私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、裁判傍聴のレポートなどを書いている趣味ブログです!

『岸辺露伴は動かない』2巻とアニメDVD『六壁坂』のレビュー

 

私の名前はジロギン。

 

2018年7月18日!ついに待望の

 

岸辺露伴は動かない 2巻

 

が発売されましたァァァ!!

 

f:id:g913:20180724192150j:plain

 

あらかじめ発売前にAmazonで予約しておきました!

発売日より2日くらい遅れましたが、手元に届きました!

 

 

「少年ジャンプ」のデジタル版に掲載された作品や、『別冊マーガレット』に掲載された作品を収録!

2018年2月26日発売の週刊少年ジャンプに掲載された『岸辺露伴は動かない』の新作

エピソード#10 ザ・ラン

 も、早くも収録されています!

 

 「ザ・ラン」は、『岸辺露伴は動かない』シリーズの中でも2番目か3番目くらいに好きな作品です。

 露伴先生が巻き込まれる怪異は、いつも背筋をゾワゾワとさせてくれます。

 

岸辺露伴先生がスポーツジムで出会った謎の男「橋本陽馬(はしもとようま)」とランニングマシンで「どちらが先にマシンの停止ボタンを押せるか」で勝負を繰り広げます。

作中で露伴先生はだいぶ走ってましたが、やはり「動かない」姿勢は変わらずでしたね(『動かない』の意味は後ほど説明します)。

 

ということで今回は、『岸辺露伴は動かない』2巻と、同梱されているDVDのエピソード#02『六壁坂』のレビューを紹介します!

 

 

 

 

『岸辺露伴は動かない』とは?

大人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフ作品です。原作者は荒木飛呂彦先生で変わりはありません。

 

ただ、『岸辺露伴は動かない』は、ジョジョのようなストーリー物ではなく、1話完結型の短編です。

第1巻ではエピソード#16『懺悔室』、エピソード#02『六壁坂』、エピソード#05『富豪村』、エピソード#06『密漁海岸』『岸辺露伴 グッチへ行く』の5話が収録されていました。

 

物語は『ジョジョの奇妙な冒険 第4部ダイヤモンドは砕けない』に登場した人気キャラ「岸辺露伴」というキャラの視点で進みます。

主に、露伴が漫画の取材で訪れた地で起きた怪異の話です。スタンド能力なのか、はたまた別の「なにか」なのか・・・不可思議な現象が露伴を襲います。

 

ややジョジョ4部の時と設定が異なるところがあります(露伴は27歳になっていますが、億泰は学ランのままで高校生など)が、基本的には4部の世界観で構成されています。

 

露伴のスタンド「天国への扉(ヘブンズ・ドアー)」も健在。露伴の危機を救ってくれます。

 

▼第1巻ご購入はこちらから!▼ 

 

岸辺露伴(きしべろはん)とは?

f:id:g913:20180227213435j:plain

出典:岸辺露伴は動かない 60P/荒木飛呂彦

 

20歳にして週刊少年ジャンプに「ピンクダークの少年」という作品を連載している天才漫画家です。連載開始時点では、まだ16歳でした。

アシスタントは雇っておらず、作画もストーリー考案も全て自分で行っています。それでも休日がしっかりとれているという超速筆タイプです。

 

4部の舞台であるS市杜王町の出身で、一時期は東京で暮らしていたようです。しかし、都会の騒がしさに馴染めず、故郷で暮らすことにしました。

 

スタンド能力は「天国への扉(ヘブンズ・ドアー)」というもの。

当初は露伴の書いた漫画原稿を見た人の情報や記憶を読み取るような能力でした。

しかし、4部中盤以降は、相手を本のようにし、情報や記憶を読み取ったり、そこに命令を書き込むことでその動作を強制させるチート能力になっていました。

 

『岸辺露伴は動かない』の露伴は、4部本編とやや設定が変わっています。

杜王町に住みながら漫画家をしているのは同じですが、年齢が27歳になっています。

また、性格もやや丸くなっている感じがします。自分の意思は貫き通そうとする露伴でしたが、相手の話を聞いたり、命の危機にある知人を必死で助けようとしたり・・・

4部とは一味違う露伴を楽しめるでしょう。

 

「動かない」の意味

タイトルの『動かない』とは、岸辺露伴は怪異に遭遇しても、その怪異を解決しようとしたり、改善しようとしたりはしないという意味です。

 

実際にどの作品でも露伴は怪異を解決せずに、その状況を語るのみ(自分が巻き込まれた場合はとりあえずその場を切り抜けるのみ)です。

 

露伴は漫画家なので、あくまでも漫画家として「こんなことがあったよ」と伝えるだけにとどまっています。

 

なんだかすっきりしない部分もあります。

しかし解決してないからこそ、またどこかで露伴と同じ出来事に遭遇する人がいると考えて、ゾワッとする物語になっているのです。

 

『岸辺露伴は動かない』第2巻収録作品

岸辺露伴は動かない第2巻に収録されているのは以下の作品です。

どれも1巻には未収録作品であり、『別冊マーガレット』などジャンプ系列の雑誌以外で掲載されたものもあります。

読み逃した人もいるかもしれませんね。

 

1巻2巻をそろえれば、『岸辺露伴は動かない』シリーズは一通り読めます(『岸辺露伴 ルーブル』へ行くは別)。

 

 

エピソード#04「望月家のお月見」

f:id:g913:20180724202901j:plain

出典:岸辺露伴は動かない2/荒木飛呂彦

 

露伴の近所に住む「望月家(仮)」の話。

望月家では先祖全員の命日が必ず中秋の名月という宿命があった。この宿命を免れるためには中秋の名月の日に家族揃ってお月見をしなければならない。

 

望月家の父である望月昇(もちづきのぼる)は、望月家の宿命を恐れていた。そのため、中秋の名月であるこの日は、家族全員の外出を禁止する。

家族は望月家の宿命を深く信じておらず、昇の提案に文句を垂れる。が、半ば強引にではあるが、お月見の準備をする流れになった。

 

望月家は死の宿命を免れるべくお月見を開始しするが、知らず識らずのうちに、望月家の宿命にさらされていくのであった・・・

 

エピソード#07「月曜日 天気-雨」

f:id:g913:20180724202951j:plain

出典:岸辺露伴は動かない2/荒木飛呂彦

 

打ち合わせのために、雨の中、駅を訪れた露伴。駅には歩きスマホをする人々がたくさんおり、その人々は次々と露伴にぶつかっくる。

最初は偶然かと思っていたが、あまりにもたくさんの人間がぶつかってくるため、露伴は「何者かの攻撃ではないか?」と分析する。

 

ホームでぶつかりそうになった肥満体型の男に、露伴は問いただすものの、男とともに線路に落ちてしまった。

なんとかホームに上がろうとする露伴と男だったが、雪崩のように人がホームに落ちてくる。

 

この不可思議な現象の先には、現代社会の抱える問題と悲しき結末が待っていた・・・

 

エピソード#09「D・N・A」

f:id:g913:20180724203115j:plain

出典:岸辺露伴は動かない2/荒木飛呂彦

 

『別冊マーガレット』に掲載された作品。

 露伴は山岸由花子(やまぎしゆかこ)から、彼女の母親の知人である片平真依(かたひらまい)の相談に乗るよう依頼される。

それは真依の娘・真央(まお)のことだった。

 

真央は精子バンクで授かった子供であったが、「しゃべる言葉が全て逆」「触れると全身が保護色化する尻尾が生えている」など、得体の知れない特徴があった。

露伴は真央の父親にあたる人物の情報を引き出そうと「ヘブンズ・ドアー」を使う。

が、結局ほとんど何もわからないまま露伴は去ってしまう。

 

それでも父親について知りたい真依は、自力で父親を探す。その最中、意外な人物と出会うことになった・・・

『岸辺露伴は動かない』シリーズでは珍しい、感動作品!!

 

エピソード#10「ザ・ラン」

f:id:g913:20180724203152j:plain

出典:岸辺露伴は動かない2/荒木飛呂彦

 

 原宿に遊びに来ていた橋本陽馬(はしもとようま)は、モデルにスカウトされた。

モデルの仕事をする最中、プロダクションの人間から「筋肉をつけるように」と言われた陽馬は、トレーニングを開始する。

 

陽馬のトレーニングはストイックすぎ、自分の恋人の私生活を狂わせるレベルにまで発展。異常性は日に日に増していった。

 

ある日、陽馬はジムで出会った露伴と「ランニングマシンが最高速度25.0km/hに達した時、どちらが早く1台しかない緊急停止用リモコンを取って自分のマシンを止められるか」という競争をしていた。

過去に露伴に負けたことのある陽馬は、露伴に勝つため本性を現す。

 

陽馬の本性は、あの露伴でさえも恐怖を感じるほどの狂気をはらんでいた・・・

 

『岸辺露伴は動かない』2巻の感想

私は本家のジョジョも大好きなのですが、同じくらい『岸辺露伴は動かない』シリースが大好きです!同じくらいオススメです!

(私の名前はジロギン。というブログ名は4部の最後の敵・吉良吉影が「私の名前は吉良吉影」と名乗ることからパクりました。それくらい好きです)

 

まさに「奇妙」という言葉が似合った短編なんですよね。

大きな事件は起きないのですが、まずありえないであろう「奇妙」な事件に露伴が巻き込まれる様子は、絶妙な恐怖を演出してくれます。

 

第2回で収録されている作品の中で、個人的に面白かったのは

エピソード#07「月曜日 天気-雨」エピソード#10「ザ・ラン」です。

 

「月曜日 天気-雨」は最後までオチが読めない作品でした。

終始ハラハラさせてくれながらも、最後は現代を生きる私たちが抱える問題と、忘れてはならない 大切なことを思い出させてくれます。

読んだ後に、少し前向きになれると思いますよ!

 

「ザ・ラン」は、『岸辺露伴は動かない』ならではの、ゾッとするサスペンス性がある作品です。

後味の悪さといいますか、作品が終わっても結局状況が一切良くなっていないという点に『動かない』の本当の意味を感じます。

露伴のその後も気になる作品でしたね。

 

さくっと読めて、暑い日にゾッとしたい方にも超オススメの一冊です!

ジョジョや岸辺露伴を知らなくても十分楽しめると思います!

ぜひ読んでみてください!

 

▼コミックスのみのご購入はこちらから▼

 

アニメDVD作品は「六壁坂(むつかべざか)」

『岸辺露伴は動かない』第2巻に同梱されているアニメDVDは、単行本1巻に収録されていた

エピソード#02「六壁坂(むつかべざか)」

という話。

 

f:id:g913:20180724204946j:plain

f:id:g913:20180724204957j:plain

 

こちらは予告動画です


OVA「岸辺露伴は動かない」エピソード#02 六壁坂 PV

 

Amazonで注文すれば、DVDと単行本がセットで購入できます(本屋さんだと単行本しか売ってないことも・・・)

 

『六壁坂』は個人的に、1巻に収録されている5つの短編の中で一番怖かったですね。

少しだけあらすじをお話しします。

 

六壁坂のあらすじ

ある日のこと。岸辺露伴は妖怪伝説の漫画の取材をするために、山を6つも購入。

しかし、山の価値が落ちたことで一文無しになってしまう。

 

その経緯を飛ん当編集者に語りながら、原稿料の前借りを切り出す露伴。

モチベーションはかなり下がっていたが、やがて露伴は、担当の編集者に 「そこの山には確かに「六壁坂」の妖怪がいたんだ」と、自信満々に語り出す。

 

f:id:g913:20180227205342j:plain

出典:岸辺露伴は動かない 67P/荒木飛呂彦

 

露伴が購入したと思われる山に家族と共に住んでいた「大郷南宝子(おおさとなおこ)」という一人の女性。

南宝子は家の庭師である「釜房軍平(かまふさぐんぺい)」と恋人関係にあった。

 

f:id:g913:20180227205442j:plain

出典:岸辺露伴は動かない 71P/荒木飛呂彦

 

しかし南宝子の家は名家であり、庭師に過ぎない軍平と付き合うことは両親も反対するところ。そこで南宝子は軍平に別れ話を切り出す。

その結果、口論となり、南宝子は軍平を突き飛ばした勢いで、誤って殺害してしまう。

 

f:id:g913:20180227205654j:plain

出典:岸辺露伴は動かない 78P/荒木飛呂彦

 

家族が帰ってくる前に軍平の死体を隠さねばと思う南宝子だったが、軍平の死体からはまるで生きているかのように鮮血が飛び散り続ける・・・

 傷口を縫っても焼いても血液は止まらない・・・これこそが「六壁坂」に住む妖怪のしわざだった・・・

 

「六壁坂」の感想

 漫画でも面白いですが、アニメとして露伴をはじめとする登場人物たちが動くことで、よりリアルになります。

血が吹き出るのがね・・・体の力が抜けてくるくらい・・・いい意味でも悪い意味でもリアルです。

 

漫画でも読んでも結構トラウマになりそうなレベルの話なので、血とかグロいのが苦手な人は刺激が強いかも。

でも、ジョジョ好き=ホラー好きでしょうから(偏見)!『六壁坂』も平気で見れちゃいますよ!

 

できれば、友達と一緒に見たほうがいいですかね(私も大学の後輩の家で見ました・・・泣)。

 

グロ注意ですが、「グロくても見たい!」って人はぜひ見ましょう!

 2巻と合わせて、アニメでも『岸辺露伴は動かない』の世界を味わってみてください!

 

▼第2巻&DVDご購入はこちらから!▼
▼コミックスのみのご購入はこちらから▼

 

【ハンターハンター】もしゲンスルーがコミュ障だったら「命の音(カウントダウン)」の威力上がりそうだよね?

 

今回はちょっと懐かしいキャラクター「ゲンスルー」の考察です。

グリードアイランドではゴンの最後の敵として立ちふさがり、死闘を繰り広げました。

 

ゲンスルーの念能力には「命の音(カウントダウン)」と呼ばれる能力がありましたね。「ボマー」というキーワードとともにゲンスルーが対象者に触れると、そこに念でできた爆弾がセットされるというものでした。

 

この「命の音(カウントダウン)」ですが、もしゲンスルーが人と話したり接するのが苦手なコミュ障だったら

制約によって威力が格段に上がりそうだな

と思ったので、考察してみたいと思います。

 

 

 

 

ゲンスルーとは?

f:id:g913:20180219203427j:plain

出典:HUNTER×HUNTER 15巻53P/冨樫義博

 

グリードアイランド内でプレーヤー殺害し続けてきた爆弾魔(ボマー)の一人です。一見するとメガネ姿のインテリ系な青年なのですが、その裏で5年にわたり殺戮を繰り返し、グリードアイランドのクリアを狙っていました。

 

仲間たちも大勢いましたが、本当の仲間はサブとバラという2人の男のみで、ほとんどを「命の音(カウントダウン)」によって虐殺してしまいました。

 

念能力は2つあり、1つは先ほど説明した「命の音(カウントダウン)」です。

ゲンスルーだけでなく、サブ、バラの協力も必要となる、現在で言うところのジョイント型(複数人で発動する念能力)の能力の一種とみられます。

ゲンスルーが「ボマー(爆弾魔)」というキーワードとともに対象者に触れると、その位置に見えない爆弾がセットされます。

爆弾は、ゲンスルーが「命の音(カウントダウン)」の能力説明を対象者の眼の前で行った直後に起動。カウントダウンは心拍数と連動しており、平常時でも約1時間で爆発。体を木っ端微塵に吹き飛ばします(興奮したり、怪我をしたりして心拍数が上がるとそれだけ早くカウントが進む)。

 

解除方法は「ボマーつかまえた」と言いながらゲンスルーに触れることです。ただ、カウントが0になる前に、ゲンスルーと、サブ、バラが親指を合わせて「解放(リリース)」と唱えると、カウントに関係なくセットされた全ての爆弾が爆発します。

 

爆発までにゲンスルーに触れられればいいのですが、ゲンスルーにはもう1つの能力「一握りの火薬(リトルフラワー)」があり、接触を妨害してきます。

「一握りの火薬(リトルフラワー)」は、ゲンスルーが触れた場所を爆破する能力です。爆発力は「命の音(カウントダウン)」の1/10ほどですが、顔などに直撃すれば即死はせずとも致命傷を負います。「一握りの火薬(リトルフラワー)」によってゲンスルーには近づくことも難しいのです。

 

「命の音(カウントダウン)」の発動には、ゲンスルーが相手に「ボマー」と言いながら接触しなければいけないわけですが、これはコミュ障にはかなり辛いことだと思います。

ゆえに、もしゲンスルーがコミュ障だったとしたら、クリアするべき制約のハードルが上がり、より威力の高い爆発ができたのではないでしょうか?

 

自分から話しかけるハードル

コミュ障の最初にして最大のコミュニケーションハードルは、自分から話しかけることです。苦手とする人は多いでしょう(私も完全にそうです)。

 

ゲンスルーが「命の音(カウントダウン)」の爆弾をセットするためには、まず自分から話しかけるハードルをクリアしなければなりません。

しかも、ゲンスルーが爆弾をセットしていた人間たちは、グリードアイランドで出会ったばかりの初対面の人たちです。

勇気を持って初対面の人に話しかけるハードル・・・むしろ初対面の人の方が話しかけやすいって人もいるでしょうが、やっぱり緊張するものです。

 

ほらあれです、就職面接の待合室とかで、同じ年くらいの人に話しかけるのすら「なんか怖いからやめとこ」ってなるじゃないですか?

あんな感じでゲンスルーも「初対面の人無理無理無理無理無理!」ってタイプだったら、制約をクリアするハードルが上がり、爆発力も上がったのではないかと思います。

 

うまく「ボマー」の話題に持っていくハードル

話しかけられたら、うまく「ボマー」の話に持っていかなければなりません。

「命の音(カウントダウン)」発動にはゲンスルーが「ボマー」と言いながら相手に触れる必要があります。何の脈絡もなく急に「ボマーには気をつけろよ」とかいいながらメガネのおっさんが触ってきたら「何だよ!?急にさわんじゃねーよおっさん!!」って警戒されちゃいますから、話の流れを作らなければなりません。

 

ただでさえハンターハンターの世界は、接触によって発動する念能力も多いので、警戒されるでしょう。グリードアイランドに入れるのは念能力者だけですので、ゲンスルーが触れた人間全員、念の心得がありました。

 

ボマーの話に持って行かないと制約をクリアできそうにないですが、初対面の人に対していきなり殺人鬼の話を持ちかけることってできますかね?

いや私ならできませんよ!

普通は「なんか今日寒いっすね〜?最近参りますよねホント。」みたいな感じになりますよね!?

 

でもこれだと、約60人に爆弾セットするまでめちゃくちゃ時間かかりそうです。

・・・いや、ゲンスルーが計画実行までに5年かっかってるから、ガチで一人ひとり気温の話をする程度の関係からだんだんと仲良くなっていき、「ボマー」の話ができるようになっていったのかも?

 

気軽に相手に触るハードル

これ!これが一番無理!!

話しながら気軽にさわる!これが無理なんですよ!ええ!

 

f:id:g913:20180219204107j:plain

出典:HUNTER×HUNTER 15巻56P/冨樫義博

 

気さくすぎますよね・・・っていうか馴れ馴れしすぎますよね・・・

「ボマーには気をつけろよ」ポンっ!

って無理ですね!相当仲良くないとできませんよ!それかやっぱりむちゃくちゃコミュ力の高い人じゃないと!

 

ゲンスルーはさらりとやってましたね。

しかも、爆発した時に相手を殺せるよう、胸や腹、首近くの肩など、相当付き合いの長い人同士じゃないと触らないところにまで設置してたので、ゲンスルーはコミュ力高いですよね。

いや、パーソナルスペースを簡単に突破してくる存在と言ったほうがいいのか・・・

 

ゲンスルーが人に触りながら話しかけるのが無理な人で、

「ボ、ボ、ボボボボマーには、きききき、き、気をつけろよ!」

ってなってたら怪しまれちゃいますね。

 

f:id:g913:20180219204226j:plain

出典:HUNTER×HUNTER 15巻57P/冨樫義博

 

頭に爆弾セットされているおっさんもいましたけど、「ボマー」って言われながら頭触られるってどういう状況!?

ゲンスルーに「よしよし」されたの!?おっさん同士の「よしよし」が繰り広げられていたのか!?

 

ハンターハンターの世界だと、ボディタッチは割と普通な世界観なのかもしれませんが・・・日本だとどうだろう?やっている人はやってますかね?

でもやっぱり現実でもパーソナルスペース突破型の人がやりそうなイメージです。

 

スゲェな・・・ゲンスルー・・・

いや、もしかしたら、ゲンスルーはもともとコミュ障で、だからこそ「命の音(カウントダウン)」は一発で人を木っ端微塵にできるだけの爆発力を持っていた説もあり得ますね!

 

 

 

ゲンスルーコミュ障説 

ゲンスルーの友達はサブとバラだけ

ゲンスルーの友達ってサブとバラだけでしたね、そういえば。

グリードアイランドは、徒党を組めるのであれば何人でも問題ないですし、何ならレイザーの試練をクリアするためには15人の仲間が必要となりました。ゲンスルーたちは人数不足でイベント発生すらできてなかったんですよね。

 

仲間や友達を作っても良かったはずですが、ゲンスルーたちは他のプレーヤーを利用するか、殺すかしかしてなかったので、これはある意味究極のコミュ障気質だったと考えることもできますね。

 

やはりゲンスルーは自分の性格に合わない能力として「命の音(カウントダウン)」を開発したのか・・・?

 

ゲンスルーは交渉する気ナシ

ゲンスルーが「命の音(カウントダウン)」を発動した後、カードの交換と能力の解除の交渉をしに、プーハットがゲンスルーたちの元を訪れました。

しかしゲンスルーは交渉の余地なしとみなし「本当の駆け引きはいかに冷静でイカれてるか相手に理解させるのがコツ」と講釈を垂れ、プーハットを爆殺してしまいました。

ゲンスルーが言葉巧みに凄まじい交渉術を見せるのかと思いきや、交渉する気は無かったみたいです。

 

f:id:g913:20180219204617j:plain

出典:HUNTER×HUNTER 15巻69P/冨樫義博

 

その後もゲンスルーは交渉をゴンたちやツェズゲラたちなどにも持ちかけましたが、全て不成立(そもそもお互いが納得のいく交渉をする気はナシ)。

 

これはゲンスルーさん、文字どおりコミュニケーションが取れない人なんじゃないか・・・いやそういう言い方してはいけませんね。

ゲンスルーは聞く気が無かっただけです。

 

ゲンスルーはいわゆるコミュ障ではない

ゲンスルーは、自分の信念というか目的を決行しようとしていただけで、決してコミュ障だったといわけではないと思います。ただ、友達が少なかっただけです。

 

割とスラスラ話したり、敵であっても一応交渉したりしようとしていたことを考えると、むしろコミュニケーションには自信がある方なんじゃないかなと思います。

 

そもそも「命の音(カウントダウン)」が相手に死ぬまでの制限時間を与えて交渉を余儀なくさせるような能力ですからね。

 

ということはやはり、ゲンスルーが、いわゆる人に話しかけるのが苦手なコミュ障だったとしたら、「命の音(カウントダウン)」の威力も上がっていたかもしれません。

 という妄想考察でした!

 

 

【ハンターハンター】カキンの王位継承戦に団長の手刀を見逃さなかった人が参戦したら上手く立ち回れそうじゃない?

 

ハンターハンターのキメラアント編では、人知を超えた力を持つメルエムや王直属護衛軍のピトー、プフ、ユピーなど敵のレベルが上がり、これまでのどのキャラクターでも太刀打ちできないほどの強さを誇っていました。

 

味方キャラクターもハイレベルな念能力者(ネテロ会長やモラウ、ノヴ)が登場。強さの基準が大幅に変わりました。

だんだんとレベルが上がっていくのはジャンプのバトル漫画の王道ですね。

 

しかし、新たに始まったカキン帝国の王位継承戦では、念の存在すら知らない王子やその護衛たちが多数登場。クラピカが1から念を教える展開になってきています。

 

だいたいジャンプのパターンならば、継承戦の登場人物たちは皆、キメラアントたちよりも厄介な能力を携えていそうなもの。そのパターンからは外れた展開になっていました(今後厄介な能力を身につけるキャラが出てくる可能性はあり)。

 

今の王位継承戦ならば、私が作中で一番好きなキャラクター

団長の手刀を見逃さなかった人

も結構立ち回れるんじゃないかと思いました。

 

その点について考察していこうと思います。

 

 

 

 

団長の手刀を見逃さなかった人とは?

 

f:id:g913:20180218145947j:plain

出典:HUNTER×HUNTER 11巻60P/冨樫義博

 

ヨークシンシティ編に登場した軍人のような格好をした殺し屋です。名前は不明で、クロロの恐ろしく速い手刀を監視カメラ越しに見切ったことから、ネットを中心に「団長の手刀を見逃さなかった人」と呼ばれています。

 

マフィアンコミュニティーのトップ「十老頭」が幻影旅団抹殺のために雇った殺し屋の一人で、同じく雇われた殺し屋たちとは手を組もうとせず、個人行動を望んでいました。

クラピカの見立てでは、キルアの父と祖父にあたるシルバとゼノに「なんとか対抗できそう」なくらいの実力はあるそうです。しかし正直強いのか弱いのか微妙でした。

 

作中ではクロロの手刀スピードからその実力の高さをいち早く察知。クロロが仕掛けた、殺人中毒者をおびき出すための「血の道標」をあえて辿ることでサシでの決闘をしました。

武器はナイフを使っていたようですが戦闘描写はなく、クロロが何者かから盗んだ念能力の一つ「密室遊魚(インドアフィッシュ)」によって拷問され、念魚に体を食いちぎられたことが原因で死亡しました。

 

継承戦は念を使えるだけでも有利

先ほどの通り、王位継承戦に参加している王子や護衛たちの中には念能力を使えない者が多いです。念を使えると判明しているのはクラピカやビルなどのハンター協会員(プロハンターたち)、第1王子・ベンジャミンとその護衛、第2王子・カミーラ、その他王子に念を使えることを隠している一部の護衛たちくらいです。

 

現在クラピカが、念を学びたい王子たちのために、念の指導を開始していますが、王位継承戦においてあらかじめ念を使える状態というのはかなり有利でした。

 

念能力者と非念能力者では戦闘能力に大きな差があります。オーラを込めた攻撃を非念能力者が喰らえば、死亡するか体の一部を失うほどの重傷を負う可能性があります。

さらにオーラを纏えば、ハンドガンくらいの火力の銃であれば即死は免れます(クラピカは銃を警戒してましたので、オーラの系統や銃の威力によって受けるダメージは変わるようですが)。

 

ベンジャミンは他の王や護衛が念能力を知らないことを利用して、攻撃に転じるつもりでいたようですので、それだけ有利だったとも言えます。

 

団長の手刀を見逃さなかった人も、戦闘描写はなかったものの、クロロとの戦い直前にオーラをまとっていることが確認できます。

団長の手刀を見逃さなかった人はシルバ、ゼノとも何とか戦えそうなくらいには強いので、最低でも念の基本くらいは出来ると思われます(念すら使えなければ、世界最強クラスの殺し屋相手に戦うことは不可能です)。

 

団長の手刀を見逃さなかった人がカキン帝国の王子の護衛として参戦していたのであれば、かなり強い方だったのではないかと思います。さすがにクラピカ、ビスケ、ハンゾーには及ばないにしても、ベンジャミンの護衛クラスには立ち回れたのではないかと。

 

バショウよりは戦えそう

団長の手刀を見逃さなかった人がどれくらいの強さなのかはわかりません。ただ、今回王位継承戦に護衛として参加しているバショウよりは強いイメージです。

強いというより、戦闘に対して意欲的と言ったほうがいいですかね。

 

バショウはウボォーギンを始めとする幻影旅団員がマフィア相手に暴れる姿を見て、完全に萎縮し、戦うことすら放棄していました。

一方で団長の手刀を見逃さなかった人は、旅団最強だと思われるクロロに対して果敢にもサシでの戦いに挑みました。

 

これは判断が分かれるところで、バショウは自分と旅団の実力差をきちんと判断した上で戦わないという冷静な対応ができていたとも言えます。そして団長の手刀を見逃さなかった人は、クロロの実力を正しく判断できていなかったから殺されたと。

 

バショウの能力「流離の大俳人(グレートハイカー)」は戦闘では少々使いにくい能力です。

f:id:g913:20180218150600j:plain

出典:HUNTER×HUNTER 8巻60P/冨樫義博

 

能力発動の手順として、「俳句を書くこと」、「その俳句の内容に能力の制約と効果を含めること」をしなければなりません。さらに、俳句の出来がイマイチだと効力も微妙になります。

能力発動のたびに俳句を書かなければならないのは、戦闘においてめちゃくちゃ不利です。しかも相手が旅団ともなると、0.1秒を争うことになりますので、バショウでは戦うこと自体難しかったでしょう。

 

能力が戦闘向きでなかったが故にバショウは旅団との戦闘を避けたのだとすると、団長の手刀を見逃さなかった人は戦闘向きの能力を持っていたために、強気でクロロとの戦いに臨めたのだと思います。

 

いざ戦闘になった時、バショウよりも団長の手刀を見逃さなかった人の方が戦えそうです。強いかどうかは別として。

(個人的に団長の手刀を見逃さなかった人の強さは、グリードアイランドの中にいた猟奇殺人鬼・ビノールトくらいでだったのではないかと思ってます)。

 

護衛というより暗殺者向き

もし団長の手刀を見逃さなかった人が王位継承戦に参加するとしたら、王子の護衛の一人として参加するのがありえそうですね。

ただ団長の手刀を見逃さなかった人は殺し屋なので、王子を守る側ではなく、むしろ雇い主以外の王子を殺しに行く暗殺者として雇われそうです。

 

ゾルディック家ほどではないにしても、団長の手刀を見逃さなかった人は殺し屋としてのレベルは高いようなので、念能力者の少ない継承戦ならば暗躍できた可能性は高いと思います。拮抗状態が続く状態であれば、先手を打って攻撃できる部下がいる王子が間違いなく有利になります。

 

少し話が逸れますが、王位継承戦は王子たちの生き残りをかけたサバイバルだというのに、ベンジャミン以外の王子たちの部下に「他の王子を攻撃するための部下」がほとんどいないのが不思議です。

身の守りを固める部下ならたくさんいますけど、それこそ団長の手刀を見逃さなかった人みたいな暗殺者が少ないです(「11人いる(サイレントマジョリティー)」の能力者みたいな)。

 

特に、他の王子の抹殺を考えてそうな上位4王子(第3王子チョウライはそこまで残虐ではなさそう)は、念能力者でなくても暗殺専用の部下の方を多く用意してそうなものですが・・・これから出てくるのでしょうかね?

 

 

 

ヒュリコフが団長の手刀を見逃さなかった人っぽくなっている

いくら「団長の手刀を見逃さなかった人が継承戦にいたら・・・」と妄想したところで、彼はすでにこの世にはいません。クロロとの激闘?で亡き者となりました。

 

ただ、この妄想がやや実現しそうな気配もあります。第1王子・ベンジャミンの部下・ヒュリコフが団長の手刀を見逃さなかった人っぽくなっているのです。

 

クラピカの提案で、念を学びに各王子の護衛がワブル王子の部屋にやってきたシーン。その中にはヒュリコフの姿もあり、クラピカの鎖や銃の構え方、オーラの様子などからクラピカの得意系統が具現化系だと見切っていました。

その時のヒュリコフがこちら。

f:id:g913:20180218151051j:plain

出典:HUNTER×HUNTER 35195P/冨樫義博

 

そして団長の手刀を見逃さなかった人がクロロの団長を見切ったシーンがこちら。

 

f:id:g913:20180218151137j:plain

出典:HUNTER×HUNTER 11巻54P/冨樫義博

 

匂う・・・匂うぞ・・・咬ませ犬の道標・・・

ヒュリコフは名前があるので、ちゃんと「ヒュリコフ」と呼ばれていますが、もし名もなきモブキャラだったとしたら、「クラピカのオーラの違いに気付けた人」みたいな名前を付けられていたかもしれませんね。

ヒュリコフから上がれでる咬ませ犬臭は、団長の手刀を見逃さなかった人そのものです。

 

どうせ念獣にやられる

王位継承戦ならヨークシンシティ編よりはうまく立ち回れそうな団長の手刀を見逃さなかった人ではありますが、殺される運命は避けられなさそうですね。微妙な力で好戦的なんてタイプは、真っ先に死にに行こうとしているようなものから。

 

団長の手刀を見逃さなかった人は最終的にクロロの念獣「密室遊魚(インドアフィッシュ)」によって殺されました。今回の王位継承戦は、各王子に念獣が付いていて、インドアフィッシュ以上に厄介そうな能力を携えています。

 

団長の手刀を見逃さなかった人は王位継承戦に参加していても、また念獣の餌食になっていたんじゃないかと思います。私は「運命はどうやっても変えられない」。と思っているタイプなので・・・

 

というか、ブラックホエール1号内にはクロロも乗り込んでいて、カキン帝国王子たちの宝を狙っています(まずはヒソカ殺害が優先みたいですがね)。

どのみち、王子の宝に関する情報を吐かせるため、団長の手刀を見逃さなかった人を「密室遊魚(インドアフィッシュ)」で拷問して殺す運命が待っていそうです。

 

 

 

まとめ

ヨークシンシティ編でも、マフィアの大半が非念能力者だったので、王位継承戦と変わらない部分もありました。しかし相手が悪かったですよね。幻影旅団はプロハンターでも迂闊に手が出せない危険な盗賊団でしたから。並の使い手では太刀打ちできませんでした。

 

王位継承戦で争い合っているのは、一応王子たち同士なので、お互いに非念能力者であることが多いです。念を使えて、殺しのプロである団長の手刀を見逃さなかった人でもだいぶ強者だったのではないかと思います。

 

ただ、これからビスケやハンゾー、クラピカの師匠・イズナビといった実力の高いハンターたちが本格的に動き始めそうですし、旅団も関わってきそうですので、団長の手刀を見逃さなかった人はまたすぐ「なんか強そうだったけど弱かった人」扱いされてしまうことでしょうね。

でもそれでいい。彼は「咬ませ犬で在ること」が仕事なのですから。

 

  

【ハンターハンター】第3王子チョウライの護衛・サカタが放つ謎の魅力

 

最近のハンターハンターで、気になっているキャラがいるんです。

今回はそのキャラの魅力について書いていこうと思います。誰かというと、カキン帝国第3王子・チョウライの護衛をしている

サカタ

です。

 

f:id:g913:20180213201231j:plain

出典:HUNTER×HUNTER 35144P/冨樫義博

 

画像の真ん中にいる黒髪のおっさんがサカタです。

見るからにモブキャラの、ただのおっさんのようですが、このサカタが妙な魅力を放っているんですよね。

このサカタの魅力について書いていきます!

 

 

 

 

サカタとは

第3王子・チョウライの護衛をしている男性です。小柄のおじさんで、モブキャラっぽさ全開です。着ているものもスーツなので、なおさら他のキャラと区別がつきにくいです。

 

サカタは現在、チョウライの元を離れてクラピカの護衛についています。チョウライはクラピカに念能力についての情報を提供してもらった代わりに、クラピカとビルだけになってしまったワブル王子の護衛を増員するべくサカタ(ともう1人ハシトウという男性)を派遣しました。

 

もちろんクラピカはチョウライに対して念能力のすべてを語ったわけではないので、サカタはワブル王子の護衛の手伝いをするのと同時に、さらなる念能力に関する情報を入手するべくクラピカについている形になります。

 

サカタ自身も念能力は使えません。しかし、後述しますが念に対する理解が早く、念能力習得のヒントを得るべく考えを巡らせています。

  

サカタの6つの魅力

念能力を冷静に処理

サカタを含む、念の情報を知りたがっている王子の護衛たちがワブル王子の部屋に集まる中で、何者かによる念の攻撃が発生しました。

能力者は不明で、能力の詳細もわからない部分がありますが、

「11人いる(サイレントマジョリティー)」という能力でした。

念で生み出された「座敷童子(黒ぼっこ)」を対象者1名にとりつかせて発動。その者以外に黒ぼっこの姿は見えませんが、黒ぼっこが操っている「呪唇白蛇(白ぼっこ)」という4匹の蛇は念能力者にかかわらず視認できます。

4匹の白ぼっこが人間の血を約11秒で吸い尽くし、殺害するというえげつねぇ能力です。

 

 

王子たちの護衛はほとんどが初見となる念能力を前に動揺(念を使える者もいましたが)。もちろん対処法もわからず、襲われたバリゲンという護衛がみるみる吸血されていくのを眺める他ありませんでした。

 

しかしサカタは違いました。得体の知れない念能力に対して、持参した拳銃で発砲!

 

f:id:g913:20180213202725j:plain

出典:HUNTER×HUNTER 35巻205P/冨樫義博

 

まだバリゲンが死んだかどうか微妙な状態でしたが、白ぼっこもろとも射殺してしまいました。

 

f:id:g913:20180213202845j:plain

出典:HUNTER×HUNTER 35巻206P/冨樫義博

 

確かに白ぼっこは血を吸うことを除けば、4匹の蛇でしかないでしょうが、どこからともなく現れた蛇に対して動揺せず、すぐに撃ち殺すという判断ができるサカタは只者じゃないと思います。

バリゲンごと撃つのは良心に欠ける気もしますが、念の解除方法がわからなかった以上はベストな方法でしたよね。他にも犠牲者が出る可能性もありましたし。

 

しかも、サカタが発砲した時、バリゲンが死ぬか死なないかの瀬戸際だったということは、サカタは発砲の判断〜実行までを11秒以内で行ったということです。

それでいて的確に蛇を撃ち抜く射撃能力・・・ちょっと稚拙ですけど

かっこええ〜!!

 

サカタさんかっこよすぎるよぉ・・・非念能力者でここまで冷静に行動できるキャラ久々に見た気がするよぉ〜。

サカタは割とすんなり念を使えるようになっちゃいそうですね。この冷静さ、射撃能力、サカタが魅力的に感じる要素です。

 

なんやかんや銃ってかっこいい

ハンターハンターの世界では、銃って微妙な威力の扱いだったんですよね。基本的に念能力者にはダメージは与えられないものだと思われてきました。

でもそれはウボォーギンとかが例外的に体が硬すぎただけで、クラピカは銃に対してかなり警戒しています。ここに来て銃も念能力者にそこそこ有効だということがわかり、銃の魅力が増してきている気がします。

 

やっぱり銃ってかっこいいんですよね。映画での銃撃戦とか見ると憧れちゃいます。銃の造形自体がかっこいいですからね。

ハンターハンターに限らずバトル漫画の中では銃って弱くされちゃいがちなのですが、やっぱりかっこいいですし、銃をかっこよく使うサカタそのものもかっこよく見えちゃいます。

 

念についての理解が早い

サカタにとって、本来は念能力そのものが信じられないものというか、ありもしない魔法の類に思えても仕方がないです。

ただ、ビル(正確にはオイト王妃)が操ったゴキブリを見て念の存在を認め、王子たちの念獣についても考えを巡らすなど、柔軟な思考力を持っていることがわかります。

 

f:id:g913:20180213203710j:plain

出典:HUNTER×HUNTER 35巻156P/冨樫義博

 

ただでさえ話のややこしい王位継承戦。サカタのように飲み込みの良いキャラがいると、「これ以上話をややこしくしてくれなくて安心しますよね」。

状況をかき乱そうとしてくる護衛もいて、そういう奴にはちょっと腹が立ちますが、クラピカの意見をよく聞き、理解を示してくれているサカタさんには好感が持てます。

この柔軟な思考が先ほどの白ぼっこに対する判断にも繋がったのでしょう。これもサカタの魅力の一つです。

 

頭が切れる

チョウライがクラピカのもとにサカタとハシトウを派遣した際、チョウライは2人を「有能」と評価していました。ハシトウの方はわかりませんが、サカタはかなり頭が切れて有能感満載です。

 

f:id:g913:20180213204125j:plain

出典:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ10号/冨樫義博

 

もちろん全ては自分が使えるチョウライのためなのですが、クラピカが厄介視するほどサカタは鋭いです。クラピカと敵対しているわけではないのですが、クラピカが隠しておきたい情報を、サカタは聞き漏らさないよう常に気を張っています。

 

読者としてはこれまでの思い入れからもクラピカに肩入れしてしまうと思うのですが、ここに来て有能感を発揮しまくりのクラピカを苦しめるほどに有能感を出しているサカタさんにも「あっぱれ!」という気分になってしまいます。

 

 

 

チョウライに忠実そう

これは他の護衛にも言えることなのですが、サカタはチョウライ に対してかなり忠実そうです。歯向かう様子も見せませんし、チョウライが有利になるよう精一杯行動しています。

護衛の中には、使えている王子に対して心の中で悪態つくやつもいます。それもそれで反抗心があってかっこいいのですが、やっぱり仕事をきちんとこなそうとし、王子に忠実な護衛の方が数段かっこよく見えます。仕事人と言いますか。

チョウライは話のわかる王子ということもあるでしょうが、サカタ自身もチョウライに使えておいた方が自分にもメリットがあるときちんとわかっている点がいいですね。大人な信頼関係を感じます。

自分にもサカタみたいな護衛が欲しいなって思います。守ってもらう必要はあまりないですけど。

 

普通のおっさんというのがこの全てを引き立てる

正直、ここまでサカタが上げてきた特徴をクリアしているキャラはハンターハンターにはたくさんいます。でも、サカタは見た目はただのおっさんです。おっさんから繰り出されるこの魅力の数だからこそ魅力的なんですよ!

逆説的ではありますが、サカタが普通のおっさんじゃなければここまで魅力的にならなかったはずです!イケメンキャラがサカタと同じ行動を取っても「こいつならやりそうだよね」って感想で終わってたはずです!

そうおっさん!サカタは普通のおっさんじゃなきゃダメなんだ!!

 

 

 

まとめ

ということで私が感じるサカタの魅力は

・念能力を一瞬で処理する冷静さ


・カッコよく銃を使う


・念能力を理解する柔軟な思考


・頭がかなり切れる


・チョウライに忠実そう


・普通のおっさん

これらです。

私は強いんだか強くないんだかわからない絶妙なキャラほど魅了を感じる異常体質なのは理解しているのですが、サカタの魅力はわかってくれる人がいるんじゃないかと思いこの記事を書きました!

 

ただのおっさんかと持っていたら有能・・・って最高のパターンなんです!大好物のパターンなんですよぉぉ!!

 

・・・でもサカタさん、やられちゃいそうだな・・・クラピカにとって邪魔者には変わりないし。

でも咬ませ犬になってくれたらなお良し!!どう転んでも好きだぜサカタさん!!

 

 

【ハンターハンター】ベンジャミンとカミーラの念能力についての考察

 

連載が再開したハンターハンターですが、念能力が不明のままだったキャラの能力が続々と明らかになっていきますね。

今週号では、カキン帝国の

第1王子・ベンジャミン第2王子・カミーラ

の能力が発動しました!

 

今回はこの2名の能力について考察していきます!単行本派の方はネタバレを含むので、ご注意ください!

 

 

 

 

第1王子・ベンジャミンとは?

f:id:g913:20180210212102j:plain

出典:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ2018年11号/冨樫義博

 

王位継承戦に参加中のカキン帝国王子達の長男に当たるのがベンジャミンです。時には怒りをあらわにし、兄弟であろうと皆殺しにするような口ぶりや態度を見せますが、部下からのアドバイスにも耳を傾ける冷静さを併せ持っています。

 

体つきは筋肉隆々で、初登場時はライオンを絞め殺すほどのパワーを見せていました(キメラアントなどライオンと比較にならないほど強い生物がいる中で、ライオンを閉め殺せるパワーというのは、強さアピールにならなそうではありますが)。

 

王子であると同時にカキンの軍事最高副顧問でもあり、今回自身の護衛に選出した15名は皆、自分の部下である国王軍の兵士たちです。

国王軍の兵士のみ、他の王子の元へ派遣することができ、防衛権(攻撃された場合、相手を殺害してもいい権利)を行使できます。これらの権利を使って、ベンジャミンは積極的に他の王子の殺害の機会をうかがっています。

 

ベンジャミン含む部下全員が念能力者とみられ、念の存在すら知らなかった下位の王子達よりも戦局を有利に進めていました。

しかし、クラピカが他の王子の護衛達にも念を教える策を取ってしまったことで、ベンジャミンの優位性も揺らぎつつあります。

 

ベンジャミンの念能力について

「星を継ぐもの(ベンジャミンバトン)」

能力名は

「星を継ぐもの(ベンジャミンバトン)」

です。同じ名前の映画がありましたね。久しぶりに映画の名前を使った念能力です。

 

能力は

ベンジャミンに忠誠を誓った念能力者が死ぬと、その者の能力をベンジャミンが継承できる

というものです。

 

f:id:g913:20180210213228j:plain

出典:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ2018年11号/冨樫義博

 

「条件を満たすことで複数の能力を使えるようになる」系の能力ですね。

ベンジャミンの手の平に星のマークがつき、その星の数がベンジャミンが継承した能力の数のようです。

今週死亡したムッセ(カミーラを監視していたベンジャミンの護衛)と、以前クラピカとビルと戦闘になり服毒自殺を図ったビンセントの能力がベンジャミンに継承されています。

 

f:id:g913:20180210213559j:plain

出典:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ2018年11号/冨樫義博

 

あれ?でも星の数が3つある・・・

ムッセとビンセント以外でまだベンジャミンの護衛に犠牲者は出てませんので、継承戦前に死んだ部下の能力を保有してるんでしょうかね?

 

ビンセントの能力「虚空拳(エアブロウ)」はベンジャミンの能力になったりクラピカに奪われたりと、たらい回しにされてる感がすごいですねw

ちゃんと発動してくれるのかな?

ヂートゥの「紋露戦苦(モンローウォーク)」みたいに「何だったのか?念能力」にならないといいのですが・・・

ちゃんと使ってあげてくださいね!

 

念系統は?

「条件を満たすと他人の能力を複数保有できる」という能力は他にも出てきていますね。

例えば、クロロの「盗賊の極意(スキルハンター)」も条件を満たすことで敵の能力を盗み取れ、自在に扱うことができていました。

あとはキメラアントのレオル(ハギャ)の「謝債発行機(レンタルポッド)」も恩を売った相手の能力を借りることができる能力でした。

 

クロロは「特質系」だと判明していますし、レオルも能力的にはクロロと似ているので特質系っぽそうです。

他人の能力を使う念能力は、自分の得意な念系統によって精度が左右されると、わざわざリスクや条件をこなして奪う意味がなくなってしまいます。

となると必然的に能力者はどの系統にも該当しない特質系と判断できます。

 

ベンジャミンの能力も他人の能力を使えることから特質系ではないかなと思います。

これまでの性格や体の鍛え方からすると完全に「強化系」だと思ってましたけどね。

後天的に特質になった異例のタイプかもしれません。

 

制約と誓約は?

今回のベンジャミンの能力説明では、ベンジャミンが能力を継承できるのは「カキン国王軍学校を卒業し、ベンジャミンの私設兵団に所属する者の能力のみ」と解説されていました。

 

ただ、他人の能力を使う念能力はクロロのようにかなり難しい制約が設けられていると思います(それくらい有用な能力ってことですね)。

ベンジャミンの場合は、他にも考えられるところだと

・能力の保有期間が限られている

・能力の保有個数が限られている

・継承した能力の制約を守らなければ能力は使えない

とかが制約としてありそうです。

 

継承できる条件が「忠誠を誓った部下が死ぬこと」で、ベンジャミン自身がこなす必要のない受身的な条件ですので、能力を得る条件は比較的簡単と言えます。

この場合はレオルのように

能力の使用回数制限

が定められている可能性が高そうです。クロロは能力を得るまでの条件が難しかった分、盗めば元の能力者が死ぬまで無制限に発動できます。

レオルは「相手に恩を売る」という比較的簡単な制約なので、借りた能力の使用回数も限られているようでした。

 

ベンジャミンの「星を継ぐもの(ベンジャミンバトン)」も他に制約がありそうですね。

 

ベンジャミンが部下を殺す展開が来るか?

「部下が死ねばベンジャミンが能力を得る」ってことは、ベンジャミンにとって部下の死はそれほど重いものじゃないですよね・・・

部下が死ねば死ぬほど自分の能力の数が増え、強化されていくわけですから。

 

もし「星を継ぐもの(ベンジャミンバトン)」の制約の中に「自分で部下を殺害した場合、能力は継承されない」というものがなければ、最終手段としてベンジャミンが部下を殺して回れば、15個の能力を保有できる可能性もあるってことですよね!

 

追い詰められたベンジャミンが部下を殺しまくって、全員の能力を持った最強の念能力者みたいになる展開が来るかもしれませんね・・・加えて念獣の能力もありますから、さらに強くなるでしょう。

 

でもベンジャミンは部下のことを大切に思っている描写もあるので、そんな捨て駒みたいに扱うことはないかな・・・?

先の展開が気になります!

 

次は第2王子・カミーラの能力を考察します!

 

 

 

第2王子・カミーラとは?

f:id:g913:20180210215828j:plain

出典:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ2018年11号/冨樫義博

 

ベンジャミンの次に生まれたカキン帝国の王子です。お父さんは国王で同じですが、お母さんが異なります。

カミーラと直接の兄弟に当たるのは第5王子・ツベッパ、第7王子・ルズールス、第9王子・ハルケンブルグです。

カミーラは女性ですが、性別によって王位の継承順位に有利不利はないというカキン帝国の考え方から、王子と呼ばれています。

 

かなり気の強い女性で、ベンジャミンとは性格は異なるものの、兄弟全員を殺すつもりであることは同じようです。もちろんベンジャミンも殺害対象として例外ではなく、セレモニーでは真っ向からケンカを売っていました。

 

殺害対象には直接の兄弟である王子たちも含まれていて、自分が国王になるためなら手段を選ばないような姿勢を見せています。

部下ではなく自らの手で他の王子たちを暗殺しに行くなど、異様な行動力を持っており、どことなくキメラアント編で登場したパームを思わせるような部分もあります(パームは後半になるにつれて性格も丸くなり、すっかり味方になってくれましたけどね)。

 

カミーラの念能力について

「百万回生きた猫(ネコノナマエ)」

カミーラの念能力は

「百万回生きた猫(ネコノナマエ)」

という能力名でした。同名の絵本が世界的に大ヒットしましたね。とても感動できるいい話です。

 

f:id:g913:20180210220939j:plain

出典:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ2018年11号/冨樫義博

 

迎撃型(カウンタータイプ)の能力です。巨大な猫の念獣を操ります。

カミーラを殺害した者を猫の念獣が背後から握りつぶし、その者の命をカミーラに分け与えることでカミーラが蘇生するという能力です。

 

死後強まる念を応用した能力ですね。カミーラが死ぬことで生まれた猫の念獣もさらに強くなるようです。

迎撃型(カウンタータイプ)の念能力の存在は、ベンジャミンの部下・バビマイナの能力でもあるとして匂わされてきました。相手の攻撃を以って発動するので、後手に回りますが、その分強力な能力になるみたいですね。

フェイタンの「許されざる者(ペインパッカー)」とも似ています。

 

念系統は?

念獣を操るということは、基本的に分身を操る能力みたいなものですので、具現化系、操作系、放出系の複合型だと思われます。

ただ、カミーラの「百万回生きた猫(ネコノナマエ)」は死後の念を応用し、カミーラを蘇生させることもできる能力です。

これまでに生き返る能力ってあまり出てこなかったですよね。強いて言うと、カイトが女の子に転生した「気狂いピエロ(クレイジースロット)」の「絶対に死ぬもんかと思わないと出ない目」の能力と、ヒソカが「伸縮自在の愛(バンジーガム)」を使って心肺蘇生したくらいですかね。

ヒソカの場合は能力の応用みたいなものなので該当するか微妙ですが、念能力といえども命を宿したり、生き返ったりするのは異質な能力なのではないでしょうか。

 

ということから、カミーラもベンジャミン同様「特質系」の能力者ではないかなと思います。

 

制約と誓約は?

迎撃型(カウンタータイプ)の能力ということで、能力が必ず後出しになってしまうこと自体がある種の制約と言えるでしょう。

その制約の裏をかかれて、ベンジャミンは自分から攻撃しないことでカミーラの能力を封じてしまいましたからね。

 

さらに、もしカミーラの死体が残らないほど強力な攻撃を受けて死亡した場合、復活できるのかとうかも微妙です。

猫が、殺した人間を「ネルネル」とこねて抽出した命を、カミーラの死体に与えることで復活してましたので、死体まで残らない攻撃でカミーラが死亡したとしたら復活はできないかもしれません(猫は死後の念で強くなるでしょうけどね)。

 

複数人に同時に殺害された場合はどうなるのでしょうかね?

猫は全員を殺してしまうのでしょうか?殺害した人数分、カミーラも復活できる回数が増えるとか、そういう使い方もできそうですね。

 

能力が後出しになってしまうことと、発動に自分の死が伴うこと。

カミーラの能力はこの2つだけでも十分なほど、重い制約を設けていると思います(自分が死ななきゃ発動しない能力とか、どうやって把握したんでしょうね。お母さんに見ててもらったのかな?)。

 

カミーラの念獣がカギを握る?

カミーラの猫もすでになかなかの強さを誇っていますが、継承戦でカミーラに取り付いた念獣の力も要注意です。

カミーラは自分が攻撃されないと能力が発動しない分、念獣の能力はそれを補うかのように、積極的に攻撃を仕掛けられるものかもしれません。

カミーラの性格がかなり攻撃的なのにもかかわらず、受身な能力であることを考えると、王子の性格や人間性を反映するとされている念獣は、攻撃的かもしれませんね。

 

カミーラを完全に無力化するには念獣の能力がカギとなりそうです(カミーラ本人は念獣に頼る気はなさそうですが、本人の意思と関係なく念獣は動き出しちゃいます)。

 

 

 

まとめ

クラピカの念を教えるという提案にも乗らず、最初から他の王子達を皆殺しにする気満々だったベンジャミンとカミーラはやはり自身が念能力者でしたね(ベンジャミンはオーラをまとっていたので序盤から明らかになっていましたが)。

 

両者ともかなり特殊な能力を所有しています。まだ全容が明らかになってはいないものの、かなり厄介そうですね。

特にベンジャミンは複数の能力を使えるので、相手の能力に合わせて自分の使う能力を切り替えることもできるでしょう(そのために、ありとあらゆる状況に対応できる能力を持った部下を選出してそうです)。

 

クラピカにとっても、厄介な存在になるでしょう。

まぁクラピカが直接王子に手をくだすことはなさそうですので、カミーラの能力は発動を封じ込められそうです(念獣は別)。

ベンジャミンは自らを強化できる能力であり、自分から攻撃もできるので、やはりクラピカにとって脅威になることは間違いないでしょう。

 

 

【ハンターハンター】ハンゾーの念能力が発動!系統や制約について考察してみた

さてみなさん、今週発売のジャンプで、ハンターハンターの連載初期から待ちわびていたことがついに明らかになりましたね。そう、

ハンゾーの念能力が発動しました!

 

この記事はここから先、単行本派の方はネタバレを含んでおりますので、お気をつけてご覧ください。

今回発動したハンゾーの能力は忍者らしい能力でしたが、おそらく複数あるものの一つだと思われます。

まだまだ謎が多いハンゾーの能力について考察してみようと思います!

 

ゴジラ

 

ハンゾーとは?

f:id:g913:20180209203502j:plain

出典:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ2018年10号286P/冨樫義博

主人公のゴンと同じく287期ハンター試験を受けていた青年です。スキンヘッドでお調子者の一面があり、見た目はとても明るいです。試験当時は18歳で、現在は20〜21歳くらいだと思われます。

 

ハンゾーは幼い頃から忍者として戦闘技術を叩き込まれながら育ち、当時のゴンと変わらない年齢(12〜13歳)の頃にはすでに人を殺した経験もあります。

試験時点では念能力を使えませんでしたが、それでも受験生の中でトップクラスの戦闘力を誇っており、同じく殺しの経験を積んできた殺し屋のエリートであるキルアでさえも(本気を出さなければ)ハンゾーの方が強いと判断するほどでした。

 

試験後のハンゾーの動向は長らく不明のままで、ゴンとキルアよりも早く念能力を習得していたようですが、作中でほとんど姿を現しませんでした。

現実の世界で十数年の時が経ち、新会長選挙時にゴンのお見舞いに来たのが久しぶりの登場で、その後にクラピカの依頼でカキン帝国王子の護衛につくことになりました。

ハンゾーが護衛していたのは第12王子・モモゼでしたが、モモゼが休憩しているうちに念能力による攻撃を受け、モモゼは死亡。

任務を全うできなかったハンゾーは、犯人の捜索と始末に乗り出したのでした。

ハンゾーの念能力

「分身の術(ハンゾースキル4)」

さてここからは本格的にハンゾーの能力について考えていきましょう。

ハンゾーが使った能力は

「分身の術(ハンゾースキル4)」

というものでした。

f:id:g913:20180209193950j:plain

出典:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ2018年10号273P/冨樫義博

 

その後ハンゾーはこの能力を「幽体離脱(ザタッチ)」とも呼んでいました。

元ネタは双子のお笑い芸人「ザ・タッチ」さんのネタですね。冨樫先生は本当にお笑い好きですね(前はお笑いコンビ「おかずクラブ」らしき2人が登場してました)。

どっちが正式な名前かは不明です。「幽体離脱(ザタッチ)」の方は敵に対して名乗った能力名なので、本当かどうか微妙ですが・・・初登場なので、本当であって欲しいです。

 

追記:「幽体離脱(ザタッチ)」はハンゾーが殺した護衛の能力のようですね。読み違えてしました!失礼いたしました!

f:id:g913:20180209194622j:plain

出典:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ2018年10号275P/冨樫義博

ハンゾーの本体が目を閉じて横になっている間、本体から半径20m限定で分身が動き回れるという能力です。誰かが本体に触ったり話しかけたりすると能力が解除されます。今回はビスケに本体の見張りを頼んでいました。

それほど広域で分身を操れるわけではないので、第三者の協力があると成功率が上がる能力でしょう。

 

ハンゾーの意識は完全に分身に乗り移るようで、本体は寝ているか、気を失っているような状態になります。

やはりハンゾーは忍者だけあって、分身の能力でしたか。前回の連載時点でも、ハンゾーは分身能力を使うようなことは示唆してましたけどね。

 

ただ、まだ概要がわかっただけで謎は多いです。

念系統は?

ハンゾーの能力の念系統は何でしょうね?

ハンゾーの得意系統は、性格からすると、竹を割ったような性格で明るい面が目立つので、強化系か放出系のイメージがあります。個人的には放出系じゃないかなと思っています?同じく放出系(確定ではなくキルアの見立てでは)のレオリオにも通じるコミュニケーション能力や大雑把さ、頼れる兄貴感をハンゾーも持ち合わせていますので。

 

間違いなく言えることは、ハンゾーの分身は本体から離れて動いているので、念を体から切り離しても持続させられる放出系の能力を使っています。

さらに、分身を自在に動かす必要があるので、操作系も使っていますね。

分身を使う能力者であればこの2つは外せないです。

 

ここからが疑問点で、具現化を使っているか否かが不明です。

ハンゾーの分身は、人に話しかけたり触ったり、なんなら殺害することまでできていたので、分身は具現化していると思われます。

ただ、もしこの能力を偵察や諜報活動に使うのであれば、具現化を使わない方が念能力者以外には見えなくなるので便利なんですよね。具現化した念能力は一般人でも見ることができます。

今回ハンゾーが殺害した護衛は、モモゼを念で殺した犯人なので、ハンゾーの分身はどのみち見えます。なので、分身を実体として具現化しているのか否かはわかりません。

f:id:g913:20180209200125j:plain

出典:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ2018年10号275P/冨樫義博

ハンターハンターの世界では分身を作り出すことは「メモリの無駄遣い」です。他に何もできなくなってしまうほど繊細の念の操作が必要になります。

まぁでもハンゾーの本体は寝ていて何もしていないので、理にかなってはいます。

実際に分身だけでも戦えそうですし、殺害していたことや制約を考えても具現化してそうですね・・・しない方が強そうなのですが、オーラだけで物理的接触やコミュニケーションをとることはできないんじゃないかなと思います。

 

「隠」を使えば念でできたものは、念能力者でも「凝」を使わなければ見えないので、分身も隠せるはずです。これでOKってことですかね。 

今のところは、他の分身を生み出す能力者のように「放出・操作・具現化」の複合能力と判断するのがベストでしょう。

制約は他にもありそう

ハンゾーの能力には本体が眠ることだけでなく他にも、制約がありそうですね。思いつく限りだと

  • 制限時間もあって、時間が過ぎると強制的に能力解除
  • 移動できる範囲があり、そこを越えると能力解除
  • 分身が攻撃された瞬間に能力解除
  • 分身が受けたダメージは本体にもリンクする
  • ハンゾー本体が殺された場合分身も消える(そりゃそうか)

って感じですかね。分身の解除条件が、ハンゾーの意思以外の外部要因によるものもないと、能力が強すぎちゃいますからね。

いくつか種類がある?

「ハンゾースキル4」ということは・・・普通に考えるのであれば「いくつか能力があるうちの4番目」ってことですよね。

少なくとも4つ、いや0〜4だった場合は少なくとも5つは能力があると判断できます。

それにハンゾーはもともと戦闘も得意としていましたので、戦いに特化した能力もありそうです。今回の能力は偵察や暗殺といったガチの忍者の仕事に使う能力見たいですので。

 

と、いうよりも「ハンゾーは戦闘で能力を使って欲しい」という私の願いでもあります。ハンター試験でゴンと戦ったときもハンゾーは全然苦戦してませんでしたので、念を学び、プロハンターとして活動してきた今は相当強くなっているでしょう。

他に数種類能力があって、そのうちの幾つかは戦闘向きの能力であって欲しいです。

 

ただ、今回発動した能力がすでにメモリ消費が大きい分身能力ですので、それほど強力な能力にメモリを割けなくなっているような気もします。

元から体術の強かったハンゾーさんにとって、念能力は基礎だけで十分なのでしょうか?ちょうど一緒に護衛しているビスケのように・・・

 

 

オーラの手裏剣投げてくれないかな…?

私はですね、ハンゾーの能力は「オーラでできた手裏剣を投げる」か「手裏剣にオーラをまとわせてスピードや切れ味、攻撃範囲を強化する」ではないかなと思っていたんですよ。

分身も確かに忍者らしい能力ですけど、手裏剣も「忍者といえば」って感じですからね!

 

体術の強いハンゾーが手裏剣という遠距離攻撃まで出来るようになったら、戦闘において死角がなくなると思うんです。

近寄れない相手にも攻撃ができますし、手裏剣で牽制して、敵が気を取られているうちに、接近して近接攻撃を仕掛けることもできます。

 

う〜ん、手裏剣能力はハンゾーにうってつけだと思うんですけどね・・・でも冨樫先生がそんなベタなことしないか・・・でも、ぜひやってほしい!

 

ハンゾーは見た目と職業通り、忍者らしい能力を備えていますし、分身を使う以上放出系の修行積んでいるはずなので、オーラを飛ばすこともできると思います(性格も放出系っぽそうですし)。

ぜひやってくれハンゾー!手裏剣出してくれ!複数種類ある能力の一つに手裏剣能力を含めておいてくれ!そんなにメモリ使わなそうだし・・・いけるよね!?

ハンゾーの名刺が役に立った

クラピカはどうやってハンゾーにコンタクトを取ったのかなぁと気になっていました。

電脳ネットでコンタクトを取ったのかと思っていましたが、ハンゾーはハンター試験後に、ゴン、クラピカ、レオリオに名刺を渡してましたね!

f:id:g913:20180209205058j:plain

出典:HUNTER×HUNTER 5巻53P/冨樫義博

名刺なら裏面か何かに連絡先も書いてあるでしょから、クラピカはこの名刺を使ってハンゾーを呼び寄せたんじゃないかなと思います。

この時ハンゾーが名刺を渡していなければ、 そしてクラピカが名刺を保存してなければ、ハンゾーの再登場すらなかったかもしれません。

 

仕事と取るために営業をするハンゾーの心構えと、もしかしたら何か頼ることがあるかもしれないと考え名刺を残しておいたクラピカ。ハンター試験合格直後から彼らは「プロ」ハンターとしての意識があったと思われます。

さすが、現状超優秀になった2人ですな。

 

 

 

まとめ

まだ謎の部分が多いですが、ハンゾーの能力の片鱗が見えただけでも、ファンとしてはワクワク急上昇ですね!

やっぱりハンゾーは忍者として能力を磨き、任務をこなしてきたものとみえます。

情報取集やターゲットの暗殺といった忍者の仕事も、考えてみるとハンターと似ていますよね。欲しい情報をハントするために活動し、ブラックリストハンターのようにターゲットをハントする。忍者も言いかえればハンターみたいなものです。

 

ハンゾーの活躍はこれからでしょう!まだまだ期待大ですね。

個人的にすごく好きなキャラなので、ハンゾーには王位継承戦を生き残るだけでなく、クラピカとともに攻略を目指して欲しいです。

 

 

【ハンターハンター】カキン系3大マフィアもマフィアンコミュニティーに入っているのかな?

ブラックホエール1号内で姿を現した幻影旅団の面々。

フィンクス、フェイタン、ノブナガ、フランクリンの4人は、カキン帝国王子達のお宝を狙うべく情報収集を始めていました。

 

情報を吐かせるためにボコボコにした「プオール一家」所属のチンピラ達の話では、王子達がケツモチをしているカキン系の3大マフィアも船に乗り込んでいるとのことでした。

 

4人は王子達とつながるマフィアを利用して、お宝に接近を試みようとしているようです。ヨークシンシティ編に続き、また幻影旅団とマフィアとの戦いが始まるんでしょうかね・・・?

 

マフィアということは、カキン系3大マフィアもマフィアンコミュニティーに所属していたんでしょうかね?

だとしたら幻影旅団とコミュニティとの争いの件も知っているでしょうし、旅団には手が出せないことになってしまいますが・・・

気になったので考察してみようと思います!

カキン系3大マフィアとは?

f:id:g913:20180203214524j:plain

出典:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ2018年9号/冨樫義博

カキン帝国の王子達と独自のパイプを持っている3つのマフィアです。

それぞれ

  • シュウ=ウ一家・・・第3王子・チョウライ
  • エイ=イ一家・・・第4王子・ツェリードニヒ
  • シャ=ア一家・・・第7王子・ルズールス

と繋がりがあります。

組織の規模や構成員に念能力者がいるのかどうかなどはまだ明らかになっていませんが、資金力や数でいうと、シュウ=ウ一家が最も勢力が強いようです。

2023年追記:2022年の連載分から徐々にカキンマフィアの念能力者が、その能力を発揮し始めました。

www.g913-jiro.com

www.g913-jiro.com

www.g913-jiro.com

3つのマフィアは新大陸での縄張りを決めるために渡航中とのこと。もちろん協力体制にあるわけではなく、王子達同様抗争を続けているような状態です。

組長格はブラックホエール1号内にてVIP待遇を受けています。

 

ちなみにこの3つのマフィアの組織名を並べると「集○社」になります。

一体どういうことなんでしょうかね。ご想像にお任せします。

マフィアンコミュニティーとは?

世界中のマフィアによって構成されている組織のことです。裏社会を支配する組織として絶大な力を持っていました。

作中では、ヨークシンシティで行われる世界最大のオークションを主催。通常のルートでは入手困難なお宝を数多く出品していました。

 

幻影旅団はオークションを襲撃し、お宝全てを盗みました。幻影旅団とマフィアンコミュニティーとの抗争は過激化し、コミュニティーを仕切る「十老頭」や、十老頭お抱えの武闘派集団「陰獣」は全員殺され、実質的にコミュニティー側の敗北、お宝は旅団に盗まれるという結末になりました。

 

クラピカが若頭を務めるノストラード組もマフィアンコミュニティーに所属しています。

www.g913-jiro.com

幻影旅団とマフィアンコミュニティーとの関係

以前幻影旅団とマフィアンコミュニティーの関係については記事にしました。詳しくは以下の記事をお読みいただければと思いますので、今回は簡単に説明します。

 

 

マフィアの構成員は、「流星街」という地域の出身者が多いです。流星街は世間的には無人の地域とされていますが、約800万人が暮らしています。

流星街の人間たちは生まれて間もなく捨てられた過去を持つ者も多く、彼らは国籍や登録データを持たず、社会的に存在しないことになっています。

犯罪をしても足がつかず、マフィアとしては最高の人材になるので、コミュニティーは流星街に武器を提供する代わりに人材を得ていました。

 

幻影旅団のメンバーの多くも流星街出身者です。本来蜜月関係にある流星街とコミュニティーですが、旅団の襲撃によって関係性が崩れたかのように見えました。

しかし、流星街は、街の外で出身者が死ぬと、殺した者やその関係者全員に報復のテロ行為を仕掛けてきます。コミュニティーは流星街との関係が切れることと、報復を恐れて幻影旅団への攻撃もできなくなりました。

カキン系3大マフィアもコミュニティーに所属しているとしたら

もしカキン系3大マフィアもコミュニティーに所属しているとしたら、流星街と旅団との関係は知っているはずです。すると、今回旅団が接触してきたら、おとなしくカキンの王子の情報などを明け渡さざるをえなくなります。

 

一応、ヨークシンシティ時点では、マフィアンコミュニティーは世界中のマフィアが所属しているという設定でした。

f:id:g913:20180203205625j:plain

出典:HUNTER×HUNTER 8154P/冨樫義博

 

f:id:g913:20180203205637j:plain

出典:HUNTER×HUNTER 10163P/冨樫義博

 

ウボォーギンやダルツォルネの話では全世界のマフィアが属していることになっていますので、カキン系のマフィアもコミュニティーのメンバーであるはず。

 

ただ、だからと言って旅団に屈するかというと微妙なところですよね。そうするとケツモチしてくれている王子達を敵に回すことになってしまいますから。

一国を敵に回しかねないと考えると、コミュニティーに入っていても旅団と抗争しそうな気がしますね。

マフィアンコミュニティーに入るメリットは何?

そもそもマフィアンコミュニティーに入るメリットはカキン系のマフィア達にとっては微妙です。

コミュニティーに入れば、他の組との連携も取りやすくなるのでしょうが、カキンのマフィア達は一家同士で争ってるようですので、他の組と結託すると、実はその組が敵対する一家とも繋がっている可能性があり危険です。王子をも危険にさらす恐れがありますので。

 

またコミュニティーに入っていると、オークションで落札したものの5%が手数料としてコミュニティーへ入ります。これが上納金となり、他のマフィアや十老頭へ経済力を示すことにもなるのです。

 

こんなもんでしょうね・・・横のつながりができることと、裏社会で出世が見込めることがメリットです。

カキン帝国の王子という桁違いの資金力を持つ人間がパトロンとして付いているのであれば、わざわざコミュニティーで力を見せつける必要はなさそうですよね。

王子にさえ認められていればいいわけですし。

オークションの「緋の眼」から推測する

クラピカがノストラード組に入った目的は、裏社会で売買されている同胞たちの「緋の眼」を手に入れる確率を上げるためでした。

ノストラード組のボスであるライト=ノストラードの娘・ネオンは人体収集家で「緋の眼」が転がり込む可能性も高かったです。

案の定、緋の眼はオークションに出品され、クラピカは29億という大金を使って入手しました(コルトピが作った偽物でしたが)。

 

もし、カキンのマフィアもコミュニティーのメンバーとしてこのオークションに参加していたとしたら、特に第4王子・ツェリードニヒが支援するエイ=イ一家は「緋の眼」を何としてでも手に入れようとしていたと思います。

なぜなら、ツェリードニヒも人体収集家で、緋の眼を収集していたからです。

手に入れれば献上品となり、より支援してもらえたことでしょう。

 

クラピカと最後まで競ったマフィア「ゼンジ」は、自ら十老頭直系組と言っていました。ゼンジは組のためやツェリードニヒのために緋の眼が欲しかったわけではなく、突っかかってきたクラピカに対する敵対心で張り合っていた様子でした。

f:id:g913:20180203215500j:plain

出典:HUNTER×HUNTER 11巻34P/冨樫義博

もしかしたら十老頭にエイ=イ一家のボスや他のカキン系マフィアのボスがいて、ゼンジが構成員だった可能性もあります。

ここら辺は情報が足りないですが、ゼンジがノストラード組を敵対視していていたことを考えると、カキン系マフィアではないのかなとは思います。3つ巴の抗争にノストラード組は無関係ですからね。もっと優先すべき敵がいるはず。

 

エイ=イ一家がこの緋の眼の争いに参戦している様子がないことからも、コミュニティーに属している可能性は低そうです。

www.g913-jiro.com

ツェリードニヒと幻影旅団が繋がっている可能性も低そう

私の考えるところでは、カキン系のマフィア達はコミュニティーに所属している可能性は低いのではないかというところです。

カキン帝国自体がかなり異質な国で、ずっと大陸間の協定(V5)にも参加しない状態でした。そういう意味では国の主軸である王子たちと繋がりの強いマフィアたちも、他のマフィアとは異なる方針で動いていそうです。

 

あと、もう一つわかりそうなことがあります。

ツェリードニヒと幻影旅団が繋がっている可能性はかなり低いということですね。

ネット上では、「ツェリードニヒが幻影旅団に頼んでクルタ族を襲撃させたのではないか?」説もありました。そして緋の眼を大量に回収したのではないかと。

 

だとしたらもっと簡単に王子達と接触できそうなものです。ツェリードニヒとの接触手段もありそうですし、フランクリンの話ではツェリードニヒがケツモチするエイ=イ一家も敵に回す気満々ですからね。以前協力関係があったとは思えません。

f:id:g913:20180203220219j:plain

出典:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ2018年9号/冨樫義博

今回顔を見せたメンバーは皆、旅団の初期メンバーで、クルタ族襲撃にも参加しています。その時の事情も把握しているはずなので、ツェリードニヒが依頼していたとしたら、今回無反応なのも少し違和感があります。

 

正確に把握しているのは団長のクロロなのでしょうが、単純に考えて、幻影旅団とツェリードニヒの関係はなさそうですね。

まとめ

今回の考察はまだ不明点も多く確証が持てません。しかし、少ない情報から想像するに、カキンの3大マフィアはマフィアンコミュニティーには属していないような気がします。

 

これですんなり旅団を王子の元に通しちゃったら話が盛り上がりませんしねぇ・・・

とはいえ、突如現れたマフィアと旅団との抗争で話が長引くのもちょっと勘弁です・・・

 

まぁカキン系のマフィアがコミュニティーに入っているかどうかは、

正直それほど重要ではない気がします。

旅団の目的が完全に王子のお宝からヒソカの殺害に変わってますからね。

いろいろ考えてみましたが、深く考えなくてもいい気がしました。なんだか今回の考察は時間の無駄だった気がします・・・

 

【ハンターハンター】本日1月29日連載再開!幻影旅団もキターー!

 

本日は1月29日(月)!

そう、お待ちかねの

 

ハンターハンター連載再開!!

f:id:g913:20180129192738j:plain

(画像出典:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ2018年9号/冨樫義博)

 

の日ですね!

 

扉絵、かわいいなぁクラピカさん・・・

ありとあらゆる王子に狙われ、王子達の部下が一堂に会している中で、念能力を教えなければならないとういう危機にありながらも、これだけかわいい表情ができるとは、恐れ入りますよ、ええ(今は亡きビンセントさんを思い出して欲しい!)。

 

さて早速ですが、今週の内容につきまして考察をしていこうと思います。

 

が、まだ連載再開された当日ですし、今週以降の話は、おそらく2月2日発売のハンターハンター35巻にも含まれないストーリーになります。

 

ネタバレになる可能性がありますので、ここから先を読むか否かの判断はお任せします!(ジャンプ買っちゃおうよ!ハンターハンター連載中だけでいいから、買っちゃおうよ!)

 

 

 

 

 

ではいきますよ!

ついに・・・

 

幻影旅団キターーーーーーー!!

 

f:id:g913:20180129193429j:plain

(画像出典:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ2018年9号/冨樫義博)

 

きましたよ!旅団メンバーです!やっぱりブラックホエール1号に乗ってましたか!

団長のクロロが船に乗っていることは、前回休載前に確認できていましたね。

 

 

今にも人を殺しそうな顔をしていたクロロの様子から、

「クロロ以外の旅団メンバー全員ヒソカに殺されたのではないか?」

とも思われていましたが、どうやら生きているようですね。

 

ということは、シャルナーク、コルトピがヒソカに殺されてから、それほど長い時間は経っていないみたいです(数日ほど?)

なんだかんだ私は旅団が絡んでくるストーリーが好きなので、また楽しめそうです。

 

今週の話で確認できた旅団メンバーは、フィンクス、フェイタン、フランクリン、ノブナガ、そして・・・

 

f:id:g913:20180129194152j:plain

(画像出典:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ2018年9号/冨樫義博)

 

マチも確認できました!マチファンとして、私も大歓喜です!!

ヒソカに「伸縮自在の愛(バンジーガム)」で縛られていましたが、解けたようですね。よかったよかった。

 

しかし、珍しくクロロとマチが言い争いをしていますね。

どうやら、

ヒソカを見つけたら誰が殺すか?

について話しているみたいです。

 

今回ばかりはクロロもガチでヒソカを殺す気満々のようです。

天空闘技場での戦闘中は、ヒソカに対して戦うのを諦めるよう促すシーンもありましたが、もうブチギレモードですね。

シャルナーク、コルトピは有能メンバーでしたし、クロロとコルトピは流星街で遊んでいた子供時代からの長い付き合いのようですから、ヒソカに対する怒りも相当でしょう。

 

旅団がブラックホエール1号に乗り込む最初の目的は、カキン帝国の王子達のお宝を盗むことでした。

もちろんそれも遂行するでしょうが、ヒソカを殺すことの方に団員達は躍起になっているみたいですね。

 

f:id:g913:20180129194909j:plain

 

フィンクスがマフィアの下っ端達に命じていますが、多分この「身長190以上あるヤツ」ってヒソカのことでしょうね。

フィンクス、フェイタン、フランクリン、ノブナガもヒソカを殺す気でいるみたいです。

 

・・・でも、ヒソカってデータブックだと身長187cmなんですよね・・・

190cmないんだけど・・・ヒソカじゃないのかな?

でも旅団メンバー的に用があるヤツって言ったらヒソカくらいですからね。

 

現実で187cmある人を見たら大きくて、190cmって感じちゃいますよね。

フィンクスもヒソカの身長をぴったり測って知っているわけでもないでしょうし、目算で190cmくらいあるヤツってことでヒソカも含まれるのでしょう。

(データブックのデータが間違っている可能性も。それかヒソカさん、アラサーにして成長期来たか?)

 

ただ、旅団がヒソカを殺そうとするとなると、様々な疑問点が生まれてきます。

 

 

いつヒソカを殺すのか?

まずはヒソカをいつ殺すのか?について。

クロロの話では「早い者勝ち」とのことです。早く見つけた人が殺せる権利を得るし、船の中で現在進行形で探しているということを考えると、早ければ船内で戦う可能性もあるということですよね。

 

ただ、船で戦うとなると、間違いなく大騒ぎになります。

旅団は他の人間を殺してもなんとも思わない人たちなので、ヒソカを殺すためなら乗客の命などどうでもいいと考えるはず。多大な犠牲者が出ることが予想されます。

 

騒ぎが大きくなれば、それに乗じてヒソカに逃げられてしまう恐れがあります。

さらに船の中にはハンター協会幹部の十二支んのメンバーもいて、動きだ出せばヒソカはもちろん旅団達もさすがに危険でしょう。相手はトッププロハンターですので。

 

旅団の目的である「カキン帝国の王子達のお宝」「ヒソカ殺害」は達成しようと思えば、ブラックホエール号内でできてしまいます。

その分、船で騒ぎを起こせば問題も多く生まれます。

 

しかしですね・・・個人的には旅団がブラックホエール号の下層で暴れ出して、上層にいる王子達の継承戦も中断するレベルの暴動に発展して欲しいのです(継承戦複雑ぎぃ!全部ぶっ飛ばしてぇ!クラピカを楽にさせてあげてぇ!)。

 

幻影旅団は暗黒大陸まで行く気は無さそう?

今回の話だとお宝を盗む件は、王子達が支援しているマフィアの人間を脅して、マフィアの幹部、そして王子達の仲介をさせて、なんとか手に入れようとしているみたいです。

ヒソカは1番最初に見つけた団員が殺していいことになっていて、早速ブラックホエール1号内で探索を始めています。

 

ということは、旅団的にはブラックホエール号内で用件は全て片付けてしまおうという考えだと思えます。

暗黒大陸(仮想新大陸)まで行く気はないみたいですね。

カキン帝国の王子の宝を盗み、ヒソカを殺すために騒ぎを起こしたら、十二支んも動かざるをえません。

でもこれで「幻影旅団VS十二支ん」の戦いになるのだとしたら胸熱ですね!!

 

誰がヒソカと戦うのか?

では誰がヒソカと戦うことになるでしょうか?

旅団は協力して戦うことはほとんどしませんね(今回も早い者勝ちでヒソカと戦うことになってますし、キメラアント編でフェイタンが師団長のザザンと戦っている時も他のメンバーは見ていただけでした)。

誰かがヒソカとサシで戦うことになるでしょう。

 

今回姿を見せたフィンクス、フェイタン、フランクリン、ノブナガ、マチはまだ奥の手を見せてなさそうなメンバーです。

フェイタンはザザンとの戦いで「許されざる者(ペインパッカー)」を使いましたが、威力は低めだったようで、他にも種類がある様子でした。まだ全力は出していません(本調子でもなかったですし)。

 

クロロは「盗賊の極意(スキルハンター)」で盗んだ能力の数が未知数なので、奥の手はまだ持っていると思います。

 

個人的にはやっぱり・・・ノブナガさんとヒソカの戦いが見たいですね!

まさかノブナガさんの能力が「円」だけってことはないですからね!

・・・ない・・・ですよね?

 

まだ姿を見せていない、シズク、カルト、ボノレノフ、いるのならば新メンバーの可能性もありますが・・・やっぱりクロロと再戦するんだろうなぁ(共闘疑惑もあったので、今回は完全にサシでのバトル)。

 

幻影旅団はどうやって脱出するのか?

仮に旅団が王子達のお宝、ヒソカ殺害を達成できたとします。しかし、ブラックホエール1号は人間の住む世界を出て、広大な海(本当はメビウス湖という湖)を進んでいます。

脱出の手段はあるのでしょうかね?

 

考えられる方法としては、まずブラックホエール1号もろとも盗む。シージャックですね!

操縦室を襲い、船員を人質にとり、人間世界まで戻るように脅せば戻れます。

乗客たちとしても、進むも戻るもブラックホエール1号頼みなので、操縦室を抑えられてしまったら何もできないでしょう(ブラックホエール1号のどこに操縦室があるのかは不明)。

ただ、旅団としても引き返したいですし、目的を達成したのであればそれ以上暴れることもなさそうなので、ハンター達やビヨンド=ネテロが大人しく従えば穏便に済みますね(ジンは旅団を仕留めに行きそうです。ジンVS幻影旅団も見たいなぁ)。

 

もう1つはクロロが移動系能力者の念を盗む(すでに盗んでいる)。

ブラックホエール1号の出港直後、第12王子・モモゼの「おヒマ?」の念獣に操られてしまったサイールド。

 

 

クラピカと共にワブル王子を護衛するビルの話では、操作されたサイールドが殺した護衛の中にカートンという念能力者がいて、最大5人まで乗せられる船か車に変身できる具現化系能力者とのことでした。

 

f:id:g913:20180129202643j:plain

(画像出典:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ2017年30号/冨樫義博)

 

ゾルディック家の執事・ツボネの「大和撫子七変化(ライダーズハイ)も同じような能力でしたね。

乗った人間のオーラを使って動くというジョイント型なのも同じでした。

 

このような移動に特化した能力を持つ念能力者もいます。特にブラックホエール1号という閉鎖された空間から脱出する安全策を確保するために、王子の護衛やハンター、乗客達の中にも移動系の能力を持った者が選出されてそうです。

 

クロロは他人の念を盗めるので、ブラックホエール1号の中にいる人間、あるいは過去に出会った人間から同系統の能力を盗んでいることも考えられます。

ジョイント型の能力だとしても、旅団員はたくさんいるので、乗せればオーラ切れにはならなそうです。

 

脱出の方法は意外とありそうですね。

 

 

 

幻影旅団とヒソカの動向についてもきになるところですが、今週の話では王子達の方でも謎が残る展開でした!

また10週くらいで休載になってしまいそうですが、しばらく楽しい月曜日が続きそうです!

 

また新しい謎が出てきたら、当ブログでも考察していこうと思います!

先述の通り、今週はコミックス35巻も発売なので、ハンターハンターウィークですね!

大丈夫かな?冨樫先生?ちょっと仕事しすぎじゃないか?

 

 

【ハンターハンター】十二支ん・サイユウの念能力って強いの?系統は何系?

今回は十二支んのメンバーであるサイユウに関する考察をしたいと思います。

 

サイユウは十二支んの会議の中で自身の念能力の詳細を語っていました。

十二支んはハンター協会の幹部として一緒に働いてきたようですが、互いに念能力を明かしてはいなかったようです。

 

互いの信頼度を測るため(本当はビヨンド=ネテロの内通者がいるかどうかあぶり出すため)に全員が能力を明かしました。

ただ、読者から見て能力が明らかになった十二支んのメンバーは、ミザイストムとサイユウだけ。

 

そして、サイユウの能力を聞いた時に、果たして本当に強い能力なのだろうか?と疑問に感じたので、改めて考えてみたいと思います。

サイユウとは?

f:id:g913:20180122195900j:plain

(画像出典:HUNTER×HUNTER 33181P/冨樫義博)

ハンター協会の幹部「十二支ん」の一人で、「申(さる)」の役職についています。

文字通り猿のような格好をしていて、かなり口の悪い男性です。

作中最初の十二支ん顔合わせの際に、ゴンの父・ジンと口論になりかけていました。

 

クラピカの調べでは、十二支んの捕獲対象であったビヨンド=ネテロと裏で繋がっており、逮捕したビヨンドをサイユウが逃す可能性があるとして疑われています。

実際サイユウがどのように動くのかはわかりませんが、十二支んを何らかの形で裏切りそうな流れができています。

サイユウの能力

作中で明かされたサイユウの能力をまとめます。

ミザル・キカザル・イワザル

猿のような格好をしているサイユウは、能力も猿です。能力の名前は不明ですが

ミザル・キカザル・イワザル(見猿・聞か猿・言わ猿)に相当する猿型の念獣を3匹使って戦います。

f:id:g913:20180122200237j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 33182P/冨樫義博)

この猿たちの攻撃が対象者に通ると、その者は

  • ミザル…視覚を奪われる
  • キカザル…聴覚を奪われる
  • イワザル…言語を奪われる

という状態に陥ります。五感の一部を奪われてしまうわけですね。

 

見る、聞く、話すができなくなることで、敵は能力を発動したり、維持したりすることが困難になり、その隙にサイユウが持っている「如意棒」でフルボッコにするのが、基本的な戦い方のようです。

 

サイユウ曰く、「強化系が一番影響がなさそうなくせにパニクって、オーラの流れから動きがモロバレになる」そうで、最も攻撃しやすい対象のようです。

サイユウの念系統は?

猿の念獣を使うということは、確実に「具現化系」の能力を使ってますね。

さらに猿を操るために「操作系」、猿の具現化を遠隔で維持・操作するために「放出系」の能力も必要となるでしょう。

サイユウの能力は「具現化」「操作」「放出」の複合型だと想定できます。

特質の可能性もありますが、念系統のどれにも当てはまらないのが特質です。サイユウの猿たちは3系統の複合で辻褄が合うので特質系ではないかと思われます。

サイユウの能力は強い?

では、サイユウの能力は強いのかどうか考えていきましょう。

猿の攻撃が通るのか否か

サイユウの能力発動条件は、「念の猿の攻撃が相手に通った時」とのことです。

果たして念の猿の攻撃が、強い念能力者相手に通用するのでしょうか・・・?

 

「通る」という表現も微妙ですね、効こうが効きまいが、とりあえず猿のパンチやキックが当たればいいのか、きちんとダメージを与えなければならないのか・・・?

サイユウは強化系を例に挙げていましたが、もし攻撃が効かなければ発動しないのであれば、体を強化できる強化系に猿のダメージは通らないと思います。

ということは、ひとまず猿の攻撃が当たればいいということでしょう。であれば発動のハードルは下がりそうです。

 

しかし、ハンターハンターの世界だと、念で作った分身は本体に比べるとかなり弱いんですよね。それはキメラアントのプフが言及していました。

モラウの「紫煙機兵隊(ディープパープル)」も本人に比べたら、単純な動きしかできませんでしたよね。

サイユウの猿もそれほど強くないのは間違いないです。サイユウの強さがわかりませんが、本人以下は確実でしょう。

 

そもそも戦闘タイプの念能力者で猿程度の攻撃は当たらない気がしますね。3匹相手とはいえ。念能力者以外なら攻撃を当てることは簡単そうですが。

サイユウの能力は意外と発動条件が厳しい気がします。

しかも当たったところで五感の一部を奪うだけで、即ダメージになるわけではありませんからね。

サイユウ自身の実力も大きく影響しそう

仮に猿の攻撃が通り、視覚、聴覚、言語を奪ったとしたら、その後の攻撃はサイユウ自身による如意棒での殴打です。

サイユウは「フルボッコ」にすると言っていましたので、一発で仕留められるわけではないということですよね。

 

サイユウの能力はおそらく「具現化」「操作」「放出」の3系統を使った能力です。

この3つの中で能力発動の要となりそうなのは「具現化」ですよね。そもそも猿を具現化できなければ能力の発動すらできません。

とするとサイユウ自身は「具現化系」の可能性が高いです。

 

具現化系は強化系から離れた能力で、強化系の念も使えないわけではないですが精度は強化系能力者に比べると40%ほどに落ちてしまいます。

攻撃の要となるのはやはり強化系の能力です。これが弱いとなると、サイユウの攻撃力はそれほど高くないと想定できます。

 

さらに武器も敵を即死させられないであろう棒ですので、何度も叩かないといけなはず。

相手は目・耳・言葉が使えなくても、「円」(体にまとっているオーラを広げてその範囲内のものの位置や動きを察知する技)を使えばサイユウの位置や動きはわかってしまいます。これでは数発ダメージを与えたところで、目・耳・言葉を奪った意味がなくなってしまいます。

 

サイユウは格闘家らしいですが、念系統的に物理攻撃が強くないので、敵を即死させられるような攻撃はできないかもしれません。

だとしたら能力を最大限生かしきれてないですよね・・・

サイユウの意思次第で五感を奪い続けるとしたら

もしサイユウの能力で奪われた五感がサイユウが能力を解かない限り奪われたままであったら、これは非常に厄介な能力ですよね。目、耳、言葉が使えなくなってしまえば生活にすら支障が出ますし、今後戦闘をすることすら困難になります。

サイユウから五感を奪い続けられる時間についての言及がありませんでしたので、生涯奪ったままにできる可能性もあります。

 

似たような能力で、シュートの「暗い宿(ホテル・ラフレシア)」がありますね。

ある一定以上のダメージを与えると、相手の体の一部、あるいは全身をカゴの中に閉じ込めておける能力でした。

例えばこの能力で目を攻撃されると、目が奪われ、視覚を失ってしまいます(シュートが能力を解除すれば元に戻ります)。

 

この能力でシュートはユピーの肩についている複眼を奪いましたが、シュートは満身創痍でこれ以上戦えない状態になってしまいました。能力の維持も難しかったと思いますが、その後もユピーの複眼は奪われたままでしたね。

f:id:g913:20180122201118j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 26198P/冨樫義博)

サイユウの猿も五感を奪い、サイユウが自分で能力を解かない限り奪ったままになるのならばかなり強力というか、えげつない能力ですよね。

 

なんなら、サイユウが五感を奪ったまま死んでしまったら、死後強まる念によって二度と本人には戻らない可能性すらあります。

 

このパターンだったら強力です。たとえサイユウが負けても、相手にも深刻な念による呪いのようなものが残り続けるわけですから。

サイユウの猿よりゴレイヌのゴリラの方が強くない?

サイユウの能力も詳細な発動条件や能力内容まで明らかになればもっと強いことが判明する可能性はありますが、これまでの情報だと、同じ猿・・・いやゴリラを具現化する

ゴレイヌさんの方が強くない?

 

特に「黒の賢人(ブラックゴレイヌ)」はゴレイヌがターゲットとした相手と黒ゴリラの位置を入れ替える能力です。

効果範囲はわかりませんが、当たったら即死する念弾を撃つ激強のレイザーがまったく反応できず、ゴレイヌの能力によって顔面にボールを当てられてしまいました。

f:id:g913:20180122201400j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 16191P/冨樫義博)

もしブラックゴレイヌの能力で敵の場所を入れ替えた瞬間、ゴレイヌがナイフかなんかでズブリと一発やれば・・・

ってゴレイヌ素手じゃん・・・

サイユウより攻撃力ないじゃん・・・

 

なんで猿人使いは自分の持っている武器が微妙(丸腰)なの・・・?

自分たちの能力の強さを理解しているの・・・?

まさか頭の中も猿・・・

いや失礼しました。

まとめ

ということでサイユウの能力は

五感を奪う時間がサイユウの意思次第だったらかなり強いというか厄介

だと思いました。強いというより、搦め手のようで攻略が難しいという感じですね。

ハマれば強そうですが、攻略する糸口がないわけではないです。

 

サイユウの武器が殺害に向いていないので、念能力者相手だと決定打に欠けるという感じですね。補助技としては相手に確実に隙を生ませることはできますが、「円」を使われたら無意味ですね。

五感を奪える時間が短く、制限があるとしたら、なおさらもったいない能力です。

 

サイユウがこういう能力にしたのは、サイユウが「賞金首ハンター(ブラックリストハンター)」ということも関係していると想像できます。

f:id:g913:20180122201628j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 33115P/冨樫義博)

賞金首を捕獲するために、あえて殺さないような能力、武器にしているのかもしれません。

犯罪者であれば問答無用で殺すのがハンターではありませんからね。

 

 

【ハンターハンター】ハンター試験中に土の中で寝ていたイルミが試験終了時間に気づけたのは何故か?

 

主人公のゴンが受験した第287期ハンター試験。その第四次試験はゼビル島という無人島でのサバイバルでした。

受験生たちは自分のターゲットとなった他の受験生のナンバープレートを奪って、1週間以内に規定の点数である6点を稼がなければ、不合格となってしまいまうルールでしたね。

もちろんターゲットを殺害するのもあり。非常に危険な試験でした。

 

当時、受験生の中で「この2人に会ったらまず死ぬ」くらい他の受験生と強さに差があったイルミとヒソカも試験を受けていました。

ただ、イルミに関しては、自分の点数が稼げた途端、タイムリミットが来るまで眠り始めちゃったんですよね。だから他の受験生の多くはイルミと遭遇せずに済んだはずです。イルミは寝てましたので・・・土の中で!

 

f:id:g913:20180116205405j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 3183P/冨樫義博)

 

でも、よく考えると、

イルミは土の中で眠りながら、どうやって試験終了時間に気がつけたんでしょうかね?

目が覚めても土の中だったら朝か夜かもわかりません。

ちょっと気になったので、考察してみました!

 

 

 

 

イルミ=ゾルディックとは?

f:id:g913:20180116205539j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 3182P/冨樫義博)

 

暗殺一家・ゾルディック家の一員で、キルアの兄にあたります。ハンター試験を受けていたのは、「仕事でハンターライセンスが必要になったため」とのことで、本気でプロハンターになりたかったわけではありません。仕事の詳細は分かりませんが、片手間でプロハンターになった感じでした。

 

イルミは自分の顔を針で変え、「ギタラクル」という偽名で試験に参加していました。これには同じく試験を受けていたキルアでさえ、変装を解くまでイルミだと全く気付きませんでした。完璧な変装だったんでしょうね(今のキルアなら念を使えるので、オーラの質からイルミであることはわかると思います)。

 

 

試験中は、念能力を使っていたのかわかりませんが、他の受験生が勝てる可能性0の、強制負けイベントみたいな強さでした。試験を受けていたのは念の存在すら知らない人たちばかりなので仕方なかったですね。

同じく念能力者であり、圧倒的強さだったヒソカとは試験中に出会い、その後もやり取りをしています。

 

そんなに長い時間眠り続けられるのか?

イルミが眠りについたのは、試験開始から2日半以上たった時でした。3日目の夕方頃ですかね。

ゴンが島に入ってから、丸2日間ヒソカのプレートを奪う練習をし、3日目にヒソカの尾行を開始。その夕方にイルミは眠り始めました。

 

f:id:g913:20180116205736j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 3149P/冨樫義博)

 

試験期間は1週間。イルミは期日まで眠っていたということは4日間近く眠っていたことになりますね。4日・・・そんなに長い時間眠り続けられるものなのでしょうか?

 

めっちゃ疲れていた

イルミはゾルディック家の一員として、暗殺の仕事をこなしています。作中でも幾度かその姿が垣間見れましたね。

 

当時のゾルディック家は、イルミ同様、暗殺の仕事をこなしていたキルアが家出してしまい、人手不足になっていたと思います。ミルキとアルカは仕事ができない(しない)し、カルトはできたかもしれませんが、まだ小さいですし、マハは家族のことに関して基本ノータッチですし・・・

と考えると、シルバ、ゼノ、イルミで仕事を回さなければなりません。相当忙しかったと思います。

その状況下でハンター試験を受けていたイルミ。めちゃくちゃ疲れがたまっていて、4日くらいなら余裕で眠れちゃったのかもしれません。

 

針で仮死状態にしていた

イルミは針で人を殺害できるくらい人体の構造を知り尽くしていると思われます。

だとしたら、殺さないまでも仮死状態にできる体のツボみたいなものも心得ていたのではないでしょうか?

自分の意思と関係なく体を眠らせ、今後の試験に備えるために、仮死状態になっていたのかも・・・でもこれだと本当に試験終了時間がわからないですよね・・・

 

超ロングスリーパー

これはもう「イルミの体質」と思うほかないでしょう。イルミは超ロングスリーパーで、「仕事がある時以外はずっと眠っている」ってくらい普段は寝ているのでしょうね!忙しいサラリーマンと同じです。

何度か目覚めてる可能性もありますけど、それでもまた寝たら十数時間眠ってしまうような感じで、期日まで眠っていたのではないでしょうか。

 

どうやって目覚めたのか?

どうやって4日間も寝ていたのかも気になるところですが、とりあえずイルミはどうやって目覚めたのか考えてみましょう。

 

念で4日後に起きるよう自分を操作した

これは可能性としてあると思います。4日後まで眠り、期日が来たら起きるように念で自分を操作していた!

イルミは針を刺した他人を念で操れます。おそらく精神と身体をコントロールすることに関しては得意分野でしょう。

同じようなことを自分にもできると考えれば、それくらいの操作は余裕そうなものです。

 

・・・まぁハンターハンターの世界って、不可思議なことは全部「念能力」で解決できちゃいますからね・・・これだとちょっと答えとしてはイマイチですね。

っていうか、起きるだけなら念を使う必要もないですし。オーラとメモリの無駄遣いですね。

 

ヒソカからのモーニングコール

これも可能性として捨て切れません!ヒソカに期日が来たらモーニングコールをしてもらう!

ヒソカとイルミは、試験中にケータイを持ち込んでおり、離れたところでも連絡を取り合っていました(完全に協力していたわけではありませんが、お互い脱落しない程度に情報を共有していました)。

 

ただ、よく読み返すと、ヒソカがイルミに情報提供することはほとんどなく、イルミから情報をもらうばっかりだったんですよね。

 

・一次試験のマラソンでは、雑魚狩りをして遅れたヒソカをイルミがゴールまで誘導した

・四次試験序盤で、ターゲットのわからなかったヒソカにイルミが教えようとした(ヒソカは断った)

 

ヒソカとしてはイルミに借りがあると思うので、ケータイでモーニングコールくらいしてあげて欲しいところですよね。

 

でも、自分がイルミだとして、ヒソカにモーニングコールを頼むかというと・・・絶対しないですね!

だってヒソカは「気まぐれで嘘つき」な変化系を体現したような人物ですからね。

モーニングコールを頼んでも「ごめん、忘れちゃったよ♣︎」とかいってすっぽかされそうです。

 

イルミは仕事でハンターライセンスが必要でしたから、合格しないわけにはいかないはず。仕事が絡んでいるのなら、なおさらヒソカに任せるのは危険そうです(実際にイルミは寝る前に、ヒソカに「起こして」とは頼んでいませんからね)。

 

アラームをかけていた

これでしょうね!やっぱり!4日後の試験終了時間前までに起きられるようアラームをかけていた!

先ほど書いた通り、イルミはケータイを試験に持ち込んでいました。ということは、ケータイのアラーム機能が使えたはずです。

 

4日後まで充電がもつのかわからないですが、全く使っていなければ、もつ・・・んじゃないかな?当時はガラケーでしたので、スマホみたいに激しく充電がなくなることもなかったと思います。

使わなければ1週間くらい充電がもつケータイとかありましたよね?イルミのケータイがその機種だったとしたら・・・アラームも使えたと思います。

 

アラームの音がなって居場所がバレれば、試験ギリギリで合格を狙っていた受験生に狙われる危険性もありましたが、それでも負けないくらいイルミは強かったので、問題なしです。

・・・暗殺者としてのプライドが、居場所がバレるということ自体を許さなそうでもありますが・・・

 

 

 

まとめ

ということで、土の中で眠っていたイルミが、試験終了までに起きられた理由は

ケータイのアラーム機能を使った

からだと思います!・・・まぁ普通ですね。

 

ほら、クラピカの師匠・イズナビも

「よく切れる刀を念で具現化するくらいなら、名刀を買ったほうがいい」

って言ってましたから、同じ理屈で

「目覚めるための念を使うくらいなら、ケータイのアラームを使ったほうがいい」

って感じで、イルミも念を使わずに目覚めたのでしょう。

 

イルミが寝坊で試験落ちてたら様になりませんね。キルアにめっちゃバカにされそうで、兄貴のメンツ丸つぶれです泣

とりあえずヒソカにモーニングコールを頼まなかったのは正解だったと思います。

 

 

【ワンピース】スモーカーがアーロンを捕まえに行かなかったのはなぜか?

 

ワンピースの主人公・ルフィを狙う海軍の兵士といえばスモーカーですね。

階級は上がり、作中時間で2年経った時には中将になっていました。大出世ですね。

ただ、今回はスモーカーがまだ大佐だった時の話です。

 

初登場時点でのスモーカーは、東の海(イーストブルー)にあるローグタウンを拠点としていて、偉大なる航路(グランドライン)に行こうとする海賊たちを取り締まっていました。

悪魔の実の能力者であるスモーカーはイーストブルーの海賊たちにとっては脅威的な強さで、スモーカーがローグタウンに来てから、海賊たちはグランドラインに行くことすらできない状態でした。

 

当時はルフィでも勝てなかったスモーカーですが、スモーカーならばイーストブルー最強の海賊だったアーロンも捕らえることは難しくなかったでしょう。しかし特にスモーカーがアーロンの逮捕に動く様子はありませんでした。

スモーカーはなぜアーロンを捕まえに行かなかったのでしょうか?

その理由を考えてみました。

 

 

 

スモーカーとは?

f:id:g913:20180111211841j:plain

(引用:ONE PIECE 11巻159P/尾田栄一郎)

 

白猟のスモーカーとして名をはせる海軍の兵士です。巨大な葉巻を吸い、白髪で強面ですが、部下を思いやったり、時には宿敵であるルフィを見逃したりと、冷徹さの中にも筋を通った一面を持つ男性です。

「モクモクの実」の能力者で、体を煙に変えて敵を攻撃したり捕まえたりできます。

また、背負った巨大な十字架の先端には海桜石(かいろうせき)が仕込んであり、悪魔の実の能力者の力を奪い、有効打を放つことができます。

 

アーロンとは?

f:id:g913:20180111212020j:plain

(引用:ONE PIECE 9巻77P/尾田栄一郎)

 

ノコギリザメの魚人です。ルフィの仲間であるナミの故郷・ココヤシ村を中心に、周囲の村々から金銭を巻き上げていました。

もともとはグランドラインで暴れていた魚人海賊団の一員でしたが、とある事件をきっかけに独立。アーロン一味を結成し、ココヤシ村近くに「アーロンパーク」を作り、根城としていました。

サメの強靭な顎の力や、「キリバチ」という巨大な刀を使って敵を攻撃します。

 

知らなかったわけではないはず

アーロンが周辺の村に住む人々へ行った海賊行為は、アーロンと裏で繋がっていた海軍支部大佐・ネズミによってもみ消され、海軍の上層部にまでは伝わっていなかったと思います。

しかし、アーロンの手配書は既に出回っており、ルフィが現れるまでイーストブルーで最高金額だった2000万ベリーがその首にかけられていました。イーストブルーにいる海軍や賞金稼ぎがアーロンのことを知らないとは思えません(賞金稼ぎだったゾロは知っていたかどうか怪しいですが)。

 

それに、アーロンはもともとグランドラインの海賊でした。しかも強大な力を持つ魚人達が結成した魚人海賊団にいたわけですから、嫌でも目立ったと思います。

スモーカーも海軍本部の大佐ですので、過去にグランドラインで活動していた時期もあるはずです。そうなると、アーロンについて聞いたことはあると思います。

 

ですので、スモーカーがアーロンの逮捕に乗り出さなかった理由に「アーロンのことを知らなかった」は該当しないでしょう。

イーストブルーでの悪行がネズミによってもみ消されていたので、犯罪の証拠がなかったとしても、手配書が出ている以上は過去の罪で捕らえることはできるはずです。

 

管轄外だったから

大きな理由として、これがあると思います。スモーカーの管轄外だったからアーロンを捕まえなかった。

現実の警察にも縄張りのようなものがあるそうで、その範囲を超えて犯人を捕まえたりするのはあまりよろしくないとされているみたいです。組織内の暗黙のルールといった感じでしょうか?

ワンピースの世界の海軍も、各地に支部があり、管轄が決まっている可能性があります。モーガン大佐なんて、一つの町を完全に牛耳っていましたからね。

ココヤシ村近海は第16支部大佐のネズミの管轄で、他の支部が無断でその海域の海賊を取り締まることはできなかったのではないかと思います。それに、ネズミはアーロンが逮捕されると自分たちに入る裏金がなくなってしまうので、他の支部の人間を断固として立ち入らせようとはしないはずですし。

スモーカーの管轄は、あくまでローグタウンとその近海で、他の海域には手出しできないルールだったのだと思います。

 

・・・というかこれが答えなんですよね。作中に、スモーカーの部下が「ローグタウンが管轄で他の海域には手出しできない」旨を伝える台詞があります。

 

f:id:g913:20180111212531j:plain

(引用:ONE PIECE 12巻29P/尾田栄一郎)

 

やっぱり各支部ごとに管轄があって、そこを超えて海賊を取り締まってはいけないみたいですね。大佐クラスが離れたら手薄になってしまいますし。

でもこの後、スモーカーは管轄を無視してローグタウンを出て、ルフィを追っちゃうんですよね。

まぁルフィは海賊王になりうる特別な海賊なので仕方ないですね。アーロンに構っている暇などないのです。

 

 

 

第77支部准将プリンプリンは来たよ!

ただ、この管轄のルールと例外に、ココヤシ村にやってきた海軍もいました。

それが第77支部准将プリンプリンです。

 

f:id:g913:20180111212736j:plain

(引用:ONE PIECE 9巻80P/尾田栄一郎)

 

ココヤシ村が第16支部の管轄だとしたら、プリンプリン准将はルール違反をしています。アーロンも第77支部という名前に聞き覚えはなかったようですので、プリンプリン准将は管轄外にやってきてしまったということでしょう。

 

ネズミは支部の大佐でプリンプリンは支部の准将。准将の方が大佐より偉いので、「立場が上の者は下位の者の管轄を無視してもいい」みたいなルールがあるのなら、「本部」大佐のスモーカーも管轄を無視してアーロンを捕まえに行けたはずです(作中設定だと、本部大佐と支部大佐では2階級ほどの差があり、本部大佐の方が権限が上になります)。

 

実はこれにも理由があります。

プリンプリン准将たちは、ゴザの村に住む少年の話では政府に要請を送り、派遣されたとのことでした。

f:id:g913:20180111212945j:plain

(引用:ONE PIECE 9巻74P/尾田栄一郎)

 

海軍より政府の方が上の立場にあり、海軍は政府の命令に従わなければなりません。

政府の指示だとしたら、支部大佐に過ぎないネズミの権限ではプリンプリン准将の行為を止めることはできなかったはずです。

 

一つ忘れてはならないのが、この時プリンプリン准将は、アーロンを捕まえに来たわけではなく、ゴザの村の人々を救助しに来ただけだったんですよね。

しかし正義感の強いプリンプリン准将は、アーロンを放っておくわけにはいかないと、交戦してしまいました。これは政府に対する命令違反だったことは間違いないでしょう。

で、やられてしまい、救助もできませんでした。散々でしたね。

 

魚人族と人間との因縁

魚人族と人間との間には深い因縁があり、かつて、魚人族をひどく扱ってきた人間に対し敵対視する魚人族はたくさんいました。しかし、オトヒメやフィッシャータイガー、ジンベエらの手によって、なんとか改善しつつありました。

特にジンベエについては、一度捕まったアーロンを釈放するためにあえて人間の傘下に入り(七武海に入ったり、ビッグマム海賊団の傘下に入ったり)、人間と魚人族との間を取り持ってきました。

 

アーロンを捕まえてしまったら、ジンベエの行為の意味もなくなってしまいますし、また新たに人間に恨みを持つ魚人族を生み出しかねません。事実、ルフィがアーロンを倒した結果、その影響を受けたホーディ・ジョーンズらが「新魚人海賊団」を結成し、人間に対して海賊行為を働き始めていました。

このような因縁の深さからも、海軍としてはアーロンに手が出しにくい状況にあったのは間違いないかと思います。それを知ったか知らぬか、スモーカーも手を出さなかった可能性はあります。

 

どのみち他の海賊が潰す以外アーロンを止めることはできなかったわけですね。

よくやったルフィたち!(その結果やや話がこじれかけたけどね)

 

 

 

まとめ

ということで、スモーカーがアーロンを捕まえにいかなった理由は

・管轄外だったから

・魚人族と人間との因縁のため

 (スモーカーがそこまで意識していたかは不明)

だと思います。

まぁ管轄外だからって理由が一番でしょうけどね。スモーカーとしてはアーロン程度の海賊はグランドラインでたくさん戦ってきたでしょうから、わざわざ出向いて戦う気も起きなかったでしょうし。

ルフィが現れるまではローグタウンで真面目に仕事をしていたスモやんなのでした。

 

 

【ハンターハンター】クロロがイルミに十老頭暗殺を依頼したのは何故か?

 

今回は、昨日書いたハンターハンター記事と関連する内容です。昨日書いたのは、

イルミが世界中のマフィアの元締めである十老頭を暗殺した時に、マハとカルトも一緒に来る必要はあったのか?

という記事でした。 

 

そもそも、イルミに十老頭暗殺を依頼したのは、同じタイミングでマフィアに総攻撃を仕掛けていた幻影旅団の団長・クロロでした。

イルミは伝説の暗殺一家・ゾルディック家の一人で、暗殺を依頼すれば億単位の報酬が必要となるはずです。しかし、イルミの実力はヒソカと同等くらいではないかとされていて(ヒソカがイルミの強さ?を95点と高く評価していたため)、キルアの見立てでは幻影旅団メンバーはヒソカと同じくらいの強さでした。

イルミが旅団メンバーよりずば抜けて強いというわけでもなさそうなので、わざわざ高いお金を支払ってイルミに、念能力者でもないおじさんたちを暗殺させなくても良かったんじゃないかと思うんですよね。旅団の誰かを派遣すれば。

 

クロロがイルミに十老頭暗殺を依頼したのは何故か?

この点を考察したいと思います。

 

 

 

クロロ=ルシルフルとは?

f:id:g913:20180105221337j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 11136P/冨樫義博)

 

幻影旅団の団長です。額にクロスの刺青を施し、コートの背中には逆十字が描かれている、厨二病っぽい男性です。髪はオールバックの時と、何もセットしていない時があります。

厨二病っぽさはあるものの、旅団員全員が信頼するカリスマ性と、頭のキレ、戦闘力を有しています。体術だけでも戦闘狂のヒソカや凄腕の暗殺者であるシルバが高く評価するほどのレベルです。

 

念能力は「盗賊の極意(スキルハンター)」。条件を満たすと他人の念能力を具現化した本に封じ込むことができ、その能力はクロロが自在に使えるようになるという特質系の能力です。

 

イルミ=ゾルディックとは?

f:id:g913:20180105221457j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 11128P/冨樫義博)

 

キルアの兄です。黒く長い髪と真っ黒な瞳が特徴的な男性です。

クロロとはハンター試験編〜ヨークシンシティ編までの半年の間に知り合ったようで、暗殺の依頼を請け負うビジネスライクな関係になっています。

 

ただ、イルミが完全にクロロの味方かというとそうではなく、クロロと戦いたいヒソカに手を貸すところからも、あくまでビジネスでしか繋がってなく、場合によっては敵対する可能性すらもあることが伺えます(イルミはヒソカと仲良しってのも理由ですが)。

 

念能力は針で他人を操る操作系の能力です(名称不明)。複数の人間を同時に操作することもできます。

 

クロロはゼノとシルバがマフィアに雇われていると知っていたから?

幻影旅団抹殺の依頼を請けて、イルミの祖父と父であるゼノ、シルバがマフィアに雇われていました。

クロロとしては、伝説の暗殺者2人を始末するのはほぼ無理と考えていたでしょう(実際に時間稼ぎと能力を盗むことだけを狙っていましたし)。そこで、ゼノとシルバを雇った十老頭をイルミに暗殺してもらうことで、ゼノとシルバに任務を断念させようとした・・・

 

と思っていたのですが、これではクロロがイルミに暗殺を依頼して、イルミが実行するまでの時間が短すぎるんですよね。おそらくゼノとシルバがマフィアに雇われるより早くイルミがクロロに雇われていたと思うのです。

 

クロロが、ゼノとシルバがマフィアに雇われていると知ったのは、団長の手刀を見逃さなかった人を「密室遊魚(インドアフィッシュ)」で拷問にかけていたときの可能性が高いです。

旅団が攻撃してくる前にゼノとシルバが十老頭に雇われていたと知っていたのは、顔合わせをしたクラピカら殺し屋たちとゼンジとその部下たちくらいでした。

その後、団長の手刀を見逃さなかった人はクロロに負け、拷問されていました。クロロが拷問したのは、殺し屋の人数やどんな特徴の奴がいる知りたかったからといった理由でしょう。

 

顔合わせの際にゼノとシルバはソルディック家と名乗っていましたから、団長の手刀を見逃さなかった人も2人の素性は知っています。

さらに、クロロとシルバは3年ほど前に戦ったことがあり、その当時のシルバの風貌が今と変わっていないので、名前を言われなくても特徴だけでなんとなく「前に戦ったゾルディック家の奴だろうな」くらいはわかります(シルバの見た目はド派手ですからね)。

 

f:id:g913:20180105221842j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 11117P/冨樫義博)

 

団長の手刀を見逃さなかった人の情報を受けてイルミを雇ったにしても、あまりにも唐突すぎてイルミといえど対応できませんよね。そのため事前に依頼していたのでしょう。

早急だったら尚更、近くにいる旅団メンバーを十老頭暗殺に向かわせていたと思います。

 

こう考えると、クロロはゼノとシルバがマフィアに雇われていると知っていたから、イルミを雇ったというわけではないと考えられます。

 

イルミがクロロに伝えた可能性?

また別の可能性として、イルミがクロロにゼノとシルバが旅団暗殺任務に就いたことを事前に伝えていた可能性もあります。

そこでイルミはクロロを守る(クライアントの一人なので)ために、自分が十老頭を暗殺すれば依頼人が死んでゼノとシルバも仕事を中断するという話を持ちかけた・・・

 

可能性としてはなくもないですが、クロロがイルミからこの提案を受けていた場合、依頼人の十老頭が死んで戦いを中断したゼノに対して「(自分を)殺らなくていいの?」「意外だな、もうないよ?こんなチャンス」なんて質問したのはおかしい気がします。

クロロは依頼人を殺したところでゼノとシルバが戦いをやめるとは考えていなかったということになりますからね。

 

f:id:g913:20180105221622j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 11132P/冨樫義博)

 

ではなぜ、クロロは時間稼ぎをしてまでイルミが十老頭を暗殺するまで待っていたのか?要因の一つには「ゼノとシルバの能力を盗みたかったから」ということもありますが、この考察は後ほどしてきます。

 

 

 

依頼の順序

依頼の順序としては、イルミが幻影旅団の依頼を請けたので、それを止めるためにゼノとシルバがマフィアの依頼を請けたという感じでしょう。

イルミが「俺の依頼人は?」とシルバに聞いて、シルバが「ここにいる」と答えていたので、ゼノとシルバもクロロがイルミに依頼していたことは把握していたようですし。

 

クロロは何らかの理由でイルミに十老頭を暗殺して欲しかった。

しかし、過去の経験で旅団を特に警戒していたシルバは、実の息子と旅団の関係を断つためにマフィアの旅団暗殺依頼をゼノとともに引き受けたと考えると、流れとしては自然かなと思います。

 

ですので、クロロとしては想定外にゼノとシルバと対面することになってしまいましたが、幸いなことに凄腕の暗殺者であるイルミを雇っていたことで、自分が時間稼ぎをしている間に十老頭も暗殺でき、旅団の被害者も出さずに済みました。

 

クロロは頭がいいので、ゼノとシルバがいるとわかった時点で、イルミ絡みでマフィアの依頼を請けたことくらいは察していそうです。

 

しかしこれで解決ではありません。

この流れだとしたら、クロロがイルミに依頼しなければゼノとシルバを出動させることにもならなかったのではないかと思います。

先述のクロロがイルミに十老頭暗殺を依頼した「何らかの理由」、そしてそのために時間稼ぎをしていた理由を改めて考えなければなりません。

 

f:id:g913:20180105222347j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 11127P/冨樫義博)

 

十老頭を操作して欲しかった

これが理由でしょうね。暗殺に加えてイルミの針で十老頭を操作して欲しかった。

旅団の攻撃でマフィア主催のオークションは中止になると予想されました。しかし、クロロとしてはオークションを通常通り開催させるように見せかけ、コルトピの能力でコピーした偽物を落札させ、本物をこっそり盗むという作戦を決行する予定でした。

 

オークションを開催するか否かの権限はマフィアトップの十老頭にあります。

クロロはイルミに十老頭を操作してもらい、オークションは予定通り開催する旨、さらに、旅団は死んで戦いは終わったことも告知してもらいたかったのでしょう。

その分のお金も払っていると思います(下の写真の時には十老頭は死んでおり、イルミに操られています)。

 

f:id:g913:20180105222155j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 11125P/冨樫義博)

 

操るだけでなく、わざわざ殺害までした理由は、十老頭はこれまでに陰獣や殺し屋を仕向けてきて旅団に対し攻撃的だったので、一人でも生かしておくと、戦いを終結させられないと判断したためでしょうね。

流星街との関係から旅団を壊滅させたとしても、流星街の住民から報復を受ける可能性があります。が、十老頭はマフィアの意地でお構いなく攻撃し続ける可能性があります。

 

しかしトップが死ねば、その下の人間たちで判断しなければなりません。流星街まで敵に回す勇気はなかったでしょう。

あと、イルミの針を刺したら、死ぬか廃人になってしまうので、暗殺しちゃっても同じだったと思います。

 

他人を操作する・・・それならシャルナークもイルミと同じような能力を持っていますよね。「携帯する他人の運命(ブラックボイス)」はアンテナを刺した人間をケータイで操作できる能力です。イルミではなくシャルナークでも良かったのではないかと思えます。

 

ただ、シャルナークが操作できるのは、作中だと同時に1人までしかやっておらず、アンテナは2本ありましたが、シャルナークにはオークションの司会を操る仕事もあったので、十老頭を操作するまで手が回らなかったはずです(しかも十老頭は10人いますので2本では操れません。シャルナークが操作したとしても操る人間以外は殺して口封じしなければなりません)。

 

さらに「携帯する他人の運命(ブラックボイス)」はヒソカとクロロの一戦で、死んだ人間(人形)は操れてませんでしたよね。生きている人間限定の操作系能力のようです。

f:id:g913:20180105222044j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 3429P/冨樫義博)

 

一方イルミは、頭に大量の針が刺さり、すでに死んでいた十老頭を操り、しゃべらせていました。クロロの計画では、マフィアのトップである十老頭は殺すつもりだったでしょうから、死体を操作できる能力者としてイルミが選ばれたんでしょうね。

しかもイルミは凄腕の暗殺者。だったら殺害〜操作までお金を払って任せた方が楽です。

そのあとにオークションのお宝を手に入れてますので、お金は十分に入って来る予定でしたからね。

 

これで、クロロがイルミに十老頭暗殺を依頼した理由になったはず!

 

 

 

まとめ

ではだいぶややこしくなりましたがまとめます。

クロロがイルミに十老頭暗殺を依頼した理由は、

十老頭が死ねばマフィアとの戦いも止められる


十老頭を操作してオークションの続行を告知させたかった


同じ操作系のシャルナークでも対応できないケースだった


この条件で対応できる操作系能力者がイルミだった

って感じだと思います。簡単に言うとシャルナークの代わりですかね?

イルミの能力をクロロは知っていたのでしょう。イルミも能力はあまり隠すつもりなく使ってますし。

 

いやぁ難しかったぞ・・・

もしこういう条件でクロロがイルミに依頼していたとしたら作中で説明不足すぎる・・・なぜイルミが出てくるのか謎だったと言いますか、深く考えるシーンでもないのですが説明のないシーンだったのでずっと気になっていました。

ただ、何となくこんな理由だったのではないかな?というところで考察してみました。

もちろん作中での言及がない以上、私の考えにすぎないとだけ伝えておきます。

 

長くなったので、ここらで終わらせますね!それでは! 

 

 

【ハンターハンター】イルミの十老頭暗殺にマハとカルトまでついてきたのは何故?

 

2018年最初のハンターハンター記事になります!ちょっと間が空いてしまいましたね、すみません!

今回も、とあるワンシーンについて掘り下げていこうと思います。それは、

マフィアのトップ集団「十老頭」をイルミが暗殺したシーンです。

マフィアに攻撃を仕掛けたクロロの依頼を請けてイルミが動いていました。

f:id:g913:20180104214500j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 11132P/冨樫義博)

 

このシーン、十老頭という恐らく念を使えないおじさん集団を暗殺するだけならばイルミだけで十分だったのではないかと思うのですが、マハとカルトまで一緒についてきてるんですよね。

イルミの十老頭暗殺にマハとカルトまでついてきたのは何故なのか?

この点について考察していこうと思います!

 

 

 

イルミ=ゾルディックとは?

f:id:g913:20180104214646j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 11131P/冨樫義博)

 

主人公・ゴンの親友であるキルアの兄にあたります。長い黒髪に感情の読み取れない真っ黒な瞳が特徴的な男性です。

キルアを暗殺者にするべく教育していましたが、キルアの頭に念の針を刺して感情をコントロールするなど、その教育は歪みきっていました。

イルミ自身も凄腕の暗殺者で、作中ではゾルディック家やイルミ個人に舞い込む仕事をこなしています。

 

針を武器にし、投げて敵の急所を刺したり、自分の顔に針を刺して骨格を歪ませ、別人変装したりすることも出来ます(針なしでも顔は変えられますが、4〜5時間で元に戻ってしまいます)。

さらに、針を刺した人間に強力なオーラを流すことで、自分の意のままに操ることができる操作系念能力者でもあります。オーラを注入された人間は針を抜いても廃人となってしまう、恐ろしい能力です。

 

マハ=ゾルディックとは?

f:id:g913:20180104214844j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 11132P/冨樫義博)

 

イルミのひいひいおじいちゃんにあたります。おじいちゃんのおじいちゃんです。

小柄なおじいちゃんですが、結構ファンキーな格好をしています。

マハに関しては謎が多く、作中ではまだ一言も発していません。

ただ、イルミの祖父、ゼノの話では最強の念能力者だったネテロと過去に殺し合いをして生きているほどの強さなのだとか。

人類最強クラスの強さを持っている可能性がありますが、実態は謎に包まれています。

 

カルト=ゾルディックとは?

f:id:g913:20180104215029j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 11132P/冨樫義博)

 

イルミの弟(妹?)にあたります。一人称は「僕」なのですが、女性物の着物をきているので、性別ははっきりしていません。僕っ娘の可能性もあります。

ゾルディックの家族ではありますが、現在は家を離れて幻影旅団に入団している模様。「兄さんを取り戻すために強くなる」という目的で旅団に入ったようですが、真意は不明です。

 

念で紙を操り、敵を攻撃します。恐らく操作系の念能力者です。

敵をなぶる癖があり、まだまだ戦い方には未熟な点も多いですが、単独でキメラアントの兵隊を撃破するなど、並の念能力者を超える力を10歳そこそこで身につけています。

 

マフィア側にイルミが苦戦するような強敵はいなかった

幻影旅団がケンカを売ったマフィアンコミュニティーは、全世界のマフィアが組する巨大な組織でした。

マフィアの資金力は膨大で、恐らく一人暗殺を依頼するだけで十数億〜数十億ジェニーはかかるであろうゼノとシルバに対して幻影旅団(この時点でウボォーギンがクラピカに殺害されていたので最大で12人)の抹殺を依頼するほどでした。ですので雇おうと思えば強い奴も金で雇えたと思います。

 

しかし、結局マフィア側の最大戦力はゼノとシルバで、他は団長の手刀を見逃さなかった人や陰獣など、旅団やイルミに全く歯が立たないであろう人物ばかりでした。

任務で敵対したとしても、ゾルディック家は互いに殺し合うことはしないと思います。イルミも「家族は殺さない」とキルアに言っていましたよね(故に家族ではない、家族と思っていないアルカは殺すという意味合いでしたが)。

  

ゼノ、シルバの任務も十老頭の護衛ではなく幻影旅団の抹殺でしたので、イルミに十老頭が暗殺されそうになっても止める義理はありません(報酬はもらえなくなってしまいますが)。ですのでゼノ、シルバ、イルミが遭遇したとしても殺し合いはしなかったでしょう。

マフィア側にイルミが苦戦する強敵は皆無でした。だからマハとカルトを連れ出す必要もなさそうです。

 

家族内指令(インナーミッション)だった?

ゾルディック家には「家族内指令(インナーミッション)」と呼ばれるルールがあります。

「家族それぞれの考え方や方針が異なった場合、あえて意見を統合せず、自分が望むやり方を通すために最大限に努力する」というものです。

f:id:g913:20180104215402j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 31113P/冨樫義博)

 

・・・ちょっと難しいですが、「家族それぞれやりたいようにやろうぜ!でもやるからにはマジでやれよ!」みたいな感じですね。

 

作中では何でも願いをかなえてくれるものの、大きなリスクがあるナニカ(アルカ)を巡って意見が分かれ、キルアとイルミが激突しました。

 

イルミが十老頭を暗殺した時も家族内指令(インナーミッション)が発動していた可能性があります。クロロの依頼を請けたイルミと、マフィアの依頼を請けたゼノとシルバ。家族内で意見が分かれたと判断できます。

同じ家族が敵対する組織それぞれの依頼を請けるのは、望ましくない気がします。でもあえて両方の依頼を請けることで、どちらが先に依頼をこなせるか、イルミ対ゼノ、シルバで勝負していたのではないでしょうか?

 

幻影旅団の暗殺はさすがのゼノとシルバといえど達成は困難です。過去にシルバは旅団員と戦ってだいぶ苦戦したようですし、クロロとも決着はつかなかったみたいですからね。

 

しかし、イルミとしては1人では心もとなかったため、まともに暗殺の仕事をこなせるマハとカルトに協力を仰いだ(キルアは家出中、ミルキはオークションに向かった、アルカは幽閉中、母・キキョウは・・・お留守番かな?)と考えると合点がいきそうです。

 

家族同士で殺し合うことはないですし、イルミが勝てばクロロからの報酬が入り、ゼノ、シルバが勝てばマフィアからの報酬が入るので、ゾルディック家としてはどちらもメリットがあります。

これならばマハとカルトもイルミの協力要請を断る必要もないですよね。イルミに協力する形で、マフィアを葬りながら十老頭を暗殺したのでしょう。

 

プロハンターを警戒したため

これも理由になると思います。プロハンターが十老頭の護衛をしている可能性があったため、イルミも味方が必要だったのではないでしょうか。

先述の通り、マフィアの資金力があればプロハンターでも雇うことはできたでしょう。

 

さすがに最強の念能力者だったネテロが動くことはないでしょうが、星持ちのハンターが動く可能性は十分にありました。

十二支んやビスケなどが護衛についた場合、イルミ一人では太刀打ちできそうにありません。

そのため、過去にネテロと同等の強さだったとされるマハと、10歳ほどにしてキメラントを倒せるカルトに同伴してもらったのでしょう。これなら相当強いプロハンターが護衛についていない限り、問題なく任務達成できそうです。

 

ただ、マフィアを襲撃した旅団メンバーがゼノ、シルバと戦ったクロロ以外ほぼ無傷だったことを考えると、マフィア側にいたプロハンターはクラピカ、センリツ、バショウ、リンセンくらいだったのかもしれませんね。マフィア最強の武闘派集団が陰獣程度でしたし。

せっかくひいおじいちゃんと弟(妹)についてきてもらったイルミでしたが、取り越し苦労でした。

 

 

 

授業参観みたいな?

これは完全に想像ですが、イルミの仕事っぷりを見るためにマハとカルトが来たのかもしれません。まるで授業参観のように。

 

マハはすでに高齢で、ゾルディック家の出来事にはほぼ関与していないみたいですが、やっぱり玄孫の働きっぷりはきになるところですよね。

カルトは、暗殺者として一番真面目に働いている兄のイルミの仕事を見るのが(ゾルディック家的に)教育に良さそうです。加えて実戦経験にもなるので、お母さんのキキョウに行かされてそうですね。

 

こんな感じで、定期的に家族のうち誰かの仕事に同行して、見て学ぶみたいなことはやってそうです。

キメラアント編のシルバは、戦いをほぼ空から見ていただけでしたが、あれはゼノの仕事っぷりを見て、学びに来ていたのかもしれません。人型のキメラアント発生という例外的な事件でしたし。

 

クロロはマハとカルトの分の報酬も払ったのか?

クロロとしては、イルミに依頼した案件なので、報酬もイルミの分だけ払っているつもりだと思います。

クロロとカルトの繋がりがいつからできていたのかはわかりませんが、カルトが旅団に入団したのはこの数か月後ですし、そもそもクロロとイルミが知り合ったのは、イルミの話ではハンター試験後のようですので(ヒソカの方がクロロより付き合いがちょっとだけ長いと言っており、ヒソカとイルミはハンター試験で出会った)、カルトとヨークシン以前に付き合いがあった可能性は低いかと。

だからカルトがイルミに協力しているかはどうか確認する方法はイルミの自己申告しかありません。

 

マハはすでに暗殺者としての活動をやめてそうですし、年齢的にもクロロとは差がありすぎて接触することはほぼなかったんじゃないかと思います。

 

でも、イルミもプロですし、取引では嘘をつかないのがゾルディック家のポリシーみたいですので、正直に自分の分だけ請求してそうです。

今後の仕事に関わることですからね、お金に関しては真面目に管理していると思います。

 

カルトは実戦経験を積むため、マハはライフワークとしてきたと思えば、お金がかかってなくても働いてくれそうですし。

 

 

 

まとめ

ということで、私なりに考えたイルミが十老頭暗殺にマハとカルトを連れてきた理由は、

家族内指令(インナーミッション)に勝利するため


プロハンターを警戒していたため


授業参観

だと思いますが、上2つが有力です。

 

ゼノとシルバ、そしてイルミが逆の立場でも面白い展開になってそうでしたね。

ゼノとシルバは十老頭の暗殺に行き、イルミ、マハ、カルトがクロロと戦うみたいな。

さすがのクロロもゾルディック家3人相手はキツイでしょうね。しかもマハはネテロ級の強さを持っているという話ですから。瞬殺される可能性すらあります。

 

自分の中でもイルミがマハとカルトを連れてきた理由がいまいちまとまらなかったので、こうして書いてみることで・・・ああー!なんかスゲースッキリした!・・・イルミの野郎・・・こんなもの差し込んでやがった・・・

f:id:g913:20180104220135j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 21129P/冨樫義博)

 

 

【ハンターハンター】もしゼノじいちゃんがサンタクロースだったら?

 

さて本日12月25日はクリスマスですね!いかがお過ごしでしょうか?

私は・・・仕事してブログ書いてます!へへっ!

 

せっかくのクリスマスですから、今回のハンターハンター記事もクリスマスっぽくしようと思います!

クリスマスといえば「サンタクロース」の存在が欠かせませんよね!

白いひげを生やした空飛ぶおじいちゃん・・・ハンターハンターでいうと、ゼノじいちゃんがサンタさんぽいですね!

 

そこで今回は、

もしゼノじいちゃんがサンタクロースだったら?

というテーマで書こうと思います!

 

 

ゼノ=ゾルディックとは?

f:id:g913:20171225203046j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 25巻76P/冨樫義博)

 

伝説の暗殺一家・ゾルディック家の1人です。白いひげを生やした小柄の70歳近いおじいちゃんです。キルアの祖父にあたります。

「生涯現役」「一日一殺」などの目標が書かれた札のようなものを腰からぶら下げており、その言葉通り年老いてなお暗殺の仕事をしています。

キルアに対してかなり厳しい他の家族と違って、ゼノはちょい甘めに接している様子ですが、作中でキルアとゼノが対話した時間はごくわずかなので、どれほどまでかはわかりません。

 

念能力は、オーラで龍を作り出す

「龍頭戯画(ドラゴンヘッド)」

そして作り出した龍の形や数を変えて敵を攻撃します。念能力者相手には捕獲のために使うこともありますが、念を使えないものが食らえば致命傷になる威力を持っています。

 

そんなゼノが赤い帽子と服を着てサンタさんをやれば、ゾルディック家の子供達は大喜びでしょう。

彼らの父・シルバも、自分でサンタさんをやるよりゼノに頼んでサンタさん役をやってもらった方が家族からのウケも良さそうです。

ゼノがサンタさんだったら、どんなことをしてくれるでしょうかね・・・?

 

 

トナカイの代わりに

サンタさんはソリに乗ってやってくると言われています。そのソリはトナカイ達が引いていますね。

陸地を走っている時間もあるでしょうが、私たちがイメージするサンタさんは空を飛んでやってきます。

 

普通のおじいちゃんとトナカイのタッグでは、空を飛ぶことはできません。しかしゼノならできます!

ゼノの「龍頭戯画(ドラゴンヘッド)」はゼノや他の人を乗せて空を飛べます。

そうまるで、サンタさんのソリを引くトナカイのように・・・

ゼノサンタはトナカイの代わりにドラゴンでやってくることでしょう。

 

f:id:g913:20171225203330j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 25巻54P/冨樫義博)

 

なもんだからキルアにとってはそれが当たり前になってしまい、

「知ってるかゴン?サンタクロースって、ドラゴンにソリを引かせてるんだぜ!」

とか言っちゃいそうですね。

さすがにゴンも「ちょっと何言ってるかわからないですね」みたいなリアクションをとるでしょう。

 

 

雪の代わりに

「ホワイトクリスマス」なんて言葉があるように、クリスマスの日には雪が降っているのが理想ですよね。雪の降る夜空からサンタさんがやってくる・・・そんな夜が良いです。

しかし、クリスマスの日に都合よく雪が降るとは限りません。特に南の方に住んでいる人はなかなかホワイトクリスマスに恵まれないでしょう。

 

でもゼノサンタなら、雪の代わりにドラゴンを降らせることができます。

 

f:id:g913:20171225203607j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 25巻68〜69P/冨樫義博)

 

綺麗ですね・・・「龍星群(ドラゴンダイブ)」!もはやドラゴンクリスマスです。

ただ気をつけなければなりません!この空から降り注ぐ無数の小さな龍に当たると死にます!

念能力者なら多少の傷で済むかもしれませんが、念を使えない者に直撃すると瀕死の重傷を負うか、当たりどころが悪ければ即死しかねません。

(ゼノは暗殺のターゲット以外を殺すことはまずありませんが、「龍星群(ドラゴンダイブ)」はゼノにもコントロールできないみたいなので、当たっちゃったらゴメンねって感じです)

 

ゾルディック家ならば、ゼノの「龍星群(ドラゴンダイブ)」による死の雪も修行代わりにしちゃいそうですね、シルバが

「さぁお前たち!この雪に当たったら死ぬぞ!突然だがここで攻撃をかわす修行を始める!俺たち暗殺者にクリスマスなど関係ない!」

って言い出しそうです。

 

イルミ、カルトあたりは避けられそうですし、アルカはキルアが守ってくれそうですが、ミルキは運動不足で動きが悪く、龍に当たっちゃいそうですね。

 

 

 

プレゼントの代わりに

クリスマスといえば、子供達のお楽しみである「プレゼント」を忘れてはいけませんね。

子供達としてはサンタさんとかいうおっさんに来て欲しいわけではなく、プレゼントが欲しいだけです。それを輸送してくれるのが赤い服着たひげのおっさんというだけにすぎません。

 

普通プレゼントといえば、おもちゃとかゲームとか、スポーツグッズとか、お人形とか、服とか、子供達が欲しい「物」だと思います。カラフルな紙に包んであって、夢がありますね。

 

でもゼノサンタからのゾルディック家の孫たちへのプレゼントは一味違います。

まずプレゼントの包装紙が真っ赤です。箱からは赤い液体が滴っています。

で、ゼノサンタのおじさんは言いました

 

「ほれ、この5つの箱の中にそれぞれ、わしがこの前仕留めたターゲットの首が入っとる。依頼人からの報酬額はまちまちじゃが、最低10億ジャニーにはなるからな。好きなのを選んで、依頼人のとこに行って来い。その報酬で好きなもん買って良いぞ」

 

・・・なかなか恐ろしいプレゼントになります。

 

 

まとめ

ということでもしゼノがサンタクロースだったら

ドラゴンにソリを引かせてる


雪が「龍星群(ドラゴンダイブ)」


プレゼントが暗殺したターゲットの首

のような感じになると思います。

 

ゾルディック家のクリスマスはなんというかこう・・・デンジャラスですね!

それを見てゴトーをはじめとする執事たちが

 

f:id:g913:20171225204058j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 5163P/冨樫義博)

 

ってやってたら、一般人からしたら狂気の沙汰ですね!

 

もしかしたら今夜、あなたの元にもゼノサンタがやってくるかもしれません!

メリークリスマス・・・・

 

【ハンターハンター】アイザック=ネテロ元会長の強さや魅力について紹介する!

 

かつて最強の念能力者であり、最高のハンターとも称された、

ハンター協会元会長のアイザック=ネテロ

 

何かと謎が多いまま命を落としてしまいましたが、

今回は作中に判明した限りで

ネテロの強さや魅力

について紹介しようと思います。

 

 

 

 

アイザック=ネテロとは?

f:id:g913:20171221222754j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 27巻159P/冨樫義博)

 

ハンター協会の元会長として、全プロハンター達の頂点に立つ人物でした。

一見するとチョンマゲ頭の小柄でお気楽そうなおじいちゃんです。

人を食ったような性格をしており、ネテロの言うことはどこまで本気なのかわからず、

周りの人間は振り回されっぱなしでした。

 

年齢は、作中時間で20年くらい前に100歳と言っていたそうですので、

120歳前後と見られていました。

しかしこれもネテロが自称しているだけで本当かどうかわかりません。

 

そんなネテロですが、半世紀ほど前は最強の念能力者と呼ばれていました。

後述しますが、ネテロの念能力「百式観音(ひゃくしきかんのん)」は、

最強の名にふさわしく、それまで登場したどの能力よりもはるかに高い威力を誇りました。

 

ネテロが本気で戦う時は

「心」Tシャツ

を着用しますが、あまり見た者はいないようです。

 気分的な問題なのでしょうが、念能力には精神も関係してくるので、

こういった願掛けのようなものも以外と重要なのです。

 

 

キメラアント討伐作戦には部下のモラウとノヴを連れて自ら前線に立ち、無数のキメラアントを葬りました。

最終的に、ネテロはこれまで出会ったこともないほど強大な力を持っていたキメラアントの王・メルエムと一騎打ちを挑み、死亡しました。

 

周囲の人間を振り回してきたネテロでしたが、

死後、ネテロを惜しむハンター達は多く、

ネテロはハンター達にとっても絶対的な存在だったのだと明らかになりました。

 

 

ネテロの強さ

念能力「百式観音」

ネテロの強さの真髄といえば、やはり念能力の

「百式観音(ひゃくしきかんのん)」

です。

f:id:g913:20171221223001j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 27197P/冨樫義博)

 

ネテロの背後から出現した100本の腕を持つ観音像が、

ネテロの動きに合わせて腕を振り、敵を攻撃します。

 

その威力は凄まじく、硬い外殻を持つキメラアントの中でも、もっとも硬いと思われるメルエムにダメージを与える程でした。

作中の表現では、1発当たりでメルエムに与えるダメージは微々たるものだったようですが、

並みの攻撃ではメルエムにダメージを与えることすら不可能です。

相手が硬すぎただけで、人間相手に放てば、1発で即死するレベルの攻撃でしょう

(強化系の念能力者であれば耐えられる可能性はありますが)。

 

さらに恐ろしいことに、ネテロの百式観音は破壊力のある一撃を、

目にも留まらぬスピードで数百発〜千発以上打ち込むことができます。

そのスピードは、後述しますが、ネテロの狂気の修行のたまもので、

メルエムやピトーといった人間離れした反応速度を持つ者ですら、

目で追うのがやっとでした。

 

百式観音で攻撃する際に、ネテロは合掌して祈りを捧げなければなりません。

本来ならば戦闘において無駄な動きであるはずの合掌ですが、

ネテロ場合、合掌→攻撃の動作自体が異常なスピードで行われています。

 

念の発動から攻撃まで0.1秒かからないピトーですが、

ネテロはピトーが攻撃するまでの間に、さらに速い速度で攻撃可能でした。

しかも

「そりゃ悪手だろ、蟻んコ」

f:id:g913:20171221222251j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 25巻75P/冨樫義博)

 

というセリフまで残して・・・かっこええ! 

  

さらに百式観音から様々な技が繰り出されます。

 

壱乃掌(いちのて)

f:id:g913:20171221215720j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 27160〜161P/冨樫義博)

 

1本の腕を振り下ろし、敵を殴ります。

メルエムには効果的なダメージになりませんでしたが、

人間相手なら即死する威力です。

 

参乃掌(さんのて)

f:id:g913:20171221215801j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 27巻200〜201P/冨樫義博)

 

2本の腕で敵を挟み込みます。

こちらもメルエムは受け止めましたが、人間なら即死でしょう。

 

九十九の掌(つくものて)

f:id:g913:20171221215851j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 2813P/冨樫義博)

 

百式観音の腕で無数の張り手を打ち込みます。

メルエムも張り手のスピードには対応できず、

致命傷にならずとも、ダメージを受けていた様子です。

(九十九の手と後に紹介する零の掌は「乃」ではなく「の」と表記されています)

 

零乃掌(ゼロのて)

f:id:g913:20171221215931j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 28142〜143P/冨樫義博)

 

敵の背後から現れた観音が、2本の慈愛に満ちた掌で敵を包み込み、

ネテロの渾身の全オーラを光弾に変えて観音の口から敵に向かって打ち出す、

無慈悲の咆哮です。

百式観音の最強技であり、ネテロの奥の手でしたが、

メルエムを倒すまでには及びませんでした。 

 

 

念を使わなくても強い

主人公のゴン達が受験した287期ハンター試験中において

責任者を勤めていたネテロは退屈しのぎにゴンとキルアにボール遊びを提案しました。

ネテロの持つボールを奪うだけの簡単な遊びです(ネテロは逃げるだけ)。

 

当時念の存在すら知らなかったなかったゴンとキルアでしたが、

2人とも世界中の猛者が受験するハンター試験の中ではトップクラスに運動能力が高く、

キルアに至ってはすでに暗殺者としてゾルディック家の仕事をこなしている程強かったです。

 

そんな2人相手でもネテロは念すらも使っていない様子で、軽く扱っていました。

さらに、ネテロは素の状態でも異常な体の強度を誇るようで、

 

キルアが全力でネテロの足を蹴ったが、ダメージを受けたのはキルアの方

ゴンがネテロの腹に頭突きしようとしたがネテロ曰く「二発目でゴンの頭が壊れる」

 

f:id:g913:20171221220053j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 2104P/冨樫義博)

 

基本的な体の作りからして、ネテロは人間離れしていました。

 

 

全盛期は作中の倍以上の強さ

作中の描写だけ見ても、プロハンターですら簡単に仕留めきれないキメラアントを、

ウォーミングアップをかねて数十匹惨殺し、

キメラアントの王・メルエムと互角に渡り合うという怪物のような強さだったネテロ。

 

しかし本人曰く、全盛期は半世紀以上前、つまり50年以上前のことで、

キメラアント編の序盤では、当時の半分以下の力になっているかもしれないとのことでした。

 

この時はピトーにすら勝てるかわからなかったほどでしたが

(これも本人談でしたが、師団長のコルトの見解としても、ネテロより護衛軍の方が強かったようです)、

岩山の頂上で数日にわたって牙を研ぎ澄まし(修行?)、

再度現れた時にはピトーをあしらうほどの強さを取り戻していました。

 

 

ネテロがどれだけ強さを取り戻せたのかはわかりませんが、

少なくとも全盛期ほどの力は戻ってなかったと思います。

 

私たちが見ていたネテロよりさらに強かった全盛期ネテロ・・・

もしかしたらメルエムすらも倒せていたかもしれませんね。

(プフとユピーを食べて復活したメルエムは倒せないと思いますが)

 

人知を超えた強さを見せたネテロ。

この強さの裏には、狂気に満ちた修行の存在がありました。

 

 

 

ネテロの修行の成果

一日一万回感謝の正拳突き

ネテロ 46歳 冬

当時のネテロは、ハンターというより武道家だったようです。

この時のネテロの心情としては、すでに肉体と武術の限界に達していたと考えてたようです。

つまり、伸び悩んでしまったんですね。

年齢的にも46歳ですから、本来は武道家として引退していておかしくない年齢です。

 

そこでネテロは、今まで自分を育ててくれた武道に感謝を示すため、

山にこもって一日一万回感謝の正拳突きの修行を自らに課しました。

 

f:id:g913:20171221220201j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 25巻90P/冨樫義博)

 

気を整え、拝み、祈り、構えて、突く・・・

これを毎日一万回繰り返していました。

最初は18時間かかった正拳突きでしたが、ネテロは50歳を超えるまで続けたところ、

一万回つき終えるのに1時間もかからなくなり、

祈る時間の方が増えていきました。

 

 

 

怪物が誕生した

山を降りたネテロは、道場破りのような形で名のある武術家に勝負を挑んでいたようです。

しかし、修行を終えたネテロの正拳突きは、突いた音よりも遥かに速く、

音を置き去りにしました。

 

f:id:g913:20171221220241j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 25巻95P/冨樫義博)

 

この時に道場の師範をやっていた人物は、涙を流し、

看板を差し出し(多分ご飯もおごって)、ネテロの弟子になりました。

拳一つで戦わずとも勝てる領域になってしまったネテロ・・・

怪物が誕生しました。

 

涙を流した師範は、ネテロに観音の姿を重ねたようですので、

感謝の正拳突きの最中に百式観音も念能力として発現したものと思われます。

 

 

ネテロは努力家

おそらくネテロは、才能のある武道家ではなかったと思います。

伸び悩んでいたみたいですし、ハンター試験の時のボドロみたいな感じかと。

 

 

ネテロ自身も改めて強くなろうとして正拳突きを始めたわけではありません。

あくまで感謝の気持ちを武道に伝えたかっただけです。

しかし、正拳突きという武道において基本的な動作を狂気に任せて行った結果、

最強の武道家となってしまいました。

 

本人にその気がなかったとしても、ネテロは無意識に並々ならぬ努力をしてしまったんですよね。

しかもきちんと結果まで突いてきているという凄まじさ。

偶然と言えばそれまでなのですが、ネテロはゴンやキルア以上に努力をして強くなった人なのです(ゴンとキルアは作中公式の天才ですけどね)。

 

 

 

会長としてのネテロ

かなりの無茶振り

ビスケ曰く、ネテロは人が悪いことで有名だったそうで、

平気で達成困難なことを無茶振りしてきました。

 

例えば、キメラアント討伐チームに参加するためには

「1ヶ月以内にナックルとシュートから割り符を奪え」という条件を

ゴンとキルアに課したネテロ。

 

しかし、当時のゴンとキルアではナックル、シュートには到底及ばず、敗北してしまいました(キルアはイルミの針による洗脳がなければシュートに勝てた可能性もあり)。

 

そもそもゴンとキルアがナックルシュートに勝てるようになるまで、1ヶ月という猶予期間は短すぎました。

グリードアイランドでゴンとキルアの師となり、2人のことをよくわかっているビスケが指導した分、それなりに戦えましたが、

ネテロの出した条件が無理難題すぎたんですよね。

 

こういうネテロの無茶振りはゴンとキルアだけでなく、協会のハンター達全員に及んでいたようです。

会長の権力使いまくりだったんでしょうね。

(ビスケも、「練」が1時間も続かなかったゴンとキルアに対し、持続時間を10分伸ばすのに1ヶ月かかるとわかっていながら、3時間持続させようとしていたので、大概ですが)

 

 

会長としての決断

自分の好き勝手な行動をし、掴みどころのなかったネテロ。

しかし、キメラアント討伐作戦時のネテロは違いました。

 

確かにネテロは、武道家としてメルエムとの一騎打ちに臨みました。

最強となったネテロは、気づかないうちに、負ける可能性が高い勝負に挑むことを忘れてしまっていたんですよね。

それを取り戻すための戦いでもありました。

 

ある意味これはネテロのわがままで、作戦を練ればもっと安全にメルエムや護衛軍達を倒せる余地はありました。

それでも自分でメルエムを倒したかったネテロを誰も止められず、

一騎打ちに臨んだ結果、ネテロは敗北しました。

 

ただ、その敗北はネテロとメルエムの「個」をしての勝負の結果です。

キメラアント討伐作戦は人類とキメラアントという「群」の戦いでした。

ネテロは自分に仕掛けた「貧者の薔薇(ミニチュアローズ)」を起動。

自分の死をもって、数キロ範囲に及ぶ爆発と毒でメルエムと護衛軍を始末しました。

「群」としては人類、いやネテロの勝ちでした。

 

f:id:g913:20171221220449j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 28152P/冨樫義博)

 

わがまま放題だったネテロでしたが、最後は会長として、作戦遂行を選びました。

そもそも討伐作戦自体がハンター協会のさらに上の組織(この組織については謎)からネテロに下されたものでしたので、

ネテロもわがまま言うだけではすまなかったのです。

 

「駆除の手段は問わない」とのことで、ネテロは一騎打ちの場で自爆することを選びました。

 

このままキメラアントを野放しにしていたのでは人類が滅びてしまう。

それを食い止められるのはハンター、そしてハンター協会会長である自分だけ。

 

そんなネテロの思いが、薔薇には込められていたと思います。

 

 

愛されていたネテロ会長

ネテロの死後、新たなる会長を決める選挙が行われましたが、

それにあたり、ネテロを惜しむ者がたくさんいました。

 

泣きわめく十二支んのギンタ

表には出さずとも会長が好きだったチードル

ネテロに蘇って会長をやって欲しいと言っていたリンネ=オードブル

(リンネは若い頃にネテロとともに暗黒大陸に行っていたようなので、付き合いは長そう)

 

などなど・・・

十二支んの面々は、会長に気に入られるため、

割り振られた動物をモチーフにした服を着る者が多数で(整形までする者も)、

基本ネテロが好きでした。

 

さらに、散々ハンター協会をおちょくるかのようにかき乱してきた副会長のパリストンも、ハンター協会を去る時には悲しげな表情を浮かべていました。

 

f:id:g913:20171221220550j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 32104P/冨樫義博)

 

ネテロもパリストンの振る舞いにはだいぶ手を焼いていたようでしたが、

それをネテロ自身楽しんでいて、パリストンもネテロくらいしか遊び相手はいないと考えていたので、持ちつ持たれつだったようです。

 

キメラアント編で見せた会長としてのネテロの決断、

ああいう姿を近いところで見てきたハンター協会委員たちにとって、

ネテロは絶対的な会長で、愛すべき存在だったのだと思います。

 

 

 

息子・ビヨンド=ネテロがいるということは…

新たなる会長がチードルに決まったところで、

ネテロの息子を名乗る男が登場しました。

ビヨンド=ネテロ

です。

 

f:id:g913:20171221220633j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 32196P/冨樫義博)

真偽のほどはわかりませんが、ビヨンド=ネテロが演説をする姿は、

十二支んの面々からするとネテロの演説そのものだったようです。

このことからも養子などではなく、実の息子の可能性が高いと言えます。

 

十二支んのミザイストムの話では、

ネテロは「天涯孤独」と語っていたらしく、家族はいない様子でした。

しかし、実の息子がいたとすると・・・

 

ネテロも人並みに恋をしていたってことですかね!?

 

奥さんは誰なんでしょうかね・・・?

やっぱり一緒に暗黒大陸に行っていたリンネでしょうか・・・?

 

飄々としてるネテロですが、実は恋をしていて

やることもやっていたということでしょうね。

ネテロのかっこいい姿を見れば、惚れちゃう女子も多そうです。

 

 

まとめ

それではネテロの強さや魅力についてまとめます

最強と称された念能力「百式観音

素でも強靭な肉体

全盛期は作中の倍以上の強さ

一日一万回感謝の正拳突き

会長としての決断力や人望

といったところでしょう。

 

ネテロは確かに強いですが、それを表に出したり鼻にかけたりしないのもいいところですよね。

あまりに表に出さないものだから、戦闘狂のヒソカまで毒気を抜かれ、

戦うのをやめてしまうほどでした。

 

f:id:g913:20171221222604j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 4121P/冨樫義博)

 

武道家として、ハンターとして、そして会長として、文句ないほど最高だったネテロ。

私もネテロの勇姿には感動してしまい、

ゆくゆくはネテロのようなおじいちゃんになりたいな・・・なんて考えてしまいます。

 

そのためには46歳になったら一日一万回感謝の正拳突きやらなくちゃならないのか・・・

やっぱりネテロみたいになれなくていいや!

 

ということでアイザック=ネテロ元会長の紹介でした!