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HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、裁判傍聴のレポートなどを書いている趣味ブログです!

【テニスの王子様】作中最初の咬ませ犬キャラ「柿ノ木中・九鬼貴一」を紹介する!

今回はテニスの王子様に登場した「咬ませ犬キャラ」について紹介していこうと思います。

テニスの王子様のみならず、運動系部活動をテーマとした漫画は、トーナメント戦という特徴を生かして、主人公チームの次に戦う相手が「前年度優勝チームを倒した」みたいな形で力を示すことができるので、咬ませ犬キャラがたくさん登場します。

 

今回紹介するのは、おそらく作中で最初の咬ませ犬キャラと言っても過言ではない、この男、柿ノ木中・九鬼貴一くんです。

九鬼くんも咬ませ犬としてかなりいい働きをしてくれています。

柿ノ木中・九鬼貴一とは?

f:id:g913:20170818183034j:plain(引用:テニスの王子様 3巻180P/許斐剛)

名前は「くき きいち」と読みます。柿ノ木中テニス部のキャプテンを務めていた男の子です(一応14〜15歳くらい)。

主人公の越前リョーマが入部した青学と同じ地区大会に出場しているのが、柿ノ木中でした。

 

地区大会では優勝校、準優勝校の2校が都大会に出場できるのですが、例年青学と柿ノ木中が優勝、準優勝を決めており、この2校に匹敵する学校はありませんでした。

 

九鬼くんはかなりのビッグマウスで、青学と優勝争いをする気満々でしたが、同じ地区の不動峰中が、九州2強の一角・橘桔平さんが転入してきたことによりレベルが格段に上がり、九鬼くんは準決勝で不動峰中2年・伊武くんに完敗しました。

 

では九鬼くんの咬ませ犬としての活躍を見ていきましょう。

全国大会優勝校の立海大付属中と練習試合を重ねる

咬ませ犬キャラの特徴としては「前評判の高さ」があります。

九鬼くん率いる柿ノ木中は、全国大会3連覇を狙う立海付属中と練習試合を重ね、打倒青学を掲げていました。

f:id:g913:20170818183254j:plain(引用:テニスの王子様 3巻175P/許斐剛)

立海大は部長・幸村くんや副部長・真田くんを始め、全国の選手でもずば抜けて強い選手が揃う最強の中学校です。

地区予選前には立海大の2年生・切原赤也が登場していますが、その実力の片鱗だけでも相当高い技術を兼ね備えていることが示唆されていました。

そんな立海大と練習試合を重ねてきた柿ノ木中は、昨年以上に強化されていると思われました。

 

この実績というか経験は、柿ノ木中の強さを匂わせるには十分な前評判になったと思います。青

学に次いで、地区ではナンバー2の強さの学校であることも相まって、読者にとって柿ノ木中の評価を十分押し上げたと思います。

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自信=敗北フラグ

九鬼くんはかなりの自信家のようでして、自分が負かした相手に向かって

「お前は決して弱くない、俺が強かっただけの話だ!」と言い放つのが癖になっているようです。

f:id:g913:20170818183501j:plain(引用:テニスの王子様 3巻174P/許斐剛)

これは地区でも九鬼の決め台詞として有名になっているようでした。中二病ですね。当時九鬼くんは中学3年です。

 

こういう風に、モブキャラに対してオラついているキャラもまた、咬ませ犬ルートを歩んでいると言えます。

これだけ自信があるキャラだと、読者的にも(たぶん作者の許斐先生的にも)主人公たちと戦う以前にコロっと負けてくれた方がスッキリすると思います。

そのため、妙に自信満々なキャラは咬ませ犬ルートまっしぐらとなってしまうのです。

九鬼くんもその典型でした。

 

ただ、この九鬼くんのセリフ、「お前は決して弱くない」と、相手の実力を認めてくれているのは、彼の良いところが出ていますよね。

まぁ「ある程度強いお前を倒した俺最強!」っていう皮肉かもしれませんが、受け取り方によっては相手選手を傷つけないdisり方だと思います。

試合シーン無し

伊武くんと九鬼くんの試合は描れることがなく、試合終了時点のみ描かれました。

おそらく描く必要もないほどボロ負けしたのでしょう。

こういう風に負けたシーンのみだけで戦っているシーンが描かれないのも、咬ませ犬キャラの特徴ですね。

こうすることで、主人公のライバルの強さが際立ち、かつ戦闘シーンがないので、「どんな戦い方をしたり技を使ったりするのだろう」と読者をワクワクさせることができます。

九鬼くんは、見事に咬ませ犬としての役割を果たしてくれたのです。

 

ただ、伊武くんと九鬼くんの力の差について疑問点もあるんですよね。

九鬼くんは立海大と練習試合を重ねていましたし、手塚くんや不二kじゅんなど当時からすでに関東、全国でも渡り合える実力者にケンカを売る様子から、テニスの腕前はそこそこ高かったと思います。

f:id:g913:20170818183749j:plain(引用:テニスの王子様 3巻175P/許斐剛)

一方で伊武はまだ2年生で、公式の試合に出始めてまだ1年も経っていません。経験は少ないはずです。

伊武くんは青学顧問の竜崎先生が「不二クラスの才能を持っている」と評するほどでしたがまだ発展途上でした。伊武くんの得意技もキックサーブを除くと、相手の腕を麻痺させる「スポット」だけで、しかも「スポット」が完成したのは決勝のリョーマ戦でしたので、九鬼くん戦の時はまだ未完成だっと思われます。

九鬼くんが一方的に負けるとはあまり考えられない気がするのです。

九鬼くんが伊武くんに負けた理由

九鬼くんが伊武くんに敗北した理由は、伊武くんのポテンシャルの高さもあったとは思います。すでに都大会では上位に食い込めるだけの実力はありましたので。

ただ、九鬼くんが伊武くんに負けた最大の要因には「立海大と練習試合をしてしまったこと」ではないでしょうか。

 

立海大は全国大会優勝を当然とするような超強豪校です。

一方で柿ノ木中は都大会レベル、行けて関東大会くらいの学校。

そんな学校に立海大が練習試合で公式戦のレギュラーメンバーを送り込むとは考えにくいです。

切原くんは柿ノ木中に練習試合に行っていましたので、おそらく2年生以下の2軍、3軍メンバーを練習試合に向かわせていた可能性があります。

切原くんは間違いなく本気でやらないので(しかも大遅刻してました)、柿ノ木中にしても練習にならないでしょう。2軍3軍以下の選手にそれほど強い選手もおらず、柿ノ木としても、ネームバリューのある学校と試合しただけで、練習にはなっていなかったかのではないでしょうか。

 

立海と練習試合を重ねたと聞くと相当強く感じるものですが、実は立海(の3軍メンバー)と練習試合を重ねていたので、九鬼も大して強くなっていなかったのかもしれません。

九鬼くんについて残念なこと

ここまでの九鬼くんの活躍は、不動峰中の強さを表現するためにはほぼ100点とも言えます。

しかし、残念だったのは、伊武くんに負けた後、負け惜しみのような言葉を言ってしまったことです。

f:id:g913:20170818184126j:plain(引用:テニスの王子様 3巻181P/許斐剛)

初登場時点から手塚くんの剣幕に気圧されていたり、モブキャラ相手にイキっていたりと小物臭のしていた九鬼くんでしたが、最後の最後に負け惜しみを言うことで完全に小物となってしまいました。

 

九鬼くんが伊武くんに「まさかこんなに強くなっていたとはな・・・完敗だぜ、次頑張れよ」的なことを言っていたら、もっと九鬼くんは存在感を増し、人気になっていたと思います。

咬ませ犬キャラは見せ場が少ないので、少ないシーンで印象付けなかればなりません。

終始大物感をキープすることで「負けたのになんでこんなに潔いんだこいつは?」という良い意味での異常さが読者の印象に残ると思います。

 

最後が残念でしたが、九鬼くんの咬ませ犬っぷりもなかなか良かったと思います。

まぁ新テニスの王子様で改めて出てくることはないでしょうけど・・・

 

 

団長の手刀を見逃さなかった人に学ぶ「良い咬ませ犬キャラ」の条件

 

少年漫画に欠かせないキャラクターとして、「咬ませ犬キャラ」の存在があります。一概に咬ませ犬キャラと言っても明確な定義はないのですが、私が思う咬ませ犬キャラとは、

「主人公のライバル、あるいは味方キャラの強さを際立たせるために犠牲になるキャラクター」

という認識でいます。彼らの存在があることで、私たち読者に敵キャラクターたちの強さを実感させてくれるのです。

私が好きな漫画であるハンターハンターの中にも咬ませ犬キャラはたくさん登場するのですが、最も素晴らしい働きをしてくれたキャラとして

団長の手刀を見逃さなかった人

がいます。彼が作中で見せた咬ませ犬キャラとしての働きは王道ながらも無駄がなく見事としか言えないのです。そこで今回は

団長の手刀を見逃さなかった人に学ぶ「良い咬ませ犬キャラ」の条件

を考えていこうと思います、以下の条件を満たすキャラは咬ませ犬として素晴らしい働きをしてくれています。

 

 

 

団長の手刀を見逃さなかった人とは?

f:id:g913:20170818053933j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 11巻54P/冨樫義博)

ヨークシンシティ編でマフィアが、幻影旅団抹殺のために雇った殺し屋の一人です。名前は特にありませんし、すぐに殺されてしまうのですが、その見事なまでの咬ませ犬っぷりは、他作品の咬ませ犬キャラ達も見習わなければならないと思うほどです。

幻影旅団団長のクロロの目にも留まらぬ手刀を見切ったシーンが印象的ですが、それだけでなく、彼の登場から退場まですべてがクロロの強さを魅せるための流れとして完璧と言えるのです。

 

 

前評判が高い

咬ませ犬キャラは前評判が高いです。例えば

・大会3連覇の猛者

・主人公が苦戦した敵と互角以上に渡り合った

・モブキャラを大量に殺害する

などなど、そう言った過去または作中での実績があります。この評判が高ければ高いほど、咬ませ犬キャラとして使った時に、本当に強さを示したいキャラクターの強さの裏付けになるわけです。

団長の手刀見逃さなかった人は、クラピカから「ゾルディック家のシルバ、ゼノに何とか対抗できそう」という評価をされていました。

f:id:g913:20170818054114j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 11巻33P/冨樫義博)

その時点でシルバとゼノの強さは明言されていませんでしたが、その息子(孫)に当たるキルアが12歳にして一流の殺し屋であり、ハンター試験で異様な強さを見せていたことから、キルアを指導したシルバとゼノの強さは読者たちにも何となく伝わってきました。当時のシルバとゼノは間違いなく作中最強クラスのキャラだったでしょう。

そのシルバとゼノに対抗できそうな団長の手刀を見逃さなかった人は、クラピカの評価も後押しし、かなり強いと認識してしまいます。このクラピカの評価があったからこそ、団長の手刀を見逃さなかった人の咬ませ犬キャラとしての価値が大きく上がりました。

 

 

謎の自信

咬ませ犬キャラは自信家でなければなりません。自信ありげな態度を取ることで、読者に「こいつは自他共に認める強さがあるんだ」と認識させる必要があります。これが自信のないキャラだと、「メンタルは弱いけど実はめちゃくちゃ強いキャラ」になってしまい、主人公または主人公の仲間くらいキャラが立ってしまうのです。

咬ませ犬キャラは「ああこいつ絶対死ぬな」とあらかじめ読者に分かってしまうくらい死亡フラグビンビンの自信家でいいのです。読者の期待を裏切ることなんて咬ませ犬キャラの仕事ではありません。見るからに強そうだけど死ぬ、それだけでいいのです。期待を裏切るのは主人公の仕事です。

団長の手刀を見逃さなかった人は、その名の通りクロロの肉眼では捉えることが不可能な手刀を見切ったり、他の殺し屋たちとの協力を拒んだり、クロロの罠にあえて踏み込んでいくような真似をしたりと謎の実力と自信を見せていました。

f:id:g913:20170818054424j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 11巻58P/冨樫義博)

これらも全てクロロの強さを示すためのステップにすぎません。このような自信があることで、団長の手刀を見逃さなかった人の強キャラ感がより顕著になります。

 

 

主人公のライバル(または味方)にやられる

咬ませ犬キャラの仕事は、基本的には「主人公のライバルとなる敵キャラクターの強さを示すこと」です。ライバルの強さが主人公と戦う前に明らかになることで、主人公がいかに強大な敵に挑もうとしているのかが読者に伝わります。

あるいは主人公の味方キャラにやられる場合もあります。この場合は、「味方キャラも強くなっている」のだと、その成長を明らかにするために咬ませ犬キャラを使って示すのです。どうしても主人公格のキャラにスポットがあたりがちですので、味方キャラの成長を手っ取り早く描くために咬ませ犬キャラが使われます。

団長の手刀を見逃さなかった人は、クロロの強さを示すキャラとして使われたことはこれでに言及してきました。主人公にやられるキャラも咬ませ犬といえば咬ませ犬なのですが、そういう敵キャラはあまりにもキャラが立ちすぎてしまい、咬ませ犬と呼ぶにはふさわしくないです。もっとちょい役で、数話のうちに死亡してしまうようなキャラこそ咬ませ犬キャラに該当します。

 

 

 

戦闘描写なし

これは絶対条件ではないのですが、できれば戦闘描写なくやられた方が咬ませ犬として素晴らしい仕事をしていると言えます。なぜなら主人公が戦うべき敵キャラの実力や手の内が事前に読者にわからず、主人公と戦うまで読者の期待を引き延ばし続けることができるからです。咬ませ犬との戦闘を見せてしまうと、主人公と戦う前にネタバレしてしまいます。

団長の手刀を見逃さなかった人の素晴らしいところは、戦闘描写なくクロロの強さを読者に印象付けたことです。前評判と自信からなんとなく強さを示し、クロロにほぼ戦闘描写なくやられることで、読者にクロロの強さを様々妄想させる余地を残し続けました。結果としてクロロの強さはヒソカとの一戦が行われるまでの十数年間謎のままで、読者たちの妄想と期待を引き延ばし続けました。これは団長の手刀を見逃さなかった人最大の功績と言っても過言ではないでしょう。

戦闘描写をあえてなくすことで、読者の期待を維持あるいは向上させることすらも可能となります。

場合によっては戦闘描写があった方が良いケースもあると思います。攻略不可能な能力と思わせるなど、敵の絶望感を際立たせる場合などは、あえて戦闘描写があった方が良いです。

 

 

命乞いをしない

団長の手刀を見逃さなかった人がなぜここまで咬ませ犬として名を馳せているかというと、彼の死に様が見事だったためとも言えます。途中段階でも咬ませ犬のセオリー通りの動きをしてくれていますが、死ぬ時に彼は命乞いをしていないのです。見苦しい死に方をしていないんですよね。

命乞いをしないことで醸し出される大物感・・・それを団長の手刀を見逃さなかった人からは感じられます。敵キャラの強さを示す使い捨てのキャラとはいえ、命乞いをさせると逆に「こんな小物を倒したところで強いとはいえない」と、強さを印象付けることができなくなってしまう可能性があります。

最後まで咬ませ犬に大物感を出すことで、相当強い奴を倒したんだと読者に印象付けしやすくなります。「立つ鳥跡を濁さず」ということわざ同様、咬ませ犬キャラも最後まで妙な自信や潔さを見せることで咬ませ犬としての仕事をしっかり果たせると思うのです。

団長の手刀を見逃さなかった人は、「密室遊魚(インドアフィッシュ)」に全身をほぼ食われてなぜ死んでいないのか?と最後まで念の詳細を探ろうとする異様さを見せていました。この死に様があったからこそ、魅力的なのです。

f:id:g913:20170818055010j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 11巻63P/冨樫義博)

 

 

 

まとめ

ということで、団長の手刀を見逃さなかった人を参考に、良い咬ませ犬キャラの条件としては

・前評判が高い

・謎の自信

・主人公の敵(または味方)にやられる

・戦闘描写なし(場合による)

・命乞いをしない

となると私は考えています。これらの条件に当てはまる、または近いキャラクターは、個人的に大好物です。彼らがいないと、作品として諸々回らなくなってしまうのです。脇役こそ主役と言っても過言ではないと思います。

 

アニメでも漫画でも、咬ませ犬キャラがいないと視聴者や読者に伝わらないことがたくさんあります。残念なことかもしれませんが、それは幼稚園や小学校のお遊戯会でも同じことが言えます。咬ませ犬キャラはあらゆる作品に必要です。

最近はお遊戯会などで、自分のお子さんを主人公にして欲しいと懇願するお父さんお母さんも多いようですが、私はむしろ、団長の手刀を見逃さなかった人のような咬ませ犬キャラに甘んじられる子こそ評価したいです。彼らこそ作品を真に盛り上げようとしてくれる協調性のある子だと思います。当ブログで取り上げてあげたいくらいです。

 

 

【ハンターハンター】ウイングの塾・サロン運営が理想的すぎる件!

 

ハンターハンターの主人公・ゴンとその親友・キルアの師匠に、ウイングという人物がいます。寝癖頭でメガネで華奢な、一見すると全く強くなさそうな男性ですが、れっきとしたプロハンターであり、念能力者でもあります。

ウイングは天空闘技場にお金稼ぎでやってきたゴンとキルアに、もともと教え子だったズシとともに念の基礎を教え込みました。

このウイングの念の指導教室、塾と言った方が良いでしょうか、これが本当に理想的な運営をしていると思うのです。今回は

ウイングの理想的な塾やサロン運営!

という観点で書いていこうと思います!

f:id:g913:20170816203705j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 7巻107P/冨樫義博)

 

 

 

プロハンターという肩書き

先述の通りウイングはプロのハンターです。きちんとハンターライセンスを持っています。プロハンターになるためのハンター試験には毎年何百、あるいは何千人という受験生が参加します。が、あまりにも厳しい試験内容のため、合格者が1人も出ない年も珍しくないほどです。プロハンターにはなりたくてもなれるものではありません。

つまりウイングが「プロハンター」という肩書きを掲げるだけで、念の先生としてはこれ以上ない存在なのです。プロハンターは念能力にも長けていますので。言ってみれば、プロハンターという肩書きは「東大卒の塾講師」みたいなものです。ウイングが「今でしょ!」と言えば門下生もみんな「今でしょ!」というくらい信頼を集められます。

実績や肩書きがある人が運営する塾は、それだけで生徒としても安心感や信頼感を持てますので、かなり効果的な集客が見込めるでしょう。

 

 

対象者は初心者

ウイングが指導している門下生たちは、おそらくゴンやキルアのように天空闘技場に挑戦してきた者たちでしょう。当時念を使えなかったゴンとキルアも念なしで200階クラスに到達することはできました(この2人はもともとずば抜けた戦闘センスを持っていましたが)。しかしそこから先は、皆当然のごとく念を使うので、念を知らないままいけばまず死は確実でした。

そこでウイングの出番です。念を知らない天空闘技場の挑戦者を相手に念を教えるのです。教えてもらう側は、自力ではまず体得不可能な念を教えてもらうために何でもするでしょう。ウイングの言うことも素直に聞くはずです。あの捻くれ者のキルアですらウイングの指導は素直に受けてましたからね。初心者は情報やスキルが0なので、何でも素直に聞いてくれます。これは指導者としては非常に楽で望ましい状況です。

f:id:g913:20170816203829j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 6巻79P/冨樫義博)

また、ウイングがゴンとキルアに教えたのは念の基本技術のみでした。2人とも時間の制限があったためでもありますが、ウイングとしては念の基礎だけ教えるのであればそっちのほうがいいはずです。なぜなら楽だからです。

初心者にとっては基礎的な技術を身につけることすら大変ですが、ある程度技術を身につけた者にとって基本技術は息をするように簡単なこと。それを教えるのであればとっても楽なはずです。ウイングは天空闘技場にやってきた初心者に指導することで、自分にとっても楽に指導できる状況を作り出していたというわけですね。

 

 

開業費、維持費ほぼ0ジェニー

念の修行は精神を鍛える面が強いです。トレーニングマシンでいくら鍛えたところで念を使えるわけではありません。精神を研ぎ澄まし、自分の身体を流れるオーラを感じ、操ることで習得できます。

逆に言うと、念の修行は静かに心を研ぎ澄ませせる場所でならどこででもできるのです。クラピカなんて山の中で修行してましたし。ですので念の修行に当たって備品を語り場所を用意するなどの初期投資や開業費は0ジェニー!強いて言うならハンター試験を乗り越えて、裏試験までクリアすることが課題となりますが、それらも交通費と生活費くらいで実質0ジェニーでやろうと思えばできます。

それに伴い、場所や器具もいらないので固定費、維持費なども0ジェニー!これは魅力的なビジネスモデルですね。初期費用もいらず、維持費もいらないなんて最高すぎるビジネスです。

f:id:g913:20170816203925j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 7巻107P/冨樫義博)

もちろん肉体的なトレーニングも必要ですが、筋トレなら器具がなくてもできますし、実際の戦闘を行うのもウイングの指導環境ならば可能です。そう、世界中のバトルマニアたちが集まる天空闘技場の麓で指導しているので。

 

 

即実戦できる環境

前の項目につながっていますが、ウイングは天空闘技場付近で念の指導をしているので、門下生がある程度念をマスターしたら、腕試しということですぐに実戦に取り掛からせることができます。

しかも天空闘技場は強さによって階層が分かれているので、門下生は同レベルの実力者と実戦できます。同レベルのものと競うことで実力が上がったかどうかもわかりやすいです。

何事も勉強しただけでは身につかないんですよね。勉強はあくまで理屈を学ぶもの。念の修行も実戦で行うとなれば修行とは勝手が違います。敵は自分の命を狙ってくるし、戦いながらオーラを練ったりオーラを使う配分を考えたりと、ジッとしながら行う修行とは別物です。

実戦の中で使えて初めて実力です。勉強も同じで、理解したつもりでも試験で点数を取れなければ実力ではありません。「学ぶ→実践」するという流れはとても大切です。それが即できる環境で教えているあたりも、ウイングの塾運営の巧みさが垣間見えます。

 

 

門下生に受講料を稼がせる

天空闘技場は、勝てばファイトマネーとしてお金がもらえます。キルアの話では、190階クラスで勝つと1戦するだけで2億ジェニーのファイトマネーがもらえるそうです。門下生は、ウイングに習ったことを実践しながらお金まで稼げてしまいます。しかも数千万から億単位で。

f:id:g913:20170816204007j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 6巻7P/冨樫義博)

これは門下生にとっても嬉しいことですし、ウイングにとっても嬉しいことです。なぜなら受講料を取りやすくなるからです。2億ジェニー丸々ふんだくるのはアコギすぎますが、例えば定額で毎月20〜30万ジェニーくらいを受講料として提示しても払う人はいるでしょうし(何せプロハンター様にご指導いただけるわけですから)、天空闘技場で上の階にに登れば余裕で払える金額です。ただ、これだとウイングがあまり儲かりませんね。ゴンとキルアとズシ3人を教えたとしても月60〜90万ジェニーほど。だったらウイングが天空闘技場に挑戦した方が稼げます。

ウイングが稼げて、門下生も納得してくれそうなお金の取り方は、

天空闘技場で勝利した時のファイトマネーの5%を受講料としていただく

というような形式ですかね、成果がない以上は門下生たちは受講料を払わなくていいですし、受講料をもらうためにウイングも必死で教えます。その結果キルアのように190階クラスまで勝ち上がる門下生が出れば、ウイングは2億ジェニーの5%なので1000万ジェニーが懐に入り、残りの1億9000万ジェニーは門下生のものになります。

これならば両者納得がいきそうですね。成果報酬型の塾です。成果が出なければ受講料無料の塾なんて入って損なことがないですね。

 

それでもウイングが天空闘技場で戦った方が稼げそうではありますが、ヒソカやクロロみたいなやつが挑戦してくることもあるので、ウイングは自分で戦うのは避けて、指導側に回っているのかもしれません。

 

 

 

ウイングの指導力も確か

ウイングの実力は作中で明らかになりませんでした。しかし超ベテランのトッププロハンターのビスケがウイングの師匠です。ビスケの修行は作中にもあった通りで非常に過酷を極めますが、それを乗り越えたウイングは間違いなく高い念の実力を持っていることでしょう。決してプロハンターの肩書きを使って詐欺を働いたり、念の初心者だけを狙って適当に指導するようなことを積極的にしているわけではないです。

f:id:g913:20170816204051j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 14巻152P/冨樫義博)

さらに、ゴンとキルアの場合は事情と本人たちの希望によって、本来ウイングとしては不本意な方法で、強制的に一瞬で念を使える状態にしましたが、これは危険な行為で、場合によっては死に至る方法でした。通常ウイングの指導方針としては「1ステップずつ着実にクリアしていくこと」がモットーで、基礎からじっくり教えてくれる先生です。

しかもウイングは本当にいけないことをしない限りはとても穏やかで優しい人ですので、教え方も非常に丁寧です。

十分な実力を備え持ち、基礎から手取り足取り教えてくれて、しかも優しい・・・こんなウイングの指導力、学校や塾だったら絶対人気の先生ですよね。

 

 

超優秀な生徒を輩出

ウイングがゴンとキルアを指導することになったのは、ウイングが画策したことではなく、偶然による部分が強いです。どのみちゴンもキルアも念の存在には気がついたでしょうが、そのきっかけがウイングかどうかはわかりませんでした。

ただ結果的に、ウイングは確かにゴンとキルアに念の指導をした師となりました。そしてゴンとキルアはウイングの指導を受けた後、グリードアイランドクリアやキメラアント事件の解決に協力するなど世界規模で話題になるような功績を立ててくれました。ウイングとしてはもう大喜びですよね。なぜなら「あのプロハンター・ゴンとキルアは、この私、ウイングの元で念を学び、育ちました」とアピールできるからです。

念の存在は世間に知られてはいけないので、あまり公にはできませんが、念を学びたいと思っている新人プロハンターや天空闘技場の挑戦者を呼び込むにはこの上ない説得力を持つ実績です。

 関連記事:【ハンターハンター】ゴンとキルアは功績からしてシングルハンターになってもおかしくないはず! - 私の名前はジロギン。

例えると、「ノーベル物理学賞を取った〇〇さんが学生時代に通っていた塾です!」とアピールしているような感じです。これを聞けば、自分も優秀になれるだろうと、子供達やその親からの入塾希望が殺到しそうです(予想ですが)。

ゴンとキルアが頑張って功績を立ててくれたおかげで、ウイングもさらに先生としての名を上げることができたわけですね。生徒の功績も塾運営に利用できます。

 

 

 

まとめ

ということで、ウイングの理想的な念の塾運営を構成する要素としては

・肩書き

・初心者向け

・開業費、維持費0ジェニー

・実践(実戦)できる環境

・門下生にも収入あり(結果それが受講料にもなる)

・確かな指導力

・生徒も実績を上げている

以上7つがあるかと思います。

 

世の中にはこう言った塾だったり、セミナーだったり、近年はサロンやnoteなどを運営し、自分の持っているノウハウを希望者に教えている人も多いかと思います。そういった人たち全員がこのウイングのような要素をすべて網羅しているわけではないと思います。ウイングの場合は正直指導者としてありえないくらいハイスペックですし、環境や運に恵まれてもいます。所詮漫画ですので。

むしろウイング並みにすべての要素を揃えるのはまず難しいでしょう。まぁ全部の要素がなくても塾などは運営できると思います。

 

ただ塾などの運営をするのであれば、ウイングの持つ要素は素人目に見ても理想的なものばかりだと思いました。漫画の世界のことではありますが、意外と現実にも共通する指導環境を作り上げていたウイングの紹介でした。

 

 ウイングの理想的な塾やサロン運営のコツが読めるのはハンターハンター6巻と7巻

 

 

一応, ガチのサロン運営などをまとめた書籍はこちら

 

【ハンターハンター】ミトさんの収入源は何なのか?考察してみた!

ハンターハンターの主人公・ゴンの育ての親であるミトさん。

ミトさんは本当のゴンの母親ではなく、ゴンの父・ジンの従姉妹にあたります。ゴンにとってミトさんは、お父さんの従姉妹なので・・・ちょっと離れた親戚って感じです。

 

ミトさんは、生まれたばかりのゴンの養育権を裁判でジンから奪い取り、12歳になるまで祖母とともに育て上げてきました。

そこで気になる点が1つあります。

ゴンも人間ですから、育てようと思えばお金がかかります。

しかし、ミトさんがお金を稼ぐための労働をしているシーンは作中にありませんでした。

そこで今回は、ミトさんの収入源は何なのか?について考えていこうと思います。

漁船の手伝い?

ゴンとミトさんが暮らしてきた「くじら島」は漁師町みたいなものがあり、漁船が拠点としていたり、旅の途中で船が立ち寄ったりするような島です。

長い航海で漁船も損傷するでしょうから、船や備品の修繕などをミトさんなど漁港の女性たちを中心に行っていた可能性が非常に高いと思います。ニーズは高そうです。

魚を捕獲するネットなどは壊れやすいそうですからね。

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(引用:HUNTER×HUNTER 1巻34P/冨樫義博)

ミトさん自身が漁に出ていたわけではないともいます(普段家にいることが多いため)。漁港ならば間違いなくこういった漁師たちのサポート的な仕事はあると思いますので、ミトさんも少なからずやっていそうです。

 

雑務に近いので給料は高くなさそうですけどね。1ジェニー=0.9円なので、日給4,000〜5,000円くらいかもしれません。漁は数日に及ぶこともあるでしょうから、毎日仕事があるわけでもなさそうですし、これだけではゴン、ミトさん自身、そしておばあちゃんまで養うのは難しいでしょう。

 

おばあちゃんもミトさんと一緒に漁師の手伝いをしていたとしても、

日給5,000ジェニー×約20日勤務=10万ジェニー

10万ジェニー×2人=20万ジェニー

20万ではゴン一人養うのが限界でしょう。ゴンは通信制ながら学校にも通っていましたので、教育費だけでも月5〜10万ジェニーはかかると予想できます。漁港の手伝いだけでは厳しそうです。

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(引用:HUNTER×HUNTER 33巻91P/冨樫義博)

夜のお仕事?

あまり考えたくないのですが、ミトさんが夜のお仕事をしていた可能性もあり得るんですよね。根拠はゴンの発言です。

 

ゴンは、パームとデートすることになった時、キルアとの会話の中で、漁船に乗ってやってきた女性の中で、年下好きとくじら島をデートした経験があると語っていました。

そう語るゴンにキルアは衝撃を受けていましたね。

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(引用:HUNTER×HUNTER 21巻98P/冨樫義博)

ただこれは冗談などではなく、長い船旅の中でやはり性的欲求を果たせずに苦心する人も多いと思うのです、正直な話。そういう人は漁港に立ち寄った時にそういう性的なサービスを求めると思います。

 

ゴンは「年下好きの女性」に対してそういうサービスをし、ミトさんは大人の女性が好きな男性などにサービスを提供していた可能性はありますよね。

ゴンがハンターになる決意を固めた日の夜、だいぶ強そうな酒を一人で飲むミトさん・・・このお酒の強さは夜の仕事で培ったものかも・・・?

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(引用:HUNTER×HUNTER 1巻31P/冨樫義博)

夜の仕事はだいぶ稼げそうですし、何ならゴンもデートしてくれたお小遣いという形で少額ながらお金をもらっていたかもしれません。

少年マンガなので直接の描写はもちろんないですが。

 

 

自給自足でなんとかなる?

ゴンの住むくじら島は、自然豊かな島です。森の中には危険な猛獣もいますが、果物や野菜、魚や食用となる動物などもたくさんいます。

ゴンは森をよく出入りしていたようですので、その最中に食べられそうな食材を採ってきてその日のご飯にしていたことでしょう。これは絶対にやっているはず。

ゴンはクジラ島にいるときからハンターみたいなことをしていたわけですね。

 

そうすれば、ミトさんは夜のお仕事をしなくても、漁師さんの手伝いだけで生活できそうな気がします。食費がほぼタダになるわけですからね。家庭菜園なども加えれば、安定的に食材の調達ができます。

 

ただ家に電気は通っているようでしたので、光熱費を払う必要はありそうですし、結構家具も良さげなものが多かったので、節約しているというよりは、やはり何かもっとまとまった収入源があるような気がします。

そう、もう一つ忘れてはいけない金脈がミトさんにはあるのです。

ジンから振り込まれるゴンの養育費

これですね。日本の法律ではありますが、子供が未成熟の時に親が離婚した場合、どちらかに養育権が移りますが、法律上は離婚しても親には変わりないので、養育権がない方の親も養育費を支払わなければならないそうです。

 

ミトさんとジンの場合、両者は夫婦関係には当たらないので、もしかしたらジンにも養育費を支払う義務は発生しないの可能性もありますが、人道的に考えたら、生みの親であるジンはゴンが成熟するまでの間、ミトさんに養育費を払わなければならないと思います。

 

ミトさんの意地っ張りな性格を考えると、ジンから養育費は受け取らなさそうです。

ただ、ミトさんはゴンの養育権を奪った際に、ジンに「2度と島に入るな」と泣き叫びながら言い放ったそうです。ジンなら

「わかった、くじら島にはもう来ないから、その代わりにゴンの養育費を払わせろ」

と条件を突きつけそうです。

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(引用:HUNTER×HUNTER 8巻27P/冨樫義博)

ジンもミトさんのことは決して嫌いではないと思いますので、ゴンを預ける以上は、最低限のお金の工面だけはしようと考えるはず・・・です多分。

意地を張るミトさんについてはおばあちゃんが説得してくれそうです。「ゴンの幸せも考えれば〜」的な風に。それでジンの養育費を受け取る運びにはなると思います。

 

ゴンの通信学校に払う学費を、先ほどの月5〜10万ジェニーほどと想定すると、やはり年間で100万近くは学費でもっていかれるでしょう。さらに生活費もありますね。ゴンが小学校と同じ期間、6〜12歳までの6年間通信教育を受けていたとすると、約600万はかかっているはず。生活費込みで、ゴンの0〜12歳までの養育費には1,000万ジェニー近くはかかっているのではないでしょうか?

だいたい、日本では子供が生まれてから大学を卒業するまでの間(0歳〜22歳)に養育費として2,000万〜3,000万ほどかかる言われています。ゴンもこの基準に当てはまるかというと微妙なところですが、やはり1,000万近くはかかっているでしょう。

うん、ジンにとっては全然余裕な金額ですね。

ゴンが生まれた当初のジンの資金力はわかりませんが、当時借金をして養育費を払っていたとしても、今のジンは見ず知らずの人間(しかも数十人)に30億ジェニーをその場で振り込めるくらいの資金力を持っていますので、1,000万の借金なんてとうに返済していることでしょう。

 

ミトさんにはジンという金脈がいましたので、ジンにゴンの養育費、なんなら自分とおばあちゃんの生活費分まで多めに出してもらっても生活できちゃいそうですね。ジンにとっては端た金でしょうから。

 

 

今後はゴンのお金で生活?

ゴンも一人前のプロハンターになりましたので、正直、もうジンの養育費がなくてもミトさんとおばあちゃんをまとめて生活させられるくらいの収入を得られると思います。

 

現状すでにゴンは、グリードアイランドクリアの報酬として、ゴレイヌがバッテラに交渉して得た40億ジェニーのうちの取り分10億ジェニーを持っていますし、キメラ=アント編での功績から、ハンター協会からも億単位の報酬をもらっていると思います。

ゴンのキメラ=アント討伐参加は当時の会長だったネテロも認めていましたし、ハンター協会全体にも知れ渡る功績でしたので、さすがに協会としてもゴンに相応の報酬を支払わないわけにはいかないでしょう。

 

これだけのお金をすでに保有しているので、3人で生活するにも全然余裕でしょうね。

どこかに土地でも買ってアパートなどを立ててしまえば、さらに家賃収入も見込めます。

サラリーマンの生涯年収が2〜3億円と言われる世の中で、ゴンは中学生くらいの年齢で十数億は稼いでいるわけですね。さすがはプロハンターってわけです。憧れてしまいます。

ジンの親族という立場を利用しないわけにはいきませんなぁ

やはりミトさんの収入源としては、

ジンからゴンの養育費(プラスαで自分とおばあちゃんの生活費)を受け取っている分

が大きいと思います。おばあちゃんは年金も出ているとも思いますが、それだけでは生活は厳しいでしょう。

 

そしてそれを補う形でミトさんは漁港での仕事もしている感じだと思います。夜の仕事については・・・ご想像におまかせします。

 

ミトさんの生活はだいぶ苦しそうだなと思ってましたが、意外と豪遊できそうですね。さらにゴンは育ての親であるミトさんのためであればお金を使うことも惜しまなそうですので、今後利用しがいがあります。

 

私がミトさんなら、利益率の高い収益物件を作って安定収入を得るか、または10億ジェニーを利回りの良い銀行に預けて、その利息で生活していく資産運用なんてのも良いですね・・・

もし10億ジェニーを年率5%でお金が増えていく銀行(そんなところがあれば)に預けたら、年間で5,000万ジェニーの利子が得られるということですかね・・・?(ちょっと勉強不足でわからないですが)預けているだけで毎年5,000万増えるのか・・・すげーな・・・すげーよ・・・プロハンター・・・

資産運用か!よし私も勉強しよう!(単純一途)

 

【ハンターハンター】ゾルディック家各員への暗殺依頼料金を予想してみた!

暗殺一家・ゾルディック家には、世界各地からあらゆる暗殺の依頼が舞い込んできています。それらを家族で協力し合いながらこなしています。

 

ただ、ゾルディック家はそこらの殺し屋とは異なり、「伝説」と称されるほどの実力者たちで、同業者の間でその名を知らない人間はいないほどです。そんなゾルディック家に暗殺を依頼しようとすれば、相場とは全く異なる破格になります。作中で具体的にいくらになるのか明言はされていませんでしたが。

 

そこで今回は、ゾルディック家各員の暗殺依頼料金を予想してみました!

あくまで私個人の予想です。正確なものではありませんので、ご了承ください。

基準1:ミルキの報酬

作中で、暗殺の依頼料金について言及があったのは、ミルキの金額くらいでした。

ミルキはグリードアイランドを手に入れる資金調達のため、父のシルバに「15人殺すから150億ジェニー貸して欲しい」と言っていました。報酬の前借りですね。

このことから考えるとミルキへの暗殺完了報酬は一人あたり10億ジェニーだと予想できます。

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(引用:HUNTER×HUNTER 8巻159P/冨樫義博)

ただ、実際の依頼料はもう少し高い可能性があります。

ゾルディック家の内部留保や諸々の人件費、設備維持費に当てられる分もあると思いますので、ソルディック家が中抜きした分がミルキに支払われていると考えられます。

 

例えば本人に7割、家に3割は入るとすると、ミルキへの暗殺依頼料金は一人あたり約15億ジェニーほどとなりそうです。

仕事を集めているのはゾルディック家という看板を使ってのことですし、実家に住んでいるわけですから、家が徴収する分もあって当然だと思います。

このミルキの依頼料金15億ジェニーを基準に考えようと思います。やはり各家族で実力も経験も違うので、依頼料も全く異なると思います。

 

 

基準2:ハンターハンター世界での依頼料金の相場感

ミルキへの依頼料が高いのか低いのかわかりません(現実世界だと心臓が飛び出るほど高額ですが)。

ただ参考として、暗黒大陸に向かうにあたりビヨンド=ネテロが協専ハンターたちに払うとした金額が作中で明示されていました。実行部隊には15億、待機要員にも2億払うとのことでした。

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(引用:HUNTER×HUNTER 33巻96P/冨樫義博)

正直、協専ハンターたちにそれほどの大金を払う必要はないはずです。理由はプロハンターといえども実力的にはかなり下の方だから。

関連記事:【ハンターハンター】「協専ハンター」とはどんなハンターなのか?わかりやすく解説する! - 私の名前はジロギン。

 

しかし、暗黒大陸に乗り込むという「死ぬ可能性が高いミッション」だからこそこれだけ高額な報酬が支払われる予定なのです(ビヨンド=ネテロの下についたハンターたちは協会を介してないので、報酬が丸々手取りになる模様)。

暗黒大陸に足を踏み入れる実行部隊はミルキへの依頼料とほぼ同額の依頼料でのオファーをもらっているのです。

 

この金額はハンターハンターの世界でも非常に高額で、「ビヨンドの報酬の倍を前金で支払う」と言い放ったジンの資産の凄まじさにその場にいたハンターたちもおののいていたほどですので。15億という依頼料の時点で破格の提示だと思っていいでしょう。

 

「ゾルディック家のミルキへの暗殺依頼=確実に死が伴うミッションをハンターに依頼」ということですので、他のゾルディック家への依頼料もこのミルキの基準から著しく乖離する額になるとは考えにくいと思います(一人暗殺するにあたり100億などはなさそうです)。これらの基準を元に考えていきます。

 

キルアへの依頼料予想:5億〜20億

このキルアの依頼料予想はハンター試験までの暗殺の仕事をしていたキルアへの依頼料です。

6歳の時点で天空闘技場などに挑戦し、この直後くらいから暗殺の仕事をしていたと思われるキルア。最初の時点ではミルキの依頼料の半分〜1/3程度で受けていたと思います。

ゾルディック家の看板は背負っていますし、天空闘技場で200階まで登った実力もありましたが、まだまだ経験不足のため、若干安めにしておいた感じかと(それでも異常な金額ですけどね)。

 

その後、ハンター試験受験後のキルアは、すでに未熟な念能力者なら念なしで倒せるレベルになっていました(ズシになら勝ててました)。

このことから考えるとハンター試験前後の時点でキルアへの依頼料はミルキと同額にはなっていたか、シルバらもキルアに関しては大切に育てようとしていましたので、ミルキよりももっと高額な依頼料を設定して、仕事の厳選を行っていたと思います。そのため20億くらいまで跳ね上がっていたかと。

 

キルアがミルキに対して舐めたような態度を取っているのも、すでに暗殺者としてのランクで上回っていたからかもしれませんね。

キメラアント事件終了後のキルアなら、ハンター試験当時の倍近い依頼料で仕事を受けることも可能ではないでしょうか。確かにこれならシルバもイルミも、なんとかしてキルアに仕事をしてもらいたいわけですね。

カルトへの依頼料予想:3億〜5億

念をすでに体得していますが、まだまだ修行中の身であるカルト。そんなカルトの依頼料は3〜5億ほどで、まだ幼かったキルアと同額程度になっているのではないかと思います。

自身も幻影旅団メンバーの力を見て実力不足を感じているあたりからも、幻影旅団の暗殺を達成しているシルバなど、他の家族と同レベルで依頼金額を設定するのは難しいかなと思います。

まだ経験も浅いので、ミルキよりも下かと。いずれミルキの額は追い抜かしそうですけどね。

しかも、今カルトは絶賛家出中ですので、料金設定の上昇はもう少し後になりそうです。

 

 

 

イルミへの依頼料予想:15億〜30億

イルミは実力的には非常に高く、シルバとゼノに及ぶかは微妙ですが、ハンター試験を舐めプでクリアする超人です。まず一般人では敵わないでしょう。そのため暗殺成功率も高いので、報酬も高くて当然です。

 

ただ、イルミの場合、キルア、カルトが家出中、ミルキは引きこもって仕事をする様子がない、アルカは危険すぎて幽閉中のため、弟たちの分も働かなければなりません。かなり忙しいはずです。

単価を上げてもいいと思いますが、イルミは作中でもたくさんの依頼をこなしていましたので、むしろ単価を下げてたくさんの依頼を受けまくることで、弟の仕事量を補い、ゾルディック家の収入維持に勤めているのではないかと思います。

 

安ければミルキと同額程度まで、高くてもミルキの倍くらいまでの依頼料で押さえていると思います。弟たちがもっと働いてくれればイルミも依頼の単価を上げて仕事を厳選し、楽になるのですが・・・イルミがキルアに針を仕込んでまで暗殺者の道に引きずり戻そうとする理由はここにありそうです。

シルバ、ゼノへの依頼料予想:30億〜50億(1人あたり)

シルバ、ゼノはゾルディック家を誇る最高戦力とも言えます(ゼノの祖父にあたるマハの方が強いとは思いますが、すでに前線は退いていそうです)。

シルバとゼノに依頼するともなればその金額も一気に跳ね上がるでしょう。

ネテロもゼノにキメラアント護衛軍と王との分断を依頼するために巨額をはたいたと明示されていましたので、50億近くは払っていたのではないでしょうか。それなら確かに巨額ですね。

 

ただ、シルバとゼノもイルミ同様、息子たちが働かないので単価を下げて依頼を数多く請けていると思います。

あまりに強気な値段設定だと、団長の手刀を見逃さなかった人など他の殺し屋に仕事を取られてしまう可能性がありますからね。

本来息子たちに回すような安い案件でも自分たちでこなせるように、料金設定は低くしていると思います。

 

が、ゾルディック家を支えるシルバが出ずっぱりになるのも良くないでしょうし、ゼノもそろそろ歳なのであまり仕事量をこなすのは嫌だと感じているかもしれません。ということでイルミより高いながらもそれほど乖離しすぎない30億〜50億ほどではないかと予想しました。

 

 

 

アルカ、キキョウ、マハへの依頼料:請け負っていない

残りの家族、四男・アルカ、母・キキョウ、キルアのひいひいおじいちゃん・マハは暗殺の依頼自体請けていないのではないかと思います。

 

アルカは何年も幽閉されていたので当然ですね。キキョウもお母さんですので、家事を代行する執事の管理をしている気がします。シルバもゼノも仕事でいなくなってしまうので、その際にはキキョウが代理でゾルディック家全体の指揮を執っているのではないでしょうか。家族全員がいなくなったら、執事たちもサボるでしょうし、ゾルディック家の屋敷には日々刺客がやってくるので、そう言った部分でも屋敷に家族(大人)が誰もいないという状況は避けなければなりません。

 

マハはもう高齢で、ネテロと同い年です(ネテロが推定120歳とのことですので、マハもそれくらいなのかもしれません)。ここまでくると、マハ自身で仕事をするのはしんどいので、ライフワーク的に家族の手伝いで仕事をしていると思います。イルミが十老頭を暗殺するときにも手伝ってましたね。

マハ自身は報酬をもらっていないのではないでしょうか。家に住む代わりにタダで家族の手伝いをしていると。マハは立場的に家族の中でめっちゃえらい人のはずなので、誰も口出しできなさそうです。

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ゾルディック家への依頼は非常に高額

あくまで予想ですがゾルディック家各員への暗殺依頼料金はこんな感じですかね。あくまで予想です。

依頼するなら、若いのでまだ経験は少ないけど、実力も伸びしろもあるキルアか、弟たちの穴を埋めるためにディスカウントして依頼を請けているイルミに頼むのが一番コスパが良さそうですね。

しかもキルアなら、友達になったら諸々タダでやってくれそうですし。

イルミは仲良くても金を取ります。ぬかりないです。

 

仕事に参加する人数によっても依頼料金は変わってきそうです。シルバとゼノ両者が動けば結局100億近い金額になってしまうと思います。

だからキメラアント編でネテロのサポートをしたのはゼノだけでシルバは動かなかったのかもしれません。

ネテロの財布事情的にシルバまで雇うことができなかったと(シルバがヂートゥを潰したのはゼノが危険に陥る可能性が当たったためで仕事とは別)。

関連記事:【ハンターハンター】キメラアント編のシルバは何をしにやってきたのか? - 私の名前はジロギン。

 

結局のところ、ゾルディック家の誰に暗殺の依頼をするにしても億単位の金が必要ということですね。それだけの実績を作ってきたゾルディック家・・・フリーランスの人たちにとっては羨ましい限りですね。

 

【ハンターハンター】ゴンはハンター協会内でジンの聞き込みをすればもっと簡単に見つけられたのでは?

ハンターハンターの主人公・ゴンは、父であるジンのようなプロハンターになるために、そしてそれまであったことすらなかったジンに会うためにたくさんの冒険を重ねてきました。

 

ジンに関する情報はゴンの育ての親であるミトさんすら知らず、ジンを探す旅は難航を極めました。

しかしゴンは、キルアやクラピカ、レオリオをはじめとする多くの仲間に支えられ、ジンと再会することができました。

ただ、よく考えてみると、ゴンはハンター協会で聞き込みをしていれば冒険しなくてもジンに会えたのではないか?と思うのです。

その点を考察していこうと思います。

ハンター協会ではかなり有名なジン

確かにゴンの身の回りにジンに関する情報はなく、電脳ページでもジンの情報を閲覧するには国家の大統領クラスの権限がなければ不可能なほど厳重に管理されていました。

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(引用:HUNTER×HUNTER 5巻65P/冨樫義博)

しかし、ジンがハンター協会に姿を現した新会長選挙編では、ジンは超有名人であることが判明。

ジンの功績自体は非常に有名だったことはゴンも百も承知でしたが・・・ジンは他のハンター達から「ロクでもない奴」というような印象を持たれまくっており、マイナス方向で有名でした。

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(引用:HUNTER×HUNTER 32巻94P/冨樫義博)

ジンの功績だけ見ると非常に優秀なハンターだと思ってしまいます。

が、確かにジンはかなりいい加減なところがあり、2年に1度行方不明者リストにも上がってしまうほどです。

 

ジンの性格面まで有名ということは、何らかの形でジンと直接接触したか、一緒に仕事をした、あるいはしているハンターも多いのではないかと思います。

彼らに聞き込みすれば、ジンの趣味趣向などから居場所をある程度特定できた可能性もあります。

 

十二支んの面々はジンのことは知っていましたし、ネテロ会長もジンのことは知っていたはずです(ネテロは素直に教えてくれなさそうですが)。

ジンについて情報を持っているハンターは少なからずいたと思います。

ゴンの先入観がジンの捜索を困難にしていた?

確かにジンについての情報を知っているハンター、あるいはジンを追跡できる念能力を持つハンターもいたでしょう。

ただ、ゴンが出会ってきた人の話だけを聞くと、ジンを見つけることはまず不可能という印象を抱いてしまっても仕方ないような気がするんですよね。

 

まず、ゴンが初めて出会ったハンターであるカイトは、「ジンを見つけること」がハンターとして1人前と認められる試験になっていました。

当時のゴンにとってカイトはめちゃくちゃ強いハンターで(実際かなり強いですが)、そのカイトほどのハンターが一人前と認められる試験としてジンを探すことが設けられていたということは、ゴンとしては相当難易度の高いことだと思い込んでも仕方ないですよね。

 

その後、ハンター試験終わりで、サトツさんからもジンのことを聞きますが、ジンと同じ遺跡ハンターのサトツさんですらジンに関する情報はほとんど持っていませんでしたし、ジンの顔すら知らない様子でした。

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(引用:HUNTER×HUNTER 5巻59P/冨樫義博)

その後電脳ページでジンの情報が厳重に管理されていることが判明しますので、さすがにジンを見つけるのは並大抵のことではないとゴンが先入観を抱いてしまうのも頷けます。

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ジンがゴンに求めたこと

ジンを見つけることはやはり簡単ではなく、ゴンはハンター試験以降、ゾルディック家に乗り込んだり、ヨークシンシティで幻影旅団と戦ったり、グリードアイランドをクリアしたり、キメラ=アント事件を解決したりと、たくさんの危機を乗り越えてきました。

 

ジンを見つけた時のゴンはすでに立派なハンターでしたが、それはジンを見つけたからではなく、ジンを見つけるまでの間にたくさんの仲間を見つけ、たくさんの難所をクリアし、ゴン自身の心も体も成長したため。

 

ジンがゴンに求めたのは、ジンを見つけることそのものではなく、その「過程」だったのです。

ジン自身が、過去にある王墓を調査した時、実はそれまでに協力してくれた仲間たちの存在こそが本当に価値のあるものだと気がついたため、ゴンにも同じ経験をして、本当に大切なものを見つけ出して欲しかったのです。

結果、ゴンはたくさんの仲間を作り、今でも強い絆で結ばれています。

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(引用:HUNTER×HUNTER 32巻163P/冨樫義博)

もしゴンが効率的にハンター協会内でジンの情報を聞き込みしたとしたら、ジンの思惑通りにはいかなかったと思います。

ジンが意図したのかどうかわかりませんが、ゴンはジンのことを遠回りの道を選んで見つけようとしました。

でもそうしなければ、ゴンの成長はなかったと言えます。

実際にジンの居場所を知っているハンターはいない?

ジンに関する情報を知っているハンターはいたかもしれませんが、ピンポイントでジンの居場所を把握しているハンターはいなかった可能性が高いです。ジ

ンは行方不明者にも数えられてしまうくらいですから。

 

でも・・・2年に1回行方不明者にジンが含まれるということは、1年おきくらいにジンの居場所は誰かしらが掴んでいるってことですよね。

能力を使えばジンの居場所を見つけられるのかもしれませんが・・・ジンはいろんなところを点々としていると思いますので、やはり発見は難しいのかも。

 

ジンの行動は誰にも読めませんので、「ここにいるぞ」とわかるハンターは協会内を探してもいなかったかっもしれませんね。

そう簡単に見つかるジンだったら、メタ的なこと言うと、物語にならないですからね。ジンが残したヒントを元にゴンが奔走したからこそハンターハンターは面白くなったのです。

 

にしても、実の息子を死刑囚でめちゃくちゃ強いレイザーと戦わせるのはジンもやりすぎだった気がします。

ビスケが同時期にグリードアイランドに入っていなかったら死んでましたね。

そこまでジンが手引きしていたとは思えませんが、果たして真相はいかに・・・?

関連記事:【ハンターハンター】ジンとシルバ、お父さんにしたいのはどっち? - 私の名前はジロギン。

 

 

【ハンターハンター】「協専ハンター」とはどんなハンターなのか?わかりやすく解説する!

ハンターハンターには多くのハンター達が登場しますが、その中に「協専ハンター」と呼ばれるハンター達がいます。

彼らの存在が明らかになったのはキメラ=アント編からですが、その時はさらっと簡単に説明だけされて、まだ不明な部分が多かったです。

その後、新会長選挙編、暗黒大陸編などにも登場し、地味に物語に関わってきています。

 

最近のハンターハンターはストーリーが難しくなってきてしまったので、いまいちわからない言葉も増えてきていると思います。そこで今回は協専ハンターとはどんなハンターなのか?について、できる限りわかりやすく解説していこうと思います。

協専ハンターとは?

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(引用:HUNTER×HUNTER 33巻93P/冨樫義博)

協専ハンターには「なる・ならない」という明確な定義がはありません。

一応、協専ハンターたちもプロハンターです。ただ彼らのハンターとしての活動方針などから仲間内では「協専」と呼ばれるのです。

 

「協専」とは「協会の斡旋専門」という意味の略語。

プロハンターが所属する「ハンター協会」では、協会が政府や企業の仕事依頼を請けて、協会に所属しているプロハンターたちに案件紹介する場合があります。

協会が斡旋した仕事には、難易度などに応じて、仕事を紹介したハンターにはある程度の報酬が保証されており、こういった依頼のみに目をつけて応募し、活動しているハンターを「協専ハンター」と呼ぶのです。

 

ただ「協専ハンター」は、プロハンターたちの中では馬鹿にする言葉として使われます。

ハンター協会のために仕事を請けて、しかも仕事を請ければ確実に報酬が得られる。そういう仕事をしているハンターがなぜ馬鹿にされなければならないのでしょうか?

ハンターとしては二流以下?

プロアマ含めハンターは、仕事を得るために自ら直接依頼人の元へ行って営業をかけたり、実績を残して仕事を獲得していきます。

どんなハンターでも「仕事をハントする」というところからハンターとしての活動が始まっているのです。

 

それをせず、仕事は協会からの紹介に頼っている時点で、トップのプロハンターとして協専ハンターは馬鹿にする対象になってしまうのです。

命をかけて生活しているハンターにとって、協専ハンターたちはプロハンターといえども二流以下でしょう。

実際の実力もトッププロハンターたちには到底及びません。

 

一つの仕事の成果が次の仕事にもつながるハンターにとって、どんな仕事でも手を抜くわけにはいきません。

それに引き換え協専ハンターたちはすでに報酬が確定した仕事を、ハンター協会の名前を使って請けているだけなので、仕事に対するモチベーションも全然違います。こ

うなると、ハンターとして、念能力者としての力にも差が出てしまうのです。

ハンターにとって報酬の問題は深刻

確かに自分の足で仕事を探しているハンターたちにとって協専ハンターの存在は、非難するべき対象なのかもしれません。

が、それでも確実に報酬がもらえて、仕事を探す手間も省ける協専ハンターであった方が、安定した生活ができそうな気がします。

トップのハンターたちも意地を張らずに協会からの仕事斡旋を請けてもいい気がします(多少やっている部分はあると思います。モラウやノヴは協専ハンターを見下しているような発言がありましたが、ネテロ会長が政府から請けたキメラアント駆除に乗り出していましたので)。

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(引用:HUNTER×HUNTER 22巻175P/冨樫義博)

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しかし、ハンター協会もただでハンターたちに仕事を振るわけではありません。

協会の運営には資金が必要ですので、依頼を受けた仕事の報酬から何割か中抜きしてハンターに紹介しています。

この協専ハンターへの仕事紹介を仕切っているのが元十二支んの一人、パリストンでした。ピンハネ王子なんて呼ばれ方もしていました。

 

ハンターが直接仕事を請ければ、協会を依頼人との間に挟んでいないので、仲介料などを取られる心配はありません。報酬が丸々自分の収入になります。

報酬の面からも直接仕事を請けた方が断然良いと判断するハンターが多いみたいですね。

確かに、トップクラスのハンターともなれば、中抜きされた報酬では少なすぎると感じるかもしれません。

パリストンに中抜きされているというのも気にくわないのかもしれませんね(そのお金がそのままパリストンの懐に入るわけではないと思いますが。横領までしていたらさすがにネテロ会長に殺されてそうです)。

協専ハンターはどれくらいいるのか?

ハンターハンターの作中のシーンから、プロハンターの中に協専ハンターたちが大体どれくらいいるのかも予想できます。

 

パリストンは新会長選挙にあたり、協専ハンターたちに合図を送り自分に有利になるよう投票させていました。

パリストンの得票数の多くが協専ハンターたちが投票していたものです(協専ハンターたちはパリストンから仕事を斡旋してもらっているので、頭が上がりません。歯向かえば仕事を振ってもらいにくくなるかもしれないからです)。

 

パリストンは複数回の投票で、毎回250〜260票ほど獲得していました。

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(引用:HUNTER×HUNTER 31巻9P/冨樫義博)

このうちどの程度が協専ハンターによる票数なのかはわかりません。もし全部が協専ハンターによる投票だったとすると、プロハンターの数は総勢660名前後ですので、約4割ほどになります。もし250〜260票の半分が協専ハンターだとしても、プロハンターの5〜6人に1人が協専ハンターということになります。

ということは、少なくともハンター協会に所属するプロハンターの2割〜4割ほどが協専ハンターということにありますね。かなり多い割合だと思います。

 

協専ハンターは暗黒大陸にも絡んでくる

協専ハンターは、実力的にも意欲的にもトッププロハンターたちには格段に劣ります。

しかし、暗黒大陸編ではこの協専ハンターたちが大多数絡んできます。

 

まずはビヨンド=ネテロ及びパリストン(とジン)の部下であるハンターたち。

彼らはパリストンが暗黒大陸に向かう上で選任し、ビヨンド=ネテロからは実行部隊に15億、待機要員にも2億の報酬を払うことで計画に協力しています(実際は、さらにジンがこの2倍の報酬を計画の関係者全員に払うと宣言しています)。ビヨンドの元にも多くの協専ハンターたちが関わってきます。

 

さらにカキン帝国の王子たちの護衛にも協専ハンターが多数います。

ネテロの命令で暗黒大陸に乗り込みたいものの、その手段を持たないハンター協会の上層部と、暗黒大陸に乗り込む手段(ブラックホエール1号)と許可を持つものの、王位継承戦で自らを守る強力な護衛が欲しい王子達。

この双方で利害が一致し、ハンター協会は護衛となるハンターを王子に斡旋し、カキン帝国はハンター達の乗船を認可することで、結託しました。カキン帝国がらみでも多くの協専ハンターたちが絡んできています。

 

登場した人物で言えば、クラピカとともに行動しているビルやサイールドがそれに当たりますね。

関連記事:【ハンターハンター】サイールドの念能力「裏窓(リトルアイ)」はクラピカの役に立ちそう! - 私の名前はジロギン。

協専ハンターについてまとめ

少し長くなりましたが、協専ハンターは、ハンター協会からお仕事をもらっているプロハンターたちのことです。

プロハンターではありますが、プロ意識や志の低さ、それに伴う実力の低さなどから一部ハンターたちから馬鹿にされてしまっている様子。

 

ただ、ハンター協会として、協会に寄せられた仕事もこなしてくれるハンターが一定数いないと協会が運営できなくなってしまします。ですので、協専ハンターの存在を蔑ろにするわけにもいかないのです。

 

ただ、実際のところ協専ハンターとして活動していた方が、収入は少ないかもしれませんが、安定はしそうですよね。

たくさんの案件がハンター協会には寄せられていそうですので。もちろん必ず自分に仕事が紹介されるわけでもないでしょうし、倍率も非常に高そうですが、どこの誰かがいつ依頼をくれるかわからない状況よりはだいぶマシかと思います。

 

作中で描かれたベテランのプロハンターというと、ビスケやモラウ、カイトなどかなり実力の高いハンターたちでした。

彼らの元にはハンター協会を介さなくても仕事が舞い込んできそうですが、プロハンターの全員がそうとは限りませんよね。レオリオのようにほとんど活動をしていなハンターも多そうです。

 

協専ハンターは同業者から馬鹿にされてはいますが、それでもハンター協会を支えるハンターには変わりないのです。

 

 

【ハンターハンター】ヒソカは心肺停止による死であれば死後の念で何度でも復活できるのか?

ハンターハンターに登場する念能力者たちは、死後その能力者の未練や恨みが念の効果をさらに強め、解除不可能な状態となり残り続ける場合があります。

これを作中では「死後の念」や「死後さらに強まる念」などと呼んでいます。

 

この死後の念を使い、死の淵から見事生還したのがヒソカさん。

クロロとの戦いで窒息死しましたが、自身の念能力「伸縮自在の愛(バンジーガム)」で心臓と肺をマッサージし、心肺停止状態から復活しました(体はボロボロですが)。

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(引用:HUNTER×HUNTER 34巻133P/冨樫義博)

ここで気になる点が1つあります。それは、ヒソカは死因が心肺停止なら何度でも復活できるのか?という点です。

本来、死後の念は能力者自身が死んでいるので、何度も発動させることはできません。が、ヒソカの場合は完全に蘇生したので、また死に際に「伸縮自在の愛(バンジーガム)」をセッティングしておけば、蘇生は可能かもしれません。

死後の念の定義

そもそも死後の念は、念能力者が死ねば必ず発動するものでもないようです。

作中でもたくさんの念能力者が死んでいますが、死後の念が確認されているのは

  • ヒソカ
  • ピトー
  • 流星街の長老

くらいです。

その他に死んだ念能力者については死後の念の発動は確認されていません(カイトは微妙です。ジンが言っていたカイトの「ゼッテー死んでたまるか」と思わないと発動しない能力が、死ぬ直前に発動するのか死後に発動するのか描写がないので)。この違いは何か考える必要がありそうですね。

 

これについては、作中でのフィンクスのセリフがヒントとなりそうです。

フィンクスがゴンとキルアに死後の念の存在について説明してくれていますが、その際に「念ってのはな、死ねば消えるとは限らねーんだ」と言っていました。

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(引用:HUNTER×HUNTER 13巻80P/冨樫義博)

このフィンクスのセリフの意味合いとしては、「念が(さらに効力を強めて)発動し続ける」ということですね。「死んだら念が発動する」とは言っていないのです。

 

つまり「死後の念」とは、「生前発動していた念が持続する」ということでしょう。死んだ瞬間に念が発動するということではないようです。

よく考えればそれは当然で、念能力には発動条件が難しいもの(クロロの「盗賊の極意」や、その他敵と接触しなければ発動しない能力など)は、死んだ状態で発動条件は満たせませんからね。

 

ヒソカが蘇ったのも、死の直前に「伸縮自在の愛(バンジーガム)」を予め心臓と肺にセッティングし、死後発動するようプログラミングしていたためだと思われます。

生前に発動(を仕込んでした)していたために死後の念として「伸縮自在の愛(バンジーガム)」が発動、いや正確にはゴムの効果が持続したのではないでしょうか。

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(引用:HUNTER×HUNTER 34巻135P/冨樫義博)

予め仕込まなければ蘇生できない?

死後の念が「念の効果が強まり持続し続ける」ものであれば、ヒソカは死ぬ前に予め能力を発動していなければ死後の念として「伸縮自在の愛(バンジーガム)」での蘇生は出来ないということになります。

つまり、ヒソカが「伸縮自在の愛(バンジーガム)」を仕込む前に、不意打ちなどで殺害すれば、心肺停止となっても復活は無理だと思われます。

 

ただ、ヒソカに念をセットする隙を与えてしまうと、死後の念となって復活できてしまうのではないでしょうか。

真っ向勝負で、ヒソカが自身の死を自覚すれば、念を仕込む事は容易いと思います。

 

ただ、これもなんとも言い切れないところでして、ヒソカが蘇生した時の「伸縮自在の愛(バンジーガム)」は能力が「持続していた」というより「発動した」という形に近い描写だったんですよね。マチたちが確認した時は確実に死んでいましたし。

 

ヒソカの念が「発動」ではなく「持続」と無理やり定義付けるとしたら、ピトーの死後の念となった「黒子舞想(テレプシコーラ)」も、ピトーがゴンに殺された直後は一時的に停止し、その後時間差で発動していました。

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(引用:HUNTER×HUNTER 29巻130P/冨樫義博)

一時的に能力の発動がストップしていただけで、念そのものを本人が解除したわけではないので、それを発動ではなく持続と考えれば、ヒソカもピトーも生前に発動していた念が(一時停止しただけで)死後も持続していたと考えられなくもないです。

ヒソカを完全に仕留め切るには?

心肺停止状態でも、念をセットしておけば蘇ることができると思われるヒソカさん

。一見すると不死身の存在のように思えます。どうすればヒソカを仕留め切れるでしょうか?

 

方法としては、先述の通りヒソカが「伸縮自在の愛(バンジーガム)」をセットする隙を与えずに殺すことがありますね。

ただヒソカは「円」を使わなくても強者がいるのを察知できるので(「絶」でオーラを絶って潜んでいたカルトを「円」なしで見つけています)、不意打ちを仕掛けるのは至難の技かと思います。

 

もしくは心臓と肺ごとすべて吹き飛ばしてしまうかですね。

念能力でそれほどの威力を誇る技となると数は多くないのですが、超強力な念弾などなら、人を一人吹き飛ばすこともできそうです。

関連記事:【ハンターハンター】念能力で最強の威力を持つ能力は?ランキング形式で紹介! - 私の名前はジロギン。

 

しかし、ヒソカはゴムで体の一部を作ることができるので、「吹き飛ばされた心臓と肺も・・・ゴムで再現ん!」とかやってきそうですね。

死ぬ直前に吹き飛ばされた体の部位を予測して、念の発動を仕込んでおくことができればですが・・・

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(引用:HUNTER×HUNTER 34巻138P/冨樫義博)

基本的にヒソカの復活を防ぐためには、ヒソカを一瞬で跡形もなく消し去るのが確実ですね・・・ん?跡形もなく消し去れば誰でも死ぬか。当然でしたね。

ヒソカは滅びぬ!何度でも蘇るさ!

今回の結論として、私の考えは、

ヒソカは心肺停止による死であれば何度でも復活可能。

しかし死後の念は生前に念を発動させておく必要があるので、ヒソカが死ぬ直前までに「伸縮自在の愛(バンジーガム)」を心臓と肺にセッティングしておかなければならない

った感じですね。

 

もしヒソカが常時ゴムを心肺にセットしておければ、いつ死んでも復活は可能そうですが・・・一応死後の念は「能力者の強い恨みや未練」によって強まるものなので、ヒソカがそこまで未練がましくこの世に執着するかはわかりませんけどね。

 

でもクロロ戦でのヒソカも「せっかくだから死後の念が使えるか試してみるか」くらいの感覚でゴムをセットしていましたので、もはや恨みとか未練とか関係ないのかもしれません。

 

まだ死後の念についても作中で語られていない部分があると思いますので、今回の私の考察も、もちろん100%正しいとは言い切れません。ご了承ください◆

 

 

【ハンターハンター】プーハットとかいうただの営業マンww

今回は、これまで一度も触れてこなかった、ちょいキャラにフォーカスしていこうと思います。多分ハンターハンターをお読みの方ならば、彼のことを知っているはず。

グリードアイランド編に登場した、プーハットという人物です。

 

グリードアイランドに入る前にゴンとキルアに接触してきた男がプーハット。

一応グリードアイランドに入りはしたのですが、彼の作中での活躍を考えると、ただの営業マンなんですよね。

今回はプーハット=ただの営業マン説を検証してみたいと思います。

プーハットとは?

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(引用:HUNTER×HUNTER 13巻156P/冨樫義博)

グリードアイランドに入るプレーヤーとしての資質があるかどうかをテストする、ツェズゲラ開催の品評会にて、ゴンとキルアに絡んできたのがプーハットです。

あご髭と短髪、スーツが特徴的な男性。

 

プーハットはツェズゲラのテストを受けるにあたって、受けに行く順番から他の参加者の力量を測るような能書きを垂れていました。

洞察力は高そうでしたが、実力のほどは全くもって不明。

作中では、ツェズゲラたちとは別で動き大人数でカードを集めていた、ハメ組に参加しましたが、グループに忍び込んでいたゲンスルーに爆殺されてしまいました。

一応、念は使えるプーハット

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(引用:HUNTER×HUNTER 13巻158P/冨樫義博)

グリードアイランドに入るためには、ゲーム機に向かってオーラを練る必要があります。

プーハットがゲームに入れたということはオーラを使えるということで、念の心得があることになります。

 

そもそもツェエズゲラの品評会は「練」を見せろということで、念の修行の成果を見せなければなりません。

プーハットがクリアしていたということは、シングルハンターでもあるツェズゲラのお眼鏡にかなう、相応の能力を持っていたのでしょう。

あの理屈っぽい感じは操作系か、変化系な感じがしますね。

 

プーハットは「ただの」営業マンかというと、そうでもなさそうです。念を使える営業マンです。

 

 

グリードアイランド内での行動が完全に営業マン

プーハットが最もフォーカスされたのは、先述の通り品評会の時と、ゲンスルーを相手にカードと「命の音(カウントダウン)」の解除の交渉をしに行ったとき。

品評会でのプーハットは実力者感がありました(キルアには馬鹿にされてましたが)。しかし、グリードアイランドに入ってからのプーハットは営業マンそのものです。

 

「命の音(カウントダウン)」を仕掛けられたグループのメンバーたちの前では、おそらく「自分ならばうまく仲介ができる」と言い張り、ゲンスルーの前でも「自分ならうまく中を取り持てる」と言いたげな感じでした。

はい、これはまさに営業マンそのものですね。私も営業をしているのでわかります。

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(引用:HUNTER×HUNTER 15巻68P/冨樫義博)

営業マンの仕事は「交渉」です。自分の会社の言い分をできる限り通すべく、お客さんのところに向かって商談をします。その中で条件のすり合わせや値段について話し合うのです。

 

ただ、基本的に営業マンは「コウモリ」です。自分の会社の上の方の人にもいい顔をし、お客さんにもいい顔をしなければなりません。

上司とお客さん、どちらも言い分がありますが、妥協点を見つけていくのが営業の仕事です。

 

仲間たちとゲンスルー、彼らの妥協点を探ろうとしていたプーハットは営業マンの働きをしていました(ただダメなところとして、あわよくばゲンスルーの仲間になろうとしていたところですね。営業はお客さんの意見に寄りすぎてもダメです)。

自ら交渉しに行こうと名乗りを上げたことからも、相当営業力に自信があったんでしょう。妙にコミュ力が高いのも営業マンっぽいです。

・・・失注しましたけど。自分の仲間を裏切ろうとして失注というのは営業マンとしては恥です。

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(引用:HUNTER×HUNTER 15巻69P/冨樫義博)

もしもプーハットの念能力が営業に関する能力だったら?

例えば、プーハットの念能力が営業に関する能力で、「ある条件を満たせば交渉を100%成立させることができる」などであったとしたら、グリードアイランドではかなり役に立ちそうな能力ですよね。

 

グリードアイランドのクリアには、ゲーム中に存在する100種のカード全てを揃えなければなりません。

カードの入手難易度は様々で、レイザーのイベントのように発見することすら困難なイベントをクリアしなければ、入手不可能なカードもあります。

そういったカードを手に入れるために、プレイヤー同士がカードをトレードしたり、情報や報酬、協力などあらゆる対価でもってレアカードを他のプレイヤーから貰い受ける場合もしばしば。

 

こうなると、もしプーハットが営業や交渉に関する能力だったとしたら、かなり使い勝手が良さそうです。交渉しても破綻になる可能性が低くなりますので。

何でしょう、「ある言葉を聞かせたら相手の意思を操り、交渉を成立させることのできる操作系能力」とかですかね。こんな感じの能力だとしたら、ツェズゲラも有用だと感じ、プレイヤーとして認めたのもうなずけます。

 

ゲンスルーに対しては・・・プーハットが能力を発動する前にやられてしまったんでしょうね。

事前に、ゲンスルーの能力「一握りの火薬(リトルフラワー)」についてはプーハット自身直に見ていました。

しかし、ゲンスルーに喉を掴まれた時点で、オーラの攻防力移動を行ってなかったあたりを考えると、プーハットは念能力者としてもイマイチだったみたいです。

プーハット=ジロギン

この「=」はハンターハンターのキャラクターたちの名前と苗字の間に入る「=」ではありません。「同じ」という意味での「=」です。

プーハットは、当ブログの運営主である私、ジロギンそのものです。念使いにして営業マンのプーハット。私も念使いにして営業マンをしています。

【ハンターの日常】会社内僕「トイレの個室空いてるかな?仕方ない『円』を使うか」 - 私の名前はジロギン。

 

商談に行くも、結局破綻となってしまうあたりも似ています。

なんとなく以前からプーハットには近しいものを感じていたのですが、今回で合点がいきました。

ただ、プーハットは、営業マンにしては髭面だし、ノーネクタイだしで、商談に行く身なりとしては良くないです。

これではゲンスルーも

「何この営業マン!?言ってることも甘ちゃんすぎるし、ムダ毛の処理も衣服の整備も何もかも甘すぎるわ!きもい!死んで!『一握りの火薬(リトルフラワー)』!!」

と聞く耳持たなかったのうなずけます。

営業マンは口のうまさだけでなく、身なりもかなり重要なのです。

 

プーハットは念を使えましたし、「ただの営業マン」ではありませんでした。

しかし、念能力者としても、営業としても実に中途半端。

たぶんですが、あの身なりでグリードアイランドに参加したことから、プーハットは会社でリストラにあって無一文になり、グリードアイランド攻略の報酬で一発儲けようとしたサラリーマンとかだったのかもしれません。

 

【ハンターハンター】熱く燃えるかっこいいバトルシーン10選!

ハンターハンターは、まさに少年漫画らしく、熱く燃えるかっこいい戦闘シーンが多数存在します。

根性と根性のぶつかり合いを描いた真っ向勝負だったり、特殊な能力を駆使した頭脳戦だったりと、「かっこいい」と一概に行っても様々ですが、間違いなく読者たちのハートを燃えたぎらせてくれること間違いなしのバトルばかりです。

 

今回はハンターハンターの熱く燃えるバトルシーン10選を紹介していこうと思います。

実際もっと多いとは思いますが、私の主観での判断になりますので、ご了承ください。

1.ゴンVSハンゾー

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(引用:HUNTER×HUNTER 4巻138P/冨樫義博)

まずは、ハンター試験最終試験のゴンVSハンゾーの一戦です。

このバトルはハンターハンターならではの頭脳戦というよりはゴンとハンゾーの根くらべ的な戦いでした。

 

ゴンの身体能力は受験生の中でもトップクラスに高いものでしたが、ハンゾーはさらにその上を行き、かつ殺人の経験も数多く積んできた戦闘のプロでした(ゴンとハンゾーの6歳の年齢差というのも戦闘力に大きく影響していたとも思いますが)。

 

最終試験のルールは「敵に参ったと言わせた方が勝ち」というルールであり、殺傷することでの勝利は認められませんでした。

ゴンは絶対に参ったと言わないと決心。なんとか参ったと言わせようとハンゾーの拷問に耐え続けました。

 

ハンゾーはゴンの気力に負け、自らギブアップ。ゴンはプロハンターとなりました。

ゴンは実質負けていたのに勝ちになるという奇妙な一戦でした。

しかしこの戦いはゴンの精神の強さとハンターの資質を示すには十分だったと思います。少年漫画らしい戦いでした。

 

あとハンゾーがかなりいいやつだとわかる一戦でもあります。ハンゾーもハンターとしての素質を示す機会にもなったとも思います。

関連記事:【ハンターハンター】ハンゾーはかなり強くなっている!その理由を考察してみた!

ゴンVSハンゾーの戦いが読めるのはコミックス4巻!

 

2.ゴンVSヒソカ

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(引用:HUNTER×HUNTER 7巻158P/冨樫義博)

続いてもゴンの戦いです。やはり主人公の戦いはなんだかんだ言って燃えますよね。

 

ハンター試験時ではヒソカに手も足も出なかったゴンでしたが、念の基礎を学んで挑んだ天空闘技場では、以前とは打って変わり、ヒソカ相手に立ち回ることができていました。

しかし、ヒソカの「伸縮自在の愛(バンジーガム)」を使った攻撃でゴンは追い込まれてしまいます。

 

このシーンの良いところは、バンジーガムによって逃げることもできなくなったゴンが、決死の覚悟でヒソカに向かっていくところでしょう。

それを見たヒソカは、ゴンの心意気を改めて評価し、改めて真の敵として認めます。

 

ゴンにとって強大な敵であったヒソカでしたが、そのヒソカにゴンが追いつき始めているんだというところで、ゴンの成長がわかる一戦でもあります。

この時のヒソカさんは超強キャラ感があったんだよなぁ・・・

関連記事:【ハンターハンター】ヒソカに関する記事まとめ!

ゴンVSヒソカの戦いが読めるのはコミックス7巻!

 

3.クラピカVSウボォーギン

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(引用:HUNTER×HUNTER 9巻147P/冨樫義博)

はい、この一戦も外せませんね。ゴンの友人の一人であるクラピカが、宿敵である幻影旅団のメンバー、ウボォーギンに一騎打ちを挑むシーンです。

 

人間を紙屑のように捻り潰し、念能力の「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」の破壊力は地面に数メートルの深さのクレーターを残すほどのパワーを持つウボォーギン。

それまでの敵に比べると飛躍的に強い敵でしたが、クラピカは自身の能力である鎖を使った罠に誘い込み、ウボォーギンの撃破に成功しました。

 

始めは、ウボォーギンに一人で挑むクラピカの判断は無謀とも思えましたが、念能力のバトルでは単純な攻撃力の高低だけが勝敗を決めるのではなく、能力の相性や戦略立てによって有利不利は大きく変わります。

ウボォーギン始め旅団の対策を立てていたクラピカはまさに「念能力者としての戦い」をウボォーギンに挑み、見事勝利しました。ここら辺からハンターハンターの頭脳戦は加速していった感じですね。

 

ウボォーギンは早々に離脱してしまいましたが、多分キメラアント相手でも十分戦えたくらい強かったと思います。

クラピカVSウボォーギンの戦いが読めるのはコミックス9〜10巻!

 

4.クロロVSゼノ・シルバ

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(引用:HUNTER×HUNTER 11巻95P/冨樫義博)

この戦いは私がハンターハンターの全戦闘シーンの中で最も好きなシーンと言っても過言ではありません。

曲者ぞろいの幻影旅団を仕切るクロロと、伝説の殺し屋としてその名を知らぬ者はいないゾルディック家のゼノとシルバとの戦いです。

当時の頂上決戦と言ってもいいと思います。

 

ただ、このバトルはお互いに様子見に近い戦いでした。

同じくゾルディック家のイルミに、ゼノとシルバを雇った十老頭の暗殺を依頼していたクロロは、イルミの任務遂行まで時間稼ぎをすれば実質勝ち(ゼノとシルバは依頼人がいなくなった場合、仕事はしないため)。

ゼノとシルバはクロロを本気で殺す気ではいましたが、クロロの能力が未知数である以上迂闊に攻め込めない状態。結局勝負はつきませんでした。

 

しかし、戦いのテンポと躍動感、そしてまだまだ強さの底を見せないクロロとゼノとシルバの余韻が後を引くバトルです。

決着つかないのに面白いバトルなんて、他の漫画でもかなり少ないと思います。

関連記事:【ハンターハンター】クロロとゼノはどちらが強いか考察してみた!

クロロVSゼノ・シルバの戦いが読めるのはコミックス11巻!

 

5.ゴン・キルア・ビスケらVSレイザー

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(引用:HUNTER×HUNTER 17巻25P/冨樫義博)

グリードアイランド内で行われたレイザーとのドッジボールバトルです。

直接命を取り合うものではありませんでしたが、レイザーのボールはオーラでガードしなければ即死級の威力を誇っていました。

 

グリードアイランドでビスケから修行をつけてもらったゴンとキルアの成長が見られる戦いです。超強いレイザーでもゴンのオーラ量は「怪物」と評するほどでしたので、ゴンの潜在能力の高さもうかがえる一戦となりました。

 

実はレイザーはゴンを本気で殺すつもりというよりは、ゴンの成長を促すために父であるジンの言いつけで戦っていただけでした。

その上でレイザーもゴンの力を認め、本当にスポーツの試合をした後のようにスッキリと終われる勝負だったのもいいところです。

関連記事:【ハンターハンター】グリードアイランドはレイザーのような死刑囚を閉じ込めておく牢獄でもある?

 

この時にゴンの味方をしてくれたヒソカさんはめちゃくちゃ頼りになるんですよね。でも、ここがヒソカさんのピークだったかもしれません……

ゴン・キルア・ビスケらVSレイザーの戦いが読めるのはコミックス16〜17巻!

 

6.ゴンVSゲンスルー

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(引用:HUNTER×HUNTER 18巻8P/冨樫義博)

グリードアイランド編の最大の敵・ゲンスルーとゴンの戦いです。だいぶゴンの戦いが多くなっちゃいましたね。でも相方のキルアはこの時まではいつも冷静で(イルミの針が頭に刺さっていたこともあり)、自分が確実に勝てる勝負以外は避けていました。一方でゴンは実力差のある相手でも果敢に挑んでいく性格をしていたので、燃えるバトルシーンが多いんですよね。

 

師匠のビスケからしても、真っ向から挑めばまず間違いなくゴンが負けるであろう強さを誇るゲンスルー。実際にゴンは片腕を吹きとばされ、喉を潰されるほどの大怪我を負ってしまいましました。

それでもゲンスルーに挑む姿は、やはり今までのゴンです。ハンゾーの時のような勝負をあきらめない気持ちは健在でした。

 

もちろんゴンが普通に戦ったところで勝てなかったので、最終的にはあらかじめ考えてあった罠にはめてゲンスルーを倒すわけですが、初めてゴンの「ジャンケングー」で勝負を決めた戦いでもあります。

 

ゲンスルーも自らを「いかれている」と評するほどクレイジーなキャラでしたが、自分の腕を犠牲にしてでもゲンスルーに一発かまそうとするゴンはさらにクレイジーでした。この辺りからゴンのヤバさが滲み出てきて気がします。

関連記事:【ハンターハンター】ビスケがゲンスルーと戦っていれば余裕で勝てたんじゃない?

ゴンVSゲンスルーの戦いが読めるのはコミックス18巻!

 

7.キルアVSオロソ兄妹

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(引用:HUNTER×HUNTER 23巻74P/冨樫義博)

キメラ=アントたちを多数始末し続けていたキルアでしたが、その中で非常に厄介な敵・オロソ兄妹と戦うことになりました。

 

オロソ兄妹は、妹が具現化したバッジを敵に取り付けることで、兄がダーツをすると、ボードにダーツが刺さった場所と連動して敵の体にダツという魚が刺さる「死亡遊戯(ダツDEダーツ)」という能力を使ってきました。ダツは体に刺さる瞬間まで見えないので、回避はほぼ不可能な能力です。

 

キルアは能力の正体がダーツに関係しているとすぐに気が付きましたが、能力を止められず、体のあらゆるところにダツが突き刺さってしまいました。

そんな状況下でもダーツの経験から導き出した攻略法と、電気に変化させたオーラによる超反応で「死亡遊戯(ダツDEダーツ)」を打ち破り、オロソ兄妹に勝利しました。

 

キルアが戦闘で追い詰められたのはオロソ兄妹くらいではないでしょうか。

それくらいキルアの勝負はキルアが一方的に勝つものが多いです。

その中で追い込まれたキルアの底力と経験を用いた冷戦な判断が見られた一戦だったと思います。

キルアVSオロソ兄妹の戦いが読めるのはコミックス23巻!

8.ネテロVSメルエム

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(引用:HUNTER×HUNTER 28巻32P/冨樫義博)

この戦いは現状、ハンターハンター世界の頂上決戦と言えますね。クロロVSゼノ・シルバ以上の戦いとなりました。

人間の代表として、何より個として戦いに挑むネテロと、キメラ=アントの王として、種族において最強の存在として戦いに挑むメルエム。互いに背負うものがぶつかり合っていました。

 

「百式観音」で攻撃を続けるネテロの一方で、コムギとの軍儀で相手の「呼吸」をつかむことを学んだメルエムはネテロの癖を見抜き、「百式観音」の突破を目指しました。

過去には最強の念能力者であったネテロでしたが、衰えた現在ではメルエムの方が圧倒的に有利。そんな状況下でネテロは善戦はしましたが、念での戦いでメルエムを撃破することまではできませんでした。

 

ネテロとメルエムの激しいバトルももちろん見所なのですが、ネテロが最後に使った爆弾「貧者の薔薇(ミニチュアローズ)」の捉え方がこの勝負の面白いところなんですよね。

「個」としての戦いではキメラ=アントの王に勝てなかったネテロですが、薔薇という「科学力=人類の力」があれば蟻の駆除なんて容易いのだと見せつけているかのうようでした。

 

キメラ=アントも所詮は蟻。人間の総力をかけた力があれば仮に蟻として最強になることが約束されているメルエムでも、子供が蟻を踏み潰すかのように葬れるのだと示していたと思います。

ネテロが薔薇を使ったことで「人類VS蟻」という勝負に転換したと思います。まぁ普通に考えて蟻が人間に勝つのは厳しいですよね。

関連記事:【ハンターハンター】ネテロはほぼ一人でキメラアントを殲滅するつもりだったのか?

ネテロVSメルエムの戦いが読めるのはコミックス28巻!

 

9.ゴンさんVSピトー

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(引用:HUNTER×HUNTER 29巻114P/冨樫義博)

ゴンにとって、自分がハンターを目指すきっかけとなった人物がカイトでしたが、そのカイトはピトーによって殺害され、人形として利用されてしまいました。

カイトの仇としてピトーを敵対視していたゴン。

最終的にピトーにカイトの蘇生を要求しましたが、ピトーの能力では不可能でした。

 

ありとあらゆる感情に支配されたゴンは、すべての念能力を投げ出し、ピトーを倒せる年齢まで自らを成長させ、ゴンさんとなりました。

ゴンさんの異次元すぎるルックスから、ややネタにされることも多いゴンさんとピトーの戦いですが、全てを犠牲にカイトの仇を討とうとしたゴンの覚悟と、それまであらゆるキャラから示唆されていたゴンのヤバさが現れた超印象的なシーンなのです。

 

ピトーもメルエムのために最後まで尽くそうとしましたが、ゴンの潜在能力の前には敗れてしまいました。ピトーは冷酷なまでに多くの人間を殺害してきたと思われますが、ピトーの一途さも心にきます。

 

ゴンの潜在能力はウィングやビスケ、ナックル、モラウも恐れを抱くほど評価していましたが、その正体がゴンさんだったわけですね。

護衛軍を真っ向から倒すのはネテロでも難しいことだったわけですから、そりゃビビります。

ゴンVSピトーの戦いが読めるのはコミックス29巻!

 

10.ヒソカVSクロロ

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(引用:HUNTER×HUNTER 34巻11P/冨樫義博)

ついにヒソカ(と多くの読者たち)が待ち望んでいたクロロとのバトルが天空闘技場にて実現されました。

おそらく同格くらいの強さであろうと思われてきたヒソカとクロロでしたが、蓋を開けてみると・・・ヒソカの完敗という結果になってしまいました。

 

それもそのはずで、クロロは団員たちの能力に加え、ヒソカを打倒するために必要となる能力を盗みまくり、ヒソカ対策をガチガチに固めた上で勝負に臨んでましたので。

一方でヒソカはこれといってクロロの対策などはしていなかった様子。

まるでテスト前に勉強した子としてなかった子の点数差くらいの実力差がついてしまいました。

 

とにかくこのバトルは、これまでのハンターハンターの中でも最も複雑で難解な戦いです。クロロが複数の能力を切り替えながら使い、しかもヒソカにどの能力を使っているか悟られないように言葉によるミスリードもたくさん敷き詰めていました。

読み手としてもクロロの作戦にヒソカ同様踊らされてしまい、何度読んでもいまいち理解できない部分があるほどです。

 

ゼノとシルバという実力者2人相手に、手を抜きながら戦っていたクロロと、自他共に認めるほどの戦闘狂であるヒソカとの戦いともなれば、割と真っ向勝負になるかと思いきや、クロロは身を隠しながら、能力で集団戦をヒソカに仕掛けるような戦いとなっていました。

それでも面白い展開だったとは思うのですが、読者的にはクロロとヒソカのガチタイマンが見たかったという人も多いのではないでしょうか?

関連記事:【ハンターハンター】クロロの素晴らしい体術について紹介する!

ヒソカVSクロロの戦いが読めるのはハンターハンター34巻!

 

やっぱりハンターハンターのバトルは面白い

ということで、ハンターハンターの熱く燃えるかっこいいバトルシーンを10個紹介しました。

正直なことを言うと、もっと紹介したいバトルはあるのです。まだあるのですが、今回は話の大筋に絡み、かつメインキャラクターたちのバトルに限って紹介しました。

 

ただ私としても、ハンターハンターの冨樫先生は、サブキャラクターの描写がとても上手だということはわかっています。今回挙げたバトル以外でもかっこいいバトルはたくさんあります。

 

このほかのバトルについては改めて取り上げたいと思います。「10選」と銘打っておきながら全部のバトルシーンを取り上げてしまいそうです。が、それくらいハンターハンターのバトルはかっこいいものばかりなのです!

【ハンターハンター】ゼノの暗殺の方針とキルア、イルミの暗殺の方針が異なるのはなぜか?

暗殺一家・ゾルディック家。人を殺すことを生業とし、同業者たちからも恐れられる超一流の殺し屋家族です。皆、異常なほどの冷静さでターゲットを確実に暗殺します。

 

家族全員が暗殺術を心得、暗殺を仕事としているということは共通しているのですが(キルアは足を洗っています)、その手段はだいぶ異なります。

ゾルディック家は親やそのまた親から暗殺に対する方針も教わっていると思うのですが、二極化しています。

 

初期のキルアやイルミは、ターゲットとは無関係な人間もバンバン殺しまくっていました。

一方で祖父にあたるゼノは、自分の技で無関係のコムギに致命傷を負わせてしまった際にめちゃくちゃ凹んでいました。方針にだいぶ差がありますね。

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(引用:HUNTER×HUNTER 26巻161P/冨樫義博)

このことから、ゼノはキルアやイルミの暗殺指導に携わってないと考えられます。が、この場合さらに問題点として、ゼノはシルバに暗殺指導をしてきたはずなのに、シルバの息子たちはゼノの方針を受け継いでいないということが発生してしまいます。

 

なぜこのような「暗殺方針のねじれ」が生まれてしまっているのか?考察してみました。

シルバなりの反抗?

キルアはイルミの発言から、シルバとイルミに暗殺の教育をされてきたことが明らかになっています。やはり親や兄から暗殺のいろはを教えられるみたいです。

となると、イルミの上の兄はいないので、イルミに暗殺の指導を施していたのはシルバと考えるのが自然です。

 

そのシルバも親に教わってきているはずですので、ゼノの教育を少なからず受けているはず(シルバが長男とも限らないので、他に兄がいて、シルバを教えていた可能性もあります)。

しかし、そんなシルバの教育を受けてきたであろうイルミは、ゼノとは真逆で、無関係の人間を「針人間」として操作し、廃人状態にして利用するような暗殺手法を取っています。関係ない人間も殺しまくりです。

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(引用:HUNTER×HUNTER 31巻161P/冨樫義博)

ということは・・・ゼノとイルミの間に挟まっているシルバによってゼノの方針が捻じ曲げられ、イルミに教えられていた可能性が高いです。

 

これはおそらく「シルバなりのゼノへの反抗」ではないでしょうか。

実はシルバはゼノのやり方に賛同しておらず、「無関係の人間でも何でも巻き込みまくっていいからターゲットを始末を優先すべき」という考え方だったのかもしれません。それを息子たちに教え込んだと。

 

そういえばシルバは、キメラ=アント編でヂートゥを圧殺してましたが、ゼノとシルバがネテロから頼まれたのは護衛軍と王の分断だけで(何ならシルバはゼノに付き添っただけだった可能性もあり)、師団長の始末は任務外でした(王と護衛軍の分断が済んだゼノが早々に帰宅しようとしていたため)。

でもシルバはターゲットではないヂートゥを殺していましたね。

よく考えると、ゼノとシルバの考え方も微妙に違っている気がしないでもないです(ゼノはシルバがヂートゥを殺したのは黙認してましたが。無関係な人間を殺めたくないゼノでしたが、ヂートゥは人間ではないのでOKだったのでしょう)。

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キキョウの教育が影響?

ゾルディック家の暗殺教育には、キルアたちの母であるキキョウも携わっていたようでした。

キルアの暗殺者としての在り方にかなり口出ししていたあたりもその証拠と言えそうです。

シルバが仕事でいない時はキキョウが子供達の修行をつけていたのかもしれません。

 

先ほどは、シルバがゼノと異なる暗殺の考え方を子供達に教え込んだ可能性を示唆しました。が、シルバは少なからずゼノの教育を受けているので、やはり快楽殺人的に無関係の人間を殺したりはしないと思います。

 

ただ、キキョウはわかりません。キキョウは自分を刺したキルアに対して「立派になった」と感じるなど、だいぶ一般的な価値観とはずれた考え方をしていましたので・・・

 

キキョウの教育は、「他人のことなんか気にせず、邪魔ならば殺せ!」的な方針なのかも。

執事のツボネの話では、イルミはキキョウに似ているそうなので、これが殺しに対する考え方のことを指していたと考えれば、イルミはキキョウに似た考え方をしており、そのイルミがキルアを指導したことでキルアもその考え方を受け継いでしまったのではないでしょうか。

 

キルアの頭にはずっとイルミの念の針が刺さっていましたので、より強くイルミの思考に影響されることになったのでしょう。

キルアはもともとゼノの考え方に近い子供で、何ならゼノ以上に無駄な殺しをしたくないと考える子だったのかもしれません。

 

針なんか使わずに育っていれば、キルアもこんなことしない子になったかもしれないのに・・・

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(引用:HUNTER×HUNTER 2巻118P/冨樫義博)

 

 

息子らは親の見てないところで●っている?

実はゼノもシルバもキキョウも、孫子たちには「無関係な人間を巻き込んでまで仕事を達成しても一人前とは言えない」というような教育をしてきたかもしれません。

しかし子供達は若い盛りの時代を生きています。そんな中で、並大抵の人間ならば何人でも命を取れるほどの力を持ってみてください。余計なことに使ってしまってもおかしくはない気がします。残酷ですけどね。

 

でも祖父や親たちの教育方針がある以上、親たちの前で無関係な殺生をすればひどく怒られるでしょうし、厳しい罰を受けることになるかもしれません。

たぶんむち打ちの刑でしょうね。

 

だから子供達は、ゼノやシルバの前では仕事でしか人を殺さない風を装い、親たちの監視がなくなった時に殺しをしていたのかも。

まるで子供が親の目を盗んでアダルティな本を読みあさるかのように・・・思春期は誰もが通る道です。

 

キルアたちはそんな時期なのかもしれません。現に作中ではシルバやゼノの前で余計な殺しはしてませんからね。

結論:息子は言うことを聞かんものじゃ

作中に答えはないので、これは個人的な意見になりますが、私は最後のキルアやイルミはゼノ、シルバらの目を盗んで殺しをしていただけなのではないかなと思います。

ゾルディック家全体の方針としては「余計な殺生はしない」としていますが、キルアらはそれを密かに破ってしまっていると。

 

ゾルディック家の面々は、全員が暗殺者ということを除けば実はごく普通の(超お金持ちな)家族なんですよね。

お父さんお母さんが子供達に教育を施したり、おじいちゃんが孫を甘やかしたり、兄弟同士で仲が良かったり、時には喧嘩したりと、暗殺絡みがなければごく普通の家庭です。

 

ゾルディック家の行動原理は実はごく普通なものと考えると、そこらの子供と同じように「親に隠れて悪さをする」という行動をキルアたちが取っていたと考えるのが一番しっくりくる気がします。

 

キルアたちの暗殺に対する考え方がゼノと異なるのは、ゼノが指導に携わっていなかったり、シルバやキキョウの教え方といいよりは子供達が自然に迎えた思春期によるものだと思います。キルアはすっかり考えを改めてますし。

 

ただ、この思春期をこじらせすぎてしまった結果がイルミでしょう。

もういい大人だというのに、無関係な人間巻き込みまくりですし、無関係な人間を巻き込む能力にしちゃってますし。

イルミはさしずめ「中二病を患いすぎてしまったお兄ちゃん」みたいな感じでしょうかね。私もそんな感じです。イルミと同年代ですが、毎日ハンターハンターの記事を書く中二病です。

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【ハンターハンター】『オーラ別ブロガー分析』を考えてみた!

 

今回は、ハンターハンターに関する記事ですが、いつもと少し異なり、私のようなブロガー向けの記事になります。

作中でヒソカが、その人の性格からオーラの得意系統を割り出す「オーラ別性格分析」を行っていましたね。ただ、この分析はヒソカの独断と偏見によるものであり、血液型性格診断くらい信ぴょう性に欠ます。が、作中に登場する念能力者は、大体ヒソカの分析に則った性格と得意系統をしています。

 

今回は、私の独断と偏見ではありますが、ブログの書き方などからそのブロガーのオーラの得意系統を割り出す

オーラ別ブロガー分析

をやってみたいと思います。

本当に偏見混じりなので、娯楽と思って参考までに。

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(引用:HUNTER×HUNTER 7巻155P/冨樫義博)

 

 

 

強化系ブロガー:更新更新&更新!

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(引用:HUNTER×HUNTER 19巻129P/冨樫義博)

オーラで肉体を強化し、とにかくゴリ押しの肉弾戦を得意とする能力者の多い強化系。主人公のゴンや幻影旅団のウボォーギンなどが代表的ですね。

そんな強化系に当てはまるブロガーのタイプは「多更新」をしているブロガーです。毎日、あるいは1日に複数回記事を更新するブロガーは、物理攻撃でゴリ押しな強化系ブロガーと言えると思います。2〜3日に1回とかのペースでも十分多更新と言えるかも。

記事を更新するというのはブロガーとしてはごく基本的な行動で、多かれ少なかれ誰でも行います。ただその基本を突き詰めまくった他更新ブロガーは、「必殺技がなくても念の基本技術が必殺技に相当する」強化系そのものでしょう。

 

 

変化系ブロガー:小説などのフィクションが得意!

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(引用:HUNTER×HUNTER 29巻48P/冨樫義博)

変化系の性格は「気まぐれで嘘つき」です。飄々としていて、つかみどころがないキャラが多いです。キルアやヒソカはその典型ですね。かなりの嘘つきです。

「嘘」と言うと語弊がありますが、「フィクション」「非現実」などと言うと、丁度「フィクションの記事」を書いているブロガーが該当すると思います。小説や詩などを書いている方ですね。

嘘か本当かわからない、それでいて神秘的かつ魅力的。摩訶不思議な威力を持つ変化系ブロガーです。文学的なセンスも問われ、険しい道のりを歩むことになりそうですが、もしかしたらブログが本になるなんてこともあるかも・・・?

 

 

具現化系ブロガー:実体験が面白い!

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(引用:HUNTER×HUNTER 33巻148P/冨樫義博)

具現化系はありとあらゆる物(架空の物でも可)を実態化させる能力者です。クラピカや幻影旅団のシズクが代表的ですね。

基本的には目に見えないし、その場に存在しない物を実体化させるのが具現化系です。それはまさに、「実体験」という、「確かに起きた事だけど今は存在していない事象」をブログに文字や写真、絵として具現化している、実体験を記事にするブロガーが当てはまると思います。

記事をブログとしてだけではなく、ある意味一つの作品として作り上げている感じですね。非常にクオリティの高い記事をあげる方も多いです。

一個人であるブロガーの出来事ですが、それが多くの人に読まれ支持されるにはかなりのセンスが要されると思います。が、自分のファンもたくさん付く可能性のある系統のブロガーです。

 

 

操作系ブロガー:レビューで購買意欲マシマシ!

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(引用:HUNTER×HUNTER 11巻87P/冨樫義博)

条件を満たして、他人の思考や行動をすべて操ってしまう操作系。イルミやシャルナークなどの能力は操作系の典型とも言えるでしょう。

この操作系に当てはまるブロガーは、レビュー記事を多く投稿しているブロガーだと思います。商品の魅力を伝え、実体験を交えて説得力をさらに増し、購買にまで誘導する様はまさに操作系念能力者そのもの。

操作系ブロガーになりたいと願う方は多いはず。しかし発動条件が難しく、購買まで読み手を操作しきれず苦戦しているブロガーも多いです。具現化系ブロガー同様、厳しいものの、魅力的でもある系統です。

 

 

 

放出系ブロガー:心が叫びたがってるんだ。

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(引用:HUNTER×HUNTER 31巻104P/冨樫義博)

放出系は、オーラを弾丸のように飛ばしたり、手元から離した状態でオーラを維持したりすることに長けた系統です。レオリオやフランクリンが代表的です。

オーラを放出する様は、まさに心の猛りを、胸の内を、包み隠さず記事にしているブロガーのようです。まさに「心が叫びたがってるんだ。」

記事の内容が極端になりがちで、時々炎上してしまうこともあるけれど、ブログは個人の意見を放出する場!放出系ブロガーのやり方は何も間違っていない!

批判を恐れて本音を書けなくなるブロガーも多い中で、放出系ブロガーは自分の素直な本音を発信する事のできる勇気あるブロガーとも言えます。

 

 

特質系:俺だけの世界だ!

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(引用:HUNTER×HUNTER 34巻23P/冨樫義博)

特質系には明確な定義がなく、上記5系統のどれにも当てはまらないものは全て特質系と分類されます。やはり念能力の中でも異形で前例のない能力が多く、クロロやピトーなどはかなり特異な能力を使っていました。

特質系ブロガーも、これまでに紹介してきたブロガーのどれにも該当しないブロガーを指すということにしましょう。特質系ブロガーにとってブログは「俺だけの世界だ!」と言える特殊な空間。誰とも似つかわしくない様子は特質系の個人主義とも当てはまります。

特質系ブロガーは周りに似たブロガーがいないので、うまくいけば、特定のジャンルでオンリーワンの存在として広く認識されることになるかもしれません。

ただ、特質系ブロガーはかなり生まれ持った何かに依存すると思うので、なろうと思ってなれるものでもないのは確かです。

 

 

 

ということで、これが私の考えた「オーラ別ブロガー分析」です。あなたはブロガーとして、どの系統に当てはまったでしょうか?

ちなみに私のブロガー系統は

変化系寄りの強化系

です。

毎日1記事は更新、多い日は3記事の更新をしており、おそらくこれは多更新の部類に入ると思います。さらにこんな感じでフィクション記事、作り話もブログに更新しています。

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こんな私の系統は変化系よりの強化系ブロガーと言えるでしょう。

どれか一つの系統だけというのはあまりないと思います。いろんな記事が集まって1つのブログを構成していますので、複数の系統にまたがるのではないでしょうか。

中には全ての系統を網羅している人もいるかもしれません。

 

ちなみにブログ記事の傾向として、これも偏見ですが、

強化放出具現化=雑記ブログ

変化操作特質=特化ブログ

というイメージがあります。もちろんこの限りではないですが、なんとなくこんな感じです。

 

今回はいつもと違う感じの記事になりましたが、単発の企画ということで、次回以降はまた漫画考察など中心に記事を書いていきます!

それでは〜!

 

【ハンターハンター】第2王子・カミーラが他の王子を殺せる気満々なのは何故?

今回はあまり触れてこなかったカキン帝国の王子を取り上げたいと思います。

王子と言っても女性ですけどね。それは誰かというと第2王子・カミーラです。2番目に生まれた王子です。

女性なのに王子と呼ばれているのは、男女による後継者の順位差がないことを証明するため、性別に関係なく、一様に正室子たちは王子と呼ばれます。

 

このカミーラなのですが、

異常なほどに他の王子を殺せる気満々なのです!

どうしてそれほどまでに自信があるのかを考察してみようと思います。

第2王子・カミーラとは?

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(引用:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ32号/冨樫義博)

長い髪を束ねた強気な女性です。第2王妃・ドゥアズルの娘にあたります。

王位継承戦にあたっての意気込みは、それはもうやる気全開かつ、他の王子たちを殺すつもりでいます。

考え方の方向性としては、非道な第4王子ツェリードニヒとそれほど変わりないと思います。

 

カミーラに取り憑いた念獣は、なんというんでしょうか、こう・・・いろんなブツが数多く付着した、とりあえず気持ちの悪い姿をしています。

カミーラの念獣は現時点で動きを見せておりませんので、能力などは不明です。

ただ強気なだけ?

カミーラは、第1王子・ベンジャミンにも超強気な姿勢を取っていました。その発言は完全に宣戦布告と言えます。

クラピカができる限り他の王子との抗争を避けようとしている一方で、カミーラはかなり強硬姿勢に出ています。王子の立場と護衛の立場とでは考え方は異なりますけどね。

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(引用:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ32号/冨樫義博)

カミーラはまず、目障りなベンジャミンと、ついでに実の弟である第9王子・ハルケンブルグも殺すつもりでいるようです。

 

クラピカの船内放送で王子たちに取り憑いた念獣の存在は知っているはずですが、その念獣たちの能力はわからないという状態では、普通は手を出さずに情報収集を図ろうとするはず。第3王子のチョウライや第5王子のツェベッパのように。

しかし、カミーラはお構い無しに攻めようとしています。

何か理由があるのかもしれませんが・・・ただ単に強気な性格が出ているだけとも考えられます。

メタ的な話になりますが、カミーラのように場の空気を考えずに行動を起こそうとするキャラクターがいないと、話が前に進まないんですよね。

各キャラクター全員が論理的に考えてしまうと、今の船内の状態では「動かずに身の守りを固め、情報収集を図る」のが得策です。それを全キャラが行ってしまうと、話が進みません。

 

論理性とかそういうの度外視で、感情的に行動するキャラは必要です。

その役割にカミーラが該当するのだとしたら、カミーラが他の王子たちを殺す気満々なのは、その性格が故で、深い理由はないのかもしません。

護衛に強力な念能力者がいる?

上位の王子たちは皆、警備を私設兵に任せています(その中に自分の母より上位の王妃のスパイも紛れ込んでいますが)。

私設兵たちは基本的に王子に従順であるため(例外もいますが)、裏切る心配はありません。カミーラにも、信頼の置ける私設兵がいるはずです。

 

その中に念能力者がいて、そいつがかなり強力な念を使えることも可能性としてありますね。手足のように使える私設兵が強力な念能力者だとすれば、カミーラが強気に出るのにも納得がいきます。

念能力者であり(カミーラが知っているかどうかは不明)、私設兵も念能力者のベンジャミンに反抗してましたからね。格下の王子たちにオラつくのとは訳が違います。

 

まだ明らかになっていませんが、カミーラの部下にも要注意人物がいるかもしれません。

第2王妃ですので、それなりの人材を集める財力はあると思います。カミーラのファッションも派手で、高級そうですからね。

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カミーラ自身が念能力者?

自信とは、自分のことを信じることです。他人の力を信じることを自信とは言いません。やはりカミーラの自信は、カミーラ本人に相応の力があるからこそ生まれてくるものだと思います。となるとカミーラが念能力者説もありえますね。

 

クラピカの船内放送を聞いて念の存在を知り、焦る王子が多い中でカミーラは特に焦りを見せていません。

この理由として考えられるのは「カミーラが念を知っている念能力者だから」ということも当てはまります。

 

さらにカミーラとドゥアズルとの会話で、ドゥアズルは「貴方なら私などの力を借りなくても(第9王子・ハルケンブルグの殺害を)やり遂げることは容易でしょ?」と言っています。

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(引用:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ35号/冨樫義博)

ドゥアズルの言う「貴方ならやり遂げられる」の意味が、カミーラの私設兵を使えば余裕でしょ?ということなのか、カミーラの念能力(あるいは念でなくても暗殺や戦闘技術)を使えば余裕でしょ?ということなのかは判断できません。が、これだけ信頼を寄せているということはカミーラ本人の、文字通りの「力=念能力」に対する期待ではないでしょうか。

 

このように考えるとカミーラが念能力者である可能性も否定しきれません。

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カミーラじゃ強力な念能力と部下を持っている?

カミーラが乗船前から念能力者でなかったとしても、念獣がついたことで半能力者みたいにはなってますからね、念獣による何かしらの能力でそのうち行動には出てくるはずです。

 

「他の王子には自ら進んで死んでほしい」と思っていることから、カミーラが願うなどの条件を満たせば相手が自ら自決を図るような操作系に近い能力でしょうかね?

でも願っただけで殺せるなんて、デスノートよりよっぽど凶悪な能力ですね。

もっと複雑な条件があるかもしれません。

 

個人的にはカミーラは今の所「ただ強気なだけ」だと思うのですが・・・母親のドゥアズルのカミーラに対する期待というか、その力に対する認識を考えると、念を使える可能性も否めないんですよね。

まぁ強気なのはカミーラに限ったことではなく、他の王子、特に上位の王子たちについては全員王になるき満々ですからね。

ただカミーラの態度が目立っているだけとも取れるので、カミーラの自信は自然なものかもしれません。

 

冨樫先生のこれまでの傾向を考えると、こういう強気な女性キャラは比較的優遇されてきてる気がします。

キメラ=アントのヒナとか、ハンター試験編のメンチとか。

カミーラもこの系統にあるキャラだと考えると、早々に殺される可能性はない気がします。

となると後半まで生き残れている理由づけとして、カミーラは念能力を使える設定にしておいた方が良い気もするんですよね。

 

う〜ん、迷いますが、「カミーラは元から強気な性格だし念も使える(しかも護衛の中にも念能力もいる)」で、とりあえす辻褄は合いそうですね。「強気」なのと「念が使える」ことは矛盾しませんし、ツェリードニヒなど下位の王子の部下にも念能力者がいることを考えても、「強気」「念を使える」「念を使える部下がいる」という全てを、カミーラが兼ね備えていても不思議ではないです。

関連記事:【ハンターハンター】テータはツェリードニヒの念習得を防げるのか? - 私の名前はジロギン。

カミーラはかなり美人なので個人的に動向が気になる王子の一人です。

 

【ハンターハンター】幻影旅団の活動目的は一体何なのか?

今回は私の大好きな「幻影旅団」に関する記事を書いていこうと思います。

幻影旅団はハンターハンターの作中でもことあるごとにストーリーの根幹部分に関わることが多かったです。が、実はまだまだ謎の多い集団でもあります。

 

昨日はこんな記事を書きました。

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暗黒大陸へ向かうブラックホエール1号内に姿を現した団長のクロロ。

旅団はカキン帝国の王子たちが持ち運んでいる宝を狙っていたようですが、ヒソカに邪魔されてだいぶ計画は狂っていると思われます。

 

それでもクロロはしっかりと船に乗り、王子たちのお宝を狙っていると見えます。が、まだその目的ははっきりとしていません。

 

そもそも、

幻影旅団って何を目的として活動しているのか?

についてもまだわかっていないのです。

仲間を失って、落胆と怒りに苛まれながらもクロロや旅団メンバーが盗賊行為を続ける理由は何なのでしょうか?考察していこうと思います。

盗むことに意義がある?

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(引用:HUNTER×HUNTER 8巻155P/冨樫義博)

幻影旅団がこれまでに狙ってきたお宝といえば、クルタ族の持つ「緋の目」だったり、先述の通り厳重な見張りが敷かれているであろうカキンのお宝だったり、世界中のマフィアが集めるオークションの出展品だったり、入手困難かつクリアも難しい分、クリア報酬として珍しい能力を持ったカードが手に入るグリードアイランドだったりと、盗む難易度の非常に高いものばかりでした。

 

旅団はこういった、まず誰も盗まないであろうものを盗むことにこそ意義を感じ、行動目的としている可能性があります。

ルパン三世なんかもこの考えに近い部分がありそうですよね。

 

その理由の一つに、クロロはお宝を手に入れても、ひとしきり愛でた後に売り払ってしまうとありましたので、お宝そのものが持つ価値にはそれほど執着してないように思えるという事があります。

どちらかというと、「困難な盗みを行った結果手に入れたからこそ感じる価値」を重視しているかのようです。

貴重な品だったら換金せず、持っていた方がいいはず。

 

幻影旅団の存在は、ハンターと近しくも遠い存在だと思います。

目的のものを手に入れることは同じでも、やり方が異なります。

旅団は法を破りますが、ハンターは法を遵守します。

だからこそクロロは「やり方」にこそこだわっており、手に入れた宝ではなく、手に入れるまでの過程にこそ価値を感じているような気がします(実はそれもハンターと同じなんですけどね)。ハンターのアンチテーゼとして幻影旅団がいる気がします。

 

といっても、旅団の盗みは一切痕跡を残さない華麗な窃盗というよりは、正面から攻撃して圧倒していく感じですね。

盗みの技というより「強さ」を示すような盗みを働いています。やや虚栄心に近いものも感じます。

 

流星街という、世の中から外れた地域で生まれ育った者の多い旅団ですから、自分たちの存在を世に示すために、強さでもって盗みを働くこと、それ自体を目的としているのかも知れません。

 

単純に欲しいものを盗むだけ?

深く考えると先述のような感じになるのですが、もっと簡単に、クロロがお宝を売ってしまうのは「飽きてしまったから」と考えると、幻影旅団はただクロロがその時欲しいものを盗んでいるだけの集団をいう考え方もできますね。

 

クロロの回想で、旅団メンバーの子供時代を描いたシーンがありましたが、その時にクロロは「始めは、ただ欲しかった」と語っています。

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(引用:HUNTER×HUNTER 11巻178P/冨樫義博)

最初のうちは純粋に珍しいものや、貴重なものを欲しくて盗みをやっていたのだと思います。本当に友達同士で悪さをするかのように。

 

ただ、「始めは」という前置きが付いていることから「今は」ただ欲しいものを盗んでいるだけではないのだと思います。

やはり何らかの理由があっての幻影旅団の盗賊行為なのでしょう。

結成当初はただ欲しいものを盗っていただけでしたが、今は別の目的があるのだと思います。

 

明確に欲しいものがある?

クロロ、または幻影旅団全員の意見として欲しいものがあり、それを手に入れるための最強の部隊を結成するべく旅団は活動している可能性があります。

現行の団員を倒した人間は入団の資格が与えられる点も、それだけ強く優秀な存在を集めようとしているからとも考えられますよね。

 

その欲しいものが、人間界にあるのか、暗黒大陸にあるのかはわかりません。

ただ、幻影旅団が盗みを続けた果てには、最後に手に入れたい欲しいもがあるはずです。

その欲しいものとは何か?

私は「幸せ」だと思うのです。このあと説明していきます。

流星街への支援

幻影旅団が活動する根本にある理由はこれだと思うんですよね。流星街への支援です。

明確にはなっていませんが、幻影旅団の活動の一つに、ヒソカの話では「慈善活動」が含まれています。

これは作中にあった、流星街に侵入したキメラ=アントの駆除など、流星街に対しての慈善活動ではないかと思うのです。

旅団メンバーはもともと流星街出身者で結成されていましたから。

 

またクロロがお宝を盗んだ後に、お金に変えている点も見逃せません。

クロロにはせっかく盗んだ宝をお金に変えてしまう理由があるはずです。もちろんお宝はお金にしなきゃ価値があっても所詮飾り物にすぎませんが、幻影旅団が盗んだ物を売ったお金を流星街への支援として渡している可能性も考えられますよね。

ある程度は幻影旅団の活動資金に使われるでしょうけど。

 

さらに、幻影旅団の鉄の掟として「生かすのは蜘蛛」と団員全員が認識し、何よりも集団として長生きすることを意識しています。

この理由としては幻影旅団が活動し続けることにこそ意義があるためですよね。ということは幻影旅団が活動し続けなければ、悪影響を受けてしまう何か別のものがあるとも考えられます。

 

幻影旅団と繋がりがあるものといえば流星街くらいなものです。

幻影旅団が盗んだ宝を売って得たお金を、流星街に流すことで、流星街の人間たちの生活が豊かになっているのではないでしょうか?

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(引用:HUNTER×HUNTER 11巻170〜171P/冨樫義博)

クロロの「始めは、ただ欲しかった」というセリフや、流星街の生活環境からも、旅団メンバーは幼い頃からかなりの貧困生活を送ってきたのではないでしょうか?

友達が餓死ししてしまうようなこともあったかもしれません。

そんな流星街の状況を変えるべく旅団はお金を集め、流星街の人々を支援し、「幸せ」を手に入れて欲しいと願い活動しているのかも。

自分達の幸せは故郷の人たちの幸せと考え、それを手に入れるために盗賊行為をしているのではないでしょうか。ふるさと納税みたいな?

 

マフィアを攻撃し、流星街とマフィアの関係を捻れさてしまいかねなかった旅団が、キメラアント討伐時に流星街に帰った時にすんなり入国できていたことを考えると、流星街は幻影旅団に頭が上がらないのかもしれませんね。

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(引用:HUNTER×HUNTER 22巻13P/冨樫義博)

関連記事:【ハンターハンター】幻影旅団と流星街とマフィアとの関係性の謎について考えてみた! - 私の名前はジロギン。

 

流星街出身ではないメンバーの目的は?

幻影旅団のメンバーには流星街出身ではないと思われる者もいます。

おそらく途中から参戦したヒソカ、シズク、コルトピ、ボノレノフ、カルトなどは流星街出身ではないかもしれません。

そのメンバーたちにとって、もし旅団の活動の目的が流星街の支援だとしたら、自分とは全く関係のないことに付き合わされていることになりますね。

ボノレノフは開発によって住処を追われたギュドンドンド族の末裔ですから、もともとは流星街にいたわけではなさそうです。

もしかしたら住処がなくなったため、途中から流星街にやってきていた可能性はありますが。

関連記事:【ハンターハンター】ボノレノフの蜘蛛の刺青は体のどこに彫られているのか?まさか・・・ - 私の名前はジロギン。

 

ただ、彼らも眉ひとつ動かさずに人の命を奪っていることを考えると、入団前から犯罪行為を繰り返してきた人物だった可能性は否めません。

ある意味旅団のような犯罪者集団の中にいた方が自分の身を守りやすいので、その代わりとして活動にも付き合っている、と考えることもできます。

 

ただ、旅団を私的利用しているメンバーも見受けられます。

カルトは兄さん(おそらくキルア)を取り戻すための修行の場として旅団入りを決めたようですし、ヒソカはクロロと戦いたいがためだけに入団していました。

途中参加のメンバーはカルトやヒソカのように何か別の目的があり、その過程として旅団の存在は利用価値があると踏んで、入団している場合もありえます。

 

ヒソカなんて旅団の活動に興味なさすぎて、サボリまくりでしたからね。

幻影旅団の目的は流星街を救うこと?

やはり幻影旅団の活動理由として一番大きなものは流星街の支援だと思うんですよね。

流星街には判明しているだけで1000万人前後の人間が暮らしています。

しかし生活環境としては、親も知らない子供たちが暮らしていたり、テロ活動を考える危険人物たちが野放しになっていたり、それを取り囲む世界中から集められたゴミの山の中で生活しているという非常に劣悪な環境です。

 

この環境下で育った旅団は、それを打破するべく盗みを働き、お金を寄付していると考えれば、幻影旅団の活動目的としてはしっくりくるんですよね・・・

 

ただこの考えは私の「幻影旅団贔屓」がだいぶ入っている考え方だとも思います。

ただ単純に「生活費が欲しくて盗みを働いていただけ」という、そこらの泥棒となんら変わらない考えのもと、活動しているかもしれません。

なんの躊躇もなく人を殺してますし、善良な心なんて持ち合わせていない人たちなのかも。

 

ブラックホエール1号内でのクロロの様子を見ると、旅団がすでに壊滅している可能性も否めません。

クロロ一人になった時こそ、幻影旅団が何のために活動していたのか、その全容が明らかになる気がします。

あー!早く続き読みてぇ!!

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【ハンターハンター】ブラックホエール号内でのクロロの表情は何を物語っているのか?

まず最初にお断りを入れておきます。

今回の考察はややネタバレを含みます(2017年7月31日時点)。まだ週刊少年ジャンプ35号をお読みで無い方はご注意ください。

 

 

さてさて、いろんなところで予想されていた、

幻影旅団もブラックホエール1号に乗っている説

ですが、この説はどうやら正しかったようです。

今週号のジャンプでついにクロロがブラックホエール1号内にその姿を現しました。

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(引用:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ35号/冨樫義博)

しかしだいぶ浮かない顔・・・いや、今にも誰か殺しそうな顔をしています。

クロロは感情を表に出すタイプではなさそうでしたので、ここまで凹んでいるということは、何か相当なことが起きたのだと思います。

今回はこのクロロの表情が物語る出来事と、それによって考えられる今後の展開などを予想してみようと思います。

シャルナークとコルトピの死にショックを受けている?

クロロとヒソカとの戦いの後、死後の念によって蘇ったヒソカに幻影旅団メンバーのシャルナークとコルトピが殺害されています。

非戦闘員である2人だけの状況で、さらにシャルナークにとって念の発動に不可欠なケータイを、クロロが所有していたタイミングでヒソカに狙われてしまいました。

関連記事:【ハンターハンター】クロロが自分でヒソカの死亡確認をしなかったのは何故か? - 私の名前はジロギン。

 

さらにシャルナーク、コルトピと一緒にいたはずのマチはヒソカに捕らえられていたので、2人とも完全に不意打ちを食らってしまったわけです。

 

ヒソカ復活はクロロにとっても想定外だったとはいえ、シャルナークとコルトピの死を招いてしまった一因には、クロロの用心が不足していたこともあったと思います。

さらに旅団のリーダーであるクロロですから、2人の死に対して責任を感じていることでしょう。

 

クロロの表情はシャルナークとコルトピを失ったことに対する悲しみを表現しているのかもしれません。

特にシャルナークは幻影旅団結成時代より前からの付き合いみたいですし、ショックも大きかったでしょう。

幻影旅団はすでに壊滅している?

ただ、クロロが仲間を失うのはこれが初めてではありません。

作中ではウボォーギン、パクノダが死んでいますし、描かれてはいませんが、ヒソカの前任の4番と、シズクの前任でシルバに暗殺された8番のメンバーも入れ替わっています。

 

ウボォーギンとパクノダはシャルナーク同様、流星街で過ごしていた時からの仲間のようですので、この2人を失った時のクロロの悲しみとしては、シャルナークを失ったのと同じくらいだったことでしょう。

 

ただ、ウボォーが死んだ時もクロロは少し涙を流したくらいで、冷静にマフィアへの報復を実行しており、それが終わったらすぐに撤退しようとしていました。

パクノダについては、クロロ自身が念を使えなくなってしまったことと、パクノダが報復を望んでいなかったことから、クロロはおとなしく身を引いていました。

仲間の死に直面しても、これまでのクロロは割とサバサバしていましたね。

 

しかし、今回のクロロの表情はシャルナークとコルトピを失っただけとは思えないほど落胆している気がします。

確かにシャルナークとコルトピは能力が貴重で、旅団の生命線的な存在でしたが、それはパクノダも同様。

そういった役割としての重要性ではなく、もっと感情的な部分での落胆の表情にも見えます。

 

となると考えられるのは「幻影旅団がすでにヒソカによって壊滅させられている説」ですかね。

ヒソカはクロロが団員の能力を使って戦術の幅を広げないように殺戮のパレードを開始しています。

クロロとヒソカの戦いからブラックホエール号出航までどれくらいの期間が空いているかわかりませんが、すでにヒソカが団員一人っひとりを殺害し、クロロのみになっている可能性も十分ありえます。

 

さらに、船内の番号札が37564で、「みな殺し」を暗喩してそうなのも気になりますが・・・

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(引用:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ35号/冨樫義博)

まぁこれは考えすぎかもしれませんね。クロロが船内の人間を皆殺しにするということかもしれませんし。

クロロの目的は?

当初クロロはカキン帝国の王や王子たちが船内に持ち込むお宝を狙うつもりでした。

かなりノリノリでしたが、再登場した今回はあんなにも落胆した表情。

そして「今にも誰か殺しそう」という一般人のセリフからも、誰かしらの殺害を考えていそうです。その対象はヒソカでしょうけどね。

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(引用:HUNTER×HUNTER 34巻142P/冨樫義博)

ただ、もしヒソカを狙うなら、わざわざブラックホエール1号に乗る必要もないわけです。

ヒソカはクロロと旅団の後を追っているだけなので、むしろもっと戦いやすい場所におびき出して始末すればいいはず。船内には十二支んなどのプロハンターでもトップクラスの強者がぞろぞろいますから、船内でヒソカとやり合えば双方捕まるか殺されてしまう危険性があります。

 

そしてクロロがブラックホエール1号に乗らなければヒソカも乗る理由はないので、場所の設定はいかようにもできるはず。

となるとクロロがブラックホエール号に乗っている理由は一応、当初の目的通り王子達のお宝を狙っていると考えるべきではないでしょうか。

ヒソカも殺害する気はあるようですが、それはメインの目的ではないのかもしれません。

 

しかし、クロロ一人でお宝を盗むのはかなり厳しいですよね。

王子の護衛はたくさんいますし、先述の通りプロハンターも大量にいます。

この難易度をもってしてもクロロがブラックホエール1号に乗り込んだことを考慮すると、旅団は全滅まではいかなくても、まだ目的達成できるくらいのメンバーは生きているのではないでしょうか?

 

まぁ・・・クロロは「以前盗んだ能力」という設定でどんな能力でも使いこなせてしまう実質最強の能力を持っているキャラですので、クロロの能力の全容を知らない以上、いくら考えても当てにはならないのは確かですが。

 

それか、クロロも知らないうちに旅団メンバーが殺されていて、出港当日に集まったのがクロロだけだった可能性も微レ存・・・?クロロは仲間はずれにされたと思って悲しい顔をしていたのかも。「とりあえず一人だけできちゃったし、後に引けないから乗船しちゃおうか」と、船に乗り込んだと。まぁそれによって仲間の死を悟ったことも考えられますが。

クラピカを狙っている?

クロロはクラピカとの因縁もあるので、クラピカを始末しにブラックホエール号に乗った可能性もありますが、かなり低いものと思われます。

理由としては、クロロたち旅団はすでにクラピカへの報復を止めていることがあります。これはパクノダの願いによるものですね。

 

さらにクロロは、クラピカがブラックホエール1号に乗船しているか知らない可能性が高いことも要因。クロロはハンターサイトを閲覧できるので、クラピカが十二支んになり、王子の護衛としてブラックホエール号に乗り込んでいることも知っているかもしれません。

 

ただ、クラピカの詳細な動きや現状などの機密情報はさすがにハンターサイトなどでも閲覧できないようになっていると思います。このように考えると、クロロがクラピカを狙ってやってきた可能性は低いと思います。

途中で見つけたらついでに殺そうとする可能性はありますが・・・

クロロは王位継承戦を阻害してくる?

クロロのターゲットが王子達のお宝だとすれば、王位継承戦の隙を狙ってくるはずです。

しかし膠着状態が続いている現状、守りが固すぎて迂闊に近寄れないと思います。

 

となるとクロロは場の膠着を壊すために、ひと騒動起こしにくるでしょうね。

多くの乗客を「番いの破壊者(サンアンドムーン)」で爆弾に変えて、多発的な爆破テロを起こすかもしれません。

一カ所で爆発が起きれば、乗客がパニックを起こし、人と人とがぶつかり合い、その時に「番いの破壊者(サンアンドムーン)」の刻印が触れ合って爆発すれば、クロロは刻印をつけるだけで仕事は終わりです。

 

または、静かに近づくならば「転校生(コンバートハンズ)」で王子の護衛の一人になりすまし近づくとか・・・でも旅団はマフィア相手に盗みを行う際も、こそこそ隠れてはいなかったので、堂々と大規模な犯罪を仕掛けてくると思います。

 

こう思うとヒソカ戦でクロロが使った能力は、人が大量に乗っているブラックホエール1号内では超使い勝手のいい脅威的な能力ですね。

王子の宝を狙っているのだとしたら、クロロは何らかの形で王位継承戦に干渉してくるでしょう。

王子達のほとんどは念を知りませんし、護衛の王子達もクラピカやハンゾー、ビスケらを除くとあまり強い念使いはいなさそうですので、クロロ、および旅団が攻め込んできたら大荒れになると思います。

これまでクラピカが苦労してつなぎとめてきた均衡が一気に崩れ去ってしまいますね。

旅団メンバーやヒソカが護衛として侵入している?

また可能性の一つに、旅団メンバーやヒソカが王子の護衛として侵入していることも考えられます。

下位の王子は私設兵を持たないので、プロハンターなどを外部から護衛として採用していました。

 

旅団ならば身分を偽りさえできれば、プロハンターと遜色ない実力を持っていますので、信用させることは容易そうです。

護衛になりすませれば、お宝にも接近しやすくなります。

 

ヒソカも旅団がブラックホエール1号内に乗り込もうとしていると知れば、何らかの形で船内に入り込もうとするでしょう。

一般人として入り込むことも可能ですが、旅団がカキンのお宝を狙っているところまで情報を掴んでいたとしたら、王子の護衛についていた方が遭遇率は高そうです。ヒソカはプロハンターですので、特に身分を偽ることなく王子の護衛ができます。かなり危ないやつですが。

 

旅団やヒソカが護衛になっているという流れも、考えられなくはないです。

こうなるとなおさら王位継承戦が大荒れになりそう。

なんなら、旅団とヒソカ、そしてクラピカの三つ巴の戦いもあり得るかも。これは見てみたいですね!

クロロの表情の謎は明かされるのか?

幻影旅団のメンバーがシャルナークとコルトピ以外生きているのであれば、クロロも強行手段として王位継承戦をぶち壊しにかかることも考えられます。

正直ここまで複雑化した王位継承戦が旅団によってすべて崩れ去ってしまうのも、展開としては面白そうですね。ムズムズしていたものがキレイすっきり晴れる感じがします。

 

もし旅団メンバーが全員ヒソカに殺害されていたとしたら、個人的にかなり悲しいです。

好きなキャラクターが多かったですし、新メンバーのお披露目なく全滅というのは残念すぎます。旅団の各メンバーVSヒソカは見たかったですし・・・

関連記事:【ハンターハンター】ヒソカは旅団を皆殺しにできるのか?ヒソカが各旅団員に勝つ方法を考えてみた! - 私の名前はジロギン。

 

でも冨樫先生ならやりかねないんだよなぁ・・・陰獣も半数は戦闘を描かれることなく全滅しましたからね。しかもそれをやったのが旅団という。今度は旅団が描写なく全滅というなんとも皮肉な展開になるかも・・・

まだクロロの表情だけではわからないことが多いですが、旅団が全滅しているか否かで話の流れはだいぶ変わりそうですね!来週以降に期待です!

 

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