私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、裁判傍聴のレポートなどを書いている趣味ブログです!

【ハンターハンター】レオリオがスーツでハンター試験を受験したのは何故か?考察してみた!

プロハンターになるためのハンター試験。

ゴンたちが受けた287期の試験では、1次試験からマラソンがあったり、4次試験では深い森の中でサバイバルをしたりと、多くが体を使う試験でした。

基本的に受験生は同条件で試験を受けていますが、「服装」などによって若干ではありますが有利不利の差が出そうですね。

体を使うのであれば動きやすい服装をしていた方がいいはずです。

 

そんな中、ただ一人スーツ姿で試験に挑み、しかも合格した者がいるそうです。

そう、レオリオ=パラディナイトさんですね。

レオリオは試験を終始スーツで受けていました。

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(引用:HUNTER×HUNTER 1巻142P/冨樫義博)

体を使う試験で、動きにくく通気性も良くなく、比較的重めのスーツはかなり不利だったと思うのです(後半はネクタイとジャケットを脱いでいる時が多かったですが)。

 

なぜレオリオはハンター試験をスーツで受験したのか、考えてみたいと思います。

服装自由との説明があった?

ハンター試験を受験するためには、応募カードに必要事項を記入し、ハンター協会に送付します。

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(引用:HUNTER×HUNTER 1巻14P/冨樫義博)

おそらく、この応募カードにはある程度注意書きがあったと思うのです。

試験会場を見つけることも試験に入っているので、開催地などの説明はないとは思うのですが、持ち物やその他必要事項の注意書きはあったでしょう。

実際、受験にあたり必要な物はほとんど何もないのですが、それならそれで「持ち物:特になし(強いて言うならば覚悟)」みたいな説明が必要になるはず。

 

その注意書きの中に「服装自由」という一文があったのでしょう。だからレオリオはスーツを選んだと。

「服装自由」みたいな説明って、基本的に「正装じゃなくていいですよ」という意味合いで使われると思うのですが、レオリオはむしろ正装でいくという、ある意味暴挙に出てしまったわけですね。

 

ハンターという職業を考えると、危険地帯に乗り込んだり、犯罪者と戦闘になることも考えられるので、服装自由ならば動きやすい服装にすると思います。

スーツの動きにくさは大体お分かりかとは思いますが、本来ならばハンター試験を乗り切るには不向きすぎます。

 

レオリオは最終試験もスーツでボドロと戦おうとしてましたし、異常なほど不利な状況だったといえるでしょう。

レオリオは「服装自由」という説明を、自分にとってマイナスになってしまう方に捉えてしまったことが考えられますね。

就活と同じノリだった?

企業に就職するには、「就職活動」として各社が設けた新卒採用試験を合格しなければなりません。

試験内容は大体、筆記試験、就活生複数名でのグループディスカッション、面接などです。そして服装はほぼ確実にスーツですね。

採用試験は体を動かすものは少ないので、スーツでも問題ありません(夏場はクソ暑いですが)。レオリオもハンター試験を新卒採用試験と同じ感じで、就活のように考えていた可能性があります。面接とか筆記試験とかそっち重視だったと。

 

確かに、プロハンターになるとハンター協会に所属する協会員になるので、ある意味就職にも近いかもしれません。

ハンターの仕事は協会から斡旋される場合もあるので。ただハンター協会は就職するというよりはフリーランスの組合に近いと思います。

登録はするけど、ハンターは必ずしも協会の営利目的のために仕事をするというわけではありません。

とはいえ、そういう組合に加盟するために試験があるのだとしたら、現実的に考えるとスーツで行くのが常識ですが・・・ハンター試験ですからね、ハンターの活動を考えると普通スーツは選択しないと思います。

 

あと、レオリオが就活のノリでスーツでハンター試験を受けていたとしても、サングラスかけてましたので完全に就活って感じでもないですね。

就活でサングラスつけてたら、確かに試験官の印象には残りますが、落とされるでしょう。就活としてはちょっと中途半端なレオリオさんの装束でした。が、現実的に考えるとスーツで出向く気持ちはわからなくはないです。

スーツはレオリオの私服?

動きやすい服装と考えると、ジャージとかスウェットとかそういうものを思い浮かべます。生地の素材が柔らかく軽いものですね。

ただ動きやすい服装には「着慣れている服」も該当すると思います。レオリオにとってスーツは、いつも来ている、いわば私服同然であり、スーツで運動をするにも問題がないほど着慣れていたので、ハンター試験をスーツで挑んでもレオリオ的には問題がなかったことも考えられますね。

 

思えばレオリオは、登場するたびにスーツを着ています。20歳前後の大学生にして、サラリーマンよりもスーツを着ていると思います。

そんなレオリオにとって、スーツはジャージなどよりも動きやすい服装となっているのかもしれません。

舐めプ?

これはあまり考えられないことですが、全くないとも言い切れない可能性です。レオリオは「ハンター試験くらいスーツで余裕」と舐めプしていた可能性が微レ存・・・

 

レオリオは試験中にゴン、クラピカ、キルアという受験生の中でもトップクラスの力、判断力を持つ仲間に恵まれ、試験合格は仲間たちに助けられた感じがかなりありました。が、よくよく考えるとレオリオのポテンシャルはかなり高いです。マラソンも走りきりましたし、試しの門も2の門まで念なしで開けましたし。

関連記事:【ハンターハンター】レオリオは雑魚扱いされがちだけど普通に常人離れしてる件 - 私の名前はジロギン。

 

実はレオリオはかなり高い身体能力を持っていたので、ハンター試験くらいならスーツで受験しても合格できると考えていたのかもしれません。

まぁレオリオの性格からして、そんなに舐めきったことはしなさそうですけどね。

就活説と私服説が、レオリオのスーツの色くらい濃厚か?

私個人の考え方として、レオリオがハンター試験をスーツで挑んでいた理由としては

・就活のノリ

・スーツ=私服

説が近いのではないかなと思います。

 

レオリオは外出するときは基本的にスーツで、試験である以上面接など印象を見られる試験があるとも考えていたのではないでしょうか(実際にネテロの面接はありましたし。合否には関係ありませんでしたが)。

 

でもレオリオは偉いですね。人と会うときは必ずスーツとは。礼節をわきまえている感じです。確かにこれはハンター協会会長候補になるくらい同業者たちから好印象を抱かれるわけです。

 

ただ、ハンターハンターの世界では、スーツはそれほど動きにくい服装という認識ではないのかもしれません。クロロもスーツのままシルバ、ゼノと戦ってましたし(潜入している手前着替えられなかったのと、クロロ並みの身体能力があることが前提ですが)。

逆にレオリオがスーツではない状態でハンター試験を受けていたら、実はかなりトップクラスに近い実力だった可能性もありますね。独学で念も使えてますし、ポテンシャルはゴン以上だったのかも。

 

ただ、あそこまで徹底してスーツでなくてもいいと思います。

レオリオは大学生ですからね、大学でスーツを着るのなんて就活の時とか特別な発表会などがある時くらいだと思いますが・・・教授だと思われちゃいますよ。

レオリオがおっさん扱いされてしまう原因にはスーツもあると思います。

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(引用:HUNTER×HUNTER 3巻62P/冨樫義博)

【ハンターハンター】メルエムが自分で千切った腕はピトーではなく食事で回復した方が良かったんじゃない?

キメラ=アントの王・メルエムは、「食べるほど強くなる」という能力を持っていました。

多種生物を食べることでその生物の能力を次世代に反映させることができる、キメラ=アントの女王の「接食交配」という特性を反映したものと思われます。

強くなれる上限はあるのかもしれませんが、実質修行なくしてドンドン強くなれる能力でした。

 

他者を食べることで、その者の持つ念能力などを、メルエム仕様にアレンジして体得できます。

作中では、東ゴルトー宮殿の兵士、プフ、ユピーを食し、能力を得ていました。

 

ただ、もう一つメルエムの能力で注目すべきポイントとしては、その回復力です。

ネテロが自身の死を引き換えに発動した「貧者の薔薇(ミニチュアローズ)」が直撃したメルエムは全身火傷と四肢が吹き飛ぶ瀕死の状態でした。

しかし、プフとユピーの身体を食べることで怪我は完全に回復しました(体内の毒を取り除くことはできませんでしたが)。

 

もし、メルエムは他者を食べることで自身の傷をも治せるのであれば、

自分で腕を引きちぎった時も、食事で回復すればピトーに治療してもらう必要はなかったのではないか?

と思うのです。この点について考察していこうと思います。

ピトーに治療させるのはデメリットが多かった

メルエムが腕を引きちぎった時というのは、コムギとの軍儀中のことです。

互いに何かを賭けて勝負しようと言い出したメルエムに対し、コムギは「命をかける」と返答しました。

コムギの覚悟を読み切れず、戯れに賭けを持ち出した自分を戒めるべくメルエムは自分の腕を引きちぎりました。

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(引用:HUNTER×HUNTER 24巻30P/冨樫義博)

この治療にピトーが「玩具修理者(ドクターブライス)」を発動し、当たっていました。

宮殿内にはキメラ=アントの雑兵たちが多数いたので、それらをメルエムに食べさせれば回復を図れた可能性があります。

もちろんピトーも治療はできたのですが、それではキメラ=アント側全体にデメリットが多すぎたのです。

 

まずはピトーが「円」を使えないこと。

最大2km先まで届くピトーの「円」は、モラウたち討伐隊の宮殿侵入にとって大きな妨げとなっていました。

しかしピトーは「玩具修理者(ドクターブライス)」と他の念能力を併用することができず、メルエムの治療中(2〜3時間)は「円」を解かなければなりませんでした。

その隙にノヴが宮殿に侵入、自身の「四次元マンション(ハイドアンドシーク)」の出入り口を複数設置させることを許してしまいました。この出入り口は討伐隊が宮殿に侵入するための要となりました。

 

さらにピトーは、もう一つの能力「黒子舞想(テレプシコーラ)」で人間を操作していましたが、それらもすべて解除することとなりました。

これにより宮殿外の監視ができなくなったことに加え、宮殿内で異常事態が発生していることを討伐隊に伝える形となってしまいました。

このようにピトーにメルエムの治療をさせるには、かなりのデメリットがあり、この機に乗じて討伐隊の進行を許してしまうことになりました。

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メルエムやプフは食事で回復できることを知らなかった?

ピトーによる治療を提案したのはプフでした。治療用の能力を持っているキメラアントはピトーのみでしたので、その考えに至るのは自然だったと言えるでしょう。

ただメルエムが他者を食べることで体を回復させることを知っていれば、適当にキメラアントや、操作している人間を食べさせることで回復させた方が、先述のデメリットを発生させることはなかったと思います。

しかしプフがそうしなかった理由の一つに、メルエムが他者を食べて傷の回復ができることを知らなかったことがあるでしょう。

 

これは仕方のないことです。それまでメルエムは一切の傷を受けていませんでしたので、能力の全容を知る機会はありませんでした。

ネテロ戦後のメルエムを食事によって回復させたのも、プフとユピー的には半信半疑で行っていた感じでしたからね。

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(引用:HUNTER×HUNTER 28巻173P/冨樫義博)

メルエムがコムギと軍儀をしていた時、プフ始め護衛軍たちですらメルエムの能力を全て把握していたわけではなかったと思われます。

 

ちなみにメルエムも自身の能力を全て把握していたのか微妙です。

修行をしたわけでも水見式を行ったわけでもありませんでしたので、自分の念についてはほとんど分かっていなかった可能性もあります。

 

 

回復量の問題

もし仮にプフがメルエムの能力を知っていたとしても、キメラ=アントの雑兵たちや人間を食べさせたところで、どの程度メルエムが回復するかは疑問が残るところです。

千切れた腕をつなげる、または改めて生やすだけのエネルギーになったのかと。

 

「貧者の薔薇(ミニチュアローズ)」が直撃したメルエムを回復させるためには、プフとユピーの身体の大部分を必要としました。

他のキメラアント以上のオーラの量と質を誇るであろう護衛軍2匹が体の大半を差し出すことで、ようやく回復するレベルでしたから、有象無象をいくら食べたところで回復量はたかがしれていたかもしれません。

特にメルエムの強靭な体を回復させるとなると、並の生物では腕の治療にもならなかった可能性があります。

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(引用:HUNTER×HUNTER 29巻9P/冨樫義博)

あの時点で護衛軍の誰かが自分の身体を差し出すことはまずなかったでしょう。

メルエムはキメラ=アントになりうる人間を見つける「選別」をろくに行わず、コムギと軍儀ばかりしていました。

この状況下で護衛軍の誰かが欠けた場合、「選別」も進みませんし、討伐隊も動いており、なおかつ師団長の中には王の座を狙う者もいたので、護衛軍が崩れるわけにはいきませんでした。

食事もとらず軍儀軍儀&軍儀

メルエムはコムギとの出会いで軍儀にはまってしまいました。いや、軍儀にというより、コムギのことを好きになっていました。コムギと軍議をしている時間が楽しくて楽しくて仕方がなくなってしまったのです。

その熱中具合といえば、食事も睡眠も取る間を惜しむほどでした。この状態のメルエムに何かを食べさせるというのはかなり難しいことだったと思います。

 

終盤はだいぶ丸くなったメルエムでしたが、コムギと軍儀をしている時のメルエムはまだまだ荒れており、自分の気を反らすような相手はたとえ護衛軍であろうとも殺す気でぶん殴るほどでした。

言うことを聞かせるのは無理だったでしょうね。

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(引用:HUNTER×HUNTER 24巻32P/冨樫義博)

メルエムが何かを食べてくれない以上はピトーが治療するしかなかったでしょう。

さすがにメルエムといえど腕が切れた状態を放置するのは危険です。傷がもとで死ぬ可能性もありますし、討伐隊が動いていることからもメルエムは万全の態勢でいなければなりませんでした。

軍儀を中断させることなく腕を治すための苦肉の策として、ピトーの治療だったというわけですね。

当時の状況ではやはりピトーに治してもらうのがベスト

メルエムの腕を治すのは、食事によっても可能だったとは思います。しかし、

  • 護衛軍がメルエムの能力を把握仕切れていなかった
  • 腕の回復に適したエネルギー源が少なかった
  • メルエムは意地でも食事を取る気はなかった

これらの理由から、デメリットを伴ってもピトーに治療させるしかなかったと私は考えました。

護衛軍は、最悪メルエム以外のキメラアントが死んでも、メルエムだけが生き残ればそれでよしという考えでしたからね。不利な状況に追い込まれようが、目前のメルエムの危機を取り去るのが最優先だったのでしょう。

1匹でも化け物のように強い護衛軍が、メルエムを命を賭して守ろうとするのは人間たちにとっては非常に厄介でした。が、この徹底した使命こそが「むしろ王を倒せばキメラアント全体が目的を失い瓦解する」というヒントを人間に与え、ネテロに討伐隊とゼノの「龍星群(ドラゴンダイブ)」を囮に自身は直接メルエムを狙うという作戦を取らせてしまったとも言えますね。

 

合理的に考えると、討伐隊を侵入させずにメルエムを治療する方法もあったのですが、護衛軍たちにとってはメルエムの意志は絶対。「ウルセェ!軍儀がしてぇんだよ!」という意志を何よりも優先した結果、非合理な手段をとらざるをえなかったわけですね。

横暴な上司の下で働く部下というのは、人間もキメラ=アントも大変です。

関連記事:【ハンターハンター】プフが中間管理職として苦労しすぎな件 - 私の名前はジロギン。

 

【ハンターハンター】クロロが自分でヒソカの死亡確認をしなかったのは何故か?

幻影旅団にとって、人の命を奪うことは日常活動に等しく、現に作中では顔色一つ変えずにたくさんの人間を殺めてきました。

殺しのプロであった陰獣やキルア、シルバらも幻影旅団の殺しの能力を高く評価している描写がありましたね。

 

中でも団長であるクロロは、団長の手刀を見逃さなかった人から「殺人中毒者」と評されるほど、実はヒソカに準ずるくらいの戦闘狂の一面もあります。

クロロもこれまでに大量の人間を殺害してきたことでしょう。殺しについてはその道のプロ以上に詳しいかもしれません。

 

そんなクロロでしたが、なぜかヒソカ戦後、ヒソカの死亡確認を自分でしませんでした。

シャルナーク、コルトピ、マチに確認を任せましたが、結果としてヒソカの復活を許し、シャルナークとコルトピを失うことになってしまいました。

殺しが日常となっているはずのクロロ、そしてヒソカに関しては(付きまとわれるのがうざいから)あの場で完璧に葬り去る気でいました。でも最後に手抜かりがあったと思うのです。

クロロが自分でヒソカの死亡確認をしなかったのは何故なのでしょうか?考察してみたいと思います。

油断してしまった

描写こそなかったですが、コピー人形をヒソカのそばで大量起爆させた後、クロロはヒソカの死亡を確認しに行ったかもしれません(シャルナークらがヒソカの死体を回収していたので、接近することは可能だったはず)。

この時、確かにヒソカは死んでいたものと思われます。

 

ただ、ヒソカの死後の念が発動し復活したのは、ヒソカの死を確認したシャルナークとコルトピが立ち去り、マチ一人になった時でした。

ヒソカ自身のリアクションからも、タイミングを図って復活したわけではなさそうです。その時にはクロロはすでに身を潜めていました。この時間差からクロロはヒソカがすっかり死んだものだと思い込んでしまったのでしょう。

 

死後の念についてクロロが知らなかったということはありません。

クロロは「番いの破壊者(サンアンドムーン)」を使うにあたり、死後も発動し続ける性質をも利用していましたから。

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(引用:HUNTER×HUNTER 34巻36P/冨樫義博)

ただクロロの認識として、「死後の念は能力者の死後すぐに発動するもの」だと思っていた可能性があります。

 

少し話は変わりますが、ゴンさんに殺害されたピトーの死後の念も、頭を砕かれた直後に発動していました。

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(引用:HUNTER×HUNTER 29巻134P/冨樫義博)

これまでにクロロが戦ってきた能力者の死後の念も、死後すぐに発動する類のもので、ヒソカのように時間差で発動する死後の念は初めてだったのかもしれません。

よって、この時間差が油断につながり、結果として確認不足になってしまったのだと思います。

 

しかもヒソカの直接の死因は「窒息死」でしたからね。

呼吸ができず脳や体の各部位に酸素が運ばれなくなれば、時間が経つほど死亡率が高まります。「死後すぐに念が発動しなかった=このままほおっておいても間違いなく窒息で死ぬ」と判断したとも考えられます。

 

確認する時間がなかった

クロロVSヒソカの一戦は観客をも巻き込む、異常事態に近いバトルとなりました(開始早々審判が死んでますから、戦いを止める人もいません)。

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ヒソカが死んだ後、たくさんの救助部隊などが到着していました。

クロロは天空闘技場では本名、そして素顔のまま選手登録していたようですので、身分が世間にバレてしまっています。

さらにクロロは元からお尋ね者です。この事態に、救助隊と共に駆けつけてきていたであろう警察からは逃げなければなりません。

もしかしたら会場内、会場付近にはクロロの捕獲を目論んだブラックリストハンターなどが張っていた可能性もあります。

 

クロロはだいぶ目立ち過ぎてしまったので、すぐに身を隠す必要があったと思います。

そこでクロロはヒソカの死亡確認をシャルナークたちに任せて逃げることを優先した可能性もありますね。

ヒソカ戦でだいぶオーラを消耗していたと思いますので、これ以上無駄な戦いはしたくないともクロロは思っていたことでしょう。

自分の身を守るためにもヒソカの死を確認する時間を削るしかなかったのかもしれません。

仲間を信頼し過ぎた

諸々の事情がありヒソカの死を自身で確認できなかったクロロの代わりに、シャルナーク、コルトピ、マチらがヒソカの死を確認していました。

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(引用:HUNTER×HUNTER 34巻129P/冨樫義博)

その後シャルナークとクロロはケータイで連絡を取っていたので、シャルナークからヒソカが死んだことはクロロに伝わっていたはずです。

 

シャルナークは、個性的な旅団メンバーの中でもしっかり者で、クロロにとっての参謀のような役割をしてくれています。

コルトピは寡黙ながらもクロロの指示には従順でした。

マチはメンバーたちも「優しい」と認めているくらい、実は素直な性格をしています。

この3人は団長のクロロ的にもかなり信頼できるメンバーだと思いますし、彼らにヒソカの確認をさせておけばまず問題はないとも思えます。

ただそれでも、クロロは自分で確認するべきでしたし、死後の念の存在を知っていたのであれば、ヒソカの死体を完全に葬り去るべきだったと思います。「番いの破壊者(サンアンドムーン)」で爆発させて。

 

シャルナークたちもヒソカの死亡確認を適当に行ったわけではなく(まぁ適当とも取れる確認でしたが)、あの時ヒソカはどう調べても死んでいました。

しかし想定外の死後の念によって復活を許してしまったのです。

正直シャルナークたちに落ち度はなかったと思います。望みを言えば、「ヒソカの死体を置いて行こうとしたのはなぜなのか?」という点もあります。がこれはなんとなく答えは分かっていて、予想に過ぎませんが、「あの場からヒソカの死体が消えていたら救助隊や警察が不審がって、クロロへの追跡が増加してしまう可能性があったから」といったところでしょうか。

仲間を信頼している気持ち、特にクロロに従順なメンバーたちだったことからも信じてしまうのはわかりますが、やはり自分のケツは自分で拭く思いで、クロロ自身がヒソカの死を確認するべきだったと思います。

クロロでも何もかも完璧とはいかない

ということで、クロロがヒソカの死を自分で確認しなかった理由として考えられるのは、

・死後の念が時間差で発動したことによる油断

・確認する時間を削っても身を隠す必要があった

・仲間たちを信頼し過ぎてしまった

だと思います。

 

ヒソカが復活しただけならばまだなんとかなりました。改めてクロロが策を練って始末しに行けばいいだけなので。

ただシャルナークとコルトピという旅団としても失いたくない能力を持つメンバーがヒソカにやられてしまったことは、大きな損失となるでしょう。

全責任がクロロにあるわけではないですが、ヒソカの死亡確認を怠ったことと、シャルナークとコルトピの警護にまで意識がいっていなかったことはクロロのミスだったと思います。

 

幻影旅団の団長である以上、クロロは2人の死に負い目を感じているはずです。次にクロロとヒソカが再戦したら、今度こそ本気でクロロはヒソカを始末しに行くこと間違いなしですね。

 

【ワンピース】ジンベエが悪い海賊だったパターンの話も読んでみたかった!

魚人海賊団船長にして元七武海の一人でもあったジンベエ。

ジンベエは初登場時からルフィの兄・エースと親交があり(元々戦ったことはありましたが)、要所要所でルフィを助けてくれて、麦わらの一味に入団しそうな勢いですね(ワノ国編で正式に仲間となりました)。

すっかり「心優しい海賊」のイメージが付いているジンベエですが、東の海(イーストブルー)時点でのジンベエの評価は「極悪非道な魚人の海賊の頭」というイメージでした。

 

正直、ワンピースを序盤から追ってきた身としては、ジンベエが悪い海賊だったパターンも読んでみたいなと思ってしまうのです。

ジンベエとは?

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(引用:ONE PIECE 64巻46P/尾田栄一郎)

ジンベエザメの魚人です。七武海加入時点での懸賞金は2億5000万ベリーでしたが、インペルダウン脱獄と頂上戦争への参入により改めて4億ベリー以上の懸賞金がかけられました(ワノ国編後は11億ベリーにまで上昇)。

 

元魚人海賊団船長・フィッシャータイガーの死後、新たなる船長として魚人海賊団を率いていました。

元々は魚人島・リュウグウ王国の兵士だったことと、魚人島を守るために尽力してくれたことからも、海賊ながら魚人達の間では厚い人望を誇っています。

 

ルフィとはエース救出時に協力関係となり、以降は魚人島での一件を含め、すっかりルフィの味方となっています。

若干荒々しい面があるものの、人情に厚く、忠義を尽くそうとする、一般的なイメージにある海賊らしからぬ面をジンベエは持ち合わせています。

 

得意技は自らの体を使った「魚人空手」で、他の魚人が使う魚人空手とは威力が桁違いです。

もちろん魚人なので水中戦も得意としています。

 

ジンベエが悪い海賊というイメージ

イーストブルー編を読んでいた私は、当時まだ小学校低学年くらいだったと思います。

ジンベエが登場したのはその何年も後なのですが、名前だけはすでに明らかになっていました。

賞金稼ぎのヨサクが、アーロンパークに乗り込もうとするルフィとサンジに、いかに魚人が恐ろしいかを語っていた時にジンベエの名前を挙げたのです。

 

同じく魚人の海賊団であるアーロン一味を率いていた船長・アーロンの悪行は、作中にあった通りです。

ナミの住んでいたココヤシ村やその周辺の村々を支配し、ナミを捕らえて海図を書かせる生活を強いていました。

またナミの代理母であったベルメールさんも殺害しています。イーストブルーでは実質最強の海賊だったと言えます。

 

当時の子供達にとって、アーロンはかなり恐ろし存在でした。ルフィがしょっぱなから海に沈められてしまった時は、絶望しかなかったです。

当時を知る人たちにとっては魚人=アーロンのイメージであり、魚人は人間を蔑み、力では敵わない存在なのだと思っていたことでしょう。

 

で、そのアーロンよりも上にいる存在がジンベエとヨサクは説明していました。

いや、肩を並べたと言っていましたね(実際アーロンはジンベエに全然かないませんでしたが)。

さらに海上レストラン・バラティエでは、ジンベエと同じく七武海の一人であった鷹の目のミホークがゾロを圧倒していました。

そのことからも「ジンベエ=ミホークと同じくらいの強さ且つアーロン並みの残虐性を持っている」とイメージしてしまうのも無理はなかったですね。

 

さらに言うと、そんな残虐なアーロンをイーストブルーに解き放ったのがジンベエなのだとヨサクは説明していました(確かにそうなのですが、ジンベエにも事情がありました)。

アーロンを戯れにイーストブルーに攻め込ませ、ナミたちを苦しめていたジンベエに対して、当時の読者は悪い印象を抱いていたことでしょう。

関連記事:【ワンピース】なぜアーロンの懸賞金は2000万ベリーと低額だったのか?考察してみた! - 私の名前はジロギン。

蓋を開けてみると

ただ、ジンベエが登場してみると、「とてもいいやつじゃん!」と、それまでの印象がガラリと変わるほどの活躍を見せてくれました。例えば

  • ルフィのエース奪還に協力(途中、ジンベエザメを援軍として呼び寄せてくれたり、命をかけてルフィを赤犬から守ったりしてくれた)
  • 魚人島での戦いにも加勢。瀕死のルフィに自身の血を分け与えた。
  • 四皇・ビッグマムに逆らってでもルフィ達に協力
  • カイドウを倒すためワノ国(鬼ヶ島)に乗り込んだルフィたちに協力

などなど・・・随所でルフィ始め麦わら海賊団を助けてくれる頼もしい存在となっています。

そもそも、ジンベエはヨサクの噂にあった極悪非道な海賊などではなく、むしろ仁義を通そうとし、人間や他の魚達とも仲良くしようと考えている、魚人としても海賊としても良い意味で変わり者でした。

さらに七武海でありながら、白ひげと海軍が戦争をするときには、投獄されてもなお海軍の見方をしなかったほど熱い男でしたね。

 

「おいおいおいおい、話が違うじゃないかヨサクよ!ジンベエいいやつすぎるじゃん!」と、ジンベエを悪役だと思っていた読者としては、ある意味拍子抜けだったかもしれません。

本来はホーディの役割がジンベエだったのかな?

魚人島の存在も作中序盤ですでに匂わされていたので、ジンベエとルフィは魚人島で戦うことになると予想されていました。

しかし、実際の魚人島編ではジンベエはルフィの味方で、敵はアーロンの意志を継ぐ魚人ホーディ・ジョーンズとその部下(とバンダー・デッケン9世)でした。

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(引用:ONE PIECE 62巻150P/尾田栄一郎)

ホーディは七武海でもないですし、なんなら自身の故郷である魚人島からもほとんど動いていない、海賊としてもまだまだ新参者でした。

これまでに七武海や海軍大将などと戦いを繰り広げてきたルフィにとっては、ホーディはまず負けることがないであろう敵だったと思います。

しかも、ホーディより強い魚人のジンベエが味方でしたからね。ホーディではルフィ及び麦わらの一味を追い詰めることはやはりできませんでした。

 

本来ならば、このホーディの役割がジンベエだったのかもしれません。

前評判としては残虐非道で、七武海の一角で、さらにアーロンをも手なずけていた海賊・ジンベエが魚人島最大の敵だったとしたら、魚人島編はもっと盛り上がったかなとも思います。

正直ジンベエとルフィのガチバトルを期待していた読者も多かったはず・・・私もその一人です。ジンベエは悪い海賊だと思っていたので、ルフィとの戦いは楽しみでした。

 

まぁ、どのみちかなり強いジンベエがルフィの仲間になりそうなので、それはそれで良いことではありますが。

 

ジンベエを見る角度によっては・・・

基本的に、ルフィたち麦わら海賊団の視点でワンピースを読んでいる私たち読者としては、ルフィたちの味方をしてくれるジンベエは良い海賊だと思えます。

しかし、ジンベエを見る角度によっては、ジンベエだって悪い海賊となり得るとも思うのです。

 

やはりジンベエの動きによって一番被害を受けたのは、ココヤシ村の人たちでしょう。

ジンベエは、これ以上アーロンが人間に敵意を持たないようにと、アーロンの釈放の代わりに七武海加入を決意しました。

しかし結局アーロンの人間に対する考え方は変わらず、むしろ敵意は大きくなってしまいました。

ジンベエにも事情はあったとはいえ、実際に苦しんだ人がいたのは事実。

ナミはジンベエを責めたりはしませんでしたが、他の村人の中には自分たちが苦しんだ元凶はジンベエにあると思っている人もいることでしょう。

見方考え方によってはジンベエを悪だと捉える人もいるわけです。

 

ヨサクは別に嘘をついていたわけではなく、そういったジンベエの諸々の行動の結果、被害を受けた人間からのジンベエの評判をルフィ達に伝えたにすぎなかったのです。

ルフィもエースを救い出そうとインペルダウンに侵入した結果、多くの囚人を解放することになりました。そのせいで被害を受けた人も多いのではないかと思います。

正義と悪は非常に曖昧なもの。一方では正義でも他方では悪であることはざらにあります。ジンベエも捉え方によっては悪い海賊とみなされてしまうかもしれませんね。

ジンベエ=敵は読者の勝手なイメージ

正しく言うと私は、ジンベエが悪い海賊であって欲しかっというよりは、ジンベエがルフィの敵として立ちはだかって欲しかったという感じですかね。

ジンベエがルフィの味方になってくれるのは、読み手としてはすごく安心感がありますし、これからのストーリーも面白くなりそうです。

ただ、ジンベエに対する期待は、長いこと「アーロン以上に凶悪で強い魚人」というものだったと思いますので、ルフィとジンベエが敵として対峙するストーリーも読みたかったなと今でも思います。

 

まぁ「ジンベエ」という名前から、「他の魚を襲うこともなく、プランクトンを食べる比較的大人しいジンベエザメの魚人=優しい魚人」と考えることもできましたけどね。

ただヨサクの話すイメージから、今のジンベエを予測するのは難しかったのではないかなと思います。尾田先生に多くの読者が意表をつかれた形になったのではないでしょうか。

 

【ハンターハンター】ツェリードニヒが念に目覚めてしまいそうなきっかけを考えてみた!

カキン帝国の王子たちは、第1王子・ベンジャミンを除く全員が念能力の存在すら知りませんでした(第2王子カミーラは念能力者だということが明らかになりました)。

しかしクラピカが行った船内放送によって王子たちも念、および念獣の存在を知る形になってしまいました(これはクラピカのミスではなく、あえて王子達が知らない情報を流すことで「迂闊に動くまい」と危機感を抱かせ、情報収集を優先させることで場の膠着状態を狙うためでした)。

 

多くの王子達が念の情報を探ろうと躍起になっていますが、特に念に興味津々なのが第4王子・ツェリードニヒ。すでに念の練習を始めています。

ただ、ツェリードニヒの心に渦巻く邪念は、直属の部下達をもってしても「念を学ばせてはいけない」と感じる程醜悪です。

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(引用:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ31号/冨樫義博)

とはいえ、現在の船内の状況的にはツェリードニヒが念に目覚めてしまいそうなきっかけが沢山あるのです。

今回はツェリードニヒが念に目覚めるきっかけを考えられるだけ挙げてみようと思います。

ツェリードニヒについてはこちらの記事を参照してください。

関連記事:【ハンターハンター】カキン帝国第4王子「ツェリードニヒ」についてまとめた! - 私の名前はジロギン。

テータが教えてしまう

現在ツェリードニヒに念を教えているのは部下のテータです。

ツェリードニヒの部下にはテータともう一人しか念能力者がおらず、ツェリードニヒはだいぶテータのことを買っているようでしたので、念の指導を仰いでいました。

関連記事:【ハンターハンター】テータはツェリードニヒの念習得を防げるのか? - 私の名前はジロギン。

 

テータは指示に従って念を教えているようですが、心の中では「ツェリードニヒに念を学ばせたくはない」と思っています。

ツェリードニヒがは念を悪用したり、そもそも凶悪な念能力を作り出してしまうと感じているためです。

テータが「念を教えながらもツェリードニヒに悪用させない念を体得させる」方法としては、作中にもありましたが、「あえて不得意系統を教える」「役に立たない無駄な能力を教え込む」などがあります。

こうすれば念の修行期間を長引かせられますし、不必要にオーラのメモリを割くような能力でツェリードニヒの無力化を図ることもできます。

テータとしてはこういった方法を使って、ツェリードニヒに危険な念を学ばせない気でいるようです。

 

ただ、ツェリードニヒはかなり頭も切れますから、テータの行動に違和感を感じてしまうかもしれません。

何ならすでにツェリードニヒの念獣がテータを威嚇?してましたし。

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(引用:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ31号/冨樫義博)

ツェリードニヒや念獣がテータの意図に勘づき、テータを脅迫したとしたら、テータは正しい方法でツェリードニヒに念を教えざるを得ないかもしれません。

その可能性は大いにあります。

念能力者との接触

船内にはクラピカを始め、十二支んやクラピカの依頼で集まったハンゾーなどのプロハンターたち、王子の護衛として雇われたハンターなど、多数の念能力者がいます。

もっと言うと、カキン帝国のお宝を狙っている幻影旅団や、その幻影旅団を狙っているヒソカ、ジンやパリストンなどビヨンド=ネテロ側の軍勢なども入り込んでいる可能性があります。

ツェリードニヒが念能力者と接触する機会がかなり多いのです。

 

ツェリードニヒが、テータが適当な念の教え方をしていることに気がつき、他の念能力者と交渉して念を教えてもらうような事態も考えられます。

どのみち念を教えてもらうのであれば体得までにかなりの時間を要しますので、ツェリードニヒを長時間停滞状態にはできるでしょう。

ただ厄介なのは、念能力者にオーラを流されたり、念能力者の攻撃を受けたりして、強制的に念に目覚めてしまうことですね。

ゴンとキルアはこの方法で念に目覚めました。

 

幸いなことにツェリードニヒは念能力者の攻撃を受けるだけで念に目覚めることは知りません。が、もし知ってしまった時、超短時間で念を体得できるのであれば積極的に念能力者との接触を図ろうとするでしょう。

 

早速念を使えるベンジャミンがツェリードニヒを殺害しようとしてましたし、ツェリードニヒのもとにも念を使えるであろうベンジャミンの部下が配備されています。

関連記事:【ハンターハンター】ベンジャミンの有利すぎる状況は逆に死亡フラグ? - 私の名前はジロギン。

 

と考えると、すでにテータ以外の念能力者と接触し、念を使えるようになるチャンスは存在しているのです。本人が気付いていないだけで。

まぁツェリードニヒが念能力者のオーラを受けて耐えらればの話ですがね。普通の人間が殺意を持ったオーラに触れ続けるとそれだけで死ぬこともあるみたいですから。

クラピカの「盗む人差し指の鎖(スチールチェーン)」

これは私の予想にすぎません。クラピカの「盗む人差し指の鎖(スチールチェーン)」の能力の一つに、「盗んだ能力を他人に付与することで別の能力を盗める」というものがありました。

この能力でクラピカはサイールドの能力「裏窓(リトルアイ)」をオイト王妃に付与することで、ビンセントの能力「虚空拳(エアブロウ)」を盗んでいました。

関連記事:【ハンターハンター】ビンセントという新しい咬ませ犬キャラの魅力を語る! - 私の名前はジロギン。

 

能力を与え耐えられたオイト王妃はクラピカの念獣であるイルカの姿や声を認知できるようになり、能力も一度だけ使えるようになっていました。

すなわち一時的に念能力者となっているわけですね。

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(引用:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ33号/冨樫義博)

ここからは推察です。念能力者のオーラに触れる事で念に目覚めるのだとしたら、この「盗む人差し指の鎖(スチールチェーン)」で能力が与えられた一般人が念に目覚めてしまう可能性もあるのではないでしょうか?

オイト王妃はまだ付与された能力を使っていないので、能力使用後も念能力は使えないまでも、念獣が見えるなど念能力者さながらの状態になるのかどうかは分かっていません。しかし、可能性としてなくもないかなと思います。

もしこの能力をクラピカが、何らかの事情でツェリードニヒに使わざるをえなくなったとしたら、ツェリードニヒが念を習得する手助けをしてしまうことにならないでしょうか?ならなかったとしても、一度だけ使える念だけでもって悪事を働こうとするかもしれません。

 

所詮は私の頭の中の予想にすぎませんが、この「盗む人差し指の鎖(スチールチェーン)の能力による念習得の即効性は、ツェリードニヒの念習得に関わってきそうな気がしないでもないかなと思いました。

ツェリードニヒがガチの天才

一応ツェリードニヒはすでに念能力の修行に入っているようですので、多少なりとも技術を身につけ始めていると思います。

もしかしたらツェリードニヒがゴン、キルア、クラピアかをも凌ぐ念の天才で、異常な速度で念を習得していく可能性も0ではありません。

通常念の習得までに半年から1年は要するようですが、ツェリードニヒはその半分以下、いや1/4以下のスピードで習得してしまうかも。

レオリオも「纏」だけならば独学で半年程度でマスターしていたので、テータなど身の回りに念能力者がいるツェリードニヒは爆発的な速度で念を習得することも考えられます。

関連記事:【ハンターハンター】レオリオは雑魚扱いされがちだけど普通に常人離れしてる件 - 私の名前はジロギン。

すでに念獣が取り憑いていることからも、念に対して少なからず素質はあるものと思われますし、念習得は早い方かもしれません。

ツェリードニヒは作中最凶の念能力者になるかも?

すでに念獣が醜悪な姿で強力な能力を持っていることほぼ間違いなしなツェリードニヒが念を学ぶのは、できれば阻止したいところ。読者としても同じ気持ちだと思います。が・・・できないんだろうなぁ・・・作中でここまで阻止しようとしているってことは、ツェリードニヒは念を学んじゃうんだろうなぁ・・・

 

まぁ読者としてはツェリードニヒには念を学んでほしくないのが半分、でも、もし念を使えるようになったとしたらどんな能力になるのか気になるのが半分ってところですかね。

ツェリードニヒの性格を考えると、おぞましい能力が完成してしまいそうです。

【ワンピース】世界政府がルフィを七武海に勧誘する可能性はあるのか?

普段当ブログではハンターハンターの考察を中心に書いていますが、今回は同じく週刊初年ジャンプの人気作品「ワンピース」に関する考察をしたいと思います。

 

ワンピースの世界では政府公認の海賊「七武海」が登場します。本来敵対している政府と海賊ですが、政府が敢えて強力な海賊を雇うことで、他の海賊たちへの抑止力に利用しているのです。それが七武海です。

 

七武海に入るためには政府からの勧誘が必要となります。より強く、影響力のある海賊に勧誘が行きます。となると世界政府がルフィを七武海に勧誘する可能性もなくはないと思うのです。

今回は、その可能性について考察していこうと思います。

七武海とは?

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(引用:ONEPIECE 61巻19P/尾田栄一郎)

先述の通り、政府公認の海賊たちのことで、基本的に7人の海賊(海賊団)によって構成されています。

元ネタは実際に存在していたとされる「私掠船」で、私掠船と呼ばれる海賊たちは国家に海賊行為を認められていました。

 

海賊の中でも、他の海賊を多数撃破し、恐れられ、影響力のある海賊が七武海として選任されます。

七武海の役割としては、主に海賊の拿捕です。世界政府公認の海賊なので、七武海の海賊行為は海軍にも黙認されています。

 

また七武海になると船長(おそらくその部下にも)にかかっていた懸賞金が白紙に戻され、海軍から狙われることも無くなります(七武海を捕まえたところで懸賞金がもらえない以上、賞金稼ぎも七武海に属している海賊を狙うメリットが無くなります)。

 

七武海は組織として海軍ではなく政府に帰属しているので、基本的に海軍は七武海の活動に口出しできません。

この地位を利用して、クロコダイルや黒ひげ、ドフラミンゴのように海軍に隠れて悪事を働いている海賊も後を絶たず、海軍内には七武海制度の撤廃を唱える者もいるようです。

七武海になる条件

ではルフィが七武海になる条件にどの程度当てはまっているかを見てみましょう。

 

まずは強さ。ルフィの強さは言うまでもありませんね。

東の海(イーストブルー)では、当時最高懸賞金額を誇っていたアーロンを倒しました。

グランドラインに入ってからも億を超える懸賞金がかかった海賊たちを多数撃破し、海軍の軍艦も多数沈めてきました。

この強さは七武海としては十分と言いますか、現にクロコダイル、モリア、ドフラミンゴなど長年七武海の座に君臨していた海賊たちを打ち破ってますので、七武海のレベルを超えていると言えます。

 

さらに海賊としての影響力も凄まじい。

シャボンディ諸島では、頂上戦争にルフィが参加したことからその知名度は一気に上がり、ルフィの名を使って部下を集めていたデマロ・ブラックの下には億越えの新星・カリブー、コリブー兄弟を始め、数百人もの部下が集まりましたし、バルトロメオのようなルフィの熱狂的なファンもおり、現在麦わらの一味と5600名もの海賊団が同盟を結んでいます。

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(引用:ONEPIECE 61巻134P/尾田栄一郎)

その他にもルフィにはこれまで出会ってきた人々と友好関係を多数気づいており、国家レベルでルフィの味方をしてくれる国(アラバスタ王国など)もあるほどです。

このルフィの影響力と人脈は、政府としても欲しいところではないかと思います。

 

また、これは七武海に入る条件ではないのですが、七武海に属していた海賊は、黒ひげ以外名前に動物の名前が入っています(黒ひげはそもそも七武海の名前を利用したら即辞めるつもり満々でしたので例外だったのでしょう)。

  • 鷹の目のミホーク(タカ
  • クロコダイル(ワニ
  • ゲッコー・モリア(ゲッコー=トカゲ、コウモリ
  • ボア・ハンコック(ヘビ
  • バーソロミュー・くま(クマ
  • ドンキホーテ・ドフラミンゴ(フラミンゴ
  • ジンベエ(ジンベイザメ
  • トラファルガー・ロー(トラ
  • 道化のバギー(バグ=虫
  • エドワード・ウィーブル(ブル=ウシ

といった感じですね。で、ルフィはと言いますと、

モンキー・D・ルフィ(サル

と名前に動物が入っています。おサルさんです。

ですので一応七武海に勧誘されそうなフラグは立っているんですよね。

以上のことからルフィが七武海に入る可能性もなくはないと思うのです。

 

 

ルフィの元に勧誘が来るのか?

ただですね、ルフィの元に七武海の勧誘がくるかというとかなり微妙です。っていうかこない可能性が非常に高いんですよね。

序盤のルフィのように悪事を働く海賊を倒しているだけならば政府側も是非ともルフィを勧誘したと思います。しかしルフィは、どの超えた悪行の数々をやってのけています。

 

クロコダイルやモリアなど現行の七武海を多数撃破する

→これにより政府は七武海の穴埋めをする必要が発生し、また腹の中で何を考えているかわからない、信用ならない海賊を雇うことになりました。

その結果、黒ひげを七武海入りさせましたが、インペルダウンに囚われていた伝説級の海賊たちを脱獄させられてしまい、四皇の一角になるほどの成長を許してしまいました。

 

世界政府直下の裁判所「エニス・ロビー」を攻撃

→エニエス・ロビーは世界政府直下の組織であるため、実質政府に直接喧嘩をふっかける形になりました。

本来ならば海賊として政府を敵に回す行為は絶対にしないことです(海軍による総攻撃を受ける可能性があるため)。

 

天竜人に危害を加える

→天竜人の身に何かがあった場合責任を取らなければならないのは世界政府及び海軍です。

天竜人の手を出す=政府も海軍も敵に回すことになります。

 

大量の海賊や犯罪者を脱獄させる

→インペルダウンを襲撃し、レベル5までの危険な海賊たちを脱獄させてしまったルフィ。

またルフィが意図したわけではないですが、この機に乗じて黒ひげもインペルダウンに侵入し、雨のシリュウなどさらに危険な犯罪者を脱獄させてしまいました(なおバギーはこの時ルフィが脱獄させた囚人たちの多くを取りまとめて部下にしており、七武海入りしたことで政府としては実質犯罪者たちの囲い込みに成功した模様)。

 

このように、ルフィの活動は他の海賊を狙うことにとどまらず、政府にまで手を出す、一見すると規格外の超危険な海賊と評価されてしまうレベルに及んでいます。

ルフィとしては仲間を助けるためなど事情はあったのですが、結果として世界平和の均衡が崩れる形になってしまい、政府としては完全にルフィは「敵」という扱いでしょう。ル

フィは七武海に勧誘して味方にするというよりは、完全に消し去ってしまいたい存在かもしれませんね。ワンピースも狙ってますし。

ルフィ自ら七武海に入る可能性

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(引用:ONEPIECE 61巻156P/尾田栄一郎)

七武海は基本的に政府からの勧誘によって加入が決まりますが、別の方法もあります。

 

例えば黒ひげは、白ひげ海賊団2番隊隊長にして海賊王ロジャーの息子であったエースを捉えて政府に突き出すことで、代わりに七武海へ加入する権利を得ました。

またローに関しては、海賊100人分の心臓を差し出すことで七武海入りを認められたようです。

 

このように七武海加入に相当する対価を差し出すことでも七武海に入ることは可能です。

ルフィが七武海に入るとしたら、勧誘が来なくても相応の対価を持っていけば認められる可能性があります。

 

ただ、先述の世界政府に喧嘩を売った事件を帳消しにするほどの対価となると、相当大きなものでないと難しそうですよね。

四皇の首を持っていくレベルでなければならないかもしれません。

四皇を倒したのであれば、その一角に入って新しい四皇になった方がいいですね。

 

しかし、そもそもルフィが七武海に入りたがるような流れが思い浮かびませんね。

自由を愛するルフィが政府の参加に下るような真似は絶対にしないと思います。

勧誘がきたとしても絶対に蹴るでしょう。ルフィが保身を考えて七武海になるっていうのはなんだか、考えが合理的すぎてルフィらしくないです。

そしてジンベエが仲間になりそうな今(なりました)、すっぱりと七武海を辞めてまでジンベエがルフィに協力してくれている手前、ルフィも七武海には入らないでしょうね。

 

ルフィが七武海に入る状況があるとしたら、どうしても政府の許可がなければ入れないところに行きたい場合とかですかね?

でもインペルダウンに侵入するべく七武海になった黒ひげの一方でルフィは(ハンコックの力を借りてですが)自力で潜入しようとしてましたからね。

やっぱりどう考えてもルフィが七武海になるとは考えにくいです。

ルフィは七武海に収まるような器じゃないよ!

ということで結論としては世界政府がルフィを七武海に勧誘する可能性は、ルフィの経歴や所業から考えて非常に低く、ルフィ自身勧誘が来ても蹴りそうで、七武海に自分から入ろうとする可能性もほぼ0に等しいと思います。

 

そういう権力とかに屈しないルフィを読者は楽しみにしてますからね。

むしろ七武海は、世界政府の下につき、その命令に一部従う代わりに海軍や他の海賊、賞金稼ぎから狙われるリスクを限りなく減らす海賊ですので、ルフィのアンチテーゼ的な存在として描かれている気がします。そのためルフィが七武海になることはまずないでしょう。

 

・・・とか言っておいてルフィが七武海に入る展開があったらそれはそれで面白いですね。

ルフィが黒ひげやロー、クロコダイル、ドフラミンゴのように七武海の地位を利用する姿ってのも見てみたい気はします。・・・ルフィにあんなクレバーな動き、できるのかな?

 

2023年追記:七武海は廃止され、ルフィは四皇になりました。ルフィは七武海に収まるような器じゃないよ!

 

【ハンターハンター】ベンジャミンの有利すぎる状況は逆に死亡フラグ?

クラピカが護衛をしているカキン帝国第14王子・ワブルは、自身の護衛の中に多数のスパイが紛れ込んでおり、王位継承戦開始時点ですでに半数以上が死亡することとなってしまいました。

 

一部実際に手を下したのはワブルに取り憑いた念獣だと思われます。単純に護衛の数が減るのはワブルの身に迫るリスクを増大させることになりますが、スパイをそのまま野放しにしていたとしたらそれはそれで不利になってしまうので、仕方のないことだったとも思います。

 

ワブルのように圧倒的不利な状況になってしまう王子がいる一方で、第1王子のベンジャミンはかなり有利な状況で王位継承戦に挑めています。しかし私としては、

ベンジャミンの有利すぎる状況は逆に死亡フラグでは?

と思えてしまうのです。

そのことについて書いていこうと思います。

第1王子・ベンジャミンとは?

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(引用:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ32号 /冨樫義博)

カキン帝国の第1王子です。一番最初に生まれたお兄さん。

ブラックホエール1号内での王位継承戦に挑んでいます。

 

非常に野心家な面を見せており、王になるつもり満々です。

しかも、他の王子達全員を排除する気でもいるようですので、ベンジャミンは武力行使にも厭わない姿勢を常に見せています。

 

ベンジャミン自身、ライオンを素手で殺すほどのパワーを持っていましたので、普通に戦っても常人では敵わないでしょう。

またベンジャミンは軍事最高副顧問という、おそらく兵役を経験していそうな地位に就いていることからも、直接戦闘で制圧するのは熟練の念能力者でなければ厳しそうです。

 

 

念を使える

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(引用:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ32号 /冨樫義博)

なんといってもベンジャミンが有利な点としては、他の王子が使えない念を使えるということがありますね。

念能力者とそうでない者との戦闘力の差は歴然です。オーラを込めたパンチ一発ですら致命傷になりかねません。

念を使えるだけでも、仮に他の王子と直接戦闘になってもまずベンジャミンが負けることはないでしょう。

 

さらに言うならば、王子達の護衛の中にも念を使える者はごくわずかなようです(各王子15人の護衛をつけていますが、護衛が誰も念を使えない王子も存在しています)。

王位継承戦は、王子に宿った念獣は直接他の王子達を攻撃できないので、護衛をうまく使うことが戦いを制するポイントになってきます。が、ベンジャミン相手に勝てそうな護衛はかなり限られそうです(クラピカやビスケなら勝てそうですが、そのレベルの護衛はまずいないでしょう)。他の王子が護衛を刺客として送り、ベンジャミンの命を狙おうとしても、成功率は非常に低いものと思われます。

 

ただ、ベンジャミンにも王子に取り憑いた念獣は見えないことはひとつ救いかもしれませんね。手の打ちようはありそうです。

部下も念能力者

ベンジャミンの部下である私設兵隊長・バルサミコ、そしてクラピカとワブル王子らの命を狙ってきたビンセントなど、ベンジャミンの護衛である私設兵たちは念能力者であることが判明しています。

 

他の部下に関してはどうかわかりませんが、全員が念能力者と考えるのが自然ですかね。同じベンジャミンの私設兵のメンバーですから。特にバルサミコは念能力者であると同時にかなり冷静に物事の判断を下せる、No.2的な役割をしています。

バルサミコは王子の念獣を視認できますので、彼が念獣の動きを見てベンジャミンに的確な指示を下せることを考えると、ベンジャミン自身のみならず部下もだいぶ厄介な存在です。

 

念について知らない護衛しかいない王子に比べると、ベンジャミンの護衛たちは非常に優秀だと言えるでしょう。

他の王子を暗殺するための刺客としても念が使えるのであればかなり強力ですからね。

スパイがいない

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(引用:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ32号 /冨樫義博)

王子達のお母さん、すなわち王妃は複数名います。王子達は兄弟と言っても腹違いの兄弟です。

王子自身だけでなく王妃も自分の息子(娘)を王位につけるべく画策しています(ワブル母・オイトは継承戦から逃れたいと思っていますが)。

 

王妃は自分より順位が下の王子が生まれた時、その王子の護衛として1名ずつ自身の部下を忍び込ませることが認められます。

そのため、ワブルの護衛にはオイトを除く王妃7名全てのスパイが1名ずつ忍び込んでいました。それを感知してワブルの念獣は排除してしまったわけです(推定)。

 

このルールからすると、生まれた順位の早い王子ほどスパイの数は少ないということになります。ベンジャミンの場合は第1王子、すなわち自分より早く生まれた王子はいません。ということは自分の護衛にスパイを忍び込ませる権利を持つ王妃はいないというわけです。15人の護衛全員が自分の息のかかった人物で固められます。これは非常に有利です。自分の護衛以外と接触しなければ、他の王子から暗殺される可能性はまずないわけですからね。

 

ただ、自分が信頼している護衛たちが必ずしも最後まで自分に従順かというと、その限りではありませんが。

軍事最高副顧問という地位

先述の通り、ベンジャミンは「軍事最高副顧問」という地位にもつく王子です。

詳細は不明ですが、まぁ「カキン帝国の軍隊の偉い人」という感じでしょう。

 

王室警護兵として各王子たちに配属できる人員は、正式な国王軍兵のみ。カキン帝国の軍人のトップであるベンジャミンの部下は全員が国王軍兵であるため、唯一他の王子たちに対して正式に部下を派遣し、接触させることが可能です。

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(引用:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ32号 /冨樫義博)

これにより全王子の護衛に自身の部下を配置し、監視及び状況によっては防衛権の行使(すなわち王子とその護衛たちの殺害)をも許可されています。現にビンセントは反撃に出たクラピカに対して防衛権を行使しようとしていました。

 

ベンジャミンのみ認められたこの権利は、他の王子たちの牽制、暗殺が堂々と行える手段といえますので、それを持っているベンジャミンは非常に有利な立場にあると思います。

有利故に死亡フラグ?

王位継承戦においてこれだけ有利な立場にあるベンジャミン。

しかし「有利すぎるが故に死亡フラグが立っている」のではないかなとも思います。

だいたいこうやって武力行使に出るような敵キャラが有利な時というのは、逆転負けを喫してしまうのが物語のセオリーですよね。

むしろ追い込まれまくっているクラピカたちこそ勝利に近づいているような気がします。

 

感覚的な話だけではなく、ベンジャミンは現状として部下の多くを他の王子たちの護衛に向かわせてしまっており、自分の身辺にはバルサミコくらいしかいない状況です。

それでも負けないという自信があってのことだと思いますが、他の王子の念獣の能力やハンターたちの能力がわからない現状で自分の護衛を分散してしまうのはリスクが高いと思います。

直接的に攻撃しようという意思が先行しすぎていて、防御がおろそかになっていると思います。

ベンジャミンは有利な状況にあるが故に攻め続けた結果、足元をすくわれてしまいそうな状況に自分を追い込んでいるとも考えられますね。ツェリードニヒなどはその隙を見逃さなさそうです。

 

まだ私の考えにすぎませんが、あまりにもベンジャミンの状況が良すぎるので、これはむしろ死亡フラグなのではないかな・・・?と感じています。続きが気になりますね!

ハンターハンタークイズ!

最後はハンターハンタークイズで終わりますが・・・今回で最後にしようと思います!お楽しみにしていた方がいらっしゃいましたら申し訳ございません。が、私のブログで取り上げるキャラは作中での活躍が少ないキャラが多いので、クイズのネタ切れになってしまったのです・・・すみません!

ということで前回の答えのみ発表して終わりたいと思います。

前回の答えは

A.一刀流

でした!(無限四刀流の人が1本ナイフを取り出した時、ヒソカが「進歩がない」と言っていたため)

www.g913-jiro.com

それではまた次回!

【ハンターハンター】無限四刀流の人はハンドスピナーを回すのが超上手そうな件

今、世界中で大流行している(いや、もうピークは過ぎたのかな?)おもちゃ、ハンドスピナーをご存知でしょうか?

指で挟んで持つ歯車のようなおもちゃで、手で勢いをつけることで、歯車の部分が高速回転します。

アメリカでブームに火がついたおもちゃなのかな?

とにかくテレビでもネットでも、いろんなメディアで取り上げられていました。

 

基本的にはくるくる回してるだけの、暇つぶしのようなおもちゃですが、色や形など様々な種類が存在し、またハンドスピナーを自在に操って技を作ったりする人もいるようです。

ブームはつい最近きたのですが、私はこのハンドスピナーに対して既視感がありました。どこかで見たような・・・あっ!そうだ!

無限四刀流の人だ!

 

作中で無限四刀流の人は4つのナイフ(曲刀)をぐるぐると回していました!

その姿はまるでハンドスピナーを楽しげに回す少年そのもの!

しかも、ハンドスピナーをかなりうまいこと回しそうな感じすら醸し出していました!

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(引用:HUNTER×HUNTER 3巻39P/冨樫義博)

そこで今回は、

無限四刀流の人はハンドスピナーを回すの超上手そう

だなと思った理由について書いていこうと思います。

無限四刀流の人とは?

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(引用:HUNTER×HUNTER 3巻40P/冨樫義博)

287期ハンター試験3次試験、トリックタワー内にいた試験官の一人です。

その前年の試験で当時受験生であったヒソカに半殺しにされたそうで、試験を兼ねた個人的な復讐を晴らすべくタワー内でヒソカに一騎打ちを挑みました。

 

約半年ほど練習した、ナイフ4本を自在に操る「無限四刀流」は、ヒソカに手傷を負わせることに成功しましが、ヒソカは一目見ただけで無限四刀流を打ち破り、無限四刀流の人は何もできないまま惨殺されてしまいました。

この無限四刀流こそハンドスピナーに応用できそうなのです。

関連記事:【ハンターハンター】無限四刀流の人は念能力者だったのか?考察してみた! - 私の名前はジロギン。

ぐるぐる回すのはお手の物

無限四刀流は4本のナイフを指でぐるぐると回転させ、まるで回転ノコギリの要領で敵を攻撃します。

ナイフを使うのであれば無限四刀流の人が自力で回転させなければなりませんが、ハンドスピナーならば、1度回せば数十秒〜数分の間自動で回転してくれます。これはかなり楽ですね。

ナイフ4本を指や腕の力だけで回転させていた無限四刀流の人にとってハンドスピナーを回すなんていうのは赤子の手をひねる、いや回すくらい簡単でしょう。

しかも無限四刀流で鍛えた指の力があればハンドスピナーを長時間回す勢いも余裕で出せそうなので、遊べる時間もかなり長くなることでしょう。くるくるくるくるくるくるくる・・・って楽しそうですね!

アクロバットな技も余裕

無限四刀流はただナイフを回すだけでなく、まるでブーメランの要領で飛ばしながら敵を攻撃し、戻ってきたナイフをキャッチし、また投げることで無限の攻撃が可能となる技です。

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(引用:HUNTER×HUNTER 3巻40P/冨樫義博)

投げた回転ナイフをキャッチし、また投げる、しかもそれを4本同時に行えるのであれば、ハンドスピナー4つを回転させた状態で、ジャグリングのようにアクロバットな技を披露することもたやすいはず。

 

先述の通り、ハンドスピナーを使ったアクロバットな技を開発している人は現実にいるみたいですので、それらの人々を超えるレベルの技を無限四刀流の人は完成させてしまうかもしれません。ハンドスピナー業界に現れた新星といったところでしょうか。

 

念とおもちゃの親和性

ハンターハンターの作中では、おもちゃにオーラを送り込み、念能力や戦闘用の武器としているキャラクターもいます。

例えば、天空闘技場200階クラスの闘士・ギド。彼はコマを念で操り、敵を攻撃していました。

このコマに直撃すれば、オーラでガードできない者ならば死ぬ可能性すらあるほど危険な攻撃力を誇ります。

 

また、キルアはヨーヨーを武器にしていました。このヨーヨー自体1個50kgあり、おもちゃの領域をはるかに超えた、もはや兵器でした。が、ヨーヨーである以上は一応おもちゃ。キルアはこのヨーヨーに電気を流して敵を痺れさせたりもしていました。

念能力者にとっては、オーラを流せばおもちゃですら強力な武器として十分なのです。いやむしろ、おもちゃの手軽さがゆえ、普通の武器よりもうまく扱うことさえもできてしまいます。

 

無限四刀流の人が念能力者だったかどうか不明ですが、もし念能力者で、ハンドスピナーにオーラを流したら、オーラによって永遠に回転し続け、回転で敵を切りきざめるほどの威力を持つ、

無限四ハンドスピナー流

を体得していたことでしょう。まぁ、彼が生きていたらの話ですけどね。

無限四ハンドスピナー流

無限四刀流の人が登場した当時はハンドスピナーは存在していなかったので、彼はナイフを回していましたが、もし今、無限四刀流の人が登場したら、ナイフをハンドスピナーに持ち替えている可能性はあります。

しかも、死後さらに強まる念によってハンドスピナーの回転数も上がり「超高周波ハンドスピナー」みたいな技を完成させているかも!?

無限四刀流の人はヒソカを倒すために半年間も修行できるくらいには努力家ですから、ハンドスピナーの技もすぐに極められることでしょう!

 

・・・いやまてよ、無限四ハンドスピナー流って、無限四刀流の人じゃなくてもある程度念を学んだ能力者なら簡単にできちゃうかも・・・ヒソカもすぐに見破ってたし・・・っていうかヒソカの方がジャグリングとか得意そうだし!!!

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(引用:HUNTER×HUNTER 3巻43P/冨樫義博)

 

ハンターハンタークイズ!

最後はハンターハンタークイズで終わりにします!

前回の答えは、

A.ハートの2

でした!

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今回は「無限四刀流の人」に関するクイズ!

 

Q.無限四刀流の人がヒソカに半殺しにされた時は何刀流だったでしょうか?

難易度:星3(トリプル)

 

これはかなり難しい。直接の描写はないのではっきりした答えではなく「何刀流だったと推測できる」っていう感じの答えになるかと思います。

ヒントは3巻!

 

答えは次回!それでは〜!

【ハンターハンター】ヒソカはバンジーガムをクロロの本に貼り付ければ勝てたのでは?

ヒソカファンとしては悔しくも、ヒソカが敗北するという結果になってしまったクロロとの一戦。

クロロのガチガチに練りこまれた「ヒソカ絶対ぶっ倒すぞ作戦」の前になす術なくやられてしまった印象です。

ヒソカも「クロロ級と戦う時は相手の条件十分の状態で戦うのは厳しい」と認めていました。

 

ただ、ヒソカにもあの危機迫った状況ですらクロロに勝てる方法はいくつかあったと私は思います。例えば、

クロロの本を「伸縮自在の愛(バンジーガム)」で貼り付けて閉ざしてしまう

なんていう手を使えば、チャンスはあったのではないでしょうか?

「盗賊の極意(スキルハンター)」の弱点

条件を満たせば他人の能力を盗み、自在に扱うことができるクロロの「盗賊の極意(スキルハンター)」。

必要な能力を調達できるだけでも脅威的ですが、さらに「栞のテーマ(ダブルフェイス)」の能力で、本を閉じていても能力の発動を維持できたり、2つの能力を同時に扱う事も可能となったり。両手で扱う能力を盗むことも可能となりました。

 

本来「盗賊の極意(スキルハンター)」は、具現化した本をクロロが右手で持たなければ盗んだ能力の発動を維持できませんでした。それが弱みでもあったのですが、「栞のテーマ(ダブルフェイス)」によって弱点を解消してきたのです。

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(引用:HUNTER×HUNTER 34巻25P/冨樫義博)

クロロが盗んだ、コルトピの「神の左手悪魔の右手(ギャラリーフェイク)」や「番いの破壊者(サンアンドムーン)」、「転校生(コンバートハンズ)」は両手を使う能力です(「転校生(コンバートハンズ)」は左手だけでも発動可能)。

これらの能力を使う際、クロロは栞で能力を固定して本を閉じ、両手をフリーの状態にしなればなりません。

ヒソカからすると、クロロの作戦で最も阻止したかったのは「爆弾人形を増やされること」だったはず。すなわち「神の左手悪魔の右手(ギャラリーフェイク)」か「番いの破壊者(サンアンドムーン)」のどちらかを使えなくさせることですね。

だとしたらクロロの本を隙をついて「伸縮自在の愛(バンジーガム)」でネバネバにしてしまい、本を開けなくしてしまえば良かったと思います。

 

ですが、コピー人形を増やす「神の左手悪魔の左手(ギャラリーフェイク)」も人形を起爆させる「番いの破壊者(サンアンドムーン)」も、基本的に本を閉じた状態で使います。

なので結局クロロとしても本を閉ざされたところで、栞で固定していればどちらかの能力は常に発動することはできました。

 

でも・・・確かに発動することはできるのですが、本を閉ざされた状態では追加の能力を発動することができません。

例えば「神の左手悪魔の右手(ギャラリーフェイク)」でコピー人形を作ったとしても、「人間の証明(オーダースタンプ)」が発動できなければただの動かない人形です。能力同士の連携があってクロロの作戦は成り立っていましたから、どれかが使えなくなるだけでも作戦はうまくいかなくなります。

緻密すぎたが故に綻びがあると成功率がガクンと下がってしまうというわけですね。

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(引用:HUNTER×HUNTER 34巻48P/冨樫義博)

本に張り付いたガムならば、クロロが本を消せばガムも消えるでしょう。

しかし、本を消してしまうと、能力が解除されてせっかく作ったコピー人形も消えてしまうはず。クロロの能力は本を開いている間だけ有効ですので。

その弱点を補うため、爆発するまで刻印が消えない「番いの破壊者(サンアンドムーン)」を使って本を閉じたり消したりしても作ったコピー人形が消えないようにしていたクロロ(刻印は爆発すること以外では消えないので、コピー人形も連動して消えなくなります)。

 

しかしガムで本が開けず、コピー人形を固定する「番いの破壊者(サンアンドムーン)」も発動できなくなるとしたら、クロロはそれまで作ったコピー人形を全て消して、また一からコピー人形量産に入らなければなりません。

そうなればクロロの作戦をだいぶ遅延させることができ、ヒソカももっと余裕を持って戦えたでしょう。

関連記事:【ハンターハンター】「番いの破壊者(サンアンドムーン)」と「一握りの火薬(リトルフラワー)」の性能差をまとめた! - 私の名前はジロギン。

 

もしクロロがこのヒソカの「本がガムでベタベタ戦法」を警戒して、「栞のテーマ(ダブルフェイス)」を使ってどれか1つだけ能力を発動したまま本を隠して戦ったとすると、

「神の左手悪魔の右手(ギャラリーフェイク)」

コピー人形は自動で動かせないから使えない

「人間の証明(オーダースタンプ)

コピー人形がなければ発動しても操作対象がない

「転校生(コンバートハンズ)」

使えるが、撹乱にしかならない

「番いの破壊者(サンアンドムーン)」

使えるが、ヒソカに直接刻印をつけるか、刻印をつけた観客をヒソカにぶん投げるかなどしなければならず、ヒソカに居場所がバレ、接近戦になる可能性が高い

「携帯する他人の運命(ブラックボイス)」

使えるが、操れるのは生きている観客最大2名まで。ヒソカ相手にアンテナを差すのはクロロといえど至難

 

ヒソカに攻撃できる能力が「番いの破壊者(サンアンドムーン)」と「携帯する他人の運命(ブラックボイス)」くらいに限定されます。つまり前半の、クロロが審判を操って戦っていた時の、あんな感じの戦闘がずっと続いた可能性があります。あの状態ならばヒソカが勝てる可能性はまだありましたよね。

関連記事:【ハンターハンター】ヒソカとクロロに利用されすぎて天空闘技場の審判が可哀想な件 - 私の名前はジロギン。

なぜヒソカはそうしなかったのか?

かなり有利に運べそうな「本がガムでベタベタ戦法」。

クロロが本を消せばガムも消えてしまうとしても、作ったコピー人形までもすべて消えてしまうような状況はクロロとしても望ましくはないはず。

ですがヒソカはこのような手段は取りませんでした。

それはなぜかと考えてみますと・・・単純にその隙がなかったからだと思います。

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(引用:HUNTER×HUNTER 34巻54P/冨樫義博)

ヒソカがクロロと接触できたのは、クロロが審判を操っている時と、大量のコピー人形がヒソカに襲いかかってきた中盤戦くらいです。

しかしヒソカは常に多対1の状況にあり、非常に不利でした。

さらにクロロはヒソカでさえも「素晴らしい♥」と感心してしまうほど高レベルな体術を披露し、追い詰められたヒソカをさらに圧倒していました。

関連記事:【ハンターハンター】クロロの素晴らしい体術について紹介する! - 私の名前はジロギン。

 

このような状態でヒソカがクロロの本にピンポイントでガムを貼り付けるのは難しかったのでしょう。

クロロの強襲に対応するのがやっとだったと。

それ以外のタイミングではクロロは完全に身を潜めてしまい、ヒソカも見つけ出せずにいました(「転校生(コンバートハンズ)」で身なりを別人に成り替わることもできましたし)。わずかな接触時間でガムを仕込むのは難しかったと思います。

 

加えて、ヒソカは変化系。念を手元から離して維持する時に用いられる放出系からは比較的遠い系統です。

そのため、クロロの本にガムをつけても、クロロがあまりにも遠く離れたところまで逃げてしまうと、ガムの力が弱まり自力で解除されてしまう可能性も考えていたのかもしれません。

 

男・ヒソカ、破られることがわかっている作戦ならば最初からやらない!(まぁバンジーガムはゴムの性質も持っていて伸び縮みするので、クロロの本に限らず体のどこかにつけておき、ヒソカの指などにもつないでおけば追跡できたはずなんですけどね)。

ヒソカは楽しんでした

合理的に考えるのであれば、ヒソカはクロロの本にガムを貼り付けて能力の発動そのものを封じてしまえばもっと楽に戦えたことでしょう。

確実に勝てたかというと・・・それでも微妙ではあります。クロロの体術もヒソカを上回るレベルでしたからね。

 

ヒソカとしては、クロロと戦うのは何年も待ち望んでいたことであり、クラピカによって念が使えなくなってしまったクロロをわざわざ除念してまでも戦おうとしていました。

なのにクロロが念を使えないようガムで本を封じてしまう策を使うのは本末転倒です。

ヒソカはクロロが念を思う存分発揮できる状況下で戦いたかったんだろうなとは思います。

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(引用:HUNTER×HUNTER 34巻23P/冨樫義博)

ヒソカは敗北しましたが、最後までクロロとの戦いを楽しんでいたと思います。その楽しみを自ら奪うことなど、ヒソカはしないのです。ただ勝つだけでは面白くない。それがヒソカの戦いに臨む姿勢だと思います。

 

ちょっと今回の記事はややこしい内容で読みにくかったと思いますが、ご了承いただければと思います。

 

 

ハンターハンタークイズ!

最後はハンターハンタークイズで締めたいと思います!

前回の答えは

A.404番

でした!

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今回は「ヒソカ」に関するクイズです!

 

Q.クロロ戦でヒソカが、操られた審判を攻撃したトランプのマークと数字はなんだったでしょうか?

難易度:星3(トリプル)

 

これは読み返さないとわからないかも!

ヒントは34巻!

 

答えは次回!それでは〜!

【ハンターハンター】クラピカの残り寿命は大丈夫?重すぎる「絶対時間(エンペラータイム)」の制約!

 

さてさて、ハンターハンターの作中においてクラピカの緋の目、すなわち「絶対時間(エンペラータイム)」の厳しい制約が判明しましたね。それは、

発動時1秒に1時間寿命が縮む

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(引用:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ33号/冨樫義博)

というものでした。いやいやいや、リスク高すぎやしませんかね、クラピカさん!と言いたいところですが「絶対時間(エンペラータイム)」はクラピカが作った能力ではなく、クラピカが生まれ持った特異体質ですので、どうすることもできないんですよね。例えるならば自分の血液型を変えろと言われても自分ではできない感じですかね。制約を変更しようにもできないのです。

その能力が強すぎた「絶対時間(エンペラータイム)」でしたが、ここに来て恐るべきリスクがあるとわかりました。だとしたら、クラピカの残りの寿命は大丈夫なのでしょうかね?

 

 

 

「絶対時間(エンペラータイム)」とは?

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(引用:HUNTER×HUNTER 9巻191P/冨樫義博)

クラピカが緋の目状態になった時に発動します。クラピカのオーラの絶対量が増え、得意系統が具現化系から特質系に変わり、どの系統の能力も100%の精度で扱うことができます。「絶対時間(エンペラータイム)」は、序盤はクラピカの怒りをきっかけに発動していましたが、自分でコントロールできるようにもなりました。ただ、「盗む人指し指の鎖(スチールチェーン)」で他人の能力を盗んだ場合、強制的に「絶対時間(エンペラータイム)」が発動し、能力を盗んでいる間、「絶対時間(エンペラータイム)」が持続してしまいます。リスクは先述の通り、1秒発動し続けるごとに1時間寿命が縮みます。

 

 

クラピカさん命かけすぎぃ!

つまり「絶対時間(エンペラータイム)」は徐々に命を削っていくような能力です。まぁ全系統の精度を上げてしまうようなチート能力ですので、それくらいの制約があってもおかしくはないでしょう。ただ、クラピカの場合さらに「束縛する中指の鎖(チェーンジェイル)」の制約としても「幻影旅団メンバー以外に使用した場合、自分が命を落とす」と、命に関わるものに設定しています。クラピカさん、命かけすぎではないですかね・・・

クラピカが自分の目的遂行に対して命がけなのは間違いないです!それだけクラピカは本気だということです!ゆえに強力な能力を編み出せているわけです。ですが、もうちょっと命を大切にして欲しいと言いますか、お体ご自愛くださいと言いますか、自分に気を遣って欲しいなと思います。クラピカのありとあらゆる能力を使うにあたり、その都度自分が命を落とすかもしれないリスクを背負っているなんて・・・そりゃイズナビも心配するわけですね(イズナビが「絶対時間(エンペラータイム)」の制約を知っているかは不明ですが)。

関連記事:【ハンターハンター】クラピカの師匠「イズナビ」が師匠としてかなり有能な件 - 私の名前はジロギン。

 

 

残りの寿命は大丈夫?

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(引用:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ33号/冨樫義博)

今回の王位継承戦でもすでに、クラピカはだいぶ長い時間「絶対時間(エンペラータイム)」状態でいます。その間ずっと、1秒ごとに1時間寿命が縮まっているわけです。持続時間1分で60時間(約2日半)、10分で600時間(約25日)、1時間で3600時間(約150日)・・・これはですね、喫煙しているより断然早いペースで寿命が縮まってますよ。継承戦以前にもクラピカは緋の目になっていますからね、例えば、ミザイストムと対面した時やウボォーギンと戦った時などなど・・・その都度寿命が縮まっていたと考えられます。

ブチ切れただけでも緋の目になってしまうようなクラピカの残りの寿命は大丈夫なのでしょうか?何年残っているのでしょうか?もしかしたらクルタ族は普通の人間の何倍も生きられる・・・なんていう設定が出てきたら大丈夫だとは思いますが、そうでなければクラピカの寿命残高が気になるところです。

ハンター試験でマジタニと戦った時も蜘蛛の刺青を見て緋の目に変わっていましたが、当時のクラピカは念が使えなかったので、寿命が減ることはなかった・・・とかあるんでしょうかね?しかし、マジタニ相手とはいえ、それまでのクラピカに比べると格段に強くなっていたので、本人も気がつかないうちに念を使えていた可能性はありますが。

 

 

クルタ族は短命?

緋の目はクルタ族に共通する特異体質ですので、クラピカ同様、他のクルタ族も発動に伴い寿命を削るような特異体質を持っていたのでしょうか?これについては不明です。寿命を削る制約はクラピカ固有のものである可能性もあります。クルタ族全員が「絶対時間(エンペラータイム)」を使えるのかどうかがわからないことも一因です。もしかしたら緋の目状態で発動する能力はそれぞれ違うことも考えられます。中でもクラピカはチートすぎる能力だったため、寿命が縮まるという制約になったとか。

・・・ただ、「絶対時間(エンペラータイム)」はクラピカが編み出した能力ではなく体質なので、クルタ族全体に共通していた可能性も・・・いや、同じ一族だからといって全員が同じ特徴を持っているとは限らないし・・・私と親戚のおじさんだって同じ一族だけど顔とか全然違うし、能力なんてもっと違うし・・・と新たなる疑問が出てしまいましたね。

もしクラピカと同様の制約をクルタ族全体が持っているとしたら、クルタ族はとても短命な種族だったかもしれません。気分の高まりで緋の目になってしまうくらいですからね。だからこそ緋の目には希少価値があるのかも。クラピカ以外のクルタ族は存在していないですし、クラピカもクルタ族を再興する気は無さそうですので、謎のままになるかもしれませんね。

 

 

どうやって自分の寿命が縮んでいることに気がついたの?

そもそも私たちは自分が何才まで生きるのかなんて知りませんよね。どのくらい寿命があるのかなんて、死ぬまでわかりません。手相占いで生命線を見てもらっても、100%その通りの年月生きるかと言われればおそらく違うでしょう。とすると、どうやってクラピカは「絶対時間(エンペラータイム)」発動中は寿命が縮まると気がつけたのでしょうかね?

多分これは人指し指の鎖から出てくるイルカちゃんが教えてくれたのでしょうね。盗んだ能力の分析も行ってくれる有能な念獣ですから、クラピカが「絶対時間(エンペラータイム)」発動にあたり体にかかる負荷を無理やり数字化してくれて、「だいたい1秒発動するごとに1時間寿命が縮まるくらいの負荷が体にかかっているよ」と教えてくれたのでしょう。念は使用者の潜在的な意識も反映するので、クラピカが無意識に感じていた「絶対時間(エンペラータイム)」発動後の体への負荷を、イルカちゃんが明確化させてくれたのだと思います。まぁ個人的な推察にすぎませんが。

関連記事:【ハンターハンター】クラピカの「盗む人指し指の鎖(スチールチェーン)」の疑問点をまとめてみた! - 私の名前はジロギン。

 

 

 

マフィアの若頭としての仕事、仲間の緋の目の回収、十二支んしての仕事と、多忙多忙アンド多忙なクラピカさん。ただでさえ寿命が縮まりそうなライフスタイルにも関わらず、さらに「絶対時間(エンペラータイム)」で寿命が急激に縮まってしまうなんて、悲惨にもほどがあります。ただ、クラピカは目的達成のためならばどんな手段をも問わず、命を賭す覚悟です。そんなクラピカは目的達成出来ないくらいならば死んだほうがマシだと考えていることでしょう。今の状態は望むところといった感じかも。

とはいえ、有用ではありますが、あまりにもリスクの高い能力たちは確実にクラピカを死の傍へと誘っています。かなり長引きそうな王位継承戦、クラピカの体、そして命が心配です。

クラピカのお母さんのような言葉でで締めくくりたいと思います。

 

 

ハンターハンタークイズ!

最後ハンターハンタークイズです!

前回の答えは

A.右手

でした!

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今回は「クラピカ」に関するクイズです!

 

Q.ハンター試験を受けた時のクラピカの受験番号は何番だったでしょうか?

難易度:星1(シングル)

 

ヒントは1巻!

 

答えは次回!それでは〜!

 

【ハンターハンター】ビンセントという新しい咬ませ犬キャラの魅力を語る!

連載再開となり次々と新展開を迎えているハンターハンター。

その中で新キャラクターとして、個人的に良いなと思えるキャラが出現しました。

それが、カキン帝国第1王子・ベンジャミンの私設兵の一人ビンセントさんです。

初登場の翌週で命を失うという、なんとも哀れなキャラでしたが、彼もまたハンターハンターを盛り上げてくれる咬ませ犬キャラとしていい働きをしてくれたと思うのです。ええ!

今回はビンセントの魅力を語っていきます。

ビンセントとは?

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(引用:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ32号/冨樫義博)

第1王子・ベンジャミンが抱える私設兵隊のメンバーです。

ブラックホエール1号にベンジャミンの護衛として乗船していました。坊主頭の男です。

口癖のように「ええ!」と発するのが印象的。

 

ビンセントは、第14王子・ワブルの護衛という名目で、ベンジャミンからの刺客としてクラピカらに接触を図りました。

一時は追いつめるも、クラピカとビルの機転の前に敗れ、服毒自殺を図りました。

このビンセントも、新たなるハンターハンターの咬ませ犬キャラとして名を連ねてくれそうなのです。

見るからにやられそう

咬ませ犬キャラの特徴として、戦う前は異常なほど平静を装っています。

装っているといいますか、完全に落ち着き払っています。

自分の有利を疑っていない感じです。ビンセントもそんな感じでした。

 

ただ、ビンセントが冷静なのは、クラピカ達に実力的に勝っているからというよりは、「あくまでワブル王子の護衛協力に来た自分に手を出せば、それを阻害した=暗殺の共謀犯としてクラピカらも即有罪になる」というように権利の上での有利を確信してい宝だと思われます。

 

まぁ、だいたい敵キャラクターがうまくいっているときほど、主人公たちに逆転されちゃいますからね。

特にぽっと出の敵キャラクターならなおさらです。初登場からビンセントの敗北はほぼ決定していたと言えるでしょう。

 

しかし、ビンセントの盛り上げ方として上手だったのは、実力でクラピカを上回れるということではなく、本来クラピカですら逆らえない「防衛権」を突きつけた点ですね。

クラピカは作中屈指のチート能力を持つキャラですので、王子の私設兵ごときが勝てるわけがありません。

そんなクラピカに権利としての強さを示すことで、読者としては「力ずくでやればクラピカが圧勝だと思うけど、この場合はどうするの?」という緊迫感を与えてくれたと思います。

・・・まぁ結局クラピカのチート能力でやられちゃいましたけどね、ええ!

サイコパス感

ビンセントの「基本ちょっとにやけている」「登場していきなり人を殺している」「常に敬語」という要素は、サイコパスな感じを醸し出しています。

底が知れない悪を感じますよね、ええ!

「こっちは権利を行使しただけだから、それに逆らうなら殺しますよ、ええ!」って感じはどことなく恐怖を覚えます。

例えると、真っ暗闇の中、飛び込み台の上からプールをのぞいているような感じです。どれくらいの深さかもわからない水に飛び込もうとするときのような恐怖感があります。

 

そしてこういうサイコパス感のあるキャラはまず死にます。

野放しにしておくわけにもいきませんからね。見事にビンセントも1話でお亡くなりになられました。

どれくらい深いプールかと思って飛び込んでみたらめちゃくちゃ浅かったみたいなね感じですね。

この「深いと見せかけて浅い」感じは、団長の手刀を見逃さなかった人に通じるものがあると思います。思わせぶりがうまいんですよね、ええ!

関連記事:【ハンターハンター】団長の手刀を見逃さなかった人の強さはどれくらい? - 私の名前はジロギン。

念能力者に対して銃で攻撃

腕とオーラで急所をガードしながら接近するビルに対して、ビンセントは銃で攻撃していました。

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(引用:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ33号/冨樫義博)

はい、これやってはいけないことですね!念能力者に銃、しかも小さい口径の銃で攻撃しても仕留められません。

多少の牽制にはなるかもしれませんが、命を奪うまでは無理です。

しかし、ビンセントはこれをやってしまいました。これはですね、「クラピカに攻撃してください」と言わんばかりの時間を作ってしまったということになるのです。

こうなったら敗北一直線ですね。ビルは念能力者としてのレベルはクラピカより下ですから、間違いなく囮です。

そんなビルに、しかも銃で攻撃するという悪手を取ってしまったビンセントは、案の定クラピカの「盗む人指し指の鎖(スチールチェーン)」の餌食となってしまいました。

 

でもあえてですよ、ビンセントさんはあえて隙を作ることで、咬ませ犬として盛り上げポイントを作ってくれていたのです。

そこは本当に高く評価するべきところだと思いますよ、ええ!

能力の発動もできず

ビンセントは自身の能力を発動しようとしていました。名前は「虚空拳(エアブロウ)」。

能力名と掌底打ちのような構えをしてビルに攻撃しようとしていたことから、強化系か放出系の能力っぽい気がします。

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(引用:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ33号/冨樫義博)

しかし、その時にはすでにクラピカの「盗む人指し指の鎖(スチールチェーン)」によってオーラが吸われ、能力も奪い取られていました。

結果能力は発動できず、ビンセントは取り押さえられてしまいました。

能力すら描かれない・・・これも咬ませ犬キャラの宿命。

最初にクラピカに能力を盗まれたサイールドもそうですし、団長の手刀を見逃さなかった人もそうですが、能力を使わせてもらえないまま強制退場となります。

関連記事:【ハンターハンター】サイールドの念能力「裏窓(リトルアイ)」はクラピカの役に立ちそう! - 私の名前はジロギン。

 

ただ、「こいつの能力はなんだったのか?」という含みを持たせることで、読者に長きにわたって議論されるキャラになっていくのです。

咬ませ犬キャラは手の内を見せすぎないことで昇華していきます。

サイールドとビンセントの能力はクラピカが奪っており、使用しなければクラピカにもリスクが及ぶので、いずれお披露目されることでしょう。

最後は潔く自決

ハンターハンターの印象的な咬ませ犬キャラ達は、死に際に見苦しい命乞いなどはしません。敗北を受け入れ、死をも受け入れます。

 

ビンセントも、クラピカの能力で自分からベンジャミンの情報が漏れることを防止するため、自ら毒を飲み、命を絶ちました。

クラピカが「覚悟の服毒」と言っていましたので、見事な散り樣だったと言えるでしょう、ええ!

 

自分から戦いをふっかけておいて、いざとなったら命乞いをするというのはカッコ悪いことです。

死ぬ覚悟を持って戦うからこその「死闘」となるはず。

ハンターハンターの名物咬ませ犬キャラ達は命乞いすることなく死んでいきます。

その姿こそ魅力的で、印象的で、主人公格のキャラクターと同じくらい私たち読者の頭の中に深く残るのです・・・残るよね?私だけじゃないよね?

冨樫先生が生み出す咬ませ犬の魅力は素晴らしい

個人的に、冨樫先生はビンセントのような咬ませ犬キャラを描くことが抜群に上手いと思います。

当ブログをお読みいただいている方ならばお分かりかと思いますが、こうやって毎晩のようにハンターハンター考察をしている私の1番好きなキャラは、ゴンやキルアなどの主要キャラではなく、団長の手刀を見逃さなかった人ですからね。

彼のシーンだけでご飯7杯食べられるくらい好きです。

それくらい冨樫先生の描く咬ませ犬キャラは魅力的なんですよね。

咬ませ犬キャラが魅力的だと、それに勝つ主要キャラの魅力もさらに引き立つのです。

 

改めてビンセントというキャラを見て冨樫先生の描く咬ませ犬キャラの魅力を感じられたのと、またこういう咬ませ犬キャラが増えることで、私の考察も捗るなという喜びを得られました。

王子の護衛はビンセントに限らず、咬ませ犬になりそうなキャラが多いと思うので、今後も楽しみです。

 

 

ハンターハンタークイズ

最後はハンターハンタークイズです!

前回の答えは

A.親父

でした!

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今回は「ビンセント」に関するクイズです!

 

Q.ビンセントが銃を持っていたのは左右どちらの手でしょうか?

難易度:星1(シングル)

 

ヒントはナシ!2択なのでね。

答えは次回!それでは〜!

【ハンターハンター】シルバがマフィアの幻影旅団暗殺依頼を請けたのはなぜか?

「旅団には手を出すな」と息子たちに言い聞かせていたシルバ。かつてシルバは幻影旅団の一人を仕事で暗殺しています(おそらくシズクの前任者)。

その後、クロロとも戦闘に発展したようで、互いに命を失うことはなかったものの、シルバがクロロの実力を認め、警戒するほどの接戦となったと思われます。

 

関連記事:【ハンターハンター】シルバVSクロロはどのような戦いだったのか?考察してみた! - 私の名前はジロギン。

 

しかし作中でシルバは、マフィアの依頼で幻影旅団暗殺の依頼を請けて、クロロとも再度戦闘になっていました。

なぜシルバは警戒していた幻影旅団暗殺依頼を請けたのでしょうか?

その点を考えていました。

殺し屋のプライド?

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(引用:HUNTER×HUNTER 11巻28P/冨樫義博)

先述の通り、シルバは幻影旅団の一人を仕留めましたが、クロロとは引き分けた、または命を取りきれなかったようです。ゾルディック家はビジネスとして仕事を請け負っているだけなので、依頼されたターゲットのみ暗殺できれば十分です(ゼノは無関係な一般人を殺しかねない事態になってしまったのはコムギが初めてと言っていました。キルアとイルミは・・・うん・・・)。

シルバも基本的にはこのような考え方をしていると思います。当時のターゲットが旅団の一人であればそれ以上のメンバーを殺すことはしないはず。しかしクロロとは戦いになってしまいました。クロロが報復に来たものと思われます。

 

シルバとしてはクロロの命を取る必要はなかったわけですし、依頼を果たせたのであれば特に問題はないはず。しかし、確かに強いですがただの盗賊に過ぎないクロロを取り逃がしたのは、伝説の殺し屋ゾルディック家の名に恥じることだと感じたのかもしれません。そのため、マフィアからの旅団暗殺の依頼を請けて、ゾルディック家の殺し屋としてのプライドのために、クロロ始め旅団メンバーを改めて暗殺しようとしたのかもしれません。

 

シルバパパは家長として、誰よりもゾルディック家のことを考えているのでしょう。盗賊一人仕留められなかったなんて噂が出回ったら今後の仕事量に関わってくるかもしれませんから、徹底的にやろうとしたのでしょうね。

報酬額がすっごい高かった?

ゾルディック家に仕事を依頼するには、巨額の費用がかかります。キメラアント編でもネテロがゼノの協力を得るために巨額の費用を払ったという描写がありました(具体的な金額は不明)。シルバ一人雇うにも相当高額な報酬を提示しなければならないと思います。

 

今回の依頼はマフィアのトップ「十老頭」からのもの。ネオンの力もあってですが、成り上がりのノストラード組ですら、緋の目(の偽物)を競り落とすために29億を払えるほどの資金力がありましたから、その元締めである十老頭ならば何倍もの金額を提示できたことでしょう。シルバとしては、有望株であったキルアが家出してしまい、今後の収入に不安が差してきたところ。高額な報酬を受け取れるのであれば、たとえ相手が旅団であっても請けないわけにはいかないと考えたのかもしれません。まぁ、実際シルバはクロロを仕留められなかったわけで、シズクの前任者は倒せてますから、出来ない仕事ではないですよね。

 

報復されるのが厄介と考えても、旅団がゾルディック家に攻めこもうものならば、総力戦ではおそらくゾルディック家に方が有利です。シルバ、ゼノに加え、イルミ、ネテロと殺しあえるレベルのマハなどもいますし、執事たちもそれなりに戦えます(当時はカルトもまだ旅団には入っていませんでしたし)。なんならゾルディック家はネテロとのつながりもありますので、プロハンターにも口利きができますから、旅団を滅ぼすこと自体は難しくないです。

 

関連記事:【ハンターハンター】キルアのハンター試験合格の裏にあるネテロとゾルディック家との癒着 - 私の名前はジロギン。

ゼノがいれば幻影旅団を倒せると思っていた?

シルバがクロロと戦ったときは、おそらく単独だったと思われます(クロロの能力を知っていたのはシルバだけで、ゼノは知りませんでしたので)。

旅団のメンバーを仕留めるのも相当骨が折れると思いますが、さらにクロロと戦闘を行うなんていうのは一人で全て行うのは、いかにシルバといえどもリスクが高いです。

 

単独で旅団を敵に回すのはかなり厳しいですが、マフィアの依頼はゼノとともに請けたので、2人ならばリスクは低くなると考えたのかもしれません。

ゼノはだいぶおじいちゃんですが、当時のクロロと同等かそれ以上くらいの力がありましたので、戦力としては十分すぎます(多分クロロの方が強いですが。)

 

関連記事:【ハンターハンター】クロロとゼノはどちらが強いか考察してみた! - 私の名前はジロギン。

 

さらにシルバとゼノは親子で、これまでにも多くの任務をともにこなしてきていることも考えられますので、コンビネーションもハイレベル。2人で攻めれればクロロ含め旅団メンバー相手でも倒し切れると踏んだのかもしれません。

 

また、あの時のマフィアは旅団暗殺に躍起になっていましたので、シルバゼノ両者とも雇うための費用を出すのも惜しまなかったと思われます。2人で請ければそれだけゾルディック家に入る報酬も増えますからね。戦力も上がるし報酬も上がるし一石二鳥という感じです。

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シルバなりの親心?

シルバとゼノが旅団暗殺の任務に就いている裏で、息子のイルミはクロロの依頼を請けて、マフィアの一番偉い人たち「十老頭」の暗殺を行っていました。

シルバは「旅団には手をすな」と息子たちに言い聞かせていたはずでしたが、よりにもよって一番真面目に暗殺の任務をこなして、ゾルディック家のために働いてくれていた長男のイルミが幻影旅団の、しかも団長であるクロロとつながりがっていました。

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(引用:HUNTER×HUNTER 11巻130P/冨樫義博)

旅団とクロロの強さや危険度を知っているシルバとしては何としてでもイルミとクロロの関係を断ちたいところだったと思います。

 

関連記事:【ハンターハンター】イルミとクロロはいつ、どんなきっかけで知り合ったのか? - 私の名前はジロギン。

 

しかし、ゾルディック家には「家族内指令(インナーミッション)」という制度があり、家族内で意見が分かれた際は、自分の意見を通すべく各自が全力で真剣勝負をします。

そのためシルバが頭ごなしにイルミに「旅団の依頼を請けるな」と言っても、イルミが言うことを聞く必要はないわけです。だとしたらシルバは、クロロを暗殺して物理的にイルミとの関係を切るしかないですよね。そのため、マフィアの旅団暗殺依頼を請けたのではないでしょうか。

 

個人的にはこの考えであってほしいなと思います。シルバは厳しいながらも家族想いですから、イルミのことも守りたかったはずです。しかしイルミはゾルディック家のためならば手段を選ばない一面もありますので、金払いがいいならば、親から止められようがなんだろうが旅団の依頼も請け負おうとするでしょう。親心というやつでしょうね。

 

まぁ確かにシルバは旅団に手を出すなとは言っていましたが、「ビジネスライクな関係にはなるな」とは言ってませんからね。揚げ足取りなイル兄。

マフィアの依頼を請けたシルバの心情としては、仕事のためであり家族のためであったと思います。ゾルディック家としては断るには惜しいほど高報酬な案件だったこと、そして大事な息子であるイルミが悪い友達との付き合いをやめさせたかったこと。報酬も得られて息子を正しい道?に引き戻せるのであれば請けない理由はないですよね。

 

確かに旅団は厄介ですが、シルバの「ゾルディック家の家長」そして「父」である責任が、依頼を受ける決断をさせたのかもしれません。

 

・・・まぁ、結局イルミはクロロと繋がったままみたいですし、旅団も暗殺しきれず報酬も全額得られなかったものとも思われますが・・・

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ハンターハンタークイズ!

最後はハンターハンタークイズです!

前回の答えは、

A.筋肉痛

でした!

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今回は「ジルバ=ゾルディック」に関するクイズです!

 

Q.シルバがゼノのことを呼ぶときは何と呼んでいるでしょうか?

難易度:星1(ジングル)

 

ヒントは・・・特になしです!まぁ余裕ですよね!

答えは次回!それでは〜!

【ハンターハンター】シャルナークの死はヨークシンシティでのクロロの占い結果通り?

 

死後強まる念によって復活したヒソカは、クロロの戦力を削るべく幻影旅団員たちの抹殺を開始しました。

最初の標的となったのは、実際にクロロに能力を貸していたシャルナークとコルトピ。夜の公園でヒソカに奇襲を仕掛けられ、2人とも死亡した模様です。

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(引用:HUNTER×HUNTER 34巻145P/冨樫義博)

 

この2人の末路、特にシャルナークについては実は

ヨークシンシティでクロロが占った通りの結末を迎えている

と思えてしまうのです。この辺を考察していこうと思います。

 

 

 

シャルナークの占い結果

ヨークシンシティ編にて、クロロはノストラード組ボスの娘・ネオンから「天使の自動筆記(ラブリーゴーストライター)」を盗みました。

100%当たる占い能力で、非常に貴重な能力ということもあり、クロロは盗んだようです。

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(引用:HUNTER×HUNTER 9巻9P/冨樫義博)

 

マフィア襲撃後、ヨークシンシティから撤退しようとしていたクロロと、ウボォーギンを殺害したクラピカへの復讐が達成できるまでヨークシンシティに残ると言い始めたノブナガ。

どちらが旅団にとってベストな選択かクロロが「天使の自動筆記(ラブリーゴーストライター)」で団員たちの未来を占ったところ、団員の中には命を落とす占い結果が出た者もいました。シャルナークもその一人。

 

シャルナークの占いは、このような結果でした。

 

電話を掛けてはいけない

一番大事な時につながらないから

電話に出るのもすすめない

3回に一度は死神につながるから

 

「天使の自動筆記(ラブリーゴストライター)」の占いは、1週間ごとに1ヶ月先までの未来を占えます。

シャルナークの占いはどうやらこの詩だけで止まっていたようですので、1週間以内に死亡するという結果でした。

 

クロロ始め旅団メンバーの行動の結果、シャルナークの未来が変わり占いの通りにはなりませんでした。

が、この時点で詩の内容的に、ヒソカがシャルナークを殺すという占いが出ていたとも取れるんですよね。

 

 

死神=ヒソカ?

詩の内容からするとシャルナークの死には「死神」が関わってきそうです。

私の考えを成立させるには「死神=ヒソカ」とならなければなりません。

 

クロロとの戦いにおいて、ヒソカは天空闘技場の実況のお姉さんから「休みがちな死神」というニックネームをつけられていました。

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(引用:HUNTER×HUNTER 34巻7P/冨樫義博)

これはヒソカが試合に姿を見せないことが多かったことと、試合に出ればほぼ必ず相手を殺害することからつけられたと思われる名前です。

正式なものではないにしても、ヒソカは「死神」という評価をされています。

 

ヨークシンシティ時点でも、ヒソカはクロロとタイマンするべく邪魔な旅団員を始末する(またはクロロとの戦いに邪魔が入らないようにするべく)ためにクラピカと手を組んでいました。

場合によってはシャルナークも殺害対象に入っていた可能性はあります。どのみちシャルナークはヒソカの手によって始末されていたと考えられます。

 

ちなみに、シャルナークがヒソカに殺されるのだとしたら、ヒソカの占い結果にもシャルナークを殺すことが言及されていてもいいはずです。それがなかったのは、クロロとの戦い以外興味のないヒソカにとって、団員であるシャルナークを殺すことなんて「取るに足らない出来事」だったからと考えられます。

昼下がりのコーヒーブレイクと何ら変わらないということです。

 

 

占いの有効期限

ただこの考察の問題点としては、「天使の自動筆記(ラブリーゴーストライター)」の占いは1ヶ月先までしか占えないという点があります。

 

クロロがシャルナークを占ったヨークシンシティ編は、シャルナークの死から作中時間で1年半〜2年近く前のことです(ヨークシンシティ編からシャルナークの死まで2回ハンター試験が開催されていますので)。

当時のシャルナークの占いからはるかに長い時間が過ぎています。

 

この点を考えると、シャルナークがヒソカによって殺されたのは、占い結果の有効期限を超えていますので、占いとは関係のない事案だったと考えるべきですよね。

 

占いとは関係なかったとしても、シャルナークがヒソカに殺されるのは必然と言いますか、占いがなくても起きたことなのだとは思います。

幻影旅団メンバーを倒せるキャラと言いますとかなり限られてますし、そもそも団員が死んだ時、報復までしてくる旅団を狙っているような物好きは、旅団に因縁あるクラピカとヒソカくらいなものです。

 

クラピカは旅団を始末することよりも緋の目の回収を優先していますので、旅団を狙い続け、かつ旅団メンバーを倒せる実力があるような人物はヒソカくらいなんですよね。

占いがあってもなくても遅かれ早かれ、シャルナーク及び他の幻影旅団メンバーはヒソカに命を狙われることとなっていたでしょう。

 

 

 

ケータイがあればシャルナークはヒソカに勝てたのか?

シャルナークがヒソカに殺された際、シャルナークの能力発動に必須となる携帯電話はクロロに貸しっぱなしでした。すなわちヒソカへの対抗手段がない状態でシャルナークはやられたわけです、もしシャルナークがケータイを持っていればヒソカに勝てたでしょうか?

 

シャルナークはキメラアントの雑兵相手にも、苦戦といますか、手傷を負う程度には追い込まれていました。

本人はいたって冷静でしたが、シャルナークは戦いをそれほど得意ではないと思われます(旅団での役割も情報処理なので、前線に立つことは少なそうです)。

特に接近戦は苦手そう。

 

ですので、「携帯する他人の運命(ブラックボイス)」の強みであるアンテナを刺せば敵を操作でき、ほぼ一撃必殺という戦い方をヒソカ相手にするのは無謀そうです。

ヒソカはガチガチの戦闘タイプで、しかも死後の念で体の一部がゴムになっています。ゴムの弾力を使った移動スピードをシャルナークが捉えるのは厳しいでしょう。

 

また、シャルナークのもう一つの戦闘方法として、自分にアンテナを指して爆発的にオーラを増幅させる「自動操作モード」があります。

この状態になれれば接近戦でもヒソカとも善戦できそうではあります。しかし、発動までに時間がかかるため、手段を問わず殺しにかかってくるヒソカは発動を待たずしてシャルナークの命を取りに来るでしょう。発動までの時間が大きなスキとなってしまいます。

 

ケータイがあってもシャルナークがヒソカに勝つのはかなり難しかったのではないかと思います。

 

 

 

まとめ

シャルナークの占い結果としてはヒソカに殺されるという結末があらかじめ出ていました。

ただ、それはクロロ戦後のヒソカに殺されるという意味合いではなく、ヒソカが積極的に幻影旅団抹殺を狙っていて、かつ旅団員に勝ち得る実力を持っている者がヒソカ以外にほぼいないことからも、ヒソカに殺されるくらいしかシャルナークの死はなかったということになるでしょう。

占い結果に関わらず、シャルナークが死ぬ場合、ヒソカの手によるものになったという感じです。

 

旅団は強く、危険なため、熟練のハンターでも手が出せません。伝説の殺し屋であるシルバですら警戒するレベルですからね。

それでも尚旅団を狙うような輩となるとヒソカくらいしかいなさそうです。

 

ということでシャルナークは結果的に占い通りの結末を迎えましたが、クロロの占いが直接、ヒソカに公園でやられるという死を占ったわけではないと私は思います。

 

 

ハンターハンタークイズ!

最後はハンターハンタークイズです!

前回の答えは

A.一日一殺

でした!

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それでは今回は「シャルナーク」に関するクイズです!

 

Q.シャルナークが「携帯する他人の運命(ブラックボイス)」のアンテナを体に指して発動する「自動操作モード」を使ったのち、シャルナークの体に起こるリスクがありますがそれはなんでしょう?

難易度:星2(ダブル)

 

ヒントは22巻!

 

答えは次回!それでは〜!

 

【ハンターハンター】クラピカはゼノの名刺をもらっておくべきだったのでは?

ヨークシンシティ編にて、クラピカは所属するノストラード組の組長・ライト=ノストラードの指示で幻影旅団を抹殺する殺し屋チームに参加することとなりました。

その時に、同じく殺し屋としてマフィアに雇われていたのが、キルアの父と祖父にあたるシルバとゼノ。

2人が名乗った途端、伝説の殺し屋であることを悟ったチームの殺し屋たちの多くが萎縮してしまいましたが、ゼノは割とフランクに「名刺渡そうか?同業のよしみだから3割引で仕事請け負うぞ」と言っていました。

 

冗談半分の発言だとは思うのですが、個人的にクラピカはゼノの名刺をもらっておくべきだったのではないか?と思ってしまうのです。

その理由をまとめました。

3割引でゾルディック家に仕事を依頼できる

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(引用:HUNTER×HUNTER 11巻31P/冨樫義博)

先述の通り、ゼノは同業の殺し屋ならば3割引で仕事を請け負ってくれるとのことでした。

同業他社(同業他者)に対しては、ライバル視して業務提携しないというフリーランスも多いと思いますが、ゼノはお構いなしって感じでしたね。

ゾルディック家はハンター協会の会長ネテロが直々に仕事を依頼するくらいですから、殺し屋業界では群を抜いた業績でしょう。だからこその余裕かもしれません。

 

でも、ゼノは結構抜け目ないですよね。仕事をしつつ次の仕事を獲得しようとしているあたり。

ゼノは暗殺だけでなく自営業としても伝説級のスキルを持っていると思います。

観覧記事:【ハンターハンター】キルアのハンター試験合格の裏にあるネテロとゾルディック家との癒着 - 私の名前はジロギン。

 

そして、依頼料が3割値引きというのはデカイですね。

本来ゾルディック家に仕事を依頼すると巨額の費用が必要となります。

あまり仕事をしていないと思われるミルキですら、シルバに対して「15人殺るから150億ほど貸してくれ」と前借りしているシーンがありました。単

純に考えて、ミルキが仕事をする場合でも1人殺すにあたり10億ほどの費用がかかります。

もっと言うならば、ミルキ本人の手取りが10億であり、ゾルディック家として留保しておく分もあるのであればその4〜5割増しくらいの費用がかかるでしょう。

すなわちミルキに1人暗殺する依頼をするとしても15億近く払わなければならない可能性があります。

 

熟練の殺し屋であり、ミルキよりも腕が立つであろうゼノやシルバに依頼するとすればもっと費用がかかるはず。

それを3割も値引きしてくれるのであればすごくありがたいですよね!

22時過ぎのスーパーでも3割引になっている商品は少ないです。

 

クラピカは殺し屋ではないですが、あのチームに参加していたという以上、ゼノとシルバはクラピカを殺し屋だと思っていることでしょう(実際にウボォーギンは仕留めてますし)。

ですので、クラピカがゼノの名刺をもらっておけば、暗殺の依頼をするときに3割値引きしてもらうことも可能だったはずです。

 

クラピカはマフィアという仕事柄、誰かを殺さなければならない事案も発生しそうです(現在のノストラード組の収入源は護衛と賭博だけのようですので、積極的に暗殺の案件を取りに行くことはなさそうですが)。

ゾルディック家に外注するとなると暗殺の依頼を請けても粗利はかなり少なくなりそうですが、少しでも組の収入につながるのであれば、クラピカがゾルディック家と繋がっておくのはメリットとなりそうです。

関連記事:【ハンターハンター】クラピカがマフィアとしても超優秀な件 - 私の名前はジロギン。

 

 

キルアは家族を紹介してくれなさそう

クラピカはキルアと仲間です。キルアならば仲間のよしみということで、無料で暗殺をしてくれそう・・・ではありますが、キルアは殺し屋から足を洗ってます。そのため暗殺の依頼をされても断る可能性が高いです。

 

さらにキルアはずっと家出中で、キルアを殺し屋の道に戻したがっているシルバとはあまり連絡などを取りたくはなさそうです(ゴンを治療するためにアルカの力を借りようとした時はシルバに直談判しに行きました。が、キルアにとってゴンは何よりも大事な存在でしたので、それくらい有事の場合でなければ家族と接触をしてくれないかもしれません。ミルキに対してはキルアが完全にナメているので別)。

 

キルアと友達だったとしても、キルアからゾルディック家の面々に仕事の依頼を流してくれるかというとそれは微妙だと思います。

王位継承戦の護衛にもキルアがクラピカに紹介したのはビスケでしたし(暗殺ではなく護衛ミッションだったので、暗殺者ではなくプロハンターの方が向いていると判断してのことだとは思いますが)。

やはりここは直接連絡が取れるようゼノの名刺をもらっておくべきだったと思います。

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キルアの友達という事実は使えそう

キルアはゼノとシルバを紹介してくれなさそうですが、もしもクラピカがゼノに直接連絡を取る場合「キルアくんの友達なんですけど」と一言付け加えれば、もしかしたら3割以上に値引きしてくれる可能性もありますよね。

 

イルミは「殺し屋に友達はいらない」という考え方で、ゾルディック家全体がそういうムードでしたが、シルバは仲間の存在には寛容的でしたし、そのシルバの父であり共に仕事もするゼノも仲間を大切に思っていると思います。

ですので、クラピカがキルアの友達ですとい言えば、ゼノが

「おおそうか、孫がいつも世話になっとるの。今回は特別にタダで仕事を請け負うぞ。これからもキルアのことをよろしく頼むのぉ。」

などと言って初回無料特典みたいなことまでしてくれる、かも・・・?

 

ゼノはキルアに甘いようですので、キルアの友達ともあれば甘めに対応してくれるかもしれません。

クラピカは自分の立場を存分に活かしていくべきですね!

クラピカは問題を自力でなんとかしそうな性分

クラピカは性格的に「自分の力だけでなんとかしたい」と考えるタイプです。

幻影旅団を倒すにあたってもゴンやキルア、レオリオの力は極力借りないようにしていました。

そんなクラピカは、誰かを暗殺する必要が出た時も、自分でやろうとしてしまいそうです。

クラピカにはその力が十分にありますし、コスト面を考えてもゾルディック家に依頼するメリットは少ないと考えて、ゼノの名刺をもらっても結局活用しなさそうではありますね。

 

クラピカは幻影旅団以外には使えない念能力を編み出してしまうくらい、旅団以外の人間の命を奪うことは考えていませんでたし、緋の目を回収するにあたっても、所有者は誰一人殺していない様子でした。

クラピカの心情的には、できる限り人の命は奪いたくないのでしょう。

特にゴンとの出会いでその感情が強くなったと思われます。

ゾルディック家とのコネクションはいざという時に使えそうですが、クラピカとしては「不要であってほしいもの」なのかもしれません。

 

クラピカにとってゾルディック家とのつながりは「キルアと友達であること」だけで十分・・・これぞ友情ですね(キルアは旅団を暗殺して懸賞金を得るべくクラピカのことを利用する気満々だったこともありましたが)。

ハンターハンタークイズ!

最後はハンターハンタークイズです!

前回の答えは

A.窒息死

でした!

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今回は「ゼノ=ゾルディック」に関するクイズです!

 

Q.ゼノが初登場時に掲げていた四字熟語は何でしょうか?

難易度:星1(シングル)

 

ヒントは5巻にあります!

 

答えは次回!それでは〜!

【ハンターハンター】ヒソカの「人間ハンマー」というすごいのかどうかわからない大技

クロロとヒソカの戦いにおいて、クロロは「神の左手悪魔の右手(ギャラリーフェイク)」で200体を超える観客のコピー人形を作っていました。

それらが一斉にヒソカに襲いかかり、さすがのヒソカもこんな顔に・・・

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(引用:HUNTER×HUNTER 34巻96P/冨樫義博)

嬉しいんだかブチギレてるんだかよく分からないけど、今までのヒソカのどんなん表情よりも醜悪な表情をしていると言えます。

この時点でヒソカの闘争心に完全に火がついたことは間違いないでしょう。

その後にヒソカが使った人形の撃退手段「人間ハンマー」が、なんていうんでしょう、すごいのかどうかよくわからないんですよね・・・特に念能力者が使う技としてすごいのかどうかが。

 

そこで今回は、ヒソカが見せた技「人間ハンマー」について掘り下げていこうと思います。

ヒソカの「人間ハンマー」とは?

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(引用:HUNTER×HUNTER 34巻100〜101P/冨樫義博)

ヒソカが、襲いかかる大量のコピー人形を撃退するために使った攻撃方法です。

正式な名前はないのですが、天空闘技場の実況のお姉さんが「人間ハンマー」と名付けていました。

 

人形5体を「伸縮自在の愛(バンジーガム)」で縛り上げ、ヒソカの腕の動きに合わせた遠心力で周囲をなぎ払っていきます。

天空闘技場のフィールド中心に陣取っていたヒソカは、グルグル回転しながらハンマーで迫り来る人形たちを潰していきました。

かしこの技は、ハンターハンターという作品の中ではすごいのかどうかいまいち微妙なのです・・・

現実ではまず実現不可能な超人技であるのは確か

そもそも「伸縮自在の愛(バンジーガム)」が使えなければ人間ハンマーもできません。が、仮に「伸縮自在の愛(バンジーガム)」が使えたとしても、成人男性5人分の重さがある物体を、腕1本で振り回すなんて芸当は、現実ではまず無理です。

お相撲さんとか、アメフト選手とかでもさすがに無理じゃないですかね?

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(引用:HUNTER×HUNTER 34巻99P/冨樫義博)

成人男性1人の体重を大体60〜70kgとすると、それが5人分ですから、ヒソカが振り回していた人間ハンマーは大体300〜350kgくらいはあったということになります。

300kgのものなんて、振り回すどころか持ち上げるのですら無理ですよ。30kgでもかなりきついはずです。

これを軽々と振り回していたヒソカは、現実的に考えると不可能なことをしているので、確かにすごいです。でも・・・

念なしのレオリオでも300kgくらいなら余裕?

正直ですね、ハンターハンターの世界で300〜350kgなんて重さは、大した重量ではないでのす。

念能力者はオーラで自らの体を強化できますので、腕力も格段に上がります。

強化系や、ヒソカのような強化系と近い系統の変化系の能力者であれば、パワーは人外そのものです。300kgなんて300gみたいなものでしょう。

 

しかも、ハンターハンターのキャラクターたちは念が使えなかったとしても、素の力で300kgくらいのものは動かせちゃいます。

例えばレオリオ。レオリオはゾルディック家の試しの門を「2の門」まで念なしの状態で開けていました。2の門の重さは8トンです・・・8トン!修行次第では8トンのものを、まだ比較的常人に近かったレオリオですら動かせてしまうのです。

そう考えると、筋肉モリモリマッチョマンの変態で、強化系に近い変化系のヒソカが300kgの人間ハンマーを振り回していたところで、「すごいのだろうか?」と思ってしまいます。いい意味でですけどね。ヒソカならもっとできるだろうという期待があるからこその疑念です。

どうせなら20人くらいまとめてぶん回して欲しかったですね。

しかも人間ハンマーは脆い

ヒソカ曰く、人間ハンマーはただ「伸縮自在の愛(バンジーガム)」で人形たちを縛り付けているだけで、オーラをまとっていないため、脆いそうです。

現に作中でも、振り回している途中で人形たちが、攻撃の衝撃でバラバラになっていました。

迫り来る人形たちの一時的な撃退はできたものの、有効な手段とは言えなかったようです。

 

結局人形の頭部をオーラでまとってヨーヨーの要領でぶつけるのが効果的だったようですが、ヨーヨーといえば、キルアは1個50kgのヨーヨーを2つも扱っていました。

しかし、ヒソカが使った頭ヨーヨーの重さは7〜8kgくらい・・・いや、すごいですよ!7〜8kgのものを振り回すのも十分すごいですし、そんな重さのものがぶつかってきたら常人ならまず死にます。でも、ヒソカよりもっと小柄なキルアがさらに重い武器を使っていたところを見ると、ヒソカさんにはもっと盛大にやって欲しかったなと思います。

人間ハンマーも派手でしたけど、一瞬で朽ちてしまいましたからね。まるで花火のように。

「石版ハンマー」の方が良かったのでは?

コピー人形は、所詮生身の人間と同程度の強度しかないと思われます。なので、武器にして攻撃すればするほど壊れていってしまいました。

もっと硬いものであれば、より耐久力のある武器になっていたと思います。

 

そういえばヒソカは、天空闘技場でゴンと戦った際に、闘技場床の数トンはありそうな石版を蹴りだけで観客席まで飛ばしていましたよね。

ヒソカは闘技場床の石版を剥がすだけのパワーがあるということです。

だったら石版をオーラで覆い、「伸縮自在の愛(バンジーガム)」で振り回せば、コピー人形による「人間ハンマー」以上に強度もあって重量もある「石版ハンマー」ができ、人形たちも完全に倒せた・・・かもしれません!

 

もちろんそう簡単にはいかない理由があったとは思いますけども、少なくともクロロによる、「番いの破壊者(サンアンドムーン)」でヒソカがヨーヨーにしている頭部の持ち主の体を起爆させ、連動して爆発した頭部でヒソカの指を吹き飛ばす作戦は防げたと思います。

ヨーヨーも人形の頭ではなく、瓦礫などにした方が威力ありそうですしね。

つべこべ言ってもヒソカさんは最強なのだよ

「人間ハンマー」のシーンはダイナミックに見開きまで使って描かれていましたが、読者的には「ヒソカさんすげー!」とはなりにくかったのではないか、というのが個人的な感想です。私たち常人が「やれ!」って言われたらできないことですけどね。

 

でも仕方がないのです。ヒソカさんはほら・・・追い詰められてましたので!とっさの判断で迫り来る人形を撃退するには人間ハンマーを使うのが最速で打てる手段だったということにしておきましょう!

むしろヒソカに悪手を取らせたクロロの作戦が見事だったということです!

 

大丈夫だよヒソカさん!次がある!次にクロロと戦ったときに私たち読者が改めて

「やっぱりヒソカさん最強!」

って感じるチャンスはたくさんあると思うから!

ハンターハンタークイズ!

前回のクイズの答えは

A.26歳

でした!

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それでは今回は「ヒソカ」に関するクイズです!

 

Q.クロロに殺害されたヒソカでしたが、直接の死因はなんだったでしょうか?

難易度:星2(ダブル)

 

ヒントは34巻!

 

答えは次回!それでは〜!