私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、裁判傍聴のレポートなどを書いている趣味ブログです!

【ハンターハンター】歌うイズナビ。ディスられるバショウ。

 

カキン帝国の王子やその他VIPたちが参列する、第一回日曜晩餐会が開催。

晩餐会は王室主催の音楽会ということで、楽器の腕や歌声に自信のある者たちによるライブシーンが描かれました。

 

出港から、若造としゃべっていたイズナビ師匠、合法の麻薬を吸っていたバショウも音楽会に参加し、ステージに上がりました。

が、この2人のシーンがおもしろすぎるのです。

 

ハンターハンターを考察する者としては、カチョウ王子とフウゲツ王子の能力やカチョウの護衛をしていたハンター協会員・キーニの考察をするべきでしょう。

でもですね、こういうメインストーリーに関わる考察は誰かがやってくれると思うんですよ。

 

私としてはイズナビ&バショウが気になった仕方がなかった・・・この2人を見逃すわけにはいかない!

ということで考察していきます。

 

 

 

 

イズナビとは

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(出典:HUNTER×HUNTER 9183P/冨樫義博/集英社)

 

クラピカの師匠にあたる男性です。

黒髪に無精ヒゲを生やした、見かけはただのおっさん。

しかし、念の存在すら知らなかったクラピカに半年で基礎から「発」の開発、「制約と誓約」まで教え込み、ウボォーギンを倒すレベルまで成長させた凄腕の教育者でもあります。

 

クラピカはもともと木刀の二刀流で戦う戦闘スタイルでしたが、鎖と体術で戦うスタイルに切り替えています。

戦い方までイズナビが教えたのかどうかわかりませんが、もしそうだとしたら有能of有能、ウィングやビスケ以上に教え上手かもしれません(クラピカの素質が高かったことも影響してるでしょう)。

 

関連記事:【ハンターハンター】クラピカの師匠「イズナビ」が師匠としてかなり有能な件

 

ブラックホエール号には、クラピカの要請を受けて乗り込みました(弟子から仕事をもらう師匠の図)。

第6王子・タイソンの護衛をしています・・・が、サボっている姿ばかり描かれています。

同じくタイソンの護衛をしているジュリアーノという若造と一緒におしゃべりしまくりです。

 

現状、タイソンの身に危険が発生していないからこそサボれる、平和の表れかもしれません。

しかし、クラピカやセンリツは担当する王子を全力で守ろうと決意している裏で、イズナビ師匠はタイソンにほとんど思い入れはない様子。

 

タイソンの念獣についても「これはなんだ?」というような感想を言うばかりで、真剣に分析していません。

イズナビ師匠の全力を見れる日は来るのでしょうか・・・?

 

関連記事:【ハンターハンター】クラピカが追い詰められる裏で特に何もしていないイズナビ師匠

 

バショウとは

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(出典:HUNTER×HUNTER 8巻91P/冨樫義博/集英社)

 

体格の良いリーゼントヘアーの男性です。クラピカとは、マフィアのノストラード組に雇われたハンター同士として知り合いました。

 

初対面の時はクラピカに「私に話しかけるな」と、考えられないほど冷たくあしらわれていたバショウさん。

しかし、ヨークシンシティでの一件やそれ以降の仕事(描写なし)でクラピカとの信頼も深まったのか、カキン王子たちの護衛を務めるハンターとして召集されました。

クラピカやセンリツと同じく、ネオンの力を失ったノストラード組に残っていたようですね。

 

バショウは第7王子・ルズールスの護衛をしています。

ルズールスとは話が合うようで、一緒に麻薬(合法)を吸っておしゃべりをするなど、友達のような付き合いをしています。

他のハンターたちとは違う意味で王子に近しい存在になっているみたいです。

 

ルズールスにも直接的な危険が及んでいないので、バショウの活躍も少なめ。

ヨークシンで幻影旅団に対して恐れをなしていたバショウとしては、何も起きないに越したことはないでしょうね(全員に言えることですが)。

 

バショウの念能力は「流離の大俳人(グレートハイカー)」

バショウが書き記した俳句(川柳)の内容が現実になるという、隠れたブッ壊れ能力です。

 

ただ、俳句にすればなんでも現実になるのかは微妙なところ・・・作中では、

「オレ様が 殴ったものは みな燃える」

「我が問いに 空言人が 焼かれ死ぬ」

と炎関係の句だけ読んでいました。もしかしたら燃やすだけの能力の可能性も0ではないかも・・・?

読んだ句の出来によっても効力が変化するようです。

 

関連記事:【ハンターハンター】バショウの「グレートハイカー」なら暗黒大陸の生物や厄災も操れる?

 

では音楽会の様子に移りましょう!

 

歌うイズナビ

音楽会のプログラムによると、イズナビ師匠とジュリアーノはロック演奏をするとのこと。

 

本番前のイズナビ師匠は「なぜオレが・・・(こんなことしなくちゃならないんだ)」とイヤイヤやっている雰囲気をかもし出していました。

ジュリアーノが「王子命令」と言っているので、イズナビも直前までライブステージに上がるなんて思ってもみなかったんでしょうね。

 

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(出典:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ2018年45号/冨樫義博/集英社)

 

初登場時は柔道着を着ていて、おしゃれとは無縁そうだったイズナビ師匠が、こんなかっこいい服装までして。

だいぶ本人の意に反することをさせられているようです。

 

で、実際にステージに上がったイズナビ師匠はというと・・・

 

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(出典:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ2018年45号/冨樫義博/集英社)

 

ノリノリやないかい!!

完全に酔いしれちゃってます。自分の美声に酔いしれちゃってますよ。

 

いや、マンガなので美声なのかどうかわからないですけど、わざわざステージに上がるくらいですから、歌はうまいんでしょうね!

 

何でしょう、歌い終わった後に

「オレそんなにノってた?まぁオレ、友達とカラオケ行くと『マイク持つと性格変わるよね』って言われることあるから、それが出ちゃったのかな?」

とか言いそうな感じがあります。

クラピカに念を教えていた時のイズナビ師匠とは、だいぶイメージが違いますね。

 

 

イズナビ師匠がブラックホエール号に乗ってから、最初に見せた活躍が歌か・・・

意外な特技があるものですね。ジュリアーノもさりげなくエレキギター弾けてますし。

 

もしかしたらイズナビ師匠の念が歌に関係している可能性も・・・?

いや、普通の特技かな?

 

にしても、イズナビ師匠の歌声が気になりますな。

 

 

イズナビはイケメン

タイソンの護衛はみんな超絶イケメンで、完全に顔採用しています。

そんなタイソンがイズナビにステージに上がれと命令し、ジュリアーノと2人だけのステージを用意(他の護衛はアカペラ合唱でグループ化)。

実際に歌声を聴いたタイソンの目がハートになっているということは、イズナビ師匠ってかなりイケメンなんでしょうね。

 

まぁ確かにイケメンだとは思いますが、そんな設定がイズナビにあったとは・・・

クラピカもイケメンですので、イケメン師弟だったようです。

 

教育者としても優秀で、イケメン・・・学校の先生だったら生徒にも、生徒のお母さんたちにも人気になるパターンですね。

 

 

 

ディスられるバショウ

イズナビが歌う前に、バショウと協会員のリッジによる「フリースタイルバトル」が行われました。

 

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(出典:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ2018年45号/冨樫義博/集英社)

 

フリースタイルバトルというのは、1対1でリズムに乗りながら交互に相手をディスる(悪口を言う)という勝負です。

 

動画がありましたので、貼っておきます!(この動画も面白いです)

 

youtu.be

 

バショウの見かけからして、確かに相手をディスるの得意そうですが、本当にフリースタイルもやるんですね・・・

 

フリースタイルって、見た目以上に頭を使うんですよ。

韻を踏みながら相手をディスる言葉を探し、歌詞としてつなぎ合わせる。豊富な語彙力と頭の瞬発力が求められます。

ですので、フリースタイルバトルをたしなむ人たちって、意外と高学歴の人も多いんですよね。

 

バショウもプロハンターですし、頭のキレは常人以上でしょう。

単純に勉強ができるという方向とは別方面で頭の良さを生かしているようですね。

念能力に俳句(川柳)を使うくらいですから、特に語彙力には自信があるのでしょう。

 

・・・でも、バショウとリッジがフリースタイルバトルをしているコマだけ見ると、一方的にバショウがリッジにディスられてるだけっぽく見えます。

 

3コマあるのですが、リッジのディスりをバショウが黙って聴いているだけです。

せっかく3コマも使うなら、バショウのディスる姿も見たかった・・・

 

実はバショウはフリースタイルバトルなんてできなくて、リッジのディスりに対抗できず、すぐに部屋へ戻り泣いてしまった・・・なんて展開も面白いですね。

 

バショウの私服が役に立った

王子の護衛を務めるハンター協会員は、スーツを着ています。

音楽会では演目に合わせて着替えていたようですが、バショウは普段着ている私服でしたね。

一応持ってきていたのでしょう(さすがのカキン帝国といえど、そでの破れた中二病ジージャンの衣装までは用意してないはず)。

 

バショウの私服は、フリースタイルバトルの雰囲気にかなり合っています。

こんなところで役に立つとは、バショウも思わなかた・・・いや、わざわざ私服を持ってきていたということは、こういう事態(フリースタイルバトルをする可能性)も考えていたのかも?

 

だとしたらさすがプロハンター!

 

音楽で操作される可能性

最後に少し真面目な考察もしましょう!

晩餐会には王子たちが参加していますが、第1王子・ベンジャミンと第2王子・カミーラは出席していなかったようです。

 

おそらくこれは「音楽を対象者に聞かせることで発動する操作系の念」を警戒してのことではないでしょうか?

 

 

ハルケンブルグは念能力者ですが、真面目なので晩餐会にもきちんと主席してそう。

ツェリードニヒなど念を学び始めている王子は参加しているのか不明(たぶん会場にいるのでは?)。

 

関連記事:【ハンターハンター】第9王子ハルケンブルグの念能力強すぎ!対処できる念能力者はいるのか?

 

やっぱり念に精通している人は音楽を警戒しますよね。しかも演奏しているのは念能力者のハンター協会員ですし。操作される可能性は高めです。

 

・・・まぁ、センリツのフルートが船内放送もされてしまい、欠席しても意味なかったようですが。

 

また、ハンター協会員に演奏させ、王子の護衛から引き離しているあたり。カキン帝国側がハンター協会を信用し切っていない感じもしました。

晩餐会で王子が狙われても、私設兵や専属の家臣がいるから問題ないと判断しているのかもしれません。

 

ただカチョウ・フウゲツ(あと生きていればたぶんサレサレも)は自分たちが出演しようとしていたようですが、けっこう危ないことしてますよね。

音楽会が直接関係しているわけではありませんが、案の定カチョウは・・・

 

 

 

まとめ

ということで、イズナビとバショウの隠された一面に注目してしまいました!

 

どうです?見逃せずにはいられないでしょう?今まで情報の少なかった2人の意外な特技が明らかになりましたからね!

 

とはいえ読者からすると、歌を歌ったりディスられたりする活躍をこの2人に期待しているわけではありません。

イズナビはどんな能力なのか、バショウの能力はどう役立つのか・・・そっちの方が気になります。

 

タイソン、ルズールスともこれまで動きのない王子です。しかし、王子の人数が減るほど動かざるをえなくなるでしょう。

その時こそイズナビ、バショウの活躍が見れるはず!

 

2人の見せ場が来るまで待つさ・・・いくらでもな。