私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、裁判傍聴のレポートなどを書いている趣味ブログです!

GANTZは大阪編だけでも超面白い!かっこいいバトル漫画が好きな人にオススメ!

 

私の名前はジロギン。

 

漫画が大好きな私は、毎日更新しているこのブログのテーマを「漫画」にしてしまうほど、漫画好きです。

頭の中はいつでも、中学2年生の男子がしそうな妄想で溢れています。毎日脳内でバトルしまくりです(24歳ですが)。

漫画好き&妄想好きな私ですが、私の妄想を一番はかどらせてくれる作品というのが

「GANTZ」の大阪編

なんですね。

「GANTZ」という漫画の長いストーリーの中でも大阪編が超面白く、男子の妄想を完全に具現化したような話なんです!

 

GANTZは、大阪編だけでも十分面白いので、まだGANTZを読んだことがないという人にぜひ紹介したいと思います!

 

 

 

GANTZ大阪編のストーリー

主人公の玄野計(くろのけい)と友人の加藤勝(かとうまさる)は地下鉄で電車にひかれ死んだはずでしたが、気がつくと、とあるアパートの一室に転送されてました。

そこでは、「星人」と呼ばれるエイリアンと、「GANTZ」と呼ばれる巨大な黒い球体の指示で星人に挑む人間たちとの戦いが繰り広げられていました。

 

大阪編は主人公の玄野は死亡しており、玄野を蘇らせるべく、加藤を始めとする仲間たちが大阪に現れた星人たちと戦ういうストーリーです。作品全体で言うと中盤くらいにあたります。

 

 

大阪編だけでも欲しかった

私が「GANTZ」を知ったのは映画でしたね。

嵐の二宮和也さん主演で実写映画化されていました。

映画を見て面白かったので、原作の漫画を買おうと思ったのです・・・

「GANTZ」はですね、もう思いっきりエログロの描写が満載なんですね。

清々しいほどそういうシーンがたくさんあります。

当時実家に住んでいて、家の本棚は家族と共有だった私。

ちょっとこれは親や妹に見つかるわけにはいかないな・・・

 ということで買わずに本屋で立ち読みをして、全巻読破しようと思っていたのです。

 

で、読み進めていき、大阪編、22巻〜25巻あたりに差し掛かった時、

おいおいおい!超面白いやんけ!大阪編だけでいいからほしい!

と 大阪編に大興奮してしまいました。本屋だったので静かに興奮していました。

全巻買うと40巻弱ほどになる「GANTZ」ですが、大阪編だけなら4〜5巻分だけなので、本棚に入れなくても机の引き出しに入れておけばかさばらない・・・

ということで私はまるで大人の本を初めて買った中学生のように「GANTZ」の大阪編のみ買ったのでした。

 

では私がGANTZ大阪編だけでも超面白い思ったポイントを紹介していきます!

 

 

大阪編だけで1つの作品になっている

「GANTZ」は長期連載作品ですので、1巻から最終巻まで話はつながっています。

本来ストーリーの全部を知るには1巻から読まなければなりません。

しかし、「GANTZ」に出てくる敵・星人は、1回倒すとそれ以降ストーリーにほとんど絡んでこないので、次々新しい話の展開に変わります。

まるでサザエさんのような「一話完結型」ならぬ「一敵完結型」の作品です。

 

ですので、大阪編の敵も前後の因縁などは全くないので、大阪編だけを読んでも作品として成立していると私は思います。

大阪編だけが映画化されるくらいですからね。


『GANTZ:O』本予告

大阪編単体でも映画化できるし、それだけ面白い。

私だけでなく、大阪編にピンポイントでハマる人もいるということですね。

 

 

敵の星人が「妖怪」という違和感

星人とはエイリアンのことです。エイリアンと聞くと、人間の技術を更に上回る科学技術を持って地球を侵略しにくる・・・そんなイメージがあります。

しかし、大阪編で敵となる星人は「妖怪」をモチーフにした星人です。「GANTZ」の世界だと、古くから日本伝わる妖怪たちはエイリアンだったってことになるんですよね。

 

一方で人間たちは「GANTZ」が用意した最先端の武器で戦います。

「昔ながらの妖怪たち」VS「新しい技術を使う人間たち」

というギャップが面白いです。人間が圧倒的だと思うじゃないですか?

それが全然違くて、妖怪たちめっちゃ強いです!

大阪編には、大阪でGANTZの指示を受けて星人と戦ってきた人間たちが登場します。

彼らは戦いから解放されたいと願う加藤たち東京組とは打って変わって、戦いを楽しんでおり、麻薬などでトリップした状態で戦っていました。その状態でも、強力な星人を何体も倒してきた猛者たちです。

その大阪組がほぼ壊滅します。星人のボスである「ぬらりひょん」が文字通り化け物並みに強いです。「こいつどうやったら倒せるんだよ」レベルです。

f:id:g913:20170831054534j:plain(引用:GANTZ 23巻198P/奥浩哉)

妖怪が敵となり、その妖怪たちがめちゃくちゃ強いという、いい意味での違和感が大阪編の魅力でもあります。

 

 

岡八郎というキャラ

もうね、彼なんですよ、大阪編の魅力の原因は。

岡八郎

こそが大阪編をめちゃくちゃカッコよく、そして面白くしてくれます。

 

岡八郎とは、GANTZの大阪組の男です。

f:id:g913:20170831054814j:plain(引用:GANTZ 24巻133P/奥浩哉)

この中に人が入っています。

GANTZでは星人を倒すと、その強さや数に応じてポイントがもらえます。

ポイントを100ポイント貯めると

・GANTZから解放される

・強力な武器をもらう

・死んだ人間を1人だけ生き返らせる

の中から1つだけ選ぶことができます。

100ポイントを取るのは1回でも難しく、死んでしまう人がほとんどです。

が、岡八郎は100点を7回取っています。作中で登場したキャラでは最多のクリア回数を誇っていました(大阪編以降のキャラのクリア回数は不明ですが)。

 

岡はクリアするたびに強力な武器を手に入れていたようで、UFOのような飛行体に乗ったり、巨大ロボを操縦したり、GANTZの参加者が着ているスーツの何倍も強度があるハードスーツを着ていたりしました。

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単独でぬらりひょんたち妖怪型の星人とまともに戦えるのは岡だけでした。

でも死にます!(笑)

岡は死にます。岡の役割は咬ませ犬。「岡ほど装備に恵まれて戦い慣れしている人間でもやられる」という絶望を読者に与えるために岡は存在していたのです。

 

見事に死んでしまう岡なのですが、その戦い方や装備品たちはまさに

中二病の大好物!

私も妄想の中では岡とほぼ同じ装備で謎の敵たちと戦っていますw

岡の存在こそが大阪編の魅力であり見所です!

24巻で岡の活躍が読めます!私が一番好きな巻です!

 

 

 

さっきも書いたように、「GANTZ」はエログロシーンが多いので、小さなお子さんなどが読むにはちょっと向いていないかもしれません。結構トラウマになりそうなシーンも多めですので・・・青年誌で連載されていたので仕方ないですけどね。

でもこういうシーンがあるからこそ、読者に絶望感が伝わってきます。「GANTZ」は描き込みも超細かいので、かなりリアルです。そのリアルさが、読者を興奮させてくれます。

 

「GANTZ」自体、バトルシーンが多いので全巻読むのもそれほど苦ではないですが、私のようにいろんな事情があって「GANTZ」を買いにくいという人はいるかもしれません。

でも、そんなこと以上に大阪編は面白いので、ちょっとでも興味があったら買った方がいいですよ!大阪編だけでも!後悔はしないはずです!

 

【ハンターハンター】天空闘技場のフロアマスターたちの強さはどれくらい?

 

ハンターハンターの世界には「天空闘技場」と呼ばれる場所があります。

世界中のバトルマニアたちが集まり、ファイトマネーや名誉をかけて日夜戦いを繰り広げています。

 

天空闘技場を勝ち上がり、最高階である200階クラスで10勝すると、そのさらに上の階に君臨するフロアマスターに挑戦することができます。

その存在については明かされていたものの、実際にフロアマスターとして出てきたキャラはヒソカとクロロだけでした。

 

しかしこの2人は戦いの場が欲しくてフロアマスターになっただけで、フロアマスターとしては例外的な強さだったと思います。

 

そこで今回は

フロアマスターの強さはどれくらいなのか?

について考えてみようと思います。

 

 

 

 

フロアマスターとは?

f:id:g913:20170830070223j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 6巻90P/冨樫義博)

 

まずはフロアマスターについて簡単に説明します。

フロアマスターとは、天空闘技場の230階〜250階の各階層を独占している21人の闘士のことです。

200階クラスで10勝するとフロアマスターへの挑戦権を獲得し、その時のフロアマスターと戦って勝利すると、新たにフロアマスターとして認定されます。

 

フロアマスターになると、2年に1度開催される「バトルオリンピア」に参加できます(バトルオリンピアの詳細は完全に不明)。

このバトルオリンピアで優勝すると天空闘技場の最上階を自分の家にできるなどの特典が付いてくるそうです。

 

世界中の腕自慢が集まる天空闘技場のフロアマスターになるということは、格闘家としては名誉なことです。その名誉を賭けて1日平均4000人もの腕自慢たちが、天空闘技場にやってきます。

 

 

ヒソカとクロロは強すぎる

先述の通り、ヒソカとクロロは互いにフロアマスターとして(ヒソカはフロアマスターだったのか謎です)、天空闘技場で戦いました。

 

しかし、天空闘技場全体のレベルを考えても、この2人は強すぎると思うんですよね。

熟練のプロハンターでも手が出せない幻影旅団の団長・クロロと、そのクロロがガチで仕留めるために作戦を練り、能力を使いまくる必要があったヒソカ。

こ2人の戦いは念能力者としてもトップクラスの戦いだったと思います。この2人と真っ向からやりあえるのなんてトッププロハンターくらいでしょう。

 

クロロやヒソカレベルの人間が天空闘技場のような参加資格不要の野良大会に挑んでいるとは考えにくいですね。プロハンターになる方がよっぽど名誉もあり、お金や待遇としてもいいはずですから。

 

それにヒソカは、フロアマスターに挑戦していなかったか、フロアマスターになっても特に戦っていなかったようで、どのみち天空闘技場でのバトルに興味を失っているようでした。

2018年7月追記:カキン帝国マフィアの話で、ヒソカはフロアマスターだということが言及されました。

 

関連記事:【ハンターハンター】クロロ戦の時のヒソカはフロアマスターだったのか?考察してみた! - 私の名前はジロギン。

 

このことからも、フロアマスターと言ってもヒソカのお眼鏡に敵うレベルではなかったと思われます(フロアマスターたちが強すぎてヒソカが戦意喪失した可能性もありますが)。

 

ヒソカは作中で「すでに実力はフロアマスタークラスか?」などと言及されていましたが、そもそもヒソカは天空闘技場では全力で戦っていないようでしたので、この評価はむしろ過小評価と言えると思います。

 

ヒソカとクロロの強さをフロアマスターの強さを測る物差しにするのは無理がありそうです。

 

 

キルアに対するカストロの評価

天空闘技場でヒソカに殺されてしまった闘士、カストロ。

当時、200階クラスでヒソカと戦おうとしていたカストロは勝つ気満々でした。

キルアはそのカストロの自信が本物かどうか確かめるべくカストロの控え室に侵入を試みたことがありました。

 

その時にカストロはキルアのオーラなどを見て、

「バトルオリンピアで待っている」

「君なら来れる」

とキルアを高く評価していましたね。

f:id:g913:20170830070256j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 6巻153P/冨樫義博)

 

確かにカストロの評価は正しく、キルアはその後、キメラアントとも余裕で戦えるほど強くなりました。

しかし、当時はまだ念の基礎修行中で、キルアよりもっと強い人間は天空闘技場内にもいたはずです。

このカストロのキルアに対する評価を考えると、念を修行中のキルアでもフロアマスターになれるレベルなのかもしれません。

 

あるいは、カストロが今後のキルアの成長性を見切っての発言だったとも取れます。

が、カストロもすでに「バトルオリンピアで待ってる」などとフロアマスターになったつもりでいたので、そんなに高いレベルをキルアに求めていたわけでもないかと思います。

 

 

 

新アニメ版の映画だとズシがフロアマスターになっている

新アニメ版の映画「ラストミッション」ではゴンとキルアとともに修行していたズシがフロアマスターになっています。

ズシはまだ念の修行中で、作中では200階クラスにもたどり着いていませんでした。

 

ゴンとキルアの影響を受けて急速にズシが強くなったことも考えられますが、まだ念の基礎を習得中だったズシでもなれてしまうのがフロアマスターの強さだと考えると、やはりフロアマスターがめちゃくちゃ強いということはないと思われます。

 

ただ、新アニメ版の映画は外伝的な要素が強いので、原作の設定と比べるのは違うかなと思います。

 

 

200階クラスの連中が「フロアマスターになれる」と思えるレベル

結局のところ、カストロやサダソ、リールベルト、ギドなどの200階クラスで戦っていた闘士たちが「なろうと思えるレベル」がフロアマスターの強さだと思うのです。

 

カストロはヒソカに重傷を負わせるほどの強さを持っていたので、200階クラスでも飛び抜けて強い方だったとは思います。

しかしそれ以外の闘士たちは念の基礎を学んだだけのゴンとキルアに手を抜かれても負けるレベルでした。

 

サダソたちは、念について知らないまま200階クラスにやってきたルーキーたちを脅して勝ち星を上げていたようですが、フロアマスターになるには、正々堂々フロアマスターと戦わなければなりません。

脅してもサダソたちより強いのは確実なので屈しないと思います。

 

ということは、サダソたち的にフロアマスターとは戦っても勝てる何らかの勝算があったはずです。

サダソたちですら勝てる可能性を見いだせるのがフロアマスターの強さだと思われます。

 

そう考えると・・・やっぱりそんなに強くないかも。

ヒソカが興味を失うのも何となくわかります。

 

 

 

強さはカストロレベル

カストロがフロアマスターになったような気でいたことや、200階クラスではヒソカ以外に負け無しだったことを考えても、フロアマスターの強さは

カストロと同じくらい

だったのではないかと思います。

 

カストロとしてはフロアマスターの強さは「こいつらなら私でも十分やりあえるわ」と感じるレベル。

一応念能力者で、キルアの実力も見切っていたカストロならば、フロアマスターの評価も正しく出来ていたと思います。

 

しかしカストロは、ゴンやキルアと出会う前のヒソカとしては、過去には戦いたい対象ではあったものの、もっと強くなる人間たちの存在を知ったら見放すレベルでした。

ヒソカとしてはフロアマスターも同じだと思います。「ちょっと戦いたかったけど、もういいや。」的な。

 

ただ、カストロレベルといっても、ハンターハンターの世間一般の基準で考えるとかなり強いです。

ヒソカの両腕を引きちぎるほどの大ダメージを与えたのはカストロとクロロくらいですので(カストロと戦っていたヒソカは遊び半分でしたが)。

 

ヒソカが一時は成長性を認めたことからもカストロは格闘家として十分強いと言えます。

カストロに勝てる格闘家も非常に限られていると思いますので、一般の格闘家からすると、カストロもフロアマスターも化け物のように強いはずです。

 

ハンターハンターは超天才であるゴン、キルアとそれを取り巻くあらゆる分野の超天才たちの視点で進んでいきます。

そもそも念を使える時点で人類の中でもごくわずかな、稀有な存在です。

そんな超天才たちばかりを見てしまうので、私たち読者としてはカストロや天空闘技場編で登場したキャラクターたちに物足りなさを感じてしまいます。

が、カストロたちも本当はめちゃくちゃ強いのです。

 

ただフロアマスターの強さとしては、

念の基礎を習得している

できれば自分だけの必殺技「発」を習得している

この2つの条件が揃えば、十分勝てそうな相手だと思います。念なしだと難しいでしょうね。

 

カストロだったり、陰獣あたりの強さがフロアマスターの強さに近いかなと個人的には思っています。

陰獣も世界中のマフィアが誇る武闘派集団ですので、超強い設定なんですけど。

関連記事:【ハンターハンター】カストロと陰獣が戦ったらどちらが強いのか? - 私の名前はジロギン。

 

 

【ハンターハンター】シルバのペットのドラゴンに乗って暗黒大陸には行けないのか?

着々と暗黒大陸に向かうブラックホエール1号。

ブラックホエール1号は海を進み、約8週間で仮装新大陸に到着します(それ以上の渡航は危険なので、カキンの王子や乗組員、乗客にはこの仮装新大陸が暗黒大陸だと伝えてあります)。

暗黒大陸はさらにその先にあるので、たどり着くまでに非常に時間がかかるのです。

 

海路で行くから時間がかかるのであり、空路で行けばより時間は短縮できるはず。

船の進むスピードより飛行船の進むスピードのほうが早いでしょうから。

しかし、それができない理由として、空路で行くと強風や竜巻に見舞われたり、飛行生物の攻撃を受けて墜落してしまう危険性があるので海路を選ぶしかないのです。

 

だったら竜巻や飛行生物に負けないくらい強い魔獣に乗って行けばいいのではないかと思いますよね。

空を飛べて強そうな魔獣・・・あっ!

シルバのペットのドラゴンちゃんがいました!

f:id:g913:20170828194924j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 26巻165P/冨樫義博)

このドラゴンちゃんに乗って暗黒大陸には行けないのか?考察してみました!

シルバのペットのドラゴンとは?

キメラ=アント編において、ネテロ会長の依頼でキメラアント護衛軍とメルエムの分断をしにやってきたゼノとシルバが乗っていたドラゴンです。

作中では「怪鳥」と呼ばれていましたが、鳥というよりはドラゴンな気がします。

 

このドラゴンは作中で特に活躍することはなく、シルバとゼノを運んできただけでした。が、見るからに強そうではあります。

このドラゴンに乗れば暗黒大陸まで行けるのではないかと思ったのです。

食事の問題

仮装新大陸まで船で約8週間、さらにその先に暗黒大陸があるので、暗黒大陸到着までには数ヶ月単位で時間がかかると思われます。

ドラゴンで飛んでいけば多少早く着くかもしれませんが、それでも1ヶ月近くかかってしまうでしょう。

となると、ドラゴンの食事も持っていかなければなりません。あれだけ大きなドラゴンですから、食事量はゾウ以上だと思われます。

ドラゴンが1ヶ月以上食いつなぐだけの食料を持っていくのは不可能です。何百トンもの食料を運ばなければなりません。

 

道中の飛行生物を食べたとしても、そう簡単に狩りが上手くいく保証もなし。

しかも、ペットのドラゴンなので自然の世界での狩りに慣れていないかもしれません。

ドラゴンの食事のことを考えると、暗黒大陸まで食いつなぐのがかなり難しそうです。

 

一応ドラゴンと言いつつも、「鳥」のようなので、渡り鳥の要領で、不眠不休、無飲無食で飛び続けられたとしたら、食事はなくても大丈夫そうではあります。

そんなに強くない?

あのドラゴンがそれほど強くない可能性もあります。

確かに腕もちっちゃいし、おとなしくシルバらの言うことを聞いているところを見てもそれほど獰猛というわけでもなさそうです(ゾルディック家の番犬・ミケのようにゾルディック家に謎の服従を誓っている可能性は大いにあり)。

関連記事:【ハンターハンター】スクワラはゾルディック家の番犬ミケも操れるのか? - 私の名前はジロギン。

 

人間たちが住む世界に近い場所を根城としている飛行生物たちに対しては、シルバのドラゴンでも勝てるかもしれません。

ただ、暗黒大陸側の生物相手となると太刀打ちできない可能性があります。

暗黒大陸の生物は考えられないほどデカイので。

f:id:g913:20170828195543j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 33巻80〜81P/冨樫義博)

意外とあのドラゴンはそんなに強くなく、あくまでシルバとゼノの移動に用いられるドラゴンちゃんなのかもしれません。

暗黒大陸の生物ともやり合えるくらい強かったら、あのドラゴンちゃんが護衛軍を薙ぎ払ってればキメラアント編は終わりでしたからね。

実は伏線?

これまで「あのドラゴンでは暗黒大陸に行くのは無理ではないか?」というスタンスで話を進めてきてしまいました。

しかし、作中描写がないだけで、あのドラゴンは暗黒大陸に行ける可能性も十分に秘めているんですよね。

ゼノとシルバ、そしてネテロがドラゴンに乗って護衛軍らに奇襲を仕掛けた際、ドラゴンははるか雲の上を飛んでいました。

f:id:g913:20170828195754j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 25巻45P/冨樫義博)

雲の上ということは、ほとんど天候に左右されない高さです。曇っている日に飛行機に乗って上空に行くと晴れているあれと同じです。

天候に左右されない高さでも飛べるのであれば、暗黒大陸までの道中で発生した竜巻などは回避できそうです。

あとは飛行生物に注意すればいいわけですが、背中に乗っているのがゼノやシルバであれば、並大抵の生物であれば撃ち落とせそうです。

 

もしゴンとキルアが暗黒大陸に行くとしたら、急ぎになると思います。

飛行船では暗黒大陸に渡れないとなると、シルバのドラゴンちゃんが最も有力な移動手段となりそうなんですよね。

ゴンはジンとの関係がありますし、キルア始めゾルディック家はアルカ(ナニカ)の関係があるので暗黒大陸に行く理由はあります。

そうなった場合、ドラゴンちゃんが移動手段にいなる可能性は高そうです。

キメラアント編で登場したのはその伏線かもしれませんね。

ドラゴンちゃんの負担がデカい

ドラゴンちゃんの最高移動速度の問題もあるかと思います。

もし凄まじい速度での飛行が可能であれば、暗黒大陸に休憩や食事なしでつけるかもしれません。

しかし、だとしたらジンをはじめとするプロハンターたちが暗黒大陸に行く「手段」を持ち合わせていないことの辻褄が合わないんですよね。

ジンもでかいドラゴンを手なづけていたようですから、シルバのペットくらいの魔獣の1匹や2匹手なづけていて、暗黒大陸に行く手段として確保していたとしてもおかしくない気がするのです。

 

この観点から考えると、シルバのペットのドラゴンちゃんで暗黒大陸に行けるかというと難しいのではないかなと思います。

プロハンターたちが勢ぞろいしているにもかかわらず、海路を選んでいるのもその証拠ではないかと。

 

だとしたら、ゴンとキルアはどうやって暗黒大陸に行くのやら・・・

正直、暗黒大陸の方が気になるのですが、なかなかカキン王子たちの争いが進みませんね・・・本当にドラゴンちゃんみたいな生物に乗って、暗黒大陸まで直行して欲しいところです・・・泣

 

【ハンターハンター】プロハンター、意外とハゲが多くてハゲほど有能説

自称・プロハンターである私、ジロギン。

富み、名声、力、何もかもを手に入れた象徴とも言えるプロハンターではありますが、それでもなお欲しいものがあります。それは・・・髪の毛です。

私は髪が薄く・・・常に髪を求めている「ヘアハンター」でもあります。

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なんとかして髪を生やしたい・・・髪を手に入れたい・・・

と思っていたのですが、ハンターハンターの作中に登場するプロハンター達を見てみると、意外とハゲているプロハンターって結構いるんですよね。

今回はプロハンター、意外とハゲ多い説というテーマで、ハゲているハンターたちを紹介してみたいと思います。

ネテロ(加齢によるハゲ)

まずは、最強の念能力者であったアイザック=ネテロ!

f:id:g913:20170826090732j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 27巻159P/冨樫義博)

ネテロは頭頂部のみ髪が残っているという珍しいタイプのハゲでした。

もしかしたら、あえて頭頂部だけ残し、チョンマゲのような髪型にしていた可能性もありますね。

息子(と自称している)ビヨンド=ネテロが、割と年を食っているにもかかわらず凄まじい毛量であることを考えると、ネテロもハゲではなかったのかもしれません。

 

ただネテロは齢120歳(自称)ほどとのことでした。ネテロの薄毛が体質的なものだとしたら、原因は加齢によるものでしょうね。

120年も自分の髪を維持し続けるのは難しいです。まず枯れ果てるでしょう。

むしろネテロはかなり髪が残っていた方とも言えます。うまく維持したものです。

ネテロは最強の念能力者であり、最強のハゲだったかもしれません。

師匠として崇めたいほどです。

ハンゾー(スキンヘッド)

ハンターハンターを代表するハゲといえばハンゾーがいます。

f:id:g913:20170826090927j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 4巻161P/冨樫義博)

初登場時点で18歳、現在20〜21歳ほどのハンゾーがハゲるのはかなり早いです。

作中で言及はなかったですが、おそらくハンゾーは意図的に髪を剃っただけでしょう。体質的なハゲではないと思います。

忍者という仕事の関係上、髪があると邪魔だっったので剃ったのかもしれません。

確かに身動き取るにも髪がない方が動きやすそうですからね。

センリツ(事故によるハゲ)

センリツは「闇のソナタ」という楽曲を演奏した際に、現在の見た目になってしまったそうです。

「闇のソナタ」の詳細は明かされていませんが、演奏したり、聞いたりしたものを死に追いやる危険な楽曲のようですね。

f:id:g913:20170826091037j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 8巻181P/冨樫義博)

センリツは体質的なハゲではなく、「闇のソナタ」を演奏したことで発生した事故によるハゲだと推測されます。経緯が非常に悲しいものなのです。

ハゲた原因はハゲの数だけあります。センリツのような場合はあまりハゲハゲいうのはやめてあげて欲しいですね・・・私のハゲは完全に遺伝と不摂生などによるものだから身から出た錆なのですが・・・

センリツさんは実は超美人説に期待!

ノヴ(ストレスによるハゲ)

忘れてはならないハゲのプロハンターといえばそう、ノヴさんですね。

f:id:g913:20170826091204j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 27巻191P/冨樫義博)

ノヴは作中時間の経過とともに急速にハゲてしまいました。進行形のハゲでしたね。

ノヴはキメラ=アント護衛軍プフの「円」に接近した際、そのオーラの異常さを感じ心が折れてしまい、参加中であったキメラ=アント討伐任務の続行が不可能になってしまいました。

心が折れた直後に髪がすべて白髪になってしまうほど、強いストレスを感じてしまっていたようです。

確かにキメラ=アント護衛軍のオーラは人間では考えられない異質なものでしたので、ノヴほどの熟練のハンターといえど、直面すれば心的外傷を折ってしまいかねないものだったのです。PTSDと呼ばれるものに近いと思います。

戦争体験者などが、当時の経験がトラウマとなって生活が困難いなったり心身に異常をきたしたりしてしまう症状をPTSDと呼びます。

 

討伐作戦中は前線を離れサポートに回っていたノヴでしたが、終盤に負傷したシュートとナックルを救助しに、討伐隊と護衛軍が戦闘中の前線に顔を出しました。

しかし戦闘真っ最中の空気はノヴにさらなる心的負荷をかけ、結果すべての髪が抜け落ちることになってしまいました。

ノヴは完全にストレスによるハゲです。ノヴのように強烈なストレスがかかると精神の状態などから髪が急激に抜けてしまうこともありますが、日常的にちょっとずつストレスがたまるのも髪が抜ける原因になります。

イライラすると男性ホルモンが多く分泌され、それが毛細血管を細くする物質へと変わり、髪に栄養が送られなくなってしまうのだそうです。

 

 

意外と強キャラが多い?

プロハンターの中で「ハゲといえばこのキャラ!」と思いつくキャラをあげてみました。

正直自分も薄毛であるため、ハゲをネタにするのは心苦しいです。が、あえてネタにすることで、前向きに捉えられるようにしたいのです(キリッ)

 

でも今回挙げたハゲキャラを見てみると、意外と強キャラが多くないですか?

ネテロは言わずと知れた最強の念能力者です。ネテロに勝てるキャラはキメラアントの王・メルエムくらいだったことでしょう。

ハンゾーはハンター試験時点で、ゴンやキルアでも敵わない(キルアが本気を出せば別)ほどの実力者でした。念を学んでさらに強くなっていることは間違いなしです。

センリツは戦闘面での強さはないものの、遥か遠くの物音を聞き分けたり、声のトーンや心音からその人物が嘘をついているかどうか聞き分けられたりと、かなり有用な能力を保持しています。

ノヴは、ノヴ以外侵入不可能(ノヴが許可すれば入れる)である無敵の念空間を作り出せる、ぶっ壊れ性能な能力を使います(能力が強力すぎるがゆえに心が折れて強制退場となった説があるほどです)。

 

今回挙げたハゲたプロハンター達は、皆かなりの使い手だと思います。

プロハンターといっても協専ハンターなど、正直プロハンターとは思えないほど低い実力のハンターも多いです。

その中でこのハゲの優秀さ・・・っていうかハゲキャラがかなり強いのがハンターハンターの世界観だと思います。ハゲが優遇されている世界、ハゲに優しい世界です。私も行きたい。

 

と考えると、私もハゲであることはプロハンターとして全く恥じることではない気がしてきました。

ハゲが進行するほどプロハンター、そして念能力者としての実力が上がっていくわけですか・・・

 

いや、やっぱり実力より髪が欲しいです。

 

【ハンターハンター】第1王子私設兵・バビマイナとはどんな人?

2017年8月24日時点、絶賛連載中のハンターハンター。

色々気になるところがあって、まずどこから切り込んでいくべきか悩むところではあるのですが、今回は第1王子・ベンジャミンの私設兵の一人であるバビマイナについて考えてみようと思います。

クラピカの元に派遣されたバビマイナですが、その目的や各行動の意図が不明確な部分が多いです。

現状、バビマイナについてわかっていることをまとめたいと思います。

バビマイナとは?

f:id:g913:20170824062240j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ38号/冨樫義博)

第1王子・ベンジャミンの私設兵の一人です。リーゼントっぽい髪型と刈り上げが特徴的な男性。

第14王子・ワブルとクラピカのもとに、警護の名目でワブルの暗殺にやってきたビンセントという私設兵に代わり、改めて派遣されたのがバビマイナです。

バビマイナもビンセントに近い目的で派遣されているとは思うのですが、その行動には謎が多いのです。

迎撃(カウンター)型の念能力?

バビマイナの念能力については、得意系統などについても言及がなく、まだどういうものなのかわかりません。

ただ作中では「迎撃(カウンター)型」の能力と言われていました。

f:id:g913:20170824062357j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ35号/冨樫義博)

敵から攻撃を受ける、あるいは能力を使われるなどした際に、後出し的に発動する能力と思われます。

代表的なカウンター型の能力というと、これまでに出てきた能力としては・・・

フェイタンの「許されざる者(ペインパッカー)」ですかね。敵の攻撃を受けるほど威力の高い攻撃を発動できる能力でした。

フェイタンの場合「迎撃」というと少し違う気がしますが、敵から攻撃を受けることが能力の発動条件という点で、カウンター型と言えると思います。

フェイタンほど強力な能力とは思えませんが、バビマイナの能力は敵の攻撃を受けて発動するタイプのようです。

目的は暗殺ではなく調査?

バビマイナの前任であるビンセントは、完全にワブル王子の暗殺目的で来てました。

しかし、クラピカたちがビンセントを捕縛、さらにビンセントが服毒自殺を図ったことで暗殺は失敗に終わりました。

関連記事:【ハンターハンター】ビンセントという新しい咬ませ犬キャラの魅力を語る! - 私の名前はジロギン。

 

ビンセントのボスに当たるベンジャミンとしては、クラピカ(とビル)の能力を知りたいところ。そのための調査員としてバビマイナが派遣されたようです。

クラピカの目的が場を膠着状態にさせることにあるとわかったベンジャミンたちは、敵が攻撃する意思を示さない限り念の発動ができないバビマイナを派遣することで、クラピカに警戒されにくくしたのかもしれません。(クラピカはバビマイナの能力を知らないため、バビマイナがやってきただけで警戒してしまうとは思います。が、バビマイナは能力上、ビンセントのように最初から喧嘩をふっかけるような真似はできませんので、クラピカに取り入りやすくはあったと思います)。

 

バビマイナはワブル王子の警護をする中で、クラピカらの能力に関する情報などを調査しようという腹があると見えます。

バビマイナはあくまでも調査が目的。その調査の結果、クラピカの能力が判明した場合、改めてヒュリコフという私設兵が派遣される模様です。

f:id:g913:20170824062636j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ38号/冨樫義博)

ヒュリコフがクラピカの能力を無力化する、あるいは直接ワブル王子を暗殺をする役割を負っているようです。

良い人そう?

クラピカたちの元にやってきた当時、バビマイナは任務達成のため探りを入れる気満々でした。

クラピカたちの一挙手一投足を探るべく部屋に「円」を張るほどでしたからね(ちなみにバビマイナの「円」は部屋の大きさから半径10mほどはありそうです。ノブナガさんよりは広いです)。

 

ただ、ゴキブリの目を使って第12王子・モモゼの暗殺現場を目撃し、動転したオイト王妃の様子を見て、バビマイナは「円」を解除していました。

バビマイナの目的が明確にはなっていないものの、クラピカの能力の調査のために「円」は必要ですし、自分が不意打ちされる可能性を考えても警戒を解くのはバビマイナ自身にとって危険が及ぶと思います。

しかもオイト王妃が能力を使っていることにも感づいていたようでしたので、尚更警戒は解けないはずです。

 

そんな状況でも「円」を解いたバビマイナ・・・より一層バビマイナの行動意図がわからなくなってきました。

ワブル王子を取り巻く状況があまりにも悲惨というか、追い詰められていたので、これ以上追求する必要はないと感じ、「円」を解いたのか、はたまたこれも作戦の内なのか・・・?

表面的に見れば、バビマイナが「円」を解いたことはクラピカらの調査を一時的に止めているということになるので、気を使ってくれたと判断できます。

意外とバビマイナは良い人だったパターンも考えられますね。

イケメン化

バビマイナは初登場からものの数話でイケメン化しました。

ハンターハンターにおけるキャラのイケメン化は、そのストーリーでメインキャラになる伏線である可能性が高いのです。

例えば、幻影旅団も初登場時はだいぶ、個性豊かなお顔をされていました。

f:id:g913:20170824062912j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 8巻153P/冨樫義博)

ナックルも最初は全然顔が違いましたよね。

f:id:g913:20170824062959j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 20巻24P/冨樫義博)

幻影旅団は言わずと知れた人気キャラになり、現在もストーリーの軸に絡んできていますし、ナックルもキメラ=アント編において主要なキャラとなりました。

この法則が当てはまるとするならば、バビマイナのイケメン化も、主要キャラになる伏線かもしれません。

初登場時バビマイナさん。ゴツいおっさんって感じですよね。

f:id:g913:20170824063155j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ33号/冨樫義博)

それから5話経過したバビマイナさん。イケメンすぎる・・・EXILEにいそうです。

f:id:g913:20170824063234j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ38号/冨樫義博)

ベンジャミンの私設兵の人数が15名という多さで、しかも全員が念能力者だと考えると、クラピカが1度に相手取るには多すぎるんですよね。

ですので私設兵の中からベンジャミンを裏切ってクラピカの味方をするキャラが出ると思います。それがバビマイナになるかもしれません。

クラピカと共にワブル王子の護衛につく味方になってくれるかも・・・?

特にベンジャミンが早々に死んだ場合、クラピカ側に付くことは考えられそうですね。クラピカの味方として、バビマイナが主要キャラになる可能性は十分にありえます。

謎多きバビマイナ

バビマイナは行動に謎が多く、現状の情報だけで全てを判断するのは難しいです。

ただ、

「クラピカたちの能力を探りに来た」

「少しずつクラピカたちを気遣うそぶりを見せている」

ということは確かななようです。

 

クラピカらの状況を垣間見たバビマイナが、今後どういう行動を取ってくれるのか、とても気になります。

個人的に、バビマイナはクラピカの味方になって欲しいところではあります。

クラピカにはとにかく人員が必要なのと、諸行動を見る限り、バビマイナはビンセントのような血の気の多いタイプでもなさそうで、意外とクラピカとうまくやっていけそうな気がしますので。

 

【ハンターハンター】ついにハンゾーの本気が見られるか!?

 

今回の記事はネタバレを大いに含みますので、単行本派の方は、ご注意ください。

 

 

ついに来ました・・・ジャンプの今週号となる38号で、ハンゾーさんがブチ切れていました。理由はハンゾーが警護していた第12王子・モモゼが何者かに暗殺されてしまったためです。

f:id:g913:20170821193308j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ38号/冨樫義博)

どうやらモモゼは「おヒマ?」の念獣を動かしすぎた結果、オーラ切れを起こしてしまったようです。元々王子たちは儀式によって自覚なく念獣を使えるようになったので、念の訓練はしていません。中にはオーラ量がかなり少ない王子がいても不思議ではありません。モモゼはオーラ切れを起こし、就寝した隙を突かれ、何者かによって殺害されてしまったようです。

関連記事:【ハンターハンター】モモゼ王子の「おヒマ?」の念獣は可愛いけど能力は微妙・・・ - 私の名前はジロギン。

クラピカの協力要請を受けて、モモゼの警護についていたハンゾー。ハンゾーはあくまでクラピカの目的である「第4王子・ツェリードニヒと接触する」ことを支援するために今回の任務に参加しているにすぎません。

ただ、ハンゾーもプロのハンターです。プロとして警護の仕事を請けた以上は、任務遂行は絶対。警護対象であるモモゼが死んだことはハンゾーにとっては非常に腹立たしいことのはずです。

モモゼを殺した犯人にというよりも、モモゼの殺害を防げなかった自分に腹を立てているのでしょう。凄まじ剣幕でした。

 

 

 

ただハンゾーはすでに犯人の目星はついていると言いますか、ある程度の絞り込みはできている様子です。ハンゾーは次なる犯行を食い止める気でいます。

そして犯人の能力は「分身」を使う能力であるとも予想しているようでした。分身を操ってモモゼを殺害したと。忍者であるハンゾーは何か察しているようです。

そしてハンゾーのこの発言。

f:id:g913:20170821193422j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ38号/冨樫義博)

どうやらハンゾーの能力も分身に近い能力なのかもしれません。ただ、その直後、自在に動かせる分身を具現化させる難易度についても触れていますから、ハンゾーの使う分身はそれほど自在には操れないものである可能性があります。

f:id:g913:20170821193516j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ38号/冨樫義博)

分身を使うからこそ、分身能力を持つ者の犯行と推察したのでしょうね。

 

ちょっと話は変わりますが、ハンターハンターの世界において「分身」の能力はかなり高度といいますか、コスパの悪い能力と考えられているみたいですね。

ハンゾーも、自在に動かせる分身を具現化させるのは相応の制約があると言っていましたし、天空闘技場で「分身(ダブル)」の能力を身につけたカストロに対してヒソカも「メモリの無駄遣い」と指摘し、分身能力を使うと他に何もできなくなってしまうくらい非常にコスパが悪いことを示唆していました(カストロの得意系統との相性もあると思いますが)。

関連記事:【ハンターハンター】カストロがヒソカに勝つにはどうすればよかったのか? - 私の名前はジロギン。

一方でモラウは煙を使って分身を最大で216体作れました(ただモラウの分身はあらかじめ設定した動きだけを行う分身)し、プフも自身の細胞を使って自在に操作できる分身を作り、かつ自身も自由に行動していました。

おそらく、無の状態からオーラだけで分身、しかも人間のような複雑な生物を具現化するとなると、オーラを割きすぎてしまうのでしょう。ただ煙だったり、自分の体の一部だったり、オーラ以外の物質を媒体にすれば分身を作り、操作するのも手軽になるのだと思われます。

「分身の材料がオーラ以外にあると、オーラを使う量が少なくて済む」というのはなんとなく実感できますね。

 

 

 

少し話がずれました。

モモゼが死んでしまったことに対するハンゾーの自責の念については、心中察するところではあります。しかし私たち読者としては、ついに十数年もの間謎につつまれていたハンゾーの能力や強さが見られる絶好の機会になるかもしれません。これは本当に期待大です!

分身能力のような能力を使うことはハンゾーの口から出ていましたが、本当のところはまだわかりません。早く見たいですね!

 関連記事:【ハンターハンター】ハンゾーはかなり強くなっている!その理由を考察してみた! - 私の名前はジロギン。

今のハンゾーは怒り心頭に達している状態です。王位継承戦のようなサバイバルゲームでは、だいたい怒りで冷静さを失ったキャラクターは死にます。

しかしハンゾーは、直情型のように見えて、実は冷静で、ハンターとしての資質も高い男です。作中時間でハンター試験編から約2年が経ってますので、さらに経験を積んで、実力も上げていることでしょう。怒りに任せ暴走するという死亡フラグを無効にするだけの潜在能力があると思います。ベテランハンターのビスケも側についていますしね。

 

ハンゾーはモモゼの警護というミッションは達成できませんでしたが、それゆえに、心に火がついて本気モードになってくれたようです。

念を使えない状態でもヒソカとそこそこ戦えるポテンシャルを持っていたハンゾーですので(念を使えないキルア目線)、本気のハンゾーはめちゃくちゃ強いだろうなと思います・・・今後が超楽しみです!

 

 

【ハンターハンター】ヒソカはウボォーギンと戦おうとは思わなかったのか?

 

自他共に認める戦闘狂のヒソカ。ヒソカは長年、幻影旅団の団長・クロロと戦うことを希求し、そのために幻影旅団に入団していました(実際のところ入団したフリ)。

 

ヒソカが戦いたい相手として最優先だったのはクロロでしたが、幻影旅団のメンバーに関しても場合によってはターゲットと見なしていた様子。

幻影旅団メンバーを狩ることにも割とノリノリでした(天空闘技場編時点で旅団を狩るつもりでいたようですが、実行したのは作中時間でその約2年後の模様)。

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幻影旅団全員レベルの高い念能力者でしたので、ヒソカとしても戦う相手として申し分なかったと思います。

 

ヒソカが戦いを挑んで受けてくれろうなメンバーといえば、ウボォーギンが真っ先に思い浮かびます。

ウボォーギンもヒソカ同様かなりの戦闘狂でしたので、ヒソカと戦うのも断りはしないと思うのです。

ヒソカもクロロとなかなか戦えないならば、手始めにウボォーギンあたりと戦っても良かったと思います。でもそうしませんでした。

 

そこで今回は

ヒソカはウボォーギンと戦おうとは思わなかったのか?

という点について考察してみたいと思います。

 

 

 

 

実はかなり強いウボォーギン

ウボォーギンはクラピカに殺害されてしまい、作中序盤に退場となってしまいました。

しかし、ウボォーギンは鋼のように硬い肉体や、直撃すれば体が吹き飛ぶほどの威力を誇る念能力「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」などを持ち合わせ、攻防ともに優れた強化系の能力者でしたよね。

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ウボォーギンは人間でしたが、そのポテンシャルの高さはキメラアントと遜色ないレベルだったと思います。未だに登場しても通用する強さを持っていたのではないでしょうか。

関連記事:【ハンターハンター】幻影旅団員・ウボォーギンの強さと魅力を紹介する! - 私の名前はジロギン。

 

ヒソカは一応、より強い者を求めて戦い続けていますので、ウボォーギンもヒソカの「戦いたいターゲット」に入ってもおかしくないかと思います。

 

ウボォーギンの戦い方は基本的にパワーでゴリ押しでしたが、煙幕に「隠」を合わせて自分の居場所をごまかして不意打ちを仕掛けたりなど、頭も使います。

これはヒソカのお気に入りであるゴンにも共通した戦い方だと思いますので、ヒソカとしてもウボォーギンはストライクゾーンだったはず。

 

でも、戦った様子はありませんでした。

 

ヒソカが負ける可能性が高い?

ウボォーギンはパワーでもヒソカを上回っていますし、硬い皮膚はバズーカ砲すらも効きませんから、ヒソカのトランプで攻撃したところで致命傷にはならないでしょう。

 

ヒソカの戦いは「伸縮自在の愛(バンジーガム)」を利用した頭脳戦が基本ですが、攻撃方法の多くが殴ったり蹴ったりなどの物理攻撃か、カードでの斬撃です。

 

ヒソカがウボォーギンと戦うことになったら、結局は肉弾戦に持ち込まなければなりません。

しかし肉弾戦となるとウボォーギンが圧倒的に有利。ウボォーギンの攻撃は1発1発が即死級の威力ですし、普通の攻撃ではウボォーギンには効きません。

 

ヒソカとしてはかなり相性が悪く、負ける可能性が高い相手とも言えます。そのためヒソカは手を出さなかったとのではないでしょうか。負けるの嫌いそうですし。

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ヒソカがウボォーギンに勝つには「伸縮自在の愛(バンジーガム)」をウボォーギンの顔面に貼り付けて窒息させるくらいでしょうか。

ヒソカ的にこう言う方法で勝つのは嫌いそうですけどね。

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話しかけられなかった

ウボォーギンはノブナガやフランクリンと良く喧嘩していたようですが、これは殺しあっていたというよりはちょっとした小競り合い程度なものでしょう。喧嘩するほど仲がいい的なやつです。

 

そう考えると、ウボォーギンは旅団メンバーとの関係もかなり良好そうでしたね。

他のメンバーからも性格面も能力面も高く評価されていました。

 

言い換えるとウボォーギンは「クラスの人気者」みたいな存在だったと思います。誰とでもコミュニケーションを取り、声も大きく、みんなをリードしてくれる立ち位置だったことでしょう。

 

一方でヒソカは、アルカを殺害する時に、人手が欲しいと言ったイルミに対し「ボク人見知りなんだけど(だから仲間読んでほしくないな)」と言っていました。

ヒソカは結構いろんな人に絡んでいるようで実は結構根暗な性格。イルミくらいとしか交流もなさそうです。

タイプとしてウボォーギンとヒソカは真逆って感じですね。

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ヒソカの根暗な性格ゆえに明るいウボォーギンに話しかけられなかったのかもしれません。

 

ヒソカ「あの・・・ウボォーギンくん?ボク、君と戦いた・・・」

 

ウボォーギン「みんな!サッカーやろうぜ!」

 

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みたいな感じで。

性格が合っていないので、ヒソカとしても戦う気が萎えてしまったのではないでしょうか。

 

幻影旅団のルールを守っていた

実際の理由はこれだと思います。

幻影旅団のルールの中に「団員同士のマジギレ禁止」というものがありますね。団員同士で殺し合うのももちろんダメです。ルールを破った場合いはクロロ自ら制裁に乗り出す可能性があります。

 

クロロが直接ヒソカと戦いに来てくれるのであれば、ヒソカとしては好都合。

だったら、強いウボォーギンと戦ってそこそこ満足し、その後にやってきたクロロと戦うのがベストな気がします。

 

ただ問題点としては、クロロが一人で制裁に来るとは限らない点がありますね。

ヒソカはクロロとタイマンがしたいので、他の旅団員たちと一緒に攻め込まれてしまうとヒソカ的には困りものです。さすがに旅団員を何人も同時に相手にするのは無理でしょう。

 

ヒソカはクロロとタイマンするために、できれば旅団内でおとなしくしておいた方がよかったはずです。そのためウボォーギンに限らず、どの旅団員にも手を出さないでいたのでしょう。

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さいごに

ヒソカはクロロに対して、正直「戦いたい」以上の感情を抱いている感じがします。なんと言いますか、クロロのことが好きなんですよね。

クロロの強さを体感したいのはもちろんですが、クロロの頭のキレやそのカリスマ性に惹かれているようなところもあります。

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ヒソカが戦いたい相手というのは単純に強ければいいというわけではないみたいです。それ以外のいろんな基準があって、それをクリアした人とのみ戦いたいのでしょう。

 

例えるならば、他人を好きになる要素としてかっこいい、かわいいだけでなく、優しいとか、気配りができるとか、背が高いとか、収入がいいとか、いろいろ含んでいるのと同じかと。

 

ヒソカ的にウボォーギンは、いろんな角度から評価して「タイプじゃない」を感じたのでしょう。毛深いのが嫌だったのかもしれませんね。

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【テニスの王子様】作中最初の咬ませ犬キャラ「柿ノ木中・九鬼貴一」を紹介する!

今回はテニスの王子様に登場した「咬ませ犬キャラ」について紹介していこうと思います。

テニスの王子様のみならず、運動系部活動をテーマとした漫画は、トーナメント戦という特徴を生かして、主人公チームの次に戦う相手が「前年度優勝チームを倒した」みたいな形で力を示すことができるので、咬ませ犬キャラがたくさん登場します。

 

今回紹介するのは、おそらく作中で最初の咬ませ犬キャラと言っても過言ではない、この男、柿ノ木中・九鬼貴一くんです。

九鬼くんも咬ませ犬としてかなりいい働きをしてくれています。

柿ノ木中・九鬼貴一とは?

f:id:g913:20170818183034j:plain(引用:テニスの王子様 3巻180P/許斐剛)

名前は「くき きいち」と読みます。柿ノ木中テニス部のキャプテンを務めていた男の子です(一応14〜15歳くらい)。

主人公の越前リョーマが入部した青学と同じ地区大会に出場しているのが、柿ノ木中でした。

 

地区大会では優勝校、準優勝校の2校が都大会に出場できるのですが、例年青学と柿ノ木中が優勝、準優勝を決めており、この2校に匹敵する学校はありませんでした。

 

九鬼くんはかなりのビッグマウスで、青学と優勝争いをする気満々でしたが、同じ地区の不動峰中が、九州2強の一角・橘桔平さんが転入してきたことによりレベルが格段に上がり、九鬼くんは準決勝で不動峰中2年・伊武くんに完敗しました。

 

では九鬼くんの咬ませ犬としての活躍を見ていきましょう。

全国大会優勝校の立海大付属中と練習試合を重ねる

咬ませ犬キャラの特徴としては「前評判の高さ」があります。

九鬼くん率いる柿ノ木中は、全国大会3連覇を狙う立海付属中と練習試合を重ね、打倒青学を掲げていました。

f:id:g913:20170818183254j:plain(引用:テニスの王子様 3巻175P/許斐剛)

立海大は部長・幸村くんや副部長・真田くんを始め、全国の選手でもずば抜けて強い選手が揃う最強の中学校です。

地区予選前には立海大の2年生・切原赤也が登場していますが、その実力の片鱗だけでも相当高い技術を兼ね備えていることが示唆されていました。

そんな立海大と練習試合を重ねてきた柿ノ木中は、昨年以上に強化されていると思われました。

 

この実績というか経験は、柿ノ木中の強さを匂わせるには十分な前評判になったと思います。青

学に次いで、地区ではナンバー2の強さの学校であることも相まって、読者にとって柿ノ木中の評価を十分押し上げたと思います。

www.g913-jiro.com

自信=敗北フラグ

九鬼くんはかなりの自信家のようでして、自分が負かした相手に向かって

「お前は決して弱くない、俺が強かっただけの話だ!」と言い放つのが癖になっているようです。

f:id:g913:20170818183501j:plain(引用:テニスの王子様 3巻174P/許斐剛)

これは地区でも九鬼の決め台詞として有名になっているようでした。中二病ですね。当時九鬼くんは中学3年です。

 

こういう風に、モブキャラに対してオラついているキャラもまた、咬ませ犬ルートを歩んでいると言えます。

これだけ自信があるキャラだと、読者的にも(たぶん作者の許斐先生的にも)主人公たちと戦う以前にコロっと負けてくれた方がスッキリすると思います。

そのため、妙に自信満々なキャラは咬ませ犬ルートまっしぐらとなってしまうのです。

九鬼くんもその典型でした。

 

ただ、この九鬼くんのセリフ、「お前は決して弱くない」と、相手の実力を認めてくれているのは、彼の良いところが出ていますよね。

まぁ「ある程度強いお前を倒した俺最強!」っていう皮肉かもしれませんが、受け取り方によっては相手選手を傷つけないdisり方だと思います。

試合シーン無し

伊武くんと九鬼くんの試合は描れることがなく、試合終了時点のみ描かれました。

おそらく描く必要もないほどボロ負けしたのでしょう。

こういう風に負けたシーンのみだけで戦っているシーンが描かれないのも、咬ませ犬キャラの特徴ですね。

こうすることで、主人公のライバルの強さが際立ち、かつ戦闘シーンがないので、「どんな戦い方をしたり技を使ったりするのだろう」と読者をワクワクさせることができます。

九鬼くんは、見事に咬ませ犬としての役割を果たしてくれたのです。

 

ただ、伊武くんと九鬼くんの力の差について疑問点もあるんですよね。

九鬼くんは立海大と練習試合を重ねていましたし、手塚くんや不二kじゅんなど当時からすでに関東、全国でも渡り合える実力者にケンカを売る様子から、テニスの腕前はそこそこ高かったと思います。

f:id:g913:20170818183749j:plain(引用:テニスの王子様 3巻175P/許斐剛)

一方で伊武はまだ2年生で、公式の試合に出始めてまだ1年も経っていません。経験は少ないはずです。

伊武くんは青学顧問の竜崎先生が「不二クラスの才能を持っている」と評するほどでしたがまだ発展途上でした。伊武くんの得意技もキックサーブを除くと、相手の腕を麻痺させる「スポット」だけで、しかも「スポット」が完成したのは決勝のリョーマ戦でしたので、九鬼くん戦の時はまだ未完成だっと思われます。

九鬼くんが一方的に負けるとはあまり考えられない気がするのです。

九鬼くんが伊武くんに負けた理由

九鬼くんが伊武くんに敗北した理由は、伊武くんのポテンシャルの高さもあったとは思います。すでに都大会では上位に食い込めるだけの実力はありましたので。

ただ、九鬼くんが伊武くんに負けた最大の要因には「立海大と練習試合をしてしまったこと」ではないでしょうか。

 

立海大は全国大会優勝を当然とするような超強豪校です。

一方で柿ノ木中は都大会レベル、行けて関東大会くらいの学校。

そんな学校に立海大が練習試合で公式戦のレギュラーメンバーを送り込むとは考えにくいです。

切原くんは柿ノ木中に練習試合に行っていましたので、おそらく2年生以下の2軍、3軍メンバーを練習試合に向かわせていた可能性があります。

切原くんは間違いなく本気でやらないので(しかも大遅刻してました)、柿ノ木中にしても練習にならないでしょう。2軍3軍以下の選手にそれほど強い選手もおらず、柿ノ木としても、ネームバリューのある学校と試合しただけで、練習にはなっていなかったかのではないでしょうか。

 

立海と練習試合を重ねたと聞くと相当強く感じるものですが、実は立海(の3軍メンバー)と練習試合を重ねていたので、九鬼も大して強くなっていなかったのかもしれません。

九鬼くんについて残念なこと

ここまでの九鬼くんの活躍は、不動峰中の強さを表現するためにはほぼ100点とも言えます。

しかし、残念だったのは、伊武くんに負けた後、負け惜しみのような言葉を言ってしまったことです。

f:id:g913:20170818184126j:plain(引用:テニスの王子様 3巻181P/許斐剛)

初登場時点から手塚くんの剣幕に気圧されていたり、モブキャラ相手にイキっていたりと小物臭のしていた九鬼くんでしたが、最後の最後に負け惜しみを言うことで完全に小物となってしまいました。

 

九鬼くんが伊武くんに「まさかこんなに強くなっていたとはな・・・完敗だぜ、次頑張れよ」的なことを言っていたら、もっと九鬼くんは存在感を増し、人気になっていたと思います。

咬ませ犬キャラは見せ場が少ないので、少ないシーンで印象付けなかればなりません。

終始大物感をキープすることで「負けたのになんでこんなに潔いんだこいつは?」という良い意味での異常さが読者の印象に残ると思います。

 

最後が残念でしたが、九鬼くんの咬ませ犬っぷりもなかなか良かったと思います。

まぁ新テニスの王子様で改めて出てくることはないでしょうけど・・・

 

 

団長の手刀を見逃さなかった人に学ぶ「良い咬ませ犬キャラ」の条件

 

少年漫画に欠かせないキャラクターとして、「咬ませ犬キャラ」の存在があります。一概に咬ませ犬キャラと言っても明確な定義はないのですが、私が思う咬ませ犬キャラとは、

「主人公のライバル、あるいは味方キャラの強さを際立たせるために犠牲になるキャラクター」

という認識でいます。彼らの存在があることで、私たち読者に敵キャラクターたちの強さを実感させてくれるのです。

私が好きな漫画であるハンターハンターの中にも咬ませ犬キャラはたくさん登場するのですが、最も素晴らしい働きをしてくれたキャラとして

団長の手刀を見逃さなかった人

がいます。彼が作中で見せた咬ませ犬キャラとしての働きは王道ながらも無駄がなく見事としか言えないのです。そこで今回は

団長の手刀を見逃さなかった人に学ぶ「良い咬ませ犬キャラ」の条件

を考えていこうと思います、以下の条件を満たすキャラは咬ませ犬として素晴らしい働きをしてくれています。

 

 

 

団長の手刀を見逃さなかった人とは?

f:id:g913:20170818053933j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 11巻54P/冨樫義博)

ヨークシンシティ編でマフィアが、幻影旅団抹殺のために雇った殺し屋の一人です。名前は特にありませんし、すぐに殺されてしまうのですが、その見事なまでの咬ませ犬っぷりは、他作品の咬ませ犬キャラ達も見習わなければならないと思うほどです。

幻影旅団団長のクロロの目にも留まらぬ手刀を見切ったシーンが印象的ですが、それだけでなく、彼の登場から退場まですべてがクロロの強さを魅せるための流れとして完璧と言えるのです。

 

 

前評判が高い

咬ませ犬キャラは前評判が高いです。例えば

・大会3連覇の猛者

・主人公が苦戦した敵と互角以上に渡り合った

・モブキャラを大量に殺害する

などなど、そう言った過去または作中での実績があります。この評判が高ければ高いほど、咬ませ犬キャラとして使った時に、本当に強さを示したいキャラクターの強さの裏付けになるわけです。

団長の手刀見逃さなかった人は、クラピカから「ゾルディック家のシルバ、ゼノに何とか対抗できそう」という評価をされていました。

f:id:g913:20170818054114j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 11巻33P/冨樫義博)

その時点でシルバとゼノの強さは明言されていませんでしたが、その息子(孫)に当たるキルアが12歳にして一流の殺し屋であり、ハンター試験で異様な強さを見せていたことから、キルアを指導したシルバとゼノの強さは読者たちにも何となく伝わってきました。当時のシルバとゼノは間違いなく作中最強クラスのキャラだったでしょう。

そのシルバとゼノに対抗できそうな団長の手刀を見逃さなかった人は、クラピカの評価も後押しし、かなり強いと認識してしまいます。このクラピカの評価があったからこそ、団長の手刀を見逃さなかった人の咬ませ犬キャラとしての価値が大きく上がりました。

 

 

謎の自信

咬ませ犬キャラは自信家でなければなりません。自信ありげな態度を取ることで、読者に「こいつは自他共に認める強さがあるんだ」と認識させる必要があります。これが自信のないキャラだと、「メンタルは弱いけど実はめちゃくちゃ強いキャラ」になってしまい、主人公または主人公の仲間くらいキャラが立ってしまうのです。

咬ませ犬キャラは「ああこいつ絶対死ぬな」とあらかじめ読者に分かってしまうくらい死亡フラグビンビンの自信家でいいのです。読者の期待を裏切ることなんて咬ませ犬キャラの仕事ではありません。見るからに強そうだけど死ぬ、それだけでいいのです。期待を裏切るのは主人公の仕事です。

団長の手刀を見逃さなかった人は、その名の通りクロロの肉眼では捉えることが不可能な手刀を見切ったり、他の殺し屋たちとの協力を拒んだり、クロロの罠にあえて踏み込んでいくような真似をしたりと謎の実力と自信を見せていました。

f:id:g913:20170818054424j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 11巻58P/冨樫義博)

これらも全てクロロの強さを示すためのステップにすぎません。このような自信があることで、団長の手刀を見逃さなかった人の強キャラ感がより顕著になります。

 

 

主人公のライバル(または味方)にやられる

咬ませ犬キャラの仕事は、基本的には「主人公のライバルとなる敵キャラクターの強さを示すこと」です。ライバルの強さが主人公と戦う前に明らかになることで、主人公がいかに強大な敵に挑もうとしているのかが読者に伝わります。

あるいは主人公の味方キャラにやられる場合もあります。この場合は、「味方キャラも強くなっている」のだと、その成長を明らかにするために咬ませ犬キャラを使って示すのです。どうしても主人公格のキャラにスポットがあたりがちですので、味方キャラの成長を手っ取り早く描くために咬ませ犬キャラが使われます。

団長の手刀を見逃さなかった人は、クロロの強さを示すキャラとして使われたことはこれでに言及してきました。主人公にやられるキャラも咬ませ犬といえば咬ませ犬なのですが、そういう敵キャラはあまりにもキャラが立ちすぎてしまい、咬ませ犬と呼ぶにはふさわしくないです。もっとちょい役で、数話のうちに死亡してしまうようなキャラこそ咬ませ犬キャラに該当します。

 

 

 

戦闘描写なし

これは絶対条件ではないのですが、できれば戦闘描写なくやられた方が咬ませ犬として素晴らしい仕事をしていると言えます。なぜなら主人公が戦うべき敵キャラの実力や手の内が事前に読者にわからず、主人公と戦うまで読者の期待を引き延ばし続けることができるからです。咬ませ犬との戦闘を見せてしまうと、主人公と戦う前にネタバレしてしまいます。

団長の手刀を見逃さなかった人の素晴らしいところは、戦闘描写なくクロロの強さを読者に印象付けたことです。前評判と自信からなんとなく強さを示し、クロロにほぼ戦闘描写なくやられることで、読者にクロロの強さを様々妄想させる余地を残し続けました。結果としてクロロの強さはヒソカとの一戦が行われるまでの十数年間謎のままで、読者たちの妄想と期待を引き延ばし続けました。これは団長の手刀を見逃さなかった人最大の功績と言っても過言ではないでしょう。

戦闘描写をあえてなくすことで、読者の期待を維持あるいは向上させることすらも可能となります。

場合によっては戦闘描写があった方が良いケースもあると思います。攻略不可能な能力と思わせるなど、敵の絶望感を際立たせる場合などは、あえて戦闘描写があった方が良いです。

 

 

命乞いをしない

団長の手刀を見逃さなかった人がなぜここまで咬ませ犬として名を馳せているかというと、彼の死に様が見事だったためとも言えます。途中段階でも咬ませ犬のセオリー通りの動きをしてくれていますが、死ぬ時に彼は命乞いをしていないのです。見苦しい死に方をしていないんですよね。

命乞いをしないことで醸し出される大物感・・・それを団長の手刀を見逃さなかった人からは感じられます。敵キャラの強さを示す使い捨てのキャラとはいえ、命乞いをさせると逆に「こんな小物を倒したところで強いとはいえない」と、強さを印象付けることができなくなってしまう可能性があります。

最後まで咬ませ犬に大物感を出すことで、相当強い奴を倒したんだと読者に印象付けしやすくなります。「立つ鳥跡を濁さず」ということわざ同様、咬ませ犬キャラも最後まで妙な自信や潔さを見せることで咬ませ犬としての仕事をしっかり果たせると思うのです。

団長の手刀を見逃さなかった人は、「密室遊魚(インドアフィッシュ)」に全身をほぼ食われてなぜ死んでいないのか?と最後まで念の詳細を探ろうとする異様さを見せていました。この死に様があったからこそ、魅力的なのです。

f:id:g913:20170818055010j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 11巻63P/冨樫義博)

 

 

 

まとめ

ということで、団長の手刀を見逃さなかった人を参考に、良い咬ませ犬キャラの条件としては

・前評判が高い

・謎の自信

・主人公の敵(または味方)にやられる

・戦闘描写なし(場合による)

・命乞いをしない

となると私は考えています。これらの条件に当てはまる、または近いキャラクターは、個人的に大好物です。彼らがいないと、作品として諸々回らなくなってしまうのです。脇役こそ主役と言っても過言ではないと思います。

 

アニメでも漫画でも、咬ませ犬キャラがいないと視聴者や読者に伝わらないことがたくさんあります。残念なことかもしれませんが、それは幼稚園や小学校のお遊戯会でも同じことが言えます。咬ませ犬キャラはあらゆる作品に必要です。

最近はお遊戯会などで、自分のお子さんを主人公にして欲しいと懇願するお父さんお母さんも多いようですが、私はむしろ、団長の手刀を見逃さなかった人のような咬ませ犬キャラに甘んじられる子こそ評価したいです。彼らこそ作品を真に盛り上げようとしてくれる協調性のある子だと思います。当ブログで取り上げてあげたいくらいです。

 

 

【ハンターハンター】ウイングの塾・サロン運営が理想的すぎる件!

 

ハンターハンターの主人公・ゴンとその親友・キルアの師匠に、ウイングという人物がいます。寝癖頭でメガネで華奢な、一見すると全く強くなさそうな男性ですが、れっきとしたプロハンターであり、念能力者でもあります。

ウイングは天空闘技場にお金稼ぎでやってきたゴンとキルアに、もともと教え子だったズシとともに念の基礎を教え込みました。

このウイングの念の指導教室、塾と言った方が良いでしょうか、これが本当に理想的な運営をしていると思うのです。今回は

ウイングの理想的な塾やサロン運営!

という観点で書いていこうと思います!

f:id:g913:20170816203705j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 7巻107P/冨樫義博)

 

 

 

プロハンターという肩書き

先述の通りウイングはプロのハンターです。きちんとハンターライセンスを持っています。プロハンターになるためのハンター試験には毎年何百、あるいは何千人という受験生が参加します。が、あまりにも厳しい試験内容のため、合格者が1人も出ない年も珍しくないほどです。プロハンターにはなりたくてもなれるものではありません。

つまりウイングが「プロハンター」という肩書きを掲げるだけで、念の先生としてはこれ以上ない存在なのです。プロハンターは念能力にも長けていますので。言ってみれば、プロハンターという肩書きは「東大卒の塾講師」みたいなものです。ウイングが「今でしょ!」と言えば門下生もみんな「今でしょ!」というくらい信頼を集められます。

実績や肩書きがある人が運営する塾は、それだけで生徒としても安心感や信頼感を持てますので、かなり効果的な集客が見込めるでしょう。

 

 

対象者は初心者

ウイングが指導している門下生たちは、おそらくゴンやキルアのように天空闘技場に挑戦してきた者たちでしょう。当時念を使えなかったゴンとキルアも念なしで200階クラスに到達することはできました(この2人はもともとずば抜けた戦闘センスを持っていましたが)。しかしそこから先は、皆当然のごとく念を使うので、念を知らないままいけばまず死は確実でした。

そこでウイングの出番です。念を知らない天空闘技場の挑戦者を相手に念を教えるのです。教えてもらう側は、自力ではまず体得不可能な念を教えてもらうために何でもするでしょう。ウイングの言うことも素直に聞くはずです。あの捻くれ者のキルアですらウイングの指導は素直に受けてましたからね。初心者は情報やスキルが0なので、何でも素直に聞いてくれます。これは指導者としては非常に楽で望ましい状況です。

f:id:g913:20170816203829j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 6巻79P/冨樫義博)

また、ウイングがゴンとキルアに教えたのは念の基本技術のみでした。2人とも時間の制限があったためでもありますが、ウイングとしては念の基礎だけ教えるのであればそっちのほうがいいはずです。なぜなら楽だからです。

初心者にとっては基礎的な技術を身につけることすら大変ですが、ある程度技術を身につけた者にとって基本技術は息をするように簡単なこと。それを教えるのであればとっても楽なはずです。ウイングは天空闘技場にやってきた初心者に指導することで、自分にとっても楽に指導できる状況を作り出していたというわけですね。

 

 

開業費、維持費ほぼ0ジェニー

念の修行は精神を鍛える面が強いです。トレーニングマシンでいくら鍛えたところで念を使えるわけではありません。精神を研ぎ澄まし、自分の身体を流れるオーラを感じ、操ることで習得できます。

逆に言うと、念の修行は静かに心を研ぎ澄ませせる場所でならどこででもできるのです。クラピカなんて山の中で修行してましたし。ですので念の修行に当たって備品を語り場所を用意するなどの初期投資や開業費は0ジェニー!強いて言うならハンター試験を乗り越えて、裏試験までクリアすることが課題となりますが、それらも交通費と生活費くらいで実質0ジェニーでやろうと思えばできます。

それに伴い、場所や器具もいらないので固定費、維持費なども0ジェニー!これは魅力的なビジネスモデルですね。初期費用もいらず、維持費もいらないなんて最高すぎるビジネスです。

f:id:g913:20170816203925j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 7巻107P/冨樫義博)

もちろん肉体的なトレーニングも必要ですが、筋トレなら器具がなくてもできますし、実際の戦闘を行うのもウイングの指導環境ならば可能です。そう、世界中のバトルマニアたちが集まる天空闘技場の麓で指導しているので。

 

 

即実戦できる環境

前の項目につながっていますが、ウイングは天空闘技場付近で念の指導をしているので、門下生がある程度念をマスターしたら、腕試しということですぐに実戦に取り掛からせることができます。

しかも天空闘技場は強さによって階層が分かれているので、門下生は同レベルの実力者と実戦できます。同レベルのものと競うことで実力が上がったかどうかもわかりやすいです。

何事も勉強しただけでは身につかないんですよね。勉強はあくまで理屈を学ぶもの。念の修行も実戦で行うとなれば修行とは勝手が違います。敵は自分の命を狙ってくるし、戦いながらオーラを練ったりオーラを使う配分を考えたりと、ジッとしながら行う修行とは別物です。

実戦の中で使えて初めて実力です。勉強も同じで、理解したつもりでも試験で点数を取れなければ実力ではありません。「学ぶ→実践」するという流れはとても大切です。それが即できる環境で教えているあたりも、ウイングの塾運営の巧みさが垣間見えます。

 

 

門下生に受講料を稼がせる

天空闘技場は、勝てばファイトマネーとしてお金がもらえます。キルアの話では、190階クラスで勝つと1戦するだけで2億ジェニーのファイトマネーがもらえるそうです。門下生は、ウイングに習ったことを実践しながらお金まで稼げてしまいます。しかも数千万から億単位で。

f:id:g913:20170816204007j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 6巻7P/冨樫義博)

これは門下生にとっても嬉しいことですし、ウイングにとっても嬉しいことです。なぜなら受講料を取りやすくなるからです。2億ジェニー丸々ふんだくるのはアコギすぎますが、例えば定額で毎月20〜30万ジェニーくらいを受講料として提示しても払う人はいるでしょうし(何せプロハンター様にご指導いただけるわけですから)、天空闘技場で上の階にに登れば余裕で払える金額です。ただ、これだとウイングがあまり儲かりませんね。ゴンとキルアとズシ3人を教えたとしても月60〜90万ジェニーほど。だったらウイングが天空闘技場に挑戦した方が稼げます。

ウイングが稼げて、門下生も納得してくれそうなお金の取り方は、

天空闘技場で勝利した時のファイトマネーの5%を受講料としていただく

というような形式ですかね、成果がない以上は門下生たちは受講料を払わなくていいですし、受講料をもらうためにウイングも必死で教えます。その結果キルアのように190階クラスまで勝ち上がる門下生が出れば、ウイングは2億ジェニーの5%なので1000万ジェニーが懐に入り、残りの1億9000万ジェニーは門下生のものになります。

これならば両者納得がいきそうですね。成果報酬型の塾です。成果が出なければ受講料無料の塾なんて入って損なことがないですね。

 

それでもウイングが天空闘技場で戦った方が稼げそうではありますが、ヒソカやクロロみたいなやつが挑戦してくることもあるので、ウイングは自分で戦うのは避けて、指導側に回っているのかもしれません。

 

 

 

ウイングの指導力も確か

ウイングの実力は作中で明らかになりませんでした。しかし超ベテランのトッププロハンターのビスケがウイングの師匠です。ビスケの修行は作中にもあった通りで非常に過酷を極めますが、それを乗り越えたウイングは間違いなく高い念の実力を持っていることでしょう。決してプロハンターの肩書きを使って詐欺を働いたり、念の初心者だけを狙って適当に指導するようなことを積極的にしているわけではないです。

f:id:g913:20170816204051j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 14巻152P/冨樫義博)

さらに、ゴンとキルアの場合は事情と本人たちの希望によって、本来ウイングとしては不本意な方法で、強制的に一瞬で念を使える状態にしましたが、これは危険な行為で、場合によっては死に至る方法でした。通常ウイングの指導方針としては「1ステップずつ着実にクリアしていくこと」がモットーで、基礎からじっくり教えてくれる先生です。

しかもウイングは本当にいけないことをしない限りはとても穏やかで優しい人ですので、教え方も非常に丁寧です。

十分な実力を備え持ち、基礎から手取り足取り教えてくれて、しかも優しい・・・こんなウイングの指導力、学校や塾だったら絶対人気の先生ですよね。

 

 

超優秀な生徒を輩出

ウイングがゴンとキルアを指導することになったのは、ウイングが画策したことではなく、偶然による部分が強いです。どのみちゴンもキルアも念の存在には気がついたでしょうが、そのきっかけがウイングかどうかはわかりませんでした。

ただ結果的に、ウイングは確かにゴンとキルアに念の指導をした師となりました。そしてゴンとキルアはウイングの指導を受けた後、グリードアイランドクリアやキメラアント事件の解決に協力するなど世界規模で話題になるような功績を立ててくれました。ウイングとしてはもう大喜びですよね。なぜなら「あのプロハンター・ゴンとキルアは、この私、ウイングの元で念を学び、育ちました」とアピールできるからです。

念の存在は世間に知られてはいけないので、あまり公にはできませんが、念を学びたいと思っている新人プロハンターや天空闘技場の挑戦者を呼び込むにはこの上ない説得力を持つ実績です。

 関連記事:【ハンターハンター】ゴンとキルアは功績からしてシングルハンターになってもおかしくないはず! - 私の名前はジロギン。

例えると、「ノーベル物理学賞を取った〇〇さんが学生時代に通っていた塾です!」とアピールしているような感じです。これを聞けば、自分も優秀になれるだろうと、子供達やその親からの入塾希望が殺到しそうです(予想ですが)。

ゴンとキルアが頑張って功績を立ててくれたおかげで、ウイングもさらに先生としての名を上げることができたわけですね。生徒の功績も塾運営に利用できます。

 

 

 

まとめ

ということで、ウイングの理想的な念の塾運営を構成する要素としては

・肩書き

・初心者向け

・開業費、維持費0ジェニー

・実践(実戦)できる環境

・門下生にも収入あり(結果それが受講料にもなる)

・確かな指導力

・生徒も実績を上げている

以上7つがあるかと思います。

 

世の中にはこう言った塾だったり、セミナーだったり、近年はサロンやnoteなどを運営し、自分の持っているノウハウを希望者に教えている人も多いかと思います。そういった人たち全員がこのウイングのような要素をすべて網羅しているわけではないと思います。ウイングの場合は正直指導者としてありえないくらいハイスペックですし、環境や運に恵まれてもいます。所詮漫画ですので。

むしろウイング並みにすべての要素を揃えるのはまず難しいでしょう。まぁ全部の要素がなくても塾などは運営できると思います。

 

ただ塾などの運営をするのであれば、ウイングの持つ要素は素人目に見ても理想的なものばかりだと思いました。漫画の世界のことではありますが、意外と現実にも共通する指導環境を作り上げていたウイングの紹介でした。

 

 ウイングの理想的な塾やサロン運営のコツが読めるのはハンターハンター6巻と7巻

 

 

一応, ガチのサロン運営などをまとめた書籍はこちら

 

【ハンターハンター】ミトさんの収入源は何なのか?考察してみた!

ハンターハンターの主人公・ゴンの育ての親であるミトさん。

ミトさんは本当のゴンの母親ではなく、ゴンの父・ジンの従姉妹にあたります。ゴンにとってミトさんは、お父さんの従姉妹なので・・・ちょっと離れた親戚って感じです。

 

ミトさんは、生まれたばかりのゴンの養育権を裁判でジンから奪い取り、12歳になるまで祖母とともに育て上げてきました。

そこで気になる点が1つあります。

ゴンも人間ですから、育てようと思えばお金がかかります。

しかし、ミトさんがお金を稼ぐための労働をしているシーンは作中にありませんでした。

そこで今回は、ミトさんの収入源は何なのか?について考えていこうと思います。

漁船の手伝い?

ゴンとミトさんが暮らしてきた「くじら島」は漁師町みたいなものがあり、漁船が拠点としていたり、旅の途中で船が立ち寄ったりするような島です。

長い航海で漁船も損傷するでしょうから、船や備品の修繕などをミトさんなど漁港の女性たちを中心に行っていた可能性が非常に高いと思います。ニーズは高そうです。

魚を捕獲するネットなどは壊れやすいそうですからね。

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(引用:HUNTER×HUNTER 1巻34P/冨樫義博)

ミトさん自身が漁に出ていたわけではないともいます(普段家にいることが多いため)。漁港ならば間違いなくこういった漁師たちのサポート的な仕事はあると思いますので、ミトさんも少なからずやっていそうです。

 

雑務に近いので給料は高くなさそうですけどね。1ジェニー=0.9円なので、日給4,000〜5,000円くらいかもしれません。漁は数日に及ぶこともあるでしょうから、毎日仕事があるわけでもなさそうですし、これだけではゴン、ミトさん自身、そしておばあちゃんまで養うのは難しいでしょう。

 

おばあちゃんもミトさんと一緒に漁師の手伝いをしていたとしても、

日給5,000ジェニー×約20日勤務=10万ジェニー

10万ジェニー×2人=20万ジェニー

20万ではゴン一人養うのが限界でしょう。ゴンは通信制ながら学校にも通っていましたので、教育費だけでも月5〜10万ジェニーはかかると予想できます。漁港の手伝いだけでは厳しそうです。

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(引用:HUNTER×HUNTER 33巻91P/冨樫義博)

夜のお仕事?

あまり考えたくないのですが、ミトさんが夜のお仕事をしていた可能性もあり得るんですよね。根拠はゴンの発言です。

 

ゴンは、パームとデートすることになった時、キルアとの会話の中で、漁船に乗ってやってきた女性の中で、年下好きとくじら島をデートした経験があると語っていました。

そう語るゴンにキルアは衝撃を受けていましたね。

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(引用:HUNTER×HUNTER 21巻98P/冨樫義博)

ただこれは冗談などではなく、長い船旅の中でやはり性的欲求を果たせずに苦心する人も多いと思うのです、正直な話。そういう人は漁港に立ち寄った時にそういう性的なサービスを求めると思います。

 

ゴンは「年下好きの女性」に対してそういうサービスをし、ミトさんは大人の女性が好きな男性などにサービスを提供していた可能性はありますよね。

ゴンがハンターになる決意を固めた日の夜、だいぶ強そうな酒を一人で飲むミトさん・・・このお酒の強さは夜の仕事で培ったものかも・・・?

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(引用:HUNTER×HUNTER 1巻31P/冨樫義博)

夜の仕事はだいぶ稼げそうですし、何ならゴンもデートしてくれたお小遣いという形で少額ながらお金をもらっていたかもしれません。

少年マンガなので直接の描写はもちろんないですが。

 

 

自給自足でなんとかなる?

ゴンの住むくじら島は、自然豊かな島です。森の中には危険な猛獣もいますが、果物や野菜、魚や食用となる動物などもたくさんいます。

ゴンは森をよく出入りしていたようですので、その最中に食べられそうな食材を採ってきてその日のご飯にしていたことでしょう。これは絶対にやっているはず。

ゴンはクジラ島にいるときからハンターみたいなことをしていたわけですね。

 

そうすれば、ミトさんは夜のお仕事をしなくても、漁師さんの手伝いだけで生活できそうな気がします。食費がほぼタダになるわけですからね。家庭菜園なども加えれば、安定的に食材の調達ができます。

 

ただ家に電気は通っているようでしたので、光熱費を払う必要はありそうですし、結構家具も良さげなものが多かったので、節約しているというよりは、やはり何かもっとまとまった収入源があるような気がします。

そう、もう一つ忘れてはいけない金脈がミトさんにはあるのです。

ジンから振り込まれるゴンの養育費

これですね。日本の法律ではありますが、子供が未成熟の時に親が離婚した場合、どちらかに養育権が移りますが、法律上は離婚しても親には変わりないので、養育権がない方の親も養育費を支払わなければならないそうです。

 

ミトさんとジンの場合、両者は夫婦関係には当たらないので、もしかしたらジンにも養育費を支払う義務は発生しないの可能性もありますが、人道的に考えたら、生みの親であるジンはゴンが成熟するまでの間、ミトさんに養育費を払わなければならないと思います。

 

ミトさんの意地っ張りな性格を考えると、ジンから養育費は受け取らなさそうです。

ただ、ミトさんはゴンの養育権を奪った際に、ジンに「2度と島に入るな」と泣き叫びながら言い放ったそうです。ジンなら

「わかった、くじら島にはもう来ないから、その代わりにゴンの養育費を払わせろ」

と条件を突きつけそうです。

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(引用:HUNTER×HUNTER 8巻27P/冨樫義博)

ジンもミトさんのことは決して嫌いではないと思いますので、ゴンを預ける以上は、最低限のお金の工面だけはしようと考えるはず・・・です多分。

意地を張るミトさんについてはおばあちゃんが説得してくれそうです。「ゴンの幸せも考えれば〜」的な風に。それでジンの養育費を受け取る運びにはなると思います。

 

ゴンの通信学校に払う学費を、先ほどの月5〜10万ジェニーほどと想定すると、やはり年間で100万近くは学費でもっていかれるでしょう。さらに生活費もありますね。ゴンが小学校と同じ期間、6〜12歳までの6年間通信教育を受けていたとすると、約600万はかかっているはず。生活費込みで、ゴンの0〜12歳までの養育費には1,000万ジェニー近くはかかっているのではないでしょうか?

だいたい、日本では子供が生まれてから大学を卒業するまでの間(0歳〜22歳)に養育費として2,000万〜3,000万ほどかかる言われています。ゴンもこの基準に当てはまるかというと微妙なところですが、やはり1,000万近くはかかっているでしょう。

うん、ジンにとっては全然余裕な金額ですね。

ゴンが生まれた当初のジンの資金力はわかりませんが、当時借金をして養育費を払っていたとしても、今のジンは見ず知らずの人間(しかも数十人)に30億ジェニーをその場で振り込めるくらいの資金力を持っていますので、1,000万の借金なんてとうに返済していることでしょう。

 

ミトさんにはジンという金脈がいましたので、ジンにゴンの養育費、なんなら自分とおばあちゃんの生活費分まで多めに出してもらっても生活できちゃいそうですね。ジンにとっては端た金でしょうから。

 

 

今後はゴンのお金で生活?

ゴンも一人前のプロハンターになりましたので、正直、もうジンの養育費がなくてもミトさんとおばあちゃんをまとめて生活させられるくらいの収入を得られると思います。

 

現状すでにゴンは、グリードアイランドクリアの報酬として、ゴレイヌがバッテラに交渉して得た40億ジェニーのうちの取り分10億ジェニーを持っていますし、キメラ=アント編での功績から、ハンター協会からも億単位の報酬をもらっていると思います。

ゴンのキメラ=アント討伐参加は当時の会長だったネテロも認めていましたし、ハンター協会全体にも知れ渡る功績でしたので、さすがに協会としてもゴンに相応の報酬を支払わないわけにはいかないでしょう。

 

これだけのお金をすでに保有しているので、3人で生活するにも全然余裕でしょうね。

どこかに土地でも買ってアパートなどを立ててしまえば、さらに家賃収入も見込めます。

サラリーマンの生涯年収が2〜3億円と言われる世の中で、ゴンは中学生くらいの年齢で十数億は稼いでいるわけですね。さすがはプロハンターってわけです。憧れてしまいます。

ジンの親族という立場を利用しないわけにはいきませんなぁ

やはりミトさんの収入源としては、

ジンからゴンの養育費(プラスαで自分とおばあちゃんの生活費)を受け取っている分

が大きいと思います。おばあちゃんは年金も出ているとも思いますが、それだけでは生活は厳しいでしょう。

 

そしてそれを補う形でミトさんは漁港での仕事もしている感じだと思います。夜の仕事については・・・ご想像におまかせします。

 

ミトさんの生活はだいぶ苦しそうだなと思ってましたが、意外と豪遊できそうですね。さらにゴンは育ての親であるミトさんのためであればお金を使うことも惜しまなそうですので、今後利用しがいがあります。

 

私がミトさんなら、利益率の高い収益物件を作って安定収入を得るか、または10億ジェニーを利回りの良い銀行に預けて、その利息で生活していく資産運用なんてのも良いですね・・・

もし10億ジェニーを年率5%でお金が増えていく銀行(そんなところがあれば)に預けたら、年間で5,000万ジェニーの利子が得られるということですかね・・・?(ちょっと勉強不足でわからないですが)預けているだけで毎年5,000万増えるのか・・・すげーな・・・すげーよ・・・プロハンター・・・

資産運用か!よし私も勉強しよう!(単純一途)

 

【ハンターハンター】ゾルディック家各員への暗殺依頼料金を予想してみた!

暗殺一家・ゾルディック家には、世界各地からあらゆる暗殺の依頼が舞い込んできています。それらを家族で協力し合いながらこなしています。

 

ただ、ゾルディック家はそこらの殺し屋とは異なり、「伝説」と称されるほどの実力者たちで、同業者の間でその名を知らない人間はいないほどです。そんなゾルディック家に暗殺を依頼しようとすれば、相場とは全く異なる破格になります。作中で具体的にいくらになるのか明言はされていませんでしたが。

 

そこで今回は、ゾルディック家各員の暗殺依頼料金を予想してみました!

あくまで私個人の予想です。正確なものではありませんので、ご了承ください。

基準1:ミルキの報酬

作中で、暗殺の依頼料金について言及があったのは、ミルキの金額くらいでした。

ミルキはグリードアイランドを手に入れる資金調達のため、父のシルバに「15人殺すから150億ジェニー貸して欲しい」と言っていました。報酬の前借りですね。

このことから考えるとミルキへの暗殺完了報酬は一人あたり10億ジェニーだと予想できます。

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(引用:HUNTER×HUNTER 8巻159P/冨樫義博)

ただ、実際の依頼料はもう少し高い可能性があります。

ゾルディック家の内部留保や諸々の人件費、設備維持費に当てられる分もあると思いますので、ソルディック家が中抜きした分がミルキに支払われていると考えられます。

 

例えば本人に7割、家に3割は入るとすると、ミルキへの暗殺依頼料金は一人あたり約15億ジェニーほどとなりそうです。

仕事を集めているのはゾルディック家という看板を使ってのことですし、実家に住んでいるわけですから、家が徴収する分もあって当然だと思います。

このミルキの依頼料金15億ジェニーを基準に考えようと思います。やはり各家族で実力も経験も違うので、依頼料も全く異なると思います。

 

 

基準2:ハンターハンター世界での依頼料金の相場感

ミルキへの依頼料が高いのか低いのかわかりません(現実世界だと心臓が飛び出るほど高額ですが)。

ただ参考として、暗黒大陸に向かうにあたりビヨンド=ネテロが協専ハンターたちに払うとした金額が作中で明示されていました。実行部隊には15億、待機要員にも2億払うとのことでした。

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(引用:HUNTER×HUNTER 33巻96P/冨樫義博)

正直、協専ハンターたちにそれほどの大金を払う必要はないはずです。理由はプロハンターといえども実力的にはかなり下の方だから。

関連記事:【ハンターハンター】「協専ハンター」とはどんなハンターなのか?わかりやすく解説する! - 私の名前はジロギン。

 

しかし、暗黒大陸に乗り込むという「死ぬ可能性が高いミッション」だからこそこれだけ高額な報酬が支払われる予定なのです(ビヨンド=ネテロの下についたハンターたちは協会を介してないので、報酬が丸々手取りになる模様)。

暗黒大陸に足を踏み入れる実行部隊はミルキへの依頼料とほぼ同額の依頼料でのオファーをもらっているのです。

 

この金額はハンターハンターの世界でも非常に高額で、「ビヨンドの報酬の倍を前金で支払う」と言い放ったジンの資産の凄まじさにその場にいたハンターたちもおののいていたほどですので。15億という依頼料の時点で破格の提示だと思っていいでしょう。

 

「ゾルディック家のミルキへの暗殺依頼=確実に死が伴うミッションをハンターに依頼」ということですので、他のゾルディック家への依頼料もこのミルキの基準から著しく乖離する額になるとは考えにくいと思います(一人暗殺するにあたり100億などはなさそうです)。これらの基準を元に考えていきます。

 

キルアへの依頼料予想:5億〜20億

このキルアの依頼料予想はハンター試験までの暗殺の仕事をしていたキルアへの依頼料です。

6歳の時点で天空闘技場などに挑戦し、この直後くらいから暗殺の仕事をしていたと思われるキルア。最初の時点ではミルキの依頼料の半分〜1/3程度で受けていたと思います。

ゾルディック家の看板は背負っていますし、天空闘技場で200階まで登った実力もありましたが、まだまだ経験不足のため、若干安めにしておいた感じかと(それでも異常な金額ですけどね)。

 

その後、ハンター試験受験後のキルアは、すでに未熟な念能力者なら念なしで倒せるレベルになっていました(ズシになら勝ててました)。

このことから考えるとハンター試験前後の時点でキルアへの依頼料はミルキと同額にはなっていたか、シルバらもキルアに関しては大切に育てようとしていましたので、ミルキよりももっと高額な依頼料を設定して、仕事の厳選を行っていたと思います。そのため20億くらいまで跳ね上がっていたかと。

 

キルアがミルキに対して舐めたような態度を取っているのも、すでに暗殺者としてのランクで上回っていたからかもしれませんね。

キメラアント事件終了後のキルアなら、ハンター試験当時の倍近い依頼料で仕事を受けることも可能ではないでしょうか。確かにこれならシルバもイルミも、なんとかしてキルアに仕事をしてもらいたいわけですね。

カルトへの依頼料予想:3億〜5億

念をすでに体得していますが、まだまだ修行中の身であるカルト。そんなカルトの依頼料は3〜5億ほどで、まだ幼かったキルアと同額程度になっているのではないかと思います。

自身も幻影旅団メンバーの力を見て実力不足を感じているあたりからも、幻影旅団の暗殺を達成しているシルバなど、他の家族と同レベルで依頼金額を設定するのは難しいかなと思います。

まだ経験も浅いので、ミルキよりも下かと。いずれミルキの額は追い抜かしそうですけどね。

しかも、今カルトは絶賛家出中ですので、料金設定の上昇はもう少し後になりそうです。

 

 

 

イルミへの依頼料予想:15億〜30億

イルミは実力的には非常に高く、シルバとゼノに及ぶかは微妙ですが、ハンター試験を舐めプでクリアする超人です。まず一般人では敵わないでしょう。そのため暗殺成功率も高いので、報酬も高くて当然です。

 

ただ、イルミの場合、キルア、カルトが家出中、ミルキは引きこもって仕事をする様子がない、アルカは危険すぎて幽閉中のため、弟たちの分も働かなければなりません。かなり忙しいはずです。

単価を上げてもいいと思いますが、イルミは作中でもたくさんの依頼をこなしていましたので、むしろ単価を下げてたくさんの依頼を受けまくることで、弟の仕事量を補い、ゾルディック家の収入維持に勤めているのではないかと思います。

 

安ければミルキと同額程度まで、高くてもミルキの倍くらいまでの依頼料で押さえていると思います。弟たちがもっと働いてくれればイルミも依頼の単価を上げて仕事を厳選し、楽になるのですが・・・イルミがキルアに針を仕込んでまで暗殺者の道に引きずり戻そうとする理由はここにありそうです。

シルバ、ゼノへの依頼料予想:30億〜50億(1人あたり)

シルバ、ゼノはゾルディック家を誇る最高戦力とも言えます(ゼノの祖父にあたるマハの方が強いとは思いますが、すでに前線は退いていそうです)。

シルバとゼノに依頼するともなればその金額も一気に跳ね上がるでしょう。

ネテロもゼノにキメラアント護衛軍と王との分断を依頼するために巨額をはたいたと明示されていましたので、50億近くは払っていたのではないでしょうか。それなら確かに巨額ですね。

 

ただ、シルバとゼノもイルミ同様、息子たちが働かないので単価を下げて依頼を数多く請けていると思います。

あまりに強気な値段設定だと、団長の手刀を見逃さなかった人など他の殺し屋に仕事を取られてしまう可能性がありますからね。

本来息子たちに回すような安い案件でも自分たちでこなせるように、料金設定は低くしていると思います。

 

が、ゾルディック家を支えるシルバが出ずっぱりになるのも良くないでしょうし、ゼノもそろそろ歳なのであまり仕事量をこなすのは嫌だと感じているかもしれません。ということでイルミより高いながらもそれほど乖離しすぎない30億〜50億ほどではないかと予想しました。

 

 

 

アルカ、キキョウ、マハへの依頼料:請け負っていない

残りの家族、四男・アルカ、母・キキョウ、キルアのひいひいおじいちゃん・マハは暗殺の依頼自体請けていないのではないかと思います。

 

アルカは何年も幽閉されていたので当然ですね。キキョウもお母さんですので、家事を代行する執事の管理をしている気がします。シルバもゼノも仕事でいなくなってしまうので、その際にはキキョウが代理でゾルディック家全体の指揮を執っているのではないでしょうか。家族全員がいなくなったら、執事たちもサボるでしょうし、ゾルディック家の屋敷には日々刺客がやってくるので、そう言った部分でも屋敷に家族(大人)が誰もいないという状況は避けなければなりません。

 

マハはもう高齢で、ネテロと同い年です(ネテロが推定120歳とのことですので、マハもそれくらいなのかもしれません)。ここまでくると、マハ自身で仕事をするのはしんどいので、ライフワーク的に家族の手伝いで仕事をしていると思います。イルミが十老頭を暗殺するときにも手伝ってましたね。

マハ自身は報酬をもらっていないのではないでしょうか。家に住む代わりにタダで家族の手伝いをしていると。マハは立場的に家族の中でめっちゃえらい人のはずなので、誰も口出しできなさそうです。

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ゾルディック家への依頼は非常に高額

あくまで予想ですがゾルディック家各員への暗殺依頼料金はこんな感じですかね。あくまで予想です。

依頼するなら、若いのでまだ経験は少ないけど、実力も伸びしろもあるキルアか、弟たちの穴を埋めるためにディスカウントして依頼を請けているイルミに頼むのが一番コスパが良さそうですね。

しかもキルアなら、友達になったら諸々タダでやってくれそうですし。

イルミは仲良くても金を取ります。ぬかりないです。

 

仕事に参加する人数によっても依頼料金は変わってきそうです。シルバとゼノ両者が動けば結局100億近い金額になってしまうと思います。

だからキメラアント編でネテロのサポートをしたのはゼノだけでシルバは動かなかったのかもしれません。

ネテロの財布事情的にシルバまで雇うことができなかったと(シルバがヂートゥを潰したのはゼノが危険に陥る可能性が当たったためで仕事とは別)。

関連記事:【ハンターハンター】キメラアント編のシルバは何をしにやってきたのか? - 私の名前はジロギン。

 

結局のところ、ゾルディック家の誰に暗殺の依頼をするにしても億単位の金が必要ということですね。それだけの実績を作ってきたゾルディック家・・・フリーランスの人たちにとっては羨ましい限りですね。

 

【ハンターハンター】ゴンはハンター協会内でジンの聞き込みをすればもっと簡単に見つけられたのでは?

ハンターハンターの主人公・ゴンは、父であるジンのようなプロハンターになるために、そしてそれまであったことすらなかったジンに会うためにたくさんの冒険を重ねてきました。

 

ジンに関する情報はゴンの育ての親であるミトさんすら知らず、ジンを探す旅は難航を極めました。

しかしゴンは、キルアやクラピカ、レオリオをはじめとする多くの仲間に支えられ、ジンと再会することができました。

ただ、よく考えてみると、ゴンはハンター協会で聞き込みをしていれば冒険しなくてもジンに会えたのではないか?と思うのです。

その点を考察していこうと思います。

ハンター協会ではかなり有名なジン

確かにゴンの身の回りにジンに関する情報はなく、電脳ページでもジンの情報を閲覧するには国家の大統領クラスの権限がなければ不可能なほど厳重に管理されていました。

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(引用:HUNTER×HUNTER 5巻65P/冨樫義博)

しかし、ジンがハンター協会に姿を現した新会長選挙編では、ジンは超有名人であることが判明。

ジンの功績自体は非常に有名だったことはゴンも百も承知でしたが・・・ジンは他のハンター達から「ロクでもない奴」というような印象を持たれまくっており、マイナス方向で有名でした。

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(引用:HUNTER×HUNTER 32巻94P/冨樫義博)

ジンの功績だけ見ると非常に優秀なハンターだと思ってしまいます。

が、確かにジンはかなりいい加減なところがあり、2年に1度行方不明者リストにも上がってしまうほどです。

 

ジンの性格面まで有名ということは、何らかの形でジンと直接接触したか、一緒に仕事をした、あるいはしているハンターも多いのではないかと思います。

彼らに聞き込みすれば、ジンの趣味趣向などから居場所をある程度特定できた可能性もあります。

 

十二支んの面々はジンのことは知っていましたし、ネテロ会長もジンのことは知っていたはずです(ネテロは素直に教えてくれなさそうですが)。

ジンについて情報を持っているハンターは少なからずいたと思います。

ゴンの先入観がジンの捜索を困難にしていた?

確かにジンについての情報を知っているハンター、あるいはジンを追跡できる念能力を持つハンターもいたでしょう。

ただ、ゴンが出会ってきた人の話だけを聞くと、ジンを見つけることはまず不可能という印象を抱いてしまっても仕方ないような気がするんですよね。

 

まず、ゴンが初めて出会ったハンターであるカイトは、「ジンを見つけること」がハンターとして1人前と認められる試験になっていました。

当時のゴンにとってカイトはめちゃくちゃ強いハンターで(実際かなり強いですが)、そのカイトほどのハンターが一人前と認められる試験としてジンを探すことが設けられていたということは、ゴンとしては相当難易度の高いことだと思い込んでも仕方ないですよね。

 

その後、ハンター試験終わりで、サトツさんからもジンのことを聞きますが、ジンと同じ遺跡ハンターのサトツさんですらジンに関する情報はほとんど持っていませんでしたし、ジンの顔すら知らない様子でした。

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(引用:HUNTER×HUNTER 5巻59P/冨樫義博)

その後電脳ページでジンの情報が厳重に管理されていることが判明しますので、さすがにジンを見つけるのは並大抵のことではないとゴンが先入観を抱いてしまうのも頷けます。

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ジンがゴンに求めたこと

ジンを見つけることはやはり簡単ではなく、ゴンはハンター試験以降、ゾルディック家に乗り込んだり、ヨークシンシティで幻影旅団と戦ったり、グリードアイランドをクリアしたり、キメラ=アント事件を解決したりと、たくさんの危機を乗り越えてきました。

 

ジンを見つけた時のゴンはすでに立派なハンターでしたが、それはジンを見つけたからではなく、ジンを見つけるまでの間にたくさんの仲間を見つけ、たくさんの難所をクリアし、ゴン自身の心も体も成長したため。

 

ジンがゴンに求めたのは、ジンを見つけることそのものではなく、その「過程」だったのです。

ジン自身が、過去にある王墓を調査した時、実はそれまでに協力してくれた仲間たちの存在こそが本当に価値のあるものだと気がついたため、ゴンにも同じ経験をして、本当に大切なものを見つけ出して欲しかったのです。

結果、ゴンはたくさんの仲間を作り、今でも強い絆で結ばれています。

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(引用:HUNTER×HUNTER 32巻163P/冨樫義博)

もしゴンが効率的にハンター協会内でジンの情報を聞き込みしたとしたら、ジンの思惑通りにはいかなかったと思います。

ジンが意図したのかどうかわかりませんが、ゴンはジンのことを遠回りの道を選んで見つけようとしました。

でもそうしなければ、ゴンの成長はなかったと言えます。

実際にジンの居場所を知っているハンターはいない?

ジンに関する情報を知っているハンターはいたかもしれませんが、ピンポイントでジンの居場所を把握しているハンターはいなかった可能性が高いです。ジ

ンは行方不明者にも数えられてしまうくらいですから。

 

でも・・・2年に1回行方不明者にジンが含まれるということは、1年おきくらいにジンの居場所は誰かしらが掴んでいるってことですよね。

能力を使えばジンの居場所を見つけられるのかもしれませんが・・・ジンはいろんなところを点々としていると思いますので、やはり発見は難しいのかも。

 

ジンの行動は誰にも読めませんので、「ここにいるぞ」とわかるハンターは協会内を探してもいなかったかっもしれませんね。

そう簡単に見つかるジンだったら、メタ的なこと言うと、物語にならないですからね。ジンが残したヒントを元にゴンが奔走したからこそハンターハンターは面白くなったのです。

 

にしても、実の息子を死刑囚でめちゃくちゃ強いレイザーと戦わせるのはジンもやりすぎだった気がします。

ビスケが同時期にグリードアイランドに入っていなかったら死んでましたね。

そこまでジンが手引きしていたとは思えませんが、果たして真相はいかに・・・?

関連記事:【ハンターハンター】ジンとシルバ、お父さんにしたいのはどっち? - 私の名前はジロギン。

 

 

【ハンターハンター】「協専ハンター」とはどんなハンターなのか?わかりやすく解説する!

ハンターハンターには多くのハンター達が登場しますが、その中に「協専ハンター」と呼ばれるハンター達がいます。

彼らの存在が明らかになったのはキメラ=アント編からですが、その時はさらっと簡単に説明だけされて、まだ不明な部分が多かったです。

その後、新会長選挙編、暗黒大陸編などにも登場し、地味に物語に関わってきています。

 

最近のハンターハンターはストーリーが難しくなってきてしまったので、いまいちわからない言葉も増えてきていると思います。そこで今回は協専ハンターとはどんなハンターなのか?について、できる限りわかりやすく解説していこうと思います。

協専ハンターとは?

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(引用:HUNTER×HUNTER 33巻93P/冨樫義博)

協専ハンターには「なる・ならない」という明確な定義がはありません。

一応、協専ハンターたちもプロハンターです。ただ彼らのハンターとしての活動方針などから仲間内では「協専」と呼ばれるのです。

 

「協専」とは「協会の斡旋専門」という意味の略語。

プロハンターが所属する「ハンター協会」では、協会が政府や企業の仕事依頼を請けて、協会に所属しているプロハンターたちに案件紹介する場合があります。

協会が斡旋した仕事には、難易度などに応じて、仕事を紹介したハンターにはある程度の報酬が保証されており、こういった依頼のみに目をつけて応募し、活動しているハンターを「協専ハンター」と呼ぶのです。

 

ただ「協専ハンター」は、プロハンターたちの中では馬鹿にする言葉として使われます。

ハンター協会のために仕事を請けて、しかも仕事を請ければ確実に報酬が得られる。そういう仕事をしているハンターがなぜ馬鹿にされなければならないのでしょうか?

ハンターとしては二流以下?

プロアマ含めハンターは、仕事を得るために自ら直接依頼人の元へ行って営業をかけたり、実績を残して仕事を獲得していきます。

どんなハンターでも「仕事をハントする」というところからハンターとしての活動が始まっているのです。

 

それをせず、仕事は協会からの紹介に頼っている時点で、トップのプロハンターとして協専ハンターは馬鹿にする対象になってしまうのです。

命をかけて生活しているハンターにとって、協専ハンターたちはプロハンターといえども二流以下でしょう。

実際の実力もトッププロハンターたちには到底及びません。

 

一つの仕事の成果が次の仕事にもつながるハンターにとって、どんな仕事でも手を抜くわけにはいきません。

それに引き換え協専ハンターたちはすでに報酬が確定した仕事を、ハンター協会の名前を使って請けているだけなので、仕事に対するモチベーションも全然違います。こ

うなると、ハンターとして、念能力者としての力にも差が出てしまうのです。

ハンターにとって報酬の問題は深刻

確かに自分の足で仕事を探しているハンターたちにとって協専ハンターの存在は、非難するべき対象なのかもしれません。

が、それでも確実に報酬がもらえて、仕事を探す手間も省ける協専ハンターであった方が、安定した生活ができそうな気がします。

トップのハンターたちも意地を張らずに協会からの仕事斡旋を請けてもいい気がします(多少やっている部分はあると思います。モラウやノヴは協専ハンターを見下しているような発言がありましたが、ネテロ会長が政府から請けたキメラアント駆除に乗り出していましたので)。

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(引用:HUNTER×HUNTER 22巻175P/冨樫義博)

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しかし、ハンター協会もただでハンターたちに仕事を振るわけではありません。

協会の運営には資金が必要ですので、依頼を受けた仕事の報酬から何割か中抜きしてハンターに紹介しています。

この協専ハンターへの仕事紹介を仕切っているのが元十二支んの一人、パリストンでした。ピンハネ王子なんて呼ばれ方もしていました。

 

ハンターが直接仕事を請ければ、協会を依頼人との間に挟んでいないので、仲介料などを取られる心配はありません。報酬が丸々自分の収入になります。

報酬の面からも直接仕事を請けた方が断然良いと判断するハンターが多いみたいですね。

確かに、トップクラスのハンターともなれば、中抜きされた報酬では少なすぎると感じるかもしれません。

パリストンに中抜きされているというのも気にくわないのかもしれませんね(そのお金がそのままパリストンの懐に入るわけではないと思いますが。横領までしていたらさすがにネテロ会長に殺されてそうです)。

協専ハンターはどれくらいいるのか?

ハンターハンターの作中のシーンから、プロハンターの中に協専ハンターたちが大体どれくらいいるのかも予想できます。

 

パリストンは新会長選挙にあたり、協専ハンターたちに合図を送り自分に有利になるよう投票させていました。

パリストンの得票数の多くが協専ハンターたちが投票していたものです(協専ハンターたちはパリストンから仕事を斡旋してもらっているので、頭が上がりません。歯向かえば仕事を振ってもらいにくくなるかもしれないからです)。

 

パリストンは複数回の投票で、毎回250〜260票ほど獲得していました。

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(引用:HUNTER×HUNTER 31巻9P/冨樫義博)

このうちどの程度が協専ハンターによる票数なのかはわかりません。もし全部が協専ハンターによる投票だったとすると、プロハンターの数は総勢660名前後ですので、約4割ほどになります。もし250〜260票の半分が協専ハンターだとしても、プロハンターの5〜6人に1人が協専ハンターということになります。

ということは、少なくともハンター協会に所属するプロハンターの2割〜4割ほどが協専ハンターということにありますね。かなり多い割合だと思います。

 

協専ハンターは暗黒大陸にも絡んでくる

協専ハンターは、実力的にも意欲的にもトッププロハンターたちには格段に劣ります。

しかし、暗黒大陸編ではこの協専ハンターたちが大多数絡んできます。

 

まずはビヨンド=ネテロ及びパリストン(とジン)の部下であるハンターたち。

彼らはパリストンが暗黒大陸に向かう上で選任し、ビヨンド=ネテロからは実行部隊に15億、待機要員にも2億の報酬を払うことで計画に協力しています(実際は、さらにジンがこの2倍の報酬を計画の関係者全員に払うと宣言しています)。ビヨンドの元にも多くの協専ハンターたちが関わってきます。

 

さらにカキン帝国の王子たちの護衛にも協専ハンターが多数います。

ネテロの命令で暗黒大陸に乗り込みたいものの、その手段を持たないハンター協会の上層部と、暗黒大陸に乗り込む手段(ブラックホエール1号)と許可を持つものの、王位継承戦で自らを守る強力な護衛が欲しい王子達。

この双方で利害が一致し、ハンター協会は護衛となるハンターを王子に斡旋し、カキン帝国はハンター達の乗船を認可することで、結託しました。カキン帝国がらみでも多くの協専ハンターたちが絡んできています。

 

登場した人物で言えば、クラピカとともに行動しているビルやサイールドがそれに当たりますね。

関連記事:【ハンターハンター】サイールドの念能力「裏窓(リトルアイ)」はクラピカの役に立ちそう! - 私の名前はジロギン。

協専ハンターについてまとめ

少し長くなりましたが、協専ハンターは、ハンター協会からお仕事をもらっているプロハンターたちのことです。

プロハンターではありますが、プロ意識や志の低さ、それに伴う実力の低さなどから一部ハンターたちから馬鹿にされてしまっている様子。

 

ただ、ハンター協会として、協会に寄せられた仕事もこなしてくれるハンターが一定数いないと協会が運営できなくなってしまします。ですので、協専ハンターの存在を蔑ろにするわけにもいかないのです。

 

ただ、実際のところ協専ハンターとして活動していた方が、収入は少ないかもしれませんが、安定はしそうですよね。

たくさんの案件がハンター協会には寄せられていそうですので。もちろん必ず自分に仕事が紹介されるわけでもないでしょうし、倍率も非常に高そうですが、どこの誰かがいつ依頼をくれるかわからない状況よりはだいぶマシかと思います。

 

作中で描かれたベテランのプロハンターというと、ビスケやモラウ、カイトなどかなり実力の高いハンターたちでした。

彼らの元にはハンター協会を介さなくても仕事が舞い込んできそうですが、プロハンターの全員がそうとは限りませんよね。レオリオのようにほとんど活動をしていなハンターも多そうです。

 

協専ハンターは同業者から馬鹿にされてはいますが、それでもハンター協会を支えるハンターには変わりないのです。

 

 

【ハンターハンター】ヒソカは心肺停止による死であれば死後の念で何度でも復活できるのか?

ハンターハンターに登場する念能力者たちは、死後その能力者の未練や恨みが念の効果をさらに強め、解除不可能な状態となり残り続ける場合があります。

これを作中では「死後の念」や「死後さらに強まる念」などと呼んでいます。

 

この死後の念を使い、死の淵から見事生還したのがヒソカさん。

クロロとの戦いで窒息死しましたが、自身の念能力「伸縮自在の愛(バンジーガム)」で心臓と肺をマッサージし、心肺停止状態から復活しました(体はボロボロですが)。

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(引用:HUNTER×HUNTER 34巻133P/冨樫義博)

ここで気になる点が1つあります。それは、ヒソカは死因が心肺停止なら何度でも復活できるのか?という点です。

本来、死後の念は能力者自身が死んでいるので、何度も発動させることはできません。が、ヒソカの場合は完全に蘇生したので、また死に際に「伸縮自在の愛(バンジーガム)」をセッティングしておけば、蘇生は可能かもしれません。

死後の念の定義

そもそも死後の念は、念能力者が死ねば必ず発動するものでもないようです。

作中でもたくさんの念能力者が死んでいますが、死後の念が確認されているのは

  • ヒソカ
  • ピトー
  • 流星街の長老

くらいです。

その他に死んだ念能力者については死後の念の発動は確認されていません(カイトは微妙です。ジンが言っていたカイトの「ゼッテー死んでたまるか」と思わないと発動しない能力が、死ぬ直前に発動するのか死後に発動するのか描写がないので)。この違いは何か考える必要がありそうですね。

 

これについては、作中でのフィンクスのセリフがヒントとなりそうです。

フィンクスがゴンとキルアに死後の念の存在について説明してくれていますが、その際に「念ってのはな、死ねば消えるとは限らねーんだ」と言っていました。

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(引用:HUNTER×HUNTER 13巻80P/冨樫義博)

このフィンクスのセリフの意味合いとしては、「念が(さらに効力を強めて)発動し続ける」ということですね。「死んだら念が発動する」とは言っていないのです。

 

つまり「死後の念」とは、「生前発動していた念が持続する」ということでしょう。死んだ瞬間に念が発動するということではないようです。

よく考えればそれは当然で、念能力には発動条件が難しいもの(クロロの「盗賊の極意」や、その他敵と接触しなければ発動しない能力など)は、死んだ状態で発動条件は満たせませんからね。

 

ヒソカが蘇ったのも、死の直前に「伸縮自在の愛(バンジーガム)」を予め心臓と肺にセッティングし、死後発動するようプログラミングしていたためだと思われます。

生前に発動(を仕込んでした)していたために死後の念として「伸縮自在の愛(バンジーガム)」が発動、いや正確にはゴムの効果が持続したのではないでしょうか。

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(引用:HUNTER×HUNTER 34巻135P/冨樫義博)

予め仕込まなければ蘇生できない?

死後の念が「念の効果が強まり持続し続ける」ものであれば、ヒソカは死ぬ前に予め能力を発動していなければ死後の念として「伸縮自在の愛(バンジーガム)」での蘇生は出来ないということになります。

つまり、ヒソカが「伸縮自在の愛(バンジーガム)」を仕込む前に、不意打ちなどで殺害すれば、心肺停止となっても復活は無理だと思われます。

 

ただ、ヒソカに念をセットする隙を与えてしまうと、死後の念となって復活できてしまうのではないでしょうか。

真っ向勝負で、ヒソカが自身の死を自覚すれば、念を仕込む事は容易いと思います。

 

ただ、これもなんとも言い切れないところでして、ヒソカが蘇生した時の「伸縮自在の愛(バンジーガム)」は能力が「持続していた」というより「発動した」という形に近い描写だったんですよね。マチたちが確認した時は確実に死んでいましたし。

 

ヒソカの念が「発動」ではなく「持続」と無理やり定義付けるとしたら、ピトーの死後の念となった「黒子舞想(テレプシコーラ)」も、ピトーがゴンに殺された直後は一時的に停止し、その後時間差で発動していました。

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(引用:HUNTER×HUNTER 29巻130P/冨樫義博)

一時的に能力の発動がストップしていただけで、念そのものを本人が解除したわけではないので、それを発動ではなく持続と考えれば、ヒソカもピトーも生前に発動していた念が(一時停止しただけで)死後も持続していたと考えられなくもないです。

ヒソカを完全に仕留め切るには?

心肺停止状態でも、念をセットしておけば蘇ることができると思われるヒソカさん

。一見すると不死身の存在のように思えます。どうすればヒソカを仕留め切れるでしょうか?

 

方法としては、先述の通りヒソカが「伸縮自在の愛(バンジーガム)」をセットする隙を与えずに殺すことがありますね。

ただヒソカは「円」を使わなくても強者がいるのを察知できるので(「絶」でオーラを絶って潜んでいたカルトを「円」なしで見つけています)、不意打ちを仕掛けるのは至難の技かと思います。

 

もしくは心臓と肺ごとすべて吹き飛ばしてしまうかですね。

念能力でそれほどの威力を誇る技となると数は多くないのですが、超強力な念弾などなら、人を一人吹き飛ばすこともできそうです。

関連記事:【ハンターハンター】念能力で最強の威力を持つ能力は?ランキング形式で紹介! - 私の名前はジロギン。

 

しかし、ヒソカはゴムで体の一部を作ることができるので、「吹き飛ばされた心臓と肺も・・・ゴムで再現ん!」とかやってきそうですね。

死ぬ直前に吹き飛ばされた体の部位を予測して、念の発動を仕込んでおくことができればですが・・・

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(引用:HUNTER×HUNTER 34巻138P/冨樫義博)

基本的にヒソカの復活を防ぐためには、ヒソカを一瞬で跡形もなく消し去るのが確実ですね・・・ん?跡形もなく消し去れば誰でも死ぬか。当然でしたね。

ヒソカは滅びぬ!何度でも蘇るさ!

今回の結論として、私の考えは、

ヒソカは心肺停止による死であれば何度でも復活可能。

しかし死後の念は生前に念を発動させておく必要があるので、ヒソカが死ぬ直前までに「伸縮自在の愛(バンジーガム)」を心臓と肺にセッティングしておかなければならない

った感じですね。

 

もしヒソカが常時ゴムを心肺にセットしておければ、いつ死んでも復活は可能そうですが・・・一応死後の念は「能力者の強い恨みや未練」によって強まるものなので、ヒソカがそこまで未練がましくこの世に執着するかはわかりませんけどね。

 

でもクロロ戦でのヒソカも「せっかくだから死後の念が使えるか試してみるか」くらいの感覚でゴムをセットしていましたので、もはや恨みとか未練とか関係ないのかもしれません。

 

まだ死後の念についても作中で語られていない部分があると思いますので、今回の私の考察も、もちろん100%正しいとは言い切れません。ご了承ください◆