思われます。さらなる戦力アップが期待できるでしょう。

 

また、橘さんはU-17日本代表合宿で、獅子学中時代の盟友である千歳くんと再びダブルスを組み、改めて親交を深めています。もしかしたら不動峰の練習に千歳くんを連れて来てくれるかもしれません。

千歳くんも全国区プレーヤーで、無我の奥の扉『才気煥発の極み』を扱う中学生トップクラスの実力者。不動峰のメンバーに無我のノウハウまで教えてくれる……かも?

橘さん自身の指導、そしてコネクションも不動峰強化に貢献するのではないでしょうか。

来年度の不動峰なら全国優勝を狙えるか?

本記事で挙げた要素を見ると、来年度の不動峰が鬼強チームになる確率100%。

団体戦メンバーほぼ全員が全国経験があるチームなんて、作中の立海大くらいではないでしょうか?

その立海大も、来年になれば全国経験者は赤也くんだけ。新部長の玉川よしおくんですら赤也くんに存在を認識されておらず、『氷帝VS立海』で丸井くんと組んだのが初陣という状態でした。やはり戦力ダウンは否めません。

もっと悲惨なのは比嘉中で、3年生が引退後、2年生でレギュラーだった新垣くん以外全員が退部し、廃部寸前まで追い込まれています(しかし新垣くんが個人戦で好成績を残し、部員が戻ってきてなんとか部を存続できました)。

世代交代で問題が起きている学校を見ると、そういった問題が一切ないであろう不動峰の差は凄まじいです。

 

全国区プレーヤーだった橘さんが抜けた穴を埋めるのは大変でしょうが、それでも不動峰は、ほぼ確実に関東・全国まで勝ち上がれる強さをキープすると思われます。

もしかしたら来年は全国優勝を狙えるかも……?