私の名前はジロギン。
この記事を読んでいるあなたは、幹部・四天王を集めて、敵を倒すための会議をしたいと考えている悪の組織のボスでしょう。
幹部・四天王が集まる会議には、雰囲気づくりが欠かせません。
今にも雨が降り出しそうな悪天候の中で会議してこそ、悪の組織らしさが出るものです。
しかし、天気は会議に合わせてくれません。
どうしても天気が悪くならず、会議の雰囲気づくりが難しい時の対策を本記事で紹介します。
- 組織の幹部・四天王が会議する日は悪天候が定番
- もっとも簡単な方法!「会議を曇りの日に合わせる」
- 主人公は待ってくれない!天気がいい日の緊急会議はどうする?
- いろんな組織に見る会議のやり方
- さいごに:幹部・四天王会議は雰囲気がとても大切
組織の幹部・四天王が会議する日は悪天候が定番
私がイメージする幹部・四天王が参加する会議は、
誰もいない荒野に立った高い塔の上に、四天王たちがそれぞれ佇み話をしている。
そして天気は曇っていて、雷鳴が轟いている。
という感じです。
もう少し伝わりやすくなるように、イラストも描きました。
細かいイメージはそれぞれだと思いますが、四天王たちがお日様の下で会議をする姿は想像できないでしょう。
「只者ではない集団」という雰囲気を出すためには、天気の悪い日に会議しなければなりません。
常人は晴れた日を好む。しかし四天王はあえて曇った日を良しとする。
それが四天王たちの人間離れした異質さを醸し出すポイントです。
もっとも簡単な方法!「会議を曇りの日に合わせる」
悪天候の日に会議をするもっとも現実的な方法は、曇りの日に会議を設定することでしょう。
毎朝のニュース番組や、お天気予報アプリなどを使って、事前に天気を把握しておくのがおすすめです。
当日の天気だけ見て会議を設定しても、幹部・四天王たちが出席できるとは限りません。
できれば翌日〜1週間後までの天気を把握しておきましょう。
そうすれば、ただでさえ出席率の低くなりがちな幹部・四天王たちも、会議に参加しやすくなります。
さらに、会議を曇りの日に合わせれば、天気を変えるために特殊能力を使う必要がありません。
幹部・四天王の中に天候を操る能力者がいると、ついそのメンバーの力に頼ってしまいがち。
しかし、誰か一人の力に依存してしまうと、そのメンバーが不満を抱えてしまう可能性があります。
また、そのメンバーが不在の時に会議の雰囲気づくりが不十分になり、さらなる欠席者を生み出しかねません。
このような面から見ても、曇りの日に会議を合わせ、それ以外の日はやらないのが理想的です。
四天王たちの出席率が低い理由
会議の出席率について触れたので、少しお話を挟みます。
幹部・四天王の会議出席率は組織によって様々ですが、低いところだと50%を切ってしまうケースもあるようです。
これにはいくつか理由が考えられます。
会議の出席率でお困りのボスは、自分の組織・部下が以下の状態に陥っていないか振り返ってみてください。
- 会議に参加する意味がない→議題を見直し無駄な会議を省こう
- 参加しないことがかっこいいと思われている→時には部下を恐怖で支配するのも重要
- 部下同士の仲が悪い→座席の配置に気を遣おう
- ボスのワンマン組織になっている→部下の意見を取り入れる姿勢を見せよう
このような対策を行い、幹部・四天王たちが参加したいと思える会議を目指しましょう。
主人公は待ってくれない!天気がいい日の緊急会議はどうする?
ただ、曇りの日に合わせて会議をすることには問題点もあります。
それは、主人公がいつ侵攻してくるかわからないということです。
しかも、四天王という立場の人たちは「まさか〇〇(メンバーの一人)がやられるとは…」と油断していることも多く、慌てて会議に臨むというケースもしばしば。
このような緊急会議の場合、会議の雰囲気づくりに割く時間がありません。
晴れの日でも会議を決行しなければならない状況も考えられます。
その場合、どのようにして会議の雰囲気づくりをすればいいのでしょうか。
コツを紹介します。
ボロそうな建物の中で会議する
もっとも簡単な雰囲気づくりの方法は「ボロそうな建物の中で会議する」ことです。
いかにも敵組織のアジトっぽいボロ屋の中でやれば、その日の天候に関わらず怪しげな雰囲気を演出できます。
外だと「風が強くてお互いの声が聞こえない」「曇りだったのに突然雨が降ってくる」なども考えられるので、屋内で会議するメリットは大きいでしょう。
昨今は屋外での雰囲気づくりが難しいことから、屋内での会議を基本としている組織も増えてきています。
出典:日本悪の組織協会
こちらは、日本国内に存在する悪の組織に対して行なったアンケート結果です。
屋内で会議をする組織の数は、1980年代〜2010年代の30年ほどで約10倍に増えています。
この表からも、徐々に屋内で会議を行う組織が増えているのがお分りいただけるでしょう。
勝手に廃屋を使うのは注意
会議の場所として最適な廃屋や廃ビル。
しかし、誰も使っていなそうな建物にも持ち主がいるケースがあります。
勝手に使うと不法侵入になる恐れがあるので注意してください。
自分が所有していない廃屋には勝手に入らないようにするべきです。
警察を呼ばれてしまう可能性があります。
悪の組織にとって警察は強大な敵。
捕まって事情聴取などされては、組織の存続に関わります。
地下施設で会議する
屋内で会議をするなら、ボロい廃屋だけでなく地下施設もおすすめ。
「光の当たらない地面の下で、人知れず暗躍する」という印象を持ってもらいやすい環境です。
さらに、地下を英訳すると「Underground(アンダーグラウンド)」。
このかっこよさも魅力といえます。
もっと環境にこだわりたいボスは、「何もない真っ白な部屋」を用意するのもおすすめです。
ボロい廃屋とはまた異なる、おしゃれな悪の組織感も演出できます。
最近のトレンドとして、「おしゃれ+悪(主人公とはまた別の正義)」を追求する組織も増えているようです。
夜に会議する
「会議の雰囲気づくりに使えそうな廃屋や地下施設なんてない」
そう考えた組織のボスには、夜に会議をするという方法もおすすめです。
場所ではなく時間帯を変えてみましょう。
悪の組織にはダークなイメージが重要。
夜は曇り日の以上に暗さが演出できる場合があります。
しかし、夜であればどこでもいいわけではありません。
満点の星空の下では、怪しさ以上にロマンチックさが強まってしまいます。
悪の組織はロマンとかけ離れた存在でなければなりません。
おすすめは「月しか見えない場所」です。
都心は月しか見えない場所も多いので、会場選びの場として活用しやすいでしょう。
夜会議をするなら勤務時間を調整しよう
夜に会議を行うなら、幹部・四天王たちの勤務時間に注意して下さい。
通常の勤務時間よりも長くなってしまう場合が考えられます。
夜に会議をした分は、振替で休みが取れるよう配慮してあげましょう。
組織によっては、幹部・四天王には残業代を支払わないという制度を適用していることもあります。
残業代がつかないのに夜に会議をすると、幹部・四天王たちの不満が募りかねません。
主人公が攻めてきている緊急事態といえど、幹部・四天王たちを無理に働かせると、組織の崩壊につながります。
1日の勤務時間は、7〜8時間を目安に設定するよう工夫してあげてください。
リモートで会議する
「どうしても幹部・四天王の会議にピッタリな環境が見つからない…」
そんなボスに最適なのがリモート会議です。
2020年から、会議のやり方を見直す組織が善悪問わず急増。
自宅で作業する機会が増えたことで、「ZOOM」などのアプリを活用したリモート会議が注目され始めました。
「ZOOM」などのアプリには、背景を変える機能が搭載されています。
例えば、青空の画像を背景にすれば、家の中にいても晴天の下で会議しているような雰囲気を作り出せるのです。
この機能を応用すれば、会議にピッタリな場所がなかったとしても、最適な雰囲気づくりが可能。
参加する幹部・四天王に怪しげな画像を用意させれば、廃屋も地下施設も不要、時間帯も気にせず会議ができます。
アプリを使ったリモート会議には、他にもメリットがあります。
- 音声だけで会話でき、終盤まで幹部・四天王の顔を隠せる
- 会議の様子を録画して、他の組織に自慢できる
- 基本無料で使える
新しい会議の形として、ぜひ取り入れてみてください。
いろんな組織に見る会議のやり方
実際に悪の組織たちは、幹部・四天王会議をどのように演出しているのでしょうか。
3つの組織を例に見ていきましょう。
どんな会議づくりをしようか迷っているボスは、参考にして下さい。
HUNTER×HUNTER『幻影旅団(げんえいりょだん)』のケース
出典:HUNTER×HUNTER 8巻/冨樫義博/集英社
13人のメンバーで構成される「幻影旅団」。
全員がA級の賞金首という少数精鋭の盗賊団です。
画像は幻影旅団の初登場シーン。仮のアジトととしていた場所での会議です。
幻影旅団は、誰も使っていなそうな廃屋で雰囲気づくりをしています。
かなり怪しげな雰囲気が出ていますね。
そして屋内なので、天気の心配もなし。かなり合理的な会議のやり方をしています。
おそらく、幻影旅団は勝手に廃墟を使っていると思われます。
かなり強気な会議をしていますが、幻影旅団ほどの実力者にとって警察は敵ではありません。彼らほどの力があるからこそできる会議です。
幻影旅団のケースは、少し上級者向けな会議と言えます。
関連記事:【ハンターハンター】幻影旅団はどうやって念能力を習得したのか? - 私の名前はジロギン。
NARUTO『暁(あかつき)』のケース
出典:NARUTO 27巻/岸本斉史/集英社
幻影旅団よりも再現性の高い会議を行なっているのが「暁」です。
暁の構成メンバーも幻影旅団と似ており、全員が危険度Sランクに認定された忍者たち。
しかし、暁は洞窟のような場所を選んでおり、幻影旅団以上に人目につかない所で会議をしています。
ここなら警察の目も届かないでしょう。
さらに暁はリモート会議も取り入れています。
メンバーはそれぞれ別の場所にいながら、特殊な術で会議に参加しているのです。
幻影旅団以上に合理的かつ実現しやすい会議をしています。
ただ、リモート会議をするための術ありきの手法であるため、やや中級者向けな会議と言えるでしょう。
関連記事:【ナルト】うちはイタチの顔の線の正体は何か?線がある理由は何か考察してみた! - 私の名前はジロギン。
新世紀エヴァンゲリオン『ZEELE(ゼーレ)』のケース
出典:新世紀エヴァンゲリオン
幻影旅団よりも、暁よりも簡単で、理想的な幹部・四天王会議を実現しているのが『ZEELE』。
人類補完計画を企てるおじさんたちの組織です。
ZEELEの会議は基本的に音声のみで行われます。リモート会議です。
メンバーの顔が見えず、怪しげなアイコンが浮かぶのみで、謎の組織である感じがにじみ出ています。
ZEELEと同様のシステムを作るのは難しいかもしれませんが、音声通話アプリを使ってリモート会議をすれば、ほとんど同じようなもの。
背景画像などを工夫すれば、どのような組織でも真似できるでしょう。
最近始動したばかりの組織でも、ベテラン組織顔負けの会議ができる、初心者に優しい雰囲気づくりです。
まずはZEELEに近い方法から初めてみるのがいいでしょう。
さいごに:幹部・四天王会議は雰囲気がとても大切
「たかが会議の雰囲気にこだわる必要があるのか?」
この記事を読む中で、そう感じた方もいるかもしれません。
友達同士での「夏休みの旅行どこいく?」とか、同僚同士での「忘年会の出し物何にする?」とか、そのような会議であれば雰囲気づくりは必要ないでしょう。
しかし、幹部・四天王の会議は違います。
重苦しい空気感、常人では近寄れぬ雰囲気がなければ、会議をする意味がないのです。
結局大したことは話し合っていないのですから、せめてもの雰囲気づくりが欠かせないのです。
実際に悪の組織のボスをやられている方なら、この気持ちをお分りいただけるかと思います。
本記事を参考に、理想的な幹部・四天王の会議実現を目指してください。