私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、裁判傍聴のレポートなどを書いている趣味ブログです!

ハンターハンターが12月11日(月)に再開?本当に年内再開はあるのか?

 

私の名前はジロギン。

 

ハンターハンターが休載してから数ヶ月。

毎週月曜日のお楽しみがなくなってしまったという方も多いかと思います。

私もその1人で、本来1週間の始まりで、モチベーションの上がりにくい月曜日でも、

今日を乗り切ればハンターハンターが読めるぜ!

と期待に胸膨らませ、乗り切っていました。

 

また休載してしまった今、胸のふくらみに穴が開いて、しょんぼり気分で月曜日を迎えねばならなくなりました。

まぁ、ハンターハンターは休載期間の方が長いので、それが通常通りといえば通常通りなのですが。

 

 

しかし、なんと昨日!

ネット上で

ハンターハンター再開

が噂されていました!

buzz-plus.com

 

12月11日(月)発売のジャンプにて再開

とのことです。

 

・・・本当なのでしょうか?

前回、6月26日に連載再開した時は、2〜3ヶ月前からネット上で噂されており、

噂通りの連載再開となりました。

34巻の発売が同日かつ、アマゾンなどでも事前予約が開始されていたため、

噂の根拠にはなっていたと思います。

www.g913-jiro.com

 

ただ今回の12月11日連載再開については、まだソースらしいソースが見当たりません。

週刊少年ジャンプの公式サイトにも特に言及はなさそうでしたし、

www.shonenjump.com

 

今週発売の週刊少年ジャンプ内にも特に発表らしいものはありませんでした。

f:id:g913:20171130165839j:plain

 

ワンピースが連載20周年を迎えたですね。

私が5歳の時から連載していたのか。

多少の休載はあれど、ほぼ毎週のように掲載されてますもんね。

すごいことです。

それにひきかえハンターハンターは・・・ううっ・・・

 

 

本題に戻ります。

ハンターハンター再開・・・どうなんでしょうねぇ?

まだ確たる証拠はないといったところでしょうか。

 

まだ先の話とはいえ、あと2週間くらいで連載再開になるということですからね、

そろそろ発表があっても良さそうですが・・・

さすがに来週くらいには何かしらの正式な発表がありそうです。

もし本当に再開するのであれば・・・疑いすぎかな?

 

 

前回の休載の時に、ジャンプ本誌の冨樫先生からのコメントに

「年内に再開します」

との旨のコメントがありました。

 

もしこのコメント通りであれば、来月12月中に再開するはずです。

まぁ冨樫先生にもやりたいゲーム事情はありますし、執筆状況ではコメント通りにならないかもしれませんが、大ファンの私としては、ぜひ再開して欲しいところです。

 

 

ですが、最近ハンターハンターも休載が続いてしまい、再開してもそんなに騒がれなくなってしまいましたね。

再開しても10週くらいでまた休載になってしまうので、「単行本でまとめて読めばいいや」でしたり、「ストーリー忘れちゃったから読んでない」などという人も多そうです。

 

以前のようにみんんがみんな再開を心待ちにしているわけでないのは仕方ないかと思います。

ただ私はハンターハンターファンの一人として、再開が待ち遠しいですし、連載期間中は嬉々として読みたいと思います。

 

また当ブログでも情報を追ってみたいと思います。

 

今回はここまで!それでは!

 

 

【テニス王子様】「千の技を持つ天才」忍足侑士とその技を把握している氷帝テニス部員たちの謎

最近「テニスの王子様」熱が再燃しており、今回もテニスの王子様考察をしたいと思います。

これまではハンターハンターの考察が多かったですが最近ネタ切れいろんな作品のキャラクターや技の考察もしたいなと思い始めたので、挑戦中です。

 

今回は氷帝学園テニス部3年の

忍足侑士(おしたりゆうし)

について考察したいと思います。

 

忍足は「千の技を持つ天才」と称され、技の数だけなら作中でずば抜けて多いです。

1000個も技があるなんて、もはや本人でも把握できているのかわかりませんが、恐ろしいことに本人だけでなく、氷帝テニス部員までもが忍足の技を把握しているのです。

f:id:g913:20171128144223j:plain(引用:テニスの王子様 32巻53P/許斐剛)

本来ならばありえないことだと思いますが、

  • 忍足が1000個の技を開発できた理由
  • 氷帝テニス部員が忍足の技を把握している理由

を考えてみたいと思います。

忍足侑士とは?

f:id:g913:20171128144049j:plain(引用:テニスの王子様 32巻11P/許斐剛)

氷帝学園中等部テニス部の3年生。メガネと肩まで伸びた青い髪が特徴的な男性です。

東京に住んでいますが、関西出身で関西弁で話します。大阪代表・四天宝寺中の忍足謙也(おしたりけんや)とは、いとこの関係です。

 

同じく3年生の向日岳人(むかひがくと)とダブルスのペアを組んでおり、ネット際でのアクロバッティックなプレーで敵を翻弄・攻撃する向日を、後方から忍足がサポート、あるいは自身も攻撃する連携プレーが強みでした。

宍戸・鳳ペア結成前までは氷帝の最強ダブルスだったようですが、忍足・向日とも相手を軽視する部分があり、その油断から敗北してしまったようです。

 

関東大会初戦の青学戦ではダブルス2として出場。大石が怪我で出場できなくなり、急遽生まれた菊丸・桃城ペアと戦いました。

序盤は忍足・向日ペアが連携プレーで圧倒しますが、その優位から生まれた油断と、菊丸のプレー、大石が桃城に残したアドバイスがきっかけとなり敗退しました。

 

その後、全国大会では因縁の桃城とシングルスで再戦。

桃城の山ごもりで鍛えた洞察力と以前の何倍にも上がったパワーに押されましたが、忍足も真っ向勝負を挑み辛くも勝利。

個人的に関東大会で負けた借りを返すことはできましたが、団体戦として氷帝は青学に敗北する結果となりました。

 

部長の跡部から忍足は「天才」「氷帝一のクセ者」などと呼ばれ、その実力は高く評価されていたようです。青学でいうと実力No.2の不二に近い立ち位置のキャラクターでしたが、桃城とライバルのような関係になりました。

 全国大会にて忍足の「天才」という呼び名は、「千の技を持つ天才」という意味だということが判明しました。

忍足の技

作中で登場した忍足の技は1000個あるうちのごく一部のみです。

まずはその技を紹介します。

心を閉ざす

f:id:g913:20171128143412j:plain(引用:テニスの王子様 32巻38P/許斐剛)

これは千の技に含まれているかどうか微妙です。技というより「状態」に近いので。

忍足は超絶ポーカーフェイスで、心を閉ざすことができます。

 

このポーカーフェイスの前では、山ごもりで感覚を研ぎ澄まし、相手の表情、仕草から感情を読み取ったり、風向きや影の向き、何分後に雨が降るかまで感じ取れるようになった桃城ですら心が読めなくなるレベルでした。

心を閉ざした状態から技を繰り出すことで相手の隙をつけるようになり、技の精度も高まります。

羆落とし

f:id:g913:20171128143545j:plain(引用:テニスの王子様 15巻24P/許斐剛)

青学の不二と同じ技です。相手のスマッシュを後ろ向きで打ち返し、相手の対応できない背後に弧を描きながらボールを落とす高等技術。

「羆落とし」という技名は不二が使う場合の名前で、忍足の場合は別の名前が付いているかもしれませんが、作中では明らかになりませんでした。

 

当たれば意識を失いかねない威力がある桃城のダンクスマッシュをも打ち返し、忍足の前ではスマッシュはほぼ無意味状態でした。が、全国大会にてパワーが大幅に上がった桃城のダンクスマッシュには力負けしてしまいました。

F&D(フェイクアンドドロップショット)

f:id:g913:20171128143638j:plain(引用:テニスの王子様 32巻49P/許斐剛)

普通のショットと見せかけて、ドロップショット(ボールの勢いを殺してネット際に落とすショット)に切り替える技です。

 

もともと忍足はドロップショットをよく使い、相手を翻弄することが多かったのですが、心を閉ざし、かつフェイントをいれることでよりドロップショットの成功率を高めています。

F・A・S(フラットアプローチショット)

f:id:g913:20171128143724j:plain(引用:テニスの王子様 32巻51P/許斐剛)

相手がラケットを構える隙さえ与えないほどのスピードで打つショットです。

技名は付いていてかっこよさそうですが、すなわち「ものすごく速いショット」ってことです。これについては後述します。

S・S・A・S(サイドスピンアプローチショット)

f:id:g913:20171128143808j:plain(引用:テニスの王子様 32巻53P/許斐剛)

強烈なサイドスピンをかけたボールがカーブしながら相手コートに入り、バウンド後もさらに曲がり続ける変則的なショットです。

打球を追いかけるとコートの外まで大きく走らされるほど曲がります。

 

このような技が登場しました。

中学3年の夏までに1000個の技を作れる?

忍足が「千の技を持つ天才」だと発覚したのは全国大会でしたが、「天才」と呼ばれていたのは関東大会くらいからでした(それ以前から呼ばれていたと思いますが、描写なし)

「テニスの王子様」は主人公のリョーマが中学生になった春から夏までの3〜4ヶ月くらいの出来事を描いており、関東・全国大会は夏頃に開催されました。

 

忍足が千の技を持つ天才と呼ばれるようになるには、少なくとも忍足が中学3年の夏までにすべての技を作らなければなりません。

もし忍足が中学入学直後から技の開発をしていたとしたら、期間は約2年と1/4年ですね。

日数にすると821.25日くらいですか・・・

できないこともない!

1日に1個、調子のいいときに2個開発すれば、3年生の夏までに1000個の技を開発することは可能ですね。

 

氷帝は全国でも有名な強豪校ですから、忍足もほぼテニス漬けの生活を送っていたはず。

練習中はもちろん、授業中、家に帰ってから・・・1日中ずーっとテニスのことを考え続けていたでしょうから、1000個の技を開発することもできなくはないでしょう。

 

まぁ、全国大会常連校のレギュラー選手になれる人って、現実でも小学生、あるいはもっと前からテニスをやってきた人も多いですから、忍足も中学入学前から技の開発をしていた可能性はあります。

そしたら日数的に言えば余裕でできますね。

忍足の技は現実的な技が多い

「テニスの王子様」の技といえば、相手選手を観客席まで吹き飛ばしたり、五感を奪ったり、オーラをまとったりと非現実的な技が多いです。

一方で忍足の技は、羆落とし以外は現実的な技ばかりです。

 

例えば、先述の「F・A・S(フラットアプローチショット)」は回転の少なく速い直球を打つ技ですので、実際普通のショットです。

プロでなくても、テニス経験者なら決め球として打つようなショットですね。

 

忍足の技は、技というより「忍足の持つ技術に名前をつけている」感じがあります。

特殊な技術だけではなく、一般的な技術も含めてです。

「千の技」ともなると、忍足がプレー中に見せる一挙手一投足に名前が付いているレベルになるのではないでしょうか。

 

「それは技と言えるのか?」と疑問符がつきそうですが、忍足も中学生ということを考えると、いろんなことに名前をつけたくなっちゃっても仕方ないと思います。

でも技名は全く凝ってなく、ショットの名前を英語にして、イニシャルを並べて略してる技がほとんどのようですから、厨二病過ぎてはないですね。

部員が忍足の技を把握している謎

1000個も技があったら、忍足自身忘れている技もあるでしょう。

公式戦で1回も使ったことがない技があってもおかしくないです。

さらに不思議なのが、同じ部員といえど他人が作った技を、試合の応援に来ていた氷帝部員たちが把握しているということです。

普通は興味を持てなく、覚えたりなんてしないでしょう。この点も考えなければなりません。

 

氷帝テニス部は作中でも屈指の「厳しい部活」なんですよね。

公式戦、部内戦に関係なく、1度でも試合に負ければ2度と公式戦には起用されず、それは団体戦のレギュラーメンバーでも変わりません。宍戸や滝はレギュラーから外されてましたね。

f:id:g913:20171128143907j:plain(引用:テニスの王子様 14巻128P/許斐剛)

THE・体育会系の厳しい部活である氷帝テニス部。そのストイックさは部長の跡部も然り。

跡部は200名いるテニス部員全員の顔と名前などを全て把握しています。

ゆえに跡部は氷帝でも絶対的な存在であり、部員からも超絶信頼されています。

 

これだけストイックなのだから、練習中に

「忍足の千の技品評会」

みたいなものがあって、それを部員全員で見て、覚えるなんてことをしていても不思議ではないかと思います。

 

部員もたくさんいるので、全員と1球勝負をしながら忍足が技を披露することもできそうです。忍足と部員たち全員の練習にもなりますし。

その上で試合中の応援を盛り上げられるように、部員たちみんなで忍足の技1000個を暗記した・・・また忍足も暗記しやすいようにアルファベットを並べただけの技名にした・・・

 

これで合点がいった!

テスト勉強や受験など、覚えることが多い学生たちにとって、同じテニス部の同級生、先輩の技とはいえ1000個も覚えるのはきつそうですね・・・(氷帝は大学まで一貫だから受験しない人が多いか)

結論

ということで、まず忍足が千の技を開発できた理由は、

忍足の持つ比較的現実的なテクニック一つ一つに名前をつけたから。

そして氷帝テニス部員たちが忍足の技を把握していた理由は

練習を兼ねて忍足の技を見る機会があり、氷帝のストイックさと応援を盛り上げるために暗記する必要があったから

だと私は考えました。

 

忍足の技は現実でもできる技が多いとはいえども、千の技なんて持ってたら「どれ使おうかな?」って迷っている間に相手にポイント取られちゃいそうですね。

頭がこんがらがりそうです。

 

結構簡単に言ってますけど、1000個の物を自分だけで管理するって相当大変ですよ。

世界の国名だって覚えるの大変ですけど、所詮200くらいですからね。その5倍の情報量です。

 

1000個の技を開発し、名付け、管理している忍足は間違いなく「天才」ですし、それを暗記している氷帝テニス部員たちもさりげなく天才だと思います・・・

 

 

【テニスの王子様】タカさんはパワープレーヤー以外と戦わせた方が良かったんじゃない?

 

青学で一番のパワープレーヤーといえば、タカさんこと河村隆(かわむらたかし)ですね。

 

タカさんの放つ打球は重量感満載で、並のパワーでは太刀打ちできない威力を誇ります。

そんなタカさんは作中で、他校のパワープレーヤー達と勝負することが多かったです。

しかし思い返してみると、タカさんの打球を返せるパワーを持つプレーヤーが少ないのであれば、タカさんはパワープレーヤー以外と試合させた方が確実勝ち星を上げられたのではないか?と思うのです。

その点について考察してみました。

 

 

 

河村隆とは?

f:id:g913:20171124174136j:plain(引用:テニスの王子様 16巻55P/許斐剛)

青春学園中等部テニス部の3年生です。普段はおとなしく礼儀正しい青年ですが、ラケットを握ると性格が変わり、英語混じりのオラオラ口調で超攻撃的になります。

相性は「タカさん」です。

 

実家は寿司屋を営んでおり、本人も中学を卒業後、寿司屋を継ぐつもりでいます。

タカさんの寿司屋では青学テニス部も試合後の打ち上げをしていて、だいぶお世話になっています。

 

青学でも随一のパワープレーヤーで、サーブやショットの威力は凄まじく、力のないプレーヤーではラケットを弾かれてしまうほどです。

またそれだけパワフルなプレーであるがゆえに、タカさん自身もたくさんラケットを壊しているようです。

 

得意技は、フルパワーでラケットを振り抜く「波動球」と、そこから派生した「ダッシュ波動球」などです。

f:id:g913:20171124174350j:plain(引用:テニスの王子様 16巻119P/許斐剛)

どれもパワー系の技であり、放てば敵校のパワープレーヤーですら返せない威力を誇りますが、同時に自分の腕に大きな負担をかける技でもあります。

作中では序盤から最後までパワープレーを貫きました。

パワープレーヤーの脅威

作中において、勝ち上がれば上がるほど各校にパワープレーヤーが存在していました(最強の中学・立海大にはいませんでしたが、真田や幸村などパワーではどうしようもないプレーヤーがいるので例外)。

例を挙げると、四天宝寺と不動峰の石田兄弟、比嘉中の田仁志、氷帝の樺地など。

何なら、彼らはタカさん以上に体格があります。

タカさんが身長180cm、体重65kgほどなのに対して、他校のパワープレーヤー達は身長190cm前後、体重80kgオーバーのさらなる巨漢達です。

 

彼らとまともに打ち合えるのは、青学だとタカさん、「百錬自得の極み」が使える手塚、リョーマ、ギリギリ桃城くらいです。

手塚と樺地が戦ったときは、同じ条件だと体格差で手塚が押されてしまうくらいパワープレーヤーは驚異的な存在であることが明らかになりました(樺地はパワー以外のスキルもかなり高かったですが)。

 

でもそれは逆も然り。

敵校のパワープレーヤー以外の選手にタカさんを当てればまともに打ち返せず、確実に勝てそうです。しかし青学の顧問・竜崎先生はそのような采配をほとんどしませんでした。

1勝の価値

タカさんをパワープレーヤー以外に当てれば勝てるとは思います。

しかし、よく考えるとそれはパワープレーヤーを有する敵校も同じなんですよね。

パワープレーヤーをタカさん以外の選手に当てれば勝率は格段に上がるでしょう。

結局タカさんが他のプレーヤーにパワーで勝ったところで、青学も敵校のパワープレーヤーに負けを喫してしまえば、1勝1敗であまり意味をなさなくなってしまいます。

だったら、パワープレーヤーにタカさんを当てて、パワー勝負を制してもらったほうが、1勝の価値が上がります。

味方選手を守る

さらに、先述の通り、敵校のパワープレーヤーたちはタカさんより屈強で、打ち合うだけで怪我をしかねない選手もいます。

f:id:g913:20171124174800j:plain(引用:テニスの王子様 14巻168P/許斐剛)

そんな選手に対して、手塚や、不二、リョーマと言った主力選手を当てるのは危険な行為とも言えます(のはずですが、竜崎先生は全国大会でリョーマと田仁志、手塚と樺地を戦わせるという謎采配に出ました)。

 

味方選手を守るためにもタカさんはパワープレーヤーと勝負しているのだと思います。

 

 

 

タカさんの強みを生かす

タカさんの得意技である「波動球」や「ダッシュ波動球」は、足元を固め、全力でラケットを振り抜くパワフルな技です。

例外はあれどもほぼ一撃必殺で、まともに返せません。

 

決まれば強い大技ですが、その分隙も多い技でもあります。

足元を固める分、動きながら打つことはできなさそうですし、振り抜いた後に打球が返ってきてしまった場合、対応が遅れそうです。

そういった意味でも、タカさんは真っ向からのパワー勝負を受けてくれる相手だからこそ生きるプレーヤーでもあると思います。

f:id:g913:20171124175045j:plain(引用:テニスの王子様 16巻127P/許斐剛)

もし、パワーのないプレーヤーが相手の場合、タカさんとのパワー対決は間違いなく避けます。波動球なんて食らいたくなくて当然です。

そうなれば、タカさんを前後左右に走らせて、パワープレーを封じてくるでしょう。それができてしまうプレーヤーは関東・全国クラスだとたくさんいます。

 

タカさんは当時のレギュラーメンバーの中では、新入生のリョーマを除くと最も遅くレギュラーになった選手です。

パワーは青学最強でも、他の技術、スピードなどは劣るのかもしれません。

となると、タカさんのパワー勝負に対して、真っ向勝負を受けてくれるパワープレーヤーが相手でないと、タカさんをレギュラーとして起用する意味がなくなってしまうのも事実です、シビアですけどね(しかし、青学は選手層が薄いので、タカさんに次いでレギュラーとして試合に出られそうな選手もいないです)。

 

タカさんは自身の強みを生かすためにも、対パワープレーヤー専用選手として起用されているのだと思います。

結論

とうことで、青学がタカさんをパワープレーヤーとばかり戦わせる理由は

  • パワー勝負を制する人がいないと1勝の価値がなくなってしまう
  • 敵校のパワープレーヤーから味方選手を守る
  • タカさんの強みを生かす

これらのためだと思います。

 

人間離れした技術や謎の能力などで戦うプレーヤーが多い中、パワー一本で勝負するタカさんの試合は泥臭く、テニスの王子様という作品の中ではあまり目立たないと思います。

 

ただ、タカさんがいないと青学が詰んでいる場面も多いんですよね。

関東大会の樺地や、全国大会の石田銀などはタカさんがいないと誰も抑え込めませんでした。

タカさんがいないと青学の全国制覇は難しかったと思います。それくらい重要な選手です。

 

タカさんがレギュラーになる前の青学は、敵校のパワープレーヤーに対してどう対抗していたのでしょうかね・・・

もしかしたら手塚たちの代の上の世代にタカさん並みのパワープレーヤーがいたのかもしれませんが。

 

 

【テニスの王子様】海堂薫の「スネイク」というテニス少年たちを魅了した技

 

今回は、あの錦織圭選手も憧れた大人気テニス漫画「テニスの王子様」について書いていきます。

考察というよりは、「こんなことがあったんだよ」という昔を振り返る記事です。

 

かくいう私も、「テニスの王子様」を見てテニスを始めました。めちゃくちゃ魅了されましたね。

原作ではなくテレビアニメから入りました。確か、小学校4年生くらいだったと思います。

 

憧れましたよ、主人公の越前リョーマ・・・ではなく

海堂薫の「スネイク」に!

 

 

 

海堂薫とは?

f:id:g913:20171123181952j:plain(引用:テニスの王子様 2巻25P/許斐剛)

主人公・越前リョーマが入学した青春学園中等部のテニス部2年生です。

バンダナ姿で、口数が少なく一人でいることの多い陰キャラ・・・かと思いきや同級生の桃城や他校生と喧嘩になることも多い熱血な男性です。

 

強豪とされる青学テニス部で2年生にしてレギュラー選手になった実力者ですが、リョーマと初めて戦った校内ランキング戦で敗北。

その後、3年生の乾のサポートもあり、素振り1500回や数十キロのランニングなどハードなトレーニングを毎日こなすことで、強くなっていった青学でも屈指の努力家です。

 

プレイスタイルは、防御重視で相手の隙をつく「カウンターパンチャー」というスタイルです。海堂は相手を左右に揺さぶり、体力を削ったところを攻撃するテニスを得意としています。

まるで蛇のようにしつこいプレイスタイルから「マムシ」とも呼ばれていました(こう呼んでいたのは桃城くらい)。

乾のトレーニングメニューによりスタミナが何倍にも強化された海堂は、さらにプレイに磨きがかかりましたが、やはりリョーマ、手塚、不二からシングルスの座を奪うことは難しく、作中後半ではダブルス選手として試合に出ることが多かったです。

 

この海堂が得意としていた技が「スネイク」という技です。

スネイクとは?

足の体重移動の瞬間に、ラケットを大きく振り抜き、ボールに回転を掛ける技です。

回転によってボーツは大きく曲がり、相手のコートに落下します。

相手から角度の強いボールを打たれた時に、緊急回避として使われることが多いです。

f:id:g913:20171123182217j:plain(引用:テニスの王子様 2巻22P/許斐剛)

本当は、「バギーホイップ(ウィップ)ショット」と呼ばれる技術です。牛車を引く牛を叩く鞭のような動きをラケットですることから、こう呼ばれるとされています。

 

実際にテニス選手が使うことも多く、フェデラーやナダルなど、トッププレーヤーも多用します。

youtu.be

海堂の「スネイク」もこれと同じです。プレイスタイルと大きく曲がるボールの軌道が蛇のようであるため、「スネイク」と呼ばれています。

 

私はこのスネイクに憧れてテニスを始めようと思ったのです。

スネイクの魅力

まず名前がかっこいいですよね、「スネイク」って。

めちゃくちゃ厨二病ですよ!まぁ海堂がまさに中学2年生なので、そこら辺はご愛嬌なのですが、やっぱりこのネーミングはかっこいいものが大好きな学生男子の大好物ですよ。

蛇ですよ、蛇。かっこ良さしかないですよね。

 

そして大きくカーブするボールの軌道。男子は曲がってるものが大好きです。

湾曲しているものを好む習性があります。

野球でいうとカーブとかスライダーが大好きです。シュートも好きです。

多分、学生時代の男子はひねくれてる子が多いですから、そのひねくれた心を体現してくれているかのうような湾曲に魅力を感じるのだと思います。

スネイクはそんな僕達にどストライクでした。

 

さらにかっこいいのがですね、海堂にとってこのスネイクは決め技ではないということです。

 

スネイクのカーブボールを相手に追いかけさせることで、コート上を走らせ、体力を奪っていく。これが海堂の戦略。つまりスネイクは海堂にとって囮に過ぎないのです。

大技のような演出がありながら、それすらも囮という二段構え・・・このかっこ良さをわかってほしい・・・男子にとって最高なんですよ、この「奥の手は隠しておく」みたいな展開!

 

そんな海堂を見て、10歳くらいだった私は

テニスやりてぇ!

スネイク打ちてぇ!

となってしまったわけです。

マッマには言えず

ということで私はマッマにテニススクールに通いたい旨を打診したのでした。

当時は塾にもいかず、習い事もせず、友達とゲームばかりしていた私。

そんな私を母も心配していたことと、母も当時テニスの王子様にはまっていて、リョーマが好きだったこともあり、交渉は意外とすんなりいきました。

ある一点を除いては・・・

あのさ、テニススクールに通いたいんだけれども

おお!いいじゃん!お金は出すよ!リョーマみたいになりたいの!?

いやぁ、リョーマっていうか海堂・・・

リョーマみたいに帽子かぶって!テニスやったらいいじゃん!試合とか見に行くよ!

いや帽子っていうかバンダナ巻きたくて・・・

ラケットも赤いの買おうよ!そしたら完全にリョーマじゃん!顔はうん・・・まぁ・・あれだけど・・・

(ここで無理に海堂になりたいと言えばスクールに通えなくなるかもしれない)
うん!僕リョーマになりたい!

 私は屈してしまいました。

その後、帽子と赤いラケットを持ってテニススクールに通っていた私。

同じような子がスクールに15人くらいいました。

 

 

 

高校時代に発覚したこと

形から入ったテニスでしたが、私はそれから高校まで、約8年間にわたってテニスを続けました。

これまでの人生で一番長く続いたことだと思います(強くはなかったですが、それなりに上手くはなりました)。

 

さすがに高校生にもなってリョーマくんスタイルはしてませんでしたが、やはり同級生はみんなテニスの王子様に憧れてテニスを始めてました。

 

で、どのキャラが好きだったかという話に1回だけなったことがあったのですが、

なんと、満場一致で

海堂!

そして

スネイクが打ちたくてテニスを始めた!

というのです。

 

まぁ私の身の回りの観測結果になってしまいますが、海堂、そしてスネイクは当時のテニス少年たちの心をがっしり握っていたのではないかと思います。

もう、全国のテニス少年のほぼ全員がスネイクに憧れていたと言っても良いのではないかと。

 

一応リョーマを真似している子は多かったですが、それは仮面。

当時の私と同様、親を納得させる材料としてリョーマの仮面をかぶっていただけで、心の底では海堂に憧れていたのではないと思います。

 

もう15年近く前になるとは思いますが、当時のテニスブームは、錦織選手が活躍目覚ましい昨今ほどではないにしても、ものすごい影響がありました。

その立役者は「テニスの王子様」であり、もっと細かく見ると海堂のスネイクなのではないかと私は考えています。

 

 

【ハンターハンター】ハンター試験時のゴンとクラピカが戦ったらどちらが強いのか?

 

物語序盤、ハンター試験時にはまだ念能力の設定がなく、「その分野のスペシャリスト」みたいな感じで、超人達が描かれていました。

試験で勝ち残ったのはキルアやヒソカ、イルミ、ハンゾーといった、仕事や趣味で日常的に殺人を行っている者が多かったです。

 

そんなメンツに、殺しの経験がない状態で挑み、十分張り合える可能性があったのが

ゴンクラピカ

だったと思うのです。もちろん直接戦闘になれば勝てなかったとは思いますが。

f:id:g913:20171122193438j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 1巻48P/冨樫義博)

そして、当時のゴンとクラピカ、どちらが強かったかの言及はありませんでしたが、私としてはもし戦えばいい勝負をしたのではないかと思うのです。

そこで今回は、

ハンター試験時のゴンとクラピカはどちらが強いのか?

を考察してみたいと思います。

 

ゴンの能力

まずはハンター試験時点でのゴンの能力を大まかに振り返ります。

ゴンは11〜12歳ながら、くじら島での生活で培った野生の勘や人間離れした身体能力を武器にハンター試験を乗り切りました。

ただ、誰かから戦闘技術について教わったような描写はないので、本当に独学で体を鍛えたものと思われます。

 

武器として釣竿を持っていました。この釣竿は主に遠くのものを引き寄せる時に使っていました。ただ、ゴンは最終試験の時のハンゾー戦など、1対1の勝負で釣竿を使うことは少なかったです(天空闘技場のギド戦では使っていました)。

ゴンにとって釣竿はあくまでハンターとしての活動、またサバイバルの場において自分の身を助ける武器であり、命の取り合いや戦闘で使うものではないという認識のようです。

f:id:g913:20171122193645j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 3巻148P/冨樫義博)

また当時から、ヒソカが全く気づかないほど気配を絶つ能力を有しており、獣並みとも評されていました(無意識に「絶」を使いこなせていた可能性があります)。

 

基本的な戦闘方法は、体のバネを生かした素早い動きから殴る、蹴るといった打撃を加えるシンプルなものでした。

ただ、当時のゴンは体は鍛えてはいたものの、超人的なパワーを持っていたというわけではありませんでした(それでも人間3人を息を止めながら運ぶなど、子供では考えられない力がありましたが)。

揺るがぬ精神と、丈夫な体からハンゾーの拷問に等しい攻撃にも屈せず、耐え抜くこともできました。

クラピカの能力

続いてはハンター試験時点でのクラピカの能力を大まかに振り返ります。

 

自身の同胞・クルタ族を虐殺した幻影旅団を全滅させるために、ハンターを目指していました。

冷静沈着で、鋭い洞察力を持ち、あまり頭で考えることが得意ではないゴンとレオリオを支えながら、ハンター試験突破をしました。

 

当時のクラピカもゴンと同様殺人の経験はないことはキルアが言及していました。

ただ、クラピカに関しては、木刀の二刀流を装備し(旧アニメ版だと仕込み刀になっていました)、扱いもかなり長けていたことから、打倒幻影旅団に向けてトレーニングを積んできたものと思われます。

f:id:g913:20171122193924j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 1巻97P/冨樫義博)

また、緋の眼も当時から健在で、怒りにかられると目が赤くなり、身体能力も向上していました。トリックタワーの試験管・マジタニを1発で気絶させる威力のパンチが打てるようになっていましたので。

ただ、この時のクラピカは緋の眼を自在に使えたわけではなく、幻影旅団関係のことでブチ切れた時のみ発動していました。

f:id:g913:20171122194018j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 3巻22P/冨樫義博)

緋の眼が発動した時のクラピカは体術も向上するようですが、基本的には木刀での戦闘を行っていました。そして特別強い力を持っているということはなかったと思われます。

 

ではこれらを踏まえてどちらが勝つのか、考えてみたいと思います。

戦闘する環境としては、天空闘技場のような1対1で相手をノックアウトさせるか殺害した方が勝ちとします(ポイントのルールはなし)。

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ゴンvsクラピカは接近戦必至

ゴンにしてもクラピカにしても、当時の2人の攻撃は相手に接近しなければなりません。

ゴンは素手で、クラピカは木刀で殴るのが基本的な戦闘になりますので。

ゴンは釣竿を使えば中距離からの戦闘もできなくはないですが、釣竿にはほとんど攻撃力がなく、決定打にはなりませんので、やはり接近戦になるでしょう。

 

ただ、同じ接近戦といえど、状況はイーブンではなくクラピカが有利です。

木刀の分だけリーチもありますし、当時の2人ならば、素手で攻撃するより武器を使った方が攻撃力が高いのは明白です。

しかもゴンの体は小さいので、17歳のクラピカと比較してもリーチに大きく差があります。武器を持っていることとリーチの差からクラピカが圧倒的に有利だと思われます。

ゴンはスピードを活かすべき

ゴンがクラピカを上回れる要素としては、「スピード」があります。

ゴンのスピード、そして跳躍力などはネテロですらも評価する能力の高さでした。

f:id:g913:20171122194257j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 2巻104P/冨樫義博)

クラピカではゴンのスピードについていくことは難しいです。そもそもクラピカって、そんなに体術が得意なタイプではないはずなんですよね。念の得意系統も強化系から離れた具現化系ですので(といいつつガチガチの強化系であるウボォーギンを体術でも圧倒してましたが)。

 

スピードでクラピカを翻弄し、攻撃を加え、ヒットアンドアウェイのような形で、少しずつダメージを蓄積していくのがゴンの戦い方になるでしょう。

ゴンは野生児で、スタミナも獣並みですから、長期戦になるほどゴンが有利です。

とにかくクラピカの攻撃を避け続けて隙を伺うことにゴンの勝機があると思います。

 

クラピカは戦略家

一見ゴンに勝機が見えてきたようですが、ここで大きな問題点があります。

クラピカは敵を分析し、対策を練る戦いを得意としています。仇である幻影旅団の対策となる念能力を編み出し、狙う順番まで周到に図るほど、準備に抜かりはありません。

 

また、戦闘中の分析も一切怠らず、わずかな情報から敵の能力や性格を推測し、最適な行動を取る判断力は作中でも屈指のものと言えるでしょう。

現状、カキン帝国の王位継承戦でもクラピカの判断力が場をかき乱すと同時に、全体の動きを掌握しつつあるとも言えます。この能力はハンター試験当時から健在だったと思います。

 

ゴンの攻撃に対して、クラピカも間違いなく対策を練るでしょう。

無尽蔵のスタミナを有するゴンをむやみに追いかけたところで倒すことができないとわかれば、カウンター攻撃を狙おうとするはずです。

当時のゴンは戦闘経験に乏しく、攻撃も直線的でした(天空闘技場あたりでフェイントを混ぜた攻撃が有効であることに気づきます)。それを見抜いてクラピカはカウンターを仕掛けてくるでしょう。

 

ウボォーギンの話では、クルタ族はかなり強かったそうで、全員とは言わないまでも戦闘になれた者が複数名いたことでしょう。

クラピカもそんなクルタ族で育ったので、戦闘についてもある程度心得はあったはず。少なくとも、野生の中で育っただけのゴンよりは武術の基礎があったと思われます。

完全にポテンシャルだけで戦っていたゴンと、幼少期ではありますが、戦闘になれた者たちの中で暮らしていたクラピカでは、やや経験の差があるはずです。

この差もクラピカに有利となるでしょう。

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クラピカの「緋の眼」が発動したら?

先述の通り、当時のクラピカは緋の眼の状態に自力でなることはできず、強い怒りの感情に支配された時に変わるだけでした。

この怒りというのは幻影旅団の話になった時(蜘蛛を見ただけでも緋の眼になってしまうこともあるとか)で、仲間に対して向ける類のものではありませんでした(最近のクラピカは誰それ構わずブチ切れまくってる面もありますが・・・)。

 

少なくとも、クラピカがゴンに対して殺意に近い怒りを向けることはないので、ゴンとの戦いで緋の眼を発動することはまずないでしょう。

 

ただもし、緋の眼になった場合、ゴンに勝ち目はないと思われます。

クラピカのパワーやスピード、そして潜在的なオーラ量が高まるので(当時のクラピカはオーラを扱うことはできませんでしたが、身体的なエネルギーの源がオーラであることには変わりないと思うので、クラピカのパワーアップにつながるはずです)、ゴンの身体能力に匹敵する、あるいは上回るだけの力をクラピカが発揮したと思われます。

 

緋の眼が発動したら、当時のゴンに勝ち目は無いでしょうね。

 

結論

ということで、私の個人的な見解ではありますが、ハンター試験時点のゴンとクラピカが戦った場合、

クラピカの方が強い

と思います。

 

ハンターに求められる能力として、文字通り「強さ」があるのですが、ハンター試験では獲物を捕まえたり、サバイバル能力だったりといった、戦闘以外での能力が試験突破の大きなカギだったと思います。

ゴンは戦闘経験に乏しかったがために最終試験ではハンゾーに手も足も出ませんでしたが、サバイバル能力などは他の受験生たち以上に能力を発揮していたと思います。

 

その後、ゴンも超人並みの力を手に入れたので、「どっちが先か」という問題だと思います。

ゴンはすでにハンターとして獲物を狩るための基礎能力(気配を消したり、長時間行動したり)などは身についていて、ヒソカですら認めるほどでした。

そういった能力を先にMAXまで高めていたがゆえに、戦闘がおろそかになっていただけで、その後はきちんと戦えるハンターになっていました。

 

ただですね・・・クラピカはもともと山奥で過ごしていたこともあり、ゴンと生活環境はそれほど差はなかったと思うんです。サバイバル能力もそれなりに携えているはず。

さらに、半年の修行でウボォーギンを圧倒するだけの体術と念能力を習得して、自分一人で100名以上の人間が関わる王位継承戦のハンドリングをしようとしている頭脳もあるっていうウルトラハイスペック君なんですよね。

 

ゴンやキルアの才能の高さが作中では目立ちますが、個人的にはクラピカが1番才能あるんじゃないかなって思っています。

ハンター試験時点のクラピカに負けたからといって、ゴンが弱いとかそんなことはないです。クラピカも十分怪物のような才能持ちでした。

 

 

【ハンターハンター】謎の格闘家・ボドロについての考察

今回は今まであまりフォーカスしてこなかったキャラクター

ボドロ

について考察していきたいと思います。

f:id:g913:20171120171415j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 4巻122P/冨樫義博)

作中では、非常に理不尽な形でキルアに命を奪われてしまったボドロ。

読者としてもかなりかわいそうな形で最後を迎えてしまいました。

 

作中ではボドロについて語られることはほとんどありませんでしたが、意外と謎が多いキャラクターだなと感じたので、ボドロの謎について考えてみます。

ボドロとは?

主人公・ゴンが受験した第287期ハンター試験を、同じく受験していたのがボドロです。白くて長い髪とヒゲが特徴的な格闘家です。

10代〜20代の受験生が目立つ中で、ボドロは見たところ50代(もしかしたらそれ以上の可能性もあり?)ほどで、熟練の格闘家という風貌でした。

 

しかし、作中での活躍や戦闘描写は皆無で、最終試験でもヒソカに惨敗した後、キルアに心臓を一突きにされるという始末。あまり強い印象はありませんでした。

もちろん死亡してしまったので、以降ボドロの登場はありません。

f:id:g913:20171120171745j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 5巻25P/冨樫義博)

あまりにもあっさり退場してしまったが故に、ボドロには疑問点が多いのです。

単独で最終試験まで勝ち上がった?

287期ハンター試験で最終試験まで勝ち上がったメンバーは、ゴン、キルア、ハンゾー、ヒソカ、イルミなど、その後も作中上位クラスの実力者となったキャラがほとんどでした。

 

その中で、一次試験から最終試験まで完全単独で勝ち上がってきたのは、ハンゾー、ヒソカ、イルミ(ヒソカとイルミは一部協力してましたが、ただの舐めプ)、ポックルですね。

関連記事:【ハンターハンター】287期ハンター試験最終試験出場者の強さランクを考えてみた! - 私の名前はジロギン。

 

ポックルはトリックタワーをどうやって乗り切ったのかが不明でしたが、四次試験はかなり相性のいい試験だったようで、早々にクリア条件を達成していました。

ポックルを除くと、単独で勝ち上がれたハンゾー、ヒソカ、イルミは未だに強者として見られることが多いですね。

 

その中に名をつらねるのがボドロです。

ボドロも最終試験までの描写はないのでわかりませんが、単独で最終試験まで勝ち上がっていると思われます。

 

最終試験時点のメンバーの中にボドロと手を組んでいた者はいなさそうです。

またボドロは最終試験前に、子供であるゴン、キルアと戦うことは渋っていましたので、かなり正々堂々とした性格が伺えます。

途中まで一緒に協力してきた仲間がいたのならば、見放すことはしなさそうです(一概には言えませんが)。

となるとやはり単独で勝ち上がってきたと考えるのが自然かなと。

マグレだったのかもしれませんが、ボドロも最終試験まで勝ち上がれるだけの力はあったと判断していいのではないでしょうか。

でも実力はレオリオと同等かそれ以下

しかし、試験後のネテロの評価では、ボドロとレオリオを比較すると

ほぼ互角だけど、格闘能力のみで判断すればレオリオが有利

というものでした。

f:id:g913:20171120171958j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 5巻36P/冨樫義博)

一応格闘家であるはずのボドロ。確かに年齢的に言えばレオリオの方が断然若くて体力もあるでしょう。

ただ当時のレオリオは念能力も使えず、特に武術の修行をしたわけでもない、ただの浪人生でした(背は193cmでめっちゃ高い)。

そのレオリオに格闘能力では劣ると評価されてしまったボドロさん・・・

 

経験や総合的な評価では、ボドロの方がレオリオよりも「ハンターとして資質はある」とされていましたが、格闘家のボドロとしては実力はレオリオ以下と評価されることは遺憾だと思います・・・

 

もちろんネテロの偏見もありましたけどね。ネテロの評価も100%合っているとは言いきれません。いい加減なので。

ピトーを初めて見たときも「自分より強い」と評価していましたし(体がなまっているネテロより強いと言っていた可能性もありますが、きちんと修行し直したらネテロの方が強そうでした)、最強の念能力者と言われていた時の半分程度の力しかない今の自分は、モラウとノブとどっこいだとも言っていました(全然ネテロの方が強い)。

関連記事:【ハンターハンター】ネテロとピトーはどっちが強かったのか?考察してみた! - 私の名前はジロギン。

 

ネテロはボドロ以上の熟練の格闘家ですから、まったく見当はずれな評価をしているわけではないと思いますが、かなりいい加減な性格もあって、その言動は信ぴょう性に欠く部分があります。

 

ゴン、キルア、クラピカといった試験でもトップクラスの者の協力がなければ勝ち上がれなかったレオリオと、もしかしたら単独で勝ち上がってきたかもしれないボドロ・・・普通に判断したらボドロの方が強いと判断しそうなものですがね・・・

 

でもネテロから見たボドロは総合的にレオリオより評価は高く、キルアやイルミよりもさらに上なので、ハンターとしての可能性はあると見ていたことは見違いなさそうです。

ヒソカに何を囁かれた?

ボドロは最終試験でヒソカと戦いました。

戦闘描写こそなかったものの、ボドロはなかなか勝負を諦めなかったようです。

戦いの中でヒソカはボドロに何か囁くと、直後ボドロはギブアップしました。

f:id:g913:20171120172207j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 5巻183P/冨樫義博)

その前の試合では、ヒソカはクラピカに何か囁き、自ら負けを認めました。

この時ヒソカはクラピカに幻影旅団の情報を教えると囁いていました。

ヒソカとしては、幻影旅団に恨みがあるクルタ族のクラピカを利用すれば、団長クロロと戦うきっかけ作りができるとでも踏んだのでしょう(この時点で具体的な策を思い付いていたのかは不明)。

そしてそれ以上クラピカと戦いませんでした(戦わないことでクラピカに情報を渡すという発言を信頼してもらう目的もあったと思います)。

 

ボドロの場合は、ヒソカの囁きによってボドロ自信が負けを認めました。

試験後にポックルが「何らかの圧力をかけられた」と言っていましたが、私もこのポックルの発言通りではないかと思います。

f:id:g913:20171120172313j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 5巻37P/冨樫義博)

なかなか諦めないボドロに対して、ヒソカは「自分だけでなく大切な者も殺害する」だったり「僕は来年も受験すればいいから、ギブアップしなければ失格になってでも君を殺す」だったりと伝えたのだと思います。

もしかしたら自分が幻影旅団メンバーであることを明かしたりしたのかもしれません。

旅団は多くの人間にとって畏怖する存在ですので、本来クラピカとは逆に、恐れおののく人の方が多いはずです。

 

このシーンの意図としては、本来ボドロのように何かを囁かれれば敗北を認めるところ、クラピカの場合は逆にヒソカが負けを認めたので、この違和感によってクラピカとヒソカのやり取りを印象付けるためのシーンだったのではないかと思います。

ネテロ並みに強くなれた可能性も?

ネテロはボドロを見た際に「キャラかぶってんな」と言っていました。

確かに、白髪に髭のおじいさん格闘家って部分ではかなり似ていますよね。

f:id:g913:20171120172518j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 4巻131P/冨樫義博)

思えば、過去のネテロの状況も、ボドロと似ているんですよね。

 

ネテロは最強の念能力者と呼ばれる前、年齢46歳の頃に山ごもりの修行に入りました。

ネテロは自分の格闘家としての才能や成長、肉体の限界を悟り、自分を育んでくれた武術への感謝の意を込めて、正拳突き1万回を毎日行いました。

結果として、50歳を超えて、真の才能が開花し、最強の念能力者と呼ばれるようになる実力を身にました。

 

修行前のネテロがどれくらい強かったのかはわかりませんが、「自分の限界に悩みに悩み抜いた」という表現があった以上、それほど強い格闘家ではなかったように思われます。

もしかしたらボドロそのものだったのかもしれません。

 

もしネテロの「キャラかぶってんな」発言が、ボドロ見た目のみならず、実力もかつての自分とかぶっているという意味での発言だとしたら、ボドロもネテロ同様、山ごもりをして修行したらネテロのような強さを手に入れた可能性もなくはないのでは?

ネテロもボドロを全く評価してなかったわけではないので、その理由の一つには、ボドロも自分と同じように強くなれる可能性を秘めていると判断したからではないでしょうか?

 

ボドロもネテロ同様、遅咲きの格闘家としてこれから名を馳せたかかもしれません。

ある意味、287期ハンター試験で最も伸びしろある受験生を死に至らしめてしまったのかも。惜しい存在でした。でも仕方ないですね。

287期が天才揃いだっただけでボドロかなりの実力者…のはず

旧アニメ版だと、ボドロはギャグキャラみたいな役割を任せられていましたね。

原作でもその感じは否めませんが、実は真面目な格闘家なのだと私は思っています。

曲がりなりにも、豊作揃いの287期ハンター試験を勝ち残ってきた実力は、かなり高いものだったと思うんですよね。

もちろん、最終試験メンバーの中では、レオリオ、ポックル、あたりと並ぶ強さでしたが、周りが天才すぎただけで、相対的に弱く見えてしまっただけだと思いたいです。

 

本当に少ししか登場しないボドロですが、微妙に謎が多く、多分今後も回収されることはないものばかりです。

そのこともあり、今回考察してみようと思いました。

 

【ハンターハンター】クロロはクラピカの能力を盗もうとしていたのか?考察してみた!

全員がA級の賞金首である盗賊団・幻影旅団。

その旅団の団長であるクロロの念能力「盗賊の極意(スキルハンター)」は、複数の条件はありますが、「他人の念能力を盗み、自分のものにできる」という盗賊らしい能力です。

 

クロロは、一流の暗殺者であり、自分の命を狙いに来たゼノの能力を盗もうとするなど、意外とチャレンジャーな面も持ち合わせています(達成できませんでしたが)。

同じような形で、もしかしたらクロロは

クラピカの念能力も盗もうとしていたのではないか?

と思えるシーンがあったので、考察してみたいと思います。

 

 

 

「盗賊の極意(スキルハンター)」の特徴

まずはクロロの念能力「盗賊の極意(スキルハンター)」の特徴をおさらいします。

具現化した本に他人の念能力を封じ込め、自在に扱える特質系念能力です。

念能力を盗まれた人間は、その能力を使うことができなくなってしまいます。

 

盗むためには以下の条件をこなさなければなりません。

  • クロロが実際に相手の念能力を見る
  • 念能力についてクロロが質問をし、相手が答える
  • 相手の手のひらを、本の表紙に印字された手形に合わせる
  • これらを1時間以内に行う

さらに、クロロは右手に本を具現化し、能力を封じたページを開いていなければ能力を使えません(後述しますが、この制約は解消されました)。

そして、能力の元の持ち主が死んだ場合、本から能力が消えるので、使用できなくなります(例外あり)。

クロロはクラピカの能力を盗もうとしていた?

かなり強引になってしまうかもしれませんが、クロロがクラピカの能力を盗もうとしていたのではないか?と思わせるシーンがこちらです。

f:id:g913:20171118191920j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 13巻12P/冨樫義博)

クロロを捉え、車で逃走を図るクラピカ、レオリオ、センリツ。

後部座席でクロロに「律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)」を向けたクラピカに対して、クロロが質問をしたシーンです。

 

「盗賊の極意(スキルハンター)」の能力を盗む条件の中に、

念能力について質問し、相手が答える

というものがあります。

もし、このクロロの問いかけが、この条件に当てはまるとしたら、クロロはクラピカの能力を盗もうとしていたのではないかな、と私は思ったのです。

 

また、「相手が質問に答える」という条件以外にも、クラピカの能力を盗む条件を達成できる可能性は大いにありました。

クロロはクラピカの能力を見ている

まず「相手の念能力を見る」という条件について。

これは条件は、クロロは達成しています。

自分は囚われながらも、クラピカの能力を目視しているので、条件達成です。

 

クラピカを生け捕りにすれば手形も合わせられる

次に「相手の手のひらを本の表紙の手形に合わせる」という条件について。

クラピカは捉えたクロロと、旅団に囚われたゴン、キルアの交換をするという目的で動いており、一族の仇であるクロロを本気で殺すつもりはありませんでした。

一方でクロロはそれに気がつき、クラピカとの交渉には旅団全員で向かい、クラピカを襲撃するのがベストだと考えていました。

 

旅団全員がクロロの元に向かえば、クラピカの味方はレオリオとセンリツしかいませんので、まず敵わなかったでしょう。殺されたいた可能性さえあります。

 

もちろん旅団全員を一度に相手取る気はクラピカとしてもなかったはずです。だから交渉相手をパクノダ一人に絞りました。

もし旅団全員で来られた場合、クラピカは降参せざるをえません。

クロロがクラピカの能力を欲していたのならば、生け捕りにし、あとは捉えたクラピカを拷問、手のひらを本の手形に合わせれば条件クリアです。

タイムリミットもクリアできた

最後に、「盗む条件を1時間以内に行う」について。

これも達成可能でした。

 

クロロがクラピカにさらわれた時刻は夜の7時過ぎごろでした。

ベーチタクルホテルが停電し、ゴンとキルアが脱出を図った時ですね。作戦決行時刻は7時ちょうどでした。

f:id:g913:20171118192425j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 12巻134P/冨樫義博)

その後、クラピカが電話でパクノダをリンゴーン空港に呼び出し、クロロとゴン、キルアのトレード条件を言い渡した時間が夜の8時ごろ。

f:id:g913:20171118192542j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 12巻176P/冨樫義博)

もし、旅団メンバーが全員でクロロ救出にやってきたとして、8時までにクラピカを捉えることに成功していれば、「念能力を見る」「念能力について質問する」「相手の手のひらを本の手形に合わせる」の3つの条件を1時間以内にこなせた可能性があります。

タイムリミットもクリアできていたかもしれないんですよね。

 

 

 

クロロは「盗めたらラッキー」程度に考えていた?

上記の通り、クロロはクラピカの能力を盗む条件を達成できたと思います。

ただ、クロロとしてはクラピカの能力を積極的に盗もうとしていたわけではないとも思うのです。

 

クロロは誰よりも旅団存続を優先しています。

正直、クラピカに殺されたとしても、他の団員がクラピカを殺し、自分の代役を務めればいいと感じていたはずです。

その根拠は、センリツがクロロの心音を聞いた時、死を身近なものとして受け入れている音がしていたためです。クロロは最悪死ぬ覚悟でいました。

f:id:g913:20171118192859j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 13巻11P/冨樫義博)

それに、クラピカの能力を盗んだ場合、もしクロロが能力を使いたければクラピカを生かしておけなければなりません。

旅団の崩壊を狙うクラピカは、念能力を奪ったとしても、別の方法で旅団抹殺を企てる可能性は大いにあります(キルアとのコネがありますから、ゾルディック家に暗殺依頼をするなんてことも・・・?)。

だったら、能力を盗む以上に殺してしまった方がベストだと考えるのではないでしょうか?

 

クロロが一応質問したのは、捉えた人間を強制的な「絶」にする「束縛する中指の薬(チェーンジェイル)と、圧倒的な戦闘力を誇り、クロロも信頼していたウボォーギンを仕留めた「律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)」を目の当たりにして、能力の有用性を感じたということが一因にあるかもしれません。

 

ただ、当時のクロロとして、最優先だったのは旅団の存続ですので、あわよくば、盗もうと試みただけだと考えます。

「念能力についての質問」に値するのか?

クロロがクラピカにした質問は、

「それがウボォーを殺した鎖か?」

「ウボォーは最期に何と言っていた?」

でした。

これはクロロが能力を盗む条件である「念能力に関する質問」なのかというと微妙ですよね?

 

「ウボォーを殺した鎖か?」は能力に関する質問になるかもしれませんが、「ウボォーは最期に何と言っていた?」は能力に関する質問ではないですよね。

ウボォーギンに関する質問です。

 

多分、念能力に関する質問というのは、クロロが能力を盗んだ時に扱うための「マニュアル」みたいな質問のことを指すのではないかなと思います。

系統や能力の特徴、制約などを聞いて、クロロが能力を使うときのマニュアルにするのではないかと。

 

もしクロロの質問にクラピカが答えてくれるようであれば、次第に能力の特徴に関する質問へとシフトしていったのかもしれませんが、クラピカは「覚えていない」と断ってしまったので、おそらく「念能力に関する質問をし、相手が答える」という条件はクリアしていないと考えるべきでしょうね。

 

さらに可能性を考えると、クラピカの能力は指の数、5つあります。

もしかしたらクロロが能力を盗もうとしたら、すべての能力を見て、質問をし、クラピカが答えなければならない可能性すらあります。

クロロが車中で能力すべてを聞き出すのは難しかったと思います。クラピカが怪しむでしょうからね。

質問の意図

いやいや、もっと単純に考えていいような気もしてきました。

クロロはクラピカの能力を盗もうとするより、クラピカを挑発して、

自分を殺して仇討ち達成を優先するのか、仲間の救出を優先するのか

を図っていただけと考えるのが自然ですかね。

f:id:g913:20171118193342j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 13巻13P/冨樫義博)

クラピカが質問に答えるか否かは問題ではなく、クラピカを煽るために話しかけたのでしょう。

旅団関係になるとかなりブチ切れやすくなてしまうクラピカですが、冷静になりクロロの誘いに乗らなかったことで、クロロは「自分は殺されることはないので、クラピカの交渉には乗らず、旅団全員で襲撃すれば状況を打開できる」と確信しました。

 

 

 

結論:盗むことはできたが、そのつもりはなかった

ということで、今回の結論として、

クロロはクラピカの能力を盗めたかもしれないが、旅団存続及び状況打開の糸口を探るため、クラピカをけしかけただけ

だと考えました。

作中の描写通りって感じですね。深読みしなくてもいいのではないかと。

 

タラレバの話と言いますか、そもそもパクノダが一人でクラピカと交渉しに来てしまった段階で クラピカを生け捕りにできず、盗む条件の「手のひらと手形を合わせる」がまず達成不可能だったので、能力は盗めませんでしたけどね。

クラピカも質問には答えてくれませんでしたし。

 

今回の考察はあくまで可能性の話であり、クロロとしても積極的にクラピカの能力を盗もうとは考えていなかったのではないかと思います。

 

当時のクロロは右手で本を開いていなければ盗んだ能力を発動できませんでしたので、右手に鎖を具現化するクラピカの能力を盗めたところで、非常に使いにくかったでしょうね。

ヒソカ戦で使った「栞のテーマ(ダブルフェイス)」があれば本を閉じたままでも能力が使えますので、鎖も使えるようになったとは思いますが。

かなり有用な能力が多いクラピカの鎖ですが、「束縛する中指の鎖(チェーンジェイル)」は旅団にしか使えない能力なので、クロロが使えるようになったとしても無用だったかもしれませんが。

暴走しがちなノブナガを止める時に役立つかな?

 

 

【斬-ザン-】斬は人格が変わると強くなるのはなぜか?考察してみた!

 

今回は、週刊少年ジャンプで残念なことに連載が打ち切られてしまいましたが、私が個人的に大好きだった、杉田尚先生原作の漫画

斬-ザン-

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の考察をしたいと思います。

 

斬ることができない刀「研無刀(けんぶとう)」を携えた高校生で主人公の「村山斬(むらやまザン)」

彼は戦う時になるともう一つの人格に目覚め(本人は変身と呼んでいます)、性格が攻撃的になり、身体能力が格段に向上します。

ただこの原理と言いますか、理由が作中では明確になっていなかったのです。

 

そこで今回は、

斬は人格が変わると強くなるのはなぜか?

について考察してみたいと思います!

 

 

 

 

 

村山斬とは?

「斬」は、刀がなくならなかった現代日本を舞台とした作品です。

学生もサラリーマンも、みんな刀を携えた「武士」であり、正当防衛や両者合意の上での「真剣勝負」であれば人を斬っても許される法律まで制定されています。

 

斬は無双(なしふた)高校に通う2年生の男の子です。

f:id:g913:20171108202855j:plain(引用:斬 1巻13P/杉田尚)

見た目は小柄で気弱な性格をしています。ただ、立派な武士だった父に憧れ、「研無刀」という刀を持っています。

研無刀は見た目は真剣と変わりませんが、あえて鋭く研がず斬れないようにする分、硬度と重量を上げ、破壊することを目的とした刀です。

素人が使ったのでは鉄屑同然で、玄人が好む刀であり、日本全国でも使い手は10人もいないとされています。

f:id:g913:20171108203035j:plain(引用:斬 1巻15P/杉田尚)

本来の斬は足も遅く気弱な性格もあって、剣の腕前は素人以下です。しかし並外れた怪力と剣を振るう速度(剣速)を持っており、研無刀を振り回すだけでも異常な破壊力で攻撃できます。

ただ、その真髄は、斬のもう一つの人格が目覚めた時にあります。この時の斬はすべての身体能力が格段に向上し、作中最高クラスの実力になります。

あとイケメンにもなります。

f:id:g913:20171108203146j:plain(引用:斬 1巻74P/杉田尚)

でもなぜ人格が変わると強くなるのか?その理由がわからなかったので考察します。

 

 

もともとポテンシャルは高い

斬は普段弱気で、同級生でも男子には「くん」女子には「さん」をつけて呼ぶほどです。剣の腕前は誰が見ても素人レベルです。

ただ、斬は異常な怪力を持っており、一発食らえば並みの手練れでは卒倒します。さらに研無刀は斬れないので、死に至ることはないようですが、鉄の棒で殴られていると考えると、ほぼ即死レベルの攻撃です。

 

人格が変わらなくても斬のポテンシャルは異常に高いです。作中後半に登場する強キャラたちを除くと、序盤は人格を変えない状態で戦っていることも多く、人格が変わるとほぼ一発で勝負がつきます。

このポテンシャルの高さを考えると斬は、

もともと実力はあるのですが、弱気な性格がそれを押さえ込んでいて、勝負の中でアドレナリンが出て、本能が目を覚めるのかもしれません。

強くなるというより、元の強さを発揮するといったほうがいいでしょう。

人格がかわる(変身する)条件の中には「自分が窮地に追い込まれること」があるので、強くなる要素にアドレナリンによる興奮も含まれていると思います。

 

もともとポテンシャルは高く、人格が変わるとそのリミッターが外れる感じでしょうかね。

とすると、なぜもう一つの人格が生まれたのかが気になります。

 

 

トラウマが生んだ攻撃的な性格?

斬は無双高校に転校する前にいじめられていた過去を持ちます。斬にとっては非常に嫌な思い出で、ずっと脳裏に焼きついているようです。

f:id:g913:20171108203543j:plain(引用:斬 1巻31P/杉田尚)

あまり良い考え方ではないと思うのですが、現実にも過去のトラウマが別の人格を生み出してしまうということがあると聞きます。

斬も、もしかしたらトラウマから自分の心を守るために、もう一つの人格を生み出してしまったのかもしれません。

 

しかも斬のもう一つの人格は、最初のうちは斬にもコントロールができず、稽古のつもりで戦っていた、同級生にしてヒロインの月島弥生(つきしまやよい)を殺害しかけます。

斬は月島さんのことが好きだったにもかかわらず、命を奪おうとしてしまうあたり、もう一つの人格はだいぶ攻撃的です。

学校の不良たちを相手にしても全く臆さず、むしろ超攻撃的に攻めていく姿は獣のような勢いがあります。

 

もう一つの人格は、斬のつらい過去が生み出したものの可能性が高いです。

作中で直接言及がなかったのは、斬の悲しい産物として生まれた人格だった故かもしれません。少年漫画ですのでね。

 

 

なぜ高いポテンシャルを持っていた?

さらにもう一つの疑問が生まれます。

「なぜ斬は高いポテンシャルを持っていたのか?」

これは斬の父が原因でしょう。斬の父は扱うのが非常に難しい研無刀を自在に扱う武士だったそうです。

斬の父が、斬にトレーニングを施していたので異常な身体能力を持つことになったのだと思います。

しかし斬は弱気な性格だったため、そのポテンシャルを生かせずにいましたが、もう一つの人格が生まれたことで、無意識のうちに発揮できるようになったと。

 

お父さんがめっちゃすごい人で、その才能を受け継ぎ、指導されてきた主人公はめちゃくちゃ天才だったって設定はジャンプ漫画の王道ですからね。

ちなみに斬のお父さんは登場しません。

 

 

 

多分「遊戯王」をモチーフにしたのかな?

気弱な少年が、戦いや窮地に陥った時にもう一つの攻撃的で強い人格に入れ替わり(しかも見た目も変わる)というのは、同じく週刊少年ジャンプの大ヒット漫画「遊戯王」の主人公・武藤遊戯に近い設定だなと感じます。

遊戯も戦いのときは闇遊戯の人格が目覚め、代わりに戦ってくれます。

ただ、遊戯は「千年パズル」と呼ばれるパズルを完成させた結果、パズルに宿っていた古代エジプトのファラオの魂が遊戯に宿ったという設定があります。

斬にはこう言ったきっかけというか、理屈がないのです。

 

まぁ「遊戯王」も、闇遊戯の正体は作中中盤くらいまで謎のままでしたので、よくわからないけど変身している状態でしたけどね。

斬も連載が続いていれば、なぜもう一つの人格が生まれたのか明らかになったかもしれません。

本当に惜しい作品でした。

 

ちなみに、「斬」の第1話に「牛尾」という不良が登場し、「斬」をいじめますが、「遊戯王」でも遊戯をいじめる「牛尾」という不良が登場します。

作者の杉田尚先生は「遊戯王」をモチーフにして「斬」を描いたのではないかなと思います。余談でした。

 

 

結論

私の結論として、斬の人格が変わると強くなる理由は、

いじめがきっかけで生まれた攻撃な人格によって精神的なリミッターが外れ、

持ち合わせていた身体的なポテンシャルが解き放たれる

からではないかと考えました。

 

斬は全18話しかないので、作者の杉田先生としても描き切れなかった部分はたくさんあると思います。

特に斬の人格の設定については深掘りしていくつもりだったのでしょう。

 

なんとも消化不良な形で終わってしまい、打ち切り漫画の一つとして語られている「斬」。

賛否あるかと思いますが、私は「斬」の設定などはとてもいいなと思っていました。

当時は中学生だったと思いますが。

いろんな意味で続きが気になる漫画でしたよね。久しぶりに読みましたが、楽しめました。

 

 

 

おまけ

今回の考察をするにあたり、Amazon経由で「斬」を購入したのですが・・・

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送料の方が高い!?

 

悲しいぞ・・・悲しいぞちくしょう・・・

個人的には送料に負けないくらいのインパクトと価値のある作品だと思っています。

改めて読み返してみて、まだまだ気になるところがたくさんあったので、「斬」の考察も当ブログでやりたいと思います!

 

 

【ハンターハンター】アルカは幽閉中のご飯とかお風呂とかはどうしてたの?

ゾルディック家の四男で、キルアの弟・・・いや妹かどっちかわからないアルカ。

アルカはもう一つの人格である「ナニカ」が及ぼす影響があまりにも危険すぎると判断され、光の届かないゾルディック家の屋敷の奥に幽閉されていました。

 

幼い頃から幽閉され続けていたようですが、

その間のご飯とかお風呂とかどうしてたの?

と気になったので、考察してみたいと思います。

アルカ=ゾルディックとは?

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座敷童のような格好をしたキルアの弟か妹かわからない存在です。キルアは妹と言っていますが、イルミや執事たちは弟、坊っちゃまと呼んでいるので、男と扱っているようです。

この認識の違いの原因も不明ですが、それ以外にもアルカについては不明な点が多いです。

もう一つの人格「ナニカ」(シルバとキルアが仮に呼んでいる名前)は暗黒大陸に存在する厄災の一つ「ガス生命体・アイ」のようですが、なぜアルカにアイが取り憑いているのかは不明。

過去にネテロとともにZZIGG=ZOLDYCK(ジグorジッグ=ゾルディック)というゾルディック家の人物(ゼノの父親の可能性がありますがそれも不明)が暗黒大陸に足を踏み入れていますので、ナニカと関係があるのかもしれません。ただアルカが生まれるはるか前の出来事だと思われますので、関連性はわかっていません。

 

他の兄弟とは一線を画したアルカは、暗殺の技術なども積んでいないので、ただの子供と変わりありません。後述するナニカの能力があまりにも危険すぎるので、幽閉され、キルアすらその存在を忘れたまま育ちました。

その期間の生活、ご飯とか、お風呂とか、服とかはどうしていたのか気になるんですよね。

あまりにも整いすぎたアルカの姿

アルカが登場し、キルアと再開した時、髪があまりにも綺麗でした。服や肌も綺麗な状態でした。

まぁ漫画なのでそこまで細かく描かなかったと言われるとそれまでなのですが、何か理由があるのではないかと思ってしまいます。

やっぱりお風呂に入ったり、服を着替えたりはしていたと思うんですよね。

 

さらにやせ細った感じもしなかったので、ご飯も食べていたものと思われます。

幽閉されていましたが、完全に外界から隔離されていたというわけではなく、何らかの方法で外側からアルカの生活に合わせて物資を届けたり、身だしなみを整える方法があったのだと思います。

執事が面倒を見ていた?

アルカもゾルディック家の一員ですので、執事が面倒を見る対象です。ツボネやゴトーもアルカに対して「坊っちゃま」や「アルカ様」と呼んでいたので、他の家族と扱いは同等だと思います。

執事の仕事は家族の身の回りの作業を手伝うことですから、アルカが幽閉中も執事が時折牢獄の中に入り、面倒を見ていたとも考えられます。

 

過去に、ナニカの能力の条件や効果を調べるために、イルミが数多くの執事を使って実証していたことがありました。

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ナニカの能力の断片を知っている執事たちは、いかに従事する相手といえど、命の危機がある以上は、アルカとの接触を避けようとするかもしれません。

ただ、ゾルディック家としては、ナニカの力を利用したいと考えており、だからこそアルカを殺さずに幽閉しています。

アルカの生命維持とナニカの力を操るヒントを得るための実験台として、イルミが執事を強制的にアルカと接触させ続けていた可能性はありますね。

 

・・・と思っていたのですが、アルカが幽閉される直前、次男のミルキがナニカに新型のパソコンが欲しいとお願いしていました。その分のおねだりはアルカがキルアと再開した後、ツボネに対して向けられました(爪をおねだりする)。

もし幽閉された期間中に執事が接触していたとしたら、その執事に対しておねだりが発動していると思われます。ということは、アルカの幽閉中に接触した人物は執事含め誰もいないのでしょう。

他の方法でアルカの生活を支えていたようです。

ナニカの力を使った?

アルカのもう一つの人格「ナニカ」(ガス生命体・アイ)は、お願いをなんでも叶えてくれます。その代わりに、お願いの大きさに比例した酷い代償を3つ、お願いした張本人以外の人間に対して償わせます。

償えなかった場合、その人物自身と、その人物の最愛の人物が死に、2名でも償いないほど大きなお願いの場合、その人物と長い時間を過ごした人物から順に願いの大きさの数だけ死んでいきます。

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ナニカが何でも願いをかなてくれるのであれば、アルカ自身の願いや、要望も叶えてくれるのかも知れません。生活環境を整えてくれ的な願いも。

しかし、アルカはナニカの存在自体は理解していたようですが、ナニカが願いを叶える能力を有しているかどうかは理解していない様子でした。

さらに、アルカ自身がナニカにお願いができるかどうかも判明していないので、ナニカがアルカの願いを叶えて身だしなみを整えていたという可能性は低そうです。

刑務所と同じ感じ?

一番現実的に考えるとしたら、現実の刑務所のように、食事の受け渡し口があり、執事が作った食事がアルカに渡っていたのだと思います。

もちろん執事の顔は見えないようにすれば、ナニカのおねだりも発動しないはずです。

服もその受け渡し口から渡していて、アルカの成長に合わせて、サイズを大きくしていたと考えればできないことはありません。

アルカの牢獄には監視カメラが付いていて、ミルキやシルバが監視できるようになっていたので、アルカの成長具合なども都度観察できたものと思われます。

お風呂は、強引ですが、牢屋の中にあったのではないでしょうか?トイレも一緒に。だから自分でお風呂に入ったりトイレをすることもできたと。

 

ゾルディック家としては、別にアルカに対して刑罰を与えているわけではなく、ナニカの力を押さえ込み、利用できる機会を図っているだけです。

ナニカの力がなければアルカも普通に家族の一員として生活し、暗殺術を学んでいたと思われますので、幽閉した後も通常の生活を送れるくらいの設備は用意してあげていたのではないでしょうか?ぬいぐるみもたくさんありましたし。

結論

ということで、私の結論としては

牢獄にアルカへの食事や服を受け渡すところがあったり、お風呂やトイレもついていたりしたので、通常に近い生活ができていた

のだと考えました。

 

日の光に当たらないだけでも人間の体調に支障をきたしてしまうそうです。

アルカの年齢を考えても(10歳〜12歳くらい?)、成長期に幽閉されているというのはなかなか辛いものがあるかもしれません。

 

ただですね、私自身、外に出たり人間関係を保つことに抵抗がありますので、自分だけしかいない空間で、食事も出てきて、服も揃えられてて、風呂トイレ付きで、家賃光熱費諸々全てただの物件に住んでいるアルカが羨ましく思えてしまう・・・

 

いやいやいやいや、だいぶ考えが歪んでしまってました!

でもアルカはキルアが外に出してくれたので、今度は子供らしく、人間らしく過ごして欲しいですね!

 

 

アルカ登場は31巻から!

 

【ハンターハンター】ゼノ=ゾルディックの強さや魅力を語る!

キルアのおじいちゃん、ゼノは戦闘描写こそあれど、まだ本気で戦ったとこのない、未知な部分が多いキャラです。

しかし、その言動や能力、戦い方、経験などを見る限り、作中でも屈指の強者だとみて間違いないでしょう。

 

そこで今回は、現在わかっている限りで、ゼノ=ゾルディックの強さや魅力を紹介したいと思います。

f:id:g913:20171029181310j:plain(やっぱ100均のペンじゃうまく描けないな・・・とプロっぽいことを言ってみる)

 

ゼノ=ゾルディックとは?

伝説の暗殺一家・ゾルディック家の一員で、キルアの祖父、シルバの父にあたります。

殺し屋としての腕前は超一流で、同業の殺し屋たちも直面だけで臆してしまうほどの威厳に満ちています。

 

キルアに対して過保護と言えるほど厳しい教育を施してきたゾルディック家ですが、ゼノはキルアに対して甘めなようです。流石に孫には厳しく出来ないみたいですね。

ただ、キルアの頭に刺さっていたイルミの針の存在は認識していたようで、やはりキルアをなんとかして暗殺者にしたいという考えはゾルディック家のみんなと同じようです。

 

ハンター協会元会長のネテロとは古くから付き合いがあるようで、キメラアント編では、王と護衛軍の分断役として作戦に参加しました。

後述しますが、ネテロとゼノの関係は本人曰く「持ちつ持たれず陰と陽」で相互に協力関係にはありますが、実力差は大きいようで、ゼノはネテロに敵わないみたいです。

作中でのゼノの活躍

ゼノはソルディック家の一員として舞い込んでくる依頼をこなしています。

まずはマフィアの依頼で幻影旅団の暗殺。

団長のクロロと交戦しましたが、依頼人のマフィアトップ・十老頭が孫のイルミによって暗殺されてしまい、任務を中断。クロロ及び幻影旅団を仕留めることなくその場を後にしました。

 

ネテロの依頼でキメラアント護衛軍と王との分断にも参加。これは暗殺の任務ではなく、ネテロが王と一騎打ちする時の邪魔が入らないようにするためだけの任務でした。

ゼノは上空から念能力を使って奇襲をかけましたが、ターゲットではないただの人間であるコムギに重傷を負わせてしまい、それをきっかけに王はすんなりとネテロとの一騎打ちを認め、ゼノにとっては取り越し苦労をなってしまいました。

 

ゼノは超一流の暗殺者であることは間違いないのですが、作中だけの描写で見ると、どの任務も成功しなかったと言いますか、ゼノにとっては消化不良な結果になっていると思います。

現状はストーリーの主軸に関わることがなくなっていますが、ゼノが任務完遂するシーンを描かれることも祈っています。

暗殺のプロとして

ゼノはビジネスマンです。「殺しは仕事」と割り切っています。

クロロとの戦闘中に突如戦いをやめたゼノに対して、クロロは殺さなくていいのか?と尋ねました。が、ゼノは個人的にクロロに恨みがあるわけでも、快楽のために殺しに来たわけでもなく、ただの仕事でしかないので、依頼人が死んだらタダ働きはしたくないと口にし、任務を中断しました。

 

暗殺のプロなので依頼された以上のことをしないのがゼノです。ネテロの依頼でも、思った以上にすんなりと任務達成してしまいましたが、それ以上は何もせずに帰宅しました(シルバがキメラアント師団長のヂートゥを殺害しましたが)。

 

ちょっと冷たい印象がありますが、逆にプロとしての流儀をとても大切にしています。

ゼノの攻撃がコムギにあたり、コムギが瀕死の重傷を負ってしまった時には、「仕事以外で初めて人間を殺めてしまったかもしれない」と凹んでいました。

しかも初対面で自分の命を狙いに来たヂートゥに不安を漏らすくらいでしたから、相当ショックだったのでしょう。

ゼノはプロの暗殺者として、流儀、矜持を持って殺しをしています。暗殺の仕事という点ではちょっと危険な気もしますが、プロには変わりないのです。

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ゼノの強さ

ゼノは変化系の念能力とされています。

能力名は「龍頭戯画(ドラゴンヘッド)」で、オーラをドラゴンの形に変化させて敵を攻撃します。

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ドラゴンのオーラを操作して攻撃する「牙突(ドラゴンランス)」、無数の小さなドラゴンが空から降り注ぐ「龍星群(ドラゴンダイブ)」など、応用技も多いです。

「龍頭戯画(ドラゴンヘッド)」で致命傷に陥ったのが非能力者のコムギだけなので、破壊力がどれくらいなのかはわかりません。クロロは「牙突(ドラゴンランス)」が直撃しましたが、大ダメージを食らっている様子はありませんでした。

 

「龍頭戯画(ドラゴンヘッド)」は能力そのもので敵の殺傷を狙うものではなく、戦いの補助をする能力みたいな感じですかね。非能力者相手なら殺傷できますが、念能力者相手だと厳しそうですね。

ゼノ自身が暗殺者で、殺しの技術を体得してますので、念能力者と直接戦闘する時は補助能力として使う感じになると思います。

暗殺者らしく不意打ちをすれば「龍頭戯画(ドラゴンヘッド)」も有効打になると思いますけどね。作中での戦闘は本来のゼノの戦闘ではないとも言えます。

 

「龍頭戯画(ドラゴンヘッド)」は攻撃だけでなく、ドラゴンの背に人を乗せて運ぶこともできます。

変化系は、オーラを手元から離して扱うことに長けた放出系から遠めの能力なので、オーラを切り離して扱うのは苦手なはずです。それでもゼノはメルエムとネテロを数キロ離れた場所へ運んでいました。

作中での正確な言及がないのでゼノの系統は謎ではあるのですが、放出系の能力もかなりハイレベルで使えていると思います。オーラをドラゴンの形にするのは変化系っぽいですけど、使い方は放出系的な使い方をしています。両方とも鍛えたんでしょうね。

 

強さ的に、ネテロ相手ではゼノといえども歯が立たないみたいです。まぁネテロは最強の念能力者でしたから仕方ないですね。

しかし、ゼノがクロロと戦った時は、本気でやり合えばどちらが勝つかわからないと言っていました。クロロは策を練ればヒソカを圧倒する実力があり(共闘していた可能性もありますが)、作中屈指の強者とみて間違い無いでしょう。ゼノとシルバ2人相手でも余裕で戦ってましたからね。

 

一概にゼノの力を語ることはできないのですが、クロロと同等くらいと考えればいいと思います。ゼノは70歳近いので全盛期はとっくに過ぎているのでは無いかと思いますが、それでもクロロクラスの力があるとすると強すぎますよね。若い頃はどれだけ強かったのか・・・

 

もしゼノとクロロが戦ったらどちらが勝つのか・・・という予想はこちらの記事で書いています!

関連記事:【ハンターハンター】クロロとゼノはどちらが強いか考察してみた! - 私の名前はジロギン。

ゼノの今後

ゼノは誰かと因縁があったりするわけではないので、今後ストーリーの主軸に絡むことは少ないのではないかなと思います。

できればクロロと戦って本当にどっちが強いのか明らかにして欲しいところですけどね。でもクロロもゼノに対して何か恨んでいるわけでもないですし、ゼノもクロロと戦ったのは仕事と割り切ってましたので、それ以上戦うことはないでしょう。

依頼があればゼノがまたクロロを暗殺しに行くくらいですかね。個人的には是非戦って欲しいです。

 

ゾルディック家の内情についても、ゼノはあまり関与してなさそうです。今後はゼノの祖父にあたるマハ同様、傍観する立場になっていくと思います。

そう考えるとゼノの出番は、今後多くはないのではないかと思うわけです。

 

ゼノの考え方や、仕事に対する姿勢はとても好きで、是非登場して欲しいのですが、きっかけがあまり思いつかないですね。せめて強さだけは明らかになって欲しいです。

 

【ワンピース】キャプテン・クロとギンが戦ったらどちらが強いのか?考察してみた!

今回はワンピースの考察をしたいと思います!

 

東の海(イーストブルー)編では、悪魔の実の能力者はかなり珍しく、ルフィ、バギー、アルビダ、スモーカーくらいでした。

どちらかというと、自分の素の力で戦っていたキャラが多かったです。

 

魚人族で人間の10倍のパワーを持つアーロンたちや、ルフィの仲間であるゾロ、サンジあたりを除くと、フィジカルを活かして戦っていたキャラで強かったなと思うのは,

クロネコ海賊団元船長・クロクリーク海賊団戦闘総隊長・ギン。この2人かなと思うのです(クリークも能力者ではありませんでしたが、めちゃくちゃ武装していたので、省きました)

 

そこで今回はフィジカル強者のキャプテン・クロとギンが戦ったらどちらが強いのかを考察してみました。

キャプテン・クロについて

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(引用:ONE PIECE 4巻147P/尾田栄一郎)

まずはキャプテン・クロについて簡単に説明します。かつてクロネコ海賊団の船長を務めていた男です。非常に頭がキレる海賊でした。

しかし、海軍や賞金首に追われれる生活に嫌気がさし、海賊を引退。

クロは自分の身代わりを海軍に引き渡し、処刑させ、世間的にキャプテン・クロは死んだことにしました。

 

その後、ウソップの住む村にある屋敷で執事をしていたクロ。

目的は屋敷の財産を奪うことでしたが、偶然やってきたルフィたちと戦闘になり、敗北しました。

 

キャプテン・クロは10本のサーベルがついたグローブ「猫の手」と、肉眼では捉えられないスピード(100mを4秒で走る化け物じみた速度)で移動する「抜き足」を使い、一瞬のうちに敵を切り裂きます。

必殺技の「杓死(しゃくし)」は自分でも何を斬っているかわからないほど速いスピードで周囲を斬りつけ、味方もろとも敵を殲滅する、人間離れした技です。

ギンについて

f:id:g913:20171026194603j:plain(引用:ONE PIECE 7巻157P/尾田栄一郎)

ギンは、クリーク海賊団の戦闘総隊長で、実質的なナンバー2にあたります。

「鬼人」の異名を持ち、相手が泣こうが叫ぼうが、両手に携えたトンファーで殴り殺す残虐非道な男と言われていました。クリークですらギンの戦闘力には一目置いており、絶大な信頼を寄せていた様子。

 

しかし、実はギンは情にもろく、サンジと戦った際にはあと一撃で仕留められるところまで追い込みましたが、餓死しそうなところをサンジに救われたことに恩義を感じ、トドメを刺せませんでした。

ギンはクリークに猛毒ガスを撃ち込まれながらもギリギリのところで生き延び、仲間とともに撤退。その後の行方は分かっていません。

 

鉄球のついたトンファーで繰り出す攻撃は、サンジの蹴りでも破れなかった鉄壁のパールの盾を一発で砕くほどの破壊力を持ちます。

ギンは必殺技や特殊な能力は持っていませんでしたが、当時から魚人を倒せる力を持っていたサンジを追い詰めた実力は本物です。

キャプテン・クロとギンが戦ったらどちらが強いのか?

では、クロとギン、戦ったらどちらが強かったのか考えてみます。

2人とも本気の強さはわからない

作中ではクロもギンも戦闘シーンがありましたが、実際のところ両者とも全力を出せていないんですよね。

 

クロは海賊船を降りてから、約3年間屋敷で執事をしていました。その期間は全くと言っていいほど戦闘をしていません。

そのため作中でルフィと戦ったときには全盛期ほどの力はなかったと思われます。

本人も「体にナマリを感じる」と言っていましたので(それでも異常なスピードで動いてましたが)。

f:id:g913:20171026194911j:plain(引用:ONE PIECE 4巻137P/尾田栄一郎)

一方のギンは、数日前まで餓死寸前。サンジが作したチャーハンを一皿食べましたが、多分お腹いっぱいにはなっていないでしょう。

しかも、ギンはサンジとの戦いの前にクリークに右肩の骨を折られています。そのため全力は出せていないはずです。

 

その上でギンはサンジに対しても恩義を感じていたので、かなり手を抜いて戦っていました(サンジもパールの攻撃を受けていましたし、ギンを殺す気は無かったでしょうから、全力では無かったと思いますが)。

f:id:g913:20171026195000j:plain(引用:ONE PIECE 6巻45P/尾田栄一郎)

クロもギンも事情により全力ではなかったと思います。

ですので、本当の強さはわかりませんが、作中の描写のみで勝敗を予想したいと思います。

クロが超人すぎる

ギンはかなり強いです。

バラティエでルフィの仲間になり、その後すぐに魚人のクロオビとの実戦で、勝ってしまう化け物・サンジを、両者手負いの状態ではありましたが、殺す寸前まで追い込みました。

ギンも十分超人の域なのですが、クロはさらに超人なんですよね。

 

3年間のブランクがあるにもかかわらず、クロの移動速度はルフィでさえも見切れませんでした。

移動速度に関してはCP9が使う六式の1つ「剃(ソル)」に近いスピードだと思います。CP9は幼い頃から暗殺の訓練を積んできた超人たちで、「剃(ソル)」は移動する直前に地面を10回以上蹴って、その勢いで移動するという理屈があって生み出せる速度でした。

でもクロの移動速度って、原理が不明なんですよね。クロは「よくわからないけどただめちゃくちゃ足が速い人」なんです。超人すぎます。悪魔の実の能力者クラスです。

 

なんなら、能力者や魚人、巨人など特殊なキャラクターたちを除けば、クロはフィジカルだけでルフィを追い詰めましたからね。

ルフィがゴムゴムの実を食べてなかったら、勝てたかわかりません。

 

このクロのスピードを、ギンでは捉えることが無理なのではないかと思います。

ルフィは腕や足を伸ばして遠距離かつ範囲攻撃もできましたから、クロのスピードにも対処できました。

しかし、ギンの鉄球つきトンファーでは間合いが狭すぎて、クロの速度に合わせるのは厳しそうです。何度か攻撃を受ければカウンターで合わせることもできるでしょうが、クロは一瞬で背後に回り込んでくるので、そこから即死攻撃を仕掛けてくるでしょう。

何度も攻撃を受けて、タイミングをはかるチャンスはないと思われます。

 

ただクロは耐久力がそれほどなさそうなので、ギンが闇雲にトンファーを振り回せば、攻撃が当たり、勝機があるかもしれません。

しかし、クロも戦い慣れしてないわけではないので、まぐれヒットが期待できるかというと微妙ですね。

 

持ち前のフイジカルの差で、クロが勝つと思います。

結論:クロがヤバすぎる

ということで、キャプテン・クロとギンが戦ったら、キャプテン・クロが勝つと私は考えました。

 

多分クリークみたいにだまし討ちばかりして、武器に頼りっぱなしな人間の下につかなければ、ギンはもっと強くなれたと思うんですよね。

手を抜いていてもサンジを追い詰めた力は伊達じゃないと思います。

グランドラインでも通用する実力者になっていたかもしれません。

 

でもクロ・・・クラハドールさん強すぎるよぉ・・・

3年間も戦ってなかったのにルフィと互角にやり合うとか何者なんだよ・・・

あんたこそ海賊続けてた方が良かったはずだよ・・・

てか、もし海軍入ってたらかなり昇進したんじゃないのかな?コビーとヘルメッポもだいぶ昇格したし。

 

クロは見た目こそ派手ではなく、スーツにう◯こも描いてあるキャラですが、よく考えると超人すぎる男なのでした。ギンでは倒せないかな・・・

 

 

【ハンターハンター】マフィアンコミュニティーが幻影旅団対策にプロハンターを雇わなかったのはなぜ?

ハンターハンターの世界にも現実世界同様、マフィアと呼ばれる組織が多数存在。そのマフィアたちがさらに組織を成し、「マフィアンコミュニティー」と呼ばれる集いを作っています。

 

作中でマフィアンコミュニティーはオークションを開催しましたが、幻影旅団の攻撃で阻止され、出品される予定だったお宝は全て盗まれてしまいました。

 

マフィアンコミュニティーは幻影旅団対策として、コミュニティーの武闘派集団「陰獣」を派遣したり、ゾルディック家を始めとする殺し屋を多数雇ったりしました。

しかし、陰獣や殺し屋たちは全滅。ゾルディック家のゼノとシルバはコミュニティーのトップであり依頼人でもあった十老頭が暗殺されたことにより任務を断念。

結局マフィアンコミュニティーは旅団になされるがままでした。

 

コミュニティーの対応は、正直言って旅団を相手にするには戦力不足だったと思います。

ここは素直にプロハンターの力を借りればよかったのではないかと思うのですが、ヨークシンシティで登場したプロハンターは、コミュニティー内の一組織にすぎないノストラード組に雇われたクラピカ、センリツ、バショウ、そして元から組員だったリンセンたちくらいでした。

 

なぜマフィアンコミュニティーはプロハンターを雇わなかったのでしょうか?考察してみたいと思います。

f:id:g913:20171017200357j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 9巻21P/冨樫義博)

マフィアとプロハンターは対立関係?

マフィアは言わずもがな、「闇商売」とも言える職業ですよね。

脅して金を巻き上げる、違法な薬物を取引するなど、そんなイメージがあります。

 

一方でハンターは、専門は様々ではありますが、その使命の一つとして悪人、罪人の取り締まりがどのハンターにも課せられているのです。

それを積極的に行っている賞金首ハンター(ブラックリストハンター)や犯罪ハンター(クライムハンター)もいますが、どのハンターも悪人との戦闘をこなせるよう最低限の戦闘の心得があります(最低限と言ってもプロハンターは念を使えますので、常人ではまず敵いませんけどね)。

f:id:g913:20171017195626j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 2巻75P/冨樫義博)

真面目なプロハンターであれば、マフィアのやっていることは取り締まりの対象と判断するはずです。

プロハンターの中にはヒソカのように見境なく殺人を行う危険人物もいますが、本来マフィアに手を貸すことはプロハンターとしては避けるべきことなのかもしれません。

 

マフィアも同じで、プロハンターを雇うとすれば自分たちがやっていた悪事がバレて取り締まりの対象になる危険性があります。

マフィアンコミュニティー内でプロハンターになんとか太刀打ちできそうなのは陰獣たちくらいでしょうが、10人しかいないので、あまりにも戦力不足すぎます。

 

悪事がバレてプロハンターが自分たちの組織の取り締まりに動き出すことを恐れ、コミュニティーはプロハンターを雇わなかったのではないか、と私は考えました。

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ノストラード組は雇っていてたけど…?

クラピカらプロハンターたちが護衛として雇われたノストラード組もれっきとしたマフィアであり、コミュニティーにも所属しています。

先ほどの私の考えで言えば、ノストラード組もマフィアなのであれば、プロハンターを雇おうとは思わないはず。

 

それでもクラピカたちを採用したのは何故なのかも考えてみましょう。

 

おそらくですが、ノストラード組ってそんなに悪いことしてないんじゃないかと思うのです。

ノストラード組は、組長・ライト=ノストラードの娘・ネオンの占い能力によって大幅な資金を得て、成長していた様子でした。

ネオンの能力がクロロに盗まれ、占いができなくなった時のライトの落ち込みようと不安げな様子から、組の収入の大半がネオンの能力に依存していたことが想像できます。

f:id:g913:20171017195844j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 15巻164P/冨樫義博)

その後、組の若頭となったクラピカを中心に立て直しが図られたようですが、クラピカの話では、現在のノストラード組の収入源はボディガード業と賭博業のみで、どちらもノストラード組が拠点としている国では合法とされている稼ぎ方のようです。

 

占い能力で稼ぐことを法で裁くことはできませんし、ネオンの占いは騙しているわけでもなんでもなく100%当たる占いですから、そこらのビジネスよりよっぽどクリーンなお金儲けだと思います。

その後のクラピカが行ってきた事業も違法でないのならば、ややグレーではありますが、ノストラード組は法に触れる行為はしていないものと思われます。

だからプロハンターを雇っても問題なかったのでしょう。

 

採用試験の時に、クラピカたちが収集するように言われた課題の物も、バショウの話では所持するだけなら合法のものだそうで、結局ノストラード組は法に触れてないんですよね。

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組員をプロハンターにすればよかった?

在来のプロハンターを雇うことに抵抗があるのであれば、組員から素質がありそうな人間を選び、ハンター試験を受けさせて、念も習得させてしまうのがベストそうですよね。

ハンター試験は受験するにあたり資格は不要ですし、何なら旅団のシャルナークもプロハンターになってるくらい自由度が高いので、マフィアだから受験できないってことはないと思います。

 

念を学べば強くなる・・・のは確かなのですが、作中でも念を使えるにもかかわらずイマイチな強さだったキャラってたくさんいましたよね。

ゴンやキルア視点で考えると「念能力者=強者」なんですけど、彼らの周りに集まっている人たちって、プロハンターや念能力者の中でも頭抜けた天才たちなんです。

陰獣だって相手が悪かっただけで、実は上位の強さを持つ念能力者だったのです。

 

本来、マフィアンコミュニティーにケンカを売るような真似は誰もしません。

巨大な組織ですから、多少人間が団結したところで跡形もなく消せるだけの権力や武力はあるでしょうし、念能力者集団・陰獣も控えてますから、マフィアンコミュニティーに手を出すメリットなんてまずないのです。

 

ただ、例外的に幻影旅団はマフィアをターゲットにしても勝てるだけの実力と後ろ盾のある集団だったので、ケンカを売っただけです。

マフィアンコミュニティーにとっては異常事態中の異常事態だったんですよね。

関連記事:【ハンターハンター】幻影旅団と流星街とマフィアとの関係性の謎について考えてみた! - 私の名前はジロギン。

 

それもあって、プロハンターを雇わずとも陰獣や殺し屋を雇えば十分と判断したのでしょう。危機に慣れてなかったとも言えます。

コミュニティーの財力を生かして星持ちのハンターを数人雇うだけでも幻影旅団対策は違ったんですけどね・・・

結論

結論として、マフィアンコミュニティーが幻影旅団に攻撃された時、プロハンターを雇わなかった理由は

  • マフィアの悪事が明るみになり、取り締まられてしまう可能性があったため
  • コミュニティーにとって未曾有の事態であり、対処を誤ってしまったため

だと私は考えました。

 

まぁ、プロハンター=潔白かというと全然違いますけどね。

先述の通りクラピカは違法行為はしていないとはいえマフィアに属しています。

ゴンの父・ジンは死刑囚を使って超危険なゲームを作りました。

ヒソカやイルミは目的のために多数の同業者や一般人を犠牲にしました。

ビノールトは賞金首ハンターでありながら自分も連続殺人犯として賞金首でした。

 

などなど・・・ちょいと怪しい人たちはたくさんいます。

 

ただ大多数のプロハンターが犯罪行為を取り締まろうとしているので、マフィアンコミュニティーとしては迂闊に雇うとデメリットになってしまうことでしょう。

だから陰獣や殺し屋たちだけで幻影旅団を始末したかったのだと私は思いました。

 

 幻影旅団編は8巻から!

【ハンターハンター】天空闘技場の観客は念が見えなくても試合を楽しめているのか?

 

世界中のバトルマニアや腕自慢たちが集まる天空闘技場。

日夜戦いが繰り広げらていて、人気の闘士の試合となると観客も殺到します。

 

やはり人気の試合は、天空闘技場の200階クラスに属する闘士やフロアマスターたちの試合です。

彼らクラスとなるとほとんどが念能力者なのですが、念はその存在自体秘密とされており、ごく一部の人間しか使いこなせません。念を見ることができるのも念能力者のみです。

観客全員が念を習得し、試合で使われる念を認識できるということはほぼ100%ありえません。それでも試合は盛り上がります。

f:id:g913:20171012200256j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 6巻147P/冨樫義博)

そこで生まれた疑問・・・

天空闘技場の観客は念が見えないけど楽しめているの?

この点を考察してみたいと思います。

 

 

 

 目次

 

念は見せびらかすものではない

天空闘技場では、数百から数千人もの観客が試合を見ています。

闘士たちは衆人環視の中で念能力を使わざるをえないのですが、これは念能力者としてはご法度とも言える行為です。

理由は、念能力は奥の手ですのでそれを晒してしまえば、対策を練られ、自分の命を危険に追い込むことになります。だから仲間にも自分の能力の全容を教えないのが基本です。

 

そのため、カストロ戦のヒソカのように、「隠」を使ってオーラを見えにくくし、能力を隠す者も多いはずです。

「隠」を使われると、念能力者でも「凝」(目にオーラを集中させ、隠された能力を見切る技術)を使わなければ能力が見えません。

闘士たちは念能力を積極的に隠すことでしょう。

能力者でも見えなくなってしまう可能性のある念を、観客が見えているとは思えません。

一部念を使える観客もいるかもしれませんが、大半が非能力者でしょう。

 

ちなみに・・・

クロロとヒソカは天空闘技場で、惜しげもなく念を披露していました。

クロロに至っては、使った能力をひとつひとつ丁寧に解説してすらいました。

 

本来避けるべき行為ですが、クロロの能力「盗賊の極意(スキルハンター)」は他人の念能力を盗む能力ですので、すでに複数種類の念をストックしていて、かつ新しく念能力を盗めばいくらでも戦術を切り替えられるので、手の内を明かしても問題ないです。

 

ヒソカの「伸縮自在の愛(バンジーガム)」は、非常に応用力の高い念です。

ありとあらゆる活用方法があるので、ヒソカ自身明かしても問題ないと考えているのでしょう。

 

 

なんとなく念の存在は理解している?

クロロとヒソカの戦いで、観客同士がこのような会話をしていました。

f:id:g913:20171012201149j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 34巻104P/冨樫義博)

ヒソカに向かっていく人形たちがクロロによって操作されていること自体はわかっていましたが、その仕組みや理由は理解できていないようでした。

 

天空闘技場の観客はほとんどが念能力者ではないと思います。

しかし、いろんな試合を見る中で、いまいち納得がいかなかったり、不思議に感じる現象を目撃してもいるはずです。

それらが念能力によるものだとはわからなくても、「なんかそういう不思議な能力があって、それを使いこなしている人がいる」くらいには理解しているのではないかと思います。

 

理屈は通らないけど「眼の前で実際に起きているのだから、謎の能力は確かにある」みたいに認識しているのではないかと。

 

 

楽しいのか?

天空闘技場で念能力者同士の戦いを見るのであれば、間違いなく念を使えたほうが楽しいと思います。

 

でも現実の格闘技の試合で考えると、その競技の詳細な技術や知識まで知らなくてもなんとなく楽しめませんか?

私はボクシングが好きでよくテレビで見るのですが、今まで一度もやったことはありません。経験者が見れば試合の中に細かい技術があって、その部分を楽しめると思うのですが、私たち素人でも、KOの瞬間を見るだけで楽しめてしまいます。

 

天空闘技場の観客もこの感覚に近いのではないでしょうか?

念についてはよくわからないけど、なんだか不思議な現象が起きて、選手のどちらかがぶっ飛ばされる、あるいは命を落としさえする。

そのエキサイティングな空気感だったり、テンションだったりを楽しんでいるのでは?

 

天空闘技場に集まる観客たちもバトルマニアで、いろんな格闘技の試合に目が肥えていることでしょう。

だからこそ念を使った物珍しいバトルを求めて天空闘技場に集まってくるのではないでしょうか?たとえ念を使えなくても。

 

 

 

結論

ということで私の結論としては、天空闘技場の観客は

念が見えなくても、試合の雰囲気や臨場感を楽しんでいる

のではないかと思います。

だから念が見えなくても十分楽しめると。

 

逆に試合に出ている能力者たちからすると、観客は念が使えないに越したことはないですよね。

そうすれば、試合相手さえ始末すれば念がばれたことにはなりませんので。

 

そもそも天空闘技場って、ヒソカが遊び半分で倒せて、まだ念の基礎すらおぼつかなかったゴンとキルアですら勝てるレベルの念能力者しかいないので、ガチで強い念能力者たちは興味すら持っていないかもしれませんね。

 

・・・そこでドヤ顔してたヒソカさんェ・・・

 

 

【ハンターハンター】ゾルディック家の後継者はイルミじゃダメなの?

ゾルディック家の後継者として、家族全員から期待されているキルア。

しかし、キルア自身は暗殺の仕事や家族の過度な期待にうんざりしていて、今の所、暗殺稼業を継ぐ気はほとんどなさそうです。

 

そんな中で、ゾルディック家を支えるべく奮闘しているのが長男のイルミ。

暗殺の仕事をこなしつつ、キルアを家に戻すべく動いています。

いびつな形の愛情を向けてはいますが、キルアを弟として大切に思っているのです(最近はどうやらキルアを利用してナニカの力を使いたいようですが)。

 

作中のイルミの活動っぷりを見ていると、

ゾルディック家を継ぐのはキルアじゃなくてイルミでよくない?

と思うのですが、ダメなのでしょうか?考察してみました。

銀髪の家族がゾルディック家を継ぐ?

歴代のゾルディック家党首を見ると、ゼノ、シルバとも髪の色が銀髪です。

兄弟の中で銀髪なのはキルアだけで、他の兄弟はみんな黒髪。

流れからすると、銀髪の家族が稼業を継ぐということで、キルアに後継者としての白羽の矢が立ちそうですよね。

 

銀髪のキルアは、ある意味ゾルディック家の血を色ごく受け継いでいると言えます。

執事のツボネの話では、イルミやミルキは母親のキキョウに似ているとのことです。

キキョウはもともとゾルディック家の人間ではありませんから、ゾルディック家の暗殺の才はキルアが最も強く受け継いでいるのでしょう。

 

イルミの実力を見る限り、キキョウの遺伝子が劣性というわけではないでしょうが、まだ10代前半にして、すでにキメラ=アントと渡り合ったり、ツボネの判断ではイルミに遅れをとらないレベルの実力をつけているキルアは、やはり天才です。

 

その才能に期待し、キルアに後継者になってもらいたいのでしょう。

才能の判断基準の一つとして、髪の色があったのかもしれません。

イルミはゾルディック家にかなり貢献している

イルミの行動原理は全て「ソルディック家のため」です。

ハンター試験を受けたのも、暗殺の仕事でハンターライセンスが必要になったためですし、キルアを取り戻したいのも、暗殺一家としてゾルディック家の名声を保ちたいがため。

イルミのゾルディック家に対する貢献度は異常と言えます。

自分の欲求を押し殺してすら、ゾルディック家の発展に寄与している感じすらしますよね。

才能はあってもゾルディック家に対する愛情がほとんどないキルアより、すでに実力は頭打ちかもしれませんが、ゾルディック家を最優先してくれているイルミを党首にした方が、よっぽどうまく回る気がします。

 

ただ、イルミ自身にゾルディック家の党首になろうという野心はなさそうです。

ナニカの力を利用したいのも、個人の目的達成というよりは、やはりゾルディック家全体のために使いたいのだと思います。

f:id:g913:20171009125158j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 32巻113P/冨樫義博)

イルミの理想としても、他の家族同様キルアが党首につき、自分はバックアップに回る方が良いと考えているのでしょうね。

ナニカの力が手に入れば、その限りではないようですが・・・

 

 

イルミの考え方はゾルディック家にそぐわない?

先述の通り、イルミはナニカの力が手に入れば、キルアを完全な木偶人形にしても構わないと思っています。

家族のことを思っての判断ではありますが、キルアの親や祖父にあたるシルバとゼノとしては、非情な考え方だと言えます。家族を犠牲にしてしまうわけですからね。

 

キルアはもともとイルミの針で思考を操作されていましたが、あくまでもこれは教育の範疇でした。

しかし木偶人形にしてしまうのは、実質キルアを殺すことに等しいです。

 

こういったイルミの考え方は、本来のゾルディック家の考え方にそぐわないのではないでしょうか?

だからシルバとゼノもイルミを後継者にしようとしていないと。

 

その他にも、以前に記事にしましたが、

関連記事:【ハンターハンター】ゼノの暗殺の方針とキルア、イルミの暗殺の方針が異なるのはなぜか? - 私の名前はジロギン。

 

シルバとゼノは暗殺の依頼人が死んだら早々に仕事を切り上げたり、暗殺のターゲット以外を殺すことは御法度としたりしている節があります。

一方でイルミは、そもそも無関係の他人を巻き込む操作系の能力を持っていて、ターゲットを殺すためなら、手段を選びません。

 

イルミはすでに20代中盤(推定)ですから、今から再教育することは正直難しいはず。

そこで、才能もあって、まだ幼いキルアを後継者として選んだのでしょう。

イルミは思考ブラックすぎるんですよね。

・・・まぁキルアも無関係の人間やっちゃってますけど・・・針のせいですね!針のせい!

f:id:g913:20171009125355j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 2巻118P/冨樫義博)

 

 

他の兄弟は後継者として不足なの?

キルアにはイルミだけでなく、他にも兄弟がいます。

彼らも後継者候補ではありますが、次男のミルキは引きこもっていて仕事をする気もほとんどなさそうです。

四男のアルカは能力が危険すぎるのと、得体が知れないため、幽閉状態でした。

五男のカルトは、才能もありかなり従順そうですが、まだ幼いことを考慮すると、やはり後継者候補はイルミかキルアになるでしょう。

結論

ということで、私が考えた、イルミがゾルディック家の後継者として選ばれない理由は、イルミの考え方がゾルディック家の方針にそぐわないからだと思いました。

 

だったらイルミが幼い時にしっかりゾルディック家流の教育を施せばよかったのでは?と思いますが、だいたい長男とか長女って、親たちも初めての子供になるので、うまく教育できない部分があると聞きます。

 

イルミを育てるにあたって、シルバもキキョウも戸惑ってしまったのではないでしょうか。

子供達が増えていく中で、だんだんと教育の仕方がわかってきて、下の子になるほど、比較的従順になっていったと・・・いや三男のキルアが一番反抗的ですかねw

 

またイルミはゾルディック家のためを思って活動してくれているが故に、シルバもゼノも強く口出しできない部分はありそうです。

イルミの行動に反論したいところですが、それでイルミの士気を削いでしまうと、現状のゾルディック家を支える大きな柱を失ってしまうかもしれません。

 

暗殺者としての素質もそうですが、他の兄弟たちとの兼ね合いからしても、ゾルディック家的にはキルアを後継者にするのがベストなのでしょうね。

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【ハンターハンター】陰獣の蚯蚓はなぜ服を着ていなかったのか?

 

今回はハンターハンターに登場するあるキャラクターに関する素朴な疑問を考察します。

 

世界中のマフィアで構成されたマフィアンコミュニティーが誇る念能力者集団「陰獣」。

その陰獣のメンバーに「蚯蚓(ミミズ)」というキャラクターがいるのですが・・・

なんで服着てないの?

という疑問があるのです。

蚯蚓はパンツしかはいていません。

 

今回は「なんで蚯蚓は服を着ていないのか?」について考察しようと思います。

 

 

 

目次

 

陰獣・蚯蚓とは?

f:id:g913:20171007182850j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 9巻35P/冨樫義博)

陰獣のメンバーとして、マフィアンコミュニティーの危険因子の排除に当たっている蚯蚓。坊主頭と細長い体が印象的です。

地中を自在に移動し、敵を地中に引きずり込む能力を使います。

地中ではパワー自慢のウボォーギンでも振り払えないほど強い力を発揮します。

ウボォーギンを相手に最初は優勢に戦うものの、「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」が直撃し、死亡しました。

 

蚯蚓は初登場時から服を着ていませんでしたが、さすがに人前に出るのなら服を着ていた方がいいのではないかなと思うのです。恥ずかしくないのかな?

 

 

地中は暑い?

念能力で地中を移動する蚯蚓。

地中は日が当たらないので涼しそうですが、長時間地中を動き続けると意外と暑いのかもしれません。体を動かしますからね。

服を着ていると汗をかいてだるいので、普段から出来る限り着ないようにしているのかもしれません。

ほぼ密閉された空間ですからね、ありえなくもないと思います。

 

 

いろんなところに引っかかる?

地中にはいろんなものがあります。石だったり、木の根っこだったり。

服を着て地中を移動していると、こういったものに引っかかってしまいそうです。

その度にうまく移動できなくなるのはうざいので、蚯蚓は服を着ていないのかもしれませんね。

むしろ服を着ていないと怪我しそうでもありますが、念能力者の蚯蚓は体をオーラで強化すれば並のことでは負傷しません。

究極の動きやすさを求めた結果、パンツ一丁という判断に至ったのでしょう。

 

 

私服がダサい?

蚯蚓には陰獣の仲間たちに、私服を馬鹿にされた過去があるのかもしれません。

それでファッションセンスに自信をなくしてしまった蚯蚓さんはパンツしか履かない選択をとった・・・だとしたら悲しいです・・・

基本的に土の中にいることの多い蚯蚓さんとしても、人前に出る頻度を減らせば服を着なくてもいいと考えたのでしょう。

アレですね、家にいるのなら服を着ないでいいみたいな感覚に近いと思います。

蚯蚓さんの過去編希望です!

 

 

 

誓約と制約?

これが一番近い理由かなと思います。誓約と制約で服を着ていな可能性です。

「人前でも服を着ない代わりに念の威力が上がる」

・・・まぁこういう制約もなくはないと思います。相当恥ずかしいですからね。

好きな女子の前でもパンツ一丁ですよ。これはツライ。

 

というよりは、土の中を水中のように泳いで移動していると思われる蚯蚓は、自分のイメージの中で「泳いでいる感覚」を強めるためにパンツしかはいていないのではないでしょうか。

 

念の精度は肉体面のみならず、精神面も大きく作用します。

自分が慣れ親しんだ物だったり、気持ちを込めやすい動作だったりを能力に絡めることも念の向上に影響します。

蚯蚓もより具体的に泳いでいるイメージを持つためにパンツだったのでしょう。

ウボォーギンのパワーを上回るほどのパワーを見せつけた蚯蚓ですから、相応の制約がかかっていたと思います。

その制約になりそうなのが・・・服を着ないことくらいなんですよね。

 

 

結論

ということで、蚯蚓が服を着ていなかった理由は

誓約と制約

だからだと思います。

 

制約がきつければきついほど念の威力は上がります。

正直「人前でも服を着れない」って相当きつい制約ですけど・・・そういうことでいいのかな?とは思いますけどね。

「〇〇をしてしまうと死ぬ」とか「〇〇すると念が使えなくなる」とか、そういう意味でのきついだと思うのですが・・・

 

まぁ、蚯蚓の能力は強化系っぽいので、複雑な制約を設けなくても威力は上がりそうですけどね。強化系はそもそも基礎能力だけで必殺技級の威力にできますので。

「服を着ない」というくらいの制約でもパワーはある程度上がりそうです。

開き直ったことでいつもよりパワーが出るのかも・・・?

 

というのは私の想像に過ぎませんが、蚯蚓が服を着ないことにもなんらかの理由があるのではないかと思い、自分なりに考察してみました。

 

もしかしたら「そういう趣味」なだけかもしれませんが・・・

いやいや、制約ですよね制約!うん!そうだよね、蚯蚓さん?