ハンターハンター395話『結成①』では、なんとついに幻影旅団の過去エピソードがスタートしました!
幻影旅団が結成される前、まだ団員たちが幼かった頃(小学生くらいの年齢?)の様子が描かれています。
タイトルが『結成①』ということは、これから数話使って幻影旅団が結成されるまでの流れが描かれるのでしょう。
ということで今回は、395話『結成①』の感想と考察をまとめました。
※本誌の画像等はありませんがネタバレを含む内容のため、単行本派の方はご承知の上お読みください。
- エイ=イ一家の隠しアジトを発見
- エイ=イ一家の動向から幻影旅団の過去を思い出すノブナガ
- チビッコ時代の幻影旅団員たち
- シーラはクラピカの追憶編に登場した女性
- クロロは天才ボーイ
- 395話『結成①』全体的な感想
エイ=イ一家の隠しアジトを発見
394話『想定』で、シュウ=ウ一家の若頭・ヒンリギとシャ=ア一家の若頭・オウは、第3層にある3101号室の奥がエイ=イ一家の隠しアジトにつながっていることを突き止めました。
しかし部屋に入った者が突如として姿を消したため、念によるトラップが仕掛けられていると判断。
その後の処理は幻影旅団(ノブナガ・フィンクス・フェイタン)に任せることにしました。
その裏でヒンリギは、391話『衝突②』で一般渡航客の夫婦が持っていたビデオカメラをネコチャンに変え、エイ=イの構成員(「パンピー最強説」って言っていた女の子)が入っていった「C831」という一般客室エリアにつながる入口を撮影していた録画映像を確認。
そこにリンチにボコボコにされた男・ベリゴルと左利きのビレ(両方ともエイ=イの構成員)が入っていき、同じ入口から出て来ていないにもかかわらずまた一般客室エリアに入っていったことからワープしていると確信。
この情報をオウと第4王子私設兵たちに共有し、オウがベリゴルとビレを追跡(できれば生け捕りに)することになりました。
エイ=イ一家の動向から幻影旅団の過去を思い出すノブナガ
一方、オウから3101号室がエイ=イのアジトにつながっていることを聞いたノブナガ・フィンクス・フェイタンは現場に直行。
念の罠が仕掛けられていると分かっていても問答無用なようで、隣の3102号室からその奥にあるエイ=イ一家のアジトに侵入を試みました。
クロロには相談せず、自分たちでカタをつけるみたいですね
エイ=イ一家のアジトは3101号室の奥だけでなく、複数の部屋に跨っているとフィンクスが予想。そのため、明らかに罠が張ってある3101号室ではなく3102号室から侵入を考えたのだと思われます。
ノブナガが3102号室のトイレの壁を刀でスパスパッと切ると(トイレの中に入らず切ってたけど、これノブナガの発?遠隔で切れる的な?)、案の定、エイ=イ一家の隠しアジトになっていました。
しかし中はもぬけの殻。構成員たちは別の場所へ逃げた後でした。
エイ=イの危機管理能力の高さに違和感を覚えるフィンクス。
その理由は、ノブナガが斬首したルイーニーがあまりにも浅はかな行動をしていた上、念について素人丸出しだったにも関わらず、アジトにいたであろう構成員たちの動きは素早く「統率された意志」と「戦闘慣れした経験」を感じるため。
そんな連中がルイーニーのような迂闊な人物を旅団に差し向けたことが疑問な様子。
それに対してノブナガは「ルイーニーは身代わりに過ぎず、彼が死んだことで他の構成員たちの身が引き締まり、迅速かつ的確な行動が取れた」と予想。
そしてエイ=イの行き当たりばったりのような行動と「諦めと怒りが原動力だった」ことが、かつての幻影旅団のようだと語り、回想へと突入します。
チビッコ時代の幻影旅団員たち
作中から20年近く前であろう流星街。
そこには1本のVHS(ビデオテープ。もう古の機器)を奪い合うチビッコ幻影旅団員たちの姿がありました。
102話『9月4日①』でクロロが「始めはただ欲しかった」と回想していたとき、意味深に登場したあのVHSですね。
VHSを見つけ出したのはクロロ(かわいい)、フランクリン(指がまだつながってる)、シャルナーク(髪ボサボサで歯抜け)の3人。
しかしVHSを見つけた場所がガキ大将っぽいウボォーギンとその相棒?のマチのナワバリであり、ケンカが勃発。
ウボォーギンの投げた木片?らしきものがシャルナークの頭にヒットし、フランクリンはウボォーギンと殴り合いを始めます。
一足先に逃げたクロロの前に現れたのは、バイクに2人乗りするフィンクスとフェイタン(完全に暴走族)。
クロロからVHSをカツアゲするも、それはクロロたちが以前見つけたゲルマ語(恐らくハンター世界の公用語)をジャンナ語(ゲルマ語の方言みたいな言語)で解説する、当時のクロロたちにとっては内容を理解できないビデオでした。
しかも全20巻あるうちの20巻目。フィンクス・フェイタンが見てもさっぱりだったことでしょう。
当時の旅団員たちはみんな、何でもいいから価値のありそうなものを「ただ欲しかった」だけだったんでしょうね
その後クロロは流星街にある教会?(全宗教会?)へと足を運び、神父・リゾルの許可を得てVHSを見てみることに。
鑑賞室にはパクノダ(ベリーショートカット)がいて、クロロとはかなり仲が良さそうでした。クロロはパクノダのことを「パクちゃん」、パクノダはクロロのことを「クーちゃん」呼び。
なにこの関係…何なの…コレ…
肝心なビデオの内容は、当時世界中で人気の「清掃戦隊カタヅケンジャー」。
戦隊モノの特撮でした。
クロロ曰く、VHSの持ち主が録画ミスしたもののようですが、他に何かヤバげな映像が写ってる可能性もゼロではないかも…?
とりあえず、「このVHSはハンゾーの探している隠者の書」だとか「センリツの探している闇のソナタの演奏が録画されている」だとか、いろんな考察を見た記憶がありますが、どれもハズレだったみたいですね。
私はずっとエ○チなビデオだと思ってました!すみません!
クロロはカタヅケンジャーを言語の分からないみんなで楽しめるよう、すでにゲルマ語を理解していると思われるパクノダ、そしてシーラとサラサの力を借りて、吹き替えを試みます。
395話は一旦ここで終了。
どうやら幻影旅団は最初から1つのグループだったわけではなく、派閥のようなものがあったみたいですね。
何だかドラえもんの世界のようです。
- クロロ・フランクリン・シャルナーク→好奇心旺盛なキッズで、特にシャルナークがのび太っぽい
- ウボォーギン・マチ→ジャイアンとスネ夫っぽいキッズ
- フィンクス・フェイタン→ジャイアンには敵わないけどたまに出てくる不良っぽいキッズ
- パクノダ・シーラ・サラサ→インテリでしずかちゃんっぽいキッズ
創設メンバーの1人であるノブナガは今回登場せず。
気になるのはシーラとサラサの存在ですね。
シーラはクラピカの追憶編に登場した女性
シーラといえば、クラピカの過去エピソードに登場した女性です。
足を怪我しており、治療しながらクラピカとパイロに、クルタ族の外の世界について教えていました。
長年このシーラが何者なのか謎のままでしたが、395話で幻影旅団と関わりのあった人物である可能性が浮上してきました。
シーラがクルタ族と接触したことが、幻影旅団がクルタ族を襲ったことに関係している線は濃厚でしょう。
さらに、シーラの怪我が治ってもまた怪我をして何度もクラピカたちの世話になっていたのは、395話でシーラが「冒険活劇ディノハンター」という本を読みながら歩いていて、転びまくるためであることが描かれています。
シーラはまだ数コマしか登場していないため、今後どのように幻影旅団と関わるのか(あるいは創設メンバーだったのか?)、クルタ族と幻影旅団の因縁にどう影響するのか分かるのは次週以降になりそうです。
サラサは初出のキャラのため、現状どのような人物なのかほぼ不明。
彼女も幻影旅団に何らかの形で関わってくるのでしょう。
クロロは天才ボーイ
作中で群を抜いた知能の高さを誇るクロロは、ショタ時代から子供とは思えぬ能力を発揮していた様子。
覚えたばかりの言語の文字起こしを短時間で行い、パクノダに対してナチュラルに「パクちゃん好きだー!」と発言し、天性の人垂らしっぷりも見せていました。
これもうパクちゃん、クーちゃんに惚れてるだろ!!
先ほど旅団メンバーをドラえもんのキャラに例えましたが、クロロは完全に出来杉くんですね。
流星街の大人(先述のリゾル神父)もクロロの独創性や探究心に期待しているようで、長老会に呼んで流星街が抱える問題の解決案を求めようとしています。
この流星街が抱える問題というのは恐らく、395話の中で言及された「流星街の人間は社会的に存在しないから何をしてもいいという考えで、住人を狩りにやってくる悪党たちがいること」ではないでしょうか。
流星街がマフィアと手を組む(人員を差し出す代わりにマフィアによって安全を保証してもらう)ようになるまで毎年数百名の犠牲者が出ており、そのうち7割が15歳未満だったとのこと。
後に流星街の「報復の掟」が生まれることになるそうですが、その役割の一端を担う存在としてクロロが幻影旅団の前身となる組織の立ち上げを提案する……なんて展開になるのかもしれません。
395話の終盤では流星街にやってきた人間による人狩りの様子も描かれましたし、クロロと関係のある誰か(シーラかサラサかパクノダ?)が攫われ、それを助けると同時に流星街の問題にこれまで以上に危機感を覚える……なんてベタな予想をしています。
ノブナガの言う「諦めと怒りが原動力」という言葉から、もしこの展開なら攫われた人は助からなかったのかな……となると攫われたのはシーラかサラサ?
また、もしこの人狩りに裏でマフィアも関わってたとしたら、流星街は約束を破られたことになります。そして幻影旅団がマフィンコミュニティーへの攻撃を考えた理由にもつながりそうですね。
旅団がコミュニティーを攻撃したのは、流星街とコミュニティーの関係を切って自分たちが流星街を守る意思表示でもあったのかな?
それにしても、幼少期のクロロは作中と違ってかなり明るく、純粋な性格だったみたいですね!
114話『9月4日⑬』のパクノダの回想で、一瞬だけ幻影旅団結成のタイミングと思われるシーンが描かれました。
その際に、マチが「あれ…クロロ?」と疑問符を浮かべていたのは、クロロの印象が大きく変わったからかもしれません。
パクノダの回想シーンで登場した旅団メンバーは395話の時より大人びて見えるので、395話から数年後に幻影旅団が結成されるのでしょう。
その際にクロロに大きな心境の変化があったのだと見られます。
実はネオンと会話してたときのクロロの方が素に近いのかも?
395話『結成①』全体的な感想
まさかこのタイミングで幻影旅団の過去が描かれるとは……
何年も謎だった幻影旅団の目的や結成秘話が明らかになりそうなので、ファンとしては期待大ですね!
ここから数話が、今回の連載分の山場になる気がします(また10話で休載するなら)。
ただ、ちょっと不安な面もあるんですよね。
少年マンガあるあるだと思うのですが、過去エピソードが描かれた悪役キャラって、そのすぐ後に退場しちゃいます。
ここまで引っ張ってきた旅団の過去を描くということは、ブラックホエール1号内での一悶着で旅団は退場となってしまうのかも……と不安なのです。
旅団ファン(マチ推し)である私としたら、今後旅団の活躍が見れなくなるのは悲し過ぎます……いつかは来ることだと分かっていたとしても……
まだ決まったわけではありませんが
もし幻影旅団が退場するとしたら、やはりヒソカに大半の団員が殺されるパターンですかね?
それか旅団が活動目的を失って(またはゴンやキルア、クラピカと接触しないであろう目的を見出して)、団員はひとまず生存するけど本筋には関わらなくなるパターンもあるかな……?
けれど、わざわざクロロvsヒソカを描いたのに敗北したヒソカを生かしたのは旅団を全滅させる(団員を減らす)ためだったと考えると、前者の可能性が高そうですかね。
少なくともエイ=イ一家には負けないでほしい!
ここ数日で念を習得したばかりで!体系的な修行を積んでいないエイ=イの構成員に!幻影旅団が負けるなんて考えたくない!!
幻影旅団がんばえーーー!!