かつてヒソカにやられ、リベンジを誓っていたモブキャラ「無限四刀流の人」。
モブキャラにも関わらず、ヒソカに傷をつける大健闘。しかし返り討ちにされてしまいました。
そんな彼の得意技「無限四刀流」ですが、それより銃を使った方が強そうでしたし、ヒソカともいい勝負ができたのではないかと思うのです。
この点について考察していきます。
無限四刀流の人のおさらい
だいぶ目がキマっているイラストになってしまいました…
「無限四刀流の人はよく知っている。アイツとオレは20年来のマブダチだ」
という人は、次の項目まで読み飛ばしていただいて構いません。
無限四刀流の人とは、ゴン達が受験した287期ハンター試験の第3次試験に登場した試験官の1人です。名乗ることなく死んでしまったので、彼の名前は不明。
トリックタワー内でヒソカを待ち伏せていました。
ヒソカは前年の試験で試験官を半殺しにして失格となっています。その試験官というのがこの無限四刀流の人のようです。
その名の通り四本の剣を使い、まるでジャグリングでもするかのように相手に投げつけます。
飛び交う剣に隙はなく、何度も飛来して敵を襲うことから「無限」と名付けられているようです。
しかしヒソカ相手には大した力を発揮せず。剣を受け止め、無効化させられてしまいました。
無限四刀流の人は「ありえねぇ…オレでも剣を受け止めるまでに半年かかった」と完全に盲点を突かれた様子。
割と誰でも思いつきそうな対策ですが…こういうところに気づかない点もヒソカの期待を裏切る結果となってしまったのでしょう。
「クソーーーッ」という少々下品な言葉を最後に、殺されてしまいました。
剣を投げるより銃の方が速いし強そう
少し離れた敵を連続攻撃できる「無限四刀流」ですが、それなら銃の方が速いし威力もあるのではないかなと思います。
まずは、ハンターハンターの世界における拳銃の威力についてもおさらいしておきましょう。
念能力者には銃撃も有効
作品によっては、拳銃はあまり強い武器として描写されないことも。
ある程度強いキャラに対して使っても弾丸を弾かれてしまったり、そもそも当たらなかったりと、不遇な扱いをされる傾向があると感じます。
しかし、ハンターハンターの世界だと、銃はかなり強い武器のようです。
念能力者に対しても有効であることが描写されました。
関連記事:【ハンターハンター】念能力者に拳銃での攻撃は有効なのか?
王位継承戦でのクラピカやヒュリコフ
王位継承戦編では、銃を見たクラピカのリアクションや銃撃されたヒュリコフのシーンから銃の強さがうかがえました。
クラピカは第3王子の護衛・サカタが銃を所持しているのを見て、さらに大型の銃やマシンガンの存在を警戒していました。
さらに、第1王子の護衛・ヒュリコフは第2王子・カミーラに頭を撃たれて出血。
大怪我には至らなかったものの、念能力者にもある程度銃が効く描写がありました。
(第1王子・ベンジャミンには効いてませんでした。念の系統や習熟度、元々の体の強さによって耐えられる銃の威力・銃弾数に差はありそうです)
ウボォーギンが規格外すぎた
ただ、序盤でウボォーギンに銃撃が効いていなかったことから、念能力者に銃は効かないと思ってしまいがち。
ウボォーギンは人間離れした肉体を持っている上、その肉体を強化できる「強化系」の念能力者。
防御力はケタ外れに高いはずです。
ウボォーギンが例外なだけで、念能力者にとっても銃は脅威になると思います。
クラピカの元上司であったダルツォルネは、雇い主のノストラードに「銃弾10発くらい耐えられる」と言われていました。
「耐えられる(効かないとは言っていない)」わけで、やはり高威力の銃やマシンガンなどを使われたらオーラでガードしてもやられてしまう可能性があると考えられます。
関連記事:【ハンターハンター】銃弾10発耐えられるダルツォルネってそこそこ強かったんじゃない?
無限四丁流ならヒソカといい勝負できたかも?
剣を投げるスピードよりも銃弾の方が速いでしょうし、念能力者相手にも効くのであれば、やはり銃を使った方がメリットが大きかったのではと思います。
無限四刀流の人は、剣を受け止めるだけでも半年以上かかったと言っていました。
でも拳銃なら、武器屋に行って買ってくるだけで、修行期間も短く済んだはず。
つまり「無限四丁流」にしておけば、もっと早くヒソカにリベンジできたかも。
ハンドガンの装弾数を10発前後と考えると、四丁、つまり最低40発近くは相手に撃ちこめるこになります。
無限四刀流のように止めることはまず難しいでしょうし、数発当たれば致命傷になりかねない威力の攻撃が数十回飛んでくる…
ヒソカ相手に全弾当てるのは難しいとはいえど、もっといい戦いになったのではないかと思います。
ヒソカは努力の方向を間違った相手を切る説
鍛え方次第では、ヒソカと十分戦える可能性を秘めていた無限四刀流の人。
再戦した時も、見逃してあげても良かったと思うんですよね(旧アニ版だと気絶させるだけで済ませていました)。
でも、ヒソカ的に見限るだけの理由があったのでしょう。
無限四刀流の人がヒソカにリベンジするまで約1年。
この1年があれば、もっと強い技を鍛えたり、念能力の修行をしたりすることも可能だったと思います(無限四刀流の人が、トリックタワーに捕らえられている囚人でなければ)。
努力の方向性をすっかり間違ってしまっていたように感じます。
関連記事:【ハンターハンター】無限四刀流の人は念能力者だったのか?考察してみた!
この無限四刀流の人の末路は、天空闘技場のカストロに似ていますよね。
カストロもヒソカにやられてからリベンジするまでの2年、念の修行をしましたが独学であったためお粗末な仕上がりでした。
やはりヒソカは見切りをつけて殺害。
ヒソカは努力の方向性を見誤ってしまった人は、成長する可能性があるとしてもその時点で命を摘み取ってしまうのかもしれません。
関連記事:【ハンターハンター】ヒソカはカストロの成長をもっと見守っても良かったのでは?
奇術師として半端なジャグリングは許せなかった説
ただ、無限四刀流もヒソカに全く通用しなかったわけではなく、肩に傷を負わせていました。
もっと鍛えたり、念能力を応用したりすれば、やはり強くなっていたとも思えます。
それでもヒソカが殺してしまったのは、無限四刀流の人の半端なジャグリングに内心ブチギレだったからかもしれません。
ヒソカは奇術師を名乗り、ピエロのような姿をしています。
やはりジャグリングのような曲芸も得意なのではないでしょうか(トランプもよく投げてますし)。
そんなヒソカの前で、ピエロ専業ではない無限四刀流の人が中途半端でお粗末なジャグリングを披露したものだから、頭にきて始末してしまったのかもしれません。
銃を使うとロマンに欠ける…
無限四刀流の人は、銃を使えばもっと強かった…
合理的に考えるならそうなのかもしれませんが、彼が刀をグルグル回してブンブン投げることにこだわったのには、何か理由があったのでしょう。
もしかしたら、彼のポリシーやプライドが、銃を使うことを許さなかったのかもしれません。
もし無限四刀流の人が操作系の念能力者だったとしたら、刀にこだわった理由もわかります。
使いこなしたものであるほど念の精度も上がるでしょうし。
・・・まぁもう再登場することはないキャラなので、タラレバで語るのはやめしておきましょう。
後出しなら、自分の都合のいいように批評できちゃいますからね。
色々と弱点がある技を自信満々に使っていたお茶目なところこそが、無限四刀流の人の魅力なのかもしれません。